7月8日(月)に、ウィンブルドンテニス2019の女子シングルスの4回戦8試合が行われ、ベスト8が決まりました。
その顔ぶれはあっと驚くものでした。
一体いまの女子テニスはどうなっているのかと思ってしまうような顔ぶれです。
ほんと、もう誰が強くて誰が弱いのかは誰にも分からないといっていいでしょう。
まじで、誰も強くて誰も弱いというような顔ぶれです。
それではそのベスト8に名を連ねた顔ぶれは、
シモナ・ハレプ(S7,R7) 6-3,6-3 コリ・ガウフ(R313)
エリナ・スビトリナ(S8,R8) 6-4,6-2 ペトラ・マルティッチ(S24,R24)
セリーナ・ウィリアムズ(S11,R11) 6-2,6-2 カルラ・スアレス・ナバロ(S30,R31)
ジョアンナ・コンタ(S19,R18) 4-6,6-2,6-4 ペトラ・クビトバ(S6,R6)
ジャン・シューアイ(R50) 6-4,1-6,6-2 ダヤナ・ヤストレムスカ(R35)
バルボラ・ストリコバ(R54) 4-6,7-5,6-2 エリーズ・メルテンス(S21,R21)
アリソン・リスク(R55) 3-6,6-2,6-3 アシュリー・バーティ(S1,R1)
カロリナ・ムホバ(R68) 4-6,7-5,13-11 カロリナ・プリスコバ(S3,R3)
です。
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示す。
このベスト8の半分でも予想していた人がいたら、予想屋の天才でしょう。
シードが4人でノーシードが4人です。
しかもノーシードの4人の内3人はトップ50以下です。
ランキングの最高位はシモナ・ハレプ選手の7位です。
4回戦で1位のアシュリー・バーティ選手と3位のカロリナ・プリスコバ選手が55位のアリソン・リスク選手と68位のカロリナ・ムホバ選手に逆転で敗れるなんて、下克上の最たるものです。
バーティ選手もこの敗戦などを見ると、残念ながらこの悲惨時代の女王の一人でしかないといえそうです。
プリスコバ選手を破ったムホバ選手はわたしは初めて知りました。一体どんな選手なのでしょうか。
さて、こうなると優勝ということも混沌としてきます。
わたしとしては、エリナ・スビトリナさんを願っています。
しかし、今年はここまであまり調子が良くなかったので、ベスト8になっただけで御の字という感じもします。
現実的に優勝ということはとてもとてもという感じです。
優勝して面白いのは、リスク選手です。まぁ、もちろんムホバ選手でも良いのですが、わたしはムホバ選手を知らないので、リスク選手を推奨します。
リスク選手が優勝したら天地鳴動するかも知れません。
そのくらいありえへんことです。
大体ベスト8にくることさえありえへんことでしょう。それが優勝だからどうなるか見てみたいです(笑)
とかなんとか言っても、結局、セリーナ・ウィリアムズ選手が優勝して、やはり女王はウィリアムズ選手が一番良く似合うなんてことになったら、もう悲惨に笑うしかないです。
ほとんど試合をしていない1年を4つの大会で暮らす優雅なまさに過酷なツアーから解放されるみんなが見習うべきお手本のような女王だってことで。
さて、試合の方は4回戦まで勝ち上がってきたAI世代の妖精たちである19歳のダヤナ・ヤストレムスカ選手と15歳の快進撃中のコリ・ガウフ選手を見ました。
結果から言うと二人とも敗退したのでこのブログのネタがなくなってしまいましたが(笑)
ダヤナ・ヤストレムスカ選手は、ウィンブルドンテニス2019(The Championships - Wimbledon,イギリス/ロンドン,本戦2019年7月1日(月)~7月14日(日),芝コート,グランドスラム)において、7月8日(月)に行われたシングルス本戦4回戦にてジャン・シューアイ選手に4-6,6-1,2-6で敗れました。
ダヤナ・ヤストレムスカ選手はウクライナのWTAシングルスランキング35位、ジャン・シューアイ選手は中国の50位です。
第1セットの第1ゲームがダヤナ・ヤストレムスカ選手のサービスで始ると、ジャン・シューアイ選手が2度目のブレークポイントでいきなりブレークします。
結局これが決勝ゲームとなりました。
以後はお互いキープして迎えたシューアイ選手のサービングフォーザセットである第10ゲームもシューアイ選手が40-15でゲームポイント(セットポイント)を2つ握るがこれはしのがれるもA-40からものにしてゲームカウント6-4でこのセットを取ります。
シューアイ選手はサーブのコントロールが良かったです。それに反してヤストレムスカ選手はファーストサーブの入りが悪くやや不安定でした。それが第1ゲームでのブレークになりました。
第9ゲームでもシューアイ選手に1度ブレークポイント(セットポイント)を許しています。
サーブの良いシューアイ選手は1度もブレークポイントを許しませんでした。
ストローク戦は五分五分ということなので鍵を握るのはサーブという感じでした。
第2セットに入ると、今度はヤストレムスカ選手が先に第2ゲームをブレークし自身のサービスゲームはキープということでゲームカウント3-0とリードします。
このブレークはヤストレムスカ選手がシューアイ選手のサーブを読んでのブレークでした。
ヤストレムスカ選手はコートエンドの時などに何かメモを見ていました。
そこらへんのことからおそらくシャーアイ選手のサーブの癖とかパターンを読んだと思われます。
