私は一応映画ブログを運営している人間なので、ドイツ映画談議に話をもって行った。どうも彼は特に映画大好きという訳ではなかったようだ。どちらかといえば、ハリーポッターなどの今どきの映画が好きで、27日も姪っ子とユニバーサルスタジオへ遊びに行ったという。 「帰ってきたヒトラー(ER IST WIEDER DA)」がついに日本語で封切られた事を、タブレットで日本バージョンの予告編YouTube動画を見せながら説明すると、「ああ・・それじゃあ私も観ようかな」と呟くように言った。ケルンで話した時は彼の言動を深読みしてしまったが、単純にドイツ映画にはそれほど関心が無かっただけのようで、洋画ばかり観て邦画はあまり関心が無い日本人と同じポジションかもしれない。
彼にお薦めのドイツ映画を聞いてみた。すると彼は「日本語のタイトルが判らないので・・」とメモ用紙に「DAS LEBEN DER ANDEREN」と書き始めた。話の内容は思い出せるが、今度は私も邦題が思い出せない。タブレットにいくつもキーワードを打ち込んでやっとYouTubeからtrailerを探し当てた。 ところがである。彼はこの映画も観てなかった。主演のウルリッヒ・ミューエ氏の生い立ちについても私の方が詳しかった。これについても彼は「じゃあ、帰ったら観てみようかな」と呟くように言う。
【原題】ER IST WIEDER DA 【英題】LOOK WHO'S BACK 【公開年】2015年 【制作国】独逸 【時間】131分 【監督】デヴィット・ヴェント 【制作】 【原作】ティムール・ヴェルメシュ 【音楽】エニス・ロトフ 【脚本】デヴィット・ヴェント 【言語】ドイツ語 【出演】オリヴァー・マスッチ(アドルフ・ヒトラー) ファビアン・ブッシュ(ファビアン・ザヴァツキ) フランツィスカ・ウルフ(フランツィスカ・クレマイヤー)