ろぷろす_ぶろぐ 2018年05月
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全仏オープンテニス2018 女子シングルス1回戦 終了

全仏オープンテニス2018(2018 French Open/Roland Garros,フランス/パリ,本戦2018年5月27日(日)~6月10日(日),クレイ(赤)コート,グランドスラム)の女子シングルスの1回戦が5月27日(日)~29日(火)に行われました。

題名には終了と書きましたが、正確には雨天順延でシモナ・ハレプ対アリソン・リスクの試合が30日(水)に行われるので1試合残っていますが、予定を優先しました(笑)

この全仏オープンテニス2018に出場しているわたしの贔屓の主だった選手を出場順に書くと、エリナ・スビトリナ,ダリア・カサトキナ,ベリンダ・ベンチッチ,ラウラ・シグムント,ダリア・ガブリロワ,アンナ・カロリナ・シュミエドロバ,ナタリア・ヴィクリャンチェワ,アンゲリク ケルバーとなります。
この内、スビトリナとカサトキナとベンチッチとガブリロワとケルバーが勝ち、シグムントとシュミエドロバとヴィクリャンチェワが負けました。
5勝3敗です。
というより勝つべき人が勝ったともいえます。

この3日間の試合は、順調あり波乱ありとなっています。


☆27日(日)の試合

エリナ・スビトリナがアイラ・トムリャノビッチを7-5,6-3で下しました。
スビトリナはウクライナの第4シードでWTAシングルスランキング4位、トムリャノビッチはオーストラリアの同69位です。
スコアだけを見るとそれなりに順当という感じですが、第1セットは1-5とあと1ゲームでこのセットを取られるとこまで追い詰められました。
このセットはトムリャノビッチの強打に押し込まれているという感じでエラーが多かったです。
それでもこの第1セットを失ってもそれ以降で相手を見極め立て直してくるから逆転をするだろうとは思っていました。
しかし、もうこの1-5からトムリャノビッチがこのセットを取れるかもということで力んだ隙を突いて6連取してこのセットを取ってしまいました。
この人相手に少しでも隙を見せると、こんな感じにつけ込まれてしまいます。
スビトリナは第2セットも2ゲームを取って2-0としたので、なんと1-5から8連取したことになります。
これでトムリャノビッチも居直ってまた強打が決まりだしブレークバックして3-3のイーブンにするのですが、スビトリナはここから勝利の方程式とばかりにギアを上げて第7ゲームをキープすると明らかに第8ゲームをブレークしに行きこれをブレークするとサービングフォーザマッチの第9ゲームを目論み通り締めて勝利します。
序盤はちょっともたついたが計算通りの勝利でしょう。

エレナ・オスタペンコはカテリナ・コズロバに5-7,3-6で敗れました。
オスタペンコはラトビアの第5シードで同5位、コズロバは同67位です。
今のところの1回戦の最大の番狂わせといえば、このエレナ・オスタペンコでしょう。
まぁ、これは一人相撲の自滅としかいいようがないです。
それでも俄かに信じられないような敗退です。
こういうことがあるから試合は読めないのですよね。
これでオスタペンコは1990ポイントも失うのでこの先の状況によってはトップ10からの陥落もありうるでしょう。
実はこの試合を見ていて奇妙な事があったのです。
それはコズロバが第1セットを終わった後メディカルタイムアウトを取って両足のかかとの治療をするのですが、かかとを打ったとかそういうことはなかったので靴擦れかなとも思ったのですが、このグランドスラムの試合を前にして靴擦れをするかってとも思いました。
だからこの様子を見た時ここからオスタペンコが巻き返しをすると思ったのですが、手負いの者に負けるとはほんといくら調子が良くないといっても言葉がないです。

ワン・チャンがビーナス・ウィリアムズを6-4、7-5で破りました。
ワンは中国の同85位、ウィリアムズは米国の第9シードで同9位です。
ビーナス・ウィリアムズが負けたというよりはワン・チャンが勝ったというくらいのワンの健闘が光った試合でした。
ワンはどっちがトップ10だというくらいの勝負強い戦いでした。
両セットとも終盤で決着をつけました。
第1セットは4-4からブレークしサービングフォーザセットをキープしての6-4であり、第2セットは5-5からブレークしサービングフォーザマッチをキープしての7-5で勝利です。
特にサービングフォーザマッチでは勝ちを意識して堅くなってミスをするのかと思ったらここも今まで通り落ち着いて40-30からの1発目のマッチポイントで決めるのだからそのメンタルの強さに関心しました。
勝った瞬間、左手を高々と上げましたがその気持ちよく分かります。
ウィリアムズの調子は普通という感じでした。
やはり、ワンがうまくストローク戦をして攻め勝ったという印象です。
この試合は動物の対決に例えるならば、犬が熊に勝ったというところでしょうか(笑)

これで第5組(オスタペンコの組)は、第22シードのジョアンナ・コンタも敗れたので、シードは第26シードのバルボラ・ストリコバただ1人(1/8)となり、ノーシードがベスト8になる確率がぐんと上がりました。

テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(http://tennismagazine.jp/)から
ローマ2連覇のスビトリーナがトムヤノビッチを下して初戦を突破 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171543
ワン・チャンがビーナスに前年の雪辱、オスタペンコとコンタも初戦でシードダウン [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171592
前年女王オスタペンコが初戦敗退、コズロワに3連敗 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171590
前年度覇者オスタペンコが初日敗退、エラー48本 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171631

テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
波乱 前年全仏OP女王が初戦敗退「本当に悪い結果」 ヴィーナスも1回戦で姿消す<女子テニス>(tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00010002-tennisnet-spo
前年覇者オスタペンコが初戦敗退、伏兵に自滅「散々な一日」(AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00000015-jij_afp-spo
前年女王のオスタペンコがまさかの1回戦敗退「自身のプレーの20%程度しか出せなかった」[全仏オープン](THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00000016-tennisd-spo

WTA(http://www.wtatennis.com/)から
Svitolina survives scare, slips through Roland Garros opener WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/svitolina-survives-scare-slips-through-roland-garros-opener
Wang stuns Venus in French Open first-round upset WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/wang-stuns-venus-french-open-first-round-upset
Kozlova KOs defending champ Ostapenko in Paris shocker WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/kozlova-kos-defending-champ-ostapenko-paris-shocker
Ostapenko dishes on 'unbelievable pressure' after French Open defeat WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/ostapenko-dishes-unbelievable-pressure-after-french-open-defeat

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Elina Svitolina vs Ajla Tomljanovic - Round 1 Highlights Roland-Garros 2018 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=dT0qPGIyFPc
 
Jelena Ostapenko vs Kateryna Kozlova - Round 1 Highlights Roland-Garros 2018 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=5wWcPI5sbDU


☆28日(月)の試合

ダリア・カサトキナがカイア・カネピを6-4,6-1で下しました。
カサトキナはロシアの第14シードでWTAシングルスランキング14位、カネピはエストニアの同52位です。
カサトキナが完璧なテニスをしたと思います。
サーブもストロークもコントロールが良かったのでその配球でカネピを翻弄しました。
サービスゲームではサーブが良いのでカサトキナの得意とするストローク戦に持っていくことが容易でした。
この試合でカサトキナの与えたブレークポイントはたったの1回だけでした。
第1セットこそカサトキナより一回り大きい体のカネピの重いサーブやストロークに押されて1回しかブレークできなかったが、第2セットではカネピのサーブの力が落ちると容易に優位なストローク戦に持っていき3回のブレークを果たしました。
カネピはパワー系の攻撃型の選手ということでなんでもかんでも大振りをするのでアンフォーストエラーの量産でした。
もう少し、カサトキナの緩急や変化のある球に対応すればと思ったのですが、そういう器用なことはできないのでしょう。
カサトキナは完全にカネピを見切ったテニス(プレー)でした。
見ていて何の不安をありませんでした。
こういう単調な相手なら楽ということでした。
ほんとしつこい粘り強い相手には苦労するといえます。

ベリンダ・ベンチッチがデボラ・キエザを3-6,7-6(2),7-5で下しました。
ベンチッチはスイスの同71位、キエザはイタリアの予選勝者(Q)で同161位です。
この試合はスコアからも分かるように勝ちがどっちに転ぶかわからないような白熱した激闘でしたが、わたしから見るとやや微妙です。
それはベンチッチが本来のテニス(プレー)をしていなかったからです。
故障なのかなんなのかは分からないが2ヶ月くらい大会に出ていなかったのでその影響なのかサーブもストロークもコントロールが悪くアンフォーストエラーを量産します。
そういうことで実戦なれしていないということもあるだろうから第1セットはしかたないです。
第2セットから本来のベンチッチになるかと思ったのですが相変らずもたもたします。
先にブレークするのですがサーブの調子が悪く直ぐにブレークバックされてリードを保てません。
あげくの果てにはキエザのゲームカウント5-4からベンチッチのサービスゲームで0-40となって3つのマッチポイントを与えてしまいます。
もうこれで万事休すと思ったのですが、ここからデュースに持っていき、デュース合戦においても2つのマッチポイントをなんとかしのぎ、このゲームを取って5-5のイーブンにします。
その後、タイブレークでは流れに乗ったという感じでタイブレークカウント7-2で取ってセットカウントをイーブンにします。
これで第3セットからはやっと本来のベンチッチになるかと思ったのですが、いまいちで先にブレークを許してしまいます。
しかし、ここは第2セットと反対にキエザの3回のブレークとも直後にブレークバックをしてイーブンにします。
今度はベンチッチが先に第10ゲームでマッチポイントを迎えるのですがここを取りきれません。
このままではタイブレークかというキエザのサービスでベンチッチは再びマッチポイントを迎えるのですがなかなか取りきれずにやっとこのゲーム3度目のマッチポイントでキエザのストロークがアウトになりブレークしての勝利です。
勝った瞬間、ベンチッチはコートに仰向けになって顔を覆います。背中が赤土で真っ赤です(笑)
その後、キエザがベンチッチのとこまで来てお互いを讃えるハグをします。
一見感動的ですが、どちらかというと両者共に決めてのないしまりのない試合ともいえます。
このベンチッチでは先が思いやられます。
とはいっても勝ちは勝ちですから、勝ったと負けたでは大違いですが(笑)
この試合が終わった直後に、雨模様になりました。
雨で中断しなくて良かったです。

大坂なおみがソフィア・ケニンを6-2,7-5で下しました。
大坂は日本の第21シードで同21位、ケニンは同95位です。
ケニンはけっこう荒っぽい感じでアンフォーストエラーもあるので、この相手なら大坂は負けることはないと思いました。
その証拠に第1セットを6-2で取ったので、第2セットも楽勝だと思い、ここでクビトバ戦を見ることにしました。
あとで、スコアを見ると驚いたことに1-5まで追い詰められていたということです。
しかし、そこから6連取して7-5で勝ったということです。
1-5ということは意外とまだもろいとこがあるということなのでしょうか。まぁ逆にいえば1-5から挽回できる底力があるということでは地力がついてきているともいえるでしょう。

ペトラ・クビトバがベロニカ・セペデ・ロイグを3-6,6-1,7-5で下しました。
クビトバはチェコの第8シードで同8位、セペデ・ロイグはパラグアイの同89位です。
この試合はあやうく大番狂わせパート3になるとこでした。
セペデ・ロイグが勝っていてもおかしくない試合でした。
こんだけ危ない試合になったのはなんかクビトバの調子がおかしかったからです。
体調でも悪いのか体が重いという感じで動きが悪かったです。
ストローク戦では明らかにセペデ・ロイグが勝っていました。
第1セットはどういう内容か分からないが、第2セットではサーブを主体にしてキープすることにより相手にプレッシャーを与えて挽回したという感じですが、もっと有り体(ありてい)に言えばセペデ・ロイグが勝負を第3セットに置き体力を温存したともいえそうです。
それを示すかのように第3セットではクビトバがブレークしいくのですがまったくブレークできません。
クビトバはなんとかサーブでキープしているのですが、もし先にブレークされたらそのまま敗退という感さえあります。
それでもここらへんは修羅場をくぐってきた経験の有無の差が出たのか、ゲームカウント5-5後の第11ゲームでやっとクビトバがブレークしてそのまま逃げ切ります。
セペデ・ロイグは大魚を逃したという感じです。
クビトバとしてはやれやれほっとしたという感じです。
こういう試合を見ていると、試合はやってみないと分からないということです。
攻撃型は守備型に比べて好不調の波が大きいのでとんでもない下位に負けたりすることもあります。
今回はそういう危険な兆候でしたがなんとかかんとか勝ちきることができたということです。

ラウラ・シグムントはココ・バンダウェイに4-6,4-6で負けました。
シグムントはドイツの同358位、バンダウェイは米国の第15シードで同15位です。
この試合はベンチッチ戦と被ったので残念ながら見れませんでした。
まぁ、これは順当といえるでしょう。
この二人は4月のシュトゥットガルトで戦っておりその試合から類推するとこのスコアなら妥当でお互い持ち味を出したと思われます。

テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jpから
ウォズニアッキ、カサキナらが2回戦へ、セバストワとムラデノビッチはシードダウン [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171825
クビトバがセペデ ロイグに競り勝ちマッチ12連勝、2年ぶり出場のアザレンカは初戦敗退 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171809
大坂なおみが19歳のケネンをストレートで退け初戦突破 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171780
前年4強のプリスコバがチェコ対決を制して2回戦へ [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17171831

WTAから
Kvitova survives Cepede Royg for second round spot in Paris WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/kvitova-survives-cepede-royg-second-round-spot-paris
Osaka outguns Kenin at Roland Garros WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/osaka-outguns-kenin-roland-garros

YouTubeから
Naomi Osaka vs Sofia Kenin - Round 1 Highlights I Roland-Garros 2018 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=c7vAVG-k3Wk


☆29日(火)の試合

ダリア・ガブリロワがソラナ・チルステアを4-6,7-6(4),6-3の逆転で下しました。
ガブリロワはオーストラリアの第24シードでWTAシングルスランキング25位,チルステアはルーマニアの同49位です。
ガブリロワは四苦八苦でなんとか勝ったという感じです。楽な戦いでなかったことは確かです。
最近のガブリロワはサーブが悪くダブルフォールトも多くブレークは出来てもキープが出来なくなかなか勝つことが出来ません。
今日もサーブが悪く肝心なとこでダブルフォールトも出て先々にブレークされて第1セットを4-6で落としてしまいます。
なぜサーブが悪いのかというと体を大きくしたのでパワーで押さえようとしているのだと思われます。初めはバランスを崩しているのかと思ったのですが、それではサーブの不調の期間が長すぎます。
それにサーブだけではなくストロークもパワーで押そうとしてそれによるアンフォーストエラーもそれなりにあります。
やはり、辛抱強く粘り強くというのはとてつもない忍耐力を必要とするので、エースなりウィナーなりで1発で仕留めることが出来れば楽です。
自分が辛抱して辛抱してポイントを取ったいるのに相手がたった1発でポイントを取ったりしたら人生の矛盾すら感じてしまいます。
この人は気が強いのでそういうところからものパワーの強化なのでしょう。
でもこの試合でもパワーというより辛抱強く粘り強く知恵を使って勝ったという印象を受けます。
やはり餅は餅屋でしょう。
なお、この試合は第2セットのガブリロワから見てゲームカウント1-2で雨のために中断しました。
再開の時が未定のためこの試合が始ったのを知らずに気がついた時はガブリロワが7-6(4)で第2セットを取っていました。
わたしはガブリロワの敗色濃厚と思っていたのでこの時にこの人のしぶとさに改めて感心しました。

アンナ・カロリナ・シュミエドロバはイリーナ-カメリア・ペグに4-6,7-5,7-9で負けました。
シュミエドロバはスロバキアの同77位、ペグはルーマニアの40位です。
この試合は第2セットのシュミエドロバから見てゲームカウント5-4から見ました。
シュミエドロバは第1セットを取られていたのですが、この時点から見る限りでは相変らずストローク戦には自信があるようで優位に立っており、ペグはそのストローク戦を嫌って早めに勝負をしようとして際どいコースにストロークを打つのですがそれが微妙に外れてアンフォーストエラーになります。
そういうことで第2セットをシュミエドロバが取ってセットカウント1-1のイーブンにします。
第3セットが始ってもわたしが見始めてからの傾向は変らず、ペグが際どいアンフォーストエラーを犯してシュミエドロバのゲームカウント5-2となり、あと1ゲームでシュミエドロバの勝利となります。
しかし、ここらへんからシュミエドロバのサーブのコントロールが悪くなると共にペグのストロークのコントロールが良くなります。
これでペグが4連取してペグのゲームカウント6-5となり今度はペグがあと1ゲームで勝利となります。
しかし、ここはシュミエドロバが踏ん張り6-6のイーブンとし2ゲーム先取マッチとなりますが、こうなったらペグの方が勢いがあるという感じでペグが9-7で取って勝利です。
シュミエドロバはあと一歩でしたが、やはりまだトップ50に勝てるまで力が戻っていないといえます。後半になって球のキレや伸びが落ちたのでそこをペグに叩かれたともいえます。
それでもこの大会初の2ゲーム先取まで拮抗したのでトップ50復帰も射程の中に入って来たと思われます。

セリーナ・ウィリアムズがクリスティナ・プリスコバを7-6(4),6-4で破りました。
ウィリアムズは米国の同451位、プリスコバはチェコの同70位です。
この試合はウィリアムズから見てゲームカウント4-4から見ました。
このセットはお互いサーブを活かしたキープでタイブレークに突入し後、ウィリアムズが7-6(4)で取りました。
第2セットはウィリアムズが3度プリスコバが2度のブレークという一転ブレーク合戦のような感を呈したのですが、ウィリアムズ6-4で取って勝利です。
ウィリアムズは勝つには勝ったけど、相手が攻撃型のプリスコバで良かったという感じです。
相手が守備型のトップ30あたりだったら勝てたかどうか分かりません。
実戦から長く離れていたせいか、動きは悪くまた試合勘も完全には戻っていない感じで棒立ちのような場面もありました。
また威圧感もなくセリーナ・ウィリアムズということを知らなかったらでかいだけの普通の選手という感じでした。
前後左右に揺さぶられたら案外もろいのではないかと思われます。
2回戦のアシュリー・バーティ戦が試金石になると思います。

アンゲリク・ケルバーはモナ・バルテルを6-2,6-3で下しました。
ケルバーはドイツの第12シードで12位、バルテルはドイツの117位です。
この試合は雨の中断で遅くなったので寝てしまい見ていません(笑)
でもこのスコアから見る限りケルバーのテニス(プレー)をしての快勝だと思われます。
これでケルバーはなんと全仏オープンは3年ぶりの1回戦突破です。
かなり信じられないことです(笑)

ナタリア・ヴィクリャンチェワはアシュリー・バーティに3-6,1-6で負けました。
ヴィクリャンチェワはロシアの同79位、バーティはオーストラリアの第17シードで同17位です。
この試合はセリーナ・ウィリアムズの試合と被ったので見ていません。
しかし、この両者のランキングや実力を考えると妥当なスコアと思います。

テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jpから
セレナが5大会ぶりのグランドスラム復帰戦に勝利 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17172061
ケルバーが3年ぶりに初戦を突破、ハレプの1回戦は翌日にずれ込む [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17172087

テニス|スポーツナビから
元女王セリーナ 全仏OP初戦突破、四大大会復帰戦は白星<女子テニス>(tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00010000-tennisnet-spo
セレーナの「王女の戦闘服」ウエアが注目集める、GS復帰戦勝利(AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00000015-jij_afp-spo
セリーナの全身黒スーツ話題、「母」として最大の違いとは<女子テニス>(tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00010008-tennisnet-spo

WTAから
Serena back to her winning ways against Pliskova in Paris WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/serena-back-her-winning-ways-against-pliskova-paris
Kerber eases past Barthel in all-German Roland Garros clash WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/kerber-eases-past-barthel-all-german-roland-garros-clash
Serena marries fashion and function with Parisian catsuit WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/serena-marries-fashion-and-function-parisian-catsuit
Baby steps for Serena ‘I feel like I'm on the right track’ WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/baby-steps-serena-%E2%80%98i-feel-im-right-track%E2%80%99

Youtubeから
Serena Williams vs Kristyna Pliskova - Round 1 Highlights I Roland-Garros 2018 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=BEG2bpAsa4w


初日(27日)にエレナ・オスタペンコとビーナス・ウィリアムズというトップ10の2人が敗れたので、この先どうなるのかと思ったのですが、この2人の敗戦でシード選手が気を引き締めたのか、その後はわりと順調という感じになりました。
シードで敗れたのは27日が第9シードのウィリアムズと第22シードのジョアンナ・コンタと第5シードのオスタペンコで、28日が第20シードのアナスタシヤ・セバストワと第29シードのクリスティナ・ムラデノビッチで、29日は誰もいません。
シード32人で敗れたのが5人ということならトップ10が2人負けたということを除けば確率的には起こりうることでしょう。