ヤストレムスカ選手のサーブは第1セットとあまり変らなかったのですが、シューアイ選手が自分のサーブを読まれているということとヤストレムスカ選手のサーブが適当に荒れているので的が絞れないということで、ブレークには至りません。その上に自身は第6ゲームを再度ブレークされます。
ヤストレムスカ選手はゲームカウント5-1で迎えたサービングフォーザマッチである第7ゲームも40-0と3つのゲームポイント(セットポイント)を握ると2つはしのがれるが40-30でものにしゲームカウント6-1でこのセットを取ってセットカウントを1-1のイーブンにします。
この後、シューアイ選手はトイレットブレークを取ります。
第3セットの第1ゲームでシューアイ選手は15-40と2つのブレークポイントを許すがここはなんとかキープします。
反対にヤストレムスカ選手は第2ゲームを0-40から1つはしのぐも15-40でブレークされます。
ここからブレーク合戦となり5連続でのブレークとなります。
これはヤストレムスカ選手は相変らずファーストサーブの入りが悪くそれは今度はシューアイ選手が冷静に見極めて対応してきたためにブレークされ、シューアイ選手は読まれているままであったからです。
読まれているというのが分かっていても、はいそうですかと違うパターンにすることは1試合の中ではなかなか難しいことです。
それでもシューアイ選手は第7ゲームを40-30でキープし、第8ゲームを40-0で3つのブレークポイント(マッチポイント)を握ると、2つはしのがれるも40-30でブレークしてゲームカウント6-2で勝利します。
ヤストレムスカ選手はこのセット1度もキープ出来ず4度もブレークされました。
コリ・ガウフ選手は、7月8日(月)に行われたシングルス本戦4回戦にてシモナ・ハレプ選手に3-6,3-6で負けました。
コリ・ガウフ選手は米国の予選勝者(Q)でWTAシングルスランキング313位、シモナ・ハレプ選手はルーマニアの第7シードで同7位です。
第1セットの第1ゲームがコリ・ガウフ選手のサービスで始ると、ハレプ選手がいきなり40-15で2つのブレークポイントを握り40-30でブレークします。
しかし、ガウフ選手も40-30でブレークポイントを握るとこれをものにしブレークバックします。
お互いキープ後、ハレプ選手は第5ゲームを3度目のブレークポイントでブレークしゲームカウント3-2とリードします。
この後はまたお互いでキープで迎えたガウフ選手のサービスゲームである第9ゲームでもハレプ選手は40-0と3つのブレークポイント(セットポイント)を握ると1つはしのがれるがブレークしゲームカウント6-3でこのセットを取ります。
いま話題のガウフ選手は初めて見たのですが、やはり緊張があるのか見た目は特に際立った選手のようには見えませんでした。
とはいってもランキング313位という感じではなく普通のトップ100の選手という感じです。
だから、ハレプ選手に対してキープするだけの力はなく3度ブレークされます。
第2セットに入っても第1セットの感じは変らなく、ハレプ選手は第1ゲームを40-0のラブゲームでキープすると第2ゲームを2度目のブレークポイントでブレークしゲームカウント2-0と先行します。
が、ここはガウフ選手が40-0と3つのブレークポイントを握ると2つはしのがれるが40-30でブレークバックします。
しかし、ガウフ選手にはキープするだけの力はなく第6ゲームを再度ブレークされ、ハレプ選手がゲームカウント4-2とリードします。
ハレプ選手は第8ゲームで40-15とブレークポイント(マッチポイント)を2つ握るがここはガウフ選手が踏ん張りポイントを4連取してキープします。
それでも状況に変化はなく、ハレプ選手はサービングフォーザマッチである第9ゲームで40-15とゲームポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしゲームカウント6-3で勝利します。
これで、ハレプ選手は全仏オープンのイガ・スウィアテク選手に続いてガウフ選手の快進撃も止めたということになります。
ハレプ選手に妖精キラーのハレプという二つ名を与えたいと思います(笑)
それにしても、妖精たちの乱舞は楽しいです。
今年(2019年)の全豪オープンでは17歳のアマンダ・アニシモワ選手、全仏オープンでは17歳(18歳)のイガ・スウィアテク選手、そして今大会では15歳のコリ・ガウフ選手です。
アニシモワ選手もスウィアテク選手も4回戦で負けています。
アマンダ・アニシモワ(R87) 2-6,1-6 ペトラ・クビトバ(S8,R6)
イガ・スウィアテク(R104) 1-6,0-6 シモナ・ハレプ(S3,R3)
()内のSはシードをRはWTAシングルスランキングを示し、当時の数値である。
これはここまで妖精たちが3試合を経ているのでやはりある程度そのテニス(プレー)の傾向と対策が分かった時点でトップ10と戦ったということの結果でしょう。
痩せても枯れてもトップ10ということで相手の傾向と対策が分かればそれを遂行する能力はあるということでしょう。
妖精たちに緊張や憧れというプレッシャーがあったのかもしれません。
さて、全米オープンではどのような妖精(たち)が現われるのでしょうか、いまから楽しみにしたいと思います。
それにしても、年齢制限というのはほんとに悲しい制度です。
