ろぷろす_ぶろぐ 2018年02月
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エリナ・スビトリナさん 祝!連覇 ドバイデューティフリー・テニス選手権 2018年2月24日(土)(ろぷろす暦2018年2月27日(土))

エリナ・スビトリナさんが大会連覇をしました。
おめでとうございます!
WTAツアー今年2回目で通算11回目(11勝2敗)の優勝です。

エリナ・スビトリナさんが、ドバイデューティフリー・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships,アラブ首長国連邦/ドバイ,本戦2018年2月19日(月)~24日(土),ハードコート,WTAプレミア)において、2月24日(土)に行なわれたシングルス本戦決勝にてダリア・カサトキナさんを6-4,6-0で下して優勝しました。


エリナ・スビトリナさんは連覇を力にして決勝まで順調に駆け上がってきたという感じであり、対してダリア・カサトキナさんはここのところの不調を覆すような快進撃で今年初めての決勝です。
普通に考えると、サーブもストロークもスビトリナさんの方が上なので順当ならスビトリナさんですが、カサトキナさんは準決勝で第2シードでWTAシングルスランキング3位のガルビネ・ムグルサ選手を3-6,7-6(11),6-1の逆転で破っているだけに侮れません。

第1セットの第1ゲームがダリア・カサトキナさんのサービスで始まると、カサトキナさんは無難に40-15でキープします。
反対にエリナ・スビトリナさんは一度ブレークポイントをも握られますがなんとかキープします。
カサトキナさんは第3ゲームも40-15でキープし出だしは好調です。
第4ゲームはスビトリナさんも40-15でキープしてこちらも安定してきます。
この分だとしばらくはお互いキープかと思われた矢先の第5ゲームをスビトリナさんが40-15でブレークしてゲームカウントを3-2と先行します。
スビトリナさんはブレーク後の第6ゲームも40-15でキープしたので、流れはスビトリナさんという感じになりました。
その流れということで、お互いキープ後の第9ゲームをスビトリナさんが40-15で2つのセットポイントを握ります。
このセットはこれで決まったかという感じだったのですが、ここはスビトリナさんが攻め急いだという感じで、3つのセットポイントをアンフォーストエラーなどでふいにします。
しかし、自身のサービングフォーザセットでは、安定したキープ力を発揮し40-30でキープしてこのセットをものにします。

第1セットの出だしはカサトキナさんが良い感じだったので、拮抗するのかと思いましたが、スビトリナさんの流れになってしまいました。
最初、スビトリナさんがリズムに乗れなかったのは自分と相手を見ていたからでしょう。
スビトリナさんは大体3ゲーム前後で自分と相手を見て、今日はどういう戦いをするのかを見極めているようです。
なにせ「四面相のスビトリナ」の二つ名が示すように、頭(頭脳)・攻め・守り・スタミナの四拍子が揃っているので、自分と相手の分析が終われば幅広い戦術を駆使できるでしょう。
カサトキナさんがスビトリナさんに対抗できるのは守りとスタミナくらいで、頭(頭脳)と攻めはスビトリナさんの方が上です。
そこで、カサトキナさんが攻撃的にきていると判断して、攻撃なら自分の方が上なので、守備力の方を重視して丁寧なストローク戦(ラリー戦)をすることによって、相手に焦りを呼び込まさせるようにしたと思います。
カサトキナさんとしては、攻撃力が劣るのでストローク戦(ラリー戦)で互角の勝負をしていてはどこかで先に攻撃されるという危険があるから、リスク覚悟で攻撃的に行ったのだと思います。
しかし、まだまだ攻撃では十分な力がないので、単なる早く攻めるということだけになり、結果としてアンフォーストエラーが増えるということになってしまいました。
カサトキナさんの戦術としては間違っていなかったと思うのですが、これこそ実力差でした。

カサトキナさんは第1セット後オンコートコーチングを取ります。
しかし、もう流れを変えることは出来なく、第1セットの後半の流れのままという感じで、スビトリナさんが6連取してこのセット6-0のベーグル(完封)で取って、優勝です。

スビトリナさんの圧勝でした。
終わってみれば、ブレークポイントを与えたのは第1セットの最初のサービスゲームである第2ゲームの1回だけでした。
安定したキープを見せ、カサトキナさんから4回のブレークを奪いました。
この試合でスビトリナさんに反省点があるとすれば、第1セットの第9ゲームの40-15の2つのセットポイントからこのゲームをブレークできなかったことくらいでしょう。
ここらへんは攻撃力が上がっているので、ウィナーあたりでこのセットを締めようということで力んだという感じです。
ここでも今日全般で見られたような丁寧なストローク戦をしていれば、このセット6-3で取れていたでしょう。
こういうのは、攻撃力のある者の習性のようなものかもしれません。泥臭くではなくかっこよく決めようという。

勝った瞬間のスビトリナさんの喜びは控えめという感じでした。
両手でガッツポーズをしたくらいで、あの恒例のカンガルー跳びもありませんでした。
映像では観客と喜びを共有する場面も映されなく、コーチとハグしていました。
下位の選手との対戦なので勝って当たり前という風潮もあり、連覇できてほっとしたという感じなのでしょうか。

カサトキナさんは負けたけど、調子も悪くなくほんとに実力差で負けたという感じなので、この負けをばねにしてこれからスビトリナさんに追いつき追い越すというくらいの感じで精進して欲しいと思います。

そういうカサトキナさんの気迫は伝わってきたし、お互い守備力があるので長いラリーもありせめぎ合いの素晴らしいショットもありで、スコア以上に試合は面白かったです。

なお、カサトキナさんは試合後の握手の時に、ラケットを左の小脇にかかえています。
大概の選手はラケットを片手に持って握手するのですが、こういうのも個性だと思いました。

シングルス本戦決勝(2月24日(土),本戦第6日,Centre Court第2試合)(1時間10分52秒)
[1]エリナ・スビトリナ(Elina SVITOLINA,ウクライナ,4位) vs. ダリア・カサトキナ(Daria KASATKINA,ロシア,24位)は、
エリナ・スビトリナが6-4,6-0で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,1-2,2-2,3-2,4-2,4-3,5-3,5-4,6-4(サーブはカサトキナから)
第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,6-0(サーブはカサトキナから)

エースとダブルフォールトとウィナーとアンフォーストエラーは、スビトリナさんが2(2,0)と1(0,1)と18(9,9)と16(12,4)で,カサトキナさんが0と2(1,1)と11(5,6)と34(19,15)でした。

なお、スビトリナさんの優勝までの戦績は
1回戦 BYE
2回戦 6-1,5-7,6-2 [LL]ワン・チャン(WTAシングルスランキング46位)
準々決勝 6-2,6-4 [WC]大坂なおみ(同48位)
準決勝 6-3,6-3 [6]アンゲリク・ケルバー(同9位)
です。


さて、スビトリナさんは連覇ということでポイントは保持されるということなのですが、残念ながら去年(2017年)のこの大会はプレミア5であり、今回はプレミアということなので、ポイントは900-470=430ということで、430ポイント減少します。
確かこの大会と先週のカタール・トータル・オープンテニスは、交互にプレミア5とプレミアを行なうというのを記事で読んだ事があります。

そういうことでは、カタール・トータル・オープンテニスでベスト4くらいには行っておきたかったところでしょう。ベスト4で350ポイント。
しかし、ドロー運が悪く、3回戦でただいま絶好調という感じのペトラ・クビトバ選手と当たってしまい、4-6,5-7で敗れてしまいました。
クビトバ選手は強打のサーブもストロークもコントロールが良かったです、あんな強打をライン際に決められたら返せません。
フェド杯のベリンダ・ベンチッチ戦を見たのですが、ベンチッチさんが何も出来ませんでした。
見ていてベンチッチさんが勝てる気がしませんでした。

そのクビトバ選手はサンクトペテルブルク・レディース・トロフィーテニスに続いての2大会連続の13連勝でWTAツアー22度目の優勝をしました。
このクビトバ選手も浮き沈みの激しい選手で、こういういい時もあれば脆い時もあります。
1年このような調子なら、女王の座も手に入れられるのですが。

そのクビトバ選手とこの大会でも準々決勝で当たる可能性があったのですが、クビトバ選手が脚の故障で出場を取り止めました。
やはり13連勝もするとそれなりの負担はかかるといえます。というかここらへんに浮き沈みの原因もありそうです。

スビトリナさんは準決勝でこの大会初めてトップ10(9位)のアンゲリク・ケルバーさんと戦ったのですが、この試合はケルバーさんの自滅という感じで、快勝でした。
ケルバーさんは2017年の再現のようにダブルフォールトがまたしても多かったです。特に第1セットは5回のサービスゲームで6個というひどさでした。
どうもケルバーさんは先の全豪オープンテニスのシモナ・ハレプ戦といい、守備力のあるトップ10クラスには隙のあるテニスをしてしまうようです。
ある種のプレッシャーに弱いのでしょうか。
そういうのが、決勝での11勝16敗に表れていたり、2017年の女王での不調だったりするのでしょうか。
見た目そんな感じには見えないから不思議ともいえます。
ほんと、人の心は計り知れないところが多々あります。

スビトリナさんはほんと安定感があって、下位の者がスビトリナさんを倒すのは至難の技です。
クビトバ選手のように攻撃力でかなり勝るというように4要素のどれかでかなり勝らなければ勝ちきることはできません。
それにしても、何度もいうけどスビトリナさんがいまの段階でこれほどになるとは思ってもいませんでした。

今大会でカサトキナさんは準優勝となりましたが、今大会は上位者をなぎ倒しての快進撃でした。
決勝までの戦績は
1回戦 7-5,6-4 アグニエシュカ・ラドワンスカ(WTAシングルスランキング31位)
2回戦 4-6,7-6(6),6-2 [7]ジョアンナ・コンタ(同12位)
準々決勝 7-6(5),6-1 エレーナ・ベスニナ(同23位)
準決勝 3-6,7-6(11),6-1 [2]ガルビネ・ムグルザ(同3位)
です。

アグニエシュカ・ラドワンスカ戦を見た時にはとても決勝にまでくるような感じではありません。
今大会では、そのフットワークによるストローク戦を生かすべく、泥臭く忍耐強く戦ったのが功を奏したという感じです。
今現在の本来的なテニスをしたともいえると思います。
まぁ、決勝ではそれが通じる相手ではなかったという事なのですが。
それでも圧巻はガルビネ・ムグルサ戦でした。
ムグルサ選手が第1セットをその強打で6-3で取ったときにはこれで勝負あったかという感じだったのですが、第2セットからしぶとくしぶとくストローク戦(ラリー戦)をして、先に先に相手のいないとこに球を打ってムグルサ選手を走らせてその強打を封じ込めると共にスタミナを強いていました。
それでも、ムグルサ選手がゲームカウント5-4と先行してサービングフォーザマッチを迎えた時はほんとに終わったと思ったのですが。
ムグルサ選手のスタミナに陰りが出始めて早く勝負を決めようと力んだのか、ムグルサ選手がここをブレークされ5-5のイーブンになります。
その後タイブレークに突入しても一進一退が続き、ここをカサトキナさんがタイブレークカウント13-11で制し、セットカウント1-1のイーブンにすると、明らかに流れはカサトキナさんという感じになりました。
第3セットでは、ムグルサ選手はストローク戦を嫌ってか早い攻めで決めようとするのですが、力みおよびスタミナ切れという感じで、サーブもストロークもコントロールがままならなく、アンフォーストエラーを量産してしまいます。

カサトキナさんのムグルサ選手を走りに走らせたのがボディブロー(ボディーブロー)のように後半になってじわりじわりと効いてきたという感じでした。
守備力とスタミナはカサトキナさんが上回っているという判断の元にしぶとく泥臭いテニス(プレー)をしての勝利でした。

カサトキナさんも今は上に行くために模索中というところでしょう。
将来的にはスビトリナさんのようなタイプになると思われます。
楽しみにしたいと思います。


テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp(http://tennismagazine.jp/)から
スビトリーナが大会史上3人目の連覇達成、カサキナの巻き返しはならず [ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権] - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;http://tennismagazine.jp/_ct/17149959

テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
スビトリーナがドバイ選手権連覇 エナン氏、ヴィーナスに並ぶ (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180225-00000004-jij_afp-spo
スイトリナがドバイ選手権V2、快進撃の20歳カサキナは力尽きる<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180225-00010000-tennisnet-spo
スビトリーナがカサキナを破って連覇達成[ドバイ・デューティフリー・テニス選手権] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180225-00000003-tennisd-spo

YouTube(https://www.youtube.com/)から
2018 Dubai Final Elina Svitolina vs Daria Kasatkina WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=7fcL_IDFfhc
 
2018 Dubai winner Elina Svitolina 'I played well at the right moments' - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=k0WORyRPNHA
2018 Dubai Final Shot of the Day Daria Kasatkina's incredible lob! - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=8-Ym_puTQqo
2018 Dubai Highlights Elina Svitolina vs.Angelique Kerber - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=GkZZsv-64oI
2018 Dubai Semifinal Daria Kasatkina vs. Garbiñe Muguruza - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=ppBmMeXOXBk
Elina Svitolina (UKR) VS Daria Kasatkina (RUS). Dubai 2018, Final - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=Ag3i-9sKyLM
 

ドバイデューティフリー・テニス選手権の
HPは
 http://www.dubaidutyfreetennischampionships.com/
WTAの表記は
 http://www.wtatennis.com/tournament/2018-dubai-united-arab-emirates-718
 シングルスドロー;http://wtafiles.wtatennis.com/pdf/draws/2018/718/MDS.pdf
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Dubai_Tennis_Championships
です。


追記(2018.2.26.月):女王交代

2月26日(月)に最新のWTAシングルスランキングが発表され、シモナ・ハレプ選手が女王(1位)に返り咲きました。

これは、女王であったキャロライン・ウォズニアッキ選手が、去年(2017年)準優勝したドバイデューティフリー・テニス選手権に出場しなかった為、その準優勝分の585ポイントを失ったためです。
ウォズニアッキ選手は先週のカタール・トータル・オープンテニスには出場したのだが、準決勝でペトラ・クビトバ選手に6-3,6-7(3),5-7で敗れたために、その585ポイントを補完することができませんでした。

とはいっても、女王のハレプ選手とは440ポイントの差なので、またこのような交代が起こることは十分にあると思います。
3月にはインディアンウェルズとマイアミでプレミアマンダトリーの2大会があるので、この結果を楽しみにしたいと思います。

ドバイデューティフリー・テニス選手権で準優勝したダリア・カサトキナさんはキャリア最高位となる20位(2300ポイント)となりトップ20に仲間入りをしました。

トップ10は
1.シモナ・ハレプ 7965ポイント
2.キャロライン・ウォズニアッキ 7525ポイント
3.ガルビネ・ムグルサ 6175ポイント
4.エリナ・スビトリナ 5480ポイント
5.カロリナ・プリスコバ 5080ポイント
6.エレナ・オスタペンコ 5000ポイント
7.キャロリン・ガルシア 4625ポイント
8.ビーナス・ウィリアムズ 4277ポイント
9.ペトラ・クビトバ 3086ポイント
10.アンゲリク・ケルバー 3055ポイント
です。

テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jpから
[最新WTAランキング] 2018年2月26日付 - テニスマガジンONLINE|tennismagazine.jp;http://tennismagazine.jp/_ct/17150240

テニス|スポーツナビから
ハレプ 4週間ぶり女王に返り咲き、女子世界ランキング<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180227-00010006-tennisnet-spo


エリナ・スビトリナさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%8A
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Elina_Svitolina
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100131002
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000279.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00674
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/316738/title/elina-svitolina
です。

ダリア・カサトキナさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%8A
 英語版;https://en.wikipedia.org/wiki/Daria_Kasatkina
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100168617
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000607.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00772
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/322082/title/daria-kasatkina
です


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2018年2月19日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


光烈
20171227水 光烈


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宝石の国 その3 漫画 第7巻~第8巻(現8巻)

宝石の国の単行本(コミックス)は、2月18日現在、第8巻まで発売されています。
今回はそのうちの第7巻と第8巻について書きます。

フォスフォフィライト(通称はフォス)は、ラピス・ラズリの頭部を接合してから102年後に目覚める。
ラピス・ラズリの頭部を接合したおかげで賢くなったフォスは引き続き先生と月人の関係を調べるが、決定的なことは先生のはぐらかしによって相変わらず分からない。
そんな折り、アドミラビリス族のウァリエガツスと出会ったフォスはウァリエガツスの言葉から真相を突き止めるためには月に行くしかないと決意する。
カンゴームの助けを借りて囚われの身となって月についたフォスは、そこで月人を束ねているエクメア(通称は王子)に出会う。
エクメアの言うところによると、人間の魂である月人を浄化(成仏)させるには金剛先生(通称は先生)の能力が必要であるが、その先生は壊れているのでそれを治して浄化してもらうためにその治す方策としてこの戦争をしているとのことである。
それを聞いてフォスは先生に何らかのショックを与えれば、治るのではないかと思い、反乱軍を組織することを王子に提案し、月から戻ってくる。
そして、フォスの口車に乗った数名の宝石たちはフォスと共に月に行くことになる。

第7巻は第45話から第52話までであり、各話の題名は
第45話 長い冬
第46話 ラピス・ラズリ
第47話 百二年
第48話 海で聞いた昔話
第49話 辿る(たどる)
第50話 博士
第51話 伝説
第52話 旅路
であり、
第8巻は第53話から第61話までであり、各話の題名は
第53話 月世界
第54話 祈りのための機械
第55話 呪い
第56話 合成真珠
第57話 岐路
第58話 希望
第59話 動揺
第60話 懐疑
第61話 決別
です。


☆あらすじ

(45)
カンゴームがラピス・ラズリの頭部を持ってくるが、ルチルによると不確定要素が多すぎてなんともいえないということから、金剛先生(通称は先生)はラピス・ラズリの頭部を付ける事を却下する。
そうすると、カンゴームが自分の頭部を差し出そうとするので、先生はしかたなく許可する。
そして、カンゴームがひとり冬担当となった。
そのカンゴームのひとり冬担当も100年を迎えた。

(46)
ある春の日、フォスが目覚める。
その目覚めたフォスはルチルの差し出した盥(たらい)の水に写った我を見て驚く。
が、フォスは意外と冷静でキャラは変わらずこの顔を気に入る。
そんなフォスを見てカンゴームはラピス・ラズリの首を与えたことを悔やむ。
フォスは百二年寝ていたと、先生から教えられる。
その日の夢にラピス・ラズリが現われ、自分も疑っていたのでフォスと協力して、先生と月人の関係を暴くと言う。

(47)
フォスは夢から目覚めると、ものの本質的なことが見えるようになる。
カンゴームとじゃれあっていると、ゴーシェナイトが声をかけてくる。
しかし、このゴーシェナイトは2代目でフォスの知っているゴーシェナイトはフォスが寝ている間に月人にさらわれていた。
そしてモルガナイトもまた同じように2代目であった。

(48)
2代目ゴーシェナイトとモルガナイトがフォスの戦いを学びたいとくっついてくる。
そんな折り、月人が現われる。
フォスは月人を観察するために単身で器に乗り込む。
しかし、ゴーシェナイトとモルガナイトが乗り込んできたため、2人を守るために楯になったので髪の毛を失う。
月人は到着した先生が消滅させる。
散らばったフォスの髪をみんなで探す。
髪の毛(束)があと2本足りないのでフォスは海に入って考え事しながら探していたら誰か(何か)が髪の毛を1本渡してくれる。

(49)
海から戻ったフォスは昔、海に入ったような記憶があり、それをルチルに問うと、ルチルが業務日誌からその時の様子を教える。
そこからシンシャと先生に当時のことを聞くが、なめくじから何かを聞いたらしいことしか思い出さない。
その頃、三重黒点が現われて、何やら人間型らしいものが下りてくる。

(50)
その人間型のものにまずボルツとジルコンが対峙するが、それはしっとしたまま動かない。
一方、2代目ゴーシェナイトとモルガナイトはフォスの髪を捜していて、なめくじ状のものを捕まえる。
先生に報告に行く途中、ジルコンはフォスとカンゴームに三重の黒点が出たことを告げる。
ボルツとフォスが人間型についてあれこれいっているとこに先生が来る。
先生はそれを見て、息を呑み「博士」という。
それが偽者だと分かると、先生はフォスに「これを斬ってくれ」と言う。
自分では壊すことができないとも言う。
フォスは「これが何なのか教えて下さるなら」と言うと先生は了解したのでフォスは斬る。
しかし、先生はその後「しらん」といってフォスに何も教えない。
それに対してフォスは切れるが、先生は知らぬ存ぜぬで通してしまう。
おそらく、この時フォスは憎悪に似たものを宿しただろうと思われる。
フォスがカンゴームに先生との軋轢を話しているとなにやら可愛い声が聞こえる。
それはなめくじ状のものが発していた。

(51)
そのなめくじ状のものを見てフォスは思い当たることがあり、またなめくじ状のものもフォスに思い当たる
ことがあった。
そのなめくじ状のものは、アドミラビリス族の王であり昔にフォスが出会ったウェントリコススから五代目のウァリエガツスというものであった。
そこで。フォスは昔にウェントリコススと話したことを聞き出そうとするが、その話の内容は伝わっていないという。
フォスはウァリエガツスを海に帰してやる。
ウァリエガツスはかってウェントリコススがフォスを騙したことを悔いていて、自分に許しを与えて欲しいというと、フォスは許しの証拠として自分の欠片(かけら)を与える。
海に帰ったウァリエガツスが人間型になって戻ってきて、フォスに人間が肉と骨と魂の三つに分かれたという伝説を話す。
そして、ウァリエガツスは最後に、誇りと仲間を取り戻すために「月に行こうと思います」と言う。
フォスはこの情報を元に、先生に再度人間について問いただすと、先生は「私は人間ではない」と言う。

(52)
先生と話していても埒(らち)が明かないと悟ったフォスは月に行くことを決意し、シンシャにそれを伝える。
シンシャは「行くな」と言うが、フォスは聞こえない振りをする。
フォスは月に行くため、わざと月人にさらわれる方法を考え、そのためにカンゴームに協力を依頼する。
月人が現われたので、フォスがさらわれることを実行する。
最初は器に乗り平和的に合金で月人をなぞって会話しようとするが失敗する。
そこで、フォスはカンゴームに裏切り者として処罰されるという手を使う。
カンゴームはフォスを皿に投げ、腹部を叩き割る。
カンゴームは月人の猛攻を受けそれに耐えられないという感じで、器から落ちる。
フォスはまんまと月人にさらわれる。

