「アサルトガールズ」
黒木メイサの女闘美に萌え 【原題】【公開年】2009年
【制作国】日本国
【時間】70分
【監督】押井守 【原作】 【音楽】川井憲次
【脚本】押井守 【出演】黒木メイサ(グレイ)
菊地凛子(ルシファ)
佐伯日菜子(カーネル) 藤木義勝(イェーガー) イアン・ムーア(ゲームマスター)
【成分】笑える ファンタジー 不気味 勇敢 かっこいい SF 架空世界 シューティングゲーム 闘う美女
【特徴】押井守氏が放つ哲学的SF映画。しかし晴雨堂にとっては闘う美女の勇姿を愛でるためのでしかない。ワイルドな無精髭の無頼派冒険野郎を何度もねじ伏せ首をへし折る
黒木メイサ氏が素敵。
たぶん、多くの人々にとっては、延々と他人の趣味に付き合わされただけの無意味な映画に見える。
【効能】全体に暗く静かな雰囲気なので、闘う美女たちの姿に萌えながら深夜の静けさを風流に楽しめる。
【副作用】映画作品である意味が理解できず、監督の独り善がりに付き合わされた感を抱いて貴重な時間を喪失した思いを抱く。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
黒木メイサより栗山千明のほうが良い。 他作品のレビューで何度か述べたか、私は闘う女性の姿が好きである。特に長い黒髪のスレンダー美女が獅子奮迅の大殺陣を演じる姿に萌える。「キル・ビル」の
栗山千明氏はまさに直球ストライクだ。もう少し眉毛が太かったらど真ん中のストライクだろう。
という訳で、本作の内容はまさに私の趣味に特化したようなものなので、さほど不快感なく楽しめた。世界観も私が学生の頃に考えた究極の社会システム像に近いので違和感無く作品世界へ感情移入できた。それだけに冒頭の長い能書きは逆に邪魔でしかない。
私の趣味に特化しているという事は、おそらく多くの映画ファンにとっては退屈な作品・構成が散漫な作品・意味の無い作品、もっと具体的に言えばあかの他人がRPG(ロールプレインゲーム)を楽しんでいる横で覗き見しているような空しい感覚に近いというか、他人の趣味につき合わされているというか、感情移入できず時間の浪費感を味わうだろう。(余談1)
しかし私も不満がある。主人公のグレイ、
黒木メイサ氏では少し弱い、やはり
栗山千明氏のほうが病的かつ迫力ある映像になったと思う。たぶんに私の趣味だが、うつ伏せになり脚を八の字に開いて構える現代歩兵の伏射スタイルは、メイサ氏も良いが千明氏のほうがもっとカッコ良い。
さらにライバル(というか狂言回し)の男イェーガーと一騎討ちの決闘する時も、千明氏のほうが殺気ばった鬼神のような映える絵になる。イェーガーの首を折る場面の顔は無表情が過ぎる。千明氏ならもっと氷のような冷血顔か地獄の熱い憤怒の顔ができるはず。
それから中年のスケベ心と非難されるだろうが、衣装が不満だ。これがアメリカのB級なら、間違いなくグレイは迷彩のマイクロビキニの上に迷彩のショートパンツにジャングルブーツ姿、カーネルは茶色のレザーのブラとGストリングの上に大佐の肩章がついたレザーのコートに乗馬ブーツ、ルシファは黒い鋼のビキニ風胸当てに膝まであるハイヒールの黒ブーツに黒マントにする。グレイとカーネルにはオイルを塗って身体をテカらせ、汗と体臭を感じさせるメイクにする。
実際問題、この衣装のほうが男性だけでなく、この世界を理解する女性もカッコ良いと思うのではないか。
押井守監督は変に哲学的なモノを意識しすぎだ。私が監督なら内容は高尚にしつつも通俗的に遊びまくる。
(余談1)RPGで有名なのは「ドラゴン・クエスト」や「ファイナル・ファンタジー」のシリーズだろう。
学生の頃、友人の下宿にあがりこみ、うっかり授業サボって二昼夜近くチキンラーメンと珈琲をすすりながら「ドラゴン・クエスト」に熱中した事がある。
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作 晴雨堂関連作品案内「アサルトガールズ」オリジナル サウンドトラック 晴雨堂関連書籍案内押井守 Shoots アサルトガールズ ブログランキングに参加しています。
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栗山千明氏はまさに直球ストライクだ。もう少し眉毛が太かったらど真ん中のストライクだろう。
という訳で、本作の内容はまさに私の趣味に特化したようなものなので、さほど不快感なく楽しめた。世界観も私が学生の頃に考えた究極の社会システム像に近いので違和感無く作品世界へ感情移入できた。それだけに冒頭の長い能書きは逆に邪魔でしかない。
私の趣味に特化しているという事は、おそらく多くの映画ファンにとっては退屈な作品・構成が散漫な作品・意味の無い作品、もっと具体的に言えばあかの他人がRPG(ロールプレインゲーム)を楽しんでいる横で覗き見しているような空しい感覚に近いというか、他人の趣味につき合わされているというか、感情移入できず時間の浪費感を味わうだろう。(余談1)
しかし私も不満がある。主人公のグレイ、
黒木メイサ氏では少し弱い、やはり
栗山千明氏のほうが病的かつ迫力ある映像になったと思う。たぶんに私の趣味だが、うつ伏せになり脚を八の字に開いて構える現代歩兵の伏射スタイルは、メイサ氏も良いが千明氏のほうがもっとカッコ良い。
さらにライバル(というか狂言回し)の男イェーガーと一騎討ちの決闘する時も、千明氏のほうが殺気ばった鬼神のような映える絵になる。イェーガーの首を折る場面の顔は無表情が過ぎる。千明氏ならもっと氷のような冷血顔か地獄の熱い憤怒の顔ができるはず。
それから中年のスケベ心と非難されるだろうが、衣装が不満だ。これがアメリカのB級なら、間違いなくグレイは迷彩のマイクロビキニの上に迷彩のショートパンツにジャングルブーツ姿、カーネルは茶色のレザーのブラとGストリングの上に大佐の肩章がついたレザーのコートに乗馬ブーツ、ルシファは黒い鋼のビキニ風胸当てに膝まであるハイヒールの黒ブーツに黒マントにする。グレイとカーネルにはオイルを塗って身体をテカらせ、汗と体臭を感じさせるメイクにする。
実際問題、この衣装のほうが男性だけでなく、この世界を理解する女性もカッコ良いと思うのではないか。
押井守監督は変に哲学的なモノを意識しすぎだ。私が監督なら内容は高尚にしつつも通俗的に遊びまくる。
(余談1)RPGで有名なのは「ドラゴン・クエスト」や「ファイナル・ファンタジー」のシリーズだろう。
学生の頃、友人の下宿にあがりこみ、うっかり授業サボって二昼夜近くチキンラーメンと珈琲をすすりながら「ドラゴン・クエスト」に熱中した事がある。
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