撤廃のための熟慮をお願いしたいです。
WTA(
https://www.wtatennis.com/)から
Halep ends Gauff's fairytale run to reach Wimbledon QF | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/halep-ends-gauffs-fairytale-run-reach-wimbledon-qf'I didn't have expectations' - Svitolina ousts Martic, surges into first Wimbledon quarterfinal | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/i-didnt-have-expectations-svitolina-ousts-martic-surges-first-wimbledon-quarterfinal'The rust is wearing off' - Serena seamless against Suarez Navarro, returns to Wimbledon quarterfinals | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/rust-wearing-serena-seamless-against-suarez-navarro-returns-wimbledon-quarterfinalsKonta boosts British hopes with upset of Kvitova at Wimbledon: 'I'm really enjoying playing in front of a home crowd" | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/konta-boosts-british-hopes-upset-kvitova-wimbledon-im-really-enjoying-playing-front-home-crowdZhang downs teen Yastremska to reach Wimbledon QF | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/zhang-downs-teen-yastremska-reach-wimbledon-qfStrycova ousts Mertens to return to Wimbledon quarterfinals: 'Every match I win, it's a bonus for me' | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/strycova-ousts-mertens-return-wimbledon-quarterfinals-every-match-i-win-its-bonus-meRiske topples top seed Barty, rewarded with first Wimbledon quarterfinal: ‘I'm ready for a war’ | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/riske-topples-top-seed-barty-rewarded-first-wimbledon-quarterfinal-%E2%80%98im-ready-war%E2%80%99'I never played such a long match': Marathon Muchova pitch perfect in Pliskova upset at Wimbledon | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/i-never-played-such-long-match-marathon-muchova-pitch-perfect-pliskova-upset-wimbledonYouTube(
https://www.youtube.com/)から
Simona Halep vs Coco Gauff Wimbledon 2019 fourth round highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=DpmZnERUUSM)
Johanna Konta vs Petra Kvitova Wimbledon 2019 fourth round highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=UzFfJ02riDo)
Ash Barty vs Alison Riske Wimbledon 2019 fourth round highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=yOdmjYxv39Q)
追記(2019.7.10.水):エリナ・スビトリナさん GS初ベスト4
エリナ・スビトリナさんが、5度目の正直で遂に準々決勝を突破しました。
いままでは全豪オープンと全仏オープンでそれぞれ2回のベスト8がありました。
それにしても調子の良い時にはなかなかベスト4になれなく今回のようにあまり調子が良いとは思われない時に初めてベスト4になるというのも何か運命の皮肉を感じます。
エリナ・スビトリナさんが、ウィンブルドンテニス2019において、7月9日(火)に行われたシングルス本戦準々決勝にてカロリナ・ムホバ(カロリーナ・ムチョバ)選手を7-5,6-4で下しました。
エリナ・スビトリナさんはウクライナの第8シードでWTAシングルスランキング8位、カロリナ・ムホバ選手はチェコの同68位です。
第1セットの第1ゲームがカロリナ・ムホバ選手のサービスで始ると、エリナ・スビトリナさんは幸先よく40-30でブレークします。
しかし、あまり調子の良くないスビトリナさんは第2ゲームを0-40で簡単にブレークバックされます。
しかも、続けて第4ゲームもブレークされます。その後はお互いキープで、ムホバ選手はゲームカウント5-3でサービングフォーザセットの第9ゲームを迎えます。
スビトリナさんはここを40-15でブレークバックすると第11ゲームもデュース合戦の末に5度目のブレークポイントでブレークしこの試合初めてゲームカウント6-5とリードします。
スビトリナさんは迎えたサービングフォーザセットの第12ゲームを40-15とゲームポイント(セットポイント)を握るとこれをものにしてこのセットを取ります。
スビトリナさんはゲームカウント2-5から5連取です。
ムホバ選手は初めて見たのですが、この試合のムホバ選手は特に際立ったものはありませんでした。
ランキングに相等しい選手という印象でした。
サーブもストロークもそれなりのものだがそれ以上ではないです。ただネットプレーは上手いという感じです。
ただ、今は調子がいいのか随所でスーパーショットが出ていたのでこれがここまで勝ち上がってきた要因の一つかなとは思いました。
そういうことで四面相のスビトリナに勝るものがひとつでもある訳ではないです。
片やスビトリナさんは調子がいまいちなので、序盤はしっくりせずに2度ブレークされましたが、徐々に相手のテニス(プレー)に対応して行きます。
そういうことになるとストローク戦ではスビトリナさんが有利になるので、ムホバ選手は大振りが増えてアンフォーストエラーも増えるということになりました。
第2セットでスビトリナさんは第2ゲームを先にブレークされ、ゲームカウント0-2とされるが、そこから3連続ブレークしてゲームカウント5-2とします。
ところが、サービングフォーザマッチである第8ゲームを30-40でブレークされ、ゲームカウント4-5と追い上げれます。
第1セットの逆になるのかとも思われたのだが、2度目のサービングフォーザマッチである第10ゲームで40-30としてゲームポイント(マッチポイント)を握るとこれをものにしてゲームカウント6-4で勝利します。
勝った瞬間、カンガルー跳びをしてベスト4の喜びを表していました。
スビトリナさんのカンガルー跳びは久しぶりに見ました。
それでも1度目のサービングフォーザマッチで決められないなどまだまだ詰めの甘さが目立ちます。
そういうことからここらへんが限界でしょう。ベスト4はある意味奇跡です(笑)
この日(9日)は準決勝4試合が行われ、他の3試合は以下の結果となりベスト4が揃いました。
シモナ・ハレプ 7-6(4),6-1 ジャン・シューアイ
セリーナ・ウィリアムズ 6-4,4-6,6-3 アリソン・リスク
バルボラ・ストリコバ 7-6(5),6-1 ジョアンナ・コンタ
奇(く)しくも全試合がシードとノーシードの対戦となり、シードの3勝1敗となりここに来てやっとそれなりの形になったといえます。
そして、この結果でセり-ナ・ウィリアムズ選手の24度目のグランドスラム優勝がかなり現実味を帯びてきました。
ウィリアムズ選手が準決勝に勝つようだとほぼ24度目の栄光をつかむといえそうです。
シモナ・ハレプ選手がウィリアムズ選手に勝つ確率は小さいでしょう。
準決勝は11日(木)に行われ、
エリナ・スビトリナ 対 シモナ・ハレプ
セリーナ・ウィリアムズ 対 バルボラ・ストリコバ
です。
WTAから
Svitolina stops Muchova to reach first Grand Slam SF: 'It's something special' | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/svitolina-stops-muchova-reach-first-grand-slam-sf-its-something-specialHalep holds off Zhang to return to Wimbledon semis | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/halep-holds-zhang-return-wimbledon-semis‘I needed to step up and take it’: Serena outlasts Riske, returns to Wimbledon semifinals | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/%E2%80%98i-needed-step-and-take-it%E2%80%99-serena-outlasts-riske-returns-wimbledon-semifinalsStrycova streaks past Konta to make first Grand Slam SF at Wimbledon | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/strycova-streaks-past-konta-make-first-grand-slam-sf-wimbledonYoutubeから
Elena Svitolina vs Karolina Muchova Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=hr7tN-ueOwc)
Simona Halep vs Shuai Zhang Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=Gs_F6WFc45I)
Serena Williams vs Alison Riske Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=ELBI9vyOBAg)
Barbora Strycova vs Johanna Konta Wimbledon 2019 quarter-finals highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=oKC-c0ZcbH4追記2(2019.7.12.金):エリナ・スビトリナさん 準決勝 敗退
エリナ・スビトリナさんは、ウィンブルドンテニス2019において、7月11日(木)に行われたシングルス本戦準決勝にてシモナ・ハレプ選手に1-6,3-6で負けました。
エリナ・スビトリナさんはウクライナの第8シードでWTAシングルスランキング8位、シモナ・ハレプ選手はルーマニアの第7シードで同7位です。
第1セットの第1ゲームがシモナ・ハレプ選手のサービスで始ると、エリナ・スビトリナさんがデュース合戦で3つのブレークポイントを握るがこれをものに出来ず、ハレプ選手がキープします。
第2セットでは今度はハレプ選手が40-30でブレークポイントを握るがこれはスビトリナさんがしのぎデュース合戦になりハレプ選手は3度目のブレークポイントでこれをブレークします。
これで、わたしはハレプ選手の勝ちを思ってしまいました。
一方はチャンスでブレークし一方はチャンスでブレーク出来なかったということで、スビトリナさんの詰めの甘さがここに露出していると思ったからです。
スビトリナさんはその直後の第3ゲームはブレークバックしますが、第4ゲームと第6ゲームをブレークされ、ハレプ選手はゲームカウント5-1でサービングフォーザセットの第7ゲームを迎えます。
第7ゲームは40-30でハレプ選手がゲームポイント(セットポイント)を握るもここをしのがれてデュース合戦になりハレプ選手はスビトリナさんに1度ブレークポイントを握られるも6度目のゲームポイント(セットポイント)でやっとものにしゲームカウント6-1でこのセットを取り先行します。
第2セットはお互いブレークポイントを許さないキープでゲームカウント3-3まできます。
しかし、詰めの甘いスビトリナさんは第7ゲームをブレークされると、第9ゲームも15-40でブレークポイント(マッチポイント)を握られると、一つはしのぐもハレプ選手が40-30でものにしてゲームカウント6-3で勝利します。
この結果は予想されるものでした。
スビトリナさんが準決勝にくることすらある意味奇跡なのだから、そう奇跡は起こらないでしょう。
それにしても、スビトリナさんはしぶといなと思う。
今年は調子が上がらないのでトップ10から陥落すると思っていたのですが、ここにきてそれなりのポイントを稼いでしまいました。
まだツアーは3ヶ月残っているのでなんともですが、もしトップ10に残ったならこのポイントは大きく寄与しそうです。
もう一方の準決勝は、セリーナ・ウィリアムズ選手がバルボラ・ストリコバ選手を6-1,6-2で一蹴しました。
こちらは先の試合よりも結果が予想されるものでしたが、わたしとしては2015年の全米オープンでのロベルタ・ビンチ選手の再来を心の奥底で秘かに望んでいたのですが、儚い幻となりました。
これで、決勝は
セリーナ・ウィリアムズ 対 シモナ・ハレプ
となり、13日(土)に試合が行われます。
わたしは、80%の確率でセリーナ・ウィリアムズ選手の勝ちを予想します。
ウィリアムズ選手は、去年(2018年)のウィンブルドンでアンゲリク・ケルバーさんに全米オープンで大坂なおみさんに負けているので、ここはどんなことをしても勝ちにくるでしょう。
ずるのウィリアムズの本領をここでいかんなく発揮してくるでしょう。
チキンのハレプではそれに対抗できないでしょう。ウィリアムズ選手はもう妖精ではないので、妖精キラーのハレプは機能しないでしょう・・・
とはいってもやはり心の奥底ではハレプ選手が優位に立ち、そのためウィリアムズ選手が苛立ち審判台などを破壊するとこを見たいと思っていますが、今回は全米オープンのようなそういう大立ち回りは期待できないでしょう。残念?!
WTAから
'It's very special, this moment': Halep solves Svitolina, surges into first Wimbledon final | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/its-very-special-moment-halep-solves-svitolina-surges-first-wimbledon-finalSerena soars into Wimbledon final, faces Halep for historic Slam record: ‘I'm in a different place now’ | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/serena-soars-wimbledon-final-faces-halep-historic-slam-record-%E2%80%98im-different-place-now%E2%80%99 Youtubeから
Simona Halep vs Elina Svitolina Wimbledon 2019 semi-final highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=W0zwFgpJFo4)
Serena Williams vs Barbora Strycova Wimbledon 2019 semi-finals highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=4sM6uZKONFY)
追記3(2019.7.15.月):シモナ・ハレプ選手 祝!ウィンブルドン初優勝
シモナ・ハレプ選手がウィンブルドンでは初めてのグランドスラム2勝目(3敗)を上げました。
おめでとうございます!
それにしても、このスコアでの勝ちを本人はもちろん誰もが予想していなかったでしょう。
わたしなど唖然呆然でした(笑)
第1セットの第1ゲームがセリーナ・ウィリアムズ選手のサービスで始ると、いきなりシモナ・ハレプ選手が40-30でブレークします。
ハレプ選手は第2ゲームを40-0のラブゲームでキープすると、第3ゲームを再び40-30でブレークしてゲームカウント3-0とします。
ハレプ選手は第4ゲームもキープしたので、ゲームカウントは一方的な様相さえ見せます。
ハレプ選手がびっくりするくらいサーブが良いのに対して、ウィリアムズ選手のサーブはいまいちです。
ウィリアムズ選手は第5ゲームでやっと40-0のラブゲームでキープします。
そして、第6ゲームで初めてブレークポイントを握るのですがここはハレプ選手がしのいでキープします。
ウィリアムズ選手は第7ゲームも40-0のラブゲームでキープしますが、これはわたしにはウィリアムズ選手のサーブが良いというよりハレプ選手が自分のキープに注力するためにあえてブレークにいっていないようにも見えました。
つまりある種の余裕があるということです。
それを示すかのようにサービングフォーザセットである第8ゲームでは40-15とゲームポイント(セットポイント)を握ると1つは返されるが40-30でこれをものにしゲームカウント6-2でこのセットを取り先行します。
ハレプ選手のサーブがいいです。ストローク戦は定評があるのですがサーブがこんなに良いのには驚くばかりです。
サーブということでは本家はウィリアムズ選手なので第2セットでウィリアムズ選手がどんなサーブを見せるかがこの試合の鍵です。
第2セットの第1ゲームがウィリアムズ選手のサービスで始ると、両者ともサーブが良くブレークポイントを許さぬ相譲らぬ戦いでゲームカウント2-2(40-30,40-30,40-0,40-0)となります。
キープ合戦ということになったら、ウィリアムズ選手が有利かなと思っていると、先にブレークされたのはウィリアムズ選手で、第5ゲームを15-40でブレークされます。
ウィリアムズ選手は第7ゲームもデュースに持っていかれ2度目のブレークポイントでブレークされます。
ハレプ選手はゲームカウント5-2で迎えたサービングフォーザマッチ(サービングフォーザチャンピオンシップ)の第8ゲームも40-0とゲームポイント(マッチポイント,チャンピオンシップポイント)を握るとこれをものにして優勝します。
優勝が決まった瞬間、ハレプ選手は跪いて天を仰ぎます。
お互いハグをして讃えあった後、コートに出たハレプ選手はコートに跪いて両手で顔を覆っていましたが、特に感情をむき出しにしたような喜びようではなかったです。
ここらへんにも、こんなスコアで勝つとは思ってもいなかったので少し実感が乏しかったのでしょう。
ともかくハレプ選手のサーブが良すぎました。
ハレプ選手がトップ10クラス相手にこんなにキープするのは初めて見ました。ブレークポイントは1度与えただけです。
信じられないです。
それに対してウィリアムズ選手のサーブが良くなくハレプ選手にブレークのチャンスを与え4度もブレークを許してしまいます。
こんなにサーブの悪いウィリアムズ選手もあまり見たことないです。
両者共にあまり見たことがない姿を見たということになります。
それで気になるのはウィリアムズ選手が何か淡々とテニス(プレー)をしているようにも見えたことです。
あの野獣のような闘争心はどこにいったのでしょうか。憤りでラケットを叩きつける場面もなく(わたしの見る限り)まるで借りてきた猫のようでした。
こういう姿を見ていると、まじでウィリアムズ姉妹の時代は終わったと感じてしまいます。
何にせよ、今日(13日)のハレプ選手は強かった、に尽きると思います。
おそらくハレプ選手にとっても今までで最高の試合ではなかったかと思います。
1年間フルに戦っている選手の面子を守ったといえます。
テニスはそんなに甘いものではないということを見せ付けた意義は大きいです。
なお、この試合の各セットのスコアは相対しています。つまり鏡に写ったような状態です。
第1セットはハレプ選手が4連取した後お互いキープの2-2であり、第2セットはお互いキープの2-2の後ハレプ選手が4連取しているのです。
さて、この試合の前に女子のジュニアの決勝を少し見ました。
ジュニアの決勝は、ダリア・スニグル 対 アレクサ・ノエルでした。
この2人は対照的で、アレクサ・ノエル選手はパワー系でダリア・スニグル選手は技巧系という感じでした。
だからサーブもノエル選手が150~160kmくらい出るのに対してスニグル選手は120~130kmくらいです。
もちろん、ストロークの速度もこれに準じた感じです。
第1セットの序盤はこのパワーを生かしてノエル選手がゲームカウント4-1とリードするのですが、ここからスニグル選手がノエル選手のパターンをつかんだかのように巧みに翻弄し出しノエル選手にアンフォーストエラーが増え始めると5連取してのゲームカウント6-4でこのセットを取ります。
おそらくノエル選手としては球があまりにも遅すぎるためにかえってタイミングが取りづらかったのではないかと思います。
つまり遅い球をどんな力で打ったらどこにどこまで飛ぶのかその見極めが出来なかったのだと思われます。
第1セットが終わった時点でシモナ・ハレプ対セリーナ・ウィリアムズの試合時間になったのでこの試合を見るのを中断したのですが、結果はスニグル選手が6-4,6-4で取って優勝でした。
ダリア・スニグル選手は面白い選手です。
ちなみに、スニグル選手は17歳のノーシードでWTAシングルランキングは423位であり、ノエル選手は16歳ないし17歳の第10シードでWTAシングルスランキングはなしです。
最近は10代の妖精たちの活躍が目立つのでジュニアの試合にも関心が高まりました。
さて、その10代のWTAツアーへの参戦ですが、山口奈緒美さんの記事「テニス界の注目は大坂から15歳に!早熟選手のバーンアウトと出場制限。 - 女子テニス - Number Web - ナンバー(
https://number.bunshun.jp/articles/-/839978)」(Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー(
https://number.bunshun.jp/)から)を読むと、年齢制限に疑問を抱く人もいるということで年齢制限撤廃に希望が持てます。
この記事を読むと、年齢制限の目的は10代選手のバーンアウト(燃え尽き症候群)を防ぐことのようです。
しかし、10代選手のバーンアウトは試合をたくさんしたことによるのでしょうか。また試合をたくさんしたからバーンアウトになったという事例はどのくらいあるのでしょうか。
何かここらへんは特殊な事例を普遍化して制度を作ったようにも感じられます。
つまりデータに基づいた論理的というより何か対策をしなければならない事態になり感情的に作った制度というような匂いもします。
今の試合の削減制度では単に10代選手は頭角を現すなというようにしか見えなく、つまり出る杭は打たれるという閉鎖的社会という風にわたしには写ってしまう。
試合の多い少ないよりバーンアウトするしないというのは個人の資質や性格に起因する方が大きいのではないかと思うので、それを無視して一様に適用するのにはかなり疑問を持ってしまいます。
WTAから
'I wanted this badly' - Simona Halep stuns Serena Williams for Wimbledon 2019 title | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/i-wanted-badly-simona-halep-stuns-serena-williams-wimbledon-2019-titleSerena praises Halep in Wimbledon defeat: 'Simona just played her heart out' | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/serena-praises-halep-wimbledon-defeat-simona-just-played-her-heart-outSimona Halep on Wimbledon triumph: ‘I'm very sure that was the best match of my life’ | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/simona-halep-wimbledon-triumph-%E2%80%98im-very-sure-was-best-match-my-life%E2%80%99Halep's heroics: How the world's media reacted to Simona's Wimbledon win | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/haleps-heroics-how-worlds-media-reacted-simonas-wimbledon-winChampions Corner: 'It hurt me' - How Halep's French Open nightmare fueled her Wimbledon dream | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/champions-corner-it-hurt-me-how-haleps-french-open-nightmare-fueled-her-wimbledon-dreamAs It Happened: Simona Halep plays match of her life to beat Serena, crowned Queen of Wimbledon | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/it-happened-simona-halep-plays-match-her-life-beat-serena-crowned-queen-wimbledonUnseeded Snigur caps junior career with Wimbledon win | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/unseeded-snigur-caps-junior-career-wimbledon-winテニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(
