ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋 2022年04月
FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

終わりなき夜に濡れる 滝川杏奴 晴雨堂の本棚 [十七] 

物語構成の教科書のような作品

終わりなき夜に濡れる
終わりなき夜に濡れる
上記青文字を
クリックすると購入サイトへジャンプ。

【著者】滝川杏奴
【発行】ジーウォーク

【雑感】実は今回のレビューは緊張している。というのも面識のある人の作品レビューを書くのは今回でまだ二度目だからだ。
 一度目はアニメ映画「オネアミスの翼」である。大学の友人が制作スタッフの一員だった。とはいえ先方とは卒業して間もなく音信を交わさなくなったし、そもそも私が晴雨堂ミカエルを名乗っているなんて知らない。だから気兼ねなく好き放題を言葉を並べた。だが、今回はTwitter相互フォローである上に面識がある。素人が糞生意気なことをと思われはすまいかビクビクする。

 ともかく当ブログ「ミカエル晴雨堂の作法」でも述べたとおり、制作者および作者は市場を相手に作品を発表しており、作者と読者の関係は対等であり、思ったことを素直に申し上げる。

 読み終えて思ったのは、伏線のばら撒き方とラストの収束がまるで教科書のように見事だった。小学校6年生の時に読んだ手塚治虫氏「マンガの描き方」には物語構成のコツなども解説されていて、手塚氏は一本の太い幹と多くの枝で描写していた。いくつか枝が分かれて木の頂点の辺りで再び幹に合流する。
 本作は前半にばら撒かれた伏線が後半を過ぎた起承転結の転に当たる辺りから眩く光りだしラスト近くで一気に収束していく。

 ここまで書いてふと思った。他の作者が書く作品も構成の基本形は同じではないか。でも教科書の如く見事と思ってしまったのは理由がある。一番の理由はバットエンドでない希望が見えるラストであることをTwitter上で漠然とした情報ながら得てしまった事で、自分ならどういう構成にするかを推理しながら読んでしまった事が大きい。


 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
[ 2022/04/30 15:18 ] 晴雨堂の書棚 | TB(0) | CM(0)
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
181位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
92位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク