ろぷろす_ぶろぐ 2019年07月
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土居美咲さん 祝!優勝 スウェーデン・オープンテニス 2019年7月13日(土)(ろぷろす暦2019年7月26日(土))

土居美咲さんが、スウェーデン・オープンテニスでシングルスとダブルスのダブル優勝をしました。
おめでとうございます!
WTA125Kシリーズは2度目の優勝(2勝1敗)です。

土居美咲(どいみさき)さんが、スウェーデン・オープンテニス(Swedish Open,スウェーデン/バスタッド(ボースタード),本戦2019年7月8日(月)~7月13日(土),クレイコート,WTA125Kシリーズ)において、7月13日(土)に行われたシングルス本戦決勝にてダンカ・コビニッチ選手を6-4,6-4で下しました。


第1セットの第1ゲームがダンカ・コビニッチ選手のサービスで始ると、コビニッチ選手は40-15でキープした上に第2ゲームをも40-15でブレークしてゲームカウント2-0と先行します。
しかし、土居さんはすかさず第3ゲームを40-15でブレークバックし第4ゲームは40-0のラブゲームでキープしてゲームカウントを2-2のイーブンにします。
第5ゲームをコビニッチ選手が40-30でキープすると、土居さんも第6ゲームをブレークポイントを1つ許すもこれをキープし次の第7ゲームではピンチの後にチャンスありとばかりに40-15としてブレークポイントを握るとこれをものにしゲームカウント4-3とリードします。
だが、ブレークの後にブレークバックありとばかりにコビニッチ選手が40-0と3つのブレークポイントを握るが土居さんはここからポイントを5連取してキープしてしまいます。
コビニッチ選手が第9ゲームを40-15でキープすると、土居さんも迎えたサービングフォーザセットの第10ゲームを40-15でゲームポイント(セットポイント)を握るとこれをものにし、ゲームカウント6-4でこのセットを取り先行します。

土居さんは良いです。
サーブはやや難があってもストロークは良いです。
フォアを生かしたテニスが出来ているので安定しています。
攻めるべきとこで攻め守るべきとこで守っています。攻守のバランスが良いです。
コビニッチ選手はファーストサーブが入らないです。
ただ、セカンドサーブでそれなりにポイントが取れるのでなんとかキープ出来ているという感じです。
コビニッチ選手は元々サーブのコントロールが良くないのかこの試合では良くないのか分かりませんが、このサーブなら土居さんにブレークのチャンスはあります。

第2セットの第1ゲームが同じくコビニッチ選手のサーブで始ると、コビニッチ選手は土居さんにブレークポイントを1度握られるがこれをしのぎキープします。
このゲームで40-40の時、土居さんの放ったロブをコビニッチ選手が股抜きショットで返すとそれがライン際に落ちそれを返した土居さんの球はアウトになります。
このプレーに観客は拍手喝采して雰囲気はコビニッチ選手の流れに傾きかけます。
もし、土居さんが第2ゲームをブレークされるようだと流れはコビニッチ選手に行くなと思ったのですが、ここを土居さんは落ち着いて40-0にすると2つは返されるが40-30でキープして流れを止めます。
その後はお互いブレークポイントを与えないキープでゲームカウント3-3になります。
後がないコビニッチ選手はここが勝負とばかりにギアを上げ第7ゲームではあれほど入らなかったファーストサーブが決まり40-30でキープし、第8ゲームでは40-15と2つのブレークポイントを握ります。
ここをコビニッチ選手がブレークするようだとこのセットはコビニッチ選手が取るなという感じでしたが、ここも土居さんは落ち着いていてポイントを4連取してキープします。
こうなると流れは完全に土居さんのものになり、第9ゲームでは気落ちしたコルビッチ選手から40-0と3つのブレークポイントを握ると1つはしのがれるが40-15でブレークしゲームカウント5-4とリードします。
迎えたサービングフォーザマッチ(サービングフォーザチャンピオンシップ)の第10ゲームでも40-15でゲームポイント(マッチポイント,チャンピオンシップポイント)を握ると1つはしのがれるが40-30でものにし優勝します。
このゲームで40-15の時に土居さんのファーストサーブが入らなかったのでここでかっこ悪くダブルフォールトなどするんじゃないぞと思っていたらダブルフォールトをしたので思わずずっけこてしまいました(笑)
まぁ、勝ったから愛嬌で済んだけどちょっとこらこらという感じになりました(笑)
このセットはわたしから見たらほぼ理想的な展開でした。
第2ゲームや第8ゲームのようにここをキープしないと流れが変ると思えるような場面で落ち着いてきっちりとキープして、相手への流れを封じ込めました。
それが結果的に第9ゲームのブレークにつながったのだと思います。

コルビッチ選手のストロークがベースラインを割ると土居さんは万歳をしました。
とここでライブストリーミングが乱れてその後はちょっと不明です(苦笑)
表彰式で土居さんがシャンパンを噴出していたので思い出したのですが、このスウェーデン・オープンってラウラ・シグムントさんが初優勝した大会なのでした。

土居さんの調子は上向きです。
フォアが生きています。
いままではフォアに頼っているという感じだったのですが、ここにきて自分の武器であるフォアを自在に生かしているように見えます。
ようするに、フォアをポイントを取る球だけではなく見せ球あるいは捨て球的な使い方もしているということです。
こうすることによってフォアでなくてもポイントを取れるようになっているということです。
例えばフォアで相手を押し込んでオープンスペースを作りそこにコンパクトに打ってポイントを取るというようなことです。
そういうことからストローク戦(ラリー戦)もあまり苦にしていないように感じます。
つまり、状況に応じて返すということに徹することが出来るということです。
ともかく1打(1球)でも相手に返すことは相手にプレッシャーを与えます。決まったと思うような球をコンパクトに返されると相手としては嫌であり、あの球でも返されるならもっと強打にもっと際どくということになるとアンフォーストエラーが起こりやすくなります。

この土居さんのここまでの軌跡を野球の投手に例えると、土居さんは140km台くらいの切れや伸びのいいストレートを持っていたのですが、これをクリスコーチがこの投手なら150km台も投げられると見込んで、150km台を投げられるようになったのが2015年から2016年だと思います。
140km台の投手だと思っていたものが150km台を投げたらなかなか打てません。
しかし、この投手は150km台だと分かっていたらそれ相応の対応をしてくるので、それなりに打てるようになります。それが2017年からでしょう。
では今度は150km台を160km台にしましょうかということになるのですが、それはおそらく限界を超えることになるでしょう。
ではどうやって150km台を160km台に見せるかということです。
それが配球です。
同じ150km台でも遅い球の後の150km台や相手が苦手にしているコースへの150km台はおそらく160km台に見えるでしょう。
そういうことをするにはコントロールや変化球が必要になります。
つまり投球の幅を広げることです。
そうすればストレートが生きてくるということになります。ストレートに頼っていたのが生きてくることになります。
ストレートを見せ球あるいは捨て球にして変化球やコースで打ち取ることも出来ます。
とそんなことを思ってみました。

ともかくそんなことで今はフォアを生かすテニスをすることによってテニスの幅が広がっており、それが安定につながっています。とても良い展開です。
このテニス(プレー)を続けられるならば取りこぼしが少なくなり上を目指すことが出来ると思います。

なお、この試合のエースとダブルフォールトとファーストサーブ率とファーストサーブポイント率とセカンドサーブポイント率は、土居さんが2と4と65%と72%と47%でコビニッチ選手が3と5と47%と53%と58%でした。

シングルス本戦決勝(7月13日(土),本戦第6日,センターコート第1試合)(1時間21分)
土居美咲(Misaki DOI,日本,117位) vs. ダンカ・コビニッチ(Danka KOVINIC,モンテネグロ,162位)は、
土居美咲が6-4,6-4で勝ちました。
第1セット 0-1,0-2,1-2,2-2,2-3,3-3,4-3,5-3,5-4,6-4(サーブはコビニッチから)
第2セット 0-1,1-1,1-2,2-2,2-3,3-3,3-4,4-4,5-4,6-4(サーブはコビニッチから)

土居美咲さんの決勝までの戦績は
1回戦 6-1,6-1 アリソン・バイ(WTAシングルスランキング391位)
2回戦 4-6,6-4,6-4 エレーナ・リバキナ(第7シード,同109位)
準々決勝 6-2,3-6,6-2 モナ・バルテル(第4シード,同96位)
準決勝 6-1,7-5 アレクサンドラ・クルニッチ(第8シード,同113位)
です。


これで土居さんは160ポイントを獲得したので、晴れてトップ100へと返り咲きです。
トップ100から陥落後、1度100位となったことはあるのですが、あれはどちらかというと棚牡丹的だったが今度は堂々と自力でのトップ100復帰です。


あと、土居さんはこの大会でダブルスにも出場して優勝しました。
このダブルスでびっくりしたのはそのパートナーです。
なんと相方は、ナタリア・ヴィクリャンチェワ選手なのです。
右左の違いはあってもフォアを得意とする両者です。
そんな共通点もあって組んだのでしょうか。
興味があったので準決勝を見たのですが、ダブルスというより2人組のシングルスという感じでした。
この試合はその持ち味のフォアとサーブを生かしての快勝でした。

決勝は、土居美咲/ナタリア・ヴィクリャンチェワ組が第2シードのアレクサ・グラーチ / ダンカ・コビニッチ組に7-5,6-7(4),[10-7]で勝ちました。
奇しくもコビニッチ選手はシングルスでもダブルスでも土居さんに負けてしまいました。

ちなみに、第6シードだったヴィクリャンチェワ選手のシングルスは準々決勝でコビニッチ選手に2-6,2-6で敗れました。
それ故に、土居さんは相棒の敵も討ったということです(笑)


WTA(https://www.wtatennis.com/)から
Doi doubles up, wins singles and doubles in Bastad | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/doi-doubles-wins-singles-and-doubles-bastad
Doi delivers Krunic win in Bastad 125K to make first clay final | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/doi-delivers-krunic-win-bastad-125k-make-first-clay-final

テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(https://tennismagazine.jp/)から
土居美咲が今季初優勝でトップ100返り咲きへ、ダブルスも制して2冠達成 [WTA125Kバスタッド] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17287470


スウェーデン・オープンテニスの
HPは
 https://men.swedishopen.org/
 女子シングルスドロー;http://wtafiles.wtatennis.com/pdf/draws/2019/2003/MDS.pdf
WTAの表記は
 https://www.wtatennis.com/tournament/2019-bastad-sweden-2003%20
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/2019_Swedish_Open
     https://en.wikipedia.org/wiki/Swedish_Open
です。


追記(2019.7.15.月):土居美咲さん トップ100返り咲き

土居美咲さんは、7月15日(月)発表のWTAシングルスランキングで35アップの82位となり、正式にトップ100に返り咲きました。


土居美咲さんの
ブログ「プロテニスプレーヤー土居美咲オフィシャルブログ – 美咲ブログ –」は
 http://tennis.jp/misaki-doi/
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%B1%85%E7%BE%8E%E5%92%B2
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Misaki_Doi
ITFは
 https://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100081799
テニス365は
 https://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00438
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000045.php
WTAは
 https://www.wtatennis.com/players/player/314237/title/Misaki-Doi
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2019年6月30日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


風林
20190504土 風林


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びっくり箱のベスト8揃い踏み ウィンブルドンテニス2019 2019年7月8日(月)(ろぷろす暦2019年7月21日(木))

7月8日(月)に、ウィンブルドンテニス2019の女子シングルスの4回戦8試合が行われ、ベスト8が決まりました。
その顔ぶれはあっと驚くものでした。
一体いまの女子テニスはどうなっているのかと思ってしまうような顔ぶれです。
ほんと、もう誰が強くて誰が弱いのかは誰にも分からないといっていいでしょう。
まじで、誰も強くて誰も弱いというような顔ぶれです。

それではそのベスト8に名を連ねた顔ぶれは、
シモナ・ハレプ(S7,R7) 6-3,6-3 コリ・ガウフ(R313)
エリナ・スビトリナ(S8,R8) 6-4,6-2 ペトラ・マルティッチ(S24,R24)
セリーナ・ウィリアムズ(S11,R11) 6-2,6-2 カルラ・スアレス・ナバロ(S30,R31)
ジョアンナ・コンタ(S19,R18) 4-6,6-2,6-4 ペトラ・クビトバ(S6,R6)
ジャン・シューアイ(R50) 6-4,1-6,6-2 ダヤナ・ヤストレムスカ(R35)
バルボラ・ストリコバ(R54) 4-6,7-5,6-2 エリーズ・メルテンス(S21,R21)
アリソン・リスク(R55) 3-6,6-2,6-3 アシュリー・バーティ(S1,R1)
カロリナ・ムホバ(R68) 4-6,7-5,13-11 カロリナ・プリスコバ(S3,R3)
です。
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示す。

このベスト8の半分でも予想していた人がいたら、予想屋の天才でしょう。
シードが4人でノーシードが4人です。
しかもノーシードの4人の内3人はトップ50以下です。
ランキングの最高位はシモナ・ハレプ選手の7位です。
4回戦で1位のアシュリー・バーティ選手と3位のカロリナ・プリスコバ選手が55位のアリソン・リスク選手と68位のカロリナ・ムホバ選手に逆転で敗れるなんて、下克上の最たるものです。
バーティ選手もこの敗戦などを見ると、残念ながらこの悲惨時代の女王の一人でしかないといえそうです。
プリスコバ選手を破ったムホバ選手はわたしは初めて知りました。一体どんな選手なのでしょうか。

さて、こうなると優勝ということも混沌としてきます。
わたしとしては、エリナ・スビトリナさんを願っています。
しかし、今年はここまであまり調子が良くなかったので、ベスト8になっただけで御の字という感じもします。
現実的に優勝ということはとてもとてもという感じです。

優勝して面白いのは、リスク選手です。まぁ、もちろんムホバ選手でも良いのですが、わたしはムホバ選手を知らないので、リスク選手を推奨します。
リスク選手が優勝したら天地鳴動するかも知れません。
そのくらいありえへんことです。
大体ベスト8にくることさえありえへんことでしょう。それが優勝だからどうなるか見てみたいです(笑)

とかなんとか言っても、結局、セリーナ・ウィリアムズ選手が優勝して、やはり女王はウィリアムズ選手が一番良く似合うなんてことになったら、もう悲惨に笑うしかないです。
ほとんど試合をしていない1年を4つの大会で暮らす優雅なまさに過酷なツアーから解放されるみんなが見習うべきお手本のような女王だってことで。


さて、試合の方は4回戦まで勝ち上がってきたAI世代の妖精たちである19歳のダヤナ・ヤストレムスカ選手と15歳の快進撃中のコリ・ガウフ選手を見ました。
結果から言うと二人とも敗退したのでこのブログのネタがなくなってしまいましたが(笑)

ダヤナ・ヤストレムスカ選手は、ウィンブルドンテニス2019(The Championships - Wimbledon,イギリス/ロンドン,本戦2019年7月1日(月)~7月14日(日),芝コート,グランドスラム)において、7月8日(月)に行われたシングルス本戦4回戦にてジャン・シューアイ選手に4-6,6-1,2-6で敗れました。
ダヤナ・ヤストレムスカ選手はウクライナのWTAシングルスランキング35位、ジャン・シューアイ選手は中国の50位です。

第1セットの第1ゲームがダヤナ・ヤストレムスカ選手のサービスで始ると、ジャン・シューアイ選手が2度目のブレークポイントでいきなりブレークします。
結局これが決勝ゲームとなりました。
以後はお互いキープして迎えたシューアイ選手のサービングフォーザセットである第10ゲームもシューアイ選手が40-15でゲームポイント(セットポイント)を2つ握るがこれはしのがれるもA-40からものにしてゲームカウント6-4でこのセットを取ります。

シューアイ選手はサーブのコントロールが良かったです。それに反してヤストレムスカ選手はファーストサーブの入りが悪くやや不安定でした。それが第1ゲームでのブレークになりました。
第9ゲームでもシューアイ選手に1度ブレークポイント(セットポイント)を許しています。
サーブの良いシューアイ選手は1度もブレークポイントを許しませんでした。
ストローク戦は五分五分ということなので鍵を握るのはサーブという感じでした。

第2セットに入ると、今度はヤストレムスカ選手が先に第2ゲームをブレークし自身のサービスゲームはキープということでゲームカウント3-0とリードします。
このブレークはヤストレムスカ選手がシューアイ選手のサーブを読んでのブレークでした。
ヤストレムスカ選手はコートエンドの時などに何かメモを見ていました。
そこらへんのことからおそらくシャーアイ選手のサーブの癖とかパターンを読んだと思われます。
ヤストレムスカ選手のサーブは第1セットとあまり変らなかったのですが、シューアイ選手が自分のサーブを読まれているということとヤストレムスカ選手のサーブが適当に荒れているので的が絞れないということで、ブレークには至りません。その上に自身は第6ゲームを再度ブレークされます。
ヤストレムスカ選手はゲームカウント5-1で迎えたサービングフォーザマッチである第7ゲームも40-0と3つのゲームポイント(セットポイント)を握ると2つはしのがれるが40-30でものにしゲームカウント6-1でこのセットを取ってセットカウントを1-1のイーブンにします。
この後、シューアイ選手はトイレットブレークを取ります。

第3セットの第1ゲームでシューアイ選手は15-40と2つのブレークポイントを許すがここはなんとかキープします。
反対にヤストレムスカ選手は第2ゲームを0-40から1つはしのぐも15-40でブレークされます。
ここからブレーク合戦となり5連続でのブレークとなります。
これはヤストレムスカ選手は相変らずファーストサーブの入りが悪くそれは今度はシューアイ選手が冷静に見極めて対応してきたためにブレークされ、シューアイ選手は読まれているままであったからです。
読まれているというのが分かっていても、はいそうですかと違うパターンにすることは1試合の中ではなかなか難しいことです。
それでもシューアイ選手は第7ゲームを40-30でキープし、第8ゲームを40-0で3つのブレークポイント(マッチポイント)を握ると、2つはしのがれるも40-30でブレークしてゲームカウント6-2で勝利します。
ヤストレムスカ選手はこのセット1度もキープ出来ず4度もブレークされました。


コリ・ガウフ選手は、7月8日(月)に行われたシングルス本戦4回戦にてシモナ・ハレプ選手に3-6,3-6で負けました。
コリ・ガウフ選手は米国の予選勝者(Q)でWTAシングルスランキング313位、シモナ・ハレプ選手はルーマニアの第7シードで同7位です。

第1セットの第1ゲームがコリ・ガウフ選手のサービスで始ると、ハレプ選手がいきなり40-15で2つのブレークポイントを握り40-30でブレークします。
しかし、ガウフ選手も40-30でブレークポイントを握るとこれをものにしブレークバックします。
お互いキープ後、ハレプ選手は第5ゲームを3度目のブレークポイントでブレークしゲームカウント3-2とリードします。
この後はまたお互いでキープで迎えたガウフ選手のサービスゲームである第9ゲームでもハレプ選手は40-0と3つのブレークポイント(セットポイント)を握ると1つはしのがれるがブレークしゲームカウント6-3でこのセットを取ります。

いま話題のガウフ選手は初めて見たのですが、やはり緊張があるのか見た目は特に際立った選手のようには見えませんでした。
とはいってもランキング313位という感じではなく普通のトップ100の選手という感じです。
だから、ハレプ選手に対してキープするだけの力はなく3度ブレークされます。

第2セットに入っても第1セットの感じは変らなく、ハレプ選手は第1ゲームを40-0のラブゲームでキープすると第2ゲームを2度目のブレークポイントでブレークしゲームカウント2-0と先行します。
が、ここはガウフ選手が40-0と3つのブレークポイントを握ると2つはしのがれるが40-30でブレークバックします。
しかし、ガウフ選手にはキープするだけの力はなく第6ゲームを再度ブレークされ、ハレプ選手がゲームカウント4-2とリードします。
ハレプ選手は第8ゲームで40-15とブレークポイント(マッチポイント)を2つ握るがここはガウフ選手が踏ん張りポイントを4連取してキープします。
それでも状況に変化はなく、ハレプ選手はサービングフォーザマッチである第9ゲームで40-15とゲームポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしゲームカウント6-3で勝利します。

これで、ハレプ選手は全仏オープンのイガ・スウィアテク選手に続いてガウフ選手の快進撃も止めたということになります。
ハレプ選手に妖精キラーのハレプという二つ名を与えたいと思います(笑)


それにしても、妖精たちの乱舞は楽しいです。
今年(2019年)の全豪オープンでは17歳のアマンダ・アニシモワ選手、全仏オープンでは17歳(18歳)のイガ・スウィアテク選手、そして今大会では15歳のコリ・ガウフ選手です。
アニシモワ選手もスウィアテク選手も4回戦で負けています。
 アマンダ・アニシモワ(R87) 2-6,1-6 ペトラ・クビトバ(S8,R6)
 イガ・スウィアテク(R104) 1-6,0-6 シモナ・ハレプ(S3,R3)
 ()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示し、当時の数値である。 

これはここまで妖精たちが3試合を経ているのでやはりある程度そのテニス(プレー)の傾向と対策が分かった時点でトップ10と戦ったということの結果でしょう。
痩せても枯れてもトップ10ということで相手の傾向と対策が分かればそれを遂行する能力はあるということでしょう。
妖精たちに緊張や憧れというプレッシャーがあったのかもしれません。

さて、全米オープンではどのような妖精(たち)が現われるのでしょうか、いまから楽しみにしたいと思います。

それにしても、年齢制限というのはほんとに悲しい制度です。
撤廃のための熟慮をお願いしたいです。


WTA(https://www.wtatennis.com/)から
Halep ends Gauff's fairytale run to reach Wimbledon QF | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/halep-ends-gauffs-fairytale-run-reach-wimbledon-qf
'I didn't have expectations' - Svitolina ousts Martic, surges into first Wimbledon quarterfinal | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/i-didnt-have-expectations-svitolina-ousts-martic-surges-first-wimbledon-quarterfinal
'The rust is wearing off' - Serena seamless against Suarez Navarro, returns to Wimbledon quarterfinals | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/rust-wearing-serena-seamless-against-suarez-navarro-returns-wimbledon-quarterfinals
Konta boosts British hopes with upset of Kvitova at Wimbledon: 'I'm really enjoying playing in front of a home crowd" | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/konta-boosts-british-hopes-upset-kvitova-wimbledon-im-really-enjoying-playing-front-home-crowd
Zhang downs teen Yastremska to reach Wimbledon QF | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/zhang-downs-teen-yastremska-reach-wimbledon-qf
Strycova ousts Mertens to return to Wimbledon quarterfinals: 'Every match I win, it's a bonus for me' | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/strycova-ousts-mertens-return-wimbledon-quarterfinals-every-match-i-win-its-bonus-me
Riske topples top seed Barty, rewarded with first Wimbledon quarterfinal: ‘I'm ready for a war’ | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/riske-topples-top-seed-barty-rewarded-first-wimbledon-quarterfinal-%E2%80%98im-ready-war%E2%80%99
'I never played such a long match': Marathon Muchova pitch perfect in Pliskova upset at Wimbledon | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/i-never-played-such-long-match-marathon-muchova-pitch-perfect-pliskova-upset-wimbledon

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Simona Halep vs Coco Gauff Wimbledon 2019 fourth round highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=DpmZnERUUSM
 
Johanna Konta vs Petra Kvitova Wimbledon 2019 fourth round highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=UzFfJ02riDo
Ash Barty vs Alison Riske Wimbledon 2019 fourth round highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=yOdmjYxv39Q


追記(2019.7.10.水):エリナ・スビトリナさん GS初ベスト4

エリナ・スビトリナさんが、5度目の正直で遂に準々決勝を突破しました。
いままでは全豪オープンと全仏オープンでそれぞれ2回のベスト8がありました。
それにしても調子の良い時にはなかなかベスト4になれなく今回のようにあまり調子が良いとは思われない時に初めてベスト4になるというのも何か運命の皮肉を感じます。

エリナ・スビトリナさんが、ウィンブルドンテニス2019において、7月9日(火)に行われたシングルス本戦準々決勝にてカロリナ・ムホバ(カロリーナ・ムチョバ)選手を7-5,6-4で下しました。
エリナ・スビトリナさんはウクライナの第8シードでWTAシングルスランキング8位、カロリナ・ムホバ選手はチェコの同68位です。

第1セットの第1ゲームがカロリナ・ムホバ選手のサービスで始ると、エリナ・スビトリナさんは幸先よく40-30でブレークします。
しかし、あまり調子の良くないスビトリナさんは第2ゲームを0-40で簡単にブレークバックされます。
しかも、続けて第4ゲームもブレークされます。その後はお互いキープで、ムホバ選手はゲームカウント5-3でサービングフォーザセットの第9ゲームを迎えます。
スビトリナさんはここを40-15でブレークバックすると第11ゲームもデュース合戦の末に5度目のブレークポイントでブレークしこの試合初めてゲームカウント6-5とリードします。
スビトリナさんは迎えたサービングフォーザセットの第12ゲームを40-15とゲームポイント(セットポイント)を握るとこれをものにしてこのセットを取ります。
スビトリナさんはゲームカウント2-5から5連取です。

ムホバ選手は初めて見たのですが、この試合のムホバ選手は特に際立ったものはありませんでした。
ランキングに相等しい選手という印象でした。
サーブもストロークもそれなりのものだがそれ以上ではないです。ただネットプレーは上手いという感じです。
ただ、今は調子がいいのか随所でスーパーショットが出ていたのでこれがここまで勝ち上がってきた要因の一つかなとは思いました。
そういうことで四面相のスビトリナに勝るものがひとつでもある訳ではないです。
片やスビトリナさんは調子がいまいちなので、序盤はしっくりせずに2度ブレークされましたが、徐々に相手のテニス(プレー)に対応して行きます。
そういうことになるとストローク戦ではスビトリナさんが有利になるので、ムホバ選手は大振りが増えてアンフォーストエラーも増えるということになりました。

第2セットでスビトリナさんは第2ゲームを先にブレークされ、ゲームカウント0-2とされるが、そこから3連続ブレークしてゲームカウント5-2とします。
ところが、サービングフォーザマッチである第8ゲームを30-40でブレークされ、ゲームカウント4-5と追い上げれます。
第1セットの逆になるのかとも思われたのだが、2度目のサービングフォーザマッチである第10ゲームで40-30としてゲームポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしてゲームカウント6-4で勝利します。

勝った瞬間、カンガルー跳びをしてベスト4の喜びを表していました。
スビトリナさんのカンガルー跳びは久しぶりに見ました。
それでも1度目のサービングフォーザマッチで決められないなどまだまだ詰めの甘さが目立ちます。
そういうことからここらへんが限界でしょう。ベスト4はある意味奇跡です(笑)

この日(9日)は準決勝4試合が行われ、他の3試合は以下の結果となりベスト4が揃いました。
 シモナ・ハレプ 7-6(4),6-1 ジャン・シューアイ
 セリーナ・ウィリアムズ 6-4,4-6,6-3 アリソン・リスク
 バルボラ・ストリコバ 7-6(5),6-1 ジョアンナ・コンタ

奇(く)しくも全試合がシードとノーシードの対戦となり、シードの3勝1敗となりここに来てやっとそれなりの形になったといえます。
そして、この結果でセり-ナ・ウィリアムズ選手の24度目のグランドスラム優勝がかなり現実味を帯びてきました。
ウィリアムズ選手が準決勝に勝つようだとほぼ24度目の栄光をつかむといえそうです。
シモナ・ハレプ選手がウィリアムズ選手に勝つ確率は小さいでしょう。

準決勝は11日(木)に行われ、
 エリナ・スビトリナ 対 シモナ・ハレプ
 セリーナ・ウィリアムズ 対 バルボラ・ストリコバ
です。

WTAから
Svitolina stops Muchova to reach first Grand Slam SF: 'It's something special' | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/svitolina-stops-muchova-reach-first-grand-slam-sf-its-something-special
Halep holds off Zhang to return to Wimbledon semis | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/halep-holds-zhang-return-wimbledon-semis
‘I needed to step up and take it’: Serena outlasts Riske, returns to Wimbledon semifinals | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/%E2%80%98i-needed-step-and-take-it%E2%80%99-serena-outlasts-riske-returns-wimbledon-semifinals
Strycova streaks past Konta to make first Grand Slam SF at Wimbledon | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/strycova-streaks-past-konta-make-first-grand-slam-sf-wimbledon

Youtubeから
Elena Svitolina vs Karolina Muchova Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=hr7tN-ueOwc
 
Simona Halep vs Shuai Zhang Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=Gs_F6WFc45I
Serena Williams vs Alison Riske Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=ELBI9vyOBAg
Barbora Strycova vs Johanna Konta Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=oKC-c0ZcbH4


追記2(2019.7.12.金):エリナ・スビトリナさん 準決勝 敗退

エリナ・スビトリナさんは、ウィンブルドンテニス2019において、7月11日(木)に行われたシングルス本戦準決勝にてシモナ・ハレプ選手に1-6,3-6で負けました。
エリナ・スビトリナさんはウクライナの第8シードでWTAシングルスランキング8位、シモナ・ハレプ選手はルーマニアの第7シードで同7位です。

第1セットの第1ゲームがシモナ・ハレプ選手のサービスで始ると、エリナ・スビトリナさんがデュース合戦で3つのブレークポイントを握るがこれをものに出来ず、ハレプ選手がキープします。
第2セットでは今度はハレプ選手が40-30でブレークポイントを握るがこれはスビトリナさんがしのぎデュース合戦になりハレプ選手は3度目のブレークポイントでこれをブレークします。
これで、わたしはハレプ選手の勝ちを思ってしまいました。
一方はチャンスでブレークし一方はチャンスでブレーク出来なかったということで、スビトリナさんの詰めの甘さがここに露出していると思ったからです。
スビトリナさんはその直後の第3ゲームはブレークバックしますが、第4ゲームと第6ゲームをブレークされ、ハレプ選手はゲームカウント5-1でサービングフォーザセットの第7ゲームを迎えます。
第7ゲームは40-30でハレプ選手がゲームポイント(セットポイント)を握るもここをしのがれてデュース合戦になりハレプ選手はスビトリナさんに1度ブレークポイントを握られるも6度目のゲームポイント(セットポイント)でやっとものにしゲームカウント6-1でこのセットを取り先行します。

第2セットはお互いブレークポイントを許さないキープでゲームカウント3-3まできます。
しかし、詰めの甘いスビトリナさんは第7ゲームをブレークされると、第9ゲームも15-40でブレークポイント(マッチポイント)を握られると、一つはしのぐもハレプ選手が40-30でものにしてゲームカウント6-3で勝利します。

この結果は予想されるものでした。
スビトリナさんが準決勝にくることすらある意味奇跡なのだから、そう奇跡は起こらないでしょう。
それにしても、スビトリナさんはしぶといなと思う。
今年は調子が上がらないのでトップ10から陥落すると思っていたのですが、ここにきてそれなりのポイントを稼いでしまいました。
まだツアーは3ヶ月残っているのでなんともですが、もしトップ10に残ったならこのポイントは大きく寄与しそうです。

もう一方の準決勝は、セリーナ・ウィリアムズ選手がバルボラ・ストリコバ選手を6-1,6-2で一蹴しました。
こちらは先の試合よりも結果が予想されるものでしたが、わたしとしては2015年の全米オープンでのロベルタ・ビンチ選手の再来を心の奥底で秘かに望んでいたのですが、儚い幻となりました。

これで、決勝は
セリーナ・ウィリアムズ 対 シモナ・ハレプ
となり、13日(土)に試合が行われます。
わたしは、80%の確率でセリーナ・ウィリアムズ選手の勝ちを予想します。
ウィリアムズ選手は、去年(2018年)のウィンブルドンでアンゲリク・ケルバーさんに全米オープンで大坂なおみさんに負けているので、ここはどんなことをしても勝ちにくるでしょう。
ずるのウィリアムズの本領をここでいかんなく発揮してくるでしょう。
チキンのハレプではそれに対抗できないでしょう。ウィリアムズ選手はもう妖精ではないので、妖精キラーのハレプは機能しないでしょう・・・

とはいってもやはり心の奥底ではハレプ選手が優位に立ち、そのためウィリアムズ選手が苛立ち審判台などを破壊するとこを見たいと思っていますが、今回は全米オープンのようなそういう大立ち回りは期待できないでしょう。残念?!

WTAから
'It's very special, this moment': Halep solves Svitolina, surges into first Wimbledon final | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/its-very-special-moment-halep-solves-svitolina-surges-first-wimbledon-final
Serena soars into Wimbledon final, faces Halep for historic Slam record: ‘I'm in a different place now’ | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/serena-soars-wimbledon-final-faces-halep-historic-slam-record-%E2%80%98im-different-place-now%E2%80%99
 
Youtubeから
Simona Halep vs Elina Svitolina Wimbledon 2019 semi-final highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=W0zwFgpJFo4
 
Serena Williams vs Barbora Strycova Wimbledon 2019 semi-finals highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=4sM6uZKONFY


追記3(2019.7.15.月):シモナ・ハレプ選手 祝!ウィンブルドン初優勝

シモナ・ハレプ選手がウィンブルドンでは初めてのグランドスラム2勝目(3敗)を上げました。
おめでとうございます!
それにしても、このスコアでの勝ちを本人はもちろん誰もが予想していなかったでしょう。
わたしなど唖然呆然でした(笑)

第1セットの第1ゲームがセリーナ・ウィリアムズ選手のサービスで始ると、いきなりシモナ・ハレプ選手が40-30でブレークします。
ハレプ選手は第2ゲームを40-0のラブゲームでキープすると、第3ゲームを再び40-30でブレークしてゲームカウント3-0とします。
ハレプ選手は第4ゲームもキープしたので、ゲームカウントは一方的な様相さえ見せます。
ハレプ選手がびっくりするくらいサーブが良いのに対して、ウィリアムズ選手のサーブはいまいちです。
ウィリアムズ選手は第5ゲームでやっと40-0のラブゲームでキープします。
そして、第6ゲームで初めてブレークポイントを握るのですがここはハレプ選手がしのいでキープします。
ウィリアムズ選手は第7ゲームも40-0のラブゲームでキープしますが、これはわたしにはウィリアムズ選手のサーブが良いというよりハレプ選手が自分のキープに注力するためにあえてブレークにいっていないようにも見えました。
つまりある種の余裕があるということです。
それを示すかのようにサービングフォーザセットである第8ゲームでは40-15とゲームポイント(セットポイント)を握ると1つは返されるが40-30でこれをものにしゲームカウント6-2でこのセットを取り先行します。

ハレプ選手のサーブがいいです。ストローク戦は定評があるのですがサーブがこんなに良いのには驚くばかりです。
サーブということでは本家はウィリアムズ選手なので第2セットでウィリアムズ選手がどんなサーブを見せるかがこの試合の鍵です。

第2セットの第1ゲームがウィリアムズ選手のサービスで始ると、両者ともサーブが良くブレークポイントを許さぬ相譲らぬ戦いでゲームカウント2-2(40-30,40-30,40-0,40-0)となります。
キープ合戦ということになったら、ウィリアムズ選手が有利かなと思っていると、先にブレークされたのはウィリアムズ選手で、第5ゲームを15-40でブレークされます。
ウィリアムズ選手は第7ゲームもデュースに持っていかれ2度目のブレークポイントでブレークされます。
ハレプ選手はゲームカウント5-2で迎えたサービングフォーザマッチ(サービングフォーザチャンピオンシップ)の第8ゲームも40-0とゲームポイント(マッチポイント,チャンピオンシップポイント)を握るとこれをものにして優勝します。

優勝が決まった瞬間、ハレプ選手は跪いて天を仰ぎます。
お互いハグをして讃えあった後、コートに出たハレプ選手はコートに跪いて両手で顔を覆っていましたが、特に感情をむき出しにしたような喜びようではなかったです。
ここらへんにも、こんなスコアで勝つとは思ってもいなかったので少し実感が乏しかったのでしょう。

ともかくハレプ選手のサーブが良すぎました。
ハレプ選手がトップ10クラス相手にこんなにキープするのは初めて見ました。ブレークポイントは1度与えただけです。
信じられないです。
それに対してウィリアムズ選手のサーブが良くなくハレプ選手にブレークのチャンスを与え4度もブレークを許してしまいます。
こんなにサーブの悪いウィリアムズ選手もあまり見たことないです。
両者共にあまり見たことがない姿を見たということになります。

それで気になるのはウィリアムズ選手が何か淡々とテニス(プレー)をしているようにも見えたことです。
あの野獣のような闘争心はどこにいったのでしょうか。憤りでラケットを叩きつける場面もなく(わたしの見る限り)まるで借りてきた猫のようでした。
こういう姿を見ていると、まじでウィリアムズ姉妹の時代は終わったと感じてしまいます。

何にせよ、今日(13日)のハレプ選手は強かった、に尽きると思います。
おそらくハレプ選手にとっても今までで最高の試合ではなかったかと思います。
1年間フルに戦っている選手の面子を守ったといえます。
テニスはそんなに甘いものではないということを見せ付けた意義は大きいです。

なお、この試合の各セットのスコアは相対しています。つまり鏡に写ったような状態です。
第1セットはハレプ選手が4連取した後お互いキープの2-2であり、第2セットはお互いキープの2-2の後ハレプ選手が4連取しているのです。

さて、この試合の前に女子のジュニアの決勝を少し見ました。
ジュニアの決勝は、ダリア・スニグル 対 アレクサ・ノエルでした。
この2人は対照的で、アレクサ・ノエル選手はパワー系でダリア・スニグル選手は技巧系という感じでした。
だからサーブもノエル選手が150~160kmくらい出るのに対してスニグル選手は120~130kmくらいです。
もちろん、ストロークの速度もこれに準じた感じです。
第1セットの序盤はこのパワーを生かしてノエル選手がゲームカウント4-1とリードするのですが、ここからスニグル選手がノエル選手のパターンをつかんだかのように巧みに翻弄し出しノエル選手にアンフォーストエラーが増え始めると5連取してのゲームカウント6-4でこのセットを取ります。
おそらくノエル選手としては球があまりにも遅すぎるためにかえってタイミングが取りづらかったのではないかと思います。
つまり遅い球をどんな力で打ったらどこにどこまで飛ぶのかその見極めが出来なかったのだと思われます。
第1セットが終わった時点でシモナ・ハレプ対セリーナ・ウィリアムズの試合時間になったのでこの試合を見るのを中断したのですが、結果はスニグル選手が6-4,6-4で取って優勝でした。
ダリア・スニグル選手は面白い選手です。

ちなみに、スニグル選手は17歳のノーシードでWTAシングルランキングは423位であり、ノエル選手は16歳ないし17歳の第10シードでWTAシングルスランキングはなしです。

最近は10代の妖精たちの活躍が目立つのでジュニアの試合にも関心が高まりました。
さて、その10代のWTAツアーへの参戦ですが、山口奈緒美さんの記事「テニス界の注目は大坂から15歳に!早熟選手のバーンアウトと出場制限。 - 女子テニス - Number Web - ナンバー(https://number.bunshun.jp/articles/-/839978)」(Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー(https://number.bunshun.jp/)から)を読むと、年齢制限に疑問を抱く人もいるということで年齢制限撤廃に希望が持てます。
この記事を読むと、年齢制限の目的は10代選手のバーンアウト(燃え尽き症候群)を防ぐことのようです。
しかし、10代選手のバーンアウトは試合をたくさんしたことによるのでしょうか。また試合をたくさんしたからバーンアウトになったという事例はどのくらいあるのでしょうか。
何かここらへんは特殊な事例を普遍化して制度を作ったようにも感じられます。
つまりデータに基づいた論理的というより何か対策をしなければならない事態になり感情的に作った制度というような匂いもします。
今の試合の削減制度では単に10代選手は頭角を現すなというようにしか見えなく、つまり出る杭は打たれるという閉鎖的社会という風にわたしには写ってしまう。
試合の多い少ないよりバーンアウトするしないというのは個人の資質や性格に起因する方が大きいのではないかと思うので、それを無視して一様に適用するのにはかなり疑問を持ってしまいます。

WTAから
'I wanted this badly' - Simona Halep stuns Serena Williams for Wimbledon 2019 title | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/i-wanted-badly-simona-halep-stuns-serena-williams-wimbledon-2019-title
Serena praises Halep in Wimbledon defeat: 'Simona just played her heart out' | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/serena-praises-halep-wimbledon-defeat-simona-just-played-her-heart-out
Simona Halep on Wimbledon triumph: ‘I'm very sure that was the best match of my life’ | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/simona-halep-wimbledon-triumph-%E2%80%98im-very-sure-was-best-match-my-life%E2%80%99
Halep's heroics: How the world's media reacted to Simona's Wimbledon win | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/haleps-heroics-how-worlds-media-reacted-simonas-wimbledon-win
Champions Corner: 'It hurt me' - How Halep's French Open nightmare fueled her Wimbledon dream | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/champions-corner-it-hurt-me-how-haleps-french-open-nightmare-fueled-her-wimbledon-dream
As It Happened: Simona Halep plays match of her life to beat Serena, crowned Queen of Wimbledon | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/it-happened-simona-halep-plays-match-her-life-beat-serena-crowned-queen-wimbledon
Unseeded Snigur caps junior career with Wimbledon win | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/unseeded-snigur-caps-junior-career-wimbledon-win

テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(https://tennismagazine.jp/)から
「生涯で最高の試合」セレナの大記録達成を阻止したハレプがふたたびグランドスラムの頂点へ [ウインブルドン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17287598
ハレプがウインブルドンで2度目のグランドスラム制覇、セレナは決勝で3連敗 - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17287452
スニグルがノエルを下し、ノーシードからグランドスラム・ジュニア初優勝 [ウインブルドン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17287457

YouTubeから
Simona Halep vs Serena Williams Wimbledon 2019 final highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=VRzVd1OZoaQ
 
Wimbledon 2019 Champion Simona Halep walks through Centre Court - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=6Kn8bfIXyUc
Match Point Daria Snigur vs Alexa Noel Wimbledon 2019 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=BEoyZALS2wI


ウィンブルドンテニス2019の
HPは
 https://www.wimbledon.com/index.html
 女子シングルスドロー;https://www.wimbledon.com/en_GB/draws/index.html?event=LS
WTAの表記は
 https://www.wtatennis.com/tournament/2019-wimbledon-great-britain-904%20
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/2019%E5%B9%B4%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/2019_Wimbledon_Championships
     https://en.wikipedia.org/wiki/The_Championships,_Wimbledon
ライブスコアは
 https://www.wimbledon.com/en_GB/scores/index.html
です。


追記4(2019.7.15.月):シモナ・ハレプ選手 トップ5返り咲き

ウィンブルドンで優勝したシモナ・ハレプ選手は、2000ポイント獲得し7月15日(月)発表のWTAシングルスランキングで4位となりトップ5に返り咲きました。
1位から4位までは672ポイント差なので、全米オープンまでに女王の座が入れ替わる可能性があります。

トップ10は以下の通り。
1.アシュリー・バーティ 6605ポイント(4回戦)
2.大坂なおみ 6257ポイント(1回戦)
3.カロリナ・プリスコバ 6055ポイント(4回戦)
4.シモナ・ハレプ 5933ポイント(優勝)
5.キキ・ベルテンス 5130ポイント(3回戦)
6.ペトラ・クビトバ 4785ポイント(4回戦)
7.エリナ・スビトリナ 4638ポイント(ベスト4)
8.スローン・スティーブンス 3802ポイント(3回戦)
9.セリーナ・ウィリアムズ 3411ポイント(準優勝)
10.アリーナ・サバレンカ 3365ポイント(1回戦)

その他の主な選手は以下の通り。
13.アンゲリク・ケルバー 2875ポイント(2回戦)
15.ジョアンナ・コンタ 2790ポイント(ベスト8)
32.バルボラ・ストリコバ 1750ポイント(ベスト4)
35.ジャン・シューアイ 1565ポイント(ベスト8)
37.アリソン・リスク 1437ポイント(ベスト8)
43.カロリナ・ムホバ 1240ポイント(ベスト8)
71.ローレン・デービス 787ポイント(3回戦)
141.コリ・ガウフ 428ポイント(4回戦)

()内はウィンブルドンテニス2019での成績を示します。

WTAから
WTA Rankings Update 2019: Halep returns to Top 5, Gauff soars | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/wta-rankings-update-2019-halep-returns-top-5-gauff-soars


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2019年6月30日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


似たもの
20190613木 似たもの


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ローレン・デービスさん トップ10撃破 2回戦 勝利 ウィンブルドンテニス2019 2019年7月4日(木)(ろぷろす暦2019年7月17日(木))

ローレン・デービスさんが、善戦どころかアンゲリク・ケルバーさんを撃破してしまいました。

ローレン・デービス(Lauren Davis)さんが、ウィンブルドンテニス2019(The Championships - Wimbledon,イギリス/ロンドン,本戦2019年7月1日(月)~7月14日(日),芝コート,グランドスラム)において、7月4日(木)に行われたシングルス本戦2回戦にて第5シードでWTAシングルスランキング5位のアンゲリク・ケルバーさんを2-6,6-2,6-1の逆転で破りました。


第1セットの第1ゲームがアンゲリク・ケルバーさんのサービスで始まると、ローレン・デービスさんが幸先良くブレークします。
しかし、ケルバーさんはすかざずブレークバックします。
ところがケルバーさんは第3ゲームを0-40のラブゲームでブレークされます。
それでもここもブレークバックしてゲームカウント2-2にします。
いきなりブレーク合戦となります。ブレーク合戦嫌いなわたしとしては少し興ざめです(笑)
このブレーク合戦はいつまで続くのかと思っていると、第5ゲームをケルバーさんがやっとキープしてゲームカウント3-2と先行します。
だが、デービスさんの被ブレークは止まらなく、第6ゲームもブレークされます。
ケルバーさんは第7ゲームをキープし、第8ゲームも40-0のラブゲームでブレークしゲームカウント6-2でこのセットを取ります。
結局、デービスさんはこのセットのサービスゲームをすべてブレークされました。

お互い立ち上がりは良くなくいきなりのブレーク合戦になりました。
デービスさんがブレークされるのはある程度分かるとしてもケルバーさんがそれにお付き合いするということで、ケルバーさんの調子もいまいちかなと思いました。
しかし、ここからケルバーさんは立ち直り、サービスゲームをキープしレシーブゲームはブレークします。
この展開を見て、ケルバーさんが本来のテニスをしてこのまま試合をものにすると思いました。
第2セットではデービスさんは少しでもキープして善戦すれば御の字だと思いました。

そんなことで第2セットが始まるとケルバーさんはデュース合戦の末にまたしても第1ゲームをブレークされます。
しかし、ケルバーさんは第2ゲームを40-30でブレークバックします。
だが、ケルバーさんは第3ゲームをデュース合戦の末にまたしてもブレークされます。
これでは第1セットの再現でまたしてもブレーク合戦になるのかと思いきや、今度は第4ゲームをデービスさんが40-30でキープして先行します。
ケルバーさんも第5ゲームをデュースに持っていかれるもブレークポイントを許さずキープします。
デービスさんのサービスゲームである第6ゲームではケルバーさんは15-40と2つのブレークポイントを握るのだがこれをものに出来ず、デュース合戦においても1度ブレークポイントを握るがやはりものに出来なく、この長いデュース合戦をものにしてキープしたデービスさんがゲームカウント4-2としリードを保ちます。
そうすると、ケルバーさんがやや気落ちしたのかあるいはデービスさんが勢いづいたのか分かりませんが、次の第7ゲームをデービスさんが40-15でブレークしてゲームカウント5-2とかなり優位に立ちます。
デービスさんはサービングフォーザセットである第8ゲームも40-0とラブゲームでキープしてゲームカウント6-2でこのセットを取りセットカウントをイーブンにします。

驚きです。
まさか、デービスさんが6-2のスコアでお返しするとは思ってもいませんでした。
確かにデービスさんは1回目の復活の時には、第1セットでは相手を分析するテニス(プレー)をしていてスコアが相手の一方的になることがありました。
ここまでの感じだと、そのような展開です。
しかし、相手はこのウィンブルドンの去年(2018年)の優勝者であり現WTAシングルスランキング5位のケルバーさんです。
当然、第3セットはそれへの対応をしてくるので、デービスさんの戦略もここまでだと思いました。

ところが第3セットになってもデービスさんの勢いが止まりません。
ストロークのコントロールが抜群です。
そのコントロールの良さすなわち配球でケルバーさんを後手に回します。
そういうことで読みが当たるのかスーパーショットさえ出て、先に第3ゲームでブレークしゲームカウント2-1とするとデービスさんの独壇場となります。
デービスさんのゲームカウント5-1で迎えたケルバーさんのサービスゲームである第7ゲームでも、デービスさんはA-40でブレークポイント(マッチポイント)を握ります。
しかし、ここはケルバーさんが意地を見せてしのぎますが、意地だけではデービスさんの勢いを止められなくデービスさんは3度目のブレークポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしてゲームカウント6-1と圧倒的な勝利をします。

ケルバーさんのストロークがネット直撃をして勝利が決まると、デービスさんはデービスさんらしく小さくガッツポーズをしただけです。
それでも握手後にはコートに出て笑顔で両手を掲げて観客と喜びを共有していました。
照れ屋なのかクールなのか分からないですが、普段は淡々としてコートに出て喜びを共有することもないのでこれはかなり異例で、物凄く喜んでいるといっていいでしょう(笑)

それにしても、第2セットからのデービスさんのテニス(プレー)は素晴らしかったです。
特に第3セットなどは神がかりとすらいえるくらいでした。
ケルバーさんが何も出来なかったと言って良いでしょう。
ケルバーさんは第3セットのサービスゲームである第5ゲームでは何か集中力を欠いたような感じすらありました。そのくらいお手上げという感じです。また、一つポイントを取っただけで雄たけびを上げるシーンすらありました。これなんかどっちが挑戦者だという感じです。
デービスさんはストロークのコントロールが良いので、サーブのコントロールすら良くなっていました。

デービスさんは何か復活する毎に進化して凄みが増しているという感すらあります。
あのテーピングもその地獄の特訓の勲章なのでしょうか。
ともかくこんなスコアで勝つなんて信じられないです。
このウィンブルドンでのここまでの2試合は文句のつけようもないくらいの素晴らしい出来です。
優勝すら期待したくなる出来ですが、ほんと今の女子のテニスは読めないので何ともです。
今日の良さが明日の保証にならないのが今の女子テニス界の実態です。

ケルバーさんは全仏オープンのアナスタシナ・ポタポワさんに続いて伏兵に足元をすくわれて早期敗退です。
2016年には全豪と全米のグランドスラムで優勝をして女王の座を手に入れたのですが、翌年の2017年にはその反動で低迷しました。
2018年にはそこから脱却してウィンブルドンで優勝して生涯グランドスラムに王手をかけました。
2019年はここまでパッとした戦績がないのは2017年のように2018年の反動なのでしょうか。

なお、この試合のエースとダブルフォールトとウィナーとアンフォーストエラーは、デービスさんが2(0,2,0),2(1,1,0),45(8,20,17),50(19,20,11)で、ケルバーさんが0,2(0,2,0),13(4,5,4),31(10,11,10)でした。
()内は左から第1・第2・第3セットです。
ケルバーさんは各セットともほぼ変わりなく、デービスさんが尻上がりに調子を上げたといえます。

シングルス本戦2回戦(7月4日(木),本戦第4日,コート2第3試合)(1時間55分)
[LL]ローレン・デービス(Lauren DAVIS,米国,95位) vs. [5]アンゲリク・ケルバー(Angelique KERBER,ドイツ,5位)は、
ローレン・デービスが2-6,6-2,6-1で勝ちました。
第1セット 1-0,1-1,2-1,2-2,2-3,2-4,2-5,2-6(サーブはケルバーから)
第2セット 1-0,1-1,2-1,3-1,3-2,4-2,5-2,6-2(サーブはケルバーから)
第3セット 0-1,1-1,2-1,3-1,4-1,5-1,6-1(サーブはケルバーから)


この日はあと2試合見ました。
見た順番は、ワン・ヤーファンさん→ローレン・デービスさん→ベリンダ・ベンチッチさんです。


ベリンダ・ベンチッチさんが、7月4日(木)に行われたシングルス本戦2回戦にてカイア・カネピ選手を6-3,6-1で下しました。
ベリンダ・ベンチッチさんはスイスの第13シードでWTAシングルスランキング13位、カイア・カネピ選手はエストニアの同76位です。

第1セットのベリンダ・ベンチッチさんは第3ゲームを先にブレークされます。
しかし、即座に第4ゲームをブレークバックします。
カイア・カネピ選手は大柄でパワー系の選手です。今日の調子はあまり良くなく、時にサーブが悪いです。
そんなカネピ選手にお付き合いするようにベンチッチさんもピリッとしません。
それでも第8ゲームをデュース合戦の末にブレークして、サービングフォーザセットの第9ゲームを迎えます。
第9ゲームも40-15としてゲームポイント(セットポイント)を2つ握るも今日の調子を表すかのようにデュースまで持っていかれるが4度目のゲームポイント(セットポイント)をものにし、ゲームカウント6-3でこのセットを取ります。

そんなベンチッチさんも第2セットに入ると本来の調子に戻り、ゲームカウント1-1から第3ゲームと第5ゲームをブレークしてゲームカウント5-1とします。
カネピ選手のサービスゲームである第7ゲームも40-30でブレークポイント(マッチポイント)を握るとここはしのがれるが2度目のブレークポイント(マッチポイント)をものにしゲームカウント6-1で勝利します。
3度のサービスゲームでは一度もブレークポイントを許しませんでした。

好調でないパワー系の選手は大振り(フルスイング)でアンフォーストエラーが多くなるので、やりやすい相手といえます。


ワン・ヤーファンさんは、7月4日(木)に行われたシングルス本戦2回戦にてスローン・スティーブンス選手に0-6,2-6で負けました。
ワン・ヤーファンさんは中国の同54位、スローン・スティーブンス選手は米国の第9シードでの同9位です。

ワン・ヤーファンさんの完敗です。
第1セットはことごとく最初のブレークポイントでブレークされた上に、スローン・スティーブンス選手からは1度もブレークポイントを握ることが出来ませんでした。
第2セットでは先に第2ゲームをブレークされた後に第3ゲームをブレークバックし第4ゲームをキープするという共にこの試合初めてのことをしてゲームカウントを2-2のイーブンにします。
これで少し期待を持たせましたが、ワンさんの見せ場はここだけで、第6ゲームを再度ブレークされスティーブンス選手のゲームカウント5-2となります。
第8ゲームもスティーブンス選手は40-30でブレークポイントを握るとこれをものしてゲームカウント6-2で勝利します。
普通にトップ10との実力の差が出た試合でした。


この日(4日)のシードの敗退は2人です。

アンゲリク・ケルバー(S5,R5) 6-2,2-6,1-6 ローレン・デービス
アマンダ・アニシモワ(S25,R26)4-6,5-7 マグダ・リネッテ
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示す。

これでシードは1回戦で8人、2回戦で5人となり、32人の内13人が敗退となりました。
シードの勝率は5割9分4厘です。
まぁ、悲惨時代としては5割を超えているので良しとしますか(笑)
3回戦からは論理的にシード同士の対戦になるので、勝ち上がった32人は実質的には全員シード選手といっていいでしょう。


WTA(https://www.wtatennis.com/)から
'It's honestly a dream being here': Davis downs defending champ Kerber in Wimbledon shocker | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/its-honestly-dream-being-here-davis-downs-defending-champ-kerber-wimbledon-shocker
Bencic battles past Kanepi to book Wimbledon third-round spot | WTA Tennis;https://www.wtatennis.com/news/bencic-battles-past-kanepi-book-wimbledon-third-round-spot

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Lauren Davis vs Angelique Kerber Wimbledon 2019 Second Round Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=r15JIDZ7WtA
 
Match Point Angelique Kerber vs Lauren Davis Wimbledon 2019 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=KyHzv8sixe8
 
Lauren Davis Wimbledon 2019 Second Round Interview - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=tQbnVOi1i0w
Lauren Davis Wimbledon 2019 Second Round Press Conference - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=dlzhiw1lcRM


追記(2019.7.8.月):ローレン・デービスさん 3回戦 敗退

正に、今の女子テニス界の不安定さを象徴するようなローレン・デービスさんでした。
あの1回戦・2回戦の素晴らしいデービスさんはどこに行ったのでしょうか。

ローレン・デービスさんは、7月6日(土)に行われたシングルス本戦3回戦にてカルラ・スアレス・ナバロ選手に3-6,3-6で負けました。
ローレン・デービスさんは米国のWTAシングルスランキング95位、カルラ・スアレス・ナバロ選手はスペインの第30シードで同31位です。

第1セットの第1ゲームがカルラ・スアレス・ナバロ選手のサービスで始まると、ローレン・デービスさんがいきなり40-30でブレークして先行します。
このゲームのストロークのコントロールは良かったです。
ところが、自身のサービスゲームの第2ゲームをどうしたことかダブルフォールトを2つも犯してブレークされます。
いくら第1セットは相手を見るためのセットと言ってもダブルフォールトでは何の意味もないと思うのですが。
スアレス・ナバロ選手が第3ゲームを40-30でキープするのに対して、デービスさんは第4ゲームを15-40でまたしてもブレークされます。ここは次の第5ゲームをブレークバックしますが、まだ不安定で第6ゲームをブレークされます。
以後はお互いキープして、スアレス・ナバロ選手はゲームカウント5-3でサービングフォーザセットの第9ゲームを迎えます。
スアレス・ナバロ選手は40-0として3つのゲームポイント(セットポイント)を握り2つはしのがれるが40-30でものにしゲームカウント6-3でこのセットを取ります。

第2セットに入ってもデービスさんは安定せず、第1ゲームと第5ゲームをブレークされて、スアレス・ナバロ選手のゲームカウント4-1となります。
デービスさんは第5ゲームはブレークバックするのですが、第9ゲームで0-40と3つのブレークポイント(マッチポイント)を握られるとそのまま押し切られて、スアレス・ナバロ選手がゲームカウント6-3で勝利します。

デービスさんはサーブに威力があるわけではないのである程度ブレークは仕方ないですが、今回はサーブだけではなくストロークのコントロールも悪くなりアンフォストエラーが増えてブレークもままならず、そこからリズムをも崩しますますブレークされるという悪循環に陥ってしまいました。
どこか体調が悪かったのでしょうか、それならそれなりに納得するが、あの1・2回戦のテニス(プレー)はどこに行ったのかというような今日の出来でした。
本当に今の女子テニス選手は誰が強いのか読めないです。
誰も強くて誰も弱いということなのでしょうか(苦笑)

続けて、あと2試合を見ました。

ベリンダ・ベンチッチさんは、7月6日(土)に行われたシングルス本戦3回戦にてアリソン・リスク選手に6-4,4-6,4-6の逆転で敗れました。
ベリンダ・ベンチッチさんはスイスの第13シードで同13位、アリソン・リスク選手は米国の同55位です。

この試合はデービスさんの試合と被ったので、第3セットのベリンダ・ベンチッチさんのゲームカウント1-0でのアリソン・リスク選手のサービスゲームである第2ゲームの15-15から見ました。
ベンチッチさんはこの第2ゲームをブレークし第3ゲームをキープして、ゲームカウント3-0とリードします。
ベンチッチさんは第4ゲームも40-0と3つのブレークポイントを握るのですが、ここをどうした訳か攻めきれず、リスク選手がキープします。
すると、ベンチッチさんはこれをブレーク出来なくて感情的なったのか、やや単調なテニス(プレー)になってここからリスク選手が第5ゲームと第7ゲームのブレークを含む5連取をしてゲームカウント5-3とします。
ベンチッチさんは第9ゲームは40-0のラブゲームでキープするも、リスク選手はサービングフォーザマッチの第10ゲームで40-30とゲームポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしてゲームカウント6-4で勝利します。

第4ゲームの40-0まではベンチッチさんの流れだったのに流れが一変しました。
ここ最近のベンチッチさんはこのような肝心なとこでの詰めの甘さが目立ちます。
先のマヨルカ・オープンテニスの決勝でもブレーク後のサービングフォーザマッチの第10ゲームにてゲームポイント(マッチポイント,チャンピオンシップポイント)を3度も握りながらもこれをものに出来ずソフィア・ケニン選手に逆転で敗れています。

何故にか最近は感情的になってむきになり回りが見えなくなるようにも感じられます。
ショットでも何で相手がいる方にわざわざ打つのかと思うような場面が見られます。
力でねじ伏せようと思っているのかあるいは相手の動きが見えないのか、相手が待っているとこに打っては勝つものも勝てないと思ってしまいます。
感情的になるのはベンチッチさんの持ち味ですが、それでも少しは感情をコントロールする必要があるように思います。

アシュリー・バーティ選手は、7月6日(土)に行われたシングルス本戦3回戦にてハリオット・ダート選手を6-1,6-1で下しました。
アシュリー・バーティ選手はオーストラリアの第1シードで同1位、ハリオット・ダート選手はイギリスのワイルドカード(WC)で同182位です。

今大会のアシュリー・バーティ選手は初めて見たのですが、強かったです。
ハリオット・ダート選手はワイルドカードの182位だが3回戦まで勝ち上がってきたのだからそれなりの力はあると思われるのに、何もさせずに圧勝でした。
気持ちよくリズムよくテニスをしているので、サーブもストロークも文句なしのコントロールで切れや伸びもあります。
これでは死角はないという感じです。
バーティ選手を倒すには何がなんでも自分のサービスゲームをキープしてバーティ選手に少しでも焦りを誘発させることです。
そうなれば、リズムも少しは乱れるかも知れません。

ハリオット・ダート選手が唯一見せ場を作ったのは、第2セットの第6ゲームでバーティ選手のサーブの乱れからこの試合初めてブレークポイントを40-0と3つも握ったところです。
しかし、この3つのブレークポイントもデュースにされ、その後もブレークポイントを一つ握るも結局ブレーク出来ませんでした。

こんなバーティ選手を見ていると、優勝も当然ありうると思うのですが、今の女子テニス界では何が起こるか分かりません。
もし、バーティ選手が優勝するようなら確実なものがひとつあったということになろうかと思います。


ウィンブルドンテニス2019の
HPは
 https://www.wimbledon.com/index.html
 女子シングルスドロー;https://www.wimbledon.com/en_GB/draws/index.html?event=LS
WTAの表記は
 https://www.wtatennis.com/tournament/2019-wimbledon-great-britain-904%20
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/2019%E5%B9%B4%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/2019_Wimbledon_Championships
     https://en.wikipedia.org/wiki/The_Championships,_Wimbledon
ライブスコアは
 https://www.wimbledon.com/en_GB/scores/index.html
です。


ローレン・デービスさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Lauren_Davis
ITFは
 https://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100140442
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00618
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000239.php
WTAは
 https://www.wtatennis.com/players/player/317414/title/lauren-davis-0
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2019年6月30日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


こんな感じ
20190704木 こんな感じ


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アナスタシア・ポタポワさん 1回戦 勝利 ウィンブルドンテニス2019 2019年7月1日(月)(ろぷろす暦2019年7月14日(月))

アナスタシア・ポタポワ(Anastasia Potapova)さんが、ウィンブルドンテニス2019(The Championships - Wimbledon,イギリス/ロンドン,本戦2019年7月1日(月)~7月14日(日),芝コート,グランドスラム)において、7月1日(月)に行われたシングルス本戦1回戦にてジル・テイヒマン選手を2-6,6-4,6-1の逆転で下しました。

アナスタシア・ポタポワさんはひやひやものでした。

第1セットの第1ゲームがジル・テイヒマン選手のサービスで始まると、テイヒマン選手はサーブが良く40-0のラブゲームでキープします。
アナスタシア・ポタポワさんもサーブが良く40-0のラブゲームでキープします。
両者好調な出足の中、先にブレークポイントを握ったのはポタポワさんでした。
第3ゲームのデュース合戦の中で3度のブレークポイントを握るのですが、ここはものに出来ませんでした。
それでもポタポワさんは次の第4ゲームをサーブ良く40-0とするのですが、ここから突如サーブが乱れ始めデュースにされると、2度目のブレークポイントでブレークされ、テイヒマン選手がゲームカウント3-1と先行します。ポタポワさんは2度のダブルフォールトすら犯します。
しかし、テイヒマン選手もブレークの後のブレークバックという感じで第5ゲームをキープ出来ず、ポタポワさんが40-30からブレークします。
ところが、ポタポワさんは第6ゲームを15-40から2度目のブレークポイントでブレークされると、第8ゲームも30-40からブレークされ、テイヒマン選手がゲームカウント6-2でこのセットを取ります。

ポタポワさんが良くありません。
どうもタイミングが合わないのか、ストロークのコントロールが良くありません。
サーブが良くないからストロークのタイミングも合わないのかストロークのタイミングが合わないからサーブも良くないのか分かりませんが、自滅の一歩手前という感じです。
見た目には、力んで大振り(フルスイング)をしているようにも見えます。
テイヒマン選手は意識して見るのは初めてだと思いますが、サーブもストロークもそれなりのものを持った選手です。
特に大崩れをするような選手には見えません。
そういうことで、ポタポワさんはこのセットを失ったということでかなり不利になったという気がします。
イガ・スウィアテク選手の二の舞になるのではないかとすら思いました。

第2セットがテイヒマン選手のサービスで始まると、これを40-0のラブゲームでキープします。
反してポタポワさんは15-40と2つのブレークポイントを許すが、4連取してなんとかキープします。
第3ゲームではポタポワさんも40-30とブレークポイントを握りますが取りきれません。
この後は、お互いキープでテイヒマン選手のゲームカウント4-3から、この試合の行方を決めたと言ってもいいポタポワさんのサービスゲームである第8ゲームを迎えます。
この第8ゲームでポタポワさんはストロークのコントロールが悪くミスを重ね0-40と3つのブレークポイントを許します。
そして、次のポイントではストローク戦からネットプレーになり、ポタポワさんのカットした球がネットの前にいるテイヒマン選手の前にポトリと甘く落ちます。
これをテイヒマン選手が軽く左側(テイヒマン選手から見て)に打つのですが、この球がなんとラインを割ってしまいます。

勝負にたら・ればは禁句ですが、この球が入っていればここでブレークとなりゲームカウントはテイヒマン選手の5-3となるのでおそらくテイヒマン選手が勝っていたでしょう。
結果から見るとそう断言してもいいくらいの1ポイントでした。
この1打(1球)が運命の分かれ目となり勝負の明暗が入れ替わり、ポタポワさんの流れになってしまいました。
ポタポワさんはまだ運があると勢いづき、テイヒマン選手はミスをひきずるということになります。
ポタポワさんは15-40からサーブもストロークも良くなり、4連取してこの難を逃れます。ポタポワさんは雄たけびを上げます。
そうすると、ポタポワさんは第9ゲームを40-30からブレークしてこの試合で初めて先行しゲームカウント5-4とします。
迎えたサービングフォーザセットである第10ゲームはたちまち40-0と3つのゲームポイント(セットポイント)を握るが、今日の調子を表すかのように攻めきれず(ファーストサーブが入らず)デュースに持っていかれるが、なんとかブレークポイントは許さず、5度目のゲームポイント(セットポイント)でものにし、ゲームカウント6-4でこのセットを取りセットカウントを1-1のイーブンにします。

これでポタポワさんは調子が戻ってきたのか、ファーストサーブは相変わらず入らないが(ファーストサーブ率は42%で3つのセットで一番悪い。全体で54%)、力んだ大振りも減ってストロークのコントロールが良くなりオープンスペースを作る本来のテニスになります。
ポタポワさんは第1ゲームと第3ゲームをブレークしてゲームカウント4-0とリードします。
テイヒマン選手は第5ゲームはキープするが、これがこのセットの唯一の抵抗という感じになり、ポタポワさんは第7ゲームもAー40からブレークポイント(マッチポイント)を握ると、これをものにして勝利します。

ほんと、1打(1球)が勝負を決めたといってもいいくらいの試合だったと思います。
ほんと、何が起こるか分かりません。
だから、どんなことがあっても相手のコート内に球を返す(入れる)べきなのです。
相手のコート内に球を返さなければ(入れなければ)そこで終わりですが、球を返せば(入れれば)まだ終わりではないです。
そしてそこから奇跡が起こることもあるのです。
まぁ、奇跡だから起こる確率は低いですが、球を返さなければ(入れなければ)確率はゼロなのだから、それよりはましです(笑)

甘い球や簡単な球を時たまミスするのを見かけますが、これはおそらくプロだからでしょう。
プロ同士の戦いとなると、基本的に甘い球や簡単な球はこないということで、難しい球をどうやって返すかあるいはポイントに結びつけるかというような練習になると思います。
ということで、甘い球や簡単な球は想定外ということになり、そういう球がくると心身の反応が遅れたり戸惑ったりするということにもなると思います。
プロ野球で思わず来た真ん中の球を打ち損じるというようなことです。
だから、この選手には時たま甘い球や簡単な球があるということを想定していればミスすることはほとんどないといえそうです。
つまり甘い球や簡単な球を誘い出すようなテニス(プレー)をするということです。

ポタポワさんはそんな奇跡もあって勝ちはしたが、この1回戦を見た限りでは2回戦は心許ないです。
しかも2回戦の相手が、いま好調な第24シードでWTAシングルスランキング24位のペトラ・マルティッチ選手となればなおさらです。
グランドスラムの2回戦の初突破を狙っているポタポワさんにとって、マルティッチ選手はとても厚い壁となって立ちはだかることになります。

なお、この試合では2人共、打つ毎に奇声(気勢)を発するので、賑(にぎ)やかで面白かったです。

シングルス本戦1回戦(7月1日(月),本戦第1日,コート10第3試合)(1時間45分)
アナスタシア・ポタポワ(Anastasia POTAPOVA,ロシア,71位) vs. ジル・テイヒマン(Jil TEICHMANN,スイス,89位)は、
アナスタシア・ポタポワが2-6,6-4,6-1で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,1-2,1-3,2-3,2-4,2-5,2-6(サーブはテイヒマンから)
第2セット 0-1,1-1,1-2,2-2,2-3,3-3,3-4,4-4,5-4,6-4(サーブはテイヒマンから)
第3セット 1-0,2-0,3-0,4-0,4-1,5-1,6-1(サーブはテイヒマンから)


この試合以外に、3試合見ました。
ポタポワさんの試合がこの日見た最後の試合で4試合目でした。
では見た順番に書きます。

エリナ・スビトリナさんが、7月1日(月)に行われたシングルス本戦1回戦にてダリア・ガブリロワさんを7-5,6-0で下しました。
エリナ・スビトリナさんはウクライナの第8シードでWTAシングルスランキング8位、ダリア・ガブリロワさんはオーストラリアの同74位です。

この試合は日本時間の19時からで、本当は同時間帯のダヤナ・ヤストレムスカ選手を見たかったのですが、この試合のライブストリーミングが始まらなかったので、こちらを見ることにしました。
ちなみに、ダヤナ・ヤストレムスカ選手はウクライナの同35位の19歳の選手です。
試合はヤストレムスカ選手が6-3,6-3で同42位のカミラ・ジョルジ選手を下しました。

さて、エリナ・スビトリナ対ダリア・ガブリロワ戦となると、去年(2018年)くらいまでなら、わたしにとっての黄金カードだったのですが、今年(2019年)は両者ともパッとしないのであまり興味を惹かれません。
それでもヤストレムスカ選手を見れないとなるとこの試合を見るということになりました。

この試合が興味を持って見れたのは、第7ゲームをスビトリナさんが先にブレークしゲームカウント5-4で迎えたサービングフォーザセットの第10ゲームをガブリロワさんがブレークバックしてゲームカウント5-5にしたとこまでです。
これ以降、ガブリロワさんはまったくキープ出来なくなり、4連続ブレークされます。反対にスビトリナさんは4連続キープしての8連取でした。

ガブリロワさんのサーブは相変わらず悪いです。この試合でもダブルフォールトは5個です。
ビッグサーバーなら波があってのダブルフォールトでもエースで帳消しに出来るということがありますが、ビッグサーバーでないガブリロワさんでは単にサーブが悪いということになります。
スビトリナさん相手にこのサーブ力では勝てません。
結果が見えていた試合でした。
スビトリナさんも第1セットを5-4からすんなりと決めれなかったということでは不安が残ります。
頭(頭脳)・攻め・守り・スタミナの4拍子のバランスが崩れているという感じです。

ビクトリア・クズモバ選手は、7月1日(月)に行われたシングルス本戦1回戦にてポロナ・ヘルツォグ選手に6-4,6-7(5),5-7の逆転で敗れました。
ビクトリア・クズモバ選手はスロバキアの同47位、ポロナ・ヘルツォグ選手はスロベニアの同60位です。

この試合は、イガ・スウィアテク選手を見るまでに時間があったので見ました。
見たのは第2セットだけです。
第2セットはお互いキープしてのタイブレークでしたが、ここをポロナ・ヘルツォグ選手がタイブレークカウント7-5としゲームカウント7-6(5)で取ってセットカウントをイーブンとしました。
第3ゲームもヘルツォグ選手が7-5で取って逆転で勝ったということです。

ビクトリア・クズモバ選手は見た目が好みの選手なので注目しているのすが、もうひとつブレークしません。
何が足らないのかよく分かりませんが、メンタル的なことが一番大きいように思います。
まだWTAツアーで優勝がないということからもうかがえるようにここ一番で勝てないという脆(もろ)さがあるように思います。

イガ・スウィアテク選手は、7月1日(月)に行われたシングルス本戦1回戦にてビクトリジャ・グルビク選手に2-6,6-7(3)で敗れました。
イガ・スウィアテク選手はポーランドの同64位、ビクトリジャ・グルビク選手はスイスの同81位です。

イガ・スウィアテク選手は全仏オープンで4回戦まで進みシモナ・ハレプ選手との試合で初めて見てから、この試合で3試合見たことになるのですが、なんともです。
わたしが見たこの3試合では単なるミスの多い普通のトップ100の選手のようにしか見えません。
ここらへんは全仏オープンで注目された心境の変化を自分でまだ処理しきれていないようにも見えます。
ビクトリジャ・グルビク選手は勝った瞬間、体を折り曲げ雄たけびを上げたので、スウィアテク選手相手ということで意識して準備してきたといえると思います。
ここらへんから、経験の差でスウィアテク選手が勝てないのかも知れませんが、今のところスウィアテク選手の良さをわたしは見出していません。

こういうところからも、年齢制限は早く撤廃して欲しいと思います。
経験の差で負けるというのでは不公平です。


さて、相変わらずシード選手の気前の良さは止まりません。
この7日の1日だけでもトップ10の1人を含むシード選手の5人が1回戦で敗退しました。
しかも全員ストレート負けです。

大坂なおみ(S2,R2) 6-7(4),2-6 ユリア・プティンツェワ
アリーナ・サバレンカ(S10,R11) 2-6,4-6 マグダレナ・リバリコバ
マルケタ・ボンドロウソバ(S16,R14) 4-6,4-6 マディソン・ブレングル
キャロリン・ガルシア(S23,R23) 4-6,0-6 ジャン・シューアイ
ダリア・カサトキナ(S29,R30) 3-6,1-6 アイラ・トムリャノビッチ
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示す。

1回戦で負けたシード選手は勝った選手に賞金をプレゼントするようにしてはどうか。
気前が良いということではそれもありだと思うが・・・

1回くらい見たいものです。
1回戦でシード選手がすべて勝つ光景を・・・
シード選手を8人くらいにしないと32人では奇跡の奇跡くらいでないと駄目かも知れませんが。


追記(2019.7.3.水):ベリンダ・ベンチッチさん 1回戦 勝利

ベリンダ・ベンチッチさんが、7月2日(火)に行われたシングルス本戦1回戦にてアナスタシア・パブリュチェンコワ選手を6-2,6-3で下しました。
ベリンダ・ベンチッチさんはスイスの第13シードでWTAシングルスランキング13位、アナスタシア・パブリュチェンコワ選手はロシアの同46位です。

ベリンダ・ベンチッチさんの快勝でした。
第1セットはお互いキープのゲームカウント3-2から、ベンチッチさんは第6ゲームをブレークしてゲームカウント4-2とすると、第8ゲームも長いデュース合戦の末に6度目のブレークポイント(セットポイント)でブレークしてゲームカウント6-2で取りました。
ベンチッチさんがアナスタシア・パブリュチェンコワ選手に許したブレークポイントは第5ゲームの1度だけです。
第2セットでもゲームカウント3-0とリードします。
しかし、パブリュチェンコワ選手は実績のある選手なので隙を見せればつけこまれこの試合初めて第5ゲームをブレークされゲームカウントを3-3のイーブンにされます。
それでも今日(8日)のベンチッチさんは落ち着いていて、第7ゲームを40-0のラブゲームでキープすると第8ゲームを40-30でブレークします。
サービングフォーザマッチの第9ゲームも40-0から1度はゲームポイント(マッチポイント)をしのがれるが40-15で決めてゲームカウント6-3で勝利します。

絶好調でないパワー系の大振りの攻撃型の選手だとやりやすいといえます。
テニス(プレー)のパターンを読めるし、小細工などもしてこないので、ベンチッチさんもイライラすることなく気持ちよくプレー出来ます。
そういうことで、サーブもストロークもコントロール良く決まっていました。

あと2試合を見ました。

ローレン・デービスさんが、7月2日(火)に行われたシングルス本戦1回戦にてカテリナ・コズロバ選手を6-3,6-2で破りました。
ローレン・デービスさんは米国のラッキールーザー(LL)でWTAシングルスランキング95位、カテリナ・コズロバ選手はウクライナの同66位です。

この試合はベンチッチさんの前の試合だったので、第2セットのローレン・デービスさんのゲームカウント3-2まで見ました。
デービスさんが戻ってきたという印象です。
サーブは小柄なのでどうしても不利になりますが、ストロークのコントロールが良くオープンスペースを作るテニス(プレー)が冴えていました。
そんなことで、デービスさんは第1セットでは第2ゲームを先にブレークされるが、相手の動きを見てからは、第3ゲーム・第5ゲームをブレークしてゲームカウント3-2とした後は、第9ゲームを3度目のブレークをしてゲームカウント6-3でこのセットを取ります。
第2セットは第2ゲームをブレークしてゲームカウント2-0と先行するも第3ゲームをブレークバックされ第1セットの反対になるかと思ったのですが、第4ゲームをブレークしてゲームカウント3-1とリードを保ちます。
しかし、またもや第5ゲームをブレークバックされます。
ここでベンチッチさんの試合が始まったので中断したが、結果を見るとこの後第6ゲームと第8ゲームをブレークしての3連取でゲームカウント6-2で勝っていました。

ある程度ブレークはされてもそれ以上のブレークが出来るということで、かなり調子は上がって来ていると思われます。
ただ、利き腕の右肩と左の膝回りにテーピングをしているのが心配です。
2回戦の相手は、アンゲリク・ケルバーさんなのでどのくらい善戦するのかを見たいと思います。
あと、この試合でデービスさんは打つ毎に奇声(気勢)を発していたが、こういうのは珍しいと思いました。いままでは淡々とテニス(プレー)をしていたので。

アマンダ・アニシモワ選手が、7月2日(火)に行われたシングルス本戦1回戦にてソラナ・チルステア選手を6-3,6-3で下しました。
アマンダ・アニシモワ選手は米国の第25シードでWTAシングルスランキング26位、ソラナ・チルステア選手はルーマニアの同77位です。

この試合はベンチッチさんの試合が終わってから見たので、第1セットのゲームカウント2-2のソラナ・チルステア選手のサービスゲームである第5ゲームのチルステア選手の40-15からです。
結果を見ると、このゲームカウント2-2まではブレーク合戦となっているが、わたしが見始めてからはお互い持ち味を出した試合でした。
アマンダ・アニシモワ選手は相変わらずサーブもストロークもコントロールが良いです。
このコントロールの良さに自信があるのかとても落ち着いています。
片やチルステア選手も強打のサーブやストロークのコントロールが良かったです。
今日のチルステア選手はトップ30のテニス(プレー)でした。
サーブもストロークもおそらく切れや伸びがあるものと思われます。
ゲームカウント2-2からお互いキープでゲームカウント3-3となったとこから、アニシモア選手が第7ゲームと第9ゲームをデュース合戦の末にブレークしての3連取でゲームカウント6-3でこのセットをまず取ります。
第2セットに入るとアニシモワ選手が第2ゲームをブレークしてゲームカウント2-0と先行します。
しかし、ブレークの後のブレークバックという形でチルステア選手が第3ゲームをブレークします。
その後はお互いキープで迎えた第8ゲームをアニシモワ選手が再度ブレークしてゲームカウント5-3とリードします。
アニシモワ選手はサービングフォーザマッチである第9ゲームも落ち着いて40-30とゲームポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしてゲームカウント6-3で勝利します。
調子の良いチルステア選手にも貫禄で勝ったというくらいの危なげのない勝ちでした。
チルステア選手はドロー運が悪くて1回戦敗退したという感じです。
この試合のエースとダブルフォールトとウィナーとアンンフォーストエラーは、アニシモワ選手が0,2,28,13でチルステア選手が6,5,20,17でした。

こんなアニシモワ選手を見ていると、ベスト8はもちろん優勝してもおかしくないとすら思ってしまいます。
いま最も安定している選手といってもいいくらいです。
とはいっても、今の女子テニス界には確定的なものはほとんどないので何が起こるかは分かりませんが。

今日(8日)のシード選手はそれなりに頑張って敗退は3人のみです。

ドナ・ベキッチ(S22,R22) 6-3,3-6,5-7 アリソン・リスク
ガルビネ・ムグルサ(S26,R27) 4-6,4-6 ベアトリス・ハッダッド・マイア
レシア・ツレンコ(S32,R33) 3-6,2-6 バルボラ・ストリコバ
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示す。

1回戦は8人敗退ということで、1/4です。
さて2回戦では何人生き残るのでしょうか。


追記2(2019.7.4.木):アナスタシア・ポタポワさん 2回戦 敗退

アナスタシア・ポタポワさんは3度目の正直とならず、またしても2回戦で敗退してしまいました。

アナスタシア・ポタポワさんは、7月3日(水)に行われたシングルス本戦2回戦にてペトラ・マルティッチ選手に6-3,3-6,4-6で負けました。
アナスタシア・ポタポワさんはロシアのWTAシングルスランキング71位、ペトラ・マルティッチ選手はクロアチアの第24シードで同24位です。

第1セットの第1ゲームがアナスタシア・ポタポワさんのサービスで始まると、ポタポワさんは15-40といきなりブレークポイントを2つ握られるがここから4連取してキープします。
片やペトラ・マルティッチ選手は40-0のラブゲームでキープします。
立ち上がりはマルティッチ選手の方が良いのですが、なんとここからポタポワさんが第4ゲーム・第6ゲームと立て続けにブレークしてゲームカウント5-1とリードします。
しかし、サービングフォーザセットの第7ゲームは少し気負ったのか、15-40でブレークされます。
それでも、第8ゲームでは40-0とし3つのブレークポイント(セットポイント)を握るがここを取りきれずデュースに持っていかれ、デュース合戦でも2つのブレークポイント(セットポイント)を握りながら、マルティッチ選手に逃げ切られキープされます。
流れとしては嫌な流れですが、ポタポワさんは2度目のサービングフォーザセットである第9ゲームでは40-15でゲームポイント(セットポイント)を握るとこれをものにしゲームカウント6-3でこのセットを取り先行します。
ポタポワさんはサーブはあまり良くないのですがストロークのコントロールが良かったので先に攻めることが出来ていました。

第2セットではポタポワさんは第1ゲームを40-15でブレークして幸先良いスタートを切りながらも第2ゲームを即座にブレークバックされてしまいます。
ポタポワさんは第3ゲームで2度のブレークポイントを握るのですが、ここはしのがれてしまいます。
そうすると今度はマルティッチ選手が先に第6ゲームをブレークしてゲームカウント4-2と先行します。
ポタポワさんはマルティッチ選手のサービングフォーザセットである第9ゲームでも2度のブレークポイントを握るのですが取りきれず、マルティッチ選手がキープしてゲームカウント6-3でこのセットを取りセットカウントを1-1のイーブンにします。
ポタポワさんはどういう訳かストロークのコントロールが乱れアンフォーストエラーが増え始めます。
それに対してマルティッチ選手は尻上がりに調子を上げてきているという感じでサーブもストロークもコントロールが良くなります。

実はこの試合は日本時間の2時から始まったので、ポタポワさんのアンフォーストエラーが増え始めてこれでは勝てないなと思うと、急に眠気が襲ってきて寝てしまいました。
だから第3セットは見ていないです(苦笑)
結果を見ると、マルティッチ選手が第1ゲームを40-0から2度目のブレークポイントでブレークしたのが決勝ゲームとなりました。
以後はお互いキープし、マルティッチ選手はサービングフォーザマッチである第10ゲームを40-0のラブゲームでキープしてゲームカウント6-4で勝利していました。

ポタポワさんは第2セットの第1ゲームのブレークを最後にブレークポイントを握りながらもブレーク出来ず、自身は2度のブレークをされて敗退ということになりました。
チャンスがありながらもものに出来ず、流れが相手に行ったという感じもありますが、やはりいまマルティッチ選手は好調なので、実力通りの結果になったともいえます。
大きな違いは安定感だと思います。
マルティッチ選手がポタポワさんを揺さぶったというより、ポタポワさんが第1セットのテニス(プレー)を持続して出来なく、対してマルティッチ選手は第1セットから修正して安定的なテニス(プレー)をしたと言えます。
ポタポワさんは2回戦突破を意識して集中していたと思いますが、やはりメンタル的にまだまだといえそうです。いわゆる経験の差ということ。

なお、ポタポワさんは第1セットの第4ゲームでマルティッチ選手のドロップショットを処理する時に、左足を捻ったようで左の膝あたりを気にしていたがそれは大したことなくプレーには支障なかったようです。

これ以外に1試合を見ました。
この試合の方が見たのは先です。

ダヤナ・ヤストレムスカ選手が、7月3日(水)に行われたシングルス本戦2回戦にてソフィア・ケニン選手を7-5,4-6,6-3で破りました。
ダヤナ・ヤストレムスカ選手はウクライナの同35位、ソフィア・ケニン選手は米国の第27シードで同28位です。

相対的に言うならば、ダヤナ・ヤストレムスカ選手は強打でソフィア・ケニン選手は展開力です。
ただし、これはこの戦いでということで、両者は本質的に似たようなオープンスペースを作るテニス(プレー)です。

第1セットの序盤はケニン選手の展開力が生き、終盤はヤストレムスカ選手の強打が生きた形になりました。
ケニン選手がヤストレムスカ選手の強打のコントロールが定まらないのにつけ込んで第1ゲームをブレークします。
しかし、今度はケニン選手のサーブの乱れに生じてヤストレムスカ選手が第4ゲームをブレークバックしてゲームカウント2-2にするのですが、その直後の第5ゲームを再度ケニン選手がブレークして再び先行します。
流れがケニン選手からヤストレムスカ選手に変わってきたのは第8ゲームからです。
第7ゲーム後のコートエンドの時にヤストレムスカ選手は何やらメモを見ていました。
ここからヤストレムスカ選手の強打のコントロールが良くなりウィナーになるようになります。
これでヤストレムスカ選手は第8ゲームをブレークしてゲームカウント4-4とすると、第12ゲームを40-30でブレークポイント(セットポイント)を握るとこれをものにしてこのセットを取ります。
第1セット後ケニン選手はトイレットブレークを取ります。

第2セットは今度はケニン選手の方が対策を立ててきたという感じで、第5ゲームをブレークします。
ここは第6ゲームを即座にブレークされますが、直後の第7ゲームを再度ブレークしゲームカウント4-3とリードを保ちます。
ケニン選手はサービングフォーザセットの第10ゲームも40-15とゲームポイント(セットポイント)を握るとこれをものにしてゲームカウント6-4でセットカウントを1-1のイーブンにします。

勝負の第3セットは、お互い相手を見極めたということで譲らずキープ合戦となり、第8ゲームに来ます。
第8ゲームではヤストレムスカ選手は40-30でこのセットで初めてブレークポイントを握るとこれをものにしてゲームカウント5-3とリードします。
ヤストレムスカ選手は迎えたサービングフォーザマッチの第9ゲームも40-0とゲームポイント(マッチポイント)を迎えるとこれをものにて勝利します。

両者は似たようなテニス(プレー)をするのでこの試合ではこれといった優劣はなかったです。
現に第3セットでもケニン選手は第1ゲームと第3ゲームで2度のブレークポイントを握っています。
一方は1度のブレークポイントをものにしもう一方は4度のブレークポイントをものに出来なかったというのは実力というよりその時の運というようなものが大きいといえます。
テニスは絶対どっちかが勝ってどっちかが負けるので、今回はヤストレムスカ選手が勝ってケニン選手が負けたということです。

今日(9日)のシード選手は3人敗退です。

アナスタシヤ・セバストワ(S12,R12) 6-4,4-6,3-6 ダニエル・コリンズ 
マディソン・キーズ(S17,R16) 2-6,4-6 ポロナ・ヘルツォグ
ソフィア・ケニン(S27,R28) 5-7,6-4,3-6 ダヤナ・ヤストレムスカ
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示す。


ウィンブルドンテニス2019の
HPは
 https://www.wimbledon.com/index.html
 女子シングルスドロー;https://www.wimbledon.com/en_GB/draws/index.html?event=LS
WTAの表記は
 https://www.wtatennis.com/tournament/2019-wimbledon-great-britain-904%20
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/2019%E5%B9%B4%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/2019_Wimbledon_Championships
     https://en.wikipedia.org/wiki/The_Championships,_Wimbledon
ライブスコアは
 https://www.wimbledon.com/en_GB/scores/index.html
です。


アナスタシア・ポタポワさんの
ウィキペディアは
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Anastasia_Potapova
ITFは
 https://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100216544
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00872
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0035314.php
WTAは
 https://www.wtatennis.com/players/player/325601/title/Anastasia-Potapova
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2019年6月30日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。



20190504土 境


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