https://tennismagazine.jp/)から
「生涯で最高の試合」セレナの大記録達成を阻止したハレプがふたたびグランドスラムの頂点へ [ウインブルドン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;
https://tennismagazine.jp/_ct/17287598ハレプがウインブルドンで2度目のグランドスラム制覇、セレナは決勝で3連敗 - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;
https://tennismagazine.jp/_ct/17287452スニグルがノエルを下し、ノーシードからグランドスラム・ジュニア初優勝 [ウインブルドン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;
https://tennismagazine.jp/_ct/17287457YouTubeから
Simona Halep vs Serena Williams Wimbledon 2019 final highlights - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=VRzVd1OZoaQ)
Wimbledon 2019 Champion Simona Halep walks through Centre Court - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=6Kn8bfIXyUc)
Match Point Daria Snigur vs Alexa Noel Wimbledon 2019 - YouTube(
https://www.youtube.com/watch?v=BEoyZALS2wI)
ウィンブルドンテニス2019の
HPは
https://www.wimbledon.com/index.html 女子シングルスドロー;
https://www.wimbledon.com/en_GB/draws/index.html?event=LSWTAの表記は
https://www.wtatennis.com/tournament/2019-wimbledon-great-britain-904%20ウィキペディアは
https://ja.wikipedia.org/wiki/2019%E5%B9%B4%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9 英語版;
https://en.wikipedia.org/wiki/2019_Wimbledon_Championships https://en.wikipedia.org/wiki/The_Championships,_Wimbledonライブスコアは
https://www.wimbledon.com/en_GB/scores/index.htmlです。
追記4(2019.7.15.月):シモナ・ハレプ選手 トップ5返り咲き
ウィンブルドンで優勝したシモナ・ハレプ選手は、2000ポイント獲得し7月15日(月)発表のWTAシングルスランキングで4位となりトップ5に返り咲きました。
1位から4位までは672ポイント差なので、全米オープンまでに女王の座が入れ替わる可能性があります。
トップ10は以下の通り。
1.アシュリー・バーティ 6605ポイント(4回戦)
2.大坂なおみ 6257ポイント(1回戦)
3.カロリナ・プリスコバ 6055ポイント(4回戦)
4.シモナ・ハレプ 5933ポイント(優勝)
5.キキ・ベルテンス 5130ポイント(3回戦)
6.ペトラ・クビトバ 4785ポイント(4回戦)
7.エリナ・スビトリナ 4638ポイント(ベスト4)
8.スローン・スティーブンス 3802ポイント(3回戦)
9.セリーナ・ウィリアムズ 3411ポイント(準優勝)
10.アリーナ・サバレンカ 3365ポイント(1回戦)
その他の主な選手は以下の通り。
13.アンゲリク・ケルバー 2875ポイント(2回戦)
15.ジョアンナ・コンタ 2790ポイント(ベスト8)
32.バルボラ・ストリコバ 1750ポイント(ベスト4)
35.ジャン・シューアイ 1565ポイント(ベスト8)
37.アリソン・リスク 1437ポイント(ベスト8)
43.カロリナ・ムホバ 1240ポイント(ベスト8)
71.ローレン・デービス 787ポイント(3回戦)
141.コリ・ガウフ 428ポイント(4回戦)
()内はウィンブルドンテニス2019での成績を示します。
WTAから
WTA Rankings Update 2019: Halep returns to Top 5, Gauff soars | WTA Tennis;
https://www.wtatennis.com/news/wta-rankings-update-2019-halep-returns-top-5-gauff-soars注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2019年6月30日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。
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