ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋 映画・・家族と一緒に考えよう
FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

家族と一緒に考えよう 「地球の静止する日」 

地球の静止する日」 
世界平和を謡った古典SF映画

 
地球の静止する日

【原題】THE DAY THE EARTH STOOD STILL
【公開年】1951年  【制作国】亜米利加  【時間】92分  
【監督】ロバート・ワイズ
【音楽】バーナード・ハーマン
【脚本】エドマンド・ノース
【出演】マイケル・レニークラトゥ)  パトリシア・ニール(ヘレン・ベンソン)  ヒュー・マーロウ(トム・スティーヴンス)  サム・ジャッフェ(ジェイコブ・バーンハート教授)  ビリー・グレイ(ボビー・ベンソン)  フランシス・ベイヴィア(バーレイ夫人)  ロック・マーティン(ゴート)  
  
【成分】ロマンチック パニック 不気味 勇敢 知的 かっこいい 50年代
  
【特徴】SF映画史上に残る名作、監督は幅広いジャンルで名作を生み出す巨匠ロバート・ワイズ氏。21世紀に入ってキアヌ・リーブス氏主演でリメイクが制作された。
 宇宙の平和秩序を守るため、それを脅かす核兵器を乱造する地球へ単身乗り込む宇宙人クラトゥの奮闘を描く。
 
【効能】愚かな人類を叱り付け、野蛮な軍事大国を平伏せしめるので溜飲さがる。
 
【副作用】アメリカが世界に対して行っている事とだぶるので、アメリカの傲慢さが見えて不愉快。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「クライマーズ・ハイ」 家族と一緒に考えよう〔16〕 

クライマーズ・ハイ」 
1985年御巣鷹山日航機墜落事故の映画化

 


【公開年】2008年  【制作国】日本国  【時間】145分  
【監督】原田眞人
【原作】横山秀夫
【音楽】村松崇継
【脚本】加藤正人 成島出 原田眞人
【言語】日本語
【出演】堤真一(悠木和雄)  堺雅人(佐山達哉)  尾野真千子(玉置千鶴子)  高嶋政宏(安西耿一郎)  山崎努(白河頼三)  遠藤憲一(等々力庸平)  田口トモロヲ(岸円治)  堀部圭亮(田沢善吉)  マギー(吉井弁次郎)  滝藤賢一(神沢周作)  皆川猿時(伊東康男)  でんでん(亀嶋正雄)  中村育二(粕谷隆明)  螢雪次朗(追村穣)  野波麻帆(黒田美波)  西田尚美(安西小百合)  小澤征悦(安西燐太郎) 
  
【成分】泣ける 悲しい パニック 勇敢 知的 絶望的 切ない 航空機事故 ジャーナリズム 1985年
  
【特徴】1985年8月12日の日没前、御巣鷹山に日航機が墜落、本作はその事故当時で報道合戦に明け暮れるジャーナリストが主人公である。

 NHKドラマの佐藤浩市版のほうが物語として完成度が高く迫力がある。本作は潤沢な予算があるのか、当時の風俗や事故現場の忠実な再現が話題になった。
 
【効能】ジャーナリズムや登山に興味を持つ。狩猟民族的性格になる。
 
【副作用】マスコミが嫌いになる。飛行機に乗るのが怖くなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「風が吹くとき」 家族と一緒に考えよう〔15〕 

風が吹くとき」 
世界的絵本作家が描く反戦反核映画

 
風が吹くとき

【原題】WHEN THE WIND BLOWS
【公開年】1986年  【制作国】英吉利  【時間】85分  
【監督】ジミー・T・ムラカミ
【原作】レイモンド・ブリッグス
【音楽】ロジャー・ウォーターズ
【脚本】レイモンド・ブリッグス
【言語】イングランド語
【出演】ペギー・アシュクロフト(ヒルダ) ジョン・ミルズ(ジム)
日本語版吹替 森繁久彌(ジム)  加藤治子(ヒルダ) 
  
