た だ い ま 。
木のフォトフレーム Lサイズ [shop]
ご参考までに、特注のフォトフレームの記事はこちらです。
出会いのマグネット [日々の出来事]
センスのよい作品からもお人柄が伝わってきますが、作家でありながら独りよがりに押しつけてこないで、依頼者の希望に寄り添おうとするスタンスも、値段と手間が合わないくらいとてもよく考えられ、素材と対話しながら特性を活かしているところも、加工方法や作業行程を素人にもわかりやすい目線で惜しげもなく紹介されたり、作ること伝えること喜んでもらうことに使命感さえも感じられたりと、本当に素晴らしいです。エンターテイナー!
大好きなものに囲まれて一緒に歳をとりながら暮らしたい。その一つにどうしても加えたい! kuniさんの作品を見てそう思ったのでドキドキしながらメールしました。」
「 kuniさんね、このメールを見てジーンとして何度も読み返していたそうですよ」
「これはレリーフのアラカルト。あのメールを見て、今回は採算は忘れて自分が前に進むためにも納得ゆくまで作ろうと思ったんだそうです。だから見て下さいよ、一つ一つに気合いが入っちゃって。」
「わずか40ミリ角の中にこの木目ですよ!この材料めちゃくちゃ選んでますよね!」
「年輪幅 0.5ミリほどでなおかつ不規則に濃い色が入っている。こんな材料は 100枚に1枚しか見つからないでしょう。 kuniさん、ホームセンターで何時間も粘ってましたもの」
「ひょー!ですよね!?この上と下の年輪の対比」
「右上の方に濃くて太い年輪が集中していて下はおとなしい木目だからあんな対比になるんですね〜」
「わちゃー!!!これ6個のパーツを年輪がぴったり一致するところで切って貼り合わせてあるんですって。中央の白い菱形がまた変化を付けていて、これって狙ったんでしょうねぇ、、、。」
「貼り合わせた中央の上をみると白い縞が V字に入っていますよね?これかぁ、これが白い菱形に見えてくるんですねぇ、、、、なるほど〜」
「おーこりゃまた、うねった面に合わせて木目もうねってますよ!」
「これ、5回やり直したって言ってましたよ」
「なんかひょうきんな木目ですね、見てると微笑んじゃうなぁ」
「そして、今回の目玉、奇跡の木目!」
「どういう向きに組み合わせてもちゃんと花びらのような木目がきれいに出るんですよ!これは奇跡です!」
「僕これ作る時ちゃんと見てたんですけど、25個作って納得出来た4個の組み合わせはひとつだけだったんですよ!例えばこれなんかは」
「単体で見るととってもきれいだし面白いけど」
「それぞれの個性が強すぎて4個の木目が一致しないですよね?」
「これが納得のものなんですけど、勝手が解るようにチョークで印を付けて、今は中央に印が付いて木目も一致しているでしょう?」
「こうして2個だけをひっくり返しても木目が揃っている!これはすごいことですよ!!!もう奇跡を起こしたとしか思えない!!!」
「先日ね、 kuniさんの同級生が10年ぶりくらいに訪ねて来てくれたんですよ。制作途中のこのレリーフを見て、”わぁ〜作り続けているんだねぇ〜”って心底関心していたんですよ。その時 kuniさんが”これを作り続けることがおれが生きてるって証だからなぁ”って何気なく言ったんですけど、泣けちゃったんですよね、、、」
「 kuniさんは大学を卒業するころに自分がお母さんを看取るべき立場なんだと悟って以来ずっとそれを心にしまって生きて来たんですね。そしてお母さんが亡くなってしまうとまるで自分が存在する意味さえなくしてしまったようで生きる気力をなくしてしまったんだそうです。頭ではこの先自分がなすべき事は解っていても体が動いてくれなくてどうにもならなかったんですね、、、。そんな時にこんな出会いがあって、随分力づけられたんですって。この3ヶ月 kuniさんを見てると、少しずつぼんやりする時間がなくなって仕事に集中できるようになって来てるんですよ。
まだまだこの先が見たいですよね〜」
「おい、ところで君も一緒に行くのか?」
「もちろんですよ!僕、自分の名前考えました!語部三太、いいでしょう!?」
「 Mさん! kuniさんに代わって御礼申し上げます。出会って下さって本当にありがとうございました!そして僕は皆と一緒にもうすぐ行きますからね〜。お楽しみに〜!」