(53)
月人たちは月に着くと普通に会話をし、フォスを捕らえたことで盛り上がる。
それを聞いていたフォスは普通に喋ることにむかつき、腹部を接合して月人をなぎ倒す。
男姿の月人を倒すと砂漠のようなとこにたどり着いた。
その男姿の月人にフォスはみんなを返せと言うと、その男姿の月人は模造品(合成品)の宝石を砕いて見せ、みんなをこのように粉末にしてここにばらまいていると言う。
それを聞いてフォスは愕然とする。
男姿の月人は、フォスが月人と話したがっていたことを知っており、何を話したいか尋ねる。

(54)
フォスは憤りのため、その男姿の月人を斬るがすぐに再生された上にフォスは四肢を斬られ戦闘不能になる。
他の月人がその飛び散ったフォスの四肢を裁断機にかけようとすると、王子と呼ばれるその男姿の月人に止められる。
王子はフォスにこの月と都市の成り立ちを説明する
そんなフォスに月で養殖されているアドミラビリス族が寄ってくる。
王子は食事しながらフォスに話す。
「人間はかって存在した生物の一種で君たちの祖でもある」ということから始まり、その人間が死んだ時、肉と骨は星に還り、魂は純粋な元素となって宇宙のある一点に辿り着きそこから別の宇宙と呼ばれる領域に吸い込まれる、と言う。
しかし、その宇宙に辿り着くような魂になるには生きている別個体の人間の祈りが必要とのこと。
その祈りも得られないまま月に座礁し変容した人間の魂の集合体が月人の正体だと言う。
そして、その祈りを与えるのが人間が最後に作った金剛先生という機械とのこと。
だが、その金剛先生という機械は壊れてしまって魂を分解しなくなったので、月人は何とかしてそれを治そうとする苦心惨憺たる試みがこの戦争であるとのこと。
王子はフォスに金剛先生を治す知恵を求める。
そのために、フォスに食べているものを奨める。

(55)
フォスは一口食べるが気持ち悪がる。
なおも話は続き、王子は金剛先生を治すためにいままで行なった多くの試みを言う。
時折、武器につけて帰している宝石は合成品であるとのこと。
王子はどの試みもうまくいかなかったということで落ち込む。
フォスがいまのままではいけないのかと問うと、王子は生前の人間と同じような生活から皆を早く自由にしてやりたい、生前の生活は呪いだと答える。
そしてこの会談の最後に王子はフォスに「君が我々を救ってくれる。そんな気がするよ。」と言う。
フォスは王子から予想外の話を聞いたので、驚き悩む。
この日の話は終わり、フォスは王子の案内で床に就く。

(56)
朝目覚めたフォスの周りにはアドミラビリス族が群がっており、また世話係としてセミという月人がくる。
そのセミはフォスに月世界の施設を見せる。
その施設の中には、人間合成実験場というのもあった。
フォスがセミに王子の名前を聞くと、セミは「エクメア様です」と答える。
が、本当は名をいうことは禁忌であるらしいが、セミは愚鈍か愚鈍のふりをしているので言ってしまったということである。
セミのいう信頼という言葉から、フォスは先生を正気に戻すためにエクメアにある提案をする。
それは「僕らの裏切り」ということであった。
フォスは「仲間を説得して月へ連れてくる」と言う。
王子はその策を受け入れ、監視のためフォスの左目に合成真珠を埋め込む。
そして、フォスは新しい服を提供され、元の星に戻ることになった。

(57)
フォスはセミといっしょに船で元の星に戻る。
その途中、王子を全面的に信用してはいないが、何らかの進展を見るために今回の手立てをするということを確認する。
みんなには王子に聞いた話の全部は、誤解を生む可能性があるのでまだ話さないことにする。
元の星に着くとセミは仁王姿になり、フォスは逆さ黒点から落ちる。
月人がその落ちたフォスを回収しようとするので、宝石たちが月人を攻撃しようとすると、仁王姿になったセミがその前に立ちふさがる。
みんなはセミに一蹴されるが、そこにボルツが現われる。しかし、ボルツでもセミを倒すことは出来なくボルツはセミに捕まる。
そこに先生が現われ、セミも月人も一掃する。
こうしてフォスは月から戻ってきた。

(58)
フォスが帰ってきたので、みんなはフォスを質問攻めにするが、フォスは愚鈍を装って先生並にはぐらかす。
ともかく初めて月から戻ってきたということで、みんなはフォスを「僕らの希望」と言う。
カンゴームはフォスが嘘をついているということに気づいているが特に干渉はしない。
先生はカンゴーム以上にフォスの月からの帰還に無頓着である。
そして先生は王子の言ったように、人間の道具であることを認める。
やはり、先生には何を言っても無駄と再び思い、フォスは暗躍を始める。
手始めに、フォスはルチルに月の宝石の合成技術のことをいってパパラチアを思い出したと言う。

(59)
ルチルは月の技術を知りそれなりに動揺する。
フォスは秘かにみんなを新興宗教に勧誘したいので、先生に単独行動を願い出ると、先生はあっさりと許可する。
フォスは「泳がされている?」と思うが、ともかく何かをやらなければ先には進まないので勧誘に励む事にする。
みんなはフォスに月の事を色々聞きたがるので勧誘には苦労しない。
そして、最初にダイヤモンドがボルツのいないとこに行きたいと新興宗教に関心を示す。
次にフォスが帰ってきたということでさらわれた仲間に会いたいと物思いにふけっているイエローダイヤモンドを勧誘する。
この手ごたえから、フォスはアレキサンドライトなど数名も勧誘できるだろうと読む。
そんな皮算用をしていると、シンシャを思い出すが、シンシャは最後にしょうと思う。
そんな折り、また黒点が現われる。

(60)
黒点はセミがフォスを心配して様子を見にきたとのことである。
フォスが順調であると言うと、セミたちは定番通りにフォスに退治される。
ここでベニトアイトも新興宗教に関心を示す。
官僚能力にたけているジェードとユークレースは、フォスが帰って月の話をしてから、何人かの行動が不安定になっていると気づく。
そこで、ジェードとユークレースはそれとなく月の話を個別にするなとフォスに言う。
ユークレースはフォスの言動から危険なものを感じる。
それはフォスというよりラピス・ラズリということであった。ラピス・ラズリは知的探求者すなわち科学者というタイプとのことである。
双晶のアメシストの一人であるサーティ・スリーも新興宗教に関心を示す。
ここまでで、脈があるのはダイヤモンド、イエローダイヤモンド、ルチル、アレキサンドライト、スフェン、ペリドット、レッドベリル、ベニトアイト、アメシストのサーティ・スリーだけであるが、ユークレースに気づかれたということでここらへんを潮時と考え、シンシャに会いに行く。

(61)
フォスはシンシャに先生は人間の作った道具であり、月人は先生を道具として使いたいが思うように使えないので、思うように使うために宝石たちをさらっていたと言う。
僕らは月人の望みが叶うようにするひとつの手段として月に行くが、いっしょに行こうと言う。
しかし、またしてもフォスはシンシャに振られる。
「それじゃ、先生が可哀想だ。俺は行かない。」と言って、フォスより先生を愛しているという意志を示す。
フォスは勧誘したみんなに「あの月が傾き始める頃、虚(こ)の岬に来て」と告げる。
そして、カンゴームを問答無用で誘う。カンゴームはゴースト・クオーツとの約束もあるしラピス・ラズリの頭部も付いているのでしかたなしに承諾する。
虚の岬には、フォスを入れて7人集まる。
セミは箱で眠っているパパラチアを箱ごと持ってくる。
フォスは「行こう」と言う。


☆所感

ここに来て、話が断然面白くなってきました、
物語の進行がわたし好みになってきたといえます。
やはり、賢い方が断然良いです。
ラピス・ラズリの頭部を付けたお陰で、ずっと知的になって物事を筋道つけて(つまり論理的に)考えられるようになったということである。
それまでのように行き当たりばったりではないということである。

また、顔もラピス・ラズリの方が元のフォスフォフィライトより好みなのでそれも好感度アップです。
ということでどちらかというと、フォスというよりラピス・ラズリというべきでしょうか。
まぁ、仮にフォスであっても元々顔というのはそれほど判別できるほど特徴があったわけではないので、ほとんど抵抗ないです(笑)

やはり、賢いと面白い。
賢い者は、事象を分析しそこから学び常に進化発展するから次は何をするのかという期待感が持てるのでいつまでもわくわく感やドキドキ感がなくならないから、いつも新鮮である。
愚か者は事象から何も学ばないので、新鮮なのは最初だけである。すぐに陳腐化する。
フォスも元のままならあのままであっただろう。
しかし、貝殻やアゲートの脚や金・白金の合金の手やラピス・ラズリの頭部というものを得たために、賢くなり今や反乱軍のリーダーである。
賢くなったフォス(正確にはフォスというより混淆フォス(ハイブリットフォス))というべきなのだろう)の進化発展はまだまだ止まらないだろう。
そういうことで、これからのフォスというか賢い他の者(ボルツやシンシャやパパラチアなど)との絡み合いが愉しみです。

フォスフォフィライト(通称はフォス)は失った頭部の代替としてラピス・ラズリの頭部を接合する。
これで、フォスは脚、腕、頭部と本来(持って生まれた)のものと違うものをつけるということになる。
こうなると、フォスはフォスであるともいえるしフォスでないともいえると思う。

思うに、こうなるとその人がその人であるというアイデンティティ(アイデンティティー)(人格)というのは何で決まるのかということになるだろう。
ここでいうアイデンティティとは、その人がその人であるという自己あるいは他者の認識を指す。
体型ではないだろう。肥ったり痩せたりするし、四肢など体の一部を失うこともあろう。
顔の形といっても、普通に整形などをするのだからそれでもないだろう。
まぁ、逃亡者などが顔を変えるのは一種のアイデンティティの喪失を意図してるのかもしれないがあくまでもそれは外面的ということでしかないだろう。
性格とかいっても性格も年月でかわることもけっこうあるだろう。
優しかった人が粗暴になったり粗暴な人が優しくなったりなどしてもやはりその人はその人なのだろう。
自分の記憶(自分を自分と認識する)といったって記憶喪失になることもあるし、認知症などになるとそこらへんも曖昧になることもあるだろう。
記憶喪失になっても他者からは記憶喪失になった誰々だとかいわれるわけだからアイデンティティはあるといえる。

グレゴール・ザムザ(カフカの変身の主人公)がある朝目が覚めると巨大な虫になっていたということであるが、これでもアイデンティティの喪失にはなっていない。
本人は自分の姿が虫になっているというだけであり、それ以外は本人のアイデンティティである。
またその家族もグレゴール・ザムザが虫になったということでのアイデンティティを保っているといえるだろう。
虫ということで社会的な帰属性はかなり失われているといえそうだが。(*1)

(*1)
変身;http://www.aozora.gr.jp/cards/001235/files/49866_41897.html(青空文庫 Aozora Bunko(http://www.aozora.gr.jp/)から)

そうなると、その人がその人であるというのは何を持っていうのだろうか。
うーん、よく分からないですね。
現代では極めて物理的にはDNAということなのでしょうか。

意識的に見ればアイデンティティは、自他が認識する、自己が認識する、他者が認識する、というのが考えられる。
例えば、整形などで顔を変えたりすれば、アイデンティティは他者に対しては失われるが自己としては私は私であるという意識があるので、他者に対しても声だとか癖だとか記憶とかで、連続したアイデンティティを与えることができる。
反対に自分が記憶とかを失っても、他者が顔とか癖とか声とか記憶とかを覚えていれば、それを認識することで、連続したアイデンティティを得ることができる。

フォスのようにほとんど身体が失われ、またそれに伴って記憶を失っても、インクルージョンが強くて私は私すなわちフォスであるという自我は失われていない(ような)ので連続したアイデンティティが確保されているといえよう。
逆にいえば、ラピス・ラズリの方はそういう自我が弱いということで、自分をラピス・ラズリとしての連続したアイデンティティを持てていないということなのだろう。
フォスの支配下にあるアイデンティティ?
ある日突然、ラピス・ラズリの自我が目覚めてフォスを乗っ取ったりして・・・

否、すでにラピス・ラズリが意識を乗っ取っているのかもしれない。
ラピス・ラズリがフォスの振りをしているのかもしれないってこと。
そういうことでは、ユークレースの言う「月から帰ってきたのは、本当にフォスかしら?」は的を得ているのかもしれない。
というようなことを考えると、そもそもこれはゴースト・クオーツの策謀ではないかとすら思える。
フォスのインクルージョンの適合力を見て、ラピス・ラズリの頭部をフォスにつけて甦らせる事ができるのではないか、と考えたのではないかということ。
そこでフォスに近づいて組むことにし、フォスが月人と話したいということで無謀なことをするのをうまく利用したのではないかということ。
そうでないと、いきなり「どんなことでも協力する」なんていうのはある意味おかしすぎる。
(まぁ、先生の手先でフォスの見張り役というのならそれはそれで分かるが)
だから、カンゴームもフォスに頼まれるとほいほいといっしょに月に行こうとしたりするのだろう。

ところで、宝石たちが動かなくなるのはどれだけ失ったらなるのだろうか。通常、手足を失ったくらいでは動かなくはならないが。
パパラチアは人間型の形はあってもその体にたくさんの穴があることによって動かない。
ラピス・ラズリの例から、頭部だけでは動かないといえる。
フォスが月にさらわれる時もカンゴームがフォスの腹部を切断したので、一応月人もフォスが動かないと判断している。
ただフォスの場合は身体の一部が分離しても合金が伸びてインクルージョンが一体になれば動けるようだが。
ここらへんから動く動かないは、ほぼ人間と同じと考えていいのだろう。

さて、そんなことで賢くなったフォスは、先生と月人の関係を暴くために、月に乗り込むことになる。
そして、月で王子と呼ばれているエクメア(通称は王子)と会って、いままでの経緯(いきさつ)を聞く。
その経緯とは、月人といわれるのはかっての人間の魂であって、その魂が浄化(成仏)されなくてさまよっていたのが月に集まっているとのことである。いわゆる幽霊の集まりである。
そして、金剛先生(通称は先生)とは、その魂を浄化するために人間が作ったものである。
しかし、何故にか壊れてしまったために、魂を浄化することが出来なくなったので、もう一度正常に戻して自分たちを浄化してもらうために、色々とその正常に戻す方策を行なっているとのことである。
宝石たちをさらうのはその方策のひとつであるという。

この王子の話を聞くだけだと、とても明瞭で論理的である。
この話に特に疑問や矛盾を感じることはないといえる。
逆にいうと、疑問や矛盾がないからおかしいといえる。
つまり、これは詐欺師の手口である。
詐欺師の話はあることを認めればそこからの話は疑問や矛盾がないから人はそれを信じてしまうといえる。
ここでのその前提は、先生が壊れているということである。
先生が正常であるということなら、この話は崩れてしまう。
しかし、フォスには先生が正常か異常かを判定する術がない。
そこを上手くついたこの弁である。
それは、王子が能弁なのに対して、先生は口下手(あるいは無口)であるからである。

ある疑義がある場合、その疑義に対して何らかの形で答えてくれる者の方を信じるのは知的(論理的)な思考を持つ者の常と言っていい。
そういう知的(論理的)思考を持たない者は、そもそも疑義を持たないかあるいは持ったとしてもそれを考えることが出来ないので王子の言っていることが理解できなく既存の先生を信じるということを選択するであろう。

だから、フォスにとっては王子はフォスの疑義に対してちゃんと話は話として疑問や矛盾もなく話しをしてくれたので、一応その線に乗ったといえよう。
それに対して先生はフォスの疑義に対して曖昧な答えしか用意していない。
これでは先生との対話は禅問答でしかない。
禅問答などはフォスあるいはラピス・ラズリには不用なのである。
禅問答などというのは信頼があって成り立つものであり、フォスにはその先生に対する信頼が揺らいでいるのだからそもそも成り立たない。

王子の話からではおそらく、王子は捕らえた宝石たちにフォスに言ったような事を同じように言っていたのだろうが、フォス以外は先生を信頼しているので、それを受け入れることが出来なかったのだろう。
もし、ラピス・ラズリが月に行っていたら、この王子の話を聞いて、今のフォスと同じ事をしたかもしれないが、惜しむらくはラピス・ラズリの場合は頭部が残ってしまったのでそういうことは起こらなかったといえる。

さて、王子の話であるが、わたしもなんともいえないです。
一応、フォスの疑義に対しては論理的に矛盾も疑問もない解答といえるでしょう。
とはいっても、このことを言っているのが王子だけなので判断のしようがない。

ここまででこれらの話を簡単にまとめると、この星には人間というものが住んでいて、その人間は死すべき存在で、死ねば肉と骨はこの地に残る(戻る)が、魂は人間の祈りで無の世界に行ける(戻れる?)ということらしい。
しかし、6度の流星によって人間が滅びると、その祈りをあげる人間がいないためにいくらかの魂はこの世をさまよっているということであり、それが月人であるとのことになる。
そして、金剛先生はその魂を救う存在であるがそれが壊れているために魂は救われないということである。

この話からあえて疑義が生じるとなると、金剛先生は「元々は最後の人間が寂しくないようにという叙情的見地から作られたようだが」という言葉である。
つまり、さまよえる魂を救済するために作られたものではないということである。
いわゆる偶然の産物である。
ということは、この月人が魂だとして救済されるなら、この金剛先生に頼る必要は必ずしもないということである。
金剛先生がなかったらこの魂たちはどのようになるのだろうか。
ようするに、何千何万年もこのような不毛な戦いをするより、自分たちが救済される別の道をも探るべきであろう。
そういうことは、フォスも聞かないし、王子も言わない。
それにこれだけの科学力がありながら、魂の救済するものを作れないというのも何か納得できない。
しかも、もし金剛先生が壊れているとして、その治す方法も分からずにやみくもにやっているというのもまたおかしい。
かっては金剛先生が魂を救済していたということならば、その所業も見ていたと思われるので、そこらへんからの類推もまたできると思われるのだが。
そういうことなら、やみくもな方策というのはありえないとも思えるのだが。
そうでないならこれまた、偶然の産物を期待しているといえよう。
ようするに、月人たちは何らかの奇跡を待っているということになる。

そして、その奇跡はフォスか・・・

また、王子が「夜眠り朝起きて食事を摂り糞をして誰かと対話し和解し愛し合い啀(いが)み合う。絶えず進展していない不安に侵(おか)され、むりに問題を探し出し小さな安心を得る。」って言うが、これって普通の人間ではないのか。
まぁ、わたしは魂というのがどういうものかは分からないが、人間と同じ行為をするのでは魂とはいえないのではないかと思うが。
魂と人間の違いが分からない。その違いは不死ということだけなのか。
そしてそれに死を与えることができるのが金剛先生という仏なのか。

こういうところを見てもこの魂というのは?マークである。
魂になってもなぜ肉であるとこの人間と同じようなことをするのか。
魂は肉と骨の両方の特性をもっているのか。
それと、魂なのにこれまた不便だと思うのが生息地である。
魂はフォスたちのいる星は、苦手だと言う。
アドミラビリス族(肉)や宝石たち(骨)は、この星でも月でもその生息に問題ないのに。

もし、人間が肉と骨と魂になったというのが真実なら、人間の記憶というのは一体どこに行くのかということである。
ここでは、魂に行っているといえよう。
骨である宝石たちには人間の記憶はまったくないといえる。
肉であるアドミラビリス族には、宝石たちにはまったくなかった人間の伝説が残っているということは何らかの記憶がある(あった)といえよう。
記憶が魂に行っているというなら、王子のいう人間の習慣が記憶として残っているのでそれを単純に行なっているといえよう。
そういうことから言えば、王子たち魂こそこの世界の本当のことを知っているといえよう。
しかし、王子によれば、「我々は人間の時、誰の祈りも得られなかった個体だ。クズの成れの果てだ。私たちの断片的な知識では何もうまくいかない。」とのことなので、そこらへんの歴史も体系的に編めないのかもしれないが。
そして、記憶だけでなくその性格や性質までもが魂にあるとするとこれはもう悲惨というしかない。
死んだら幸せになれると思ったのに、死んでも幸せになれないとなるとこれはもう地獄だね。

この王子のいうことが本当なら、ここ(月)は地獄であり、月人とは魂が永遠に救われない地獄の亡者ということにもなろう。
とても斬新な新感覚の地獄絵図である。

王子がフォスに「君が我々を救ってくれる。そんな気がするよ。」ということなら、フォスが救いの蜘蛛の糸ということになる。(*2)

(*2)
蜘蛛の糸とは、芥川龍之介の短編小説の「蜘蛛の糸」のことである。
蜘蛛の糸;http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html(青空文庫 Aozora Bunkoから)

あと、王子は「ウェントリコススは人間についてちゃんと説明したようだね」と言っているが、なぜ王子は知っているのか。
そういうことになると、あのウェントリコススが落下したときに宝石の誰かに人間について伝えろという指示を出していたということなのか。
その人間という言葉で、金剛先生を正常に戻そうということなのか。
そういうことなら、船(黒点,器)で出現したとき、「人間、人間」とかを連呼した方が早いのではないか。
というより、こうやってフォスとも話せるのなら、襲来した時、このフォスに話したようなことを放送したりビラを投下したりして宝石たちに真実を話したらもっと事態は進展していたのではないか。
そういうことを何度も何度も繰り返せば、宝石たちにも疑義を起こり、造反ももっと早くあったのだろう。
まさか、アドミラビリス族の時と同様に、月人の言葉が分かるのはフォスだけだったりとか・・・

ということは、この王子の話は一対一で話す場合には効果があっても、多数の者に話すとその疑義や矛盾が出てくる話ということになる。
あくまでも、先生に疑義を持っている者に対してのみ有効な話ともいえる。

金剛先生が正常だとするとこのくらいの疑義や矛盾が出てくるともいえる。

やはり王子の意図は別のとこにあるともいえよう。

ところで、王子が食べているのは、アドミラビリス族の肉なのか。
アドミラビリス族を食料として飼育しているのか。

ということで、この王子の言っていることだけでは自分たちが救済されるためには、自分たち以外のものは犠牲になってもかまわないということでしかないといえる。
いわゆる上位者は下位者をどうにでも出来る。しかし、下位者がいなければ上位者も存続できない。弱肉強食。
おそらく、そんな単純なことではなく、裏にはもっと多くの秘密があるのだろうけど。

ところで、最後の人間が金剛先生を作ったということだが、その最後の人間が死んでからどれくらいたって宝石が生まれたのだろうか。
そして、金剛先生は何故に、宝石たちを戦うための戦士にしたのであろうか。
自分が月人たちに狙われているとなったら、宝石たちを巻き込む必要はないだろう。
実際は、フォスのように「先生が大好きだから助けたいんです」という自発的なものかもしれませんが。
しかし、そういう美徳も洗脳ではないとはいいきれないわけだから。
それとも、宝石たちと共同生活をするようになってから壊れたということなのだろうか。
いまいち、この時間軸がまだはっきりしないということです。

そして、また思うには宝石たちを教育するために教科書というものがあるが、あれは一体誰が作ったのだろうか。
「この星は6度流星が訪れ、6度欠けて6個の月を産み痩せ衰え、陸がひとつの浜辺しかなくなったとき、すべての生物は海へ逃げ、貧しい浜辺には不毛な環境に適した生物が現われた。月がまだひとつだった頃、繁栄した生物のうち逃げ遅れ海に沈んだ者が海岸に棲まう微小な生物に食われ無機物に生まれ変わり、長い時をかけ規則的に配列し結晶となり再び浜辺に打ち上げられた。それが我々である。」という言葉からでは、宝石が誕生してから編まれたということにもなりそうですか。
そうすると、編む者は、金剛先生しかいないのではということになるのだが。

少なくとも、フォスたちの教科書には人間という言葉はないと思われるので、教科書は先生が作ったと思われる。
人間が作ったのなら、自分の存在をそこに記さないのは人間の特性からいって解せない。
しかし、先生が作ったとしても、なぜ人間の存在を隠さなければならなかったのか。謎。

もしこの王子の言うことが真実で、フォスの企てが成功して、先生が正気になって、月人たちを浄化したら、今のような戦争状態から平和になるということだが、そうしたら困る者もいるでしょう。
例えば、ボルツなどはいまは戦争状態だから、その武力を生かすことができ、畏敬というくらいの敬意をはらわれているが、戦争がなくなれば、その武力もあまり役にたたないだろう。
こういう戦争での英雄は、平和になると往々にして単なる厄介者となるといっていいでしょう。
戦争の時は軍人が幅を利かすが、平和なときは文人(官僚)が幅を利かすといっていいでしょう。
今の平和な日本の軍人(自衛隊)の悲惨さをみればそれがよく分かるだろう。
戦争とか災害(自然との戦争)が起こると、神様・仏様・自衛隊様となるのにね。
軍人というのは戦争やってなんぼの値打ちといえる。

そういうことからいうと、平和になればボルツに嫉妬心のあるダイヤモンドは初めてボルツと対等になれるということである。
それ故に、ダイヤモンドはこのフォスの計画に意欲的に取り組むと思われる。
平和な時代では強いものより可愛いものの方が人気が高いといえる。ゆるキャラを見よ。
だから、平和になれば今度はボルツがダイヤモンドを見て、俺もあんなに可愛くなりたかった、と嫉妬を抱くでしょう(笑)

あと、月人マニアのアレキサンドライトも月人がいなくなったらそのモチベーションを失くすといっていいでしょう。
ただ、しばらくは月人がいたという歴史を編む仕事をすることによってそれは保たれるといえよう。
後の者は、平和であろうが戦争であろうがそんなに関係ないといえよう。

というか宝石たちはそもそもどのくらい生きられるのだろうか。
平和になったらどんどん宝石たちが増えてこの星は宝石たちで過剰になってしまうかもしれない。
そうすると、究極的にはまた生き残りをかけての戦争なのかな。
そうすると、またボルツの時代だ(笑)

月人の役割は、宝石たちの数の適当な調整、つまり自然の摂理といえないこともないか・・・

戦争といえば、今の北朝鮮は核を持つということで、米国を中心した欧米各国にいじめられているが、おそらく戦前の日本も軍備拡張ということで、今の北朝鮮と同じようにとてつもなくいじめられていたのでしょう。
アジア人のくせにでかい顔するなって。
その日本が今やアジアを裏切って欧米といっしょに北朝鮮の核武装解除に尽力するとは世の中も変わったものである。
もう日本にはアジアの盟主の自覚などかけらもないといっていいだろう。
情けない。

フォスの策謀によって、数名の宝石たちが月に行くことになった。
フォスはシンシャにも話して、行くことを問うたが、シンシャは拒否した。
シンシャはかって月人にさらわれたいといっていたのだが、いざ月人にさらわれる段階になるとそれを拒否した。
あれはあまりにものの絶望ゆえに発した言葉だったのか、それともフォスの口車に乗って月人にさらわれるのを潔しとしないのか。
そもそもこのフォスの言動は、シンシャの「攫(さら)われるのを待っている」という言葉から始まっているのではないのか。

というか、フォスすなわちハイブリッドフォスにとってはもやはシンシャは不用だろう。
かってのフォスなら賢くないからシンシャの賢明さによる判断を仰ぐ必要があったが、ラピス・ラズリの頭脳を手に入れたいまでは、シンシャの思考では保守的過ぎるだろう。

いまのところ、先生の発言も海王の発言も王子の発言も状況証拠という感じで、表層で止まっていて本質には届いていないと言う感じである。
まぁ、どの発言もその者の解釈を含んでいるということになる。
まだ、現象を見たままの天動説といった感じで、ハイブリッドフォスがいつ地動説を発見発表してくれるのか。
よって、いまだにわたしの妄想は安寧の地を求めてさまよっているといえます。

ところで、ウァリエガツスが人間型になったが、ウェントリコススは確か人間型になるのは、「故郷に近づくと成れるのだ」と言っていたが、どう見てもウァリエガツスが人間型になったとこは故郷とは思えないのだが。
ここらへんは誰も彼も嘘をついているのか。
それともアドミラビリス族も進化して自分の意志で人間型になれるのか。
そもそもこの物語そのものが、「クレタ人は嘘つきだ、とクレタ人が言った」というような論理なのか。(*3)

(*3)
自己言及のパラドックス;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E8%A8%80%E5%8F%8A%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
エピメニデスのパラドックス;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
(以上、ウィキペディアから)
ただし、これらは論理の世界の話であって、現実的には「クレタ人は嘘つきだ」ということ自体が検証できないということになる。クレタ人が言おうが言うまいが。
なぜなら、すべてのことに嘘をついていたら生活できないからである。
現実世界では、クレタ人は嘘をつくこともある、ということくらいでしょう。

月に行くということを聞いた時、わたしはフォスは合金で天使の羽根を作り、それで飛んで行くのかと妄想したのですが、当てが外れてしまいました(笑)
仏教世界では、キリスト教世界の天使のように羽根が生えて飛ぶ者はあまりいないということなのか。
自分が飛ぶというより、孫悟空のように觔斗雲(きんとうん)に乗るというような発想なのだろう。

フォスがみんなを新興宗教に誘うやり方には感心します。
各自の性格や状況を見極めて、それにあった月の話をして、各自の興味を助長させるということです。いわゆる弱点を突く。
これだと、ユークレースなどの体制派(先生派)が各自から話を聞いても断片的で、話の全体像は捉えられないということになる。
また、フォスはある意味客観的に話しているので、その判断は各自が行なうということで傍目には勧誘とみなされない。
とても巧妙な勧誘である。
「フォス自身は月のことを良いとも悪いとも言わないから聞いた方は自分で判断せざるを得ない。都合の良い月への想像を溜め込むわ。相手を試すようなこの感じには覚えがあるの。そう・・・ラピス・ラズリね」とユークレースは言う。

ともかく、王子のいうことが真実なら、この物語ももうすぐ決着がつくということになると思うのだがどうなのでしょうか。

ウァリエガツスが宝石たちはみな美しいというと、フォスは「先生が生まれた僕らを少し削って調整しているんだ」と言う。
このことからも、見た目に宝石たちの顔に個性が乏しく誰が誰かよく分からないといえるのだろう。
ようするに、王子によると金剛先生は人間の雌の博士が作ったというから、これが真実ならば先生は博士に似るようにみんなを改造しているということだろう。
だから、みんな見た目は人間すなわち博士に似た女性姿なのだろう。
だからこそ宝石たちを愛しているということなのだろう。ある意味みんな博士の生まれ変わりなのだから。
過去の博士との生活に縛られて宝石を自分の思いのままに操っているということなのだろう。
ここらへんは、宝石となるためには原石を削らなければならないというイメージからきているといえよう。

そういうことで、先生がみんなを博士のイメージで削っているから、みんな似たような顔になり、その上に心までその圧倒的な力で洗脳するから、みな同じような心身になって没個性的になっているのかもしれません。

あとファッションだけど、みんな同じようなファッションだからここらへんも個性が分かりづらくなっているのだろう。
これも先生の指示でみんな同じような衣装をきているということなのか。
それとも、レッドベリルのファッションセンスなのか。
衣装を間違ったりしないのか。
せめて、衣装に各自の紋章のようなものがあれば分かりやすいのだが。
まぁ、これは軍服(制服)ということで統一されているのかもしれません。
だから、レッドベリルとしても「肩口を従来の百分の一つめてより美しいフォルムにしてみました!」っていうくらいの改修しかできないのだろう。
その点、寝間着(寝巻)は自由度があってレッドベリルとしても腕を振るえるということなのでしょう。
冬眠の時の寝間着を見よ。

王子は、さらってきた宝石たちを粉にして月面に撒いたというが、おそらく撒いたのは合成品だろう。
合成品を作るためにも、またインクルージョンも解析できていないようなのでそういうことでも原型は必要だろう。
ただし、人間型の形ではなく動かない程度に砕いていると思う。

宝石たちの月人たちのアドミラビリス族たちの支配形態(支配体制)は独裁制といっていいでしょう。
アドミラビリス族たちの支配は、ウェントリコススやウァリエガツスが自ら「王」と言っているので、おそらく王族による世襲の君主制と思われるが、どのような君主制かは分からない。
宝石たちの支配は、正に金剛先生が先生と呼ばれているように、先に生まれて(存在して)いて、しかも先生が文武両道にもっとも優れすべてを教え統括しているので理想的な独裁制といえる。
その支配は一見、先生の徳により、お互いの愛によってつながっているように見える。
しかし、愛というのはわたしに言わせると対等な関係で成り立つものなので、これを愛といえるかははなはだ怪しい。
そういうことでは、徳による支配ということで、宗教的支配ともいえそう。
月人たちの支配は、これまた王子という文武両道に優れたものが統括しているようである。
ただここでいう王子とはエクメア本人が言うように、王族の王子ではなく単なる敬称である。
一見すると、まわりで最も優秀な者が指導者になったようであるがその実態はよく分からない。
なんらかの権力闘争の末にエクメアが実権を握ったのか自然発生的に徳により生じたのかはたまた選挙で支配権を得たのかは分からない。

この宝石たちを徳で支配している金剛先生であるが、博士と呼ばれる人間が何のために作ったのかは定かではない。
一応、王子からの説明はあったが、これだけでは漠然としていてその真意までは分からない。
ここらへんもそのうち明らかになるかも知れません。

以上そんなことで、何が真実かよく分からない世界なので、冗長ですが備忘録的な感じで今思っていることをここに記してみました(苦笑)


補足:月刊アフタヌーン

第8巻の続きが見たいと思って、月刊アフタヌーンの2018年1月号(2017.11.25発売)を購読してみました。
もちろん、キンドル版です。
電子書籍の良さとしては、こうやってバックナンバーもたやすく手に入れられることもあげられます。
そして続きを読んで見ましたが、20ページほどなので、1話だけでどうのこうのということはできないです。
単行本(コミックス)だと200ページくらいで540円なので、20ページだけを読むのに700円をも出してはコストパファーマンス的にメリットがあまりないです。
だから、月刊アフタヌーンを購読するのはこの号だけにしました。

今の段階では、かってのクレイモアほどの興はいまのところないです。
これからの展開ではどうなるか分かりませんが。

ということで、次の宝石の国に関しての記事は、第9巻が出てからということになると思います。

なお、モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ(http://www.moae.jp/)で、第1話が無料で読めます。
宝石の国-市川春子 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ;http://www.moae.jp/comic/housekinokuni?_ga=2.159524414.2081493083.1518183248-1717725491.1518183248

アフタヌーンといえば懐かしいです。
確か、これの創刊号を本屋さんで手にしたと思います。
今のアフタヌーンは1000頁を越えているが、この時は200頁くらいだったと思います。
この創刊号に、「寄生獣」が載っていたので、しばらく継続して購読していました。

ちなみに、最近のわたしの漫画読みでアニメから入ることが多いのは、アニメはただだからということでしょう。
面白いか面白くないか分からなくても、試し見ができるってこと。
漫画の場合はそういうことが出来ないといっていいでしょう。
そしてアニメが面白いものはまた漫画も面白いということが多いということでしょう。
しかし、アニメになるには漫画が漫画でそれなりに人気がないといけないということになると、漫画マニアの方に感謝ということです。
確か、わたしも昔は週刊漫画誌や月刊漫画誌を買ってそれなりに読んでいたのですが、今はよっぽどでないと読まないです。
ここらへんはアニメの質が上がっているということも関係しているのかもしれません。


宝石の国
HP「TVアニメ『宝石の国』公式サイト」は
 http://land-of-the-lustrous.com/
ウィキペデイアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E7%9F%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD
です。 


ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8)から
 アイデンティティ(自己同一性);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%90%8C%E4%B8%80%E6%80%A7
 人格;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%A0%BC
 ハイブリッド;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89
 性格;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E6%A0%BC
 性質(気質);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E8%B3%AA
 地獄;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%8D%84
 地獄(仏教);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%8D%84_(%E4%BB%8F%E6%95%99)
 地獄(キリスト)教);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%8D%84_(%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99)
 蜘蛛の糸;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E7%B3%B8
 変身 (カフカ);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E8%BA%AB_(%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%AB)
 アゲート(めのう);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%82%A6
 君主;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E4%B8%BB
 君主制;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E4%B8%BB%E5%88%B6
 独裁制(独裁政治);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E8%A3%81%E6%94%BF%E6%B2%BB
 独裁者;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E8%A3%81%E8%80%85
 専制政治;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%82%E5%88%B6%E6%94%BF%E6%B2%BB
 徳;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3

アイデンティティとは - コトバンク;https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%86%E3%82%A3-22669(コトバンク [ 時事問題、ニュースもわかるネット百科事典 ](https://kotobank.jp/)から)
[三省堂辞書サイト]10分でわかる「アイデンティティー」;http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/024identity.html(Sanseido Word-Wise Web [三省堂辞書サイト](http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/)から)
アイデンティティとは - はてなキーワード;http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%A4%A5%C7%A5%F3%A5%C6%A5%A3%A5%C6%A5%A3(はてなキーワード - 話題の言葉がわかる、みんなで編集するキーワード(http://d.hatena.ne.jp/keyword/)から)

「性格」と「性質」の違い 違いがわかる事典;https://chigai-allguide.com/%E6%80%A7%E6%A0%BC%E3%81%A8%E6%80%A7%E8%B3%AA/(違いがわかる事典 違い・使い分け・見分け方がわかる違いの総合事典(https://chigai-allguide.com/)から)


月光仮面
20171227水 月光仮面


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宝石の国 漫画 第5巻~第6巻

アニメの宝石の国が第12話で終わったのだが、この世界の秘密が明かされそうなので、その先がとても気になります。
幸い、漫画(コミック)の方はその先があるようなので、漫画の方を読んで見ました。

漫画(コミック)は、2月4日現在、第8巻まで発行されています。
アニメの全12話は、漫画(コミック)の第4巻までと第5巻をアレンジしたものとなっています、
よって、第5巻はアニメにない話も含まれ第6巻からが完全にアニメにない話となります。

それでは、第4巻まではアニメの方を参照する(http://seink5.blog33.fc2.com/blog-entry-4368.html)として、第5巻と第6巻のあらすじと所感を書きます。

フォスフォフィライトは、先生と月人との関係を暴く決意をしそれを最初にパパラチアに話す。
先生の所作を見たり資料を見たりするが、あまり手がかりは得られない。
そんなフォスに多層構造のゴースト・クオーツが親近感を持って近づいてくる。
フォスはゴースト・クオーツととりあえず組むことにする。
また、フォスはシンシャに先生と月人との関係を暴く協力を打診するが断わられる。
フォスと組んだゴースト・クオーツはフォスのへまから月人に表層をはがされてしまう。
そして、表層の剥がれたゴースト・クオーツからはもうひとりの人格であるブラック・ゴースト・クオーツが現われ、ブラック・ゴースト・クオーツは先生によってカンゴームと名づけられる。
そのカンゴームと新たに組んだフォスであったが月人の襲来によって、首をはねられ頭部は月人に取られてしまう。
そのフォスの頭部の代替としてカンゴームは以前組んでいたラピス・ラズリの頭部を差し出す。

第5巻は第29話から第36話までであり、各話の題名は
第29話 パパラチア
第30話 虚黒点(からこくてん)
第31話 新鮮な
第32話 不安
第33話 距離
第34話 反転
第35話 ふたり
第36話 新しい仕事
であり、
第6巻は第37話から第44話までであり、各話の題名は
第37話 代わりに
第38話 ゴースト・クオーツ
第39話 自戒
第40話 名前
第41話 景色
第42話 破裂
第43話 盤上
第44話 近道
です。


☆あらすじ

(29)
ルチルのパズルの甲斐あって、パパラチアが目覚める。
フォスフォフィライト(通称はフォス)は、目覚めたパパラチアに先生と月人の関係を調べるというと、パパラチアは「清く正しい本当が辺り一面を傷つけ全く予想外に変貌させるかもしれない。だから冷静に慎重にな」と言って再び眠りに就く。

(30)
宝石たち全員がボルツと組んでボルツから戦いを学ぶという企画で、その最初の組む相手はジルコンになった。
ジルコンはボルツに対して畏敬の念を持っているので何も話すことは出来なく、またボルツもジルコンに何も話さないのでジルコンは嫌われているのではないかと落ち込んでしまう。
そこでジルコンはフォスに助けを求めると、フォスが言った「根拠なく明るい予感に甘えられてた頃がふしぎでうらやましいよ」という言葉でふっきれる。
そんな中、黒点が現われたのでボルツはジルコンに思うままにやってみろと言う。
そこにフォスが来て自分が戦うと言うが、それは虚黒点(からこくてん)という黒点の幻であった。

(31)
フォスは月人のことを調べるために月人マニアのアレキサンドライトに教えを請う。
そんなある日、遂に月人が現われるが、フォスは剣を忘れていたので、合金の防御で月人の器(黒点)に乗り込み、月人を一体捕らえて問いかけをすると、月人は黒目になり「ふ」と声を出す。

(32)
そこへ双子のアメシストがやって来て、黒点もフォスが捕らえた月人も一掃してしまう。
斬られる時に月人は「あ」と声を出す。
内心、フォスは余計なことをしてと思うが何もいわない。
フォスは図書館で資料を見ながら今日のことを考えていると背後からゴースト・クオーツが声をかけてきたので驚く。
フォスが先生を見ながらぼんやり考えていると、黒点三器が同時に出現する。
先生は三器を同時に消滅させるため、一箇所に集めるように宝石たちに指示する。
フォスは先生の戦いで何かがつかめると思い、先生に付いていく。

(33)
そうするとゴースト・クオーツまで付いてくる。
先生のとこに誘導する二器のうち、ベニトアイトたちの組は何故かベニトアイトだけが狙われ誘導に難航する。
そんな折り、誤ってベニトアイトたちは黒点を消滅させてしまう。これで三器を一箇所に集める作戦は失敗に終わる。
すると、いままでは三器で襲来したときは一器が消滅させられると二器が逃げるのであるが今回は逃げなくて丸まってしまった。
新しい戦法なので先生は危険だと判断して何もするなというが、もうゴースト・クオーツが丸まった上に乗っていた。
そうすると、丸まった上にあるの黒点から無数の手が出てきた。

(34)
その無数の手によってゴースト・クオーツは黒点に引き込まれそうになる。
フォスはゴースト・クオーツを助けようとするが、先生の所業を見たいと思い手を引っ込める。
そうすると先生は己の腕の破片を黒点に放ってゴースト・クオーツを助け、もう一器の黒点も消滅させる。
先生の放った破片でゴースト・クオーツも砕けてしまったので、回収するが、その時に先生の破片は見つからなかった。

(35)
先生は断崖のとこで、回収した自身の破片を捨て、気を高めると腕の傷は元通りになった。
その時、先生は「忌々(いまいま)しい・・・」という。
ゴースト・クオーツはフォスに自分が二重構造(二重人格)であることを話す。その制御は今はいないラピス・ラズリがしていたと言う。
そして、フォスが少しラピス・ラズリに似ているということで、「どんなことでも協力するわ」と言う。
その言葉にフォスは、心が動いて先生の秘密を探る協力をして欲しいという言葉が喉元まで出るがそれを飲み込み。
協力者のことを考えていてふと、シンシャのことを思い出す。

(36)
フォスはシンシャのとこに行き、先生と月人の関係を暴く仕事の協力を依頼する。
しかし、シンシャはそれは楽しい仕事ではないからと断わる。
それでも、シンシャは組だけならいいと言う。
ゴースト・クオーツはフォスと組むことを提案する。
フォスは拒否する理由がないので了承する。
そんな二人が見回りをしていると、黒点が現われる。
ゴースト・クオーツは先生に報告しようとするが、フォスはそれを止め先に月人と話をしたいと、器に乗り込む。
そんな勇み足のフォスに油断があり月人の放った矢が腹部を貫通する。

(37)
フォスは月人の矢を受けて上半身と下半身に分断されるのだが、合金でくっつけることが出来るので余裕をこいていたが、どういう訳が合金がいうことをきかない。
そこでゴースト・クオーツがフォスの下半身を回収しようとするのだが、重くて持てない。
ゴースト・クオーツは月人の猛攻を受けながら、フォスの分断した体を器から落とすために左腕を囮(おとり)に使う。
しかし、ゴースト・クオーツは月人の猛攻で段々と表層が剥(は)がれていく。
そして遂に表層は月人の手に落ちる。
ここでやっと、宝石たちが救援に来る。

(38)
フォスは接合されてベットで目覚めると、ゴースト・クオーツが心配で会いに行く。
しかし、そこにはゴースト・クオーツに似た黒い宝石がいて、その宝石にフォスは顔面を殴られ砕ける。
そしてまた、フォスはベットで目覚め、悪い夢を見たと言って再びゴースト・クオーツに会いにいくとまたしても黒い宝石に顔面を殴られ砕ける。
そしてまたしても、ベットで目覚めると、そこに黒い宝石が立っていた。
その黒い宝石は、ゴースト・クオーツの表層が月人に剥がされ、内層が表層になった姿だった。
このブラック・ゴースト・クオーツはホワイト・ゴースト・クオーツに比べてはるかに気が強くて短気であったので、その罰としてフォスは殴られたのである。
ブラック・ゴースト・クオーツはその罪滅ぼしとして俺の下僕になれと言う。
そんなブラック・ゴースト・クオーツにフォスはアンタークチサイトの幻影を見る。

(39)
黒点が現われると、フォスはアンタークチサイトが月人にさらわれないようにとブラック・ゴースト・クオーツを合金の檻に閉じ込めてしまう。
そしてフォス自身は合金によって頭部が炸裂する。
それを見てルチルはジェードにフォスをばらばらにさせる。
フォスはあまりにも思いつめていたのでこわれかかっていたのだ。それに対してブラック・ゴースト・クオーツは俺に頼りたいときは頼れと言う。

(40)
また冬が近づいてくる。
フォスはゴースト・クオーツの表層(ホワイト・ゴースト・クオーツ)を月に追いやったことなどから、先生の秘密を探ることは一時棚上げにする。
そんなフォスであったが、ブラック・ゴースト・クオーツを見ていて思ったことがあった。
それは新しい名であった。
そこで先生は、ブラック・ゴースト・クオーツにカンゴームという名を与える。

(41)
今年は暖冬で冬眠の延期が続く。
今年の冬は退屈しのぎにフォスとカンゴームが担当することになった。
6人(3組)がそれぞれ見回りに出かけていたら、二重黒点が出現する。
みんなはフォスが二重黒点の経験者ということで指揮を委ねる。
フォスは2人に先生とボルツを呼んでくるように指示する。
その黒点には部屋のようなものが見え、そこから何かが落ちてくる。
それは手榴弾のように爆発する。

(42)
その爆発から小さな動く物体が出て来て、ペリドットの指を取って逃げ、皿にいれる。
フォスはそれを取り戻そうと器に乗り込むが同じような爆発物によって合金の幕を破られて危機に立つ。
そこにカンゴームが助太刀に入るが、器(雲)に乗ると危ないということで戦いの足場としてフォスの合金を使う。
しかし、小さな動く物体が多くてみんな体の破片を取られるので戦いの作戦を変更する。
次の戦いのいい案がないということで先生を待つことにすると、そこに月人が現われて破片を回収し始める。
フォスは月人を倒そうとするがまた勇み足になり、月人は例の爆発物を大量にばらまいてフォスたちを一網打尽にする。
あわや、フォスたちが月人にさらわれるかという時にボルツたちが救援に現われる。

(43)
月人は、ウォータメロン・トルマリンとボルツが壊滅する。
皿に入った破片を回収しようとすると皿は雲の中に逃げる。
その雲のなかにフォスが入り込むと、部屋のようなものが見えそこに破片の入った皿があったので、フォスは合金の手を伸ばして取ろうとすると、皿ではなく盤のようなものを取ってしまう。
その雲もボルツが一蹴してしまい、結局、誰も何も月人には取っていかれないばかりか月にさらわれた宝石も少しは帰ってきた。
フォスは先生に雲から取ってきた盤と駒のような物を渡す。この駒のような物が動いて宝石たちの破片を取っていたのである。
これは何かのゲームで先生が昔遊んでいたものとのことであるが、先生と会うとシロと同じように消滅した。

(44)
体も少し回復したのでフォスとカンゴームは見回りをしていると、黒点が現われる。
カンゴームが退治しようと鎌を振るうとその衝撃で接続したばかりの左腕がもげる。
それを見て、その手を回収しようとフォスが黒点に近づくと、月人の矢がフォスの首を貫く。
その弾き飛ばされた頭部は月人の手に落ちる。
今度はカンゴームがフォスの頭部を回収しようとするが、カンゴームもやられる。
そこへ宝石たちが救援にきたので、月人はフォスの頭部だけをさらって逃げる。
フォスの頭部の修復は目処(めど)がたたないというルチルの説明に、カンゴームはある決意をする。
それは、カンゴーム(ゴースト・クオーツ)のかっての相棒であり、頭部だけを残して月人にさらわれたラピス・ラズリの頭部という宝石をフォスの頭部として提供することだった。


☆所感

今回、漫画(コミック)版を見て思ったのは、その質です。
見やすさということでは、アニメ版の方が断然見やすいです。
漫画(コミック)版は、絵がかなり荒っぽく、動きも硬くリズム感があまり感じられません。
ようするに、アニメ版の方が滑らかで柔らかさがあるといえます。
そして、宝石たちの描写が造形的(マネキン(マネキン人形)的)であまり個性が感じられないので誰が誰なのか覚えにくいです。
そして絵は、白黒なので余計に加速されているという感じです。アニメでは色でともかく区別できるといえます(笑)

元々、無機質の宝石なので、有機物の生物のように柔らかくないから表情をつくることが難しいので、その表現が限定されるということもあるでしょう。
まだ、アニメだと声優の声の調子で表情(個性)を読み取ることが出来るが、絵ではそれなりの想像力を働かせないとその表情(すなわち個性)を読み取ることが出来ないでしょう。
表情は無機質の宝石ということで、絵だけではかなり難しくなるから、そこは言葉でなんとか表情を作るべきでしょうが、その言葉も今のところわたしにはあまり響いてこない感じです。

表情(個性)ということでは、マネキン的ともいえるでしょう。
マネキンは均整のとれた美しさ(均整のとれていないマネキンもあるかもしれませんが(笑))はあるが、表情(個性)は乏しいので、マネキンマニアでもない限り、どのマネキンがどれだとかこうだとかは分からないといえます。
マネキンがあまりにも個性的だと、意識がマネキンの方にいって服を見ないということになり、本来の目的を逸してしまうということもあるでしょう。
この物語もそういう意識があって、発想を重視なのであえてキャラを没個性的にしたのかもしれません(笑)
まぁ、そういうことはないでしょう。
マネキン的からモデル的くらいまで格上げするともっとキャラが光ると思うのですが、それはインクルージョンの働きいかんにかかっているのかもしれません(笑)

ちなみに、モデルさんもモデルさんが個性的だと服を見ないということになるかもですが、今はマネキン的モデルというより個性的モデルということで、そのモデルさんが着ている服を着たいという傾向が強いので、個性的モデルでいいのだと思います。
だから、有名人をモデルに使うほうがメリットがあるということでしょう。

もしかしたら、そのうちマネキンもあの何々というマネキンが着ている服を着たいというような時代がくるかもしれません(笑)
今のわたしの感覚だと、それってけっこう怖い(笑)
だってこれって思考停止パターンだよね。自分でコーディネイトをまったく考えてないってことだよね。
その上に偶像崇拝も付いてくるってことだね(笑)

あと、美人は何を着ても似合う、というような言葉があります。
ここでいう美人とは、好みの人という意味合いが強いです。
ある人を下から見ていって、ダサい服装だと思っていても顔を見たら、自分の好みの人(美人)だったら、もうそのことに夢中になり、服装のことなど忘れてしまうということでしょう。
つまり、好みの人>服装ということになり、何を着ていたかなど問題にならないし覚えてもいないといっていいでしょう。
それが好みの人(美人)でないと、逆に服装の印象の方が強く残ってしまうということでしょう。
そういうこともあると思います。
まぁ、実際のとこ美人にはセンスのいい人が多いのかもしれませんが。

閑話休題。
そんなことで、物語同様、この絵も慣れるまで時間がかかりそうです(笑)
そういうことでは、この宝石の国は、かなり好き嫌い(つまりマニアック)もあるかと思います。

わたしとしてはどちらかというと、物語の発想に惹かれているので、そこらへんは我慢するというか無視します。
ともかく、この物語の発端か終わりを早く知りたい。
どちらかが分かれば、この物語をかなり妄想することが出来ると思う。

わたしが今思っているのは、これは西洋世界の神と神(悪魔)の戦いのようなものではないかということです。
つまり、仏と仏の争いではないかということでず。
なんせ、わたしは仏教世界を全く知らないのでなんともですが。
思うにここはある異世界でしょう。
金剛先生の弁(教科書)によると、「この星は6度流星が訪れ、6度欠けて6個の月を産み痩せ衰え、陸がひとつの浜辺しかなくなったとき、すべての生物は海へ逃げ、貧しい浜辺には不毛な環境に適した生物が現われた。月がまだひとつだった頃、繁栄した生物のうち逃げ遅れ海に沈んだ者が海岸に棲まう微小な生物に食われ無機物に生まれ変わり、長い時をかけ規則的に配列し結晶となり再び浜辺に打ち上げられた。それが我々である。」(第1巻18~21頁)ということであるが、これがどれだけ信憑性があるのが分からない。
金剛先生の一方的な弁である。

こういうことは、わたしはクレイモアで経験している。
クレイモアでは冒頭で「古(いにしえ)より人が「妖魔」に喰われる存在であったこの世界。」ということがいわれていたが、それは嘘で、妖魔は組織が作ったものであることをミリアが明らかにした。

だから、この話ではフォスがそれを解明するのかもしれないし、他の誰かが解明するのかもしれない。

このようなその星なり国なりの成り立ちに対する虚構は、神話でお馴染み(おなじみ)である。
その神話を発展させた宗教においてもまた然りである、
だから、とりたてて珍しいことではないともいえる。
信じるか信じないかはその人の勝手であるが、その勝手を許さないために教育があるともいえる。

そもそも、教育というのは良かれ悪しかれ、洗脳ということである。
教師の考え(教科書)が正しくその考えを憶えろということである。
その考えに反する者は、異端児となる。
教師がわたしの考えは正しいか正しくないか、それはあなたが考えることだなどとは言わない。
わたしの考えが正しいというだろう。
それは洗脳以外のなにものでもない。
その洗脳は、基本的には現体制を維持するためのものである。
まぁ、教師によっては現体制から逸脱する教師もいるかもしれないが、それでも現体制に基ずく洗脳であろう。

そして、困ったことに少なからずの教師といわれる人種が、単なる洗脳マシン(洗脳を担当する機械)だということである。
だからこそ、戦前は軍国主義を高らかに語っていた教師が戦後はあっさりと民主主義を正義などというのである。
こういうのは洗脳マシンだからできることである。
自分が信念を持って軍国主義を語っていたならば、民主主義を受け入れるのは苦悩以外にないだろう。
もし、戦前に民主主義が正しいと思っていたが、軍国主義を受け入れらざるを得なかったというのなら、そんな2面教師に教わった者は悲惨というしかない。というよりそれこそ洗脳マシンといえる。
自分の信念と違うことを正義だと教えているのだから。これが洗脳だと知っていながらの洗脳なのだから。

また、得てして洗脳というのは心地よいので(みんな同じ考えなので孤独でもひとりぼっちでもない)、多くの者は洗脳を簡単に受け入れてしまうということである。

そんなことで、宝石たちもその先生の洗脳にあえて意義を唱えない。
そういうことでは、フォスが存在の探求に、孤独でひとりぼっちのシンシャを選ぶのは自然の成り行きともいえる。
また、フォスの体に様々なものがくっつくのは、その存在の禁忌(タブー)に近づくためのその試練(厄除け)ともいえる。

わたしが思うに、宝石たちは月人と戦うために金剛先生が作っているのではないかということ。
あの瞑想というのが、その宝石たちを作るエネルギーを発しているのではないかと思う。
そうならば、いつも眠たがるのはよく分かる。
宝石たちを作るために膨大なエネルギーを使うので、いつも疲れているのである。

金剛先生と月人はこの星に元々住んでいて、金剛先生はなんらかのことで、誰か(何か)を月に追いやったのではないかと思う。

ところで、フォスの先生と月人の関係(先生の秘密)の探求はあまり進まない。
まぁ、そう簡単にことが運べは秘密の意味がないということになる。

そこで思うに、先生に月人との関係を直接聞けないのなら、イエローダイヤモンドは3597歳ということなのでおそらく最初の宝石であるかもしれないから、過去の資料を漁るのもいいけどイエローダイヤモンドに昔話を聞きたいとか戦闘の参考にしたいとか憧れているとかなんとか言ってそれとなく先生と出会った頃のことを聞けばいいのではないかと思う。
そうすれば、かなりそこらへんも解明できるのではないかと思う。
が、どうやらイエローダイヤモンドは長い年月生きてきたため記憶が混合しているようで、確証を得ないのかもしれないが。

まぁ、フォスは元々愚鈍だったので、いくら改造宝石になったといっても一気にずる賢くなることは出来ないということかもしれません。

このイエローダイヤモンドを見て思うには、3597年も生きているのに大して賢くもないということです。
ここらへんは人にも共通していて、長く生きていて多くを経験・体験したからといって必ずしもそれが身になって賢くなるというわけではないということです。
いわゆる、馬鹿は死ななきゃ治らない、ってことなのですね。
性格や性質の改善はほんと難しいってことです。
何の為に、それを経験・体験したのか分からないっていう手合いはけっこう多いといえます。
そういう人は、何をしてもやっても強くも賢くもならないってこと。

そこらへんは、ジルコンがフォスに言っている言葉に表れているだろう。
「君のこと歳は一番近いけど、ずっと幼い年下のこどもと思ってたのにあっという間に追い越されてしまいました。僕は何をしていたのでしょう。」

まぁ、イエローダイヤモンドは年とって老獪(ろうかい)になって、能ある鷹は爪を隠す、ってことなのかもしれませんけど。
絶体絶命の危機が訪れた時に、その3597年の知恵を生かすのかもしれませんが・・・

そんなことを思っていたのだが、よく考えると、イエローダイヤモンドと同じくらい年取っているであろうパパラチアには聞いているのである。
しかも、直截にである。
このパパラチアと組んでいたというルチルには聞かないのにである。
そしてまた、ゴースト・クオーツがフォスのためになら何でもすると申し出ているのに、ゴースト・クオーツには協力を要請しなくて、シンシャには協力を要請しているのである。
こういうところを見ると、フォスはけっこうしたたかでずる賢いともいえる。

つまり、パパラチアに先生と月人との関係を探ると話しても、おそらくパパラチアは長く起きていられることはないだろうから、自分の野心を話してもそれを密告されたり妨害されたりする危険はないということである。
また、シンシャは孤独でひとりぼっちだから、フォスを裏切ればまた孤独でひとりぼっちになるわけだから、よっぽどのことがない限り背信行為はしないという読みからの協力の要請なのだろう。

こう考えると、フォスは愚鈍を装っているが実は計算高く用心深い策略家の一面を持っているともいえる。

さて、何故にかフォスを好んでおり、フォスに協力することを申し出て、フォスと組むことになるゴースト・クオーツであるが、アニメの第12話では第5巻が一部流用されているのだが、第5巻でのアニメとの一番の違いは、このゴースト・クオーツという宝石が登場することです。
ゴースト・クオーツは体が多層で出来ているということで、一種の2重人格といえるでしょう。
普段は、表層にホワイト・ゴースト・クオーツが出ていて、内層のブラック・ゴースト・クオーツは見えないのだが、フォスの勇み足で表層のホワイト・ゴースト・クオーツが削られ月に持っていかれたためにブラック・ゴースト・クオーツが表層になったという曰くつきの宝石である。

このゴースト・クオーツがかって組んでいて月人にさらわれたラピス・ラズリのことをあまりにもいつまでも苦にしているので怪訝に感じていました。
確かに、すべての宝石たちは組んでいた相手が月人にさらわれたことでそれなりにトラウマを持ってはいるが、ゴースト・クオーツのは度が過ぎるという感じでした。

それがフォスが頭部を失い、その代替としてカンゴームがラピス・ラズリの頭部を持ってきたので納得しました。

相棒を失えば誰でも悔しくて悲しくて自分を責めるだろう。
それでも、普通は残ったものには生きるという使命があるためその悲しみや苦しみも時と共に和らいでいくであろう。
だが、ゴースト・クオーツのように相棒の一部しかも頭部が残っているような場合は、その悔恨はいやされることはないだろう。
その頭部をみれば、いつも悔恨が蘇ってきて、自分が代わりであればというような自責の念にさいなまれるだろう。

しかしながら、フォスにラピス・ラズリの頭部を提供するということでその自責の念は間接的ながらも和らぐといってもいいだろう。
どんな形であっても、そこに生きたラピス・ラズリがいるということになるのだから。

もしかしたら、ゴースト・クオーツに何らかの予兆みたいなものがあったのかもしれない。
だから、変現したフォスに親近感を抱き、フォスにラピス・ラズリを見ていたのかもしれない。
だからこそ、ホワイト・ゴースト・クオーツはブラック・ゴースト・クオーツに「フォスを守ってね」と言ったのだろう。


補足:漫画(コミック)の購読法

今回初めて、アマゾン(Amazon)のキンドル版(Kindle版)を利用してみました。
読むデバイスはKindleなどのモバイルではなくパソコン(PC)です。
パソコンでキンドル版を購読する方法は2通りあります。
「Kindle Cloud Reder」と「Kindle for PC」です。
「Kindle for PC」の場合、わたしはパソコンがWindowsなので「Kindle for PC(Windows)」となります。
「Kindle Cloud Reder」の場合は、ブラウザを利用して購読します。
「Kindle for PC(Windows)」はソフト(アプリケーション)をダウンロードして購読します。
「Kindle for PC(Windows)」はソフトなので、無料でアマゾンから購入するという形になります。

各々の詳細は以下のURLを参照して下さい。
全体は、https://www.amazon.co.jp/gp/digital/fiona/kcp-landing-page/ref=kcp_pc_mkt_lnd です。
「Kindle Cloud Reder」は、https://www.amazon.co.jp/gp/press/pr/20140919 です。
「Kindle for PC(Windows)」は、https://www.amazon.co.jp/Kindle-for-PC-Windows-%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89/dp/B011UEHYWQ です。

もちろん、これらを利用するにはアマゾンアカウントが必要なことはいうまでもありません。
アマゾンを自分で利用したことがあるのなら、アマゾンアカウントを持っているので問題ないでしょう。

今回初めて利用したのですが、便利です。
購入場所(本屋)まで行かなくても購入でき、購入したら直ぐに読めるし(ダウンロードに少し時間がかかるけど)ということで、とても楽です。
また、紙の本だと場所を取るので、購入すればするほど部屋が狭くなるのですが、これだとそういう目に見える物理的場所には困りません。
購入した本をダウンロードするので、パソコンの容量を食うということはあるかもしれませんが、たぶん読んだ物が不用だと思えば、端末からは削除することができるようなので、容量は限定することができると思います(現時点ではまだ、試したことがないので推量です)。
もっと早く使うべきだった(笑)

また、見た目に劣化がないのもいいです。
紙だと年月が経つと黄ばんできたり脆(もろ)くなってきます。
とはいっても記録媒体は紙と同じように劣化するので、ある日突然大量の本が神隠しになってしまうこともあるのですが。
そういうことでは、紙の方が神隠しになる確率は小さいといえます。

もっぱら、「Kindle for PC(Windows)」で読んでいます。
なお、購入した本は、アマゾンの各自の「コンテンツと端末の管理 」で管理されています。

まぁ、欠点は手元に実物として残らないということでしょうか。
だから、いらなくなったものを古本屋に売るというようなことは出来ないですね。
いわゆる、完全な私的所有物にはならないということです。
そういうことでは、資本主義的というより社会主義的な行為(形態)といえるかもしれません。
アマゾンという私的帝国がその存在物をすべて握っているということです。
アマゾンという私的帝国がなくなればその存在物もなくなります。
ということは、みんなでこのアマゾンという私的帝国を守らないといけないということです。
そのうち、ハイル!アマゾンということにもなるかもしれません(笑)(*1)

(*1)
ハイルとは - はてなキーワード;http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%A4%A5%EB(はてな(http://www.hatena.ne.jp/)から)

読むということでは、購入した者のアマゾンアカウントさえあればその購入した分を誰でも読める(回し読み)ということにもなるが、アマゾンアカウントを教える者などいないだろう。
購入者が読んでいるその時点での、デバイスでの回し読みは可能ではあるが。
それでもデバイスを長時間相手に貸し与えることはないだろう。デバイスにはいろんな情報が入っているので本のように相手に長時間預けるということはないといっていいでしょう。
そういうことでは電子書籍の方が売り上げのメリットはあるかも。

また、これはかなりわたくしごとですが、ブログを書く場合、同じ画面上で見れるのでそれもまた便利です。

アマゾンのキンドル版での宝石の国の購入は
 https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=node%3D2275256051&field-keywords=%E5%AE%9D%E7%9F%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD
です。

ところで、電子書籍の貸し読みってのはないのかな。


宝石の国
HP「TVアニメ『宝石の国』公式サイト」は
 http://land-of-the-lustrous.com/
ウィキペデイアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E7%9F%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD
(このウィキペデイアでの宝石たちの名前ですが、2月4日現在でゴースト・クォーツとラピスラズリは、原本の方ではゴースト・クオーツとラピス・ラズリとなっています。細かいことですがお気をつけを)
です。


ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8)から
 マネキン;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%83%B3
 マネキン人形;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%83%B3%E4%BA%BA%E5%BD%A2
 トラウマ(心的外傷);http://search.auone.jp/?client=kddi-auone&sr=0101&q=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%9E&ie=UTF-8
 首;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96
 神隠し;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%9A%A0%E3%81%97


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20171026木 秘密


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