【成分】泣ける 悲しい パニック 絶望的 切ない 反戦反核 アニメ
 
【特徴】世界的絵本作家が描く反戦反核。キュートでほのぼのとしたキャラクターにノンビリとした日常描写から始まる。日本人の感性にも合う可愛らしい絵柄と核兵器の恐ろしさの対比、そして国家を信頼して救援を待ち続ける主人公たちを見捨てる国家権力、「はだしのゲン」と同じく反権力姿勢が貫かれている。
 主題歌をデビッド・ボウイ氏が担当しプロモーションビデオが世界中で評判だったにも関わらず、日本では劇場公開を避け市民会館やミニシアターでの上映にとどまった問題作でもある。
 
【効能】絵柄が可愛らしいので家族団欒にて鑑賞すれば、反戦反核の意識を共有できる。
 
【副作用】子供にトラウマを与える。子供に不用意な反政府観念を植え付ける。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「火の鳥」 家族と一緒に考えよう〔14〕 

火の鳥」 アニメと実写の融合
 
火の鳥

【公開年】1978年  【制作国】日本国  【時間】120分  
【監督】市川崑
【原作】手塚治虫
【音楽】深町純
【脚本】谷川俊太郎
【言語】日本語
【出演】高峰三枝子(女王ヒミコ)  若山富三郎(猿田彦将軍)  江守徹(王弟スサノオ)  草笛光子(女官イヨ)  大滝秀治(スクネ)  木原美知子(サヨ)  ピーター(ヌサ)  カルーセル麻紀(シメ)  風吹ジュン(オロ)  加藤武(クマソ族長カマムシ)  大原麗子(ヒナク)  林隆三(医師グズリ)  田中健(タケル)  尾美としのり(ナギ)  沖雅也(ウラジ)  草刈正雄(天弓彦)  由美かおる(ウズメ)  仲代達矢(高天原族長ジンギ)  伴淳三郎(まじない師)  潮哲也(マツロ王)  岡真佐子(火の鳥の声)    

【成分】笑える 悲しい ファンタジー スペクタクル ロマンチック パニック 勇敢 切ない アニメ 時代劇 邪馬台国 3世紀  

【特徴】手塚治虫氏のライフワーク的傑作「火の鳥・黎明編」を実写と一部アニメで映画化。監督は市川崑氏、アニメ部分を手塚治虫氏が手がけた伝説のコラボである。
 当時の有名スターが勢揃い、渋い時代劇俳優若山富三郎氏が原作通り御茶ノ水博士のような鼻メイクをしているのが微笑ましい。高峰三枝子氏の女王卑弥呼は貫禄のアタリ役、主題歌は熱血の松崎しげる氏。衣装はコシノジュンコ氏、考古学的にリアルな3世紀日本の風俗を見事に再現。

【効能】邪馬台国の繁栄と滅亡を描いているので物語が進むにつれて暗くなるが、ラストはまるで廃墟のあとに新たな芽生えがあり、明るい希望に包まれる。

【副作用】実写とアニメの融合に違和感。ギャグが滑って不快感。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「禁断の惑星」 家族と一緒に考えよう〔13〕 

禁断の惑星
スタートレック」の原型となったSF傑作

 
禁断の惑星
禁断の惑星 [DVD]
禁断の惑星エグザビア HDニューマスター版 [Blu-ray]

【原題】FORBIDDEN PLANET
【公開年】1956年  【制作国】亜米利加  【時間】98分  
【監督】フレッド・マクロード・ウィルコックス
【原作】アービング・ブロック アレン・アドラー
【音楽】ルイス・アンド・べべ・バロン
【脚本】シリル・ヒューム
【言語】イングランド語
【出演】ウォルター・ピジョン(モービアス博士)  アン・フランシス(アルティラ)  レスリー・ニールセン(アダムス中佐)  ウォーレン・スティーヴンス(オストロ軍医大尉)  ジャック・ケリー(ファーマン大尉)  リチャード・アンダーソン(兵曹長)  アール・ホリマン(コック)
         
【成分】不思議 パニック 不気味 知的 セクシー かわいい サスペンス SF
    
【特徴】当時、子供が親しむ幼稚な活劇の位置づけだったSFを、心理学なども取り入れて大人の鑑賞に堪えうるものにしたのが本作である。後の「スター・トレック」や日本の「宇宙戦艦ヤマト」にも影響を与えたSF映画の金字塔である。
 前述のように、現代では定番だが当時は最新のアイディアである深層心理にメスを入れた内容に加え、太古に滅んだ異星人の音楽をこれまた当時発展しつつあった電子音楽で表現している。
 