しかし、戦いは始ったばかりです。
これからどんなドラマが待っているのか興味津々です。
わたしの贔屓の選手の活躍も楽しみです。


煩雑になるので敬称は略させていただきました。


全仏オープンテニス2018の
HPは
 https://www.rolandgarros.com/en-us/
 女子シングルスドロー;https://www.rolandgarros.com/en-us/results/1?type=SD
            https://fft-rg-site.cdn.prismic.io/fft-rg-site%2Fc70976d4-ceb9-4698-91f9-778a5f5f5d74_men_s_singles_20180529.pdf
WTAの表記は
 http://www.wtatennis.com/tournament/2018-french-open-france-903
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/2018%E5%B9%B4%E5%85%A8%E4%BB%8F%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E4%BB%8F%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/2018_French_Open
     https://en.wikipedia.org/wiki/French_Open
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2018年5月28日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


裾野
20180522火 裾野


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全仏オープンテニス2018のベスト8予想

全仏オープンテニス2018(フランス/パリ)が5月27日(日)から始りそのドローが発表されているので、
ここんとこわたしの恒例となっているグランドスラムでの女子テニスシングルスのベスト8の予想をします。
今年(2018年)の全仏オープンのベスト8は以下の8人を予想します。

1.[1]シモナ・ハレプ
2.[7]キャロリン・ガルシア
3.[3]ガルビネ・ムグルサ
4.[28]マリア・シャラポワ
5.[5]エレナ・オスタペンコ
6.[4]エリナ・スビトリナ
7.[8]ペトラ・クビトバ
8.[2]キャロライン・ウォズニアッキ

第1の組はシモナ・ヘレプでまぁ、間違いないでしょう。
前年準優勝しているので女王の座を守るということと共にこの大会で明らかに優勝を狙っているでしょう。
そのモチベーションの高さからいってハレプに勝つのは実力的に上回らなければ勝てないでしょうけどそういう選手はいないといっていいでしょう。
ハレプを倒す選手がいるとすればトップ10の誰かでしょう。
この組でハレプを倒す期待としてはエリーズ・メルテンスですが、タイプとしては似ているので荷が重いといえます。

第2の組は混戦です。
一応、地元のキャロリン・ガルシアを最有力としましたが、誰が出て来ても驚くことはないと思います。
他の有力候補としては、アンゲリク・ケルバー、キキ・ベルテンスあたりでしょうか。
この組にはアンナ・カロリナ・シュミエドロバがいるので、わたしとしては贔屓でベスト8になって欲しいと思っているが、現実的にはトップ50に確実に勝てる力は戻っていないでしょう。

第3の組も混戦模様です。
その実力からいったらこの大会でも優勝しているガルビネ・ムグルサですが、この選手は読めないです。
この選手にはやってみないと分からないという要素があり過ぎです。実力者としては不安定過ぎます。
この組には故障から復帰のベリンダ・ベンチッチやラウラ・シグムントがいるので楽しみですが、いまひとつ故障からの完全復帰の印象が乏しいので、わたしの贔屓でのベスト8でしかないです。

いちばん激戦なのがこの第4の組です。
なんたってセリーナ・ウィリアムズがいます。
ウィリアムズが普通の状態ならは文句なしにウィリアムズですが、やはり実戦でのスタミナが心配です。
そういうことを考えるならば、ここにきて調子を上げてきているマリア・シャラポワが最有力ということになります。
この2人に競合するのがいま売り出し中のアシュリー・バーティとこの組のトップシードのカロリナ・プリスコバです。
そのバーティとウィリアムズは順調なら2回戦で当たります。
ここをウィリアムズが突破すると4回戦まで行きそうですが、4回戦では順調ならばシャラポワかプリスコバのどちらかということになります。
わたしとしては、シャラポワ対ウィリアムスとなってシャラポワが対連敗をストップするというのが最も絵になると思ってしまいますが。

第5組は、前年優勝のエレナ・オスタペンコに落ち着きそうです。
そんなに調子がいいとは思えませんが、それでもこの人を倒すほどの者が見当たらないからです。
ビーナス・ウィリアムズがいますが、去年の活躍の疲労が抜け切っていないという感じを受けるのでどこかで足をすくわれそうな気がします。
もし、オスタペンコが自滅するようなことがあるとここからノーシードの選手が出てきそうです。

第6の組は、エリナ・スビトリナです。
ローマで優勝したように「4面相のスビトリナ」が健在でその安定感から考えると隙がないといえます。
この組には今年の最注目株の大坂なおみがいるので、4回戦はスビトリナ対大坂になる可能性が大ですが、大坂が絶好調でないとスビトリナを倒すことはできないでしょう。
逆にいうとここでスビトリナを倒すようだと、去年のオスタペンコのようなことが起こる可能性大になるのですが。
そうなると日本選手初のグランドスラム優勝という大快挙になるのですが。

第7組は、いまや絶好調という感じのペトラ・クビトバです。
暴漢による怪我から復帰して新たにテニスの素晴らしさを実感しているようなプレーです。
これだけテニスを楽しんでリラックスしているのだからその本来の実力からしてこの組では敵はないといえます。
というか優勝すら狙えると思います。
スローン・スティーブンスは、安定感がいまいちでこの人もやってみないと分からないという部類です。

最後の第8組は、キャロライン・ウォズニアッキです。
去年からの好調を維持していてとりたてていうような隙はないので、本来のテニスをしていれば問題ないでしょう。
強敵としてはダリア・カサトキナですが、お互いが普通の調子なら今は明らかにウォズニアッキの方が上でしょう。

ということで、トップ10から7人シードから1人というとても堅実な予想になりました。
今年のここまででは現在のトップ30以下で特に目に付く選手がいませんでした。
今年活躍の大坂もトップ30に入っているので、そういうことではトップ30およびトップ10がそれなりに安定してきているといえそうです。
悲惨時代から戦国時代に入ってきたという感じです。

こういう予想をするとやはり一番の興味はノーシードから誰がベスト8に上がってくるかということです。
わたしとしては故障から復帰のベンチッチとかシュミエドロバとかシグムントだったら望外の喜びなのですが、まぁ現実は超厳しいでしょう(笑)

現実的にはノーシードからベスト8になる最も可能性のある選手はセリーナ・ウィリアムズでしょう。
ウィリアムズがノーシードということで早々と有力なシードと当たる可能性があるが、嫌なのはシードの選手なのかウィリアムズなのかどちらでしょうか。
たぶん、シードの選手の方でしょう。
だから、ウィリアムズにシードを与えることに賛同しているのでしょう。(*1)

(*1)
シードなしのセレナについて選手たちの声 [フレンチ・オープン] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17170708(テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(https://tennismagazine.jp/)から)

とはいっても今の女子テニスはランキングに関係なくその大会で最も好調なものが勝ち上がるという傾向が強いので、あっと驚く者がベスト8になり、去年のオスタペンコのようなことがまた起こるかもしれません。
まぁ、そういうことはそれはそれで面白いのですが反面微妙です(笑)
では野次馬根性で楽しませて頂きます。

煩雑になるので敬称は略させていただきました。


全仏オープンテニス2018の
HPは
 https://www.rolandgarros.com/en-us/
 女子シングルスドロー;https://www.rolandgarros.com/en-us/results/1?type=SD
            https://fft-rg-site.cdn.prismic.io/fft-rg-site%2F98ed8b8a-c875-4a4a-a332-ce6a4b81a88b_women_s_singles_20180525195259.pdf
WTAの表記は
 http://www.wtatennis.com/tournament/2018-french-open-france-903
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/2018%E5%B9%B4%E5%85%A8%E4%BB%8F%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E4%BB%8F%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/2018_French_Open
     https://en.wikipedia.org/wiki/French_Open
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2018年5月21日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


その頂きあり
20180522火 その頂きあり


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エリナ・スビトリナさん 祝!連覇 BNLイタリア国際テニス 2018年5月20日(日)(ろぷろす暦2018年5月28日(日))

エリナ・スビトリナさんが連覇を達成しました。
おめでとうございます!
WTAツアー今季3度目、通算で12度目(12勝2敗)の優勝です

エリナ・スビトリナさんが、BNLイタリア国際テニス(Internazionali BNL d'Italia,イタリア/ローマ,本戦2018年5月14日(月)~20日(日),クレイ(赤)コート,WTAプレミア5)において、5月20日(日)に行なわれたシングルス本戦決勝にて女王(WTAシングルスランキング1位)のシモナ・ハレプさんを6-0,6-4の快勝で破って昨年に続き優勝しました。


奇しくもというのか順当というのか決勝は去年(2017年)と同じ顔合わせのエリナ・スビトリナ対シモナ・ハレプとなりました。
エリナ・スビトリナさんは3回戦でダリア・カザトキナさんにシモナ・ハレプさんは準決勝でマリア・シャラポワ選手に第1セットを奪われそこから逆転という苦戦があっただけで、それ以外は本来のテニスをして勝ち上がってきているので、好調同士の対戦といえます。
共に好調ならば去年はスビトリナさんが勝っているのでハレプさんにはそのことへの思いもあるだろうし女王の意地もあるだろうから、わたしはハレプさん優位と思っていました。

第1セットの第1ゲームがシモナ・ハレプさんのサービスで始ると、エリナ・スビトリナさんが早々とブレークします。
これはどちらに緊張があるかというとハレプさんの方に緊張があるのかなという感じでした、
だからこれでどうこういえることではないと思いました。
まぁ、スビトリナさん贔屓のわたしとしては幸先の良いスタートでにんまりですが。
第2ゲームをスビトリナさんがキープしたので、ますますにんまりですが、相手はハレプさんなので安心ということではないです。
しかし、ハレプさんは第3ゲームもブレークされて、スビトリナさんのゲームカウント3-0となります。
ここらへんから今日(20日)のハレプさんはおかしいと思ったのですが、ここから挽回する試合はいくらでもあるので、安全圏でもなんでもありません。
でも、このセットのハレプさんはそのままずるずるという感じで、結局、最後までスビトリナさんのペースでスビトリナさんが6-0というベーグルでこのセットを簡単に取ってしまいます。

ハレプさんの調子がおかしいです。
簡単にネット直撃というアンフォーストエラーを犯してしまいます。
こんなハレプさんを見たことありません。
見る限りでは、スビトリナさんがなんか変化のある球を打っている(返している)というより、ハレプさんの球を打つタイミングが狂っているという感じです。
なんか勝手に自滅しているという感じです。
こんな展開はまったく想定していなくてどうなっているのか分かりません。
ハレプさんがこのまま終わるとも思えないので不気味ささえ感じます。
ハレプさんは前日(19日)の準決勝のマリア・シャラポワ戦で3セット2時間23分の死闘を演じたのでその疲れがあるのかとも思ったのですが、しかし3回戦はマディソン・キーズ選手の棄権で試合をしていないので体力は十分あるとも思いました。
では怪我とかとも思いましたが、動きそのものにそういう感じは見えませんでした。

そんな感じで第2セットの第1ゲームがハレプさんのサービスで始ると、ハレプさんが順当という感じでこの試合初めてキープします。
ここからハレプさんの巻き返しが始るという感じです。
それでもスビトリナさんは好調そのものという感じで第2ゲームをキープします。
そして、おそらく今日のキーポイントと思われる第3ゲームのとあるシーンが訪れます。
それは、ハレプさんがポイント40-40で迎えたところで起こりました。
共に譲らぬ激しいストローク(ショット)戦の末に、スビトリナさんがバックハンドでストレートを決めます。
このウィナーにスビトリナさんはあのアンゲリク・ケルバーさんがよくするように両腕を前後に振り雄叫びを上げます。
快心の一撃という感じです。
これでスビトリナさんはますます勢いづきハレプさんはやや気落ちしたという感じになったのか次のポイントでハレプさんのストロークがアウトになり、スビトリナさんがまたしても先にブレークします。
このあと、お互い40-0のラブゲームでのキープでスビトリナさんのゲームカウント3-2となります。
ここで異変です。
ハレプさんがオフコートのメディカルタイムアウトを取ります。
やはり何か身体に問題があったということなのでしょうか。
ただ、戻ってきても特にテーピングとかは見えなかったので何が悪くて何をしたのかはまったく分かりません。
このメディカルタイムアウトでハレプさんが何か良くなるということはなく、お互いキープでスビトリナさんのサービングフォウーザマッチ(サービングフォーザチャンピオンシップ)である第10ゲームを迎えます。
ここもスビトリナさんは好調という感じで早々と40-15と2つのマッチポイント(チャンピオンシップポイント)を握ります。
最初のマッチポイントはハレプさんに阻止されますが、2度目のマッチポイントでハレプさんが今日のハレプさんを象徴するかのようなネット直撃をして、スピトリナさんの優勝となります。

優勝の瞬間、スビトリナさんは万歳をして満面の笑みでカンガルー跳びをします。
握手後、スビトリナさんはコートに出て再度万歳をし、両手で顔を覆い、観客に投げキスをして喜びを分かち合いました。
コーチとのハグはありませんでした。
こういうのを見ると、なんか風格が出てきたという感じです。
もう優勝することが想定内にあるという感じすらします。なんたってこれで決勝戦は8連勝です。
結局、この試合、ハレプさんに一度もプレークポイントを与えませんでした。

なお、カンガルー跳びは今日はちょっと控え目という感じでした。
準決勝のアネット・コンタベイト戦では正真正銘のカンガルー跳びでした(笑)

シングルス本戦決勝(5月20日(日),本戦第7日,CENTRALEコート第1試合)(1時間7分40秒)
[4]エリナ・スビトリナ(Elina SVITOLINA,ウクライナ,4位) vs. [1]シモナ・ハレプ(Simona HALEP,ルーマニア,1位)は、
エリナ・スビトリナが6-0,6-4で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,6-0(サーブはハレプから)
第2セット 0-1,1-1,2-1,3-1,3-2,4-2,4-3,5-3,5-4,6-4(サーブはハレプから)

なお、スビトリナさんの決勝までの戦績は、
1回戦 BYE(免除)
2回戦 6-1,6-2 ペトラ・マルティッチ(WTAシングルスランキング36位)
3回戦 0-6,6-3,6-2 [14]ダリア・カサトキナ(同13位)
準々決勝 6-4,6-4 [11]アンゲリク・ケルバー(同12位)
準決勝 6-4,6-3 アネット・コンタベイト(同26位)
です。


それにしてもスビトリナさんは凄いというか安定感が抜群だと思ってしまいます。
さすが「4面相のスビトリナ」と思ってしまいます。

というのは3月のマイアミが終わってから(大会の終りが3月31日)、しばらく大会に出てなく出てきたのが4月23日開幕のシュトゥットガルトからでした。
この時のスビトリナさんを見てかなりびっくりしました。
体が細くなっているのです。というか痩せているという感じすらします。
なんか失恋したのかあるいは恋人に細い方が良いといわれたのかもしれないと思ってしまいました。
それくらい細くなっているのです。
アグニエシュカ・ラドワンスカさんの背を少し低くくした感じをイメージしてもらえばいいと思います。

これにはびっくりしたと共にがっかりしました。
ここまでのスビトリナさんの躍進は体を大きく(太く)してパワーをつけたからだと思っているからです。
体が大きくなった分、サーブもストロークも威力を増しまた威力のあるサーブやストロークもしっかり返すことも出来ていたからです。
こういう体を大きくするのは、ダリア・カサトキナさんやダリア・ガブリロワさんがいまそうしています。
ガブリロワさんなんかいまやもうアイドル体型ではありません。
とはいってもその仕草はいまだに挙動不審のアイドルですけど(笑)

だから、この体では体が普通の頃のようにパワー系の強打に押されてしまうのではないかと思いました。
事実、シュトゥットガルトでも次の大会のマドリードでも2試合目という早期敗退でした。
わたしの見る限り、相手の強打に押されている感じで球をコントロール出来なくネット直撃やアウトになっていました。
わたしはスビトリナさんを今年の女王候補に上げていたのですが、これを見て締めてしまいました。
今年のスビトリナさんは終わったとすら思いました。
ほんとに女心と秋の空(あるいは山の天気)は変りやすく読めないなと思ってしまいました(笑)

それの象徴がこの大会の3回戦のダリア・カサトキナさんとの一戦の第1セットの0-6のベーグルでした。
カサトキナさんのパワーに押され、コントロールがままならず甘い球やエラーを重ねていました。
この第1セットを見てこれはカサトキナさんの勝ちだと思いました。
カサトキナさんはここまでスビトリナさんに0勝3敗だったので、カサトキナさんが初めてスビトリナさんに勝つと確信しました。
ところがここからスビトリナさんがカサトキナさんのパワーをかわすという感じで翻弄してしまいます。
カサトキナさんの弱点を突いてくるのです。

パワーがある選手は得てしてそのパワーを生かそうと攻撃的な大振りになります。
だから、タイミングの合うところが狭くなり揺さぶれば得てして自滅する度合いが高くなります。
スビトリナさんも体が大きかった頃はそういう感じで、攻撃的でサーブではエーズをストロークではウィナーを狙っているという感じでした。
しかし、今は反対に体が細くなった分フットワークがとても良くなって守備的という感じになり、どんな球でも返すという感じになっています。
確かに体が大きかった頃はフットワークがあまり良くないと思っていました。

たぶん、シュトゥットガルトやマドリードでは体型を変えたことに心身がまだよく反応していなかったのでしょう。心技体の不一致。
しかし、このカサトキナ戦の第2セット以降の何かのきっかけで何かをつかみそこらへんがしっくりしてきたのではないかと思われます。
そうでないとこの逆転やそのあとのアンゲリク・ケルバー戦やアネット・コンタベイト戦そしてこの決勝とその好調さが理解できません。

この好調さを見ると、この細くなったのは失恋などではなく意図的に体を絞ったといえそうです。
いまは贅肉(ぜいにく)が取れて運動筋肉だけになっているということなのでしょう。
まだ、ケルバーさんやハレプさんのようなもりもりの筋肉ではないですが、将来はそういう筋肉になるのでしょうか。
しかし、そう思ってもやっぱり驚きです。
わたしには筋肉のことは分からないのでなんともですが、どういう理論で体型を変える決断をしそれをこの2ヶ月くらいでものにすることができたのでしょうか。
というかそもそもツアー中にそういう危険な決断をするのでしょうか。
そういうことを考えるとやはり失恋で痩せてそれがたまたまいい方向にいったということかもしれません(笑)

ともかくスビトリナさんのこの変身とこの優勝には驚嘆しかありません。
この人の凄さその潜在能力にびっくりしているわたしがいます(笑)


テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(http://tennismagazine.jp/)から
スビトリーナがハレプを下して大会2連覇を達成 [BNLイタリア国際] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17169856
スビトリーナが世界1位ハレプを倒し大会2連覇 [BNLイタリア国際] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;https://tennismagazine.jp/_ct/17169922

テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
スイトリナ BNL伊国際2連覇、決勝で女王ハレプ撃破<女子テニス>(tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180521-00010001-tennisnet-spo
テニス=スビトリナがハレプ退け連覇達成、イタリア国際(ロイター) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180521-00000021-reut-spo
スビトリーナがイタリア国際連覇、女王ハレプは全仏前に負傷か(AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180521-00000009-jij_afp-spo

WTA(http://www.wtatennis.com/)から
Svitolina slides to second straight Rome title over Halep WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/svitolina-slides-second-straight-rome-title-over-halep
Champions Corner 'I couldn't wish to play better' WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/champions-corner-i-couldnt-wish-play-better

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Simona Halep vs. Elina Svitolina 2018 Internazionali BNL d'Italia Final WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=ntmG8OSJkzo
 
Simona Halep Vs Elina Svitolina FN WTA Rome - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=ZULjdnZG6no
Simona Halep vs Elina Svitolina highlights ROME 2018 Final HD - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=DHaqmNXttaY
Elina Svitolina 2018 Internazionali BNL d'Italia Final Shot of the Day - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=VFgLycilju8
2018 Rome Story of the tournament - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=w9NYKdUIocM
Elina Svitolina vs. Anett Kontaveit 2018 Internazionali BNL d'Italia Semifinal WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=vfD0il7c0j0
Angelique Kerber vs. Elina Svitolina 2018 Internazionali BNL d'Italia Quarterfinals - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=WXNQgdGRovo
Petra Martic vs. Elina Svitolina 2018 Internazionali BNL d'Italia Second Round WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=s--mF0naVck

BNLイタリア国際テニスの
HPは
 http://www.internazionalibnlditalia.com/
WTAの表記は
 http://www.wtatennis.com/tournament/2018-rome-italy-709
 http://wtafiles.wtatennis.com/pdf/draws/2018/709/MDS.pdf
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/BNL%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%9B%BD%E9%9A%9B
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Italian_Open_(tennis)
です。


エリナ・スビトリナさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%8A
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Elina_Svitolina
ITFは
 https://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100131002
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000279.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00674
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/316738/title/elina-svitolina
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2018年5月14日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


咲き誇る
20180328木 咲き誇る


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コイワザクラ 檜洞丸(神奈川県) 2018年5月1日(火)(ろぷろす暦2018年5月9日(火))

2018年5月1日(火)、コイワザクラを見に檜洞丸(ひのきぼらまる)(神奈川県足柄上郡山北町)に行ってきました。

コイワザクラを見ようと、2016年5月19日(http://seink5.blog33.fc2.com/blog-entry-4083.html)に檜洞丸に行ったのですが、この時は大幅に時期を逸していたので、今回は再挑戦です。
この時は、犬越路の方から登ったのですが、その時出会った方から檜洞丸に登るにはツツジ新道が一番の近道だと教えていただいていたので、今回は前回に下山で使ったツツジ新道(つつじ新道)から登りました。

そのおかげもあって無事コイワザクラに会えました。


☆山草など

コイワザクラはちょうどいい感じでした。もちろん初めて見ました。
紅紫色の花は目たちとても可憐でした。
この花を見た時、この花を愛でてここに来る方がいるのを納得しました。
この花を見たら、ここまで来て良かったと思いました。
この場所にひっそり咲いているからいいのです。
ひたすら登ってきて出会えるからいいのです。
全部で40花くらいを見たのですが、わたしとしてはとても満足です。

そのほかにも見れてよかった花がありました。
まずひとつは、フデリンドウです。
フデリンドウは2013年に山野草行を再開してから見てみたいと思いながら一度も見ることができませんでした。
それがここで思わぬ形で、しかも1つ2つではなく20花くらいも見れたのだから、もうこれだけでもここに来た甲斐があったと思いました。
ほんとどこに何があるかは行ってみないと分からないものです。

ギンリョウソウもありました。
1箇所だけでしたが、10本くらい茎をだしていました。
ここのギンリョウソウは芽吹きが早いです。
というかわたしはギンリョウソウは5月の中頃だと思っていたのですが、この2013年に再開してからは6月以降にしか見ていなかったので、ずっと時期を間違えていたのかと思っていました。
今日ここでこの時期に見れたので、いままで5月だと思っていたのがあながち間違いではなかったというのが証明されてよかったです。
まぁ、自らが光合成できない腐生植物でありその生育は菌類に依存するということで、時期があまり定まっていないということかもしれません。
だから咲く時期が4月から8月までとかいう長い期間だったり、同じとこでも咲く時期が年によって違うのかもしれません。

またここではまだエイザンスミレが咲いていました。
今年はもうエイザンスミレは見れないと思っていたので嬉しかったです。
標高としては1000mを超えたとこくらいからありました。
30花くらいは見れたと思います。

そして最後は、キクザキイチゲでした。
キクザキイチゲは2013年に箱根山(神山・箱根駒ケ岳)(http://seink5.blog33.fc2.com/blog-entry-3439.html)で見て以来の出会いです。
ただここのキクザキイチゲは箱根山のように多色ではなく、ほぼ白花だけでした。
こちらは50花くらいを見ました。
ここのキクザキイチゲも箱根山と同じくらいの背丈だったのでコキクザキイチゲという感じです。

この4つは想定もしていなくて見れたので、もしコイワザクラを見れていなくてもそれなりに満足な山野草行といえたでしょう。

こんな感じだと昔はもっと色んな山草があったのかなと思います。

そういうことからも、思うのは檜洞丸の山頂付近です。
ここは特に鹿の食害のためか、毒草地帯になっています。
バイケイソウ、マルバダケブキ、ヤマトリカブト、ミミガタテンナンショウが繁茂しています。
それ以外の目だった草はないといってもいい感じです。
毒草を見たければここに来ればいいという感じです。
これに、ハシリドコロやミヤマキケマンが出現してきたならば、完璧に近い毒草地帯になると思ってしまいます(笑)

ここで一番勢力の強いのはバイケイソウです。
箱根山(神山・箱根駒ヶ岳)のバイケイソウも多かった(http://seink5.blog33.fc2.com/blog-entry-4104.html)けど、ここのバイケイソウはそれ以上という感じです。
バイケイソウの新芽がすべて咲くわけではないですが、それでもここのバイケイソウが咲いたら壮観だと思いました。
なお、ここのバイケイソウに関しては、西丹沢ビジターセンターでは「オオバイケイソウ」といっています。(*1)

(*1)
神奈川県立西丹沢ビジターセンター(旧西丹沢自然教室)公式ブログ 7月8日 オオバイケイソウとコバイケイソウの違い;http://nishitanzawashizenkyoushitsu.blogspot.jp/2013/07/78_8.html(丹沢のビジターセンター 公式サイトから)
オオバイケイソウ;http://www.geocities.jp/greensv88/yasou-zz-oobaikeisou.htm(木のぬくもり・森のぬくもりから)
オオバイケイソウ - 箱根町;https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/8,2616,35,155,html(箱根町(https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/1,html)から)
バイケイソウ - 箱根町;https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/8,1047,35,155,html(箱根町から)
という感じでネットから拾ってみる限り丹沢と箱根だけオオバイケイソウというようですが、わたしにはその違いがよくわからないので、すべてバイケイソウとします。

マルバダケブキやヤマトリカブトは前回と同じくらいの感じでしたが、ミミガタテンナンショウは特に目を引きとても多くなっているように感じました。
群生している訳ではないのですが、かなりあちこちで見かけました。

ちなみにマムシグサ類は標高の低いとこにマムシグサとヒトツバテンナンショウがあり標高の高いとこにミミガタテンナンショウがあるという感じでした。
というか、標高というよりマムシグサは植林帯のようなあまり日の当たらない場所、ミミガタテンナンショウは日の当たる場所、ヒトツバテンナンショウはその中間くらいなとこに多い気がします。
ミミガタテンナンショウはちょうどいまが見頃という感じで、芽生えたものから仏炎苞が出始めたもの葉が出始めたもの開花したものと色々見れてお徳感満載でした。

スミレ類としては尾根上でシコクスミレとケマルバスミレ(マルバスミレ)(と思われるもの)を見ました。
このスミレたちは記事などを見るとそれなりにあるようですが、わたしは箱根山(神山・箱根駒ヶ岳)でどちらかを見た記憶しかありません。
そういうことでこれも見れてよかったです。


☆山道など

前回において今回のツツジ新道を教えていただいていたので、ツツジ新道から檜洞丸まで登り、そこから熊笹ノ峰・矢駄尾根分岐まで行って帰ってくるというピストン(往復)です。

西丹沢ビジターセンターバス停で降りると、そこに西丹沢ビジターセンター(旧西丹沢自然教室)があるので登山届を出して出発です。
西丹沢ビジターセンター(バス停)からバスの進行方向(北方向,上り方向)に600mくらい行くと右側にツツジ新道の道標があります。檜洞丸まで4.8kmです。

西丹沢ビジターセンターの近くにある登山の心得
20180501火 道標など 01
ツツジ新道登山口の指標
20180501火 道標など 02

道標に従って右側に入っていくと、石のある沢道(水はちょろちょろと流れている)を行き、ほどなく行くとまだ道標があり左側の木のはしごを上ります。
ここからしばらくは上りとなります。
しかし、ここは谷の側面に道を作ったような感じなので、谷側(右側)はかなり急峻です。
つまり、わたしの苦手な道です。
そうすると、あのローレライの歌声(悪魔のささやき,死神のいざない)が聞こえてくるのです。
「ここから落ちたら気持ちいいだろうな」って。これはやばいと思ったので、谷の方を見ないようにして山側の方によって歩きました。
この道は急峻ということもあって、桟道(さんどう)が3~4箇所くらいありました。
そんな道も道標があって左に曲がるとこにくると、平坦な道となり斜面もやや緩やかになり、もうローレライの歌声も聞こえてこなくなりました。

桟道(さんどう)の一つ
20180501火 道標など 03

ここからはハイキング気分でゴーラ沢出合を目指します。
桟道が1箇所あるが基本的に歩きやすい道で下りに入るとほどなくしてゴーラ沢出合に出ます。
道標によると檜洞丸まであと3.0kmとなります。
コーラ沢出合までの道は前回は夜通ったので狭い道だと思っていたのですが、幅員は最低でも50cm前後なので、人とのすれ違いもできます。

沢に出たとこは右手に砂防ダム(堰堤)があり、目の前を沢(東沢)が流れています。
そこを少し左側に行くと、沢のなかに石が置かれているとこがあるのでその石を伝って対岸に渡ります。今回は1本の丸太も置かれていたので、丸太と石を使って渡りました。
雨などでどれだけ増水するのかは定かではないですが増水すればこの沢は渡れないということになります。
このゴーラ沢出合は川原状になっているので、ここでちょっと休憩しておにぎりをひとつ食べました。

もうひとつ沢(ゴーラ沢)を渡るとコンクリートの階段のあるとこに出ます。

西丹沢ビジターセンター方面(上り)側から見たゴーラ沢出合
道標
20180501火 道標など 04
丸太のあるとこが沢の渡り場(今回は丸太があったが増水すればこの丸太は流されるでしょう)
20180501火 道標など 05 20180501火 道標など 06 20180501火 道標など 07
檜洞丸方面(下り)側から見たゴーラ沢出合
道標
20180501火 道標など 09
真ん中辺りの右側が西丹沢ビジターセンター方面への下りの道
20180501火 道標など 08 20180501火 道標など 10

この階段からはまた檜洞丸への上りとなります。
ここからが本番のほぼ上り一辺倒の急坂となりかなりきついです。
階段を登ると鎖場になり、鎖場を過ぎてそれなりに行くとテーブルベンチがあります。
ここからもひたすら上りを行くと、展望台に着きます。
展望台にはテーブルンチがあり富士山が見えます。
道標によると檜洞丸まであと1.8kmとなります。

ここからが急坂の本番となって木で作った階段が頻繁に出現することになり、体力を消耗させられます。
しかし、階段があるため滑るというような危険は少なく、安全度は上がっていると思われます。
ひとつの階段の段数は多くはないのですが、なにせ数が多いので相当の段数を登るということになると思います。
誰かこの段数を数えた人はいないのだろうか。わたしの感覚的には総計で300~500段くらいはありそうな気がするのだが。

木の階段の一例
20180501火 道標など 11 20180501火 道標など 12

ともかくそんなことでこれまたひたすら階段のある急坂を登ると、またしてもテーブルベンチのあるとこに出ます。
道標によると檜洞丸まであと0.8kmとなります。
もう一息ですが、この時点でわたしはかなりへばっています(笑)
同じような感じで急坂を上って行くと、石棚山(石棚山稜)分岐に出ます。
道標によると檜洞丸まであと0.6kmとなります。
ゴーラ沢出合からここまでは一本道なので迷うことはないです。

石棚山分岐の道標
20180501火 道標など 13

ここからそれなりに行くと長い木道があり周りはバイケイソウがびっしりです。
夏になるとバイケイソウの密林になりそう(笑)
木道を過ぎると開けてきて左後ろに富士山が見えます。
そしてひと登りすれば山頂です。

山頂の指標と道標
20180501火 道標など 15 20180501火 道標など 14

山頂は広く、テーブルベンチが5~6個あります。
時刻は13時17分、予定より1時間くらい遅れです。
山頂まで出来るだけ写真を撮らないでと思っていたのですがやっぱり写真は1600枚くらい撮ってしまったので、1時間くらいオーバーになったといえます。
そういうことでは普通か(笑)
撮らないといっても400枚くらいは撮る予定だったので、1600枚-400枚=1200枚ということで、1200枚が予定外となります。
1時間すなわち3600秒を1200枚で割ると、1枚あたり3秒なので妥当な時間といえます。
おにぎりを食べ缶コーヒーを飲んで一休みします。

そしてここから今日のメインのコイワザクラを見る(撮る)ために熊笹ノ峰・矢駄尾根分岐へ向かいます。
檜洞丸から熊笹ノ峰・矢駄尾根分岐へ向かうとこに「犬越路への道は、つつじ新道に比べて危険箇所が多いので、通行に十分注意してください。 神奈川県自然環境保全センター」という看板があります。

注意の看板
20180501火 道標など 16

初めてここを通るならちょっとびびったかもですが、2016年に通っているので余裕です。
すぐに急斜面なので木の階段が設置されておりそれを伝って下ると痩せ尾根に出ます。
前方に熊笹ノ峰、左手に富士山が見えます。
痩せ尾根を過ぎると尾根道となり、1箇所鎖場はありますが、危険なとこもなく熊笹ノ峰に着きます。
熊笹ノ峰を下ればすぐに矢駄尾根分岐に着きます。

矢駄尾根分岐の道標
20180501火 道標など 17

今日の予定はここまででここからは来た道を西丹沢ビジターセンター(バス停)に戻るだけです。
時刻は14時43分、時間にちょっと余裕があるので、ほんのちょっと矢駄尾根(やたおね)(神ノ川)の方に行ってみました。
何か面白そうな感じなので心惹かれますが、何せここを下山しても行くあてがないということになってしまいます。
車か神ノ川ヒュッテに泊まるのでないと利用できないでしょう。
そういうことではこのコースは歩く人も少なく穴場かもしれません。

そんなことを思いながら15時になったので引き返します。
実はここからだと犬越路経由でも時間はそう変りません。
それをなぜ引き返すかというと、あの大笄(おおこうげ)と小笄(ここうげ)との間の岩場もさることながら、一番はここから西丹沢ビジターセンター(バス停)までだとまた植物の写真を撮って確実に1時間はロスするということです。植物があってその写真を撮らないということはわたしにとっては地獄の特訓あるいは本末転倒なのです。
引き返したならば、もう植物の写真は撮っているので全精力を下山に投入することができるからです。
とはいっても100枚くらいは撮りましたが。

ということで、檜洞丸への上りの階段は例の如くお疲れのため四足で上り檜洞丸には15時49分に着き、15時57分に下山を開始しひたすら下って、西丹沢ビジターセンター(バス停)には18時44分に着きました。
バスの最終は18時58分です。

さて、この事実から檜洞丸を最低で16時に出れば、なんとか最終バスに間に合うということになります。
余裕を持つなら、15時くらいに下山すればいいということです。
ということは檜洞丸のピストン(往復)なら14時30分くらいに頂上に着けばいいということになります。
そういうことになると、かなりゆっくりと写真を撮りながら上れるということになります。

おそらくあのバイケイソウの密林に花が咲くのは7月下旬頃だと思われるので、その頃にまた檜洞丸にお邪魔したいと思います。
どのくらいの密林になるのか楽しみです。

ともかく、前回下山した時、この道を上るとなるときついと思ったけど、まじにけっこうきつかった。

なお、神奈川県松田警察署 西丹沢登山情報(https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/71ps/71mes/71mes900.htm)によると、
ゴーラ沢出合は漢字では、強羅沢出合と書くようです。
展望台のとこは第1展望園地で、その上にあったテーブルベンチのとこが第2展望園地とのことです。


☆山人など

ゴールデンウィーク(黄金週間)中の1日なのでそれなりに山人は多いと思っていました。
しかし、今日(1日)行かないと、2日からは天候も怪しくなりそうなので、人の多さは覚悟していきました。

しかし、登戸までの電車のわたしの車両には登山姿の方は誰もいませんでした。
JR登戸駅で反対側(立川方面)のホームで登山姿の人をひとり見ただけです。
新松田駅までの電車の車両でも登山姿の人はいなく、やっと本厚木駅で登山姿の中年の男性2人が乗ってき、鶴巻温泉駅で中年の男性1人が乗ってきただけです。
なお、本厚着駅で乗ってきた2人は渋沢駅で降りました。

新松田駅を降りると、西丹沢ビジターセンター行きのバス停には5人くらい並んでいました。
少ないと思いましたが、バスが出発する頃には続々と人が並んできました。
最終的にバスに乗ったのは老若男女の登山姿の49人くらいで11人くらい立ちの人もいます(2人だけ通勤と思われる人がいます)。
出発する頃には相応の人数になったので、電車の中で登山姿の人をあまり見なかったのはまだ時間が早かったということ(登戸行きの電車は登戸方向の府中本町駅での始発の電車)と、丹沢登山は神奈川県の人が多いということでしょう。ほら、奥多摩登山に東京都の人が多いように。
余談ですが、寄(やどりき)行きのバスにも登山姿の中年の男性が1人いました。

通勤と思われる男性2人は松田警察署前で降り向原で1名乗り樋口橋で中年の女性が降り谷峨駅で8人乗り玄倉で8人ほど降り小学生が1人乗り(このバスは小学生の通学バスでもある)丹沢湖で小学生が3人乗り学校入口で小学生が4人降り大滝橋で2人降り箒沢公園橋で3人ほど降り、最後に西丹沢ビジターセンターで全員降りました(41人ほどか)
ここの駐車場には車が30台ほど駐車していました。
ここから檜洞丸、畦ヶ丸、大室山に行けます。
ちなみに大滝橋バス停からも畦ヶ丸、箒沢公園橋バス停からも檜洞丸に行けます。

人が多いのでみんなに先に行ってもらおうと少し西丹沢ビジターセンターでぶらぶらしてから出発しました。それでも西丹沢ビジターセンターに数名の人がいました。
ちなみに畦ヶ丸方面に行く人をひとり見ました。

ツツジ新道入口で早速下山して来た中年の男女(夫婦?)に出会ったので、もう登ってきたのですかと聞いたら、山小屋に泊まっていま下りて来ましたとのことでした。おそらく青ヶ岳山荘に泊まったのだと思われます。
ほどなく沢の道標のとこで壮年の男性が下りてきたので、中年の男女と同じ質問をしたら同じ答えが帰ってきました。
ゴーラ沢出合までで、壮年の男性1人に追い越されました。

ゴーラ沢出合で休んでいると、中年の男女1(夫婦?)、母娘(娘が青年?)、父息子2人(息子は少年?)、中年の男女2(夫婦?)が上ってき、壮年の男性が1人下りてきました。
テーブルベンチのあたりで、壮年の男性と青年の女性に追い抜かれました。
またギンリョウソウを撮っていると中年の女性に声をかけられたので、ギンリョウソウだと教えるとその女性も写真を撮っていました。

ここらへんから、この女性を始めとして、中年の男女(夫婦?)と母娘1(娘が青年?)と母娘2(娘が壮年?)と抜きつ抜かれつのデッドヒートの関係(笑)になってその関係は展望台を越え木の階段が多くなったところくらいまで続きました。
木の階段が多くなったとこからエイザンスミレやワチガイソウなどの花が出現してきたので、わたしは置いてきぼりを食うことになりました。
この中で、ギンリョウソウを聞いてきた女性と中年の男女(夫婦?)とは少し話をして、わたしは今日はコイワザクラを見に来たということを言いました。
エイザンスミレを撮っていたときには下山中の中年の女性に声かけされました。この方はこのスミレがエイザンスミレと知っていました。

そういうことで全員に追い抜かれたという格好になるのですが、母娘2(娘が壮年?)だけには最後まで追い抜かれませんでした。
結論からいうとこの母娘2には最後まで会わなかったので途中で登山を断念したと思われます。
母親の方が相当にバテていました。

みんなに追い抜かれてからは下山者とすれ違うということになります。
石棚山稜分岐までで20人くらいとすれ違ったでしょうか。
中の1人に登ってから下山ですかと聞くと蛭ヶ岳山荘に泊まっての下山ということでした。
この方には登るのはしんどいから先に下りてくださいと言うと息が切れてますねと言われてしまいました。
石棚山稜分岐辺りから今日ツツジ新道から登った人や犬越路の方から来た下山者にあうようになります。
ここらへんから一眼レフカメラを持った男性3~4人とすれ違いました。
この人たちはおそらく犬越路方面からコイワザクラを撮りにきたのでしょう。
山で一眼レフカメラを持っている人に出会ったのは2013年の箱根山(神山・箱根駒ヶ岳)以来だと思います。
やはり、ここにはこのコイワザクラ目当てで登ってくる花好きの人がいるってことです。

石棚山稜分岐から檜洞丸までで10人くらいとすれ違い中間くらいで青年の女性に追い抜かれました。この女性も花の写真を撮っていました。
山頂付近でフデリンドウの花を撮っていると中年の女性2人組に声かけされたので、フデリンドウと教えるとスミレと間違えそうと言っていました。

山頂にはわたしと抜きつ抜かれつをした方たちを始め、十数名がいました。
あのギンリョウソウを聞いた女性がわたしに気づき挨拶後、コイワザクラを見ましたと言ったのでわたしはコイワザクラはピンクの草花ですと改めて言いました。
実をいうと上ってくる途中にもマメザクラが咲いていたので、もしかしたらコイワザクラという名から木の桜の類に間違えるのではないかと思っていました。
ということでそれが当たりでした(笑)

で、わたしがこれから熊笹ノ峰の方へコイワザクラを見に行くというと、「犬越路への道は、つつじ新道に比べて危険箇所が多いので、通行に十分注意してください。 神奈川県自然環境保全センター」という看板を見ていたらしくあちらは危険ではないかといわれたのですが、わたしはそちらは2016年に通ったことがあるので大丈夫ですと言いました。
そしてそういうとこの話になるといつも出るのがトレランの人の話です。
トレランの人は凄いということで、トレランの人を賞賛しているのか悪口を言っているのか分からない話になります(笑)
この方もトレランの人がサンダルで山を走っているのを見てびっくりしたと言っていました。
ということで我々はいつもトレランの人はまともではないということで落ち着くのでした(笑)
この女性のカメラで写真を撮ることを頼まれたので、写真を撮ってあげました。
女性が下山は2時間半くらいかといったので下山は得意かと聞いたらそうでもないと言ったのでだったら3時間くらいをみていた方がいいとわたしが言うと帰りに温泉に入りたかったのにと言いました。
そんなことで、またお会いした時はよろしくと言いあって女性は下山して行きました。

しばらくすると今度は男女(夫婦?)の方がわたしに気づき挨拶後、先ほどの女性と同じようにコイワザクラが良かったと言ったので、同じようにコイワザクラは草ですと言いました(笑)
この男女の方は青ヶ岳山荘の方に行きました。
一応、青ヶ岳山荘の方にはトイレがあるとのことなので用を足しにいったのかあるいはコーヒーでも飲みにいったのかもしれません。

檜洞丸から下る急斜面の木の階段のとこで、中年の男性とすれ違いました。
もうこの時間帯でこちら側だと人に会うこともないと思っていたら鎖場を過ぎたとこで、高年の男性とすれ違いました。
実はこの時はコイワザクラの写真を撮っていて道をふさいでいました。男性が突然現われた感じになったのでちょっとびっくりしました。
急いで男性が立ち止まっているところまで行って、そこですれ違い、改めてまたコイワザクラのあるとこまで行って続けて写真を撮りました。
完璧に障害物になりました。道をふさぐ悪い奴なのです。
それにしても思うのは、写真を撮っていると人は待ってくれるということです。
こういうのは日本だけなのかどうかは分からないですがわたしなどにとっては感謝以外にありません。
そういうことでわたしも他者が写真を撮っている時は基本的に待っています。

矢駄尾根分岐から檜洞丸に引き返そうとすると熊笹ノ峰から青年の男女が下りてきました。
もう時刻は15時過ぎだったのでちょっとびっくりしました。
矢駄尾根分岐ですれ違おうと富士山の写真を撮りながら待っていると、男性が富士山撮れますかと聞いてきたので霞んでいるのではっきりは写りませんと答えました。
女性が今日は暑いから霞んでいると言ったのでその通りですと言いました。
わたしがこの富士山を見るだけでここに来る価値があるというと2人とも同意しました。
今日は小屋泊まりかと聞いたら、西丹沢ビジターセンターで最終バスに乗るというので急いだ方がいいと言いました。
わたしも同じでわたしはここまでコイワザクラを見にきてここから檜洞丸に戻りピストンですと言いました。
そうすると女性がコイワザクラにちょっと興味を持ったのでここまで来る途中でピンクの草花があったでしょう、ここから先にもありますよと言うと、写真に撮っときますと言いました。
犬越路方面に行くので大笄(おおこうげ)と小笄(ここうげ)の間は鎖場などもありちょっと怖いですけどそこから先は楽になりますが、犬越路からでも1時間以上かかりますととりあえず情報を提供しておきました。

その鎖場などのことからまたしてもトレランの人の話になってやっぱり賞賛なのか悪口なのか分からないともかく凄いということになって、わたしが彼ら彼女らは忍者の子孫だといって、みんなで大笑いしました。

忍者といえば忍者は1日40里を走るとかいわれているがこれは今のマラソン選手など見ていると大いにあることだと思います。
1里を3.93kmとすると、40里で157.2kmとなる。
1日24時間で、睡眠と食事と休憩の時間を10時間とすると、14時間走るということになります。
157.2kmを14時間で割ると、時速は11.23kmとなる。
何かの記事で読んだのだが、マラソン選手は42.195kmを2時間強で走ろうとするから力尽きるけど、自分のペースで走ればいつまでも走れるというようなことでした。。
これが真実だとすれば、マラソン大会では時速20kmくらいなのでその半分の11kmだとおそらく14時間くらいは走れるのではないかと思われます。
歩きでも走りでも自分のペースなら疲労も最小限になると思います。それより早くても遅くても疲労は溜まりやすいでしょう。
だから、登山でも団体行動するなら自分と同じレベルの人との行動が一番疲れないでしょう。

そしてこのトレランの人を見ているとこういう山道をすいすいと走っているので、マラソン選手とトレラン選手を合体したら昔の道でも40里は走れると思ってしまいます。

では、どちらが先に西丹沢ビジターセンターに着くか競争しましょうと言って別れそれぞれがお互いの道を行きます。

檜洞丸を15時57分に出発して、もうこの時間帯はわたしの時間なのでもう誰とも会わないと思いながら下っていると、びっくりすることにあのバイケイソウが繁茂している木道のとこで、壮年の男性がひとり上ってきます。
対面だったので声かけしました。
今日は小屋泊まりですかというと、これから上って下山しますとのことだったので、バスですかというと、車だというので、それで納得して見送りました。
それにしてもこの時間で上ってくるとは驚きです。
でもあとあと車で来たということを考えると、この時間帯というのもそれなりに分かる気がします。
車の場合は朝の4時から6時くらいで駐車場が満杯になると思われるので、それ以降で来ても止めることができません。
そしてその4時から6時くらいの人が午後くらいからは順次引き揚げるので駐車場が空くということになります。
だからこの男性と頂上付近であったということは、16時-3時間とすれば13時くらいから登り始めたということで、符合するということになります。
そんなことを思いましたが、やはりこの時間に上って下山するというのはかなり驚くべきことでした。

そんなこともありながら、石棚山分岐を過ぎて少し行くと(第2展望園地との中間くらいか)下山中の男性の姿が目に入りました。
またしてもちょっとびっくりしました。
今頃下山する人がいるんだと。
その方はかなりゆっくりという感じだったのでわたしは追いつき、「お先に失礼します」と言ってその人を追い越しました。
それからもわたしは下っていったのですが、そんなに早くないわたしに男性が追いついてこないので何かちょっと心配になりました。
で、その男性のことを思っていると、思い当たったのは男性は熊笹ノ峰・矢駄尾根分岐に行く時に鎖場あたりで出会った高年の男性なのではないかということでした。。
あの男性ならわたしが出会ったのが14時20分頃なので、わたしが熊笹ノ峰・矢駄尾根分岐から檜洞丸へ戻って下山を開始し檜洞丸の頂上からそんなに行っていないとこでまた会うとなると、相当に足が遅いということになるが、通常でそんなに遅いということはないので犬越路の方から来て相当疲れているのではないかと思ってかなり心配になりました。
しかし、わたしは最終バスの時間が迫っているので、早く下山しなければなりまぜん。
今回は2016年の轍は踏まないと決意して来ているのでともかく下山することを優先しました。
下山したら西丹沢ビジターセンターの人に高齢の方が下山中ですということを伝えるということで自分を納得させました。
(ここらへんの詳しい位置時間関係はその時は分からなく帰ってから写真を見て分かったことです)

ツツジ新道登山口まで来ると後ろから人の足音と懐中電灯の光が見えたので、振り返って見るとあの上っていた壮年の男性でした。
この時間帯に下山してきました。

さて、西丹沢ビジターセンターに着くと、矢駄尾根分岐で出会った青年の男女はすでに着いていました。
時間を聞くとわたしより10分くらい早かったようです。
で、高齢の男性の方の話をするとこの方たちも熊笹ノ峰・矢駄尾根分岐に向かう途中で出会ったそうです。
そこでわたしはビジターセンターの人に話しておくというとビジターセンターはお休みということなので、どうしようかと思いました。
仮に休みでなくてもビジターセンターの開館時間は8時30分から16時30分までなので職員はいなかったかもしれません。(*2)

(*2)
丹沢のビジターセンター 公式サイト;http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

警察に連絡しようかどうかと思っていると、あの壮年の男性がビジターセンターまで来たので、高齢の男性と出会わなかったかと聞くと、ゴーラ沢出合までで追い抜いたということでした。
もう少し場所を特定しようと思って展望台まで来てましたかと聞くと、そこらへんは曖昧でともかくゴーラ沢出合までは来ていませんでしたとの答えでした。
これでわたしはますます心配になりました。

もし、暗くなって初めてゴーラ沢出合ということになると、2016年のわたしの二の舞になる可能性があるからです。
それにこの壮年の男性がゴーラ沢出合までで追い越したとなると相当に遅いです。
これは普通の足取りではなく何か疲労困憊して歩くのが苦しいのではないかと思われます。
2017年のわたしの鋸山・御前山(http://seink5.blog33.fc2.com/blog-entry-4208.html)のような3~4歩歩くと息が切れるというような状態かと思われます。
たとえ、ゴーラ沢出合を通過しても暗くなってからの道では滑落も考えられます。
それに仮にビバーク(野宿)するにしても、ディバックに近い軽装だったので、そういう想定はしていないと思われるので一晩すごせるかも心配です。

これはもう警察を視野に入れなければと思っていると、青年の女性の方が登山届の松田警察署の電話番号0465-82-0110を見つけてくれたのでとりあえず状況だけでも連絡しておこうと思い電話をしました。
電話して高齢の男性がまだ下山中であることを連絡しました。
バスは来ているであわただしくともかく連絡しました。
ただ、まだ遭難している訳ではなく遭難する可能性があるということだけなのでそれでは警察は動けないといわれて、携帯番号を教えて欲しいということで番号を教えて電話をきりました。
それを聞いていたバスの運転手さんに下山していない人がいるのかと聞かれたので、そうですと答えると警察に電話した方がいいと言われたので、いましましたと言うと、ありがとうといわれました。

ともかくそんなことでバスは3分遅れの19時1分に西丹沢ビジターセンターを発車しました。
バス内にはわたしと男女ともうひとり男性が乗っていました。
途中のどこかで誰かが乗ってきたのだがよく憶えていません。

お世話になったこともあって青年の男女と少し話がしたかったので、ザックを置いたまま最後部の席に行って話しかけました。
まず、犬越路方面の道はどうだったかと聞くと怖かったそうです。鎖場などの岩場もそうですが痩せ尾根が風などがあったら落ちそうと言っていました。
それよりも犬越路から用木沢出合までの沢を渡るとこで女性の方が転んだそうです。この女性の方はここの橋もない沢を渡ることにびっくりしていました。
丹沢はその名の通り沢が多く橋のないとこがそれなりにあります。

当然ながら矢駄尾根分岐から用木沢出合までは人に会わなかったそうです。ただ犬越路の避難小屋にはそれなりに人がいたそうです。

男性の方が、女性が写真を見たいというので、コイワザクラの写真を見せると、やっぱりあの花かと納得していました。
この時、男性の方が気をきかせてくれたのか、席を替わろうと言って、前の席に行きました。
わたしは女性の方の横になったので、調子に乗ってついついおしゃべりになってしまいました。
長い間、わたしなどの相手をしてくれてありがとうございました。人の迷惑を顧みない嫌な奴になっていたらごめんなさいです。

女性にどこらへんの山にいままで登っているのかと聞いたら鍋割山の名前が出ました。
鍋割山は寄(やどりき)からではなく大倉から登ったといっていました。
寄からだと痩せ尾根を通らなくてはならないので危険だと思ったのですが、大倉ということなら距離はあるけどそれなりと思いました。やはり距離はあったといっていました。それで塔ノ岳には行けずにピストンにしたと言っていました。
雲取山にも登ったといっていました。鴨沢バス停から登り雲取山荘に1泊したとのことです。

わたしにこれからどこに行くのかと聞いてきたので、杓子山にキスミレを見に行く予定だと言うと、杓子山ってどこと言われたので、山梨県の忍野村というと忍野村を女性の方は知らなかったのですが、男性の方は知っていました。
前にここにムラサキセンブリを見に行ったら時期を逸してしまったと言うと、それではまた行かなければなりませんね、と言われました(笑)

花の話では、花を撮っていたら普通の人の倍はかかるでしょうといわれたので、よくわかっているなと思いました。
一眼レフカメラは重いですかと言われたので重いですというと、岩場などでは首にかけるのですかいわれたので、たすき掛けにして両手を空けていますと答えました。

この女性は受け答えが当を得ている方だったので、ついつい色々とわたしばかりが話してしまいまいました。
奥多摩の鋸尾根の岩場での遭難の話もしました。この方たちもここを登ったことがありました。
初めは鋸尾根といっても分からなかったのですが、愛宕神社というとそれで思い出してくれました。
そこで遭難するのは通常の状態ならなんともないけど、そういう危険なとこでなんらかの異常な状態が起こっているのでしょうと言いました。
例えば、何らかの動物などが出てきたりしてびっくりするととかなんとかで、わたしが蛇と出会った話をしたら、やはりこの方なら蛇にはびっくりして逃げようとすると言っていました。

マダニに咬まれた(刺された)話もしました。
やはり女性だからかとても気持ち悪がっていました。
でもこの方はマダニについてはある程度知識があるのか取るのは病院にいかないといけないでしょうと言っていました。
また、丹沢にはヤマビルがいるという話もし、西丹沢ではほとんどいなく東丹沢の方にいるといいました。
丹沢は特に宮ヶ瀬湖近辺が多いという感じです。北東丹沢ですね。
わたしがヤマビルは鹿や猪が運ぶというと、犬越路辺りで鹿を見たと言っていました。
わたしはまだ西丹沢で鹿を見たことないと思います。大山では人馴れした鹿に会いましたが。
鹿に関しては、檜洞丸のバイケイソウを例に鹿の食害の話などもしました。

そんなことで、結局、新松田駅に着くまで色々と話してしまいまいた。
話相手になって頂き、青年の男女さんありがとうございました。

バスを降りる時、運転手さんに声をかけられ、高齢の男性のことを警察に連絡したことで再度お礼を言われました。運転手さんは会社の方に連絡を入れておくとも言っていました。

家に帰ってから携帯を見ると、警察から電話が入っていたので、かけるとこれから捜索を行うので詳細が知りたいとのことでした。
といっても、追い越しただけなのでそれほどの詳細な情報はなく伝えたのは、檜洞丸と熊笹ノ峰の間でこの男性とすでに会っていたということと、壮年の男性が追い越した時にまだゴーラ沢出合まで来ていなかったということくらいでした。
つまり男性はわたしの知っている限りでは石棚山分岐からゴーラ沢出合の間にいるということです。
この時、わたしの住所を聞かれたので教えました。

高齢の男性の件で、悔いられるのはもっと話をしておけば良かったということです。
ルートとか下山の時間とか懐中電灯の有無とか体調とかです。
なぜ、今回はそういうことをしなかったかというと、やはり一番はバスに間に合うかどうかが未定なので早く下山したかったということでした。
どのくらいで下りられるのかが分からなかったからです。
それに相手が下山中で追い抜くという形だったことです。
すれ違いだと遠くからでも相手の顔が見えるので立ち止まらなくても、すれ違いの時に声かけできます。それが壮年の男性との対話でした。
それと、この男性が高齢だったから、それなりの経験があるだろうという安心感もありました。
この距離を高齢でひとりで初心者ということは考えにくいからです。
しかし、高齢者はいつ体調不良になるか分かりません。
この時はこの考えが抜けていました。

ということで、これからは、基本的に15時(午後3時)以降に人が山にいる時には、それとなくルートや下山時間や懐中電灯の有無や体調などを聞くことにしたいと思います。
話をしておけばお互いの安全度が高まると思います。


☆補足など

今日はまた晴天(快晴・晴れ)で5月の初日とは思えない暑さでした。
天気予報で見ると檜洞丸の頂上付近は、11度~12度ということだったから、長袖シャツで行ったのですが、ゴーラ沢出合のとこでもう暑くなり汗をかいたので、テーブルベンチのあるとこで、Tシャツに着替えました。
頂上でもTシャツで問題ありませんでした。
それでも汗をかいたので上は3回着替えました。

なお、天気予報は、「てんきとくらす [天気と生活情報]」(http://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/index.html)をいつも参考にしています。
ここから「行楽地の天気→高源・山→エリアの選択」とリンクしていって目的の山の天気の目算をつけています。

飲料水は、ポカリスエット1.5リットルと水500ミリリットルを持っていったのですが、ポカリスエット1リットルくらいと水200ミリリットルくらいで済みました。
暑かったですが、やはり標高1600メートルということで思ったほどの汗はかかなかったといえます。

筋肉痛は階段を上ったので太腿に来ました。
3日間くらい太腿が痛かった。
脹脛(ふくらはぎ)は4月21日の山行で筋肉が少しは憶えているのか思ったほどの痛みはありませんでした。

さて、わたしは出来るだけ山草を見たいので暗くなってから下山することが多いのです。
しかし、わたしの場合はそのことによる危険性は低いと考えています。
つまり、暗くなったからとて危険が増すとは考えていないということです。

その第1の理由は、暗くなっても物理的な要因はあっても精神的な要因はないということです。
暗いために物理的な視野(視界)が狭くなるだけで、それ以外には明るい時となんら変らないです。
暗くなったからといって、精神的に恐れや不安や気がかりが起こることはほとんどないです。
極端にいうと、夜型なので夜の方がテンションが上がるし、山草も見れないので下山速度も上がります(笑)
それに急峻な崖の道を通っても暗くて何も見えないので、ローレライの歌声も聞こえてこないから助かるくらいです。
では、夜に歩けばいいではないかといわれても頂上を目指す訳でなく山野草を見たくて登っているのだから夜は下山だけです。
明るい内はできるだけ山にいたいということです。下山の目安は日帰りなので公共交通機関に依存します。

第2の理由は、あらかじめ下山は暗くなることを想定しているということです。
だから下山に使う道は、視野(視界)が狭くなるということで、岩場や急坂や狭い道などのないとこを選択します。
また原則として下山に使うのは、明るい内に通ったことがある知っている道とします。
もし初めての道を使うならインターネットなどで調べて特に危険なとこのない道を選択します。

それでもなんらかのことで予定が狂えば、初めての道を通ったりビバーク(野宿)することもあるかと思います。
一応非常の場合にはビバークすることも想定して、一晩の非常食や飲料水を持つようにしています。
こういう予想外は、2016年の檜洞丸や2017年の御前山で起こりました。
檜洞丸の時は初めての道だったがゴーラ沢出合からの道はそれなりに平坦であったし、御前山の時は避難小屋があったので大事にはいたりませんでした。
こういうのは運です。運が良かったとしかいいようがありません。
しかし、運に頼っていてはいつか大事に至るので、これらを教訓にしっかり下山および下山道の計画を立てたいと思います。

わたしが夜になっても下山できるのはこういう物理的な制約だけだからです。
こういうのはわたしの特性でしょう。
夜になったら精神的なことが加味される人は夜の歩きはとても危険です。
それは、怖いとか不安とかの方にも集中力が持っていかれ集中力が分散し正常な判断を誤る可能性が高いからです。
わたしが急峻な崖のある道を歩いていて集中力が削がれるようなものです。
わたしは他の人がたやすく歩いていても、急峻な崖のある道はよっぽどのことがないと歩きたくないです(笑)

ちなみに、わたしは夜間にヘッドライトではなく懐中電灯を使っているのですが、どうもヘッドライトというのは馴染みがないのでいまいちです。
やはり、右手に懐中電灯を持っている方が頭を振らなくてもいいので楽のような気がします。
また、普段、右手にカメラを持って山登りをしているので、右手に懐中電灯を持っていることに違和感はありません。
そういうこともあって暗くなってからの岩場や急坂や狭い道などはわたしにとって厳禁です。
ここらへんもはわたしの特性でしょう。

まぁ、わたしの場合頭にものがあるというのはなんとなく違和感があります。
だから帽子もよほどのことがないと被らないです。
ここらへんも慣れればなんともないことかもしれませんが。

なお、遭難への対応を考えるには、
 遭難‣滑落‣熊体験記他 カテゴリーの記事一覧 - アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?;http://www.aohigetozan.com/archive/category/%E9%81%AD%E9%9B%A3%E2%80%A3%E6%BB%91%E8%90%BD%E2%80%A3%E7%86%8A%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%A8%98%E4%BB%96(アオヒゲ危機一髪♪ 樽の中身は何だろう!?(http://www.aohigetozan.com/archive)から)
が参考になると思います。

山での色々なことの対応については
 丹沢登山LIFE.com 山登り初心者の為の総合情報サイト;http://dosirouto.chu.jp/index
が参考になると思います。


地図情報

地理院地図(http://watchizu.gsi.go.jp/)から
 檜洞丸;http://maps.gsi.go.jp/#15/35.479057/139.102794/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0

地図検索ならMapion(http://www.mapion.co.jp/)から
 檜洞丸;https://www.mapion.co.jp/m2/35.47899438,139.10278935,16/poi=L1066154

山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社(https://www.yamakei-online.com/)から
 檜洞丸;https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18071


行程情報

電車移動
府中本町(4:59)→登戸(5:14)→(徒歩)→登戸(5:30)→新松田(6:38)(運賃850円(220円+630円))
(府中本町-登戸間はJR東日本,登戸ー新松田間は小田急)
(時刻検索は、えきから時刻表(http://www.ekikara.jp/top.htm)による)
バス移動
新松田駅(7:15)→西丹沢ビジターセンター(8:24)(運賃1180円)
(富士急湘南バス;http://www.syonan-bus.co.jp/
 時刻表;http://www.syonan-bus.co.jp/pdf/rosen/timetable/20171005_sa.pdf(春・秋)
     http://www.syonan-bus.co.jp/pdf/rosen/timetable/01_s.pdf(夏)
     http://www.syonan-bus.co.jp/pdf/rosen/timetable/01_w.pdf(冬)
 路線図;http://www.syonan-bus.co.jp/pdf/rosen/fare/01_nishitan-yamakita.pdf

花見トレッキング
西丹沢ビジターセンターバス停(8:43)→檜洞丸登山道(ツツジ新道)入口(8:57)→ゴーラ沢出合(9:51,10:06)→展望台(11:09)→石棚山分岐(12:48)→檜洞丸(13:17,13:36)→熊笹ノ峰(14:34)→矢駄尾根分岐(14:43,15:02)→熊笹ノ峰(15:09)→檜洞丸(15:49,15:57)→石棚山分岐(16:09)→展望台(17:08)→ゴーラ沢出合(17:57)→檜洞丸登山道(ツツジ新道)入口(18:38)→西丹沢ビジターセンターバス停(18:44)

標高
西丹沢ビジターセンターバス停(約538m)→檜洞丸登山道(ツツジ新道)入口(約557m)→ゴーラ沢出合(約747m)→檜洞丸(1601m)→熊笹ノ峰(1523m)→矢駄尾根分岐(約1500m)→檜洞丸(1601m)→西丹沢ビジターセンターバス停(約538m)

帰りは、西丹沢ビジターセンターバス停18:58発の新松田駅行きのバスに乗りました。
府中本町駅には、21時57分に着きました。


草本

☆花期
コイワザクラ(小岩桜 )(サクラソウ科サクラソウ属)
 http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result43150.htm(撮れたてドットコムから)
 http://www.jugemusha.com/yasou-zz-koiwazakura.htm(木のぬくもり・森のぬくもりから)
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1933.htm(四季の山野草から)
フデリンドウ(筆竜胆)(リンドウ科リンドウ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A6(ウィキペディアから)
ギンリョウソウ(銀竜草)(ツツジ科ギンリョウソウ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%A6(ウィキペディアから)
エイザンスミレ(叡山菫)(スミレ科スミレ属)
 http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result36430.htm(撮れたてドットコムから)
 http://www.tebamaru.jp/Sumire/EIZANSUMIRE.html(フォトサロン風花から)
シコクスミレ(四国菫)(スミレ科スミレ属)
 http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result36900.htm(撮れたてドットコムから)
 http://www.tebamaru.jp/Sumire/SHIKOKUSUMIRE.html(フォトサロン風花から)
ケマルバスミレ(毛丸葉菫)(マルバスミレ(毛丸葉菫))(スミレ科スミレ属)
 http://www.jugemusha.com/yasou-zz-kemarubasumire.htm(木のぬくもり・森のぬくもりから)
 http://tarcyan.yamanoha.com/index2-kemarubasiu.html(草花図鑑から)
 http://www.tebamaru.jp/Sumire/MARUBASUMIRE.html(フォトサロン風花から)
 http://www.io-net.com/violet/violet1/maruba.htm(花の写真館から)
コキクザキイチゲ(小菊咲一華)(キンポウゲ科イチリンソウ属)
 http://hanamist.sakura.ne.jp/flower/riben/kinpou/kokikuzaki.html(野の花賛花から)
 http://primula.velvet.jp/flowers/kikuzaki.html(徒然花鳥風月から)
 http://www.sanyasou.com/index/kikuzaki.htm(四季の山野草(花図鑑付)から)
ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)(サトイモ科テンナンショウ属)「有毒」
 http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/mip/mimigatatennansyou.html(多摩丘陵の植物と里山の研究室から)
マムシグサ「有毒」
ヒトツバテンナンショウ「有毒」
ワチガイソウ(輪違草)(ナデシコ科ワチガイソウ属)
 http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result15060.htm(撮れたてドットコムから)
ツルキンバイ
ツルカノコソウ
ウワバミソウ
キランソウ
セイヨウタンポポ
タチツボスミレ

☆蕾期
マイヅルソウ
ツクバネソウ

☆茎期(新芽新葉)
バイケイソウ(梅蕙草)(メランチウム科シュロソウ属)「有毒」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%82%A6(ウィキペディアから)
マルバダケブキ「有毒」
ヤマトリカブト「有毒」
モミジガサ
ヤマユリ?
トネアザミ?
マツカゼソウ
ヤマジノホトトギス
キッコウハグマ

☆実期(花後)
ムラサキケマン「有毒」


木本

☆花期
ミツバツツジ
マメザクラ(豆桜)(別名:フジザクラ,ハコネザクラ)(バラ科サクラ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A1%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9(ウィキペディアから)
ムシカリ
モミジイチゴ
アセビ「有毒」
ヤマブキ

☆蕾期
シロヤシオ
ウツギ
メギ(目木)(コトリトマラズ,ヨロイドオシ)(メギ科メギ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AE(ウィキペディアから)

☆実期(花後)
ミツマタ


山野草などの参考HP
ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
植物検索システム・撮れたてドットコム(http://www.plantsindex.com/
木のぬくもり・森のぬくもり(http://www.jugemusha.com/
四季の山野草(http://www.ootk.net/shiki/
野の花賛花(http://hanamist.sakura.ne.jp/index.html
徒然花鳥風月(http://primula.velvet.jp/index.html
四季の山野草(花図鑑付)~Shin's Garden~(http://www.sanyasou.com/index.html
フォトサロン風花(http://www.tebamaru.jp/
多摩丘陵の植物と里山の研究室(http://www.geocities.jp/tama9midorijii/index.html
三河の植物観察(http://mikawanoyasou.org/index.htm
草花図鑑(http://tarcyan.yamanoha.com/index.html
花の写真館(http://www.io-net.com/index.html


山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社から
はじめての登山 - 初心者の登山 - 登山を始めるための登山初心者へのノウハウ&ハウツーが満載! Yamakei Online - 山と渓谷社;http://www.yamakei-online.com/beginners/

ウィキペディアから
 檜洞丸;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AA%9C%E6%B4%9E%E4%B8%B8
 丹沢山地;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B9%E6%B2%A2%E5%B1%B1%E5%9C%B0
 山北町;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8C%97%E7%94%BA
 ローレライ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%A9%E3%82%A4
 里(り);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8C
 ビバーク;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AF
 ヤマビル;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%93%E3%83%AB

ヤマビルにご注意を! - 神奈川県ホームページ;http://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/cnt/f986/p10106.html 
ヤマビル対策マニュアル 神奈川県;http://www.pref.kanagawa.jp/docs/u5r/cnt/f550/documents/449903.pdf
ヤマビル対策リーフレット(観光客、登山者、ハイカー向け) 神奈川県;http://www.pref.kanagawa.jp/docs/u5r/cnt/f550/documents/449904.pdf
(以上、神奈川県ホームページ(http://www.pref.kanagawa.jp/index.html)から)


コイワザクラ
20180501火 コイワザクラ f01 20180501火 コイワザクラ f02 20180501火 コイワザクラ f03
20180501火 コイワザクラ f04 20180501火 コイワザクラ f05 20180501火 コイワザクラ f06
20180501火 コイワザクラ f07 20180501火 コイワザクラ f08 20180501火 コイワザクラ f09
20180501火 コイワザクラ f10 20180501火 コイワザクラ f11 20180501火 コイワザクラ f12
20180501火 コイワザクラ f13 20180501火 コイワザクラ f14 20180501火 コイワザクラ f15
20180501火 コイワザクラ f016 20180501火 コイワザクラ f17 20180501火 コイワザクラ f18
20180501火 コイワザクラ f19

フデリンドウ
20180501火 フデリンドウ f01 20180501火 フデリンドウ f02 20180501火 フデリンドウ f03
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ギンリョウソウ
20180501火 ギンリョウソウ f01 20180501火 ギンリョウソウ f02 20180501火 ギンリョウソウ f03
20180501火 ギンリョウソウ f04 20180501火 ギンリョウソウ f05

エイザンスミレ
20180501火 エイザンスミレ f01 20180501火 エイザンスミレ f02 20180501火 エイザンスミレ f03
20180501火 エイザンスミレ f04 20180501火 エイザンスミレ f05 20180501火 エイザンスミレ f06
20180501火 エイザンスミレ f07 20180501火 エイザンスミレ f08 20180501火 エイザンスミレ f09
20180501火 エイザンスミレ f10

シコクスミレ
20180501火 シコクスミレ f01 20180501火 シコクスミレ f02 20180501火 シコクスミレ f03
20180501火 シコクスミレ f04 20180501火 シコクスミレ f05 20180501火 シコクスミレ f06

ケマルバスミレ(マルバスミレ)
20180501火  ケマルバスミレ f01 20180501火  ケマルバスミレ f02

コキクザキイチゲ
20180501火 コキクザキイチゲ f01 20180501火 コキクザキイチゲ f02 20180501火 コキクザキイチゲ f03
20180501火 コキクザキイチゲ f04 20180501火 コキクザキイチゲ f05 20180501火 コキクザキイチゲ f06
20180501火 コキクザキイチゲ f07 20180501火 コキクザキイチゲ f08 20180501火 コキクザキイチゲ f09
20180501火 コキクザキイチゲ f10 20180501火 コキクザキイチゲ f11

ミミガタテンナンショウ
20180501火 ミミガタテンナンショウ f01 20180501火 ミミガタテンナンショウ f02 20180501火 ミミガタテンナンショウ f03
20180501火 ミミガタテンナンショウ f04 20180501火 ミミガタテンナンショウ f05 20180501火 ミミガタテンナンショウ f06
20180501火 ミミガタテンナンショウ f07 20180501火 ミミガタテンナンショウ f08 20180501火 ミミガタテンナンショウ f09
20180501火 ミミガタテンナンショウ f10 20180501火 ミミガタテンナンショウ f11

バイケイソウ
新芽新葉です。
20180501火 バイケイソウ f01 20180501火 バイケイソウ f02 20180501火 バイケイソウ f03
20180501火 バイケイソウ f04 20180501火 バイケイソウ f05 20180501火 バイケイソウ f06
20180501火 バイケイソウ f07 20180501火 バイケイソウ f08 20180501火 バイケイソウ f09
20180501火 バイケイソウ f10 20180501火 バイケイソウ f11 20180501火 バイケイソウ f12
20180501火 バイケイソウ f13 20180501火 バイケイソウ f14

マメザクラ
20180501火 マメザクラ f01 20180501火 マメザクラ f02 20180501火 マメザクラ f03
20180501火 マメザクラ f04 20180501火 マメザクラ f05 20180501火 マメザクラ f06
20180501火 マメザクラ f07 20180501火 マメザクラ f08 20180501火 マメザクラ f09
20180501火 マメザクラ f10 20180501火 マメザクラ f11 20180501火 マメザクラ f12

富士山
20180501火 富士山 f01 20180501火 富士山 f02


写真は後日に


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おおきく振りかぶって その5 アニメ 第19話~第25話(全25話)+α

おおきく振りかぶって」アニメ版の今回は、第19話から第25話までと特別編1話について書きます。

西浦は桐青に2-0とリードするが、これで桐青が西浦の力を認め本気になって攻撃してくる。
桐青は三橋廉阿部隆也のバッテリーの配球を見極め、カーブに的を絞りまず2-2の同点にする。
その後も攻撃の手を緩めず、遂に桐青は3-2と逆転する。
これで流れは桐青かとなったが、西浦も反撃し3-3の同点にし試合を再び振り出しに戻す。
しかし、三橋はもはや限界点を超えているので踏ん張りきれず、またしても桐青が4-3と先行し9回の表を迎える。
なんとしても勝ちたいと先頭打者の阿部が執念で塁に出ると、流れが西浦になり、チャンスで4番の田島悠一郎に回る。
ここまでチャンスで凡退している田島はみんながあっと驚くような打法で高瀬準太の決め球のシンカーを打ち、走者2人が帰り2点を入れ、土壇場で5-4と逆転する。
そして、迎えた最終回の守りで西浦はピンチを迎えるが、三橋の渾身の1球は青木毅彦にフライを打ち上げさせ、それを泉孝介がスライデングでキャッチし、その球を花井梓がホームに矢のような送球をし、阿部がホームで真柴迅を刺してアウトにしゲームセットとなる。
西浦は誰しも予想しなかったであろうシードの桐青を倒し初戦を突破する。

初戦を突破したので西浦の夏の戦いは続く。

各話の題名は
第19話「桐青の実力」(DVD第7巻)
第20話「逆転」(DVD第7巻)
第21話「もう1点」(DVD第8巻)
第22話「防げ!」(DVD第8巻)
第23話「ゲンミツに」(DVD第8巻)
第24話「決着」(DVD第9巻)
第25話「ひとつ勝って」(DVD第9巻)
特別編1話「基本のキホン」(DVD第9巻)
です。

この「おおきく振りかぶって」アニメ版が5月3日(木)現在、GYAO!(https://gyao.yahoo.co.jp/)で第1話と第19話~第24話まで無料視聴できます。
第25話は5月4日(金)に配信されます。
URLは
 https://gyao.yahoo.co.jp/p/00908/v14289/
です。
「PLAY」が赤になっていれば視聴可能です。


☆あらすじ

(19)
はずされた球をスクイズバントしたので栄口勇人(さかえぐちゆうと)はみんなからナイスバントと賞賛される。
巣山尚治(すやましょうじ)は三振に終わったが、5回表終了で西浦はシードの桐青相手に2-0とリードしている。

三橋廉(みはしれん)は点が入ったということで勢い良くマウンドに行くがランナーだった阿部隆也(あべたかや)は準備中でまだホームベースにいなく戸惑う。
そこで田島悠一郎(たじまゆういちろう)がキャッチボールの相手をするが、田島も今日の三橋のテンションに違和感を抱く。
スタンドでは三橋母は三橋が笑っていると言う。
三橋瑠里(みはしるり)は三橋が笑っているということで、これまた違和感を持つ。

6番の本山裕史(もとやまゆうじ)は、カーブをうまくセンター前に打ったので、桐青の監督はカーブを決め球と見てカーブ狙いとさせる。
阿部はカーブをうまく打たれたがヒットは出るもんだと割り切る。
7番の高瀬準太(たかせじゅんた)は送りバントをし、ランナーは2塁に進む。
8番の山ノ井圭輔(やまのいけいすけ)はこれまたカーブをうまく打ってランナーは1・3塁となり桐青の攻撃パターンとなる。
阿部はカーブを打たれたということで、ここから真っ直ぐ(ストレート)を混ぜようと思う。
9番の前川俊彦(まえかわとしひこ)は2球ストレートを見逃す。
それでも桐青の監督はカーブ待ちを指示したので、カーブを待っていたらストレートが来たので当てなきゃと軽く振ったらフライとなって外野まで飛んでいった。
そのため3塁ランナーがタッチアップしてホームを踏んだので、桐青にやっと1点が入る。
1点取ったので桐青の応援は盛り上がる。

西浦ナインは桐青が簡単に外野フライで1点を取ったのでちょっと呆然とする。
でも、犠牲フライを打った前川は、上げたので監督にゴロを打てと怒られる。
河合和己(かわいかずき)は前川があのストレートをきれいに打ったと思い、阿部は振り切ってなかったから凡フライになったがきちっり捉えられたと思い、それぞれがこれからのストレートの攻防に思いをはせる。
1番の真柴迅(ましばじん)は足を生かしてまたしてもセーフティバント(セーフティーバント)を試みるが、ここは三橋のストレートを打ち上げてしまい、ピッチャーフライに終わる。
上げてしまったので、真柴は監督に怒られると青くなる。

三橋は1点取られたとちょっと弱気になるが、ナインからナイスピッチングといわれてまた元気を取り戻すが、何か鼻がむずむずすると思って手で触ると手に血が付いてきた。
そこへ花井がナイスフォローで三橋の鼻を帽子で隠してベンチまで連れて行く。

阿部がベンチに戻ってくると、篠岡千代(しのおかちよ)の氷嚢という声が聞こえ、何事かとベンチ内を見ると三橋が横になって団扇(うちわ)で扇がれていたので、「ああっ、これで夏が終わった」と血の気が引いてしまった。
それを見て百枝まりあ(ももえまりあ)は「鼻血を出したから寝かしているだけだよ」と言って安心さす。
ちょうど5回が終わったとこなのでグランド整備があり、砂入れなどで時間がかかるのでその間にのぼせは直ると読んで、「三橋君はまだ投げられるよ」と言う。

桐青のベンチでは高瀬が河合にボールが湿っているのでフォークは怖いと言う。
阿部が三橋を見ながらあれこれ心配していると、三橋がすくっと起き上がり、「俺、大丈夫だよ」と言う。
そして、阿部に後半も頼むぞといわれて元気な笑顔になる。

6回の表、西浦の攻撃は4番の田島からで田島は初球のストレートをレフト前に打ち1塁に出る。
すかさず高瀬のモーションを盗み2盗する。
花井梓(はないあすざ)は2塁ライナーで討ち取られる。
続く沖一利(おきかずとし)も水谷文貴(みずたにふみき)も三振で終わりチャンスを生かせなかった。
応援団の浜田良郎(はまだよしろう)この攻撃を見て、流れが桐青の方に移っていると思う。

桐青の2番の松永雅也(まつながまさや)に対してはストレートで三振に仕留める。
阿部は桐青がカーブ待ちということで3番の島崎慎吾(しまざきしんご)にボール球のカーブを打たせようとしたが、島崎は泳ぎながらもセンター前に運んだ。
4番の青木毅彦(あおきたけひこ)はバントの構えなので阿部はバントと読んで内にシュートを要求するが、青木はすかさずバスターに切り替えて打つと外野を越える打球となり、ランナーは2塁3塁となる。
阿部は拙攻と思い桐青の4番がバスターなんかするなよなぁと愚痴る。

ここで桐青が点取りにくるということで、阿部はタイムをとってマウンドで守りを話し合う。
百枝は西広辰太郎(にしひろしんたろう)を伝令に出し、スクイズ警戒しろと伝える。
阿部は河合に打ち上げさせるためにまっすぐで勝負すると言う。

河合はストレートということでともかく(勢いを)殺してスクイズバントをしたために上がりはしたが田島の手前で落ち、そのボールを田島がホームの阿部に送るが間一髪島崎はセーフとなり、桐青に同点となる2点目が入る。
桐青の応援はいやがうえにも盛り上がる。
桐青の監督はやっと同点かと思いながら、西浦の落ち着いたプレーに感心する。

阿部は欲張った為に点取られたと気落ちしていると、三橋が「バッター勝負!」と叫んだので我に帰り、「三橋は元気だ」と気合が入る。

(20)
元気な三橋は阿部の要求した通りのとこにストレートを決め、6番の本山を三球三振に仕留めてこのピンチを1点で切り抜ける。

この戦いに浜田はびびり、瑠里は三橋が三振を量産するので用意してきた「K」の旗を振る。
そんな瑠里に弟の三橋琉(みはしりゅう)から叶修悟(かのうしゅうご)が試合に出ているとのメールが入る。

7回表の西浦は、三橋は三振するが阿部はヒットで出てすかさず2盗をするが、後続の泉孝介(いずみこうすけ)は内野ゴロ、栄口は三振に打ち取られ無得点に終わる。

阿部が準備できるまでまで待っている三橋を見て、阿部は三橋がどんどん消耗しているのに自分は何もしてやれないともどかしく思う。
そんな三橋が「勝とう!」といったので阿部はそれに答えて「頼んだぞ!」というと三橋は「うん!」という。

バッテリーは7番の高瀬もストレートで三球三振に仕留める。
高瀬は狙い球のカーブでなかったのでカットにいったのだが、それを見ていた8番の山ノ井に泳いでいると物真似されてしまう。

阿部は阿部で高瀬がカットしにいったのを打ちにいったと思い、狙い球を変えたかもしれないと試しに山ノ井にボール球のカーブを投げさすが、これを山ノ井が振り切るとラッキーな内野安打となる。
阿部は次の9番の前川は先に三橋のまっすぐを打っていると警戒すると前川はバントの構えなので素直に送りバントさせる。
阿部が三橋にナイスピッチングと声をかけるが、その三橋は遂に肩で息をし始める。
そんな三橋をみて阿部は、なんとか終りまでもってくれと祈りに近い思いを持つ。

1番の真柴はカーブで打たせて取ろうとしたが、これまたラッキーな内野安打になりランナー1・3塁となって、また西浦はピンチを迎える。
このラッキーな安打に百枝は嫌な感じを覚える。
ここで少し雨足が強くなる。

一方、河合は三橋のストレートに感じている違和感を3番の島崎に話して浮いているというと島崎は思わず噴出すが、とりあえず見てみるという。

2番の松永に対しては1球目はストレートでストライクを取り、2球目はカーブで打たせようとするが、この2球目の時に、三橋の足が滑って暴投(ワイルドピッチ)となり、3塁の山ノ井がホームを踏み、遂に3-2と桐青がリードする。

桐青側は大いに盛り上がり、西浦側はあのコントロールのいい三橋が暴投したので呆然となる。
バッテリーが呆けているので、栄口が三橋のフォローに行く。
阿部がタイムを要求して三橋の元にくると三橋は自分のせいだとばかりにオロオロする。
阿部は三橋は悪くなく雨のせいだといい、三橋の手を触ると冷たくなっている上に震えていた。
そこで阿部は松永を敬遠して間を取ることにする。
しかし、三橋は自分が頼りないから敬遠するんだと思ってうじうじしていると、阿部は怒って三橋に喝を入れる。
それを見て栄口はやり過ぎだと思って、三橋に阿部のいうことを説明する。
阿部は三橋に「お前しかいねぇんだから、しっかりしてくれ」と切願すると、三橋はやっと阿部が三橋の為と思って敬遠するんだと分かって俄然やる気になる。
この四球(フォアボール)を見て瑠里も弱気になってしまう。そこにまたしてもメールが届く。

この敬遠の間で三橋は手の震えも止まり落ち着きを取り戻し、まだ投げられると実感する。
3番の島崎は河合からいわれたストレートを見るために球をカットする。
そこで阿部は早めに打ち取ろうと速い方のストレートを投げさせ目くらましをしてからくせ球のストレートを投げさせるとそれをファールする。その島崎を見て河合は泳いでいると思う。
もう1球くせ球のストレートを投げると島崎のバットは空を切ると共に、バットが飛んでしまう。

それを見て雨で手が滑ったと思ったのか審判が集まって試合を続行するか協議を始めた。
百枝は桐青と互角に戦っているのだから最後までやらせてと強く思う。

三橋がトイレに行くのを見た阿部は何か違和感を感じて、トイレに行くとそこで三橋が頭からシャワーを浴びていた。
阿部はひでぇと思い三橋の右手を取り、三橋に思い切り握らせてみると、三橋の握力はもうなくなっていた。

阿部があまりのことに絶句していると、こともあろうかそこに瑠里が来て、「レンレン」と呼びかけ叶が勝ったと言う。
三星は7回コールドで勝ち、叶も最終回に投げ3人で抑えたと興奮して伝える。
そこに職員の人が来たので、瑠里はごめんなさいといって一目散に逃げ帰る。
それを聞いた三橋は顔つきが変る。
しかし、そんな三橋と瑠里の会話を秘かに聞いていた西浦のナインはレンレンといって噴出す。
田島が手を出し三橋に握らすと握力が戻っており、阿部が再度確認するとやはり握力が戻っていた。
そこに、花井が試合が再開されることをナインに告げる。
みんなはまた逆転して俺たちが勝つんだと思う。

(21)
中止とはならず試合が再開されたので浜田はよかったぁと安堵する。
河合は島崎の情報から三橋の決め球はカーブではなくくせ球のストレートではないかと思う。
そして、決め球がカーブだと思ったのは阿部の1試合を通しての組み立てにはめられており、こちらが調べられている分、相手に一日の長があると思う。
試合再開になったので河合はナインに改めて気合を入れる。

3番の巣山は自分が打てるのはストレートしかないとストレート狙いで打つが、その当りそこねの球はふらふらと落ちたため野手のお見合いとなって1塁に出る。
河合はここはランナー(走者)が当然走ってくると思う。
河合は4番の田島はシンカーに手を出す楽な4番だと思うが、その田島がどこにも力が入っていない自然なフォームなのでどんな球でも打てると思う。
田島は初球を打つがファールになる。それは河合がその田島の自然なフォームから危険を感じ様子を見るためシュートをかけていたためバットの芯から少しずれてためである。
それを見て高瀬も田島には気合を入れて投げようと思う。
百枝も田島もスライダーが来ると読むがストレートだったので田島は振り遅れファールとなる。
そこで再度百枝は田島にサインを送るが田島は集中しているために百枝のサインを見ない。
百枝はイラッとするが、バッテリーが田島用の投球をしているということで田島の読みにまかす。
バッテリーのストレート勝負に田島でもとらえ切れなく両者の競り合いか続く。
これに桐青も西浦を共に熱い応援を送る。

田島が一歩を引かないので、河合は高瀬が先につぶれると思い、シンカーで揺さぶりをかけてくる。
河合は田島の集中力を見て、ストレートやスライダーでは打ち取れないということで、高瀬の決め球のシンカーをストライクゾーンに要求する。
その高瀬の渾身を込めたシンカーを田島はまたしても打てず空振りの三振に終わる。
こうしてこの勝負はまたしてもバッテリーの勝ちとなる。
高瀬は雄叫びを挙げる。
田島はストライクのシンカーさえも打てなかったのでこれが高校野球のレベルかと悔しがる。
百枝は田島が落ちていると心配するが、田島は「すんませんでした」と謝りコーチにいったのでとりあえず安心する。

高瀬は対田島でエネルギーを使いすぎて、5番の花井に2ボールとなる。
田島がコーチに立ったので、巣山はすかさず2盗する。
これに対して、いままでなぜ走らなかったのだとバッテリーも監督も不思議に思う。
巣山は3盗までしてしまう。
そこで監督はそんなわけのわからん作戦などないと思って、はっと気づく。田島だと。
田島だけが高瀬のモーションを盗んでいると。
花井は四球(フォアボール)で出塁し、ランナー1・3塁となり西浦のチャンスとなる。

花井はすかさず2盗したので、監督は田島だけがモーションを盗めると確信する。
ランナー2・3塁になったので、桐青は6番の沖を敬遠して満塁として7番の水谷と勝負しようとする。
水谷は一死(ワンナウト)満塁で俺かよとびびる。
百枝は水谷ではスクイズは危険が高いと判断して打てのサインを出す。
水谷はますますびびるが、そんな水谷を三橋が励まそうとすると、水谷は瑠里のレンレンという呼び名を思い出して噴出したため緊張が少しは解ける。
桐青はスクイズ警戒で1球目をはずすが水谷は思わず振ってしまう。
巣山は水谷にサードランナーと声かけをし、水谷はスライダーに的を絞る。
そのスライダーを打つが1・2塁間のゴロとなり万事休すかと思われたが、2塁手の島崎がグランドに足をとられてスタートが遅れたために、球は外野に抜け、巣山がホームを踏み、再び3-3の同点となる。
花井はこの期に一挙に逆転を狙いホームに突っ込むが、外野から良い球が返ってきてホームタッチアウトとなる。
西浦の応援にはナイバッテング水谷が響き渡る。
水谷は「や。やったぁ」と雄叫びをあげる。
次打者の三橋は三振に終わる。

田島が落ち込んでいると、ナインは9回に田島まで打順を回すという。
それで、田島は俄然やる気が蘇る。

そして、8回裏桐青の攻撃は4番の青木からなので阿部はここを抑えれば勝ちが見えると気合を入れる。

(22)
河合は7回あたりから決め球がカーブからストレートになっていると読む。
そして、河合は4番の青木なら三橋のストレートを捉えられると期待を寄せる。
阿部はここからは全員最後の打席とするために三橋のまっすぐで逃げ切りの体勢に入る。
青木は最初のストレートをボールだと思って見送るがストライクになったので驚く。2球目はともかくバットを振る。3球目は高めのボールを見送り、次は変化球で来ると読んだがストレートが来たので見送りの三振となる。

青木に4球ストレートなので河合は決め球がストレートだと確信を持つ。
そこでベンチの島崎に合図を送って、監督に決め球がストレートだと進言させる
河合は1球目はストレートをじっくり見て、予想の軌道に落ちてこないと見抜くがどういう風に落ちてくるかまでは分からないので、2球目はカット感覚で振るが空振りをする。
河合はカーブだと思って振ると打球が上がらずファールとなる。
それを見て阿部は河合がストレートに対して何かをしていると思い、次の球はストレートでなくカーブを投げさせる。
河合はカーブに対して体が泳ぐがカーブを打つ感覚になっていたのでなんとかヒットにする。
結局、最後はカーブになったので、桐青の監督は島崎にやはりカーブが決め球という。
しかし、桐青の監督は三橋のストレートはフライになりやっかいな球だと思う。
河合はカーブが来たので、阿部を性格が悪くまったく捕手向きの奴だと感心するが、結果的に打ったから俺の勝ちだと悦に入る。

百枝は8番は今日2本打っているということで6・7番でアウト取りを指示する。
6番の本山はバンドの構えをしたので、阿部は素直にバンドをさせて1死(ワンナウト)を取ろうとカーブを投げさすと、本山はバスターに切り替えてヒットエンドランを成功させ、ランナー1・2塁となる。
この博打的な積極的な攻撃に百枝も阿部も驚く。
7番の高瀬もバンドの構えをしたので、百枝はストレート勝負と思うが阿部はまたしても1死を取ろうとカーブを投げさせるとまたしてもバスターで田島の横を抜かれる。
2塁ランナーの河合はこの打球で3塁を蹴ってホームに向かってきたので、水谷から田島へ田島から阿部へと送球しホームでクロスプレーになるが阿部が河合に弾き飛ばされて、河合はホームインする。
土壇場で再び桐青が4-3とリードし桐青の応援は大いに盛り上がる。
桐青の監督は博打が当たって1点取ったが1点では安全圏ではないのでこのチャンスにもう1点取ろうとする。

8番の山ノ井もバントの構えなので阿部はあきれるが、ランナー1・3塁なので今度こそはスクイズがあると思う。百枝もスクイズ警戒して1球目は外すサインを出す。
スクイズだと思って沖をダッシュさせたらまたしてもバスターで打ってきた。
その球は三橋めがけて飛び三橋のグローブに当たる。
三橋は球を見失うが栄口の後ろと言う声で拾い、阿部がバックホームと言うが三橋は一瞬躊躇する。
それでもホームに投げて間一髪3塁走者の本山をホームでタッチアウトにする。

しかし、阿部は三橋がホームに投げるのを躊躇したので激怒してマウンドの三橋に詰め寄り、襟首をつかんで叱責する。
直ぐに栄口が行って阿部をなだめ、三橋は田島にその理由を言う。
三橋はサードランナーによって阿部が吹っ飛ぶと思って躊躇したとのこと。
それを聞いた阿部はますます激怒して、俺は怪我しないといっただろう、二度と逆らうなというと、三橋は怯えて従う。
田島が阿部はもう怒ってないというと、阿部が怪我しない約束を覚えていたということで気持ちを持ち直す。

次はこの試合唯一三橋のまっすぐを外野まで打っている前川なので阿部は用心するが、前川はストレートで3球三振に終わる。
河合はストレートを誰も打てなかったのは残念だが次の回を守ればこの試合は終りだと思う。
阿部は前川に惑わされたけど前川のあの打席はまぐれだったと思う。

1点差のビハインドで迎える9回表の西浦の攻撃は9番の阿部から。
河合は先頭を切る、阿部は×(ばつ)ゲームになんかさせねぇとお互い意気込む。

(23)
阿部が雄叫びを上げて打席に立つと、浜田は阿部が気合が入っているということで、トランペット担当の松田佳之(まつだよしゆき)と大太鼓担当の深見智花(ふかみちか)に頑張れよと声かけをして、隆也コールをする。
阿部はぜってい出ると集中力を高める。
初球は高めのストレートを空振る。2球目は低めのストレートを見送る。
それを見て花井はちぇ振れよいい球と舌打ちするとそれを聞いた栄口はびっくりして花井は勝つ気だと改めて思い、あと10回やったら10回ぼろ負けかもしれないけどこの試合は1点差だここで欲張らなきゃ嘘だということで阿部に打て打てとみんなで声援を送る。
3球目は高めのストレートのボールとなり、ボールカウント2ストライク-1ボールとなる。
ここまでストレートだけなので、阿部は速球に的を絞る。
4球目のストレートを打った球は球速に押されて3塁前に転がるが必死に走った阿部の足の方が間一髪早く内野安打になる。

阿部が出たので西浦の応援は大いに盛り上げる。
河合は田島がコーチに立っているので1球目から走ってくると予想してクイックで投げさすが、1番の泉は初球からセーフティバントを試み上手くピッチャーの横に転がし内野安打としてランナー1・2塁となる。
西浦の応援はますます盛り上がる。
この続いたラッキー性のヒットで高瀬は西浦の勢いに押されていると感じる。
高瀬は格下が勝つことがあるがあれはミラクルでもなんでもなくやられている方が自滅しているだけだと思い、俺は食われないぞと集中力を高める。

2番の栄口なので田島のコーチはここまでということで桐青の監督と河合はここで走ってくると読んで、1球外し3塁に力強い球を投げて3塁で刺すぞという牽制をする。
これを見て田島も百枝も3盗は難しいと思う。
そういうことで栄口にバントをさせてランナー2・3塁にしようとするが、それを読んだ河合は簡単に栄口にバントさせないような速いストレートを投げさせボールカウント2-1とする。
それでも百枝はスリーバント失敗も辞さず栄口に速球打ちのバントのサインを出す。
栄口はここはフォークが来ると思っていたのでびっくりするが次打者の巣山がフォークはないと説明する。
そこで納得した栄口は巣山に気合を入れてもらってストレート1本に絞り、見事にバントを成功させ、ランナーは2・3塁となる。
西浦の応援はどんどん盛り上げる。
巣山はこの試合は田島がマークされているので、何とか自分で1点を取ろうと気合を入れるが高瀬のストレートの速さに押された上に最後はシンカーを見逃し3球三振に終わる。
桐青は高瀬を讃える応援で盛り上がる。

そして、田島の4度目のチャンスでの打席となる。
場面は2死(ツーアウト)2・3塁である。4度目の正直となるか?
田島はナインの声援を受けるとそれにサムズアップで答える。
それをみてナインはうっとりする。
田島コールが球場に響き渡る。
高瀬はあと1死だということで、終わったあとのことを考える。
田島は1球目のストレートをファールする。
ストレートはもうめいっぱいということで、田島にはいままでシンカーで仕留めているのでシンカーで打ち取りにくる。
そのシンカーがストライクになり、バッテリーは2ストライクと田島を追い込む。
両陣営とも思いが交差する。
そして、運命の1球が投じられる。

なんと誰しもが唖然とするようなことを田島はやってのける。
シンカーにバットが届かないと見た田島はバットを振る瞬間になんと指をずらして右手を親指3本でつかみバットを長くしたのである。
体勢は崩れるのであるがそこは天才の田島、バットコントロールでセンターの頭を超し、走者を一掃する。
阿部と泉が帰り、この試合初めて複数点である2点を入れてこの土壇場で5-4と再度逆転する。
田島は雄叫びを上げ、西浦はこれ以上ない盛り上がりを見せる。田島コールが鳴り止まない。
百枝は身震いをする。

この打撃に河合は信じられないと唖然とする。
桐青の監督は、「バッテリーのせいじゃない、あのバッターを敬遠させなかった俺の責任だ」と心の中で呟く。
河合は高瀬に歩み寄り、また逆転してやるといって高瀬をフォローする。
田島は2盗する。
花井は1球目のシンカーにびっくりしてそのあとのストレートに対応出来ず、3球三振に終わる。

阿部は1点差ではきついと思いながらも三橋に気合をいれる。
三橋は俺が打たれなければ勝てると思いが募る。

(24)
1点リードでいよいよ9回裏の守備である。
ここを0点に押さえると西浦は勝つ。

河合は1点差で負けているということで、ます1点を確実に取りにいくとナインに気合を入れる。延長になればこちらが有利なので同点にさえすれば九分九厘勝ちが見えるということである。
桐青のナインはそれに答えて声を上げる。
三橋はマウンドで緊張のあまり震えがくるが、この回を押さえればみんなで勝てるんだ思い、自分を奮い立たせる。

そして、お互いの思いをかけて1番の真柴が打席に立つ。
真柴は球を良く見るためにバントの構えをする。
真柴は1球目のストレートを見送る。それを見て阿部は2球目もストレートを要求すると三橋はストレートに不安を持ちながらも投げるが、またしても真柴は見送る。
三橋がストレートに不安を持っているのを見破った阿部は、三橋にストレートの良さを教えるためにあえてシュートを投げさせるが、それが甘く入ったため真柴はセーフティバンドを試みる。
三橋がその球を取りに行こうとするが足がついていかずこけたので、田島が取って1塁に投げるが間一髪でセーフになる。
桐青の応援は盛り上がる。
桐青の監督は変化球に逃げる甘さがあるならそこからつけこめるとほくそ笑む。

シュートが甘く入ったので阿部も三橋も百枝もここが限界かとうろたえる。
それで、阿部は「三橋、投げられないなら代わってくれ、ここは三星学園じゃねぇからな、投げられないのなら沖にでも花井にでもマウンドを譲れ」と大芝居を打つ。
三橋は百枝の方を見ると百枝も交代に同意する仕草なのだが、それでも三橋は投げたいのでよろよろと立ち上がる。
そんな阿部と三橋を見て百枝は「阿部くん、役者だわ、代える気なんてないくせにぃ」と思う。
三橋は1塁の沖を見て、球をもらう。
沖はこんな場面で投げるなんて嫌すぎるから、自分なら喜んで交代するのに、それでも投げたがるなんて三橋は投球中毒でしかないけど、そういう後ろはすごくやる気が出ると気合を入れる。

三橋は怖い降りたくないと心が揺れ動くがそれでもここを誰にも譲りたくないと肝が据わる。
それを見て阿部は「よし目が定まった、勝っている試合で堅くなるのは欲の出てきた証拠だぜ。お前にとっちゃ良い傾向なんだ、そのプレッシャー受け入れろよ」と少し安心する。

2番の松永へのストレートの1球目に真柴は2盗をする。
百枝はランナーに振り回されずバッター(打者)をひとりずつ切るようにとサインを出す。
三橋は阿部を信じてまっすぐで松永を三球三振に仕留め1死(ワンナウト)を取る。
松永は3番の島崎に普通の球なのになんで当たらないのか分からないと嘆く。
阿部は島崎に前打席でストレートを3球投げたが空振ったのでまだストレートが通用すると見る。
島崎はバントの構えで球を良く見ようとするが、まだバットが球の下を叩くので上がってファールとなる。
2球目の時は、阿部へのファールとなるがそれを阿部は取れなくて悔しさの為に右手でグラウンドを叩くと三橋は自分のストレートが遅くなっているから阿部が怒っているだとうろたえる。が、阿部が悪いと謝ったので怒ってないと安心する(笑)

阿部がバント警戒の指示を出したので、島崎はともかく打てばなんとかなるだろと振り切る。
その打ち上げた打球はバント警戒で前に出てきた田島の頭を越えて落ち、それを巣山が取って1塁に投げるが握りが悪く1塁暴投になり、それを見た2塁ランナーの真柴は3塁へ走り、カバーに入った阿部の送球も間に合わず、ランナー(走者)は1・3塁オールセーフとなる。
桐青の応援は盛り上がり、監督はご満悦である。
百枝は遂にミスが出てまずいと思う。

この状況で次のバッターは4番の青木である。
桐青にとっては願ってもないチャンスであり、西浦にとっては絶体絶命のピンチである。
このチャンスに桐青の応援は盛りに盛り上がる。
青木はたとえストレートできても、1死で3塁ランナーが足の速い真柴なので、これで点を入れなければ4番じゃないと意気込む。
ネクストバッターズサークルにいる次打者の河合は、青木に1点入れろ、その後は俺が1点入れて勝つとこれまた意気込む。

阿部は三橋にストレートを要求する。
三橋はストレートは怖いと思い変化球も打たれているので、もう俺は桐青に攻略されたんだと弱気になるが、それでも投球中毒だからマウンドだけは降りたくないと執着する。
そんな三橋を見て、ナインは三橋に励ましの声援を送り、主将の花井はライト(右翼)から「三橋ぃ、あとのことはまかして、お前の一番いい球を投げろ。お前の投げる球なら誰も文句ねぇから」と叫び、みんなも同意の声を上げる。
それを聞いて三橋はへろへろの自分が降りずに投げている嫌な奴なのになぜ信頼するのかわけ分からないという感じになるが、なんて優しいこといってくれるんだと、阿部のミットめがけて渾身のストレートを投げる。
青木は読みのストレートということで振る切る。
が、その球はやはり球の下を叩いているので浅いフライとなる。
センターの泉は「投げ勝っている、取ってやるぜ三橋」と走りに走ってダイビングキャッチをすると、球はグラブの先端に入っており、それを花井にトスすると、花井は強肩を生かしてホームの阿部に矢のような送球をする。
阿部とタッチアップした真柴がホーム上でクロスするが、みんなが固唾を飲んで主審を見ると、主審はアウトの宣告をする。

西浦は勝った。
西浦のナインは大喜びをし、田島は三橋に勝った勝ったと飛びつく。
阿部は勝ったと呆けたまま呟く。
河合は黙ってネクストバッターズサークルを離れる。
整列した両校のナインに主審が5-4西浦高校、ゲームといって試合は正式に終了する。

ナインが援団に「応援ありがとうございました」とお礼の挨拶をすると、拍手で讃え浜田は「こっちこそだ、感動をありがとう」と答える。

それを見ていた河合はバッグから家族の思いのこもったお守りを取り出しそっと握りしめる。
泣いているナインに出るぞといってベンチをあとにする。
高瀬は河合に「かずさん・・・・・すんませんでした、すんませんでした」と嘆くと、河合は「お前が謝ることはいっこもない」といって、高瀬の肩を抱き涙を流す。
こうして、桐青の今年の夏は終わった。

百枝はこのあとも練習をして今日の反省会をするというと、応援に来ていた母親たちは驚く。
百枝がタクシーを呼ぶというと、花井母は車で来ているので自分たちでナインを学校まで送ると申し出ると百枝は感謝する。
そこへ桐青の河合(たち)が来て、花井のバックホームを褒め、この強さなら甲子園を狙って欲しいとマネージャーたちが折った千羽鶴を託す。
花井(たち)はお礼をいい、河合たちが目が赤かったので泣いたと思い、改めてこの勝ちの重さを噛みしめる。

三橋は別場所で志賀剛司(しがつよし)の身体チェックを受けていた。
志賀の見立てでは三橋に特に異常は認められなかった。
そこでダウンしようと阿部と田島が三橋に声をかけると三橋は眠っていた。
阿部は田島に三橋が今日はなんかおかしくなかったかと聞くと田島はいつもの三橋ではなかったという。
阿部はこの三橋のハイテンションがあったからこそ今日の勝ちはあったと思い、ぶったおれて道理だと思う。

そこに桐青の1年の仲沢利央(なかざわりおう)が通りかかり、眠っている三橋を見て訳を聞く。
その時、田島と目があって田島だと分かりその凄さに色々聞きたいと思ったが、時間がないのでメルアド交換をする。
田島は仲沢の手にメルアドを書く。
仲沢は田島(たち)に声援を送って去る。
田島が誰だよというと、阿部が桐青の控え捕手だと教える。

阿部と田島が百枝のとこに三橋を連れてきて、田島が三橋がつぶれたことを言うと、百枝は三橋母に連れて帰るように言う。
三橋母は三橋がどろんこなのでユニフォームを脱がせて車に乗せる。
百枝母は初めて生で野球みたけど面白かったと言い、瑠里は三橋のあどけない顔を見ながら、今日来て良かったと思う。

(25)
戦い済んで日が暮れまた明ける。

三橋は叶に埼玉に行っても野球やめるなと言われたことを思い出し、野球はやめなかったが阿部にマウンドを降りろといわれても降りなかったので三星時代と何も変わってないと悶々としながら床に就く。

学校で阿部は泉に声をかけ、三橋のことを聞くと三橋は今日は休みとのこと。
それを聞いて阿部はサッカーは負けたので花井と三橋家(みはしんち)に行くと言う。
そこに田島が来て俺たちも三橋家にカレーを食べに行くと言う。
田島は女子に4番の人だといわれる。

3人で浜田のバスケットの応援に行っていると、浜田も女子に団長の人だといわれる。
それを聞いて阿部は、三橋も明日から色んな人に褒めてもらえてちょっとは自信持つかな、と思うが、三橋のことを思い返すと、いやいつも通りきもくびくつくだけかぁ、あれ無性に腹立つよなぁ、田島には普通に話すのに、と結論づける。
阿部は三橋が田島にはメールを返したのに自分に返してこないので嫌われているのかと思うが、三橋にはそんな度胸はないと思って三橋はよくわかんねぇということで納得する(笑)

三橋が熱出して寝ているとメールが届く。
それは瑠里からで叶に勝ったことを言ってないのなら自分が言ってもいいというものだった。
三橋は瑠里に自分で言うといって昨日はありがとうと返信する。

そうしたら、またメールが来て瑠里からの返信かと思っていると、阿部隆也だったので100%びくつく。
おそるおそるメールを見ると、昼に俺と花井も行くということだったので、今度は100%死に体になる。
三橋はマウンドを降りなかったことで阿部が怒りにくると思っているので雲隠れしようとすると玄関のチャイムが鳴る。
もう逃げられないと諦めた三橋はへろへろした青い顔で玄関に出てくる。
それを見て阿部はすげぇ具合悪そうだと言う。
恐怖の期末テストは今日返って来て、みんなで勉強した甲斐があってか三橋も田島も赤点はなかった。
阿部が三橋に体重を測れとかなんとか指示しているのを見て泉は阿部はえばってるなと思う。
田島は桐青戦の最後の打席でグリップをずらしてシンカーを打ったので右手の手首を負傷していた。
三橋が体重を50キロというと、阿部は怒って3キロも減っているじゃないかというが、こうやって怒鳴るから俺は嫌われるのではないかと思い直して普通に話すことを心がける。
が、やはり三橋はきもいのでキレかかるが我慢する。
そして、あいつ見てるとたまにぶん殴りたくなるのは俺だけと言うと、花井がいいやと賛同する。

うまそうといって、三橋と田島と泉はカレーを阿部と花井は自分の弁当を食べる。
花井が三橋親に持ってきたDVDを見ていて榛名が出てくると三橋は感激するが阿部はあっさりと別に順当だろうと言う。
それに内心意義ありの三橋はどもりながら、俺たちも勝ったでしょうと言うと、みんなにんまりとする。

阿部が三橋になんで俺たち勝てたかと聞くと、三橋は自分はマウンドを降りなかったということで昔と変ってないと落ち込んでしまう。
そんな三橋を睨(にら)んでいる阿部を花井は、不憫だと言う。
花井は弁当を食べ終わってカレーを食べようとして三橋のことを思う。
花井は昨日の試合で9回裏に三橋が4番に対した時、三橋が投げるなら精一杯の球だと思ってそれで打たれるなら文句ないとどなったのは当たり前のことなのに、三橋はいちいち特別なことのようにびっくりする、そういうのがすごくむかつくし色々むかつくので阿部がキレなければ俺がキレていた場面は一杯あった、中学の時出会っていたら間違いなくいじめ側に入っていたな、出会が高校でよかったと思う。

田島が唐突に三橋になんで西浦に来たのかと問うと、三橋はお母さんの学校だからと答える。
今度は阿部が田島に西浦に来たのは尋ねると、田島はひいじいさんが倒れて家に誰もいなく怖かったので実家に一番近い学校にしたとのこと。
これを聞いて阿部は大家族ありがとうと感謝する。
花井はレベルと通いやすさでというと、泉はグランドを見てからと言う。
そうすると阿部もグランドと言い、泉が春休み栄口と来てただろうというと、春休みには栄口を誘ったけど下見はひとりで来たと言う。

テレビで昨日の桐青戦のニュースがあり三橋の名前が呼ばれると、三橋はまたしてもびびり今日はみんな自分が降板しなかったのを怒りに来たと思って、みんなの楽しみを壊したくないと泣き先に謝ろうと思って、「昨日は勝手してすみませんでした」と正座で頭を下げる。
みんながきょとんとするので、三橋は代われと言われてというと、阿部はカレーを食べながら「あれは嘘だよ」とこともなげに言う。
今度は三橋がきょとんとする。嘘と聞いて一気に力が抜ける。
阿部はそれよりもバックホームを躊躇したことの方を問題視してもう絶対にするなと言う。

泉が昨日の反省会の総評を渡すと、そこには三橋が頑張ったということが書かれていた。
それを泉も花井も普通のことだというと三橋は叶の言葉「お前のやっているのは違うんだ、ここで止めちゃだめだから」を思い出す。

みんなが帰ると、三橋は「こんなに嬉しいのが普通なのか」と思いこのことを叶に言いたい気になる。
そうすると折り良く叶から「勝ったぞ」とメールが来たので、「俺も勝ったよ、俺もみんなで勝ったよ、野球やってて良かった、修ちゃんありがとう」と返信する。
叶は修ちゃんの愛称にガキん頃に戻ったみたいだとにんまりして、次ぎも頑張れよ廉と呟く。

三橋は左手にボールを持って心地よい眠りに入る。

(特別編1話)
この話は阿部たちがまだ中学3年生の時に、1年先輩の榛名元希(はるなもとき)が武蔵野第一高校の野球部に入部して体験したある一齣(エピソード)である。

武蔵野第一高校の2年生エースの加具山直人(かぐやまなおと)は3回で交代した1年生の榛名の投球の凄さを見て己の無力を感じやる気をなくす。

そんなある日加具山と榛名はマネージャーの宮下涼音(みやしたすずね)に呼び止められて立ち話をする。榛名はけっこう恐縮する。
香具山は榛名の凄さを知るために榛名の自主練に参加するが、その筋トレに音を上げてしまう。

榛名は主将の大河浩宣(おおかわひろのり)から2年の春から正捕手の町田祐樹(まちだゆうき)と組むように言われる。が、榛名がエースになっても1試合80球しか投げないというと、大河はカッとなって榛名を蹴り飛ばす。
榛名は宮下と秋丸恭平(あきまるきょうへい)にかかえられてベンチに戻る。
大河は怒りが収まらず、香具山にお前がエースで投げろと言う。

香具山は大河の件を榛名にフォローする過程で榛名が80球しか投げない訳を知る。
それは成長線が閉じない間は無理したくないということだった。
そこで香具山はそのことを大河に話せば大河も納得すると言う。
香具山は榛名の身体を見てますますやる気をなくし、榛名に部活をやめると言う。
一方、宮下は大河に電話して、昼間のことで一言いいたいから裏門当たりで落ち合う約束をする。

榛名は香具山が部活をやめるというので驚く。
榛名がなんでやめるのかと聞くと香具山は投手なんかやりたくない、やめて勉強するんだと言う。
それを偶然裏門に来た大河が聞いていて、宮下にキャンセルの連絡を入れるが宮下はもう来ていたので2人で盗み聞きすることにする。
香具山はなんで榛名みたいな優秀な投手がうちみたいな弱小チームに入って来たんだ、甲子園に行きたいならもっと強いチームに行けがいいじゃないか、お前はここでは浮いていると愚痴を言う。

それを聞いて榛名はこいつ何言っているんだとばかりに唖然とする。
どうして最初から諦めるのかと聞くと、香具山は試合に勝ったことがないそんな自分が努力るのは恥ずかしいと言う。
それを聞いて榛名はますます唖然とする。
そして、夜具山が皮肉を込めて目標を聞くと、榛名はこともなげに「プロ」と言う。
それを聞いた香具山は自嘲気味に天命だとか才能だとか言い出したので、榛名は切れかかるがはっと気づく。
香具山はいま始めて野球に対して気持ちがぐらついているんだと思い、自分の中2の時の体験を門外不出で話すと言う。

門外不出ということなので盗み聞きすることは出来ないと思った大河と宮下は名乗り出てくる。
それを見た榛名と香具山は凍りつく。
大河がなぜ榛名がここに来たのか知りたいと言うと榛名は話す気はないと突っぱねるが、宮下が可愛くお願いすると榛名は転びバテレンになってしまう。

榛名がこの学校を選らんだ理由は、学校の側にグランドがあることある程度のトレーニング設備があること監督がなるべく不熱心なことに合致したからと言う。
ここから中2の時の榛名の原体験が話される。
それによると、榛名は監督のお気に入りの為に過酷に使われて肘痛になったが成長痛ということでそのまま投げさせられた。しかし榛名は心配でこっそり大きな病院に行ってMRIを撮ると半月板を損傷していたのだが、そうすると監督は榛名は使い物にならないということでほったらかしにしたという。
なんとか自分でリハビリして治したのだが、直っても監督は榛名を無視いて使わなかったいう。
それで榛名は野球をやめたいと思うがそんな時に中学の仲間がシニアに行けといってくれシニアの経験で立ち直れたという。

その話を聞いても香具山は自慢にしか聞こえないといってうじうじしていると、大河が切れて香具山に文句をいう。
そこで榛名は香具山に自信を持たせる為に50m走を提案する。
榛名は香具山がやる気が出すように宮下に口添えをさせた上で、50m走をすると香具山を榛名に勝てると思い込んで全力疾走したので、7秒5から6秒8へ記録が上がった。

そこで榛名が本当に野球をやめたいのかと聞くと、香具山は俺はやめたいのではなく勝ちたいのだと言う。
榛名はそれを聞いて、「勝ちぃつうエサなしでこの重労働を続けてきたなんてねぇ、あんた相当野球が好きだっつうの」と言う。

そんなことで時間が遅くなったので、大河は宮下を送っていくことになった。
香具山が逢引のお邪魔でしたというのを聞いて、榛名は初めて宮下と大河が付き合っていることを知って体中を秋風が通り抜けていった。
香具山はここぞとばかりに榛名をいじめる(笑)

榛名と分かれた香具山は明日から思い切り力いっぱい勝利を目指すんだと自分に誓う。

こうして武蔵野第1高校は香具山が3回まで全力投球をしその後を榛名が締めるという勝利の方程式が確立する。

「勝利はたまらない味だった」(香具山直人)


☆所感

こうして西浦高校は、去年の埼玉大会優勝校の桐青高校に勝ってしまうのであるが、この勝ちを呼び込んだ要因は3つほどあると思います。
それは
1.データ
2.メンタル
3.練習
です。

データは、桐青が事前に西浦のデータをまったくといっていいほど持っていなかったのに対して、西浦は百枝まりあ(ももえまりあ)が春の県大会での桐青をビデオに取っていたのでそれを参考に出来た。
そこから篠岡千代(しのおかちよ)が各打者の打撃の傾向をデータベース化した。
そしてそのデータを活用するだけの力を持つ者が西浦にはいた。
いくらデータが豊富にあってもそれを戦いの中で活用できなければ宝の持ち腐れである。

攻撃においては、高瀬準太(たかせじゅんた)と河合和己(かわいかずき)のバッテリーの配球を百枝が分析して傾向と対策を各打者に伝達した。
守備においては、阿部隆也(あべたかや)が各打者の打撃を分析して傾向と対策としての配球をした。
その配球に見事なコントロールで答える三橋廉(みはしれん)がいた。
そして田島悠一郎(たじまゆいちろう)はビデオから高瀬の投球と牽制の時の癖を見抜いた。

さすがに桐青もこれらのデータを的確に活用できる優秀な人材がいるとは思わなかっただろう。

メンタルは、もうお馴染みの志賀剛司(しがつよし)のメンタルトレーニングで、モチベーションの維持、試合で練習の成果を普段通り出すリラックス、そして各々がこのチームで何をすれば勝てるかという一体感である。
これが見事にはまって、データとそれに基づく練習を実戦で生かした野球がやれたということである。
どんなデータがあろうがどんな厳しく激しい練習をしていても本番でそれを生かせなかったならほとんど意味を持たなくそこには後悔しか生まれないだろう。
やるべきことをやってこそそこに反省もあるといえよう。

練習は、時間とグランドの占有の制約のある中で、あれもこれもしなくてデータに基づきこの期間でやれる最も効果のあるものに絞って集中的に行なったということである。
それが泉孝介(いずみこうすけ)がスライダーをヒットしたり巣山尚治(すやましょうじ)がストレートをヒットしたり栄口勇人(さかえぐちゆうと)がスクイズバントを横っ飛びで成功したり、また花井梓(はないあずさ)は後ろ向きでファールをダイビングキャッチしたり須山が鋭い打球を横っ飛びで好捕したりしたことに表れているといえよう。

ようするにターゲットを決めてそれに関しては確実にレベルアップしたといえよう。
いわゆる量より質の練習である。
高瀬が最も多く投げる球がストレートとスライダーであると分析してそれを確実に打てるように練習したのである。
普通に考えれば、決め球のシンカーやフォークはそんなに投げないといえる。
やはり通常は決め球は高い集中力を要するためにエネルギーの消耗が激しいので多くは投げないだろう。

守備もここではそんなに描かれてはいないがおそらく各打者の打球の方向などもデータから分析していてそういうシフト的なことも意識にはあると思われるから好プレーにつながっているのだろう。

練習でやるべきことはいくらでもあるが、それを全部やるとなるとどれくらいの時間がかかるか分からない。
対桐青ということを考えるとそこまでの時間にやれることをやるしかない。
ではなにをやるかということである。
そこで生きるのがデータである。
データを分析して、もっとも頻繁に出現するもの特徴的なものを見出しそれに対して確実に対応するということである。
そういう最も効率的なことを行なうためにもデータは重要である。
そして、そのデータを分析しそれを活用できる能力のある者がまた必要である。
データがあってもそれを有効に活用できなくては何の意味もないのである。

一応、この3つを掲げたが、もうひとつのびっくりする要因は、この試合のラッキーボーイともいえる三橋であった。
たまたまなのかどうかは分からないが、この試合で野球人生最高といえるほどのピッチングをした。
阿部の要求するとこに寸分の狂いもないコントロールはもちろん球に気持ちが乗っていて切れがあった。
それが桐青の打者が三振したひとつの要因だろう。
こういう気持ちがなぜ起こったのかはよく分からないが、わたしが思うに榛名元希(はるなもとき)の存在があると思われる。
春の大会で偶然榛名を見て、阿部と榛名の関係を阿部から聞いて、阿部の根っこに榛名がいると知って、阿部の気持ちを確実に自分の方に向けようとしての快投だと思われる。

あの時、三橋は誓ったのだ。
「阿部君には俺が投げる」と。
あそらくこの試合でそれを証明したいという気持ちが無意識的にあったと思われる。

しかし、それも7回までで限界であった。
まったく握力がなくなり投げることができないような状態だった。
ところが、三橋のいとこの三橋瑠里(みはしるり)が掟破りの選手のロッカールームまで侵入してきて、叶修悟(かのうしゅうご)が投げたことを聞いたら、再び力が湧いてきた(エネルギーの充填)。
これは瑠里の大ヒットというよりホームランといっていいくらいの殊勲打であるが、こういうこともあるもんだなと思う。

この奇跡はいまのとこわたしにはよく分からない。
それは三橋と叶の関係がまだよく分からないからです。
阿部が自分の価値を見出してくれた恩人だからその恩人の為に投げようという起動原理(モチベーション)よりも叶が投げて勝ったという起動原理(モチベーション)の方が強いということである。
確かに、阿部との付き合いはまだ4ヶ月ほどであるが叶との付き合いは数年になるだろうから期間からいったら叶の方が断然上だが。
とはいっても、起動原理(モチベーション)は年数に比例するものではないだろう。
ここらへんは、おそらく三橋が最も負けたくない相手が叶なのだろう。
阿部の最も負けたくない相手が榛名のように。
中学の時も、マウンドを譲らなかったひとつの要素に叶に負けたくないというのもあったのかもしれない。
一度でも叶にマウンドを譲れば負けてしまうということで。
だから、叶が投げて勝ったので、自分も負けたくないということで力が蘇ってきたのかもしれない。

ここらへんは、阿部が9回に先頭打者になって絶対に出塁してこの試合を勝つと気合を入れたのは、三橋に勝たせてやりたいというのもあるが、やはり榛名はシードということもあって初戦を突破するということがほぼ確実なので絶対この試合を勝ち取るということなのだろう。
勝てる試合を負けたらまた榛名との差が出来てしまう、というのが大いなる起動原理(モチベーション)であろう。

この快投の方はそれなりに説明も付くが、打撃の方がまったく奇跡というしかない。
正に、ラッキーボーイという神がかりとしか思えない。
最初の2点は三橋がもたらしたといっても的外れではないだろう。
しかも田島にチャンスが巡って来ている時に、その田島が打ち取られているだけにこの三橋のラッキーな活躍がなかったらこの試合の展開も大いに変わっていたかもしれない。
最初の打席では、花井が2塁にいる時に打席に立ち、ともかくバットを振ったらそれが打ち損じのぼてぼてのゴロになるのであるが、転がったとこが良くて、花井は3塁に行き三橋も1塁ベースを踏んだ後に勢いあまって転んでしまうがセーフとなり、ランナー1・3塁となる。
そして、この後三橋のリードが大きくて1・2塁間に挟まれるのであるが、必死に逃げ惑っている間に花井がホームを踏んで待望の先取点が入るのである。
これをラッキーといわず何をラッキーというかというくらのプレーである。

しかも三橋の打撃ではこれだけに止(とど)まらず、2回目の先頭の打席ではストレートを2球ファールしたせいで高瀬が仕留めようと決め球のフォークを投げるが指のひっかかりが悪く、臀部に当たってしまい、死球(デットボール)として1塁に出るのである。
そして、田島の合図で2盗し、阿部のバントヒットで1・3塁となり、百枝と桐青の監督の読み合いからの栄口の横っ飛びのスクイズバントで2点目のホームすら踏むのである。

どちらも痛い思いをしての2点であった。
とはいっても本当に痛かったのは2点を取られた桐青であったのだが。
この2点がなければ、桐青が勝っていただろう、とすら思えるのだが。

それにしても、こういう三橋のプレーで一体阿部は何回青ざめたことか。
ちょっと見てみると
1.2回表に三橋がぼてぼてのゴロで1塁に駆け込んで2転3転と転んだ時
2.4回裏に三橋がマウンドから引き上げ中に、よろけて河合に支えてもらった時
3.5回表に三橋が高瀬から臀部に死球(デッドボール)くらった時
4 5回裏にマウンドから引き上げ中に鼻血を出して仰向けになって休んでいる時
ということになる。

鼻血を出した時などは、この夏は終わったとすら思ったわけだから。
こういうのを見ると、阿部ってけっこう苦労性かもしれませんね(笑)
もしかしたら三橋は普段阿部にいじめられているからその仕返しに阿部をいじめていたりして(笑)
それでも、三橋の握力がなくなってからは阿部も三橋が限界を超えて投げているということで、ひたすら三橋を鼓舞することに切り替えたということになったのだが。

そういうことで、三橋は不思議な子、神の子かもしれないな(笑)
その性格と同じく体格もふにゃふにゃしていてとらえどころのない柔らかさを持っているのかもしれない、ぞ(笑)

対して、桐青のデータやメンタルや練習はどうかというと、
データは、打者一巡してからは西浦のデータも少しずつ入ってくることになるが、そのデータも体系的ではないので、データ戦争では最後まで西浦の優位は動かなかったといえる。
メンタルは、西浦に1点取られたということで高瀬が緊張から解放されて本来のピッチングをするようになり、また西浦がこちらを知っているということで、あなどれない相手だと悟り勝って当たり前という気はなくなり、五分五分というところでしょう。
練習は、明らかに桐青の方が上といっていいでしょう。
しかし、その練習の成果を西浦のデータがない故に効率的に発揮出来なかったということで、これまた五分五分ということでしょう。

そういうことで5回以降は五分五分の戦いになったが故に、西浦のデータ野球とラッキーボーイの三橋で手に入れた2点が最後まで効いたといえそうです。

当然、桐青も西浦のデータを手に入れていたら、初回から対西浦の試合をしていたので桐青が勝っていただろう。
そういうことでは、栄口がこの後10回やったら10回ともぼろ負けすると思うのも頷(うなず)けるだろう。
しかし、現実的には西浦のデータは手に入れることは出来なかったといえるでしょう。
なんたって西浦はこの桐青戦が公式初戦なのだから。
練習試合を見てのデータなどは、お互いいろいろ試しでやっているのでそれがどれくらい参考になるのかは定かではないといえる。
プロ野球のオープン戦での結果か公式戦で違ってきたりするのでもそれは分かるといえます。

そういうことで、どんなにしても桐青が西浦のデータを手に入れるのは直接対戦してしかなかったといえる。
だから、この試合は西浦が桐青のデータを分析して傾向と対策をしっかり見極めて練習し、実戦でもその練習の成果を見事に生かしての勝利といっていいと思います。
もちろん、三橋のラッキーボーイ的なことのような勝負の大きな綾があったことも確かですが。。

ところで、応援であれっと思ったことがあったのだが、浜田の応援では田島にしても三橋にしても性の方を呼ぶのであるが、9回の阿部の時は、「隆也」と名の方で呼んで応援していることです。
これはどういうことなのか。
浜田が練習に参加して、三橋と阿部のバッテリーを見ていて、三橋がその力を出せているのが阿部のリードによるものが大きいということで、阿部に親近感というか感謝のようなものを感じているのだろうか。
どう見ても、阿部は名で呼ばれるほどのアイドル性はないと思うのだが。
かなりびっくりです。

その阿部だが現状の野球センスとしては、並の上くらいといっていいだろう。
捕手の肩も三橋の球が遅いということを考慮しても、ランナーを刺した場面がないということで特に強肩ということではなく普通なのだろう。
打者としてもホームランを打てるような強打者でもなくまたどんな球でも打てる好打者でもないだろう。
また、走者としても時に足が速く塁に出たら盗塁が出来るということではないだろうから普通なのだろう。
シニア時代にもクリーンナップを打っていたというような記述もないので、打力も普通なのだろう。
キャッチングも榛名の速球を取るのに半年もかかったり、三橋がコントロールがいいということで油断があったとしても三橋の緩い球の暴投(ワイルドピッチ)を取れなかったということで、ものすごく上手いということではないだろう。

キャッチングといえば今年(2018年)のセンバツを見ていて、キャッチャーが打者の背中を通る球をキャッチングしていたのには感心しました。
背中を通る球ということになると、球が打者の影に入って一瞬見えなくなるのにそれをキャッチングするということは、ピッチャーが投げた時点で球がどういう軌道を描くか分かっているということになる。
ここらへんは、このピッチャーはそういう球を投げるということが分かっているから捕れるのか、あるいはそういう球を要求したのか、ともかくよく捕れるなと思ってしまいました。

ということで、阿部は特に秀でたものがないといえよう。
だから、百枝が阿部を中学時代共に4番を打っていた田島(好打者)と花井(強打者)の次ぎと言ったのは野球センスということでは当たっているということだろう。
例えば肩でもおそらく田島や花井の方が強肩だろう。

だが、逆にいうと阿部はすべてそれなりのものを持っているともいえよう。
普通に野球をやる分には特に穴のある選手ではないということになる。
しかし、これだけではあまり目立たない地味な選手ということになるだろう。
例えば、そんな選手がこの西浦で3番を打っている巣山尚治(すやましょうじ)であろう。

では、なぜ百枝は阿部に特別な期待をしているのだろうか。
それは阿部がこの年代の者にはないといっていいほどのメンタルの強さを持っているからであろう。
そのメンタルの強さは確固たる勝ちの理論に支えているから崩れるということはない。
阿部には負けるという思想がないといっていいだろう。
どんな相手に対しても勝ちしかないといっていいだろう。
それはつまり、どんな相手でも弱点のない相手はいないということである。
弱点をつけば勝てるということである。

そのためには自分は常に100%の力を出して、相手には100%の力を出させないということである。
相手が自分より上回っていても、相手を最低でも自分の100%の力まで引き摺(ず)り下ろす、あわよくば自分以下の力に落す。
相手に100%の力を出させないようにするのは、どうするかというと相手の嫌がることをとことんして相手のやる気をどんどん奪うことである。
相手を落ち込ますことである。
これはめちゃくちゃずる賢く性格が悪いとできないことです(笑)
阿部は誰しもが知っているようにずる賢く性格が悪いです(笑)

これは弱い者が強い者に勝つための秘策です。
これをすれば弱い者が強い者に勝ちます。
弱い者が強い者に勝つには頭を使わなければ勝てません。
そのためには、弱い者は常に100%の力を出せるようにしておかなければなりません。
この弱い者が常に100%の力を出すということは勝つための必要条件です。
そして強い者に100%の力を出させないというのは勝つための十分条件となります。
この必要十分条件が整えば勝ちにつながります。

これの反対が「獅子は兎を捕らえるにも全力を尽くす」ということで、たとえ強い者であっても常に100%の力を出さなければ足元をすくわれるということでしょう。
とはいってもここでの100%とは常に相手よりも上回った力で臨めということでしょうが。

この弱い者が100%の力を出すということでは、阿部はともかく走攻守それなりに揃っているので十分自分をコントロールできます。
そこらへんが、三橋が死球で出て盗塁して2塁にいる時、百枝からバントのサインが出て、バントするのであるが、ここでも状況を見てへこみのとこにバントするのである。
しかも、バントの構えからバスターに代えそこからバントをするのである。
バンドの構えのままだと、投手と1塁手がダッシュしてくるが、バスターにすると両者ともそこで止まってしまう。
つまりそれだけバント処理が遅れるということになって、阿部は1塁に生き無死1・3塁となるのである。
阿部は走攻守が特に優れてもいないが劣ってもいないので、こうやって臨機応変に常に自分の力を状況に応じて出せるのである。

しかし、野球は1人でやるものではない。
いくら阿部のメンタルが強くても勝つ理論があってもそれだけでは勝てない。
チームが常に100%の力は発揮しなければならない。
しかし、この西浦には、百枝と志賀という類希(たぐいまれ)な指導者がいるのである。
百枝の人心掌握術と志賀のメンタルトレーニングによって、このチームは常に自分の今持っている100%の力を出せる方向性を持っているのである。
それが栄口がはずされた球をスクイズしたことででも分かるということである。
こういうのは自分の力を100%出せるから出来ることである。緊張していたらとても出来ないであろう。

その百枝の人心掌握術のスキンシップもよくよく注意して見れば、田島にも手をつかんで話をしているんだ。
ただし、捕手を指名した後、田島に専用ミットを与えてミット越しにわしづかみにしてではあるが。
思えば花井にも手をつかむのが花井ではなく夏みかんなのだがその潰して出来たジュースを飲ませている訳だ。
もっといえば、三橋にはけつバットの一撃で統制下に置いた(笑)
阿部には優しく、浜田には硬軟で、田島と花井と三橋にはある意味怖さでというところか。
主要な人物にはすべて何らかのアクションをしているということか。

しかし、この阿部に比べて三橋は投げることしか知らないといってもいい。
勝ち方も自分のこともあまり知らないといえる。
だから、阿部は三橋にこの100%の力を常に出させるために姑のように三橋にあれこれいって見張っているということです。
三橋が常に100%の力を出せるように自分をコントロールできれば阿部も口うるさくいわなくてもいいのだが。

さて、そんな阿部が選手としてどのポジションにいればいいかということである。
野球は相手に1点も与えなければ負けることはない。
そういうことでは投手ということになる。
しかし、三橋みたいに投手中毒でもなければ全試合に投げることは不可能だろうし、投げても全試合100%の投球をすることはこれこそ不可能だろう。
ということは、投手と同じような事をして、相手に1点も与えなく全試合に出場して常に100%の力を出すということでは捕手以外にないだろう。
そういうことでも捕手は守りの扇の要(おうぎのかなめ)といえるだろう。

では、相手に1点も与えないためにはどうすればいいか。
面白いことに、ストライクゾーンというのは、ここに球が来たら打者が打てるという領域である。
思えば、打者が打てるという領域に球を投げて、打者を打ち取らなければならないということでは、投手というのはほんと大変なポジションである。
だから野球の勝敗というのは投手の出来次第で70%決まるというのもある程度道理だろう。

そんなストライクゾーンに打ってくださいと球を投げて打者を打ち取るには4つほどの方法があるだろう。
1.ボール球
2.広角
3.速球
4.外し

ボール球とは、ストライクゾーンでない球を振らせる(打たせる)ということである。
ストライクゾーンから外れた球を打ってもそれがヒットになる確率はストライクゾーンの球を打つよりずっと低いであろう。
とはいってもボール球を振る打者なんてのは、そんなのは単なるへたくそだからそんな打者はほとんどいないだろう。
ここでボール球を振らせるとは、ストライクからボールになる球とボールからストライクになる球を放るということである。
いわゆる、変化球である。
ストライクだと思ってもボールが左右や上下(といっても上にはいかないだろうが)に逃げれば、バットの芯には当たらないので空振りなり凡打になるだろう。
ボールからストライクになる球は、打者はボールだと思っているので打つ体勢にはなく手元でストライクになって慌てて振ってもこれまたバットの芯には当たらず空振りなり凡打になるだろう。

広角とは、ストライクゾーンといってもピンポイントではなく結構広いので隅から隅まで使えば、これまたバットの芯には当たらないだろう。
インハイに投げてそれを意識した打者がアウトローに投げられたらおそらくまともには手が出ないだろう。
ここまで極端でなくても外を意識していたら内は打てないだろう。
ここらへんのことは三星学園の織田裕行(おだひろゆき)が言っていたであろう。

速球とは、文字通り速い球である。
速ければ、あっという間に球が通り過ぎたということになり、ストライクかボールかも判断できないだろう。
速い球は原則、球を見ることが出来ないので1・2・3などの決めたタイミングで打つしかないだろう。
とはいってもいくら速い球でも、その球だけならばそれなりに慣れれば、投手のモーションからのタイミングで打つことができるということになる。
だから、打者を確実に打ち取るためには、速球というのは緩急と言った方がいいかもしれない。
150キロの球でも緩急を付ければ、160キロになるということである。
遅い球のあとの速い球は、感覚的には物理的な速さ以上になるだろう。
当然、速い球に的を絞っていて、遅い球がくればタイミングが確実にずれるだろう。

外しとは、上記の3つから打者は球がストライクゾーンに来ても必ずしも打てる(ヒットになる)とは限らないので、この球なら打てるということで、打つ球を決めて打つということが多い。
そこで、その打者が打つのを決めた球を外すような球を投げると打者は打てないということになる。
田島がシンカーを2球続けられて、次のシンカーを見極めようとしていたら、ストレートが来て見逃しの三振に終わったのはそのいい例である。
これはまた、相手の弱点を突くということにもつながる。

大雑把にいって、ボール球は変化球、広角はコントロール、速球はストレート、外しは配球といえるだろう。
この四つがあれば、ほとんどの打者を抑えることが出来るであろう。
最初の3つ(変化球とコントロールとストレート)は投手に関わり、最後の一つ(配球)は捕手に関わるといっていいだろう。
もちろん、投手が全部やってもいいけどそれでは負担があまりにも大きすぎるだろう。
基本的には投手は投げることに専念すべきだろう。
配球によって、野手の守る位置も変わってくるからである。
逆にシフトをしいたらその方向に打球が飛ぶように配球しなければならない。
そういうことを考えたら配球は捕手が行うのが妥当だろう。
捕手は投手を含めて野手全員を見れるのだから。扇の要。

そこで、阿部の関わった投手の榛名と三橋を見てみると、榛名はストレート、三橋は変化球とコントロールということになり、一長一短といえる。
榛名と三橋が合体したら一流の投手ということになる。
まぁ、合体は出来ないので、一流の投手になるためには三橋はストレートを榛名は変化球とコントロールをということになる。
どっちが先にこの課題をクリアできるだろうか。

というようなことでストライクゾーンに球を投げても打者を打ち取れるということになる。
三橋はその絶妙のコントロールと多様な変化球で「ボール球」と「広角」の2つを満たしており、また阿部自身は外す配球ができるので三橋で完封できるといっているのだろう。
そういうことで、三橋は榛名に対抗できる投手ということなのだろう。
榛名が勝ち上がれるレベルなら三橋で勝ち上がれるということなのだろう。

それにしても三橋のコントロールは絶妙である。
左右(横)の変化は、ホームベースが固定なので、ある程度コントロールできるのは分かるが、上下(縦)の変化は打者の身長によって変るので、それに合わせてコントロールしなければいけないので、かなり難しいといえる。
まぁ、ここらへんで三星学園時代の三橋は打たれていたのかもしれない。
今の三橋はともかく阿倍の構えたとこにどんな球でもきっちり投げるということで、打者云々ではないということなのだろう。
阿部の構えたとこなら速球以外のどんな球(ストレートでも変化球でも)でも投げれるということなのだろう。
そういうことで、個々の打者への配球(ストライクゾーンの見極め)は阿部がしているということなのだろう。
阿部としては、この配球をすれば迷わせたり考えさせたりして打者のやる気を減退させることができるというのが分かっているので、そこに投げてくれる三橋は宝物だろう。

自分の思った通りの勝つ野球ができるということ。
ともかく、阿部は性格が悪いので(笑)、相手を出し抜いたり裏をかいたりする事が大好きだといえます。
こういうのは好きでないと相手を落し込めるアイデアが次から次へとは出てこないです。
こういう性格の悪い奴はそんなにいないので、普通は強い奴が勝つといえます(笑)

まぁ、そういうこともあって、阿部はやる気をなくさせることは得意でもやる気を出させることはあまり得意ではなかったということなのだろう。
そこらへんが、榛名も三橋もあまりうまくコントロール出来なく、百枝に阿部は捕手を分かってないとかいわれたりしたんだろう。

とはいっても、今の三橋の110キロくらいの球速では百枝がいうようにいずれ限界があるだろう。
やはり、全国区(甲子園)で戦うには、130キロ台は欲しいところだろう。
130キロ台の速球があって、100キロ前後の変化球がきたら、速球は140キロ台に見える場合もあるだろう。

あと、ここまでで思うには阿部にはほとんど無い物強請り(ないものねだり)がないっていうこと。
自分の打撃でも肩でも捕球でも走塁でももっと自分に力があったらよかったのにというようなこと。
特に打撃では自分がホームランを打てるようならもっと点を入れられるのにとかいうこと。
こういうのは阿部にはほとんどマイナス思考がないからなのか。
現状の力で100%を出そうということに集中しているのか。

だから、三橋に対しても特に速球を要求しない。
通常は速い球が基本である。
百枝がいうように、いくらコントロールが良くて変化球があっても速い球がなければいずれ限界がくる。
コントロールも変化球も速いストレートがあるからこそ生きるということである。
だから、百枝は三橋に速い球というないものねだりをする。
でも、阿部は今のままでいいと言う。

ないものねだりは下手すればマイナス思考であるが、良く言えば欲である。
欲があるから向上するともいえよう。
もっと高みに昇りたいということである。

こういうないものねだりは、西浦ナインにもあまりない。
ここらへんはメンタルトレーニングによって、今出来ることをしようということで、マイナス思考にもなるないものねだりをしないということなのか。
それよりは今目の前にあるやるべきことで手一杯ということなのだろう。
まだ、一人一人が自分の長所や短所をしっかり自覚してそれを課題にするまでにはいたっていないということなのだろう。

この西浦ナインでも花井だけはないものねだりをしているといっていいだろう。
田島のようにどんな球でも打ちたいというないものねだり。
それ故、時々マイナス思考になるが、その田島に近づくための努力は惜しまないだろう。

阿部のないものねだりがないのは、そういう課題をしっかり持っているということなのか。
影で秘かに努力しているのか。
それとも阿部にとっては宇宙人の三橋相手で手一杯というとこなのか(笑)


補足:第2期 「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」

これで、「おおきく振りかぶって」アニメ版は終了となります。
しかし、初戦(2回戦)で前年優勝校でシードの桐青高校に勝ったということで、西浦高校の夏はまだ続きます。

それが、アニメ版では「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」としてこの夏の大会が描かれています。
ということで、この「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」も続けてこのブログに書きたいと思います。
なお、最初の「おおきく振りかぶって」全25話はアニメ版第1期、「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」全14話はアニメ版第2期として表記する場合もあります。

また、「おおきく振りかぶって ~夏の大会編~」は放送分は全13話ということらしいのですが、特別編の1話は、第1期の特別編と比べても唐突な感じはなく話の流れに沿ったものなので、わたしは全14話としました。
おそらくそういうこともあって、特別編は12.5話という風になっているのだと思います。(*1)

(*1)
おおきく振りかぶって COMPLETE Blu-ray Disc BOX;http://www.oofuri.com/

また、原作の漫画の方は、3月23日(金)に第29巻が発行(発売)されました。
当日に買って(キンドル版)、一気に読んでしまいました。
ほんと、引き込まれてしまいます。
これで、原作は現在までの全29巻を手に入れました。


おおきく振りかぶっての
HPは
 http://www.oofuri.com/1st/
放送のHPは
 http://www.tbs.co.jp/anime/oofuri/1st/
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%8F%E6%8C%AF%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%A6
 おおきく振りかぶっての登場人物;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%8F%E6%8C%AF%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9
です。

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Ookiku Furikabutte (TV 2007) Opening 1 【OP1】 『Dramatic』 by Base Ball Bear - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=3_545HwqH8A
 
Ookiku Furikabutte 1 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=xWfKZgTsBeA
 
Ookiku Furikabutte Ending 1 [Sub Español] - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=flY3bTuEWoI
Ookiku Furikabutte - Ending 2 (Thai Sub) - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=1mQLUXRlqk8

ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8)から
 タッチアップ(タッグアップ);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97
 ネクストバッターズサークル;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB
 少年野球;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E5%B9%B4%E9%87%8E%E7%90%83
 リトルシニア;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%A2
 ボーイズリーグ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0
 リトルリーグ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0
 

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