ろぷろす_ぶろぐ 2017年09月
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ダリア・ガブリロワさん 1回戦 敗退 東レPPOテニス 観戦 2017年9月19日(火)(ろぷろす暦2017年10月10日(火))

今日(19日・火)の東レPPOテニスの1回戦には、ダリア・ガブリロワさん、ダリア・カサトキナ(ダリア・カサキナ)さん、キャサリン・ベリスさん、マグダレナ・リバリコバさんが出場するので、有明コロシアムおよび有明テニスの森公園に見に行ってきました。

見た順番は、
キャサリン・ベリス 対 アナスタシア・パブリュチェンコワ(第1試合,有明コロシアム)
ダリア・カサトキナ 対 マディソン・ブレングル(第1試合,コート1)
シェイ・スーウェイ 対 モニカ・プイグ(第2試合,コート1)
ダリア・ガブリロワ 対 マグダ・リネッテ(第3試合,コート1)
尾崎里紗 対 シェルビー・ロジャース(第4試合,有明コロシアム)
マグダレナ・リバリコバ 対 バルボラ・ストリコバ(第5試合,有明コロシアム)
です。

悲しいことに、ダリア・カサトキナさんとキャサリン・ベリスさんが被ってしまいました。

お目当ての4人で勝ったのは、ダリア・カサトキナさん、ただ1人でした。
1勝3敗です。
勝率は2割五分です。
これは大体、合っています。
わたしが贔屓(ひいき)の選手を見に行くと、大体、勝率は3割くらいなのです。
わたしは、結構、疫病神らしいです。
だから、最近はライブストリーミングがある時は、見に行かないようにしています(笑)
そういうことで、今回3人が惜敗したのは、わたしのせいというのも微々たるものがあるかもしれません(泣)


それでは、観戦記を上記の見た順番で書きます。
なにせ、6試合も見たので、記憶違いがあるかもしれません。ご容赦していただければ幸いです。


キャサリン・ベリス 対 アナスタシア・パブリュチェンコワ(第1試合,有明コロシアム)」

キャサリン・ベリスさんは、東レパン・パシフィック・オープンテニス(東レPPOテニス)(Toray Pan Pacific Open,日本/東京(有明),本戦9月18日(月)~9月24日(日),ハードコート,WTAプレミア)において、9月19日(火)に行なわれたシングルス本戦1回戦にてアナスタシア・パブリュチェンコワさんに6-4,0-6,4-6の逆転で負けました。

この試合は、第1セットだけ見たのですが、どちらかといえば凡戦でした。

第1セットの第1ゲームがアナスタシア・パブリュチェンコワさんのサービスで始ると、いきなりキャサリン・ベリスさんがブレークします。
その後はお互いキープでベリスさんの4-3まで来ます。
しかし、第8ゲームをパブリュチェンコワさんがブレークしてゲームカウント4-4のイーブンにします。
このままもつれるのかと思ったら、ベリスさんが第9ゲームを再度ブレークして、サービングフォーザセットの第10ゲームもキープして6-4で取ります。

スコアだけ見ると、拮抗した良い試合のように見えますが、内容はミスのオンパレードでした。
両者とも、サーブもストロークも悪かったです。
ストラーク戦は、ラリーなどはほとんどなく、早々とどちらかのミスで終わってしまいます。
ブレーク合戦になっていてもおかしくない淡白な試合でした。

ベリス選手は日本初だし第1試合ということで、緊張があってテニス(プレー)が悪くなったということはある程度考えられますが、パブリュチェンコワさんは一体どうしたのでしょうか。
緊張していたのでしょうか、それとも何か、もう一つ乗りきれないものがあったのでしょうか。

第2セットからは見ていないので何ですが、スコアだけから推測すると、パブリュチェンコワさんが本来のテニス(プレー)に戻って、まだ緊張感のあるベリスさんを圧倒しての6-0、第3セットはベリスさんも緊張が解けて本来のテニス(プレー)で拮抗しての6-4だったかも知れません。
そうだったらいいのですが。

「端麗のベリス」ことキャサリン・ベリスさんは、アメリカ人形でした。
均整のとれた美しさだけではなくテニスも強いから、天は二物も三物も与えたという感じです。
今回見て思ったのは、サーブもストロークも思った以上に力強いということです。
でも、あまりにも均整が取れすぎているために、何かもろいという印象も受けてしまいます。
どこまで上りつめることができるのでしょうか。
何か、現状では意外と早く限界が来そうな感じもするのですが。

シングルス本戦1回戦(9月19日(火),本戦第2日,有明コロシアム第1試合)(1時間56分25秒)
キャサリン・ベリス(Catherine BELLIS,米国,41位) vs. アナスタシア・パブリュチェンコワ(Anastasia PAVLYUCHENKOVA,ロシア,23位)は、
アナスタシア・パブリュチェンコワが4-6,6-0,6-4で勝ちました。
第1セット 0-1,0-2,1-2,1-3,2-3,2-4,3-4,4-4,4-5,4-6(サーブはパブリュチェンコワから)
(第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,6-0(サーブはパブリュチェンコワから))
(第3セット 0-1,1-1,2-1,3-1,4-1,4-2,5-2,5-3,5-4,6-4(サーブはパブリュチェンコワから))

まぁ、そんなことで、あまり後ろ髪を引かれる思いもなく、ダリア・カサトキナさんの試合を見に行くことにしました。


ダリア・カサトキナ 対 マディソン・ブレングル(第1試合,コート1)」

ダリア・カサトキナさんが1回戦敗退するくらいのマディソン・ブレングルさんの猛攻でした。

ダリア・カサトキナさんが、9月19日(火)に行なわれたシングルス本戦1回戦にて予選勝者(Q)のマディソン・ブレングルさんを3-6,6-2,6-4の逆転で下しました。

この試合は有明コロシアムからコート1への移動があったので、着いた時には第2セットでダリア・カサトキナさんの5-2でした。
第1セットは、マディソン・ブレングルさんが6-3で取っていました。
この第2セットは、この後、カサトキナさんが6-2で取ったので、この第1セットをブレングルさんが取ってくれていたことに感謝です(笑)
第3セットがまだ見れます。
と同時に、カサトキナさんが第1セットを取られていることにも驚きましたが。

その第3セットは、ブレングルさんのサービスで始るのですが、第2セットの流れのままという感じで、カサトキナさんがブレークします。
いい流れかと思っていると、ブレングルさんにブレークバックされます。
この後、お互いブレークですなわちブレーク合戦で2-2となり、第5ゲームをブレングルさんが先にキープして、3-2と先行します。
これにはたまらないという感じで、カサトキナさんはオンコートコーチングを取ります。
これで、カサトキナさんは、少しは落ち着いたのか第6ゲームをやっとキープします。
そして、すかさず第7ゲームを40-0のラブゲームでブレークして4-3と先行します。
ところが第8ゲームは、ブレークポイントこそ握られませんがデュースとなるなど苦戦してのキープです。
第9ゲームはブレングルさんもキープします。
カサトキナさんは、このサービングフォーザマッチである第10ゲームはギアを上げて40-15とマッチポイントを迎えますが、一度では取れず二度目のマッチポイントで辛くも逃げ切り、6-4でこのセットを取り、勝ちます。

カサトキナさんは途中で声を荒げるなど、ひやひやものでした。
実をいうと、このカサトキナさんの対戦相手である、ブレングルさんを途中まで分かりませんでした。
というのは、カサトキナさんの対戦相手は当初はキャロリン・ガルシア選手でした。
それが今日(19日)になって、第6シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ選手がウイルス性疾患で棄権ということになりキャロリン・ガルシア選手が害9シードとして編成替えがあったのです。
わたしは、このことを朝来る前に確認していたのですが、予選勝者ということ以外、失念していました。

それと、もう一つ、ブレングル選手が変わっていました。
以前(2015年のJWO)見たブレングルさんはふっくらという感じでした。
しかし、このブレングルさんは、そういう感じではなく引き締まっていました。筋肉質といってもいいくらです。だから見た目小柄にすら見えました。

そんなことだったので、誰か分からず、ストローク戦(ラリー戦)が得意なカサトキナさんに対等なストローク戦をしているのは一体誰なんだと改めて電光掲示板を見ると、マディソン・ブレングルと表示してあったので、とても納得しました。
ブレングルさんは体を絞った分、球が速くなっていました。
以前見た時は、この体格なのになんで、球が速くないのだと怪訝(けげん)に思いましたが、今日は納得です。
この速い球に、カサトキナさんは苦労していました。
もちろん、ブレングルさんだから、コントロールは良いし、守備力もあるので、大いにカサトキナさんを悩ましました。
もし、仮にカサトキナさんが負けていても、わたしは納得したでしょう。
そのくらいの良さでした。
ほんと、最近は予選勝者といっても楽な相手でないのが常識です。
いや、むしろ予選勝者と当たらない方が無難かも(笑)

「修羅のカサトキナ」ことダリア・カサトキナさんは生で始めて見たのですが、何というか雰囲気が凄く良いです。
わたしから見れば、絵になる選手です。
この人は闘志が全面に出るので、生で見ているとその雰囲気が伝わってくる感じがあります。

シングルス本戦1回戦(9月19日(火),本戦第2日,コート1第1試合)(1時間37分27秒)
ガリア・カサトキナ(Daria KASATKINA,ロシア,32位) vs. [Q]マディソン・ブレングル(Madison BRENGLE,米国,86位)は、
ダリア・カサトキナが3-6,6-2,6-4で勝ちました。
(第1セット 1-0,1-1,1-2,2-2,2-3,2-4,2-5,3-5,3-6(サーブはカサトキナから))
第2セット (1-0,2-0,2-1,3-1,3-2,4-2,)5-2,6-2(サーブはブレングルから)
第3セット 1-0,1-1,2-1,2-2,2-3,3-3,4-3,5-3,5-4,6-4(サーブはブレングルから)

さて、そんな感じで、楽しませてもらったのですが、同じダリアのガブリロワさんは、このコートでの第3試合なので間があります。
どの試合を見るかということになりますが、他のコートに行くとうまくガブリロワさんの試合を見れないことにもなりかねません。
ということで、このコートでこのまま見ます。


「シェイ・スーウェイ 対 モニカ・プイグ)(第2試合,コート1)」

そういうことで、続けてみることにしたのですが、シェイ・スーウェイさんは2015年の安藤証券での日比野菜緒さんとの試合で技巧派の面白い選手だということで、その後もライブストリーミングで何度か見ている選手です。
今回はどんな技巧を見せてくれるのかということで楽しみでした。
しかし、その期待はあることで実現しませんでした。

シェイ・スーウェイさんは、9月19日(火)に行なわれたシングルス本戦1回戦にてモニカ・プイグさんに2-6,6-1,6-1の逆転で負けました。

第1セットの第1ゲームがモニカ・プイグさんのサービスで始ると、シェイ・スーウェイさんがいきなり40-0のラブゲームでブレークします。
その後はお互いキープしてシェイさんの4-2となります。
シェイさんは第4ゲームでブレークポイントを2度握られるような危ない場面もあったのですが、そこはしのぎます。
そして、再びシェイさんが第7ゲームをブレークして5-2として、第8ゲームのサーブングフォーザセットもキープして6-2でこのセットを取ります。

このセットで目立ったのは、プイグさんのテニス(プレー)でした。
サーブもストロークもミスが目立ちました。
わたしは、プイグさんを意識して見たのは今回が初めてですが、こんな荒っぽい選手なのかと驚き、またこんな選手がこのランキングかと訝(いずか)しくすら思いました。
だから、これはシェイさんの楽勝と思いました。

もしかしたら、こういう思いは、わたしだけではなく、シェイさんもちょっとくらいは思ったかもしれません

ところが、第2セットの第1ゲームがプイグさんのサービスで始り、ここをデュース合戦の末に切り抜けキープすると、プイグさんのテニス(プレー)が変わってきます。
サーブもストロークもコントロールが良くなります。
元々、サーブもストロークも威力があるので、それがコントロール良く決まりだすと、シェイさんは押し込まれて対応できません。
そういうことで、プイグさんが自分のサービスゲームを難なくキープするようになると共に、シェイさんのサービスゲームである第2ゲームと第4ゲームをブレークして、5-0とします。
シェイさんは第6ゲームでやっとキープするのですが、大勢にはまったく影響なく、プイグさんはサービングフォーザセットの第7ゲームをキープして6-1と圧倒してのセットカウント1-1のイーブンにします。

第3セットもこの流れはまったく変らなく、プイグさんはシェイさんのサービスゲームである第1ゲームをデュース合戦の末にブレークすると、自身は40-0のラブゲームでキープします。
第3・第4ゲームも同じ展開で、プイグさんの4-0となります。
第5ゲームはシェイさんがなんとかキープして4-1としますが、これは第2セットと同じく焼け石に水という感じで、プイブさんは以後、キープ、ブレークと危なげなく6-1で取って勝利します。

プイグさんのテニス(プレー)には唖然呆然です。
第1セットと以降はジギルとハイドです。
騙されました(笑)

おそらく、プイグさんが第1セットから第2セットのようなテニス(プレー)をしていたならば、シェイさんはもっと違うテニス(プレー)をしていたと思われます。
第1セットを普通のストローク戦(ラリー戦)で取れたので、今日はこれで行けるとシェイさんは思ったのではないでしょうか。
それが、第2セットでプイグさんが突然良くなったので戸惑い、戦術の組み立てが出来なかったのではないでしょうか。
そういう戸惑いもあってか第2セットでキープしようと力んだのかダブルフォールトは犯すし、ドロープショットなども使うのですが、やはり冷静さを失っているのか、ドロップショットは甘いドロップショットになって、相手にポイントを与えてしまいます。

シェイさんはその相手を見た技巧をまったく使えず、蟻地獄の蟻もしくは蜘蛛の巣の蝶という感じになって、もがけばもがくほど相手の術中に陥るという感じで、第2セット以降は、単なるストローク戦(ラリー戦)になって相手の強打に弄(もてあそ)ばれてしまいました。

これはたまたまの偶然でないのならば、プイグさんの高等な騙しの戦術でした。
少なくとも、わたしは完全に騙されました。
シェイさんの技巧を見たいと思っていたわたしとしては、かなり残念ですが、反面、面白いものを見たという感じもあります。

シングルス本戦1回戦(9月19日(火),本戦第2日,コート1第2試合)(1時間29分51秒)
[Q]シェイ・スーウェイ(謝淑薇)(Su-Wei HSIEH,台湾,98位) vs. モニカ・プイグ(Monica PUIG,プエルトリコ,70位)は、
モニカ・プイグが2-6,6-1,6-1で勝ちました。
第1セット 0-1,0-2,1-2,1-3,2-3,2-4,2-5,2-6(サーブはプイグから)
第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,5-1,6-1(サーブはプイグから)
第3セット 1-0,2-0,3-0,4-0,4-1,5-1,6-1(サーブはシェイから)

さて、次は今日のわたしの目玉のダリア・ガブリロワさんです。


ダリア・ガブリロワ 対 マグダ・リネッテ(第3試合,コート1)」

ダリア・ガブリロワさんは、敗れてしまいました。
が、そのパフォーマンスでは楽しませてもらいました。
やっぱり、可愛い(笑)

ダリア・ガブリロワさんは、9月19日(火)に行なわれたシングルス本戦1回戦にてマグダ・リネッテさんに6-2,0-6,6-7(3)の逆転で敗れました。

第1セットの第1ゲームがダリア・ガブリロワさんのサービスで始ると、これをキープします。
マグダ・リネッテさんも第2ゲームをキープします。
ガブリロワさんキープ後の第4ゲームが長いデュース合戦になるのですが、ガブリロワさんがブレークすることによって、流れがガブリロワさんになります。
ガブリロワさんが第5ゲームもキープしてゲームカウント4-1とします。
そして、この第5ゲーム後に、リネッテさんがメディカルタイムアウトを取ります。
ベンチの影になってよく見えなかったのですが、どうやら腹部がつったらしく、腹部に湿布薬を塗布しているようでした。
できれば、棄権だけはさけて欲しいと思いました。1セットだけしか見れないというのは残念だからです。
治療の甲斐があったのか、リネッテさんは第6ゲームをキープします。
第7ゲームもガブリロワはキープして、ガブリロワさんの5-2となります。
この第7ゲーム後もリネッタさんはトレーナーに見てもらうのですが、どうやら大丈夫のようです。
リネッタさんのサービスゲームである第8ゲームは、ガブリロワさんは40-0として3つのセットポイントを握るのですがそれをを取りきれなくて、またしても長いデュース合戦になります。
その中で得たセットポイントもまた取りきれなく、結局、5度目のセットポイントでなんとかブレークして6-2でこのセットを取ります。

リネッタさんの故障ということがあっても、ガブリロワさんの調子は悪くないので、ガブリロワさんの流れだと思っていました。
しかし、第2セットが始まると事態は急変します。
ガブリロワさんは第1ゲームをこの試合初めてブレークされると何かおかしくなります。
サーブもストロークも悪くなり、微妙にコントロールが狂い始めて、あっという間に0-3とされます。
第3ゲーム後に、メモを見て再度、集中力を高めようとするのですが、そのままズルズルと結局、0-6というベーグルでこのセットを失います。
この事態に、第2セット終了後にオンコートコーチングを取ります。

これで少しは集中力が戻ったのか、第3セットの第1ゲームをキープすると、3連取して3-0とします。
これで一安心かと思ったら、お互いキープ後の第7ゲームを40-15でブレークされます。
その後お互いキープでガブリロワさんの5-4で迎えた第10ゲームでは、一度マッチポイントを握るのですが、これをしのがれたあげく、リネッタさんにキープされてのセットカウント5-5となります。
お互いキープで決着はタイブレークとなります。
第12ゲームはリネッタさんが40-0のラブゲームでキープするのですが、これで勢いづいたかのように、リネッタさんはタイブレークポイント0-1から5連取して5-1とします。
ここからは今のリネッタさんとガブリロワさんの勢いを見るとひっくり返すことは無理ということで、リネッタさんが7-3でタイブレークを制し7-6(3)でこのセットを取り、逆転勝ちします。

どうして、第2セットのベーグル負けが起こったのかよく分からないですけど、わたしから見たら、昔の癖が出たなという感じです。
昔はこのように下位に対して、しばしばこういう集中力のないテニス(プレー)がありました。

わたしが思うに、わたしの見る限りWTAツアーにおいて勝負としてのテニス(プレー)を一番楽しんでいるのは、ガブリロワさんではないかと思います。
特に勝ち負けというより、自分が倒したいと思う相手と戦うことが楽しいのです。
だから、極端なことを言うと、勝ち負けとかランキングとかはあまり重要なごとではないのです。
まぁ、当然ながら、自分の倒したい相手と戦う為には、ある程度のランキングが必要ですが。
だから、自分がどうしても倒したいと思わないような相手だと、勝ち負けというより勝負としてのテニス(プレー)を楽しんでしまうのです。
だから、勝つことへの集中力が落ちるあるいは途切れるようなことも起こると思います。

それが、ここ1年くらいは優勝したいという意欲(モチベーション)があったので、勝ちにこだわるテニス(プレー)をしていたと思います。
その優勝もこの間のニューヘブンで達成しました。
ということで、昔のガブリロワさんに戻って、昔のガブリロワで楽しんでいます、ってとこではないでしょうか(笑)

今日はコーチはBiljana Veselinovicさんだけでした。
おそらく、ニコル・プラットさんがこのガブリロワさんを見たら、かなり怒ると思います。
プラットさんは理論家だから、理論から外れた戦いをするとなぜそんなことをするんだと激怒すると思います。
以前、プラットさんがオンコートコーチングしていた時は、けっこう厳しく言っていたようで、ガブリロワさんはむくれているような渋い表情もありました。
そんなことから、コーチが二人になったのかもとかも思いました。

しかし、常々思うのだがコーチも大変だと思う。
選手は良かれ悪かれ、実際コートで試合をするから勝っても負けてもそれなりの納得感があるだろう。
しかし、コーチは試合をしていないのだから、当然、勝つべき試合を選手が負けたら、その憤りの持っていく場所がないだろう。
短気な人はたぶんコーチになれないだろう(笑)
やはり、長い目でその選手の潜在能力を信じて、その覚醒を楽しむような人でないと向かないとか思ってしまいます。
選手本人よりもその選手の能力を信じれるような人でないと難しいかなとも思う。
コーチがその選手を信じられなくなったら、もう怒りしかないだろう。

ガブリロワさんのようななんというか気まぐれな自由奔放な天真爛漫な一種の天才を扱うのもほんと大変だと思う。
たぶん、ニコル・プラットさんあたりは、ガブリロワさんならトップ10まで行けるというくらいの思いはあるのだろう。
そうすると、どうやってガブリロワさんに意欲(モチベーション)を植えつけるかにかかっているといえそうです。
次はプレミア5あるいはプレミアマンダトリあるいはグランドスラムの優勝あるいはトップ10か。
そこらへんをどうやって吹き込んで、本人がそれを本当に欲しいというようにさせるかということです。

と、この敗戦を見てそんなことを思ってしまいましたが、
わたしにとっては、勝って欲しいは当然ありますが、もし負けてもその可愛いアクションを見るだけでも、勝ち負けに匹敵するくらいの楽しみがあります。

今回も可愛い仕草を見せてくれました。
第3セットの4-4後の第9ゲームで自分の放ったストロークがアウトの判定をされると、なんでということで、コートにぺったんこ座り(ぺたんこ座り,あひる座り)をして、ふてくされるというかだだをこねていました。
コート1には、ホークアイはありません。だからこんなアクションも見れたのです。
ぺったんこ座りは20秒くらいしていたでしょうか。
それでも判定がくつがえらないと分かると、諦めたように立ち上がりましたが・・・(笑)

まぁ、わたしが主審ならその可愛らしさに、アクションポイントとして1ポイント上げるけど(笑)

あんたは子供かよ、とツッコミたくなるほどの可愛らしさです。
ほんと女の子っていう感じです。
プロテニス選手のぺったんこ座りが試合中に見れるとは思ってもいませんでした。
流石は「AKBのガブリロワ」、その可愛らしさを遺憾なく発揮した瞬間でした。

試合中にこんな可愛い仕草をするのは、おそらくガブリロワさんだけでしょう。
というかガブリロワさんしか出来ないでしょう。
もう、この人の誰も真似できない類希(たぐいまれ)な個性でしょう。

これを見れただけでも、今日一日、有明に来た甲斐があったというものです(笑)

シングルス本戦1回戦(9月19日(火),本戦第2日,コート1第3試合)(2時間20分25秒)
ガリア・ガブリロワ(Daria GAVRILOVA,オーストラリア,21位) vs. [Q]マグダ・リネッテ(Magda LINETTE,ポーランド,74位)は、
マグダ・リネッテが2-6,6-0,7-6(3)で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,1-2,1-3,1-4,2-4,2-5,2-6(サーブはガブリロワから)
第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,6-0(サーブはガブリロワから)
第3セット 0-1,0-2,0-3,1-3,1-4,2-4,3-4,4-4,4-5,5-5,5-6,6-6,7-6(3)(サーブはガブリロワから)

さて、そんなガブリロワさんの試合も終わったので、後はマグダレナ・リバリコバさんの試合です。
リバリコバさんの試合は有明コロシアムの最終試合(第5試合)です。
その前に、尾崎里紗さんの試合があります。


「尾崎里紗 対 シェルビー・ロジャース(第4試合,有明コロシアム)」

尾崎里紗さんを見るのはは、2013年以来です。
見た印象は、普通の選手だということです。
この普通ということは、フィジカルを持った選手ということです。
だから、ストロークも力強かったです。

尾崎里紗さんは、9月19日(火)に行なわれたシングルス本戦1回戦にてシェルピー・ロジャースさんに2-6,6-7(5)で負けました。

尾崎里紗さんの試合は17時からです。
ダリア・ガブリロワさんの試合は17時前に終わったのですが、移動に時間がかかり、有明コロシアムに行った時は、シェルビー・ロジャースさんの2-0でした。
第3ゲーム終了までは席への移動は出来ないので、尾崎さん1-2から席で見ました。
尾崎さんは力強いストロークで、ストローク戦(ラリー戦)は五分五分という感じですが、サーブに差があって、ブレークは難しくてプレークポイントすら握れません。
反対に尾崎さんのサーブは甘くなると狙われて、第1ゲームに続いて第7ゲームもブレークされて、ロジャースさんがこのセットを6-2で取ります。

この結果は当然といえば当然です。
先のUSオープンでは、ダリア・ガブリロワさんを破って3回戦まで進出しており、上り調子だからです。
尾崎さんがキープできなければ、第2セットも同じようなことになると思っていました。

第2セットの第1ゲームを尾崎さんがせめぎあいの末にブレークされます。
やっぱりという感じだったのですが、ここから展開が変わってきます。
なんと、尾崎さんがこの試合初めてブレークします。
ところが、尾崎さんはまたしても第3ゲームをブレークされてしまいます。
しかし、ここもまた第4ゲームをブレークバックしてゲームカウント2-2のイーブンにします。
これはチャンスだと思っていると、尾崎さんが第5ゲームを40-15で先にキープして3-2と先行します。
しかも、第5ゲームをまたしてもブレークして4-2とします。
ここまで、ロジャースさんはまだ一度もキープ出来ていません。
これはサーブがあまり良くなく尾崎さんにリターンされて、ストローク戦(ラリー戦)に持ち込まれるからです。

けっして、ロジャースさんはストローク戦(ラリー戦)が下手というわけではありません。
でも、パワー系の攻撃型はラリーすることに特に意味を見出しているわけではないので、あえてラリーをする必要がありません。
それに対して守備型はラリーをすることによって相手のミスを誘うという意図があるためにラリーに意味があります。
そのために、ラリーに対する意気込みが違います。
極端に言えばラリーを終わらせたいと続けたいの違いといっていいでしょう。
当然、攻撃型の方がラリーを終わらせようと強引にウィナーなりフォーストエラーなりを狙ってくるでしょう。
しかし、守備型の球(返球)はそういうことを狙っての球ということで、同じ球は二つとないというくらいの変化のある球なので、強引な大振りではミスになる確率は高くなるでしょう。

このままキープさえ出来れば、勝ちもあるかと思っていると、尾崎さんは第7ゲームをブレークされます。
そして、ここらへんからロジャースさんのサーブが良くなり、第8ゲームでやっとロジャースさんはキープしてゲームカウント4-4の振り出しに戻します。
尾崎さんも踏ん張っているのですが、お互いキープの5-5から迎えた第11ゲームをブレークされてしまいます。
これは敗色濃厚という感じになり、尾崎さんは第12ゲームではマッチポイントも握られるのですが、これをしのぎここをブレークバックして、ゲームカウント6-6にし、タイブレークに突入します。

尾崎さんは第12ゲームをブレークした勢いのままという感じで、タイブレークポイント3-0と先行するのですが、その直後に2ポイントをミニブレークされ3-2となります。
その後は、お互いキープでロジャースさんが6-5として二度目のマッチポイントを迎えると、次をミニブレークして7-5でタイブレークを制して、7-6(5)でこのセットを取り、勝利します。

尾崎さんは第2セットでは、ロジャースさんのサーブの乱れに乗じてこのセットを取れるチャンスがあったのですが、やはりキープできないということで、チャンスをものに出来ませんでした。

課題としては、キープでしょう。
自分のサービスの時は、サーブをストローク戦に持っていけるようにコントロール(配球)すれば、勝ちが見えると思いました。
キープすなわちサーブのコントロール(配球)は、ストロークの得意な日本選手に共通な課題だと思います。

結局、キープ出来なかったが故に相手の乱れに乗ずることは出来なかったということです。

シングルス本戦1回戦(9月19日(火),本戦第2日,有明コロシアム第4試合)(1時間53分8秒)
[WC]尾崎里紗(Risa OZAKI,日本,92位) vs. シェルビー・ロジャース(Shelby ROGERS,米国,59位)は、
シェルビー・ロジャースが6-2,7-6(5)で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,2-1,3-1,3-2,4-2,5-2,6-2(サーブは尾崎から)
第2セット 1-0,1-1,2-1,2-2,2-3,2-4,3-4,4-4,4-5,5-5,6-5,6-6,7-6(5)(サーブは尾崎から)

さて、次はいよいよ今日の最終戦です。


マグダレナ・リバリコバ 対 バルボラ・ストリコバ(第5試合,有明コロシアム)」

この試合は今日一番見ごたえのある試合でした。
否、今日といわず、今年一年でわたしが生やライブストリーミングで見た試合で十本の指に入る試合でした。
これぞ、プロの職人のベテランの大人のというような、お互い相譲らず持っている心技体をすべて出した試合でした。

マグダレナ・リバリコバさんは、9月19日(火)に行なわれたシングルス本戦1回戦にてバルボラ・ストリコバさんに6-7(4),6-7(2)で負けました。

第1セットの第1ゲームがバルボラ・ストリコバさんのサービスで始ると、ストリコバさんは40-0のラブゲームでキープします。
そうすると、マグダレナ・リバリコバさんも負けじとこちらも40-0のラブゲームでキープします。
最初にブレークしたのは、リバリコバさんで、次の第3ゲームを40-15でブレークし、ゲームカウント2-1とします。
第4ゲームをキープして3-1とします。
ここまではリバリコバさんのペースでリバリコバさん有利かなと思いました。
しかし、ことはそんなに簡単ではありませんでした。
ストリコバさんは、第5ゲームをせめぎあいでキープすると、第6ゲームをお返しとばかりに40-15でブレークバックします。これで3-3のイーブンです。
今後は流れがストリコバさんの方に傾いたかのように、ストリコバさんは第7ゲームをキープすると、再度第8ゲームをブレークして5-3とし、サービングフォーザセットを迎えます。
流れのままに、ストリコバさんがこのセットを取るかに思えたのですが、ここをリバリコバさんがブレークバックします.

その後は、面白いことに、お互い40-15というスコアでキープして、タイブレークへと突入します。
タイブレークはまたリバリコバさんが3-1と先行するのですが、その後ストリコバさんが4連取して5-3と逆転します。
リバリコバさんは一つ返すのですが、結局、ストリコバさんがまた2連取しての7-4でこのタイブレークを制して、7-6(4)でこのセットをせめぎあいの末に取ります。

しかし、流れはどっちにあるのかまったく分かりません。

第2セットがリバリコバさんのサービスで始ると、第3ゲームまではお互いキープでリバリコバさんの2-1となります。
そうすると、またしてもリバリコバさんが先に第4ゲームをブレークして3-1と先行します。
第1セットと同じような展開です。
しかし、ここはストリコバさんがすかさず第5ゲームをブレークバックします。
これで落ち着くのかと思ったら、第6ゲームを再度リバリコバさんがブレークして4-2と再度先行します。
今度はリバリコバさんがキープかと思ったら、またしてもストリコバさんがブレークバックします。
これで、リバリコバさんのゲームカウント4-3です。
ここからはお互いキープして、リバリコバさん5-4で、ストリコバさんのサービスゲームである第10ゲームを迎えます。
ここで、リバリコバさんはセットポイントを握るのですが、ストリコバさんはしのいでキープします。
そうすると、リバリコバさんのサービスゲームである第11ゲームは、長い長いデュース合戦となります。
リバリコバさんは、一度もブレークポイントは握られなかったものの決めてを欠いてなかなかキープできませんでした。
そういうことで、少し疲労感も出たのか、第12ゲームはストリコバさんが40-0のラブゲームでキープして6-6となり、連続のタイブレークに突入します。
タイブレークでは、ストリコバさんはラブゲームの勢いのままという感じであっという間に4連取して4-0とします。
リバリコバさんはひとつ返しますが、またストリコバさんが2連取して6-1とマッチポイントを迎えます。
リバリコバさんはまたひとつ返しますが、次をストリコバさんがミニブレークして7-2で2度目のタイブレークも制して、7-6(2)でまたしも取り、この熱戦に終止符を打ちます。

ストリコバさんはお疲れだったのか、握手後、コートに出て観客と喜びを共有することも忘れているようで、コート上に出てきませんでした。

ともかく、ラリーもゲームもセットもどちらが有利不利といえない試合でした。
勝敗はほんのちょっとしたことで変っていたかもしれません。
強いてストリコバさんの勝因をいえば、ストリコバさんはダブルス巧者でもあるので、ネットプレーで上回ったといえると思います。
見事なネットプレーでした。まるでネットの後に壁があるような感じで、ネットプレーになるとリバリコバさんのショットを返しに返してポイントを取りました。
それともうひとつは、今日のリバリコバさんはサーブが好調というほどではなかったので、ストローク戦(ラリー戦)になることも多く、そうなるとこれまたリバリコバさんのストロークをストリコバさんは返しに返すということになります。
長いラリーも多くありました。
そこらへんで、リバリコバさんは体力の消耗も多かったと思われます。

リバリコバさんは守備的攻撃型、ストリコバさんは攻撃的守備型という感じでした。
この守備的攻撃型や攻撃的守備型というのは、ある意味便宜的なものです。
リバリコバさんもストリコバさんも、攻撃も守備もできます。
ここらへんは相手を見て、どちらを主流にするかということです。
この両者を見て、攻撃ではリバリコバさんの方が上、守備ではストリコバさんの方が上ということです。
お互い相手の弱点を攻めるなら、リバリコバさんは攻撃的になりストリコバさんは守備的になるということです。

だから、リバリコバさんはウィナー(サーブのエースも含む)を取るようなテニス(プレー)をし、ストリコバさんは自分はミスしなくて相手がミスするようなテニスをするということです。
ストリコバさんがリバリコバと同じくらいのミスをするとそれは負けを意味します。

そういうことで、ストリコバさんは自分がミスをすると腹を立て、ラケットを3回ほど叩きつけました。
これはわたしはよく分かります。
ストリコバさんのラケット叩きつけは、感情に任せた叩きつけではなく、自分を鼓舞して集中力を高めるための叩きつけです。
ミスをすることによって弱気になる自分を鼓舞する叩きつけです。
この叩きつけをすることによって、自分の中のもやもやを払拭してすっきりさせ冷静にするのです。
ここらへんが、見た目は同じ叩きつけでも感情に任せる若手と百戦錬磨のベテランのメンタルコントロールの違いです。
こういうメンタルコントロールは人によって違うでしょうが、ラケット叩きつけもそのひとつといえます。

リバリコバさんの方は、ミスしてもこういう行為はなくどちらかといえばポーカーフェイスでした。
それは攻撃型にとってはミスは付き物なので、それをいちいち気にしていたらメンタルが持たないでしょう。
リバリコバさんの場合は、ストリコバさんが返しに返すので、それにうんざりという感じでしたが、これは自分ではなく相手が素晴らしいので腹を立てることではないです。
ということで、リバリコバさんにはラケット叩きつけなどはなかったです。
でもそれで、ストレスはだいぶ溜まって心身共に消耗したと思います。

両者とも自分の持っているものを全部出して戦ったといっても過言ではないと思います。
両者ともドロップショットなどの持っているショットはすべて出したし、リバリコバさんはサーブ&ボレーなども見せたし、強打のストロークでウィナーが取れないとなると、果敢にネットにも出るという攻めをしたのですが、いかんせんそれをほとんどストリコバさんがブロックするということになりました。

いつも見ていて思うのは、決まったと思うようなショットを返されるととても嫌な気分になるというかがっかりでしょう。
本当に攻撃型にとっては、返しに返されるというのは精神衛生上よくないです(笑)
だから、パワーで劣っても守備型が攻撃型に勝てるのです。

本当に素晴らしい試合でした。
お金を払うだけの価値のあるプロの試合でした。
お互い己のすべてを出して戦ったのです。

シングルス本戦1回戦(9月19日(火),本戦第2日,有明コロシアム第5試合)(2時間15分10秒)
マグダレナ・リバリコバ(Magdalena RYBARIKOVAy,スロバキア,27位) vs. バルボラ・ストリコバ(Barbora STRYCOVA,チェコ,25位)は、
バルボラ・ストリコバが7-6(4),7-6(2)で勝ちました。
第1セット 1-0,1-1,1-2,1-3,2-3,3-3,4-3,5-3,5-4,5-5,6-5,6-6,7-6(4)(サーブはストリコバから)
第2セット 0-1,1-1,1-2,1-3,2-3,2-4,3-4,4-4,4-5,5-5,5-6,6-6,7-6(2)(サーブはリバリコバから)

今(9.22.金)、思い出したのですが、ストリコバさんはベンチからベースラインに行く時に、サイドラインを垂直に横切りコートに入って、入った側のサービスコートの中間くらいから、直角に方向を変え、ベースラインに向かいます。
これは左右とも同じようにします。
ほとんどの選手は、サイドラインにほぼ平行に進むか斜めにコートに入ってから、ベースラインに向かいます。
ストリコバさんのような行き方は独特です。
これもジンクスなのでしょうか。


今日見た試合6試合のうち、4試合がフルセットになり、3試合でタイブレークとなりました。
そういうことでは、面白い試合ばかりを見たといえます。
大いに満足です。
ありがとうございました。
しかし、11時から6試合は疲れました(笑)
家に帰ったのは、23時25分くらいでした。
17時からの2試合のうち、どちらかがフルセットになっていたら、家に帰るのは翌日になっていたかもしれません(笑)


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
初来日の20歳カサキナ 東レPPOへ意気込み「ベストを尽くす」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010000-tennisnet-spo
尾崎里紗 東レPPO初戦敗退、世界59位の米選手にストレート負け<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010006-tennisnet-spo
尾崎里紗はロジャーズに敗れて本戦初勝利ならず [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010009-tennisd-spo
東レPPO単複1回戦結果一覧、チブルコワらが初戦突破<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010009-tennisnet-spo
チブルコバとガルシアのシード勢が揃って初戦突破 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010012-tennisd-spo
「ミスを恐れたところをうまく突かれた」と尾崎 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00010002-tennisd-spo
チブルコバが2回戦へ「ここ一年でもっともよい状態」 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00010005-tennisd-spo


余談:手荷物検査

今日(19日)はどういう風の吹き回しか、手荷物検査がありました。
これは、観戦に水を差すくらいのうっとしさでした。
出入りする毎ににチェックを受けます。
わたしは都合4回も受けてしまいました。
東レPPOテニスにはこれまで何回か来てるけど、たぶん手荷物検査というのは初めてだと思います。

誰かVIPでも着ていたのでしょうか。
それとも、いたずらをするとかいう垂れ込みあるいは脅迫でもあったのでしょうか。
瓶(びん)を持っていますかとか聞かれたので、そういうものを投げるとかが想定されていたのでしょうか。
ともかく、手荷物検査を行う意図(理由)が分からないので、ここでわたしの得意とする妄想を発揮してみます(笑)

わたしが思うのは、これは集客のためのひとつの手ではないかということです。
VIPや人が多く集まる重要であったり特別であったりするイベントはテロやいたずらの対象になりやすいです。
だから、この東レPPOテニスも手荷物検査をすることによって、これはとても重要な特別なイベントであるということを印象づけようとしているのではないかということです。
今はインターネットの時代なので、これがうまく拡散すれば、東レPPOテニスは手荷物検査をするほどの日本にとっては重要な特別な大会なんだということで、そんな大会なら一度くらい物見遊山でいってみようということです。
怖さ見たさになんとやらです。
インターネット時代を見据えたこれも集客にひとつの手だなと思ったわけです。

別にわたしは手荷物検査にけちをつけているわけではないです。
手荷物検査をする時、これこれの理由で手荷物検査を行いますので協力してください、というのが説明責任だと思います。
それが、手荷物検査を行いますので協力してください、だけで理由の説明はありませんでした。
わたしは日本人なのでお上の言うことには素直に従いました(笑)
しかし、つらつら考えると、説明責任を果たしていない時は、そのことを自由に解釈していいと思ったわけです。
そら、政治家の裏金の説明などない時は、みんな自由に勝手に解釈しているあれです。

そういうことで、わたしも自由に解釈を試みたわけです。悪しからず。
事実はひとつ、解釈は多様。

手荷物検査はこの日だけなのか、大会中はずっとあるのか分からないですけど、どうやら瓶の持ち込みは禁止みたいです。

ということで、気が向いた方は、SNSで東レPPOテニスは手荷物検査をするくらいの特別な重要な大会であるということを拡散して、集客の手助けをお願いします(笑)


追記(2017.9.21.木):ダリア・カサトキナさん 2回戦敗退

4人の中で唯一勝ち上がっていたダリア・カサトキナさんも負けてしまいました。

ダリア・カサトキナさんは、9月20日(水)に行なわれたシングルス本戦2回戦にてアンゲリク・ケルバーさんに6-7(5),3-6で負けました。
アンゲリク・ケルバーさんは、ドイツの第7シードのWTAシングルスランキング14位です。

カサトキナさんは負けましたが、アンゲリク・ケルバーさんは14位になって身軽になったのか復調の兆しが見えます。
第1にサーブが良くなりました。
もう「ダブルフォールトのケルバー」とは言えなくなるくらいにダブルフォールトも少なくなりました。
今回は11のサービスゲームで2個となりました。これだと普通以下です。
このためサーブでフリーポイントが取れるので、キープできる確率がぐんと上がります。
ブレークする確率はもともと高いので、勝機がぐんと上がります。

ただ、ストロークはまだ不安定でネット直撃やアウトのアンフォーストエラーが相対的に多いです。
これでは守備型に勝てても(その分ウィナーが取れる確率が高いので)攻撃型には勝ちきれないと思います。
そういうことでは、22日(金)のカロリナ・プリスコバ選手との戦いが復活の試金石になるように思います。
今の力だとまだトップ30くらいなので、プリスコバ選手と対等に戦えるならば、今のランキング14位にふさわしいとこまで戻ったとみていいでしょう。

カサトキナさんも敗退したので、これでわたしにとっての東レPPOテニスはほぼ終焉です。

テニス|スポーツナビから
ケルバー 東レ2年ぶり8強、20歳カサキナ下す<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00010014-tennisnet-spo
トップ2シードのムグルッサとプリスコバが準々決勝へ [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00010014-tennisd-spo
ムグルッサ、プリスコバのトップ2シードが8強入り [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170921-00010001-tennisd-spo
ムグルッサ「世界1位としての初試合に勝ててうれしい」 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170921-00010006-tennisd-spo


追記(2017.9.24.日):キャロライン・ウォズニアッキさん 連覇

キャロライン・ウォズニアッキさんが、大会史上5人目の連覇を成し遂げました。
2010年と合わせて3回目の優勝です。
おめでとうございます!
もう、本大会の顔です。

そして、今季はここまで6回の決勝進出をしていたのですが、ここに来てやっと7回目でその栄光を手に入れました。
長い戦いでした。
これで通算では26回目のWTAツアー優勝(26勝23敗)です。
やはり、残っているのは、グランドスラムでの優勝ということでしょう。

キャロライン・ウォズニアッキさんが、9月24日(日)に行なわれたシングルス本戦決勝にてアナスタシア・パブリュチェンコワさんを6-0,7-5で下して優勝しました。
キャロライン・ウォズニアッキさんはデンマークの第3シードのWTAシングルスランキング6位で、アナスタシア・パブリュチェンコワさんはロシアの同23位です。

キャロライン・ウォズニアッキさんは完璧なテニスをしたと思います。
特にキープに関して、アナスタシア・パブリュチェンコワさんに一度もブレークポイントを与えませんでした。

第1セットの第1ゲームがキャロライン・ウォズニアッキさんのサービスで始ると、ウィズニアッキさんは難なくキープします。
第2セットも有利にブレークすると、第3セットを40-0のラブゲームでキープして3-0とします。
ここまでを見て、ウォズニアッキさんがサーブもストロークも良くミスしないのに対して、パブリュチェンコワさんはサーブもストロークも悪くミスのオンパレードでした。
これは、パブリュチェンコワさんにここまで4試合をフルセットで戦ってきた疲れが出てきているのではないかと思いました。

おそらく、パブリュチェンコワさんは自分が決勝に進出するなんて、現実的には考えていなかったのではないかと思います。過去も2回戦が最高の成績ですから。
もちろん、どの選手も出場するからには優勝を目指しているのですが、その現実感には差があります。
そういうことから、パブリュチェンコワさんには決勝進出ということで無意識的にほっとするというか満足感みたいなものがあって、少し気が緩んでの疲れの顕在化ではないかと思います。
それに対して、ウォズニアッキさんは去年の優勝者であり、またここまで今季は6回も優勝を逃しているので、この決勝にかける意気込みは相当なものがあったと思います。
その差が出て、好調と不調ということになったと思います。

以後も流れはまったく変らず、このセットを6-0でウォズニアッキさんが圧倒して取ります。

第2セットもウォズニアッキさんの好調さは変らず、第1ゲームを難なくキープします。
しかし、第2ゲームをパブリュチェンコワさんがこの試合初めてキープすると、変化が生まれます。
パブリュチェンコワさんは初めてキープすると、それまでの沈んだ顔から晴れ晴れとした顔になります。
そうすると、サーブはそんなに良くはならないのですが、ストロークは力強くコントロールも良くなります。
これで、ウォズニアッキさんのブレークするチャンスはなくなります。
というか、パブリュチェンコワさんが押しているという感じにもなりますが、そういう時はウォズニアッキさんはまるでビッグサーバーのようになって集中力を高めて正確なサーブで切り抜けます。
ここらへんは、攻撃的守備型のウォズニアッキさんと守備的攻撃型のパブリュチェンコワさんが反対になっているような感じすらあって、ウォズニアッキさんの方がキープするためには、ストローク戦を避けているという感じです。

そんな感じでキープ合戦となりウォズニアッキさんの5-4となります。
第10ゲームでは、ウォズニアッキさんがマッチポイントを1度握るのですが、ここはパブリュチェンコワさんがしのぎます。
第12ゲームで勝負とばかりにウォズニアッキさんはギアを上げて締めにかかります。
ここで見ていて思ったのは、ウォズニアッキさんが一見甘い球のように見せて、パブリュチェンコワさんの大振りを誘ってミスを誘発させたことです。
甘い球と見えたのですが、おそらく手元で微妙に変化する球だと思います。
そんなことで、40-15で2度目のマッチポイントを迎えるのですがここはしのがれて、3度目のマッチポイントでパブリュチェンコワさんがネット直撃をして、7-5でウォズニアッキさんが取り、やっと優勝です。

勝った瞬間、ウォズニアッキさんは万歳をします。
しかし、ここでなぜかわたしの見ているライブストリーミングは切れてしまいました(泣)
ということでその後は分かりません。

第2セット最後でブレーク出来て良かったです。
タイブレークやまして第3セットに入ると、ウォズニアッキさんにはまた今季の悪夢が蘇ってくるということもあるし、パブリュチェンコワさんはここまでフルセットを戦い勝ってきているので、そうなると自分に勝機があると感じて、より集中力が増すでしょうから、パブリュチェンコワさん有利ということにもなったかもしれません。

それにしても、今季7回目での優勝とはほんと長かったというか、好調なわりには運がないという感じだったのですが、辛抱強く戦い続けて、この大会で優勝できて良かったと思います。

ウォズニアッキさんの決勝までの戦績は、
1回戦 BYE(免除)
2回戦 4-6,6-1,6-4 シェルビー・ロジャース(同59位)
準々決勝 3-6,7-6(5),3-1Retired ドミニカ・チブルコワ(第5シード,同9位)
準決勝 6-2,6-0 ガルビネ・ムグルサ(第1シード,同1位)
です。

それにしても、19日(火)に観戦した試合で、わたしが一番心惹かれなかった試合のパブリュチェンコワさんが決勝までくるなんて、誰にでも優勝するチャンスがある悲惨時代とはいえ、わたしにはまったく予想できなく唖然とするしかないです。

なお、準決勝のパブリュチェンコワさんは、アンゲリク・ケルバーさんに6-0,6-7(4),6-3で勝ちました。
かなり、浮き渋みのある試合でしたが、この試合でのケルバーさんは今大会で始めて今季の不調のケルバーさんという感じで、ダブルフォールトもありアンフォーストエラーも多くありました。
やはり、キープ出来なくてはケルバーさんの勝ち味は薄いです。

ということで、ケルバーさんが安定的かどうかはこの後の試合を見ないと判断できないでしょう。
良くなっているかといえば良くなっているようですが。

ダブルスでは、ダリア・ガブリロワ/ダリア・カサトキナ組が決勝に進出したのですが、23日(土)に行われた決勝で、アンドレヤ・クレパーチ/マリアホセ・マルティネスサンチェス組に3-6,2-6で負けて準優勝でした。

テニス|スポーツナビから
ウォズニアッキ 東レPPO2連覇、史上5人目の3度目V<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010004-tennisnet-spo
グラフとサバティーニに並ぶ東レ3度目Vウォズニアッキ「嬉しい」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010005-tennisnet-spo
ウォズニアッキが大会連覇で今季初優勝 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010004-tennisd-spo
ウォズニアッキが連覇、ツアー決勝で「七度目の正直」 東レPPO (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00000026-jij_afp-spo
ウォズニアッキ 東レPPO2連覇達成「優勝出来てハッピー」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010009-tennisnet-spo
パブリュチェンコワ 東レPPO初V逃すも「誇りに思う」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010011-tennisnet-spo
ウォズニアッキが7度目の決勝で今季初タイトルを獲得 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010014-tennisd-spo
ウォズニアッキ“7度目の正直”今季初V ストレート連覇「とてもうれしい」 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000073-sph-spo
ウォズニアッキ「集中してアグレッシブに戦えた」 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00010000-tennisd-spo
ウォズニアッキvsパブリュチェンコワ 東レPPO決勝、12時試合開始<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010000-tennisnet-spo
クレパック-マルチネス=サンチェス組が東レ複V「必ずまた来年」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170923-00010008-tennisnet-spo
クレパーチ/マルチネス サンチェスがコンビ初優勝 [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170923-00010009-tennisd-spo

YouTube(https://www.youtube.com/)から
2017 Toray Pan Pacific Open Final Caroline Wozniacki vs Anastasia Pavlyuchenkova WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=1cjYrfVnZ4U
 
Wozniacki v Pavlyuchenkova - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=KYWxBVIlPwA


東レPPOテニスの
HPは
 http://www.toray-ppo.com/
 シングルス本戦ドロー;http://www.toray-ppo.com/tournament/result/pdf/2017MDS.pdf
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%AC_%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
です。


ダリア・ガブロロワさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%AD%E3%83%AF
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100077509
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000561.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00708
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/315997/title/daria-gavrilova
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Daria_Gavrilova
です。

ダリア・カサトキナさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%8A
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100168617
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000607.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00772
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/322082/title/Daria-KASATKINA
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Daria_Kasatkina
です。

キャサリン・ベリスさんの
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100217981
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000563.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00748
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/322526/title/catherine-bellis%20
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/CiCi_Bellis
です。

マグダレナ・リバリコバさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%90
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playerid=100030564
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000155.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00521
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/312580/title/Magdalena-RYBARIKOVA
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Magdal%C3%A9na_Ryb%C3%A1rikov%C3%A1
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年9月18日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


写真は後日に


個として
20170919火 個として


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加藤未唯さん 祝!準優勝 ジャパンウイメンズオ-プンテニス 2017年9月17日(日)(ろぷろす暦2017年10月8日(日))

加藤未唯(かとうみゆ)さんは、準優勝となりました。
しかし、この準優勝は誇るべき見事な準優勝です。
おめでとうございます!!!

加藤さんは予選から勝ち上がった本戦では最もWTAシングルスランキングの低い171位です。
その選手、加藤さんが決勝を戦うなんて、一体、誰が予想したでしょうか。
本人はもちろん、誰も夢にも見なかったでしょう。
正直、わたしなどは1回戦を勝てば御の字だと思っていました(笑)
もうこれだけで、快挙です。
しかも、日本の大会で、です。
本大会を世間に知らしめた最大の功労者です。
そして、また本人も全豪オープンに続いて、加藤未唯、ここにあり、ということを全国のテニスファンに示したと思います。
加藤未唯、驚異の快進撃でした。

加藤未唯さんは、ジャパンウイメンズオ-プンテニス(Japan Women's Open Tennis,日本/東京(有明),本戦9月11日(月)~9月17日(日),ハードコート,WTAインターナショナル)において、9月17日(日)に行なわれたシングルス本戦決勝にてザリナ・ディアスさんに2-6,5-7で負けて、準優勝となりました。


加藤未唯さんもザリナ・ディアスさんも予選勝者(Q)であり、また勝てばどちらもWTAツアー初優勝となります。
だた、ディアスさんは2014年の本大会で決勝に進出しており、決勝の経験があります。
そういう違いもこの結果に影響したかも知れません、

第1セットの第1ゲームが加藤未唯さんのサービスで始ると、せめぎあいに敗れるという感じで、加藤さんはブレークされます。
第2セットもせめぎあいになるのですが、ここはザリナ・ディアスさんがキープして2-0とします。
この加藤さんを見て、決勝ということで緊張しているのか疲れがあるのか、もうひとつ動きに鋭さがありません。
これではちょっと心配だなと思っていると、第3ゲームをキープしたので、少し安心しました。
加藤さんの調子が戻ってきたのなら、1ブレークダウンなので、どこかでブレークするチャンスはあるだろうと思っていました。
そのブレークするチャンスがお互いキープの加藤さん2-3からの第6ゲームで巡ってきました。
ディアスさんはこのサービスゲームではなぜか、サーブに乱れが出で、ダブルフォールトを2つ犯してしまいます。
しかし、加藤さんは、このミスにつけこむことが出来ず、反対にそのミスにつられるようにアンフォーストエラーを犯して、ブレークチャンスを逃してしまいます。。
それに少し心が乱れたのか、次の加藤さんのサービスゲームである第7ゲームを再度ブレークされてしまい、ディアスさんは、サービングフォーザセットの第8ゲームを迎えます。
ここでちょっと驚いたのは、第7ゲーム後にディアスさんがオンコートコーチングを取ったことです。
ここでか、という感じでした。
あのダブルフォールトあたりに関して何か話し合ったのでしょうか。
第7ゲームはこのセット初めてのデュース合戦となり、お互いゲームを取るチャンスを1回ずつ得た後、ディアスさんがキープして6-2でこのセットを取ります。

このセットは前日(16日)の熱戦が嘘のように、淡々としたセットとなりました。
ラリーもあまりなく、デュース合戦も第8ゲームだけです。
お互い疲れがあったり、相手の出方を伺っていたのでしょうか。
前日から見ると、何か拍子抜けという感じすらありました。

そんな感じで第2セットが始るのですが、お互い相手が分かったということからか、持ち味を出してのキープ合戦で2-2となります。
この間にもあれっと思ったのは、加藤さん2-1の第3ゲーム後に、ディアスさんがオンコートコーチングを取ったことです。
こういうところに優勝への執念を感じてしまいましたが。
その効果なのかどうかは分からないですが、またしても第5ゲームをディアスさんがブレークして先行します。
この流れを断ち切るためには、加藤さんにブレークして欲しいと思いました。
ここまで、ディアス選手の3ブレークアップで加藤さんは一度もブレーク出来ていません。
そうすると、ブレークの後のブレークバックという感じで、加藤さんがやっと第6ゲームをブレークします。
これで、流れを持ってこれるかと思ったのですが、今日のディアスさんは期するとこがあるのか、なかなか隙をみせてくれません。
それでも、加藤さんも踏ん張り、お互いキープで5-5となります。
ここでディアスさんが勝負とばかりにギアを上げたのか、加藤さんに疲れが出たのかよく分かりませんが、ディアスさんが難なくブレークしてしまいます。
こうなったら、もうディアス選手の流れという感じになり、ディアスさんのサービングフォーザマッチである第12ゲームを難なくキープして7-5でこのセットを取って、初優勝です。

勝った瞬間、ディアスさんは膝を屈して体全体で喜びをかみしめている感じでした。
握手後、コートに出て頭のお団子に手をやって信じられないくらい嬉しいという感じで、観客と喜びを共有していました。
そして、スタッフの元に行き、コーチや家族とハグしていました。

それにしても、初優勝というのはやはり実感としてすぐにはこないものだと思いました。
昨日(16日)のクリスティナ・マクヘール選手に勝った時は、同じように膝を屈して体全体で喜びをかみしめている感じの後に、涙ぐんでいたようにも思えたのですが、それに比べると喜びがやや控え目なようにも感じるからです。

この戦いは、元31位と171位の戦いということになったように思います。
基本的に、ディアスさんがその力量と戦術で、加藤さんの勢いを削いだ感じです。
つまり、ディアスさんの方が一枚上手だったということです。
加藤さんはコントロールがいまいちでした。
疲れもあったのかもしれませんが、もうひとつタイミングを外されている感じで、思ったようにボールコントロールが出来ていなかったと思います。
おそらく、ディアスさんは加藤さんの傾向と対策をばっちりして、それを実行するだけの技術を持っていたということです。
さすが、元31位という感じでした。
そういうことで、加藤さんはディアスさんを揺さぶることが出来なく、なかなか突破口を見出せない状態でした。
それでも、加藤さんは冷静に忍耐強く対応していたのですが、やはりディアスさんに隙がない以上は、その実力の差を埋められなかったといえます。

まぁ、ある意味、ディアスさんが勝って良かったとも言えるかもしれません。
本戦でランキング最下位の171位の加藤さんが勝っていたら、本当にまじで女子テニス界は悲惨時代どころか悲惨悲惨時代にもなっていたかもしれません。
そういうことで、一応、加藤さんの優しさがWTAシングルスランキングの顔を立てたということにしておきます(笑)

この結果でランキングが上がるので、今のテニス(プレー)を進化させていけは、またいずれ優勝のチャンスは何度か巡ってくると思います。
そういう期待を持たせるこの1週間でした。

お疲れ様でした。
感動をありがとうございました。
おかげでこの週末の予定が狂った(笑)
でもこういうことで、予定が狂うならいつでも大歓迎ですよ!

ちなみに、会場の観客はライブストリーミングからですが3000~4000人くらいはいたのではないでしょうか。
これは、加藤未唯効果でしょう(笑)

シングルス本戦決勝(9月17日(日),本戦第7日,有明コロシアム第1試合)(1時間17分37秒)
[Q]加藤未唯(Miyu KATO,日本,171位) vs. [Q]ザリナ・ディアス(Zarina DIYAS,カザフスタン,100位)は、
ザリナ・ディアスが6-2,7-5で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,2-1,3-1,3-2,4-2,5-2,6-2(サーブは加藤から)
第2セット 0-1,1-1,1-2,2-2,3-2,3-3,3-4,4-4,4-5,5-5,6-5,7-5(サーブは加藤から)


さて、準優勝ということで、加藤さんは180ポイントを獲得しました。
予選の18ポイントと足して、198ポイントの獲得です。
今週で18ポイント失うので、現ポイント316に加算されるのは180ポイントとなります。
そうすると、合計は496ポイントとなります。
これだと、おそらく120番台となって、自己最高位となると共に、トップ100も視界に入ってきます。
楽しみです。
わたしは、わたしの次のトップ100の第一候補の活躍にほくほくです。


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
加藤未唯 ツアー初Vならず、世界100位にストレート負け<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00010005-tennisnet-spo
加藤未唯は準優勝「また頑張ろうと思えた」テニス (日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00005420-nksports-spo
加藤未唯は準優勝、ディアスがツアー初タイトル [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00010011-tennisd-spo
加藤 ツアー初優勝ならずも「今大会は自分のプレーができた」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00000145-spnannex-spo
ディアスが加藤未唯を下してWTAツアー初優勝 [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00010012-tennisd-spo
加藤未唯、疲労限界でツアー初Vならず (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00000273-sph-spo
加藤未唯、敗戦にも「悔いなく戦えた」 [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00010000-tennisd-spo
加藤はツアー初Vならず、ディアスが3年越し雪辱 ジャパン女子テニス (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000002-jij_afp-spo

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Zarina Diyaz vs Miyu Kato WTA Tokyo 2017 Final Hghlights HD - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=Jd8IWNkXl2Q
 
Zarina DIYAS vs Miyu KATO WTA Highlights Final Japan Women's Open Tokyo 2017 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=LrApZnhflLM
Miyu Kato vs Zarina Diyas Highlights Japan Women's Open Tokyo - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=Vag27y8ADnA
Зарина Дияс - Мию Като - Zarina DIYAS (KAZ) vs Miyu KATO (JPN) - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=bzI7iUq9fck


ジャパンウィメンズオ-プンテニスのHPは
 http://www.jta-tennis.or.jp/jwo/tabid/549/Default.aspx
 本戦ドロー;http://www.jta-tennis.or.jp/Portals/0/images/match/jwo/draw/jwo17_mds.pdf
です。


追記(2017.9.18.月):加藤未唯さん 自己最高123位

9月18日(月)に発表されたWTAシングルスランキングにて、ジャパンウイメンズオープンテニスで準優勝の加藤未唯さんは、171位から自己最高位の123位にジャンプアップしました。
おめでとうございます。

トップ100まで、あと二踏ん張りくらいでしょうか。
少なくとも頂までの道は見えているところでしょう。

これで、フェド杯の代表は、わたしの中では大坂なおみさん、日比野菜緒さん、加藤未唯さんと、3枚揃いました。
あとひとり、誰が来るか楽しみです。

ジャパンウイメンズオープンテニスで優勝したザリナ・ディアズさんは、こちらもジャンプアップで100位から63位とトップ50返り咲きの射程内に入りました。

同じくベスト4のヤナ・フェット選手は、123位から待望のトップ100入りの99位となりました。

ベスト4で敗退した前年の優勝者のクリスティナ・マクヘール選手は、62位から81位とかなり下げてしまいました。

テニス|スポーツナビから
[最新WTAランキング/女子テニス] 9月18日付 (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010005-tennisd-spo


加藤未唯さんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%9C%AA%E5%94%AF
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100128028
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000301.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00619
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/317612/title/miyu-kato
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Miyu_Kato_(tennis)
です。

ザリナ・ディアスさんの
ブログ「プロテニスプレイヤーザリナ・ディアスオフィシャルブログ – Zarina is on her way –」は
 http://tennis.jp/zarina-diyas/
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100120508
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000447.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00742
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/315696/title/Zarina-Diyas
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Zarina_Diyas
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年9月11日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


夜明け
20170825金 夜明け


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加藤未唯さん 準決勝 勝利 ジャパンウイメンズオ-プンテニス 2017年9月16日(土)(ろぷろす暦2017年10月7日(土))

加藤未唯(かとうみゆ)さんが、遂に決勝まできてしまいました(笑)
激闘でした。

加藤未唯さんが、ジャパンウイメンズオ-プンテニス(Japan Women's Open Tennis,日本/東京(有明),本戦9月11日(月)~9月17日(日),ハードコート,WTAインターナショナル)において、9月16日(土)に行なわれたシングルス本戦準決勝にてヤナ・フェット選手を4-6,7-6(1),6-4の逆転で破って、決勝に進出しました。


激闘でした。どっちが勝ってもおかしくない試合でした。
でも、最後に加藤未唯さんに勝利の女神が微笑んだという感じです。

第1セットの第1ゲームが加藤未唯さんのサービスで始ると、せめぎあいに敗れるという感じで、加藤さんはブレークされます。
しかし、加藤さんはあっさりとブレークバックします。
第3ゲームは加藤さんがキープしますが、第4・第5ゲームはお互いがブレークしあって、加藤さんの3-2となります。
ヤナ・フェット選手は守備的攻撃型というより攻撃的攻撃型という感じなので(守備力があればトップ100になっているでしょう)、ウィナーはあるがその分ミスもするという感じです。
同じく、加藤さんは攻撃的守備型というより守備的守備型という感じなので(ただいま攻撃的守備型に進化中)、攻撃型を攻撃するだけの力は確実なものがありません。
そういうことで、お互い確実にキープする力がなく、隙が出来る(隙を見せる)と相手につけいられるということでのお互いのブレークです。
フェット選手は力で押し切ることは出来ても、常時コントロールのいいショットを放てません。
加藤さんは、今回は疲れかあるいはフェット選手の球が重いのか、ややタイミングがずれるようで、甘い球になったりアンフォーストエラーになったりします。
加藤さんの球が甘く入ると、フェット選手に痛打されます。
そんな感じなので、どちらが有利不利はほとんどないといえます。
しかし、第5ゲーム後にフェット選手がオンコートコーチングを取ります。
ここから、フェット選手のテニス(プレー)が堅実になってミスが減ります。
加藤さんの球と動きを見て、的確に攻撃してきます。ファーストサーブも入るようになりストロークも無意味な大振りがなくなります。
いわゆる、守備的攻撃型になります。
こうなったら、加藤さんはフェット選手のブレークは難しくなり自分がブレークされる危険が増します。
それが第9ゲームで起こり、加藤さんはブレークされ、フェット選手の5-4となります。
フェット選手はサービングフォーザセットの第10ゲームを難なくキープして6-4でこのセットを取ります。

第2セットも第1セット後半の流れのまま、フェット選手有利で加藤さんは2度ブレークされ、フェット選手の4-1となります。
わたしはこの流れなら終わったかなと思いました。
しかし、ここからフェット選手は勝ちを意識したのかはたまた堅実なテニス(プレー)に耐え切れなくなったのか、ファーストサーブが入らなくなりストロークもアンフォーストエラーが増えます。
どちらかというと自滅という感じです。
ということで、ここから加藤さんが40-0のラブゲームでのキープなどで4連取して5-4と逆に先行します。
ここでまたしても、フェット選手はオンコートコーチングを取ります。
見た感じ、一人相撲を怒られているという感じです。
そうすると、少し気持ちが落ち着いたのか、第10ゲームを40-0のラブゲームでキープすると、第11ゲームをせめぎあいの末にブレークして6-5します。
第12ゲームはフェット選手のサービングフォーザマッチです。
今度は万事休すという感じです。
せめぎあいながら、フェット選手が先にマットポイントをつかみます。
ところが勝ちを意識して力んだのか、フェット選手にとっては痛恨の加藤さんにとっては慈悲のダブルフォールトを犯します。
ここから歯車が狂ってしまいます。
加藤さんがポイントを2連取しこのゲームをブレークしてタイブレークに突入します。
タイブレークも加藤さんの流れで1-1から加藤さんが6連取して7-1で取り、セットカウント1-1のイーブンにします。

この第2セットの加藤さんは心に変化がありました。
それは感情を出してきたことです。
フェット選手の4-1までは、自分のストロークのコントロールが思うようにならないので、かなりイライラするそぶりを見せ始めます。
これには、相手を焦らさなければいけないのに自分が焦ってどうするんだという感じでした。
こういう動作からもわたしは分がないと思っていました。
しかし、フェット選手の自滅という感じで、勝機がこちらに傾いてきた頃から、ガッツポーズや咆えるなどの闘志を出すようになりました。
わたしはこれには共感しました。
やはり喜びは喜びとして素直に出して自分を鼓舞してもいいと思うからです。
ただ、そういうのは感情のままということではなく、自分のモチベーションをより高めるために行うということです。
自分のモチベーションが上がるなら、どんどん行うべきです。
そして、心身をすっきりさせて、次は冷静にテニス(プレー)をすべきです。
ガッツポーズや咆えることも、自分を冷静にするためのひとつの方法であっていいと思います。
まぁ、副次的には相手を威嚇する効果もあるかも知れません(笑)

第2セット後、フェット選手はトイレットブレークを取ります。
それで少しは落ち着いたのか、フェット選手は第3セットの第1ゲームをキープすると、せめぎあいの末に、ブレーク、キープと取ってまたしても3-0と先行します。
ここでもわたしは終わったかなと思いました。
これはフェット選手の体力勝ちだなとか思っていました。
しかし、またしても勝ちを意識したのかどうか、ここから第2セットと同じようにファーストサーブが入らなくなり、ストロークもアンフォーストエラーが増えます。
ここから加藤さんが2連取しての2-3とします。
ここでまたしてもフェット選手はオンコートコーチングを取ります。
以後は、お互いキープでゲームカウント4-4のイーブンから、今日の運命といいましょうか、第9ゲームを迎えます。
フェット選手のサービスゲームである第9ゲームは長いデュース合戦になるのですが、ある時点でフェット選手に異変が起きます。
何か気のないストロークを打ったので、どうしたのかと思っていると、なにやら右脚を気にしていて、主審にもトレーナーの要求をしたらしくトレーナーが待機しています。
そんな状態なので、フットワークが悪くなり、ここを加藤さんがブレークして5-4とします。
第9ゲーム後、フェット選手はトレーナーに右太腿を氷で冷やしてもらっていたので、つったのかもしれません。
ということで、加藤さんのサービングフォーザマッチである第10ゲームが始りますが、フェット選手は思うように走れません。
わたしは変な同情なんかしてないだろうな、とちょっと心配になりましたが、ここは勝負に徹したかのように40-0のラブゲームで締めて、見事に6-4で取り、逆転勝利です。

勝った瞬間、咆えて両手を掲げガッツポーズです。
やったぞ、って感じです。
握手後、コートに出て両手を再度掲げてガッツポーズで観客と喜びを共有していました。

第2セット、第3セットと先行されてひやひやものでした。
本当に苦しい試合でした。
自慢のコントロールが疲れなのかフェット選手の球が重いのか、思うように決まらず苦戦しました。
アンフォーストエラーがフェット選手と同じくらいなら勝てません。
ウィナー数に違いがあるからです。
攻撃的攻撃型のフェット選手で良かったです。
第1セットの後半のようなテニス(プレー)をフェット選手が以後もずっとしていたら、ストレート負けだったでしょう。

フェット選手はパワー系だから、大振りの強打こそ真骨頂でしょう。
それで、ウィナーを取ってこそ楽しいし乗るのでしょう。
だから状況も相手も見ずにむやみになんでもかんでも大振りするからアンフォーストエラーにもなるということです。
ここらへんがパワー系の攻撃型の弱点です。
今日の加藤さんの球ならじっくり見て呼び込んで打っていたら十分に対応できたでしょう。
分かっていても安易に大振りをしてしまうということです。
だから、フェット選手は今のままではなかなかトップ100に行けないし行っても常駐できないでしょう。

そして、非効率にパワーを使うからか、あるいは加藤さんに走らされてか、最後に太腿に来てしまったということです。
予選からの7試合目の疲れはフェット選手の方に先に出たということです。

そういうことはあっても、これもすべて加藤さんが諦めず攻撃的に耐えたから勝てたのです。
攻撃的というのは、ミス待ちということではなくミスを誘うテニス(プレー)ということ。
ミス待ちでは相手にプレッシャーを与えないが、ミスを誘うテニスをしていれば相手にミスをしてはいけないというプレッシャーを与えることができる。
そうすれば、相手は自ずと力んだり手打ちになることもあるでしょう。

そういうことができるということは、余裕があり冷静に相手を見るだけの強さがあるといえます。
その潜在能力が開花し始めたといってもいいかと思います。

しかし、トップ100ということでは、今回のコントロールの乱れがどこにあるのかはよく分からないが、ここらへんの強化がまだまだ課題といえそうです。

シングルス本戦準決勝(9月16日(土),本戦第6日,有明コロシアム第2試合)(2時間53分20秒)
[Q]加藤未唯(Miyu KATO,日本,171位) vs. [Q]ヤナ・フェット(Jana FETT,クロアチア,123位)は、
加藤未唯が4-6,7-6(1),6-4で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,2-1,3-1,3-2,3-3,4-3,4-4,4-5,4-6(サーブは加藤から)
第2セット 0-1,0-2,1-2,1-3,1-4,2-4,3-4,4-4,5-4,6-5,6-6,6-6,7-6(1)(サーブは加藤から)
第3セット 0-1,0-2,0-3,1-3,2-3,3-3,3-4,4-4,5-4,6-4(サーブはフェットから)


もう一方の準決勝は、第1試合で行われ、
ザリナ・ディアス選手が、クリスティナ・マクヘール選手を6-4,0-6,6-3のフルセットで破って、決勝に進出しました。
ザリナ・ディアス選手はカザフスタンの予選勝者(Q)のWTAシングルスランキング100位、クリスティナ・マクヘール選手は米国の同62位です。
マクヘール選手は去年(2016年)の本大会の優勝者です。

こちらもフルセットの激しい攻防でした。

第1セットの第1ゲームがザリナ・ディアス選手のサービスで始ると、クリスティナ・マクヘール選手がいきなりブレークします。
第2セットをマクヘール選手がキープして2-0とします。
ディアス選手は疲れからか体が重いという感じで動きが悪く、それを突いてのマクヘール選手の2連取です。
しかし、2ゲーム戦うことで、気が乗ってきたのか、ここから徐々に本来のディアス選手になります。
第3ゲームをキープすると、第4ゲームは長い長いデュース合戦を制してブレークし、セットカウントを2-2のイーブンにします。
お互いブレークで3-3の後は、お互いキープでディアス選手の5-4でマクヘール選手のサービスの第10ゲームを迎えます。
ここがまたまた長い長いデュース合戦になるのですが、ここもディアス選手がブレークしてこのセットを6-4で取ります。

どちらも勝ちたいという気持ちがありありで、ここでポイントを取ればこのゲームを取れるというとこで変に力んでしまうので、すんなり行かず長い長いデュース合戦になっているという感じです。

第2セットの第1ゲームはディアス選手のサービスで始るのですが、第1セットの流れのままという感じでディアス選手が40-0とするのですが、ここからマクヘール選手がポイントを5連取してブレークしてしまいます。
ここから流れが変ったという感じになり、マクヘール選手が3連取すて3-0とします。
マクヘール選手のサービスである第4ゲームがデュース合戦になるのですが、今度はマクヘール選手がキープして4-0となると、ディアス選手はこのセットをここから挽回するというより、第3セットを決戦の場にするという感じになります。
以後、マクヘール選手が2連取して、6-0のベーグルでこのセットを取り、セットカウント1-1のイーブンにします。

決戦の第3セットは今度はマクヘール選手の流れという感じで、マクヘール選手が第1セットをブレークします。
しかし、第2セットがまたしても長い長いデュース合戦になると、ここをディアス選手がブレークしてゲームカウント1-1のイーブンにします。
それでも流れはマクヘール選手にあるのか、マクヘール選手が再度ブレークし、今度はキープして3-1と先行します。
マクヘール選手が有利かなという状況になるのですが、ここからディアス選手がキープ、ブレークをしてゲームカウントを3-3のイーブンに戻します。
ここでディアス選手は勝負とばかりにギアを上げて、勝利の方程式を貫徹して6-3でこのセットを取って勝利します。
気がついて見れば、ディアズ選手はゲームカウント1-3から5連取しているのです。

正直言って、どっちがどっちとは言えない試合でした。
勝負の分かれ目も良く分からないです。
しいていえば、マクヘール選手の方によりプレッシャーがあったのかという感じもします。
ここまで来たのだから、勝たなければいけないというプレッシャーです。
両者とも攻撃的守備型なので、似たような戦いでそんなに差があるわけではないという感じでした。
しいていえば、3度の長い長いデュース合戦をすべてディアス選手が制したので、そこらへんの粘りや勝機をものにする力がよりあったのかもしれません。
というか、ここでもマクヘール選手の癖というかスタミナがないというか、フルセットに弱いということになったともいえます。

あと、マクヘール選手の左腕にしている日焼け止めアームカバーのような物は、どうやら日焼け止めのようです。
昨日(15日,準々決勝)の試合は野外だったので、アームカバーをしてしかも半袖のシャツだったのですが、今日(16日,準決勝)は雨で、天井を閉じた有明コロシアムということからか、アームカバーはもちろん半袖でもなく、タンクトップでした。
マクヘール選手は日焼けが苦手なのかも知れません。
それにしては右腕や脚はいいのかという疑問は残りますが(笑)

なお、台風による雨ということで、今日(16日)と明日(17日)は、有明コロシアムで、東レPPOテニス(の予選)と共同で開催されるとのことです。(*1)

(*1)
大会事務局からのお知らせ 【重要】9月16日(土)および17日(日)の試合について ;http://www.jta-tennis.or.jp/jwo/tabid/567/Default.aspx?itemid=687&dispmid=2395
(Japan Women's Open(ジャパンウイメンズオープン)から)


さて、これで17日(日)15時から行われる予定の決勝は、
加藤未唯 対 ザリナ・ディアス
となりました。

これまた予想が難しいです。
どちらも攻撃的守備型です。
攻撃的守備型ということでは、ザりナ・ディアス選手の方に一日の長があるかと思います。
しかし、加藤未唯さんには何者も怖れない勢いがあります。

いずれにしても、この準決勝を見ている限りでは、より耐えて粘って攻撃した方が勝つような気がします。
準決勝のように、白熱した面白い試合を期待したいです。


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
加藤未唯 激闘制し逆転勝利、ツアー初優勝へ王手<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170916-00010010-tennisnet-spo
「フィジカル・バトルなら負けない」加藤未唯が激戦制し、初のツアー決勝へ [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00010002-tennisd-spo
加藤未唯、ツアー初制覇に王手…伊達以来7年ぶりに決勝進出 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00000057-sph-spo
青山修子がダブルスで3度目のタイトル獲得 [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170917-00010000-tennisd-spo
予選勝者のディアスがマクヘイルを倒して決勝へ [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170916-00010013-tennisd-spo

YouTube(https://www.youtube.com/)から
Jana Fett vs Miyu Kato Highlights Japan Women's Open Tokyo - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=fDwh1It1QMA
 
Christina McHale vs Zarina Diyas Highlights Japan Women's Open Tokyo - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=LwHkGfx6kuU


ジャパンウィメンズオ-プンテニスのHPは
 http://www.jta-tennis.or.jp/jwo/tabid/549/Default.aspx
 本戦ドロー;http://www.jta-tennis.or.jp/Portals/0/images/match/jwo/draw/jwo17_mds.pdf
です。


加藤未唯さんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%9C%AA%E5%94%AF
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100128028
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000301.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00619
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/317612/title/miyu-kato
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Miyu_Kato_(tennis)
です。


余談:東レPPOテニス 本戦ドロー

東レPPOテニスの予選が16日(土)に始ったのですが、同日に本戦のドローも発表されました。

このドローを見て、驚いたのは布陣が変っているのです。
ローレン・デービスさんとアナ・コニュ選手がいない。
デービスさんはここんとこ6大会連続1回戦負けだから体調が悪いのかも知れませんし、コニュ選手はかなり故障がちだからなのかもしれません。
残念です。

しかし、その代役として、ダリア・カザトキナさんとキャサリン・ベリス選手が出場ということでこの憂いは吹き飛びました。
二人とも生で見るのは初めてなので楽しみです。

わたしがこの東レPPOテニスで主に見たいのは、
ダリア・ガブリロワさんとダリア・カサトキナさんとキャサリン・ベリス選手とマグダレナ・リバリコバ選手です。

各々対戦相手は、
ダリア・ガブリロワ 対 予選勝者
ダリア・カサトキナ 対 キャロリン・ガルシア
キャサリン・ベリス 対 アナスタシア・パブリュチェンコワ
マグダレナ・リバリコバ 対 バルボラ・ストリコバ
ということです。

悩みは被ったらどうしょうかということです。
今の悲惨時代にあっては、確実なものはありません。
誰も2回戦に行けるという保障はありません。
この中で、生で見たことがあるのはガブリロワさんだけです。
で、ガブリロワさんが誰かと被ったら、被った方に行くといっても、ガブリロワさんが一番面白いし・・・
有明コロシアムあるいはコート1でこの順番でお願いしたい(笑)
お目当てが4人もいるというのは、まぁ、楽しいことには違いないのだが、悩ましい。

ところで、1回戦のドローで最大の目玉は、
大坂なおみ 対 アンゲリク・ケルバー
でしょう。
大坂なおみさんがあるひとつの条件をクリアしたら、大坂さんのまた勝ちでしょう。
今のアンゲリク・ケルバーさんではトップ50には勝てません。
大坂さんのひとつの条件とは、チキン病が発病しないことです。
ジャパンウイメンズオープンテニスでは、見事にチキン病が発病して奈良くるみさんに惨敗しました。
今回はというと70%くらいの確率で発病しそうです。
それは全米オープンテニスで大坂さんが勝ったので、また大阪さんが勝つという期待、というより勝って当たり前という雰囲気すらあるからです。
このプレッシャーはチキン病を発病させるに十分な要因でしょう。

ところで、日比野菜緒さんにはなぜワイルドカード(WC)が発行されなかったのでしょうか。
現日本のナンバー2だし、全米オープンでキャサリン・ベリス選手を破っているのだからその資格はあると思うのですが。
上の大坂なおみ 対 アンゲリク・ケルバーと同じく
日比野菜緒 対 キャサリン・ベリス
も見たかった。

単に日比野さんがワイルドカードの申請をしなかっただけかな。
それとも、芸能界のように事務所の力関係なのかな(笑)

テニス|スポーツナビから
ドローが決定、大坂なおみは1回戦でケルバーと再戦へ [東レPPOテニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170916-00010012-tennisd-spo

東レPPOテニスのHPは
 http://www.toray-ppo.com/
 シングルス本戦ドロー;http://www.toray-ppo.com/tournament/result/pdf/2017MDS.pdf
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年9月11日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


境地
20170825金 境地


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加藤未唯さん 準々決勝 勝利 ジャパンウィメンズオ-プンテニス 2017年9月15日(金)(ろぷろす暦2017年10月6日(金))

加藤未唯(かとうみゆ)さんが、準々決勝を勝ちきって、準決勝に進出しました。
WTAツアーの大会で、ベスト8、ベスト4と着実に勝ち上がりの自己更新をしています。

加藤未唯さんが、ジャパンウィメンズオ-プンテニス(Japan Women's Open Tennis,日本/東京(有明),本戦9月11日(月)~9月17日(日),ハードコート,WTAインターナショナル)において、9月15日(金)に行なわれたシングルス本戦準々決勝にてWTAシングルスランキング67位のアレクサンドラ・クルニッチ選手を6-1,6-3で破って、準決勝に進出しました。


加藤未唯さんは、持ち味を存分に出してアレクサンドラ・クルニッチ選手を翻弄しての完璧といっていいくらいの完勝でした。

第1セットの第1ゲームが加藤未唯さんのサービスで始ると、まずはキープします。
そして、第2ゲームを40-15で早々とブレークします。
ブレークの後のサービスゲームもしっかりと40-15でキープして、3-0とします。
このいい立ち上がりは、特にストロークが良かったです。
もともとから、ストロークのコントロールが良いのですが、今回は配球としても申し分なかったです。
相手に深く厳しく返すので、相手は十分な態勢で打てないということで、甘い球になるので、加藤さんはますますボールコントロールが出来るということです。
つまり、相手の返す球を自分の思ったとこにくるように、相手に球を放っているのです。
よって、ストローク戦(ラリー戦)は加藤さんが6:4あるいは7:3くらいで支配しています。
そういうことを当然感じているクルニッチ選手は、第4ゲームのサービスゲームはサーブ主体で組み立てなんとかキープして反撃の機会を伺います。
その機会が加藤さんのサービスゲームである第5ゲームで来ます。
加藤さんはストロークに比べてサーブはやや不安定です。
この第5ゲームでそれが出て、サーブがやや甘くなり、15-40と二つのブレークポイントを握られます。
ここはこのセットのキーポイントだと思いました。
クルニッチ選手がブレークするようだと、加藤さんからブレークをするひとつのヒントを得て、流れがクルニッチ選手の方にいくことも考えられたからです。
しかし、今回の加藤さんは落ち着いていて、ここをネットプレーなども折りませながら、キープし4-1とします。
これで、クルニッチ選はがっかりというか焦りというか、集中力が落ちた感じで、加藤さんのペースとなり、6-1で取ります。

ストローク戦(ラリー戦)では、不利と感じているクルニッチ選手は、強打による早い攻めをするのですが、加藤さんに甘い球がないのに、大振りをするので、必然的にラインを割ることが多くなり、アンフォーストエラーの大量生産となります。

第2セットも基本的には加藤さんの流れで始りますが、ともかくクルニッチ選手としては自分がキープしないと始らないということで、キープに注力します。
とはいっても、クルニッチ選手が加藤さんに対抗できるのはサーブの威力だけなので、第3ゲームをまたしても加藤さんがブレークして2-1とします。
クルニッチ選手のサービスゲームである第5ゲームは、長いデュース合戦になるのですが、ここはクルニッチ選手がなんとかキープします。
そうすると、ビンチの後にチャンスありということか、第6ゲームでクルニッチ選手がブレークポイントを握ります。
かなり、不気味に感じていたのは、ここまで加藤さんはブレークされていないので、クルニッチ選手が一度ブレークすれば流れが変るのではないかということでした。
しかし、ここも加藤さんは今度はサーブがいいとこで決まってブレークポイントをしのいでキープします。
第8ゲームもプレークポイントを握られるのですが、ここも同じような感じでキープします。これで、加藤さんの5-3です。
どうしても思うように、加藤さんからブレークを奪えないクルニッチ選手は、もう集中力が切れたようになり、第9ゲームを加藤さんが再度ブレークしての6-3で取って勝利です。

勝った瞬間、加藤さんは咆えてガッツポーズをして喜びを表していました。
握手後、コートに出て、両手を挙げたりガッツポーズをしたりして観客と喜びを共有していました。

やはり、持ち味を存分に出しての勝利といえます。
ストロークのコントロールが抜群でした。
ボールをしっかり見て呼び込んで打っているので、とても安定していました。
そのコントロールを持って、相手を見ての配球を行っているので、ストローク戦(ラリー戦)に関しては、相手はいやおうなく焦慮感を抱かされて、大振りとなり、アンフォーストエラーの大量生産となりました。
また、サーブも自分のストロークが有利になるような配球をしているために、相手のリターンから速やかにストローク戦(ラリー戦)は入れるという感じでした。
これが、相手に一度もブレークを許さなかったということだと思います。
始終、落ち着いていて、自分の持ち味(武器)で相手の弱点を攻めるというテニス(プレー)だったと思います。
これで、自分はキープし相手をブレークしたといえます。

こういう相手の弱点を攻める配球が出来るとなると、これからの期待感が増します。
もともと、コントロールは良かったのだから、それを確実に生かしているといえます。
それにネットプレーや多彩なショットもあります。
これらの技術があるので、相手の弱点を攻める組み立ての幅も広いといえます。

こういうテニスを安定してできれば、これからどんどん勝ってトップ100も直ぐだと思います。
自分のスタイルがあるというのは、大きな強みです。

ちなみに、エースとダブルフォールトとウィナーとアンフォーストエラーは、加藤さんが1(0,1)と1(0,1)と15(7,8)と7(1,6)で、クルニッチ選手が0と2(1,1)と18(7,11)と33(12,21)です。
()内は、左から第1セットと第2セットです。

シングルス本戦準々決勝(9月15日(金),本戦第5日,コート1第3試合)(1時間11分30秒)
[Q]加藤未唯(Miyu KATO,日本,171位) vs. アレクサンドラ・クルニッチ(Aleksandra KRUNIC,セルビア,67位)は、
加藤未唯が6-1,6-3で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,3-0,3-1,4-1,5-1,6-1(サーブは加藤から)
第2セット 0-1,1-1,2-1,3-1,3-2,4-2,4-3,5-3,6-3(サーブはクルニッチから)

加藤未唯さんの準々決勝までの戦績は
予選1回戦 7-6(1),4-6,6-4 クリスティー・アン(クリスティ・アン)(第3シード,WTAシングルスランキング121位)
予選2回戦 6-3,6-0 バサク・エライディン(バシャック・エライドゥン)(同172位)
予選3回戦(本戦出場戦) 6-3、2-6,7-6(3) マグダレナ・フレッチ(同190位)
1回戦 6-3,6-4 日比野菜緒(同71位)
2回戦 7-5,6-3 クリスティナ・プリスコバ(第4シード,同44位)
です。


2回戦が終わって、準々決勝の8人(ベスト8)を見て、奇異な感じを受けました。
それは、予選勝者(Q)4人の内3人が入っていたからです。

その3人とは
加藤未唯(WTAシングルスランキング171位,同最高位145位(2016年4月),22歳,日本)
ヤナ・フェット(同123位,同最高位123位(2017年9月),20歳,クロアチア)
ザリナ・ディアス(同100位,同最高位31位(2015年1月),23歳,カザフスタン)
です。
あと1人の予選勝者は、ダンカ・コビニッチ選手(同102位)でしたが、1回戦でクリスティナ・マクヘール選手に2-6,4-6で負けました。

ザリナ・ディアス選手は、かっては31位の選手だから、故障明けのため予選からということになってはいるが、本来の力を出せばベスト8も十分ありうることです。
しかし、加藤未唯選手とヤナ・フェット選手は、まだトップ100も経験していない若手です。
この2人がトップ100を蹴散らして、ベスト8に上がって来たのだから、これは賞賛すべきことです。

フェット選手は1回戦で第1シードで同15位のクリスティナ・ムラデノビッチ選手すら6-4,6-3のストレートで破っています。
また、加藤さんはすでに記したように、第4シードで同44位のクリスティナ・プリスコバ選手を破っています。

それにしても、シートの8人が2人しかいなくて、予選勝者の4人が3人もいるというのは異常といっていいでしょう。
2/8=1/4と3/4です。
ベスト8に進出してくるシードと予選勝者の立場が逆になっています。

ここらへんにも、いまの女子テニス界の悲惨時代が現れているといっていいでしょう。
ほんと、ランキングは飾り(有名無実)だと、改めて思ってしまいます。
こうなったら、どの大会でも、出場した誰にでも優勝のチャンスがあると言っても過言ではない気がします。


と、こんなことを思いながら、今日(15日)の準々決勝をライブストリーミングで見ていたのですが、ベスト8よりもっとおぞましいというか凄いことになってしまいました。

その準々決勝の結果は、
クリスティナ・マクヘール(同62位) 6-4,6-1 [3]エリス・メルテンス(同41位) 
[Q]ザリナ・ディアス 4-6,6-1,6-3 [8]ユリア・プティンツェワ(同52位)
[Q]加藤未唯 6-1,6-3 アレクサンドラ・クルニッチ
[Q]ヤナ・フェット 6-3,4-6,6-3 ワン・チャン(同57位)
です。

なんとなんと、予選勝者(Q)が全員、勝ってしまったのです。
しかも、シードは1人もいません。
そして、面白いことに、ただ1人本戦から出場して残った前年度(2016年)優勝者のクリスティナ・マクヘール選手ですが、マクヘール選手の1回戦の相手が予選勝者のダンカ・コビニッチ選手だったことを思うと、1回戦でコビニッチ選手が勝っていたら、ベスト4全員が予選勝者とかいう笑うに笑えない状態になっていたかもしれません(笑)

16日(土)16時から予定の準決勝は、
クリスティナ・マクヘール 対 [Q]ザリナ・ディアス
[Q]加藤未唯 対 [Q]ヤナ・フェット
ということになります。

これで、確実に決勝に予選勝者が進出することになりますが、ザリナ・ディアス選手が勝つようなことになると、決勝が予選勝者で争われることになります。
WTAツアーの大会で、決勝が予選勝者同士というのはいままであったのでしょうか。
そういうことで、もしかしたら面白いものが見れるかもしれません。

さて、誰が決勝に勝ち上がるかというと、わたしとしては全員が1/4の確率があるとしか言えません。
準々決勝を見る限り、4人とも自分の持ち味を出して勝ちきっています。
こうなったら、その日その試合での調子いかんで結果が出るでしょう。もちろん、運も作用するでしょう。

しいていえば、予選勝者はこの試合が7試合目になるので、スタミナ面が出るかもしれません。
しかし、反面、勢いもあるということになります。

う~ん、やっぱり予想は難し過ぎます(笑)


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
加藤未唯 ツアー初4強、伊達公子破ったクルニッツにストレート勝ち<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170915-00010003-tennisnet-spo
加藤未唯が4強入り、青山/ヤンはダブルス決勝へ [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170915-00010011-tennisd-spo
加藤が4強「最後まで気持ちがぶれずにできた」 [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170915-00010013-tennisd-spo
前年覇者マクヘイル、加藤未唯らが準決勝へ [ジャパン女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170916-00010003-tennisd-spo


ジャパンウィメンズオ-プンテニスのHPは
 http://www.jta-tennis.or.jp/jwo/tabid/549/Default.aspx
 本戦ドロー;http://www.jta-tennis.or.jp/Portals/0/images/match/jwo/draw/jwo17_mds.pdf
です。


加藤未唯さんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%9C%AA%E5%94%AF
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100128028
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000301.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00619
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/317612/title/miyu-kato
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Miyu_Kato_(tennis)
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年9月11日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


開眼
20170825金 開眼


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ギンリョウソウ つね泣き峠・三頭山(東京都) 2017年9月8日(金)(ろぷろす暦2017年9月27日(金))

9月8日(金)に、おつねの山行がどんなんだったかということで、つね泣き峠(つねなきとうげ)・三頭山(みとうさん)(東京都西多摩郡奥多摩町・檜原村)に行ってきました。
山草はそんなに期待していなかったのですが、ギンリョウソウがありました。


ということで、最初におつねに関して書きます。

このおつねの山行のそもそもの発端になった郷原の説明板「奥多摩情話「つね泣き峠」の由来」はこれです。
 20130609日 つね泣き峠

で、おつねの山行はどうだったかというと、わたしにとってはきつかったとしかいえないです。
やはり、予想通りで片道だけでヘロヘロになりました。
標高は、深山橋バス停が約534m、三頭山西峰が1524.5m、郷原の宝珠院が約600mです。
この行程の標準と思われる時間の概算を、昭文社の「山と高源地図23奥多摩2016」に表記されている時間で計算してみます
行きは、深山橋バス停から三頭山西峰までの上りが3時間30分、三頭山西峰から郷原の宝珠院(郷原バス停)までの下りが2時間30分で、計6時間です。
帰りは、宝珠院(郷原バス停)から三頭山西峰までの上りが3時間40分、三頭山西峰から深山橋バス停までの下りが2時間40分で、計6時間20分です。
この時間は、おそらくわたしが山草行ではなく山行だけをしたならばの時間でしょう。
ただし、これは同日に往復ではなく別の日にした場合の話です。
往復で12時間20分です。
これに逢瀬(おうせ)の時間が1時間くらいだろうから、13時間20分です。

郷原の説明板によると暗くなってから出発し、明け方近くに帰ってくるということになると、夜の7時頃に出発して朝の5時頃に帰ってくるということになります。
10時間です。
ということは、4時間くらいで郷原に行き、1時間くらい逢瀬をして、5時間くらいで川野に帰ってくるということになるかと思います。
これは驚異的な速さだと思います。
トレラン(トレイルランニング)の人ならこの行程をどれくらいで往復するのか分からないですが、おそらくトレランなみでしょう。
ともかく、普通の人には出来ないことです。

今度、トレランの方と会うようなことがあったら、どのくらいのスピードなのかを聞いてみたいと思います。
というか、誰か知っている方がいましたら、教えてください。

あと夜ということですが、多分この逢瀬に行った日は満月(あるいはそれに近い)の夜だと思います。
この行程は今でも、かなり落葉樹林帯なので、昔は植林などなかったと思われます。
そういうことで、晩秋から早春にかけては、木々の葉は落ちていて、満月の灯りで十分歩けたと思います。
また、このような峠道は、いまでこそ山登りの人しか使わないが、当時は普通の生活道であったと思います。
よって、整備もそれなりにされていただろうし普段使っているので、道に慣れており少々暗くても通れたと思います。

それでも、このおつねは特別な体力・能力を持った女性であったと思われます。

わたしなどには到底出来ないこのこれだけの距離をおつねだけが何度も逢瀬に通ったということを考えると、やはりこれをただの純愛物語と考えるのは無理があると思えてきました。
香蘭は元々川野の浄光院に居たのではなく、ここへ移ってきたということを考えると、おそらく誘ったのはおつねの方ではないかと思われます。
まぁ、香蘭が破戒僧なら別ですが、特別のことがないと修行僧の身で自分からいい女がいるからとちょっかいを出すとは思えないからです。
そこで、おそらくおつねが自分からアプローチをするということなら、それなりのいい女であり、そういういい女に誘われたらよっほどの修行でも積んでいる僧でもない限り、その誘惑に抗することは出来ないであろう。
そういうことで、香蘭がおつねの魅力にはまって逢引を重ねたといえよう。

そういうのを見かねて、浄光院の住職は修行の邪魔になるということで、香蘭を一山越えた郷原の宝珠院に移籍させたということであろう。
しかし、おつねはそれくらいでは諦められなく夜な夜な山を超えて香蘭と情事にふけったということであろう。
この山行の行為からおつねの香蘭に対する愛は分かりやすいが、では香蘭のおつねに対する愛はどういうものであったのかよくは分からない。
もし、おつねと同じように香蘭もおつねが第一ならば、おつねといっしょに逃げるとか香蘭も夜な夜なおつねの元にかよってもおかしくない。
つまり、おつねには香蘭しかないが、香蘭には仏とおつねの二者択一があって、仏の方を選んだといえそうである。

だから、香蘭がわざわざ山を越えてまでおつねに会いに行くということはないが、おつねが訪ねてくるとやはりおつねの色香に負けておつねと情を交わせてしまうということなのだろう。
ある意味、おつねのストーカー行為のようになっているのだろう。
そういうことで、おそらく最終的に当事者というより、他者の手によって二人の関係は終焉を迎えるということになったのだろう。

もし、どちらも本当に相思相愛であったなら、共に逃げるか共にどこかの滝(たとえば三頭大滝あたり)で身を投げていただろう。
そうなっていたら、三頭大滝は、おつねと香蘭の純愛の地として、より有名になっていただろうが。

残念ながら、最後は見た目にはおつねの一方的な愛というような形になりおつねの純愛が残ったといえよう。
(*1)(*2)(*3)

(*1)
Rough Ride 奥多摩三大急登3つめ! 三頭山 ヌカザス尾根~オツネの泣き坂;http://zaskar.blog76.fc2.com/blog-entry-676.html(Rough Ride(http://zaskar.blog76.fc2.com/)から)
(*2)
画展058号「奥多摩三頭山・オツネの泣き坂」;http://toki.moo.jp/gaten/051-100/gate058/gate058.html
山のはなし「奥多摩三頭山・オツネの泣き坂」 - 山のふみあと日記;http://blog.goo.ne.jp/tokics/e/088874dcf7df33282b3fc4c51c823373
(以上、【とよだ 時】とよた時(山の伝承・民画・漫画)(http://toki.moo.jp/)から)
(*3)
おツネの通った道 T-BLOG;http://wasatyu.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-db9e.html(T-BLOG(http://wasatyu.cocolog-nifty.com/blog/)から)

それにしても、わたしにとって面白いのは、8月24日にあの男性の方が、このおつねのことをエロ物語(エロ話)といわなければ、これほどの関心を持つこともなかったということでしょう。
あの説明板を読んでも、そういう話があるのかというくらいで、その以上の関心はなかったわけだから。
だから、自分で勝手に西原峠をつね泣き峠だと解釈して終わっていたわけです。
もし、あの方が、わたしが感じていたように、純愛物語とか悲しい物語という風に言っていたら、そうですね、で終わっていたでしょう。
わたしにとってあまりにも突飛な解釈をされたので、なぜってことでわたしの感性を刺激してしまったということです。
コピーではなくどのような形であれその人独自の考えというのはインパクトがあるってこと。

そして、このおつねの山行を自分で歩いてみて、その大変さにこれはおつねの一方的な愛という風に感じてしまいました。
おつねと香蘭の純愛物語というより、おつねの一方的な執念深いエロ物語と解釈することもまた可能だと思いました。
あの方の説ももっともだと思っている今日この頃です(笑)

香蘭が田舎者の純情なおつねを弄(もてあそ)んだという破戒僧だったら、ほんとにエロ物語ですけど、おそらくそういうことではないでしょう。
どちらかというと、香蘭が優柔不断な人間たったから、おつねの一途な積極的な愛が純愛となったのでしょう。

ほんとに人はどんなことでどんなものに関心を持つか分からないものです。

もし、わたしがおつねの物語を書くなら、悪女好きのわたしですからおつねを悪女として描くでしょう。
おつねが恋しい香蘭をその色香で誘惑したぶらかし我が物にするということです。
わたしのいう悪女とは、己の意志を積極的に実行する女性です。
ただ、その目的を達成するために手段を選ばないから、見かけ(世間一般的、常識的)で悪女になってしまいます。
しかし、わたしのなかでは、とても意志の強い己を持った女性となります。


山草としては、ギンリョウソウが4箇所にありました。
各箇所は、3本、10本、2本、6本の花茎がありました。
みんなかなり背が高く、最後に見た6本は頭をもたげていました。
こういう頭をもたげているギンリョウソウは初めて見ました。
真っ白なので、別名がユウレイタケというのも頷けます。

ある箇所では、シャクジョウソウの花茎も5本くらいありました。
シャクジョウソウを見るのは去年に続いて2回目です。

それにしても、ギンリョウソウってこんなに遅くにも咲くのですね。
そういうことでは、ギンリョウソウモドキかも知れないと思ってしまいますが。
違いは、実がギンリョウソウは液果で、ギンリョウソウモドキは朔果だそうです。
機会があったらここにどのような実が出来ているのか見てみたいと思うのですが・・・

カシワバハグマオクモミジハグマは咲き始めていました。
この山草たちが咲き始めると、もう秋が始っていると感じてしまいます。

タカオヒゴタイもありました。
こちらはまだ蕾です。
あと2週間くらいで咲くのでしょうか。

タムラソウが一株だけあって咲いていました。
同じく一株だけあったハンカイシオガマはまだ蕾でした。

色んなキノコがありましたが、キノコは何がなんだかまったく分かりません。


今回のおつねの山行の開始は深山橋(みやまばし)バス停です。
ここらへんがおつねの住んでいた川野になります。
なお、登山口としては、小菅方面行きのバスならこの次のバス停の陣屋バス停の方が近いです。
ただし、この深山橋バス停が小菅方面行きと丹波方面行きの分岐点になるので、ここで降りればバスの行き先を気にする必要はありません。
深山橋バス停の向かいには宿屋があります。

深山橋バス停からバスの進行方向に深山橋があります。
深山橋を渡ると、宿屋があります。ここには自販機もありますので、飲料水を補充することもできます。
そこを少し行くと三頭橋があります。
ここが奥多摩周遊道路の奥多摩側の基点になるようです。早速2台のイージーライダーが疾駆していました。
この橋の右側を歩いて、橋を渡り終わった先に4段の木製の階段があります。
ここが三頭山三頭橋(ムロクボ尾根)登山口となります。
道標は階段を上がったとこにあるので、注意して見ていないとこの登山口を見落とすことにもなります。

上り始めるといきなり急坂という感じで、汗が噴出し息が上がります。
ここらへんは、姿は見えないのですがツクツクボウシがうるさく鳴いていました。
しばらくいくと、朽ちた道標の名残りみたいなものがありますが、それに構わず上ります。
上っていると蛇に出会いました。
50cmくらいの土色のひょろ長いという感じの蛇でした。
久しぶりに蛇を見ました。
奥多摩は蛇がいるという印象ではないです。
島根県の三瓶山(さんべさん)に登ったときは、頂上までに10匹くらいの蛇に出会いました。
蛇は毒さえなければ特に嫌いではないのですが。
子供の頃はよく捕まえて遊んでいたから。

そんな中を上っていくと最初のピークにあたります。
ここは直登ではなく九十九折り(つづらおり)になっています。
上り始めるとなにやら音がすると思って、音のする方向を見ると猿がいました。
猿はわたしを見ると逃げていきました。
親猿・小猿で5匹いたので家族で餌を探しにきているのかなと思いました。
ところが、猿はこの5匹だけではなく、わたしが上るごとにゾロゾロと逃げていきます。
中には、わたしの様子を伺っているものもいました。
結局、このピークを登りきるまでに、50匹くらい逃げていったでしょうか。
ここは雑木林でミズナラのどんぐりがあるので、それを食べにきていたのでしょうか。

ちなみに猿とは特に友だちになろうとかいう気はありません。
だから、黙って見送りました(笑)

このピークは朽ちた指標に丸山と書かれていました。
そういえば、この上ってくる途中に、ムロクボ尾根ではなく丸山尾根と書かれた指標が木の側に置かれていました。
ということはここまでが丸山尾根?

ここからはそれなりのピークを持ったアップダウンありの尾根道になり、高度を上げていくことになります。
ピークによってはかなりの急坂を上るところもありますが、特に危険なとこもない気持ちの良い尾根道です。
植林はあっても片側(ほぼ左側)だけの雑木林主体の尾根道です。
緑に囲まれながら淡々と登ります。
とはいっても距離はかなり長いです。
なかなかヌカザス尾根との合流点に着かないなと思いながら登っていました。

そろそろくたびれてきたなと思った頃、これも朽ちた指標で、そこには「ツネの泣坂」と書かれています。
ここは急坂です。
そいうことで、ロープがあり、このロープを利用しながら上ります。
この急坂を登りきると、そこはヌカザス尾根との合流点でした。
そこの道標には、三頭山方面/ヌカザス山経由イヨ山方面と登って来たムロクボ尾根経由三頭橋方面と書かれています。
ムロクボ尾根の始点(登山口)はこれといった特徴のある地名がないので三頭橋がその指標に使われているようです。
普通なら深山橋バス停とかになると思うのですが。
三頭橋を知らなかったらどこに出るんだろうと思ってしまうでしょうね(笑)
そういうことからか、ムロクボ尾根のところどころに「奥多摩湖」と下りだけを示した道標がありました。

ともかく、その道標の示すヌカザス山方面を見ると、小さなピークがあるので、もしやあそこがヌカザス山ではないかと思って行ってみました。
距離は30~40mくらいでしょうか。
正解でした。
そこがヌカザス山でした。
ここの手書きの指標には漢字で糠指山1175mと書いてありました。
ちゃんと漢字があるのなら、なんでここはカタカナでヌカザス山と書くのでしょうか。
この手書きが当て字なのでしょうか。
このヌカザス山には何もありません。平凡なピークです。

そんなヌカザス山を後にして、今度はヌカザス尾根を通って三頭山を目指します。
道標のあるとこから急坂になってロープが張ってありました。
しかしここは前のツネの泣坂と比べると距離は長いですが木の根などもあり上りは楽だったといえます。
この急坂を登ると、入小沢ノ峰というピークに着きます。
このピークの道標を見ていて、あれっと思ってしまいました。
その道標には、三頭山1.9km/ツネ泣峠0.3km・ヌカザス山0.6kmと書かれているのです。
ツネ泣峠?、そんなものあったけなという感じです。
つらつら考えていると、そういえばここに来る前にひとつ道標があったな、と思いました。
もしかしたらあそこがツネ泣峠だったのかと思いました。
確か、通行止めという指標もあったのでそうではないかと思いましたが、それにしてはここにある入小沢ノ峰のような指標は見なかったなと思いました。
そんな疑問も、引き返すのも面倒なので疑問は疑問のままとしました。

この疑問は帰ってからある方の記事を見ていて、これではないかと思い当たりました。
その記事は
ムロクボ尾根 東京登山;http://tokyo-tozan.com/tozan/sasaone/2.php(東京登山(http://tokyo-tozan.com/index.php)から)
というものです。
この記事の写真によるとヌカザス尾根合流点から入小沢ノ峰までの道標の柱の下にツネ泣峠と書かれています。
これから思うに入小沢ノ峰に来るまでの道標のあったとこがおそらくツネ泣峠なのです。
なぜ指標がなかったかというと、この方の記事は2009年なのでおそらく道標の柱の下のとこに書かれていたのが、朽ち落ちてしまっていたのだと思います。
これが今回(2017年)の柱の下部が朽ちている写真です。
 20170908金 ツネ泣峠

ここまで来て思うのは、ここはあまり利用されないのかはたまた観光行政が力を入れていないのか、道標が朽ちてしまっています。
まぁ、基本一本道の尾根だから道標はそんなにいらないといえばいらないのですが。
それでも、以前(バブル期か)はそれなりに道標があったのだから、ここを観光行政が軽視しているという感じです。
ここが本家本元のツネ泣峠なのだから、本当は郷原のあの説明板がここにあるべきだと思う。
それがなぜか全然ツネ泣峠でないあんなとこに説明板があるということでは、上野原市に比べて奥多摩町はツネに冷たいといえる。
ということは、もしかして奥多摩町はこのツネの物語は純愛物語というよりどちらかというとエロ物語だと思っているのかもしれません。

それにしても、ツネ泣峠とツネの泣坂の違いは何。
単純にツネに関して、峠と坂に名前を付けただけ?

ところで、いま思ったのですが、あの郷原の説明板のあるとこは峠ではないが実はつねの泣いたとこではないかと。
というのは、香蘭と逢瀬して再び川野へと帰るのですが、本当は帰りたくないのに、帰らざるをえない、そんな後ろ髪を引かれる思いでここまできて、ここから郷原の村を見て、己の不憫さにはらはらと涙を流したのではないかということです。
そういうことを考えるなら、あそこに説明板があることもあながち不思議(不自然)ではないです。

閑話休題。
時刻は12時56分なので、ここで休憩しておにぎりを1個食べました。ここに来るまでにすでに1個食べたのですが。
途中で作業道を示す道標を通過しつつ、鶴峠分岐にきます。
この入小沢ノ峰から鶴峠分岐までは、雑木林に囲まれたハイキングコースという感じでのんびりゆったり森林浴をしながら歩けます。
この鶴峠分岐から鶴峠に出て上野原丹波山線(県道18号線)を下って郷原バス停(宝珠院)に行けます。
ここから、鶴峠まで標準で1時間50分、鶴峠から郷原バス停(宝珠院)まではつね当時はどのような道だったのか分かりませんが今なら6kmくらいなので、1時間20分と見たら計3時間20分くらいでしょうか。
鶴峠から三頭山を経ての時間が標準で3時間10分くらいなので、どちらでもそんなにかわらないといえます。

鶴峠からは三頭山(西峰)までは標高180mくらいのまた上りとなるので、岩場や急坂の上りとかがありますが、危険でもそれほどのきつさでもないといえます。
ほどなくして、分岐に出るのですが、わたしは尾根伝いに直進しました。
ここを登ると三頭山西峰のちょっと西よりに出るので、左側を行くと三頭山西峰の指標があります。
参考までに言うと、直進でなく分岐の左側を行くと三頭山西峰を巻く形になり、三頭山西峰と三頭山中央峰・東峰の鞍部である御堂峠に出ます。

三頭山西峰(みとうさんせいほう)に着いたのは、14時26分。
予定では13時くらいに着くかと思ったのですが、やっぱり山草行ではこのくらいの時間がかかってしまいます。
ここでおにぎりを1個食べて一休みします。
晴れていれば富士山が見えるとのことですが、この時間くらいから天気が晴れから曇りになって富士山は見えません。

ここからもおつねの跡を追って槙寄山・西原峠に向かいます。
今度はすっと下っていくことになります。
三頭山西峰からそれなりの急坂を下っていくとムシカリ峠に出ます。
三頭山西峰からムシカリ峠までは檜原都民の森入口から三頭山に登るメインストリートの一部(ブナの路)なので、急坂といっても横木を埋め込んでいてそれなりに上り下りしやすくなっています。
まぁ、なかにはこの横木が嫌いという人もたまにはいますが(笑)

ムシカリ峠からまた上りとなって、少し行くと三頭山避難小屋があります。
避難小屋にはトイレがあります。
水場はなくムシカリ峠からブナの路の方に降りていくとあるようです。
そのまま上っていくとピークがあり、そこが大沢山です。
大沢山から下っていくと、三頭大滝への分岐があり、ここが檜原都民の森の南側の境界点になります。
ムシカリ峠からここまでの路は、都民の森の深山の路の一部です。
三頭大滝の方ではなく槙寄山・西原峠の方に行きます。
ここらへんから天気は完全に曇りとなって、霧が発生しますが視界が妨げられるほどのものではないです。

大沢山からはそれなりの急坂が続くので、おつねが香蘭と別れて哀しみのままこの急坂を上って帰っていくのは相当にきついなと思いながら下りました。
感覚的には、三頭山西峰と槙寄山の半分くらいくると急坂はなくなるという感じでしょうか。
後はそれなりにどんどん下っていくという感じです。
槙寄山に近づくと、郷原に行く分岐点の道標がありますが、これは無視して槙寄山に向かいます。
余談ですが、わたしは郷原からこの分岐の道を登ってここに出たことがあります。

分岐から槙寄山に向かっていくと、また道標のない分かりづらい分岐がありますが、ここは槙寄山の巻き道的になっています。
郷原からの上りではこの道に対して、三頭山への道として表記されています。
ここから少し上ると槙寄山(槇寄山)(まきよせやま)です。
槙寄山まで思ったより時間がかかりました。1時間半くらいでこれると思っていたのですが、2時間半弱かかって、時刻は17時8分です。
やはり、どうしても山草があって写真を撮っていると遅くなってしまいます。
ここで、4個目のおにぎりを食べて、再び力を出すために缶コーヒーを飲みます。

槙寄山から少し下ると西原峠(さいはらとうげ)です。
本来ならここから郷原に下らなければ、おつねの山行にはなりません。
しかし、時刻は17時31分。
郷原バス停からの最終のバスは16時25分なので、下っても手立てがありません。
郷原に下ったら、おつねと同じように奥多摩の川野まで夜の山道を歩かなければなりません。
そんな根性も気力も体力も恋しい人もなにもないないづくしのわたしには絶対的に無理です。
三無主義どころか五無も六無もないです。
わたしは完全に逃げ腰校長になって、おつねの山行の軌跡はここで中断することをかたく決意しました(笑)
それに、郷原から西原峠までは何回も登っているからあえて試みずです。

ということで、ここ西原峠からは、山梨県上野原市の郷原ではなく、東京都西多摩郡檜原村の数馬に下ることにしました。
この数馬(仲の平バス停)への道は、最初は巻き道的な狭い道ですが、途中からは溝を掘った道などもあり通りやすい山道(登山道)です。
どんどんと下って行くと、「国定忠治が遠見をした木」などという指標があるとこも通りながら、大平部落への分岐点に来ます。
時刻は18時4分。
ここの道標に「*数馬バス停 近道 20分」と書いてあったので、仲の平バス停の方には行かず、この大平部落へ行く道を選択します。
まぁ、このことで後でちょっとしたハプニングに会うのですが、いまはそんなことは知る術もありません(笑)
順調に下って行き、村の明かりや道路が見えるところまで来ました。
ここにきてちょっと変に思ったのは、もう下山まじかなのに道が悪く狭くなってきているのです。
あげくの果てには、崖の近くに出てそこはロープで進入禁止になっています。
で、引き返すと横道があったのでそちらにいくと、鉄の通路はあり、その先は鉄の階段です。
まぁ、登山道によっては、いきなりこのように階段を上るとこもないわけではないので、やや奇異感を持ちながらも下ります。
というのは、このルートは16~17年くらい前に通った記憶はあるのですが、このような急坂の鉄の階段は覚えがなかったからです。
とはいっても山道(登山道)ってけっこう変ることもあるから、なんともなのですが。
そんなことを思いながら、階段を下りると、前がフェンスになっていて回りは藪(やぶ)のとこに出ました。フェンスの先は道路です。
時刻は18時25分。
周りはそれなりに暗いです。懐中電灯も18時18分頃から使っています。

前はフェンスだから左か右に行くしかありません。
ます左に行きます。しかし藪だらけで、つる性の植物に足を捕られよろけて進めません。
そこで、やや藪が少ないであろう右に行くことにしました。
しかし、こちらは岩が転がっているために藪が少ないようで、岩に足をすくわれて転んでしまいます。
(帰ってから左脚を見たら、若干擦り傷がありました)
それでも何とか用心して進んでいくと、不幸なことにフェンスと崖の間隔が狭くなっている上にそこは藪で覆われているのでとても通れそうにもありません。
もう立ち往生です。完全にトラップ(罠)にかかってしまいました。助けて!助けて!ヘルプミー!
これを抜けるにはフェンスを越えるしかないと思いました。
フェンスの高さは2m強くらいなので、越えようと思えば越えられなくもないです。
で、試みをするのですが、山行で体力を消耗している身としては、リュックを背負ったままではきつ過ぎます。
リュックを先に道路に投げておいてから、フェンスを越えようかとも思いましたが、何かを破損してしまうのはあまりにもリスクが大きいと思いました。
このまま越えたら、怪我する可能性も高いと思ったので、フェンス越えは断念しました。

そうすると、少し落ち着いてきて、フェンスの長さを見たら、左側が途中で切れているという感じです。
この分なら、左側に行けば出れるかもしれないと思って、一度は断念した藪こぎを今度は気合いを入れてよろけながらもなんとか突破しました。
藪を抜けると、フェンスの切れているところがあり、そこから道路に出ることが出来ました。
やれやれです。
奮闘したので大汗をかいてしまいました。

何とか出れたので、この出口を写真に撮っておこうと思ってカメラのシャッターを切ったのですが、カメラが作動しません。
あのこけた時にカメラをぶつけたので壊れたのかと思いました。
そこでカメラをよく見たら何も表示されていません。
で、バッテリー切れかと思い、、バッテリーぶたを開けると、バッテリーがありません。
あのカメラをぶつけた時に衝撃で、バッテリーぶたが開いて、バッテリーが落ちたようです。
ともかく予備のバッテリーを入れるとカメラは正常に作動しました。
ちなみにわたしはバッテリーを全部で3本持っています。
1本で夏場なら1200~1300枚くらい取れます。
もう暗いし疲れているしで、再度、藪に入ってバッテリーを探す気力はありません。
今度また探しにくることにして、今回はしばらく藪に預けておくことにしました。
でも、このトラップからの脱出に悪戦苦闘したので、もう時刻は18時40分。
18時46分のバスには間に合いません。このバスは諦めました。

道路に出たので、この道路を下ります。
フェンスの長さは、20~30mくらいでしょうか。
奥が崖になっているので道路への落石を防ぐために2m強の高いフェンスになっていたようです。
このフェンスを過ぎると、道標があって、その道標は西原峠・槙寄山を指していました。
つまり、わたしはこの登山道の入口の手前くらいで、直進するか右に行くところを左にいって崖に遭遇したようです。
というかそもそも何で崖の方に行く道があってご丁寧に金属の通路や階段があるのだろうか。
この崖を除去するとか強化するとかの作業をするために、鉄の通路や階段があるのだろうか。
これはトラップ以外に使い道がないのではないかとすら思ってしまいました(笑)
ともかく登山道とトラップの位置関係はとりあえずそれなりに分かりました。

ここで少し疑問を感じるのは、わたしが鉄の階段を下りて藪に出会った時に、おかしいと思ってなぜ引き返さなかったかということだが、それはここが登山口だと思い込んで、ここはあまり使われてなくて藪になっていると思ったからです。
登山道の入口がそのようになっているとこもあるからです。
登山道というのはいつも整備されているとは限りません。
平地でも小道などは草ぼうぼうになっているとこなどもそれなりにありますし。
もちろん、平地の場合はある時期がくれば除草されますが。

そんなことで、変にさめた感じになって、数馬バス停に着きました。
時刻は18時55分。
次のバスは20時6分。
1時間以上あります。
幸いにもこのバス停には、トイレも水道もあるので、顔と頭を洗ってTシャツを替えて、のんびりとバスが来るのを待ちます。
以前、ここでバスを待っていた時は、狸(たぬき)さんが来て、余興をしてくれたので、今回も期待したのですが、狸さんは忙しいらしくシカトされてしまいました(笑)

バッテリー探しと道間違いの確認は後日にしたいと思います。

今回、おつねさんの山行の軌跡の検証として深山バス停から数馬バス停まで来たのですが、実はこの行程は、ムロクボ尾根を除いて少なくとも一度は通ったことのある道でした。
初めての道は深山バス停からヌカザス尾根合流点までです。
しかし、ここを通ったのは、2000年~2002年くらいの間が主だからほとんど覚えていません。
だから、最後で道間違いもしたのでしょう。
ヌカザス尾根は、三頭山西峰から下って、ヌカザス山・イヨ山を経て、奥多摩周遊道路に出たのですが、どんなだったかは定かではありません。
このルートで覚えているのは山行より下山してから奥多摩湖の対岸にある小河内神社バス停に渡るのに普通の橋ではなく、「麦山の浮橋(ドラム缶橋)」で渡ったことです。
この浮橋はその名のごとく湖面に浮いている橋です。
こういう橋を渡るのはなかなかない体験です。
もう暗くなっていたので、何か神秘的なものを感じながら渡ったのをいまだに覚えています。
また機会があったら渡りたいと思いながらもいまだに2度目は果たしていません。
また来ようは、もう来ないと同義であるというひとつの実例がここにあります(笑)
奥多摩湖の浮橋はもうひとつありそちらは「留浦の浮橋」となっています。こちらの方が奥になります。
なお、浮橋は渇水時には浮くことが出来ないので、通行禁止となります。(*4)

(*4)
一般社団法人奥多摩観光協会|見る|;http://www.okutama.gr.jp/spot.php?catid=2&blogid=2(一般社団法人奥多摩観光協会(http://www.okutama.gr.jp/)から)
奥多摩町/奥多摩湖エリア;http://www.town.okutama.tokyo.jp/sangyo/kanko/okutamako.html(奥多摩町公式ホームページ(http://www.town.okutama.tokyo.jp/index.html)から)

三頭山西峰から数馬バス停までで、三頭山西峰からムシカリ峠までは何度かあるのですが、ムシカリ峠から先は1度ないし2度くらいだと思います。
思ったより急坂なので、すでに書いたようにこの急坂ではおつねさんは上り下りが大変だったと思います。
ただ、おぼろげに急坂だったのは記憶にあったので、郷原から西原峠に登っても槙寄山より向こうすなわち三頭山に行こうとは1度も思いませんでした。
だから、いつも笹尾根を下って適当なとこから檜原村に下りていました。
なにせ、西原峠から三頭山に行っても時間かかって、三頭山から下りるとこがありません。
それこそ、三頭山避難小屋にでも泊まる計画がないと無理です(笑)
これをおつねは一晩の往復でするのだから、凄いとしかいいようがないです。

また、西原峠から数馬(仲の平バス停)に下っている時に、お父さんと小学高学年の子供が上ってきたので、こんなに遅い時間に登ってどうするんだ、と思い、訳を聞きました。
そうすると、登ってからキャンプをする(西原峠か槙寄山あたりだろう)というので、こういう親子もいるんだと変に感心したのを覚えています。

まぁ、おつねさんのおかげでこのルートを久しぶりに通れて楽しかったことは確かです。
最後にはトラップにかかったし(笑)


今日は時間が早いということかどうかはわからないですが登山者は少なかったです。
わたしは奥多摩行き4両の一番前の車両にいたのですが、登山姿の方は誰もいませんでした。
奥多摩駅では登山姿の方が12~13人くらい降りたでしょうか。
そのうち5~6人くらいがそのまま奥多摩駅を下っていったので、おそらく鋸尾根に向かったのでしょう。
このくらいの時間に鋸尾根に向かったのなら、大岳山も御前山も時間にある程度余裕があるでしょう。
小菅行きのバスには、登山姿の人はわたしを含めて6名、釣り姿の人が2名、一般人が4名乗りました。

まず、水根バス停で登山姿の壮年の男性が降り、次に奥多摩湖バス停で登山姿の中年の女性が降り、ここではこのダムの従事者と思われる一般の4人も降りました。
小河内神社バス停で、釣り姿の青年の男性が降り、深山橋バス停でわたしが降りました。
バスには登山姿の中年の男性3人組と釣り姿の中年の男性が残りました。
登山姿の3人は大菩薩にでも登るのでしょうか。

深山橋を渡ったとこで、宿屋の者らしい中年の男女がいました。
三頭山三頭橋(ムロクボ尾根)登山口からは誰にも会わなくなり、遂に三頭山西峰まで来ます。
三頭山西峰では高年の男性の登山者が1人いました。
登山口から初めて人に会いました(笑)

この男性とはこの三頭山西峰にある三頭山周辺案内図を見ながら話をしました。
三頭山周辺案内図
 20170908金 三頭山周辺案内図

男性は車で都民の森入口まで来て、スタンダートコースの大滝の路・ブナの路を通ってここに登ったそうです。
これから、中央峰・東峰に行くそうです。
車で来ているというので、わたしが、中央峰の方に行くならそのまま鞘口峠(さいぐちとうげ)まで行って都民の森入口に出てはどうですかと提案すると、もう時間が遅いので、ピストン(往復)にしますと言っていました。

どこから登って来たのですか、と聞かれたので、案内図で示しながら深山橋からムロクボ尾根を通って来ました、と答えました。
そして、この山行の目的であるおつねの軌跡を説明しました。
おつねが一晩でこの川野から郷原までを愛しい人に会うために往復したと言いました。
男性はわたしにここまでどのくらいの時間がかかったかと聞いたので、わたしは写真を撮りながら来たので5時間かかりましたが、おつねなら3時間ですと答えました。
(実際にはわたしは6時間強かかっており、おつねなら2時間半くらいでしょうか)
おつねにはこの男性も興味を持ったようで、調べてみますと言って、一晩で往復なんて、よっぽどの恋心があったんですね、といたく感心していました。

男性がどこから車で来たのかは聞かなかったのですが、ここの地区をどこかと聞いたくらいだから、都外の人だったかも知れません。ちなみに地区は檜原村と答えました。

あと、男性が雷鳴の話をしました。ヌカザス尾根を歩いている頃、遠くで雷鳴が響いていたのですが、男性はそれを気にしていて登るのを止めようかと思ったそうです。
まぁ、雷鳴はそんなに長くは続かなかったので男性はここに登ってきたのですが。
槍ヶ岳に登った時は雷鳴が轟いたので急いで下山をしたそうです。それは槍ヶ岳で落雷の事故があったことが想起されたからだそうです。(*5)(*6)

(*5)
槍ヶ岳落雷事故報告書 - ザイルと焚火と焼酎と;http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/652cfe6b64dc7c11753cdc43f5b43a5b(ザイルと焚火と焼酎と(http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko)から)
槍ヶ岳落雷時の山歩き 高尾評論;http://tengunotshubuyaki.seesaa.net/article/287724491.html(高尾評論(http://tengunotshubuyaki.seesaa.net/)から)
(*6)
これは槍ヶ岳ではなく奥多摩の本仁田山での落雷事故。
こういうことがあるのだから、男性の雷鳴への杞憂もまたもっともだといえる。
奥多摩本仁田山事故(2006年4月25日)報告書;http://unryo.cliff.jp/top/jiko.pdf(東京雲稜会(山岳会)ホームページ(http://unryo.cliff.jp/)から)

わたしがここまで誰にも会わなくて、あなたが今日山で初めて会った人だというと、男性はわたしは6人くらいと会いました、と言いました。

そんな話をしてから、男性は中央峰へ、わたしは槙寄山へとお互い気をつけてと言って分かれました。

そして、ここから下山するまでまたしても誰にも会いませんでした。
つまり、山で会ったのはあの男性ただ1人なのです。
おしくも誰にも会わないというパーフェクトを逃しました(笑)
しかし、三頭山を通過して、1人しか会わないとは思ってもいませんでした。
三頭山ではそれなりの人がいると思っていたのですが・・・
こんな日もあるのだと思いました。

ほんとに静かで、これではおつねさんとの山行といってもいいくらいでした(笑)


飲料水は、麦茶2リットルと水(ミネラルウォーター)500ミリリットルを持っていきました。
風もあったのであまり汗もかかず、また秋の訪れも感じ、麦茶1.5リットルくらいで済みました。
今回はなぜ麦茶にしたかというと、ポカリスエットの2リットルが近くで売っていないので、2リットルの容器のある麦茶にしました。
水500ミリリットル2本というのは意外とかさばるからです。
なお、麦茶だけでは塩分が不足するので、この麦茶に梅干3個を入れて塩分を足しました。

あと、インターネットを見ていて、夏山の飲料水の持参についての面白い式を見つけました。
夏山登山中に必要な水の量の目安として
 体重(kg)×行動時間(h)×5(ml)=必要な水の量(ml)(*7)
というものです。

(*7)
登山の心得 - 奥多摩ビジターセンター;https://www.okutama-vc.com/登山の心得/(東京都奥多摩ビジターセンター(https://www.okutama-vc.com/)から)
このページの夏山登山の注意点.pdfからの引用です。

この式から計算すると、わたしの場合は3リットル以上ということになります。
2リットルを持っていった7月21日(金)の御前山が飲料水がなくなり撤退ということになり、2.5リットル持っていった8月24日(木)の御前山が避難小屋で残り300ミリリットルになったのも頷けます。
図らずも、この式を証明したのが、この2回のわたしの山草行(山行)ということになりました。
思えば、雲取山に登った時も、雲取山荘で2リットルの水があと100ミリリットルくらいでした。
ここでは運よく、雲取山荘に無料の水道設備があったので、2リットルを補充させていただきました。

Tシャツは最後に大汗をかいたので、4枚着替えました。

筋肉痛は9日(土)の夜くらいから両足のふくらはぎと太腿に起こりましたが、急坂を上がり下がりした割には太腿は10日(日)には良くなり、ふくらはぎも12日(火)には良くなりました。
やはり、山にだんだん慣れてきている感じです。


訂正(2019.10.15.火):ギンリョウソウ→ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)

ここに記したギンリョウソウは、ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)でした。
なぜかというと、9月29日(http://seink5.blog33.fc2.com//blog-entry-4275.html)に確認しに行った時に果実が上向きについていたからです。
ギンリョウソウは下向き(わたしはまだ見たことないですが)につきます。
ギンリョウソウ;https://matsue-hana.com/hana/ginryousou.html
ギンリョウソウモドキ;https://matsue-hana.com/hana/ginryousoumodoki.html
(以上、松江の花図鑑(https://matsue-hana.com/)から)

ということで、お手数ですがギンリョウソウをギンリョウソウモドキと読み替えて下さい。


地図情報

地理院地図(http://watchizu.gsi.go.jp/)から
 三頭山;http://maps.gsi.go.jp/#15/35.738567/139.014089/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

地図検索ならMapion(http://www.mapion.co.jp/)から
 三頭山;https://www.mapion.co.jp/m2/35.73899039,139.01378475,19/poi=L0575324

山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社(http://www.yamakei-online.com/)から
 三頭山;http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=373


行程情報

電車移動
府中本町(5:48)→立川(6:01,6:10)→奥多摩(7:30)(運賃720円)
(JR東日本)
(時刻検索は、えきから時刻表(http://www.ekikara.jp/top.htm)による)
バス移動
奥多摩駅(7:38)→深山橋(8:09)(運賃580円)
(西東京バス;http://www.nisitokyobus.co.jp
 時刻表;http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042103&course=0000430502&stopNo=1
 路線図;http://www.bus-navi.com/pdf/2_nishitokyo_rosenzu.pdf

花見トレッキング
深山橋バス停(8:11)→三頭橋(8:31)→三頭山三頭橋(ムロクボ尾根)登山口(8:38)→ツネ泣き坂(11:44)→ヌカザス尾根合流点(分岐)(12:05)→ヌカザス山(12:08)→ツネ泣峠?(12:29)→入小沢ノ峰(12:56,13:10)→鶴峠分岐(13:45)→三頭山西峰(14:26,14:42)→ムシカリ峠(15:02)→大沢山(15:23)→三頭大滝・槙寄山分岐(15:48)→槙寄山(17:08,17:28)→西原峠(分岐)(17:31)→大平部落分岐(18:04)→槙寄山大平登山口(18:45)→数馬バス停(18:55)

標高
深山橋バス停(約534m)→三頭山三頭橋(ムロクボ尾根)登山口(536m)→ヌカザス尾根合流点(約1164m)→ヌカザス山(1175m)→入小沢ノ峰(1302m)→鶴峠分岐(約1345m)→三頭山西峰(1524.5m)→大沢山(1482m)→槙寄山(1188.2m)→数馬バス停(約694m)

帰りは、数馬20:06発の武蔵五日市駅行きのバスに乗りました。
(数馬のバス時刻表;http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042136&selectDnvCode=00042639&dnvCode=00042639&course=0000422901&stopNo=1
 西東京バス)
府中本町駅には、22時19分に着きました。


草本

☆花期
ギンリョウソウ(銀竜草)(ツツジ科(イチヤクソウ科,ジャクジョウソウ科)ギンリョウソウ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%A6(ウィキペディアから)
ジュクジョウソウ(錫杖草)(ツツジ科(イチヤクソウ科,ジャクジョウソウ科)シャクジョウソウ属)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%A6(ウィキペディアから)
カシワバハグマ(柏葉白熊)( キク科コウヤボウキ属)
 http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/kagap/kashiwabahaguma.html(多摩丘陵の植物と里山の研究室から)
オクモミジハグマ
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%8F%E3%82%B0%E3%83%9E(ウィキペディアから)
タムラソウ
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%82%A6(ウィキペディアから)
ヤマジノホトトギス
ヒヨドリバナ
ソバナ
キバナアキギリ
シラヤマギク
ツリフネソウ
キンミズヒキ
ノブキ
シュロソウ
センニンソウ「有毒」

☆蕾期
タカオヒゴタイ(高尾平江帯)(キク科トウヒレン属)
 http://hanamist.sakura.ne.jp/flower/gouben/kiku/takaohigo.html(野の花賛花から)
ハンカイシオガマ
アキノキリンソウ
トネアザミ
オヤマボクチ
ヤマトリカブト
オオバショウマ

☆実期(花後)
ボタンヅル
イチヤクソウ
エイザンスミレ
ナガバノスミレサイシン
ヤブレガサ
ヤグルマソウ
ユキザサ


木本

☆花期
ナガバノコウヤボウキ

☆蕾期
コウヤボウキ

☆実期(花後)
ミズナラ(水楢)(ブナ科コナラ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%A9(ウィキペディアから)
ヤマアジサイ
コアジサイ
アセビ「有毒」


山野草などの参考HP
ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
多摩丘陵の植物と里山の研究室(http://www.geocities.jp/tama9midorijii/index.html
野の花賛花(http://hanamist.sakura.ne.jp/index.html


山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社から
はじめての登山 - 初心者の登山 - 登山を始めるための登山初心者へのノウハウ&ハウツーが満載! Yamakei Online - 山と渓谷社;http://www.yamakei-online.com/beginners/

ウィキペディアから
 西多摩郡;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%A4%9A%E6%91%A9%E9%83%A1
 トレラン(トレイルランニング);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0
 九十九折り(つづら折り);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%81%A5%E3%82%89%E6%8A%98%E3%82%8A
 果実;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%9C%E5%AE%9F#.E6.9E.9C.E5.AE.9F.E3.81.AE.E5.88.86.E9.A1.9E
 ギンリョウソウモドキ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD
 鶴峠 (山梨県);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E5%B3%A0_(%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C)


ギンリョウソウ
20170908金 ギンリョウソウ f01 20170908金 ギンリョウソウ f02 20170908金 ギンリョウソウ f03
20170908金 ギンリョウソウ f04 20170908金 ギンリョウソウ f05 20170908金 ギンリョウソウ f06
20170908金 ギンリョウソウ f07 20170908金 ギンリョウソウ f08 20170908金 ギンリョウソウ f09
20170908金 ギンリョウソウ f10 20170908金 ギンリョウソウ f11 20170908金 ギンリョウソウ f12
20170908金 ギンリョウソウ f13 20170908金 ギンリョウソウ f14 20170908金 ギンリョウソウ f15
20170908金 ギンリョウソウ f16

ジャクジョウソウ
20170908金 シャクジョウソウ f01 20170908金 シャクジョウソウ f02 20170908金 シャクジョウソウ f03
20170908金 シャクジョウソウ f04 20170908金 シャクジョウソウ f05 20170908金 シャクジョウソウ f06
20170908金 シャクジョウソウ f07

カシワバハグマ
20170908金 カシワバハグマ f01 20170908金 カシワバハグマ f02 20170908金 カシワバハグマ f03
20170908金 カシワバハグマ f04 20170908金 カシワバハグマ f05 20170908金 カシワバハグマ f06

オクモミジハグマ
20170908金 オクモミジハグマ f01 20170908金 オクモミジハグマ f02 20170908金 オクモミジハグマ f03
20170908金 オクモミジハグマ f04 20170908金 オクモミジハグマ f05 20170908金 オクモミジハグマ f06

写真は後日に


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ツルリンドウ 鋸山・御前山(東京都) 2017年8月24日(木)・25日(金)(ろぷろす暦2017年9月12日(木)・13日(金))

8月24日(木)に前から気になっていた鋸山(のこぎりやま)・御前山(ごぜんやま)ルートに行ってきました。
このルートは、はからずも初めての2日間の山草行となってしまいました。
そして、これも気になっていたツルリンドウの花をたくさん見れました。


ツルリンドウの花がたくさんありました。
こんなにたくさんツルリンドウの花を見たのは初めてです。
いままでは見ても、3~4花くらいです。
ある箇所では、ツルリンドウの株が5~6株ひしめいていました。
通常は、ほほ単独という感じであるのですが。

そして、やはりこれを見るとツルリンドウは8月末つまり夏の終りから咲くということです。
秋の花というより晩夏の花と言った方があっているでしょう。
わたしはいままでリンドウと同じく秋の花だと思っていました。

これでツルリンドウも見れたので、去年(2016年)に見そびれた花はすべて見れたといえます。
幸せ(笑)

麓では、ハグロソウも見れました。
この花は見たいと思っていたのですが、意外とないのです。
それがここにあったので、やったぁと思いました。

ミヤマウズラもありました。
これはたった一株だけひっそりとありました。
見ようとしてみないと見えないとこに、白い小さな可憐な花を咲かせていました。
それにしても思うのは、ラン系って、一株、あっても数株がポツンポツンという感じにあります。
これはどういうことなのでしょうか。
ラン系って、雑草と違って、同属に対して排他的なのでしょうか。
あるいは孤高すぎて、土壌などの環境のえり好みが激しいのでしょうか。
それとも、単に人為的なことの結果なのでしょうか。
人為的とは盗掘のことです。
ラン系がたくさんあるとこは、盗掘しやすいのですべて盗掘されたということです。
盗掘者だって、山を一日歩いて、数株の盗掘では割に合わないでしょう。
だから、ポツンポツンとあるとこは盗掘に会わずに生き残ったということです。
もしそういうことなら、人が踏み入らない深山などでは。ラン系の群落がまだ生き残っているかもしれません。
っていうか、日本に本当の意味での深山なんてまだ残っているのかは相当疑問ですが(笑)

ここにもミヤマママコナがたくさんありました。
ちょうど咲頃でした。
こちらもピンクがとても可愛く癒されます。

8月10日の「大岳大滝」のときは蕾が主だったボタンヅルは満開でした。
ここらへんにもボタンヅルはたくさんありました。
センニンソウ属のボタンヅルとセンニンソウはよく似ているのですが、基本的にボタンヅルは山地にセンニンソウは平地にという住み分けです。
わたしの家の近くでもセンニンソウが白い花を鮮やかに咲かせていました。
とはいっても野草ですから、毎年見れるかはなんともなのですが(笑)

ヤマジノホトトギスやキバナアキギリやモミジガサやオクモミジハグマは、基本的に標高の低いとこは蕾で標高の高いとこは咲いているという感じです。

実は、花というより実を楽しみしている山草もあります。
それのひとつがヤマシャクヤクです。
ヤマシャクヤクの実(種)は真っ赤です。
とても目立ちます。
わたしが初めてヤマシャクヤクの実(種)を見たのは富士山です。
遠くに真っ赤なものが見えたので、近づいたらそれがヤマシャクヤクの実(種)でした。
それ以来、ヤマシャクヤクの実(種)には魅せられています。
わたしは、ヤマシャクヤクは花より実(種)の方が好きなくらいです。
ともかく、真っ赤な実(種)を熟す植物は秋を鮮やかに彩る一翼です。

実といえば、7月21日に見たキバナショウキランも無事に実をつけていました。


今回の奥多摩駅から鋸山を経て御前山に行くルートは初めてのルートです。
初めてのルートだと、期待と不安でドキドキワクワクなんですよね。
最近はインターネットが発達しているので、HPやブログなどで机上下見をしていきますが、やはり現地での感覚は人それぞれです。
共感できるとこもあれば違和感を持つとこもあります。

そういうことで、期待と不安を持って出発します(笑)
奥多摩駅の前の道を下ると直ぐに十字路に出ます。
この十字路の進行方向左手に奥多摩ビジターセンターがあります。
奥多摩ビジターセンターは9時開館です。
入口のテーブルで、登山姿の方が一人朝食を摂っていました。
この十字路を渡ると、昭和橋です。
多摩川が絶景です。
高所恐怖症のわたしは少しびびりながら渡ります(笑)
昭和橋を渡ると直ぐ右側が愛宕山(愛宕神社)に通じる愛宕公園への入口となります。
入口の階段を上ると山道となり、それなりに行くとベンチや東屋のある広場に出ます。
ここで驚いたのは、藪の中に2体の女性の裸像があったことです。
藪の中にあるので何か異様な感じすらします(笑)
おそらくバブル期に作ったものではないかと思われます。
当時はこんな藪ではなく、きれいに整備されていたのでしょう。
いまでは訪れる人もまばらで藪の中におきざりにされているのでしょう。

そんな悲しみ?の裸像を横目に見ながら山道を直進していくと、この愛宕山の名所といえる急な187段の階段(石段)に出会います。
この階段を一汗かいて上って岩場を過ぎると、忠霊塔である五重の塔です。
この五重の塔から一登りすると愛宕神社の社殿すなわち愛宕山の頂上です。
愛宕神社から下ると、林道と交差する登計峠(とけとうげ)に出ます。
この林道を上っていくと、右側に鋸山への登山道(山道)があります。
林道がロープで通行禁止になっている右側に登山道への階段がありますが、その前にも登山道に入れる脇道もあります。
この登山道は鋸山への尾根を歩くことになり、この尾根は鋸尾根といわれています。

登山道に入ると、植林帯のなかを歩くことになります。
右手に鉄塔と電波塔のある箇所を通ったりしながら、かなり歩くと岩場に出ます。
ここからが一応難所といわれる岩場になります。
鉄の梯子(はしご)が何箇所かあります。
こういう岩場を登っていくと天聖神社に着きます。
ここには天狗が彫られている石板2体と祠(ほこら)があります。
岩場の上なので展望はいいです。
ここから少し下りまた上ることになるのですが、同じように鉄の階段が何箇所かあります。
しばらくこの岩場とお付き合いすることになります。
そして、鎖場のとこにきます。
この鎖場は迂回路もあり、迂回路は鉄の階段です。
わたしは軟弱者なので迂回路を行きます(笑)

この岩場地帯の通行はわたしの感触では特に危険ということではないです。
普通に用心して歩けば問題ないと思います。
もちろん、夜にここを歩くのは危険です。
ただ、以前何かで、ここで中年の男性の方が下山中行方不明になったというのを読んだことがあるのですが、それは理解できると思いました。
何かのことで落っこちたら命はないという感じです。
登山経験のある者が普通に歩くなら問題ないのですが、これも下の記事によると、中高年の場合は何らかのことで突然、体に異変が起こることがあるとのことです。
十分な準備運動もしなくて山登りというような急に激しい運動をして心臓に負担をかけ心筋梗塞のようなことにもなるそうです。
中高年はそういう山事故が多いそうです。
若者の場合は体の異変というより無計画な無謀さの事故でしょう。
そういうことで、この行方不明になった中年の男性も何らかのことで(例えばめまいとか)この岩場で滑り落ちたのではないかと思われます。(*1)(*2)(*3)(*4)

(*1)
中高年の登山者が招く事故やトラブルとは? - SAFETY JAPAN [特集] - 日経BP社;http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/57/index.html(nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:プロフェッショナルのためのビジネスキュレーションサイト(http://www.nikkeibp.co.jp/index.html)から)
(*2)
ブームの登山、実は突然死のリスクも 初日の午前中が特に危ない - ライブドアニュース;http://news.livedoor.com/article/detail/11631657/(ライブドアニュース(livedoor ニュース)(http://news.livedoor.com/)から)
(*3)
高年登山者の傾向と対策;http://www.sangakusogocenter.com/topics/docs/konentozansya.pdf(長野県山岳総合センター(http://www.sangakusogocenter.com/)から)
(*4)
改めてこの行方不明の男性で検索したら、遺体で見つかったそうです。
その事故現場はこの岩場ではなく愛宕山の西面だそうです。
暗い中の下山だったので、足を踏み外したのでしょうか。
あの岩場を無事通過したのに、あと少しということになると気が緩むということなのでしょうか。
奥多摩-鋸尾根の遭難 - 岳と森;http://blog.goo.ne.jp/masamichishibuya/e/81521ccb5d9689c7e1d6cc9bb107ee2f(岳と森(http://blog.goo.ne.jp/masamichishibuya)から)

ちなみにわたしは、山草を見ながらなので、心身が徐々に山に慣れての山登りとなるので、急激な山登りとはなりません。

さて、迂回路を登りきると、道標があって、そこには鋸山へ2.3km/愛宕神社へ1.7kmと書かれてありました。
これをみてかなりがっくりきました。
というのは今は時刻12時52分、この時刻でまだ1.7kmしか来ていなくて、まだ後2.3kmも行かないと鋸山に着かないのです。
このペースだといつ着くのかという感じです。
で、これでは時間がかかりすぎると思い、状況によっては鋸山はパスして大ダワに出ることにしました。

この道標のあるとこがほぼ岩場地帯の終了で、ここからは雑木林と植林の混じった普通の尾根道を歩くことになります。
こういうとこなら、体に異常が起こって倒れても滑り落ちることはないです。
大ダワに行く地点はどこだろうと思いながらかなり進むと鋸山へ300mという道標がありました。
時刻は14時55分。あの岩場の道標から2時間も経っているのになぜかそんなに時間が経っている感覚はありませんでした。
ここで、鋸山まで300mならそんなに時間はかからないと判断して鋸山に登ることにしました。
そして、それなりに進むとやっと大ダワに出る道標がありました。
ここは、大ダワに出ると共に、大岳山に向かう場合は鋸山を迂回する巻き道となります。
というか大ダワに出る道がこんなに鋸山の(頂上の)直前ということになんか拍子抜けしました。
わたしはもっと来た道の手前にあると思っていたので。

わたしは当然、直進して鋸山の頂上に向かいます。
頂上はそれなりに広く、ベンチが何個かありました。
ただ周りは植林で展望はありません。といってもわたしは展望があろうがなかろうが関係ないのですが(笑)
時刻は15時11分。本当なら御前山に着いていないといけない時間帯です。
ともかくここで、おにぎりを食べコーヒーを飲みました。

鋸山の下山はそのまま直進します。
ここは岩場の急坂です。
九十九折(つづらおり)になっており、鉄の梯子の箇所もあります。
ここを登ってくるとなると一汗かいて息が上がるなと思いながら下りました。
急坂を下りきると、御前山(大ダワ)と大岳山の分岐点に来ます(道標あり)。
ここに来るときに、ニホンリスがいたので、友だちになろうよと話しかけたのですが、100%シカトされました(笑)
御前山の方に行きます。
しばらく行くと、御前山(大ダワ)と鋸尾根(愛宕神社)との分岐を示す道標があります。そしてここが鋸山に登るときにあった大ダワへの分岐とつながって巻き道となっています。
御前山の方に行くと、ほどなくして大ダワに出ます。

大ダワには奥多摩町と檜原村をつなぐ鋸山林道が通っています。
しかし、現在は檜原側は森林伐採のために通行止めになっています。
ここにはトイレがあります。
トイレがあるのにベンチがなかったので、何でベンチがないんだと思っていたら、ここから御前山方向へ少し行った最初の小さなピークにベンチが2つありました。
大ダワのとこは車も通るということで、たむろされるのは好まないということなのでしょうか。
時刻は15時58分。
はて、どうしようかと思いました。
時間が遅いので、林道を下って奥多摩駅に出るか、このまま予定通り御前山に行くかです。
この大ダワの標高は994m、御前山の標高は1405m。
その差は、411mです。
大体、1時間で300mの標高を登れるというのが標準だから、411mだと1時間20分くらいです。
わたしの場合は山草を見るので大体倍かかるので、2時間40分くらいとすると、その真ん中を取って、2時間くらいで御前山まで行けば18時過ぎになり、そこから奥多摩都民の森を通って境橋バス停に行くには3時間くらいになります。
明るい内に、カラマツの広場までいけば、そこからは危なげなく体験の道に出れて後は体験の道と林道なので迷いも危険もありません。

目算通りに行けば、いまから御前山に行っても問題ないと判断して、御前山に行くことにしました。
時刻は16時10分、出発です。
しかし、ある地点でこの目論見は外れてしまうということになります。
というのは、この御前山までの稜線(尾根)で鞘口山とクロノ尾山というアップダウンのあるピークを通過しなければならなかったのです。
鞘口山は1142m、クロノ尾山は約1168mです。
鞘口山はかなりきつい高配ですがこれはいいです。1142mまで登れたのだから。
ところが、鞘口山からクロノ尾山へはそのままなだらかに登るのではなく、いったん下ってからまた登るのです。
そして、クロノ尾山からはまた下って御前山に登るということです。
これで、150mくらいプラスされた感じです。
しかもアップダウンだから単純な150mよりもきついです。
これは去年(2016年)の雷電山からの青梅丘陵のアップダウンで疲労困憊したのと同じような感覚になりました。
心身にかなりダメージを受けてしまいました。

クロノ尾山を下りたところでかなり足腰に来てしまいました。
ここらへんから5~6歩上る毎に息が上がってしまい止っては息を整えなければなりません。
後200mほどの標高がとても高いです。
ここでこちらに来たのを後悔しました。
かといって戻ることも出来ません。
もう、クロノ尾山も鞘口山も越える体力も気力もありません。前に上るしかありません。
途中でもう歩けないという感じにもなりリュックがとても重く感じ始め、ここで眠ったら気持ち良いだろうなという感じにすらなりました。
行き倒れってこんな感じかとすら思いました。
ここで御前山に行くのは諦めて、ともかく御前山避難小屋まで行こうと意を決して、5~6歩上っては休み休みでなんとかかんとか御前山避難小屋まで辿り着きました。
19時11分です。
もちろん、途中からは懐中電灯を使いました。

避難小屋に入ると、とりあえずリュックを枕にして横になりました。
おそらく2時間くらいだと思います。
それくらいでやっと心身が元通りになったという感じです。
ほんと、避難小屋様様でした。
避難小屋がなかったら一体、どうなっていたのだろうかとかなりびびってしまいます。
泊まるための何の装備も持っていなかったので疲労困憊したまま横になることも思うように出来ず、かなりの苦労を強いられたでしょう。

この御前山避難小屋は木造で床も板張りで20人くらいが雑魚寝できるくらいの広さです。
窓もあります。
トイレも水場もあります。
ただし寝具とか暖房用の物はありません。
この日の室温は、設置してある寒暖計で22時頃22℃、1時頃21℃、4時頃20℃でした。
気温は標高が100m上がる毎に、約0.6℃下がるといわれているので、1300m×0.6℃=7.8度だから、ほぼ合っているといえましょう。

ここにちょうどハンガーがあったので、お借りして汗で濡れたTシャツを2枚、外で乾かしました。
Tシャツはここまでで4枚着替えました。

今回初めて避難小屋を使ったのですが、避難小屋の意図がよく分かった気がしました。
いままでは日帰りだけだったので、わたしにとって避難小屋は価値の持たないものでした。
日帰りできなかったことは2回ほとありますが、山の中ではないです。
1回目は女峰山で下山して東武日光駅まで来るともう最終電車は出ていたので駅前のバス停で一夜を明かしました。
2回目は去年の檜洞丸で最終バスに全然間に合わなく、西丹沢自然教室で一夜を明かしました。
一夜を明かしたとはいえいずれも山の中ではないです。
今回初めて山の中で一夜を明かしました。
初体験です。
避難小屋で一夜を明かすのもそんなに悪くはなかったです。

でも、今回は緊急ということだったのですが、初めから山中泊するということになるとそれなりの装備がいるということになります。
よってやはりわたしは日帰りのみとします。

ちなみにこの避難小屋には当然ながらわたし一人でした。
それ故、余計にのんびりゆったりしました。
とはいっても興奮しているのか緊張しているのか、横にはなっているが本当に眠ったのは2~3時間くらいでしたが。

午前4時過ぎ頃から、空が少しずつ明るくなり始め4時40分頃から東の空が朝焼けで真っ赤になりました。
明るくなったので、出かける準備を少しずつし始めました。

この頃、なぜかラーメンと握り寿司が食べたくなりました。
ラーメンは涼しかったので分かりますが、握り寿司はなぜ?(笑)
ということで、帰宅してからこの二品を食べました。食べれるってのはありがたいことです。
美味しかったです。

6時18分、お世話になった恩人?の避難小屋を後にして御前山に登りました。
御前山からの下山は、気になっていた御前山西側登山道から下りることにしました。
途中に奥多摩都民の森の探索路への分岐がいくつかあるのですが、そちらへには行かず、ここをずっと下って行き、ヒノキの広場まで来ます。
ここからは、御前山西側登山道入口までの登山道は7月21日に通っているので行かず、わさび田の広場まで下ります。
わさび田の広場からは、体験の道を少し通ったあと、これも初めての御前山東側(栃寄沢)登山道を通って、トチノキ広場に出ました。
この登山道は山草もあまりなくてわたしとしてはあまりメリットのない山道でした。体験の道の方がメリットがあります。
ここまで下りてくると少しほっとしたのか眠気を感じたので、トイレの横の長ベンチで横になって40分ほどうとうとしました。

ここからは林道と栃寄沢沿いの山道(御前山東側(栃寄沢)登山道)の2つがあるのですが、今回は林道を選びました。
理由は飲料水が乏しかったのと、心身の状態が良く分からないので、万一のことがあったら林道側の方が救助される確率が高いからです。

ということで林道をてくてくと下っていきました。
途中、子供たちの声がするので何かと思ったら、幼稚園児くらいの子供たちが大人に引率されていました。
おそらく栃寄森の家に来ている子供たちが散策していたのでしょう。

そんなこともありながら、ともかく無事に下山して境橋バス停に着きました。
やれやれでした。

今回は期せずして避難小屋に泊まるということになりましたが、飲料水はポカリスエット1.5リットルと水500ミリリットル×2の2.5リットルを持っていったのですが、泊まった時点で、ポカリスエット200ミリリットルと水100ミリリットルの300ミリリットルくらいでした。
かなり危ない状態でしたが、避難小屋は温度が22℃以下だったので居る間は飲まなくても良かったし、御前山は早い時間に登ったし下りでは曇りということもあってあまり汗をかかないのでなんとか持ちました。
とはいっても、奥多摩駅で500ミリリットルの麦茶を買って飲み、帰ってから水を1リットルほど飲みましたが。

食糧は、避難小屋に着いた時はおにぎり4個のうち1個があり、魚肉ソーセージ2本とセリー1個とチョコレートがあったので問題ありませんでした。

今回は鋸山ルートを甘くみたために起こったといえます。
わたしの場合、明るいうちに日帰りなら標高700mまで、暗くなってからの日帰りなら標高1000mまでというのが目安です。
前に書いたように、標高300mを登るのに標準で1時間なので、700mなら上りで2時間20分下りで1時間40分くらいの4時間となります。これに休憩や食事などで1時間の計5時間くらいでしょうか。
わたしの場合は山草を見て写真を取るから、普通の登山者の倍かかり、8時間+1時間で9時間かかります。
となると9時から登り始めると、18時くらいに下山完了となります。
同様に1000mなら上りに1時間下りに40分で、1時間40分加算されるということになります。
わたしの場合は上りに2時間下りに1時間20分で、3時間20分加算されるということになります。
3時間20分加算されると、12時間20分になります。
でも実際は暗くなったら山草は見れないので、1時間超くらいは短縮されるので、11時間超くらいです。
8時くらいに出発したら19時台には下山できるということになります。

今回は奥多摩駅が標高350mで御前山が標高1405mので、その標高差は1055mとなり、日帰りで帰れる地点です。
それなのになぜ、避難小屋に泊まるということになったかというと、アップダウンです。
鋸山と鞘口山とクロノ尾山の3つのアップダウンでおそらく200mほど加算されるということになったのです。
これは地図を読んでまでして計画を立てていなかったことから起こったことです。杜撰(ずさん)な計画ともいえます。
それと、もうひとつはこの後に書きますが、思わぬことで話がはずんで、そこでそれなりに時間を使ったということです(笑)

この鋸山ルート(鋸尾根)はけっこう気に入りました。
しかし、なかなか大変です。
鋸山まで来てそこからどうするかといったら、引き返すのでなければ大岳山か御前山に行くしかないということになる。
大岳山に行っても御前山に行っても、そこからの下山が一仕事になり1日の山行になってしまうだろう。
大岳山に登りたい、御前山に登りたいというだけなら、このルートをあえて使う必要はないだろう。
他のルートなら1日はかからないだろう。
やはり、この鋸尾根を通りたいというのがなければ、かなりの者が知らずに奥多摩駅に下りられる(から上れる)ということだけでこの鋸尾根を使っていると思われる。
だから、遭難なども起こるのだろう。
今は大ダワにはトイレしかないが、国土地理院の地図には今だに大ダワに避難小屋が表記されているのであるが、ここに避難小屋があったというのは妙に納得してしまいます。


この鋸山ルートの登山者は少なかったです。
朝の電車にはそれなりに登山者姿の方はいたのですが、かなりの方(50名以上?)は御嶽駅で降りました。今はレンゲショウマの時期なのでそれを見に行ったのでしょうか。
そういうことで、奥多摩駅で降りたのは25名前後でしょうか。
昭和橋を渡る頃には、登山者とは会わなくなります。

誰とも会わないのかと思っていたら、愛宕山の187段の階段のとこで2人組の女性に追い抜かれました。
この2人は階段を上ると一息いれていたので、わたしは追いつき、一汗かきますね、御前山に行くのですかと聞くと、大岳山に行きます、とのことでした。
見た感じ母娘のようでした、娘さんは20歳前後でしょうか。
この母娘には五重の塔のとこで休憩しているうちに再度追い越されました。

この五重の塔の横のベンチで休んでいると、下から中年の男性がわたしの休んでいるとこに来ました。
わざわざ来たという感じなので、どこに行くのですかと聞きました。
すると男性は、「梅沢」といいました。
はぁ、梅沢?ってどこって感じになったので、どこですかと聞くと、男性は地図を出して教えてくれました。
それで分かりました。
梅沢園地というとこで3つの滝があるとこなのです。
でも、ここは記事などでは滝から先は道が不明瞭と書かれていたり、また昭文社の「山と高原地図23奥多摩2016」でも大岳山へのルートが破線になっているとこなのです。
そこでわたしは、ここは危険ではないのですか、と聞くと、男性は、わたしはそういうとこばかり行っていますとの答えでした。(*注 2017.10.15.日)
そして、ここから男性の武勇伝が始るのです。

長沢背稜(都県境尾根)に3月に登ったそうです。
わたしが雪がまだあったでしょうと言うと、吹雪になって雪が膝下くらいあったそうです。
その日は避難小屋に泊まって、翌朝頂上に登ったら、雪でふわふわで絶景だったそうです。
こういうのは、苦労したあるいは危険を冒したものの特権的な喜び幸せだと思います。
やはり人とは誰とも会わなかったそうです。
わたしが遭難でもしたらどうするんですかと聞くと、一度道迷いをしたことがあるそうです。
その特は地図とコンパスで道を探りながら歩いていたそうですが、ある種の混乱状態になっていて磁石の北と南を取り違えてしまい反対側にいってしまったそうです。
でも、回りが植林だったので、そこをだどれば人里に出れると思って下ったそうです。
結果、所望の地点より一山超えたとこを歩いていたそうです。
この南と北の勘違いのように、疲れている時などはこのようにあることを思い込んだらそれが正しいと思って疑わないことってあります。これは共感することでした。

また、この道間違いで谷(沢)だけは下りないようにしたと言っていました。
一見、谷(沢)は水もあるし見通しもいいし、谷(沢)沿いにいけば、麓(ふもと)につけると思い勝ちですが、これが危険なのです。
谷(沢)で一番問題になるのは、崖つまり滝です。
これに出会えば、もうそれ以上進むことはできません。
結局、立ち往生するということになります。
また、谷(沢)は侵食されやすいので、途中で道がなくなっていたりまた流れが激流になって渡れないということにもなります。
ともかく、安全と思った谷(沢)の方が危険が多いのです。
やはり、山ですから根気良く尾根(稜線)を辿って行った方が無難といえそうです。
まぁ、道迷いだからいる山を下りられるかはわからないですが。
麓に下っていると思ったら、山と山をまたいで縦走しているだけだったりするかもしれません。
そういうことからやはり谷(沢)に下りたくなるということでしょう。

長沢背稜(都県境尾根)のことは秩父側の破線ルートからも登ったとか色々話されたのですが、わたしはまだここには行ったことがないので話があまり見えませんでした。
奥多摩側への下山路で小川谷林道が通行止めになっているけど通れたという話から、わたしが川乗林道がいま崖崩れで通れないといったら、この方はこちらも通っていてここから踊平に行けると言っていました。
これはわたしにとっていいニュースでした。
この川乗林道の末端まで行って、踊平から川苔山(川乗山)に出るルートをとってみたいと思っていたからです。

踊平近辺で前面が泥だらけの男性に会ったそうです。
その男性に訳を聞いたら、熊に出会って驚いて、リュックを放り投げて命からがら逃げてきたそうです。
だから、前が泥だらけになり、リュックもないので、山で一夜を明かしたそうです。
その男性はこの方にいまいる場所を聞いて、鳩ノ巣駅に下りていったそうです。

出会った熊がどのような熊だったかは分からないですが、びびりすぎだという感じです。
基本的に熊が人間を能動的に襲うことはないと思われます。
というのは、人間は熊の餌(えさ)ではないからです。
餌でもないものを襲う必要はないです。
まぁ、人間でもやたらと喧嘩っ早い者がいたり頭がおかしい者がいるように、熊にもそういうものがいないとはいえないですが、本当にそういうのはほんの一握りでしょう。
ほとんどの熊は人間といざこざを起こしたいとは思っていないでしょう。
だから、ほとんどが突発的な防衛本能から起こるものといえます。

人間と突然出会って逃げ場を失ったり、人間が餌場を荒らしたり(山菜採り,魚釣りなど)すれば、己を守るために死に物狂いで戦うということでしょう。
そういうことで、登山者などは通行するだけなので、音を出していれば(熊鈴やラジオや会話など)熊の方で潜んでやり過ごしてくれるでしょう。
だって、普通の熊は普通に人間と戦っても何のメリットもないのだから。

何かのことで人の肉を食って人の肉が美味いと思った熊(いわゆる人食い熊)や喧嘩好きの熊に出会ったら不幸というしかないです。
そして、その後にその熊は駆除されるということになります。

それから、小熊を見つけて可愛いなどと思ってもけっして近寄らないこと、母熊に一撃をくらうのが落ちです。

この方も熊に15mくらいで遭遇したことがあるそうです。その時は何事もなかったとのことです。
この方が言うには、奥多摩の熊はたくさんいるわけではなく、みんなが同じ熊を見ているのではないかとのことです。
これも一理あると思います。実態はどうなんでしょうか。
また、この方によると熊が逃げていった後は、ケモノの匂いが立ち込めていたそうです。

結局、熊に遭遇したら何すればいいの?今日からできる6つの対策とは|YAMA HACK;http://yamahack.com/332
(登山|日本最大級の登山マガジン[YAMA HACK(ヤマハック)](http://yamahack.com/)から)

坪山についての話もありました。
この山はまだ行ったことないのですが、その名は知っていました。
この山は観光の為に上野原(市)の富士急山梨バス(株)が開拓したもののようです。
この方が行こうと思った時は、上野原駅からシロヤシオ(正しくはヒカゲツツジで、ここにはミツバツツジもあるそうです)を見るために3台もバスが出たので、人が多いということで止めたそうです。
そののちに登った時は人は多くなく、イワカガミを堪能したそうです。
シロヤシオということで、わたしは西丹沢の檜洞丸を紹介したら、檜洞丸という山を知らなかったのでちょっと意外でした。
西丹沢は畦ヶ丸山には登ったと言っていました。

この方のテリトリーは秩父多摩甲斐国立公園を中心としたあたりのようです。
そのあたりの人のあまり踏み込まない領域(山と高原地図でいうと破線ルート,バリエーションルート)を登る(歩く)のが好きなようです。
だから、山小屋などはあまり好きではなく、テント泊が多いとのことでした。
まぁ、人があまり踏み込まないとこを歩くので、そのことをビジターセンターなどの職員に話すと、危険だといって怒られるそうです。
それはそうです、わたしなどがその武勇伝を聞くと、いままで救援を依頼するような事故がなかった方がおかしいくらいです。
そういうことでは、山に対する動物的勘みたいなものがあるのでしょう。
わたしはきっぱり遠慮します(笑)

秩父多摩甲斐国立公園内の雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)とか鶏冠山(とさかやま)(甲武信ヶ岳の方の)とかの話もありました。
鶏冠山はその頃テレビで放送されて話題になっていたそうで、この方が鶏冠山に登ると言ったら、近くにいた女性に「カッコイイ」と言われたと嬉しそうに言っていました。
この山はその名の通り、鶏の鶏冠(とさか)のように山の頭がキザキザになっているそうです。
雁ヶ腹摺山は、ここからの富士山が五百円紙幣の裏側に印刷されていた富士山のモデルだそうです。

あと面白かったのは、「つね泣き峠」の話です。
上野原駅から飯尾方面行きのバスに乗り、郷原バス停で降り、西原峠(槙寄山)へ行く登山道の途中に「奥多摩情話「つね泣き峠」の由来」という説明板があります。
この説明板から、引用しつつこの話をかいつまんで記すと、以下のようになります。
(詳細は写真の説明板を読んでください)
  20130609日 つね泣き峠

奥多摩湖半の川野に杉田入道平広重という城主が居り、ここの召し使い「おつね」と、程近い浄光院の僧「香蘭」とは、いつしか相愛の仲となった。
ところが香蘭は山を越えた西原村の山寺「宝珠院」に移籍となり二人は別離の仲となった。
おつねはある夜こっそりと館を抜け出て山を越えて恋人香蘭のもとを訪ねる。
それを何度も行う。

というもので、わたしはこれを読んで、単純に純愛物語だと思っていました。
しかし、この方はえらく憤慨していて、これはエロ物語でしかも不倫だと言って、こんなのを上野原教育委員会(これはこの方の勘違いで上野原町観光協会です)の名で出すのはエロを奨めているようなもんだと言いました。

これを聞いてわたしは思わず心の中で笑ってしまいました。
ほんと、事実は一つ、解釈は多様だ、と思いました。
まさか、この話をエロ話だと思う人がいるとは、わたしは考えてもいませんでしたから。
わたしは、この郷原から何回も西原峠に登っているので、この説明板を知っていたからなんですが、もし知らずにこの方の話だけを聞いたら、どんな凄いエロ話が書いてあるんだろうと気になったでしょう(笑)

それよりわたしはこの説明板があるとこが峠ではなく登山道のなんでもないとこにあるので、それが不思議でした。
わたしは、西原峠がつね泣き峠だとかってに解釈していたので、なんでこの説明板を西原峠に設置していなくてこんな何の関係もないようなとこに設置しているのだろうと常々思っていました。

そこで、今回この方の話でこのことを思い出したので、つね泣き峠で検索すると、ある方の記事でこの問題が氷解しました。
その記事は
おツネの泣坂;http://www7a.biglobe.ne.jp/~kyukaidou-tougemichi/otuneno-naki%20touge.htm(良太郎の「自転車で街道をゆく」(http://www7a.biglobe.ne.jp/~kyukaidou-tougemichi/index.html)から)
です。

この記事によると、つね泣き峠というのは奥多摩側にあります。
そして驚いたのは、その行程です。
なんと奥多摩の川野からこの上野原の郷原に来るには、奥多摩湖の深山橋・三頭橋を通って山道(登山道)に入りヌカザス山・三頭山を経て槇寄山あるいは西原峠からこの郷原に来て、また戻るのです。
なんという高低のある距離でしょうか。
わたしなんか片道だけでアップアップです。
いくら恋しいといっても出来ることではないです。
たんなる純愛では出来ないと思います。
この行程を見ると、この方のいうエロ物語というのもなんとなく納得します。
そうとう体力があって、悦楽にはまりまくっていないとこうは出来ないでしょう。
相手をただただ思っているだけでは我慢できないということです。
どちらかというと、わたしの方がこの物語を変に純粋(メルヘンチック)に感じていたということです(笑)

ところで、話は変りますが、わたしは「浮気(不倫,不義)はあり」だと思います。
というのは、結婚というのは必ずしも相思相愛ということではないからです。
ある者と相思相愛となる者は、仮に100人いるとします。
この100人という数字は特に規定される意味はありません。零ではないというくらいの意味です。
そうすると、この100人と出会う確率は100人/70億人となるので、ほぼ出会いは偶然しかないということになります。
しかし、こんな偶然に頼っていてはいつまでも結婚できません。
で、人類が滅びるのは忍びないということで、お互いが妥協して結婚します。
お互いとも、この先この100人と出会わなければ、現状でほとんど問題ないでしょう。
代替がないのに何かをするのは、単なる冒険家か愚か者だけです。

しかし、なんらかのことで片方にこの100人の1人との出会いが起こったらどうなりますか。
今の連れ合いに特に問題がなくても、この100人の1人を選ぶでしょう。
正に運命の赤い糸に結ばれた相思相愛の二人なのです。
お互い相手以外など考えられません。結婚していることが悲劇なだけです。
そういうことの悲劇が、近松門左衛門の「心中天網島(しんじゅう てんの あみじま)」で描かれているといっていいでしょう。
(これを映画化した篠田正浩監督のものもあります)
こういうことから、わたしは浮気は論理的に必然と考えています。

閑話休題。
この方とはこんなことで、面白くて色々話していたのですが、御前山に行くなら途中まで一緒に行きましょう、と言われて愛宕山を後にすることにしました。
この方は本当は今日は職場の女性と来る予定だったのですが、その女性に用事が出来てこれなくなっての単独行だと言っていました。
また、女性と一緒での山登りだから、この方としては入門編的な梅沢ルートを選んだと言っていました。
それを聞いて、わたしも機会があったら行ってみようと言うと、この方は奥多摩ビジターセンターでもらったという梅沢園地の地図を見せてくれました。
わたしは梅沢園地まで行って、行き先が不明瞭だったら撤退しますと言いました。
登頂が目的でないわたしは山草があるなら別ですが、それ以外なら無理するメリットはないので(笑)
登計峠からの林道を少し行くと、林道に通行止めのロープが張られており、彼はそのロープを越えて梅沢園地・大岳山へ進み、わたしは右側の階段を上がって鋸山・御前山へと進みます。
お互い「気をつけて」と言いあって、それそれの道を行くことになりました。

ということで、この方とは1時間弱くらい一緒だったということです。
これが後で効いたということです。
でも、話が面白かったから良しです。

この後は、天聖神社と鋸山の中間くらいで、青年の男性の単独行と青年の男女のペアとすれ違いました。
また、鋸山からの御前山・大岳山分岐を過ぎたところで、「まだ、5.7kmもあるのか」という声が聞こえたので後を振り返ると、その分岐点に青年の男性2人組がいて、その2人は鋸山の方に向かいました。
時刻は15時45分過ぎだが青年だから明るいうちに、あの岩場は通過することが出来るだろうから大丈夫だなと思いました。
大ダワでは、檜原村方面から1台車がきました。通行止めのロープを開閉してから奥多摩方面へ行きました。
24日(木)はもうこれで誰にも会いません。

25日(金)はトチノキ広場から林道へ入って、ゴハンギョウの滝(栃寄ノ大滝)の写真を撮っていたら、中年の男性に追い抜かれました。
この男性は荷物をほとんど持っていなかったので、おそらく地元の方がなんらかの目的できていたのでしょう。
なお、7月21日に来たときは、このゴハンギョウの滝(栃寄ノ大滝)を見れなかったと書きましたが、この林道からはよく見れました。
このあと出会った人はすでに書いた引率者と子供たちと栃寄森の家および養魚場で働いている壮年あるいは中年の男性の方だけで、境橋バス停まできました。
林道での車は、1台追い抜かれ1台すれ違いました。
この境橋バス停からのバスで驚いたのは、もうすでに青年と中年の単独行の男性が乗っていたことです。
わたしと同じようにどこかの避難小屋あるいは山小屋で一夜を明かし、それから下山してきたのでしょう。
もちろん、この2人はわたしと違って、計画しての小屋泊まりでしょうけど。
おそらく長沢背稜(都県境尾根)とか雲取山とかからの帰りでしょう。
このバスには地元の方も4名乗っていました。

結局、山での登山者との出会いは、24日(木)の追い越し(上り)の3人とすれ違い(下り)の3人と遠目の2人だけということです。
こんだけ人との出会いが少ないと、人と出会うと少なからずトキッとするんですよね(笑)人と出会うという意識が希薄になっているから。
これで御前山は3回目ですが、いずれも出会った登山者は一桁です。
奥多摩三山といっても三頭山や大岳山に比べると、ずっと静かな山草行(山行)のできる山です。
とても人が多いのは、三頭山でしょう。
奥多摩周遊道路があるので、車が通れる上に武蔵五日市駅からバス便もあるので、三山でいちばん行きやすいでしょう。
次が大岳山でしょう。
御岳山近くまでケーブルカーで登れるから、御岳山からの距離はあっても標高は500mくらいなので高尾山に下から登るくらいの感覚です。
もちろん、大岳山は標高が1266.4mなので高尾山よりはずっと険しいですけど。
あと、大岳山は日本の名山200に三頭山は日本の名山300に入っているけど、御前山は入っていないということも関係しているのかもしれません。


24日(木)は、ピーカンとはいかなかったが、1日晴れていて、顔を汗がたらたら流れながらの山草行だったので、かなり爽快感を感じました。
まぁ、その分体力は使っていたのかもしれませんが。
天気予報が1日曇りだったので、はずれて感謝です(笑)ほんと現金なものだ。雨になったら文句言うくせに・・・
25日(金)は9時くらいまでは曇りだったのでこれも良かったです。飲料水が少なかったので助かりました。

今回はいろいろ初体験などもありましたが、
それにしても、やっぱり山草行は楽しい、これに尽きる(笑)


筋肉痛は26日(土)に左右のふくらはぎにきました。
そして、今回はなぜか腰も痛くなりました。
しかし、28日(月)には、ほとんど回復しました。
ということで、それなりの山草行をしたわりには軽かったという感じです。
前回から2週間ぶりくらいだったので、筋肉もそれなりに山草行を覚えていたのかな(笑)


この山草行の前日(23日)に、スリッパを履いている左足の親指と人差し指の間にチクリと鋭い痛みがあったのでなにかと思ってスリッパをはたくと、ポトリと5cmくらいの小さいムカデが落ちてきました。
スリッパを住処にしていたようです。
こいつが咬んだのだということで、カッとなって地獄に送ってやりました。
このムカデの怨念がもしかしてわたしを山中泊に追いやったのかと思いましたが、山中でこのムカデの神様であろう、化物ムカデには出会わなかったので、おそらく違うでしょう。
化物ムカデに襲われていたら間違いなくこのムカデの怨念だったでしょう。
雉(きじ)も鳴かずば撃たれまい、ということで、咬みさえしなければ、わたしはムカデをあえて地獄送りなどしないから、これはあくまでもムカデの自業自得でしょう。

北朝鮮もこのムカデのように自業自得になるのでしょうか。
否、北朝鮮は米帝(米国とその手先である国連)のいじめに抗しているこの世界で唯一の抵抗国家でしょう。
がんばれ!北朝鮮、負けるな!北朝鮮。いじめっ子米国を正せ。


(*注 2017.10.15.日)
10月11日(水)に海沢園地を通って、ここに書いている梅沢および梅沢園地が、正しくは「海沢(うなざわ)および海沢園地」であることが判明しました。
ただし、男性と話をした時もこの文を書いた時も、わたしは梅沢および梅沢園地と思っていたので、記事の梅沢および梅沢園地は修正せずそのままとしますので、海沢および海沢園地と読み替えていただければ幸いです。
なお、梅沢という地名は、奥多摩町の別の場所にあります。


地図情報

地理院地図(http://watchizu.gsi.go.jp/)から
 鋸山;http://maps.gsi.go.jp/#15/35.779290/139.105920/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
 御前山;http://maps.gsi.go.jp/#15/35.770072/139.080648/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

地図検索ならMapion(http://www.mapion.co.jp/)から
 鋸山;https://www.mapion.co.jp/m2/35.77926325,139.10591726,19/poi=L0572050
 御前山;https://www.mapion.co.jp/m2/35.77004363,139.08063669,19/poi=L0573301

山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社(http://www.yamakei-online.com/)から
 鋸山;http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=19100
 御前山;http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18065


行程情報

電車移動
府中本町(6:12)→立川(6:24,6:50)→奥多摩(8:03)(運賃720円)
(JR東日本)
(時刻検索は、えきから時刻表(http://www.ekikara.jp/top.htm)による)

花見トレッキング
1日目(24日)
奥多摩駅(8:12)→愛宕公園入口(8:21)→愛宕山(愛宕神社)(9:17,9:59)→登計峠(10:06)→天聖神社(12:08)→鋸山・御前山(大ダワ)分岐(15:03)→鋸山(15:11,15:20)→御前山・大岳山分岐(15:39)→御前山(大ダワ)・鋸尾根(愛宕神社)分岐(15:51)→大ダワ(15:58,16:10)→鞘口山(17:05)→クロノ尾山(17:46)→御前山避難小屋・御前山分岐(18:59)→御前山避難小屋(19:11)
2日目(25日)
御前山避難小屋(6:18)→御前山(6:34)→御前山西側登山道・惣岳山分岐(6:56)→落葉樹の広場(分岐)(7:02)→スギの木広場(分岐)(7:17)→メグスリノキの広場(分岐)(7:27)→ヒノキの広場(分岐)(7:38)→わさび田の広場(分岐)(7:49)→トチノキ広場(分岐)(8:08,9:02)→御前山西口登山道入口(9:26)→栃寄森の家(9:43)→御前山東側(栃寄沢)登山道入口(10:07)→境橋バス停(10:29)

標高
1日目(24日)
奥多摩駅(350m)→愛宕山(507m)→天聖神社(726m?)→鋸山(1109m)→大ダワ(994m)→鞘口山(1142m)→クロノ尾山(約1168m)→御前山避難小屋(1330m)
2日目(25日)
御前山避難小屋(1330m)→御前山(1405m)→御前山西側登山道・惣岳山分岐(約1313m)→スギの木広場(1160m)→ヒノキの広場(1040m)→トチノキ広場(823m)→境橋バス停(約385m)

帰りは、境橋10:42発の奥多摩駅行きのバスに乗りました。
(境橋のバス時刻表;http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042273&selectDnvCode=00042103&dnvCode=00042103&course=0000430501&stopNo=32
 西東京バス;http://www.nisitokyobus.co.jp/
府中本町駅には、13時18分に着きました。


草本

☆花期
ツルリンドウ(蔓竜胆)(リンドウ科ツルリンドウ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A6(ウィキペディアから)
ミヤマウズラ((深山鶉)(ラン科シュスラン属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%BA%E3%83%A9(ウィキペディアから)
ミヤマママコナ(深山飯子菜)(ハマウツボ科ママコナ属)
 https://matsue-hana.com/hana/miyamamamakona.html(松江の花図鑑から)
ハグロソウ(葉黒草)(キツネノマゴ科ハグロソウ属)
 http://mikawanoyasou.org/data/hagurosou.htm(三河の植物観察から)
ヒヨドリバナ(鵯花)(キク科ヒヨドリバナ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A8%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%8A(ウィキペディアから)
シュロソウ(棕櫚草)(シュロソウ科シュロソウ属)
 http://mikawanoyasou.org/data/shurosou.htm(三河の植物観察から)
ボタンヅル「有毒」
キバナアキギリ
ヤマジノホトトギス
ソバナ
キンミズヒキ
ヌスビトハギ
モミジガサ
レンゲショウマ
シシウド
オクモミジハグマ
フシグロセンノウ
ツリフネソウ
キツリフネ
ノブキ
ダイコンソウ
ヤマノイモ
ガンクビソウ
ジャノヒゲ

☆蕾期
キッコウハグマ
カシワバハグマ
タカオヒゴタイ
カメバヒキオコシ
オオバショウマ
サラシナショウマ
レイジンソウ
シュウカイドウ
シラヤマギク

☆実期(花後)
ヤマシャクヤク(山芍薬)(ボタン科ボタン属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%A4%E3%82%AF(ウィキペディアから)
イワカガミ(岩鏡)(イワウメ科イワカガミ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%AB%E3%82%AC%E3%83%9F(ウィキペディアから)
キバナノショウキラン
トチバニンジン
クモキリソウあるいはジガバチソウ
ヤマユリ
ギンバイソウ
クサアジサイ
ルイヨウボタン
バイケイソウ「有毒」
ヤブレガサ
チゴユリ


木本

☆花期
ナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)(キク科コウヤボウキ属)
 http://mikawanoyasou.org/data/nagabanokouyabouki.htm(三河の植物観察から)
タマアジサイ

☆実期(花後)
ヤマアジサイ


山野草などの参考HP
ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
松江の花図鑑(島根県松江市の野草樹木シダの名前が分かる植物花図鑑)(http://matsue-hana.com/
三河の植物観察(http://mikawanoyasou.org/index.htm


山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社から
はじめての登山 - 初心者の登山 - 登山を始めるための登山初心者へのノウハウ&ハウツーが満載! Yamakei Online - 山と渓谷社;http://www.yamakei-online.com/beginners/

ウィキペディアから
 御前山 (東京都);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%89%8D%E5%B1%B1_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD)
 種(種子);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%AE%E5%AD%90
 実(果実);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%9C%E5%AE%9F
 ニホンリス;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%B9
 長沢背稜;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E6%B2%A2%E8%83%8C%E7%A8%9C
 秩父多摩甲斐国立公園;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%A4%9A%E6%91%A9%E7%94%B2%E6%96%90%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92
 奥秩父山塊;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A5%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%B1%B1%E5%A1%8A
 関東山地;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%B1%B1%E5%9C%B0
 秩父山地;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%B1%B1%E5%9C%B0
 丹沢山地;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B9%E6%B2%A2%E5%B1%B1%E5%9C%B0
 鶏冠山 (山梨県山梨市);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%8F%E5%86%A0%E5%B1%B1_(%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E5%B8%82)
 雁ヶ腹摺山;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%81%E3%83%B6%E8%85%B9%E6%91%BA%E5%B1%B1
 谷;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7
 沢;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%A2
 クマ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%9E
 ツキノワグマ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%9E
 ヒグマ;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B0%E3%83%9E
 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%AB%E9%83%A8%E3%83%92%E3%82%B0%E3%83%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
 三毛別羆事件;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6
 上野原市;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%87%8E%E5%8E%9F%E5%B8%82
 心中天網島;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E4%B8%AD%E5%A4%A9%E7%B6%B2%E5%B3%B6
 心中天網島 (映画);https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E4%B8%AD%E5%A4%A9%E7%B6%B2%E5%B3%B6_(%E6%98%A0%E7%94%BB)


ツルリンドウ
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ミヤマウズラ
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ミヤマママコナ
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ハグロソウ
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ヤマシャクヤク
実です。
20170825金 ヤマシャクヤク f01 20170825金 ヤマシャクヤク f02 20170825金 ヤマシャクヤク f03
20170825金 ヤマシャクヤク f04


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