【効能】知的好奇心を刺激する。真夏の夜中に観るとムード満点。
 
【副作用】現在のCG映像にしか価値を求めない人には古臭くて退屈。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「十二人の怒れる男」 家族と一緒に考えよう〔12〕 

十二人の怒れる男」 
裁判員の教科書的映画

 
十二人の怒れる男
 
【原題】12 Angry Men
【公開年】1957年  【制作国】亜米利加  【時間】95分
【制作】レジナルド・ローズ ヘンリー・フォンダ  
【監督】シドニー・ルメット
【原作】レジナルド・ローズ
【音楽】ケニヨン・ホプキンス
【脚本】レジナルド・ローズ
【言語】イングランド語     
【出演】ヘンリー・フォンダ(陪審員8番)  リー・J・コッブ(陪審員3番)  エド・ベグリー(陪審員10番)  マーティン・バルサム(陪審員1番)  E・G・マーシャル(陪審員4番)  ジャック・クラグマン(陪審員5番)  ジョン・フィードラー(陪審員2番)  ジョージ・ヴォスコヴェック(陪審員11番)  ロバート・ウェッバー(陪審員12番)  エドワード・ビンズ(陪審員6番)  ジョセフ・スィーニー(陪審員9番)  ジャック・ウォーデン(陪審員7番) 
 
【成分】知的 かっこいい 密室 討論劇
 
【特徴】当時、若手の俳優・演出家シドニー・ルメット氏の監督第1作目にしてホームラン作品。ディスカッション劇の古典的名作で、裁判員制度導入の日本にとってはタイムリーな作品でもある。「裁判員制度」の長所短所が解かりやすく描写されており優れた参考書だ。
 舞台は殺風景な会議室のみ、撮影期間はたった2週間、予算はたぶん人件費ていどの35万ドルの低予算。脚本と俳優とスタッフの熱意だけで傑作を作れた見本のような映画だ。
 
【効能】知的好奇心をくすぐる。論戦の展開方法やイニシアチブの取り方など参考になる。暑苦しい討論劇の後、ラストの爽やかな雨上がりの外の場面は鑑賞者にも清涼感を与える。
 
【副作用】男しか登場しないので華が無く、夏の会議室での激しい討論ゆえ暑苦しい。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「サンダーバード6号」 家族と一緒な考えよう〔11〕 

サンダーバード6号」 
特撮ファン憧れの物語

 
サンダーバード6号
 
【原題】THUNDERBIRD 6
【公開年】1968年  【制作国】英吉利  【時間】90分  
【監督】デヴィッド・レイン
【原作】
【音楽】バリー・グレイ
【脚本】ジェリー・アンダーソン シルヴィア・アンダーソン
【言語】イングランド語       
【出演】ピター・ダイネリー(ジェフ・トレーシー 国際救助隊司令 トレーシー兄弟の父親)  シェーン・リマー(スコット・トレーシー 長男)  ジェレミィ・ウィルキン(バージル・トレーシー 三男)  マット・ジマーマン(アラン・トレーシー 五男)  デビッド・グラハム(ゴードン・トレーシー 四男/ブレインズ/アロイシャス・パーカー)  キース・アレクサンダー(ジョン・トレーシー 次男)  シルヴィア・アンダーソン(ペネロープ・クレイトン・ワード)  クリスティン・フィン(ティンティン 国際救助隊の仇敵ザ・フッドの弟キラノの娘)  ゲイリー・ファイルズ(ブラックファントムのボス)  ジョン・カースン(偽キャプテン・フォスター)
       
【成分】笑える 楽しい スペクタクル 勇敢 絶望的 かっこいい コミカル
  
【特徴】特撮人形劇の金字塔TV番組の映画化。複数の映画作品があるが、晴雨堂は本作をイチオシに挙げる。
 主人公たちが組織する国際救助隊には最新の科学技術を凝らしたメカが多数登場するが、本作ではそれらメカはあまり活躍しない。
      
【効能】未来に希望が持てるようになる。困難があっても可能性を信じられる。温故知新に目覚める。
 
【副作用】ありきたりな温故知新ネタに見える。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
181位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
92位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク