ろぷろす_ぶろぐ 2017年08月
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日比野菜緒さん 祝!グランドスラム初勝利 全米オープンテニス2017 2017年8月30日(水)(ろぷろす暦2017年9月18日(水))

日比野菜緒さんが、8度目の正直でグランドスラム初勝利をもぎとりました。
おめでとうございます!

日比野菜緒さんが、全米オープンテニス2017(the 2017 US Open Tennis Championships,米国/ニューヨーク,本戦8月28日(月)~9月10日(日),ハードコート,グランドスラム)において、8月30日(水)に行なわれたシングルス本戦1回戦にてWTAシングルスランキング36位のキャサリン・ベリス選手を6-3,4-6,7-5のフルセットで破って、勝利しました。


第1セットの第1ゲームがキャサリン・ベリス選手のサービスで始ると、ベリス選手のストロークのコントロールが良くありません。
緊張でもしているのかなと思いました。
しかし、サーブはいいのでここはサーブでキープします。
そんなことなので日比野菜緒さんは危なげなくキープします。
そして、第3ゲームを日比野さんが早々とブレークして2-1と先行します。
わたしは何回かベリス選手を見ているが、こんなにストロークの悪いベリス選手は初めてです。
まったく理由は分かりません。
日比野さんの球にまったくタイミングがあってない感じです。
映像からは日比野さんが緩急や球質で揺さぶっているようには見えません。
もし、日比野さんが揺さぶってのタイミングのずれだったら、驚異なのですが。
それでも、サーブのコントロールと威力はなんとかあります。
ということで、単なる攻撃的攻撃型です。
攻撃的攻撃型なら日比野さんが勝つチャンスは十分にあります。
そんなことで、日比野さんがブレークされる心配はなく、日比野さんは第9ゲームもブレークして2ブレークアップの6-3の快勝でこのセットを取ります。

ベリス選手を見ていてあれっと思ったのは、ベリス選手の2-3でチェンジエンド時のベンチにいた時、何に対してか分からないですが、笑っていたことです。
思わず、わたしは先行されているのに笑うか、と思ってしまいました。
余裕かとも思いましたが、いくら18歳の生意気盛りでもそこまで高慢ではないと思ったので、なにかもうひとつ集中しきれていないなと思いました。
この後のプレーを見ても改善されていないので、今日は何か集中できないことがあって手打ちになっているのだと思いました。

これは日比野さんにとっては大チャンスです。
この2年間、耐え難きを耐え忍び難きを忍んできたのが、ここで報われると思いました。
神様の贈り物です。

ところが第2セットの第1ゲームが日比野さんのサービスで始ると、日比野さんがあっさりとブレークされます。
勝ちの意識でもあるのかなとも思いました。
しかし、やはりベリス選手はいまいちなので日比野さんはすぐさまブレークバックします。
お互いキープの2-2から、第5ゲームを日比野さんは再度ブレークされます。
ここらへんから、ベリス選手が本領を発揮し始めたという感じで、ストロークのコントロールが良くなります。
こうなったら、サーブの良いベリス選手が有利でなんとベリス選手はあとの3ゲームをすべて40-0のラブゲームでキープし6-4でこのセットを取り、セットカウントを1-1のイーブンにします。

第1セットは日比野さんのテニス(プレー)で第2セットはベリス選手のテニス(プレー)という感じです。
で、第3セットはどうなるかというところです。

第3セットはお互いキープから第3ゲームをベリス選手が40-0のラブゲームでブレークして2-1と先行します。
ここまでは第2セットからの勢いのベリス選手の流れです。
ところが先行してから、少しずつ流れが変ってきます。
ベリス選手のサーブもストロークもいまいちという感じになりコントロールが悪くなってきます。また単なる攻撃的攻撃型です。
そうなってきたら、日比野さんの方が有利になります。
ということで、第6ゲームをブレークバックしてゲームカウント3-3のイーブンにします。
これで流れを引き込んだと思ったら、なんと第7ゲームを再度ブレークされます。
このブレークは痛かったです。
流れを断ち切られてしまいます。
お互いせめぎあいいながら、5-4でベリス選手のサービングフォーザマッチを迎えます。
ここはベリス選手が全神経を集中してサーブを打ってくると思われるので、万事休すだと思いました。
ところが今日の変なベリス選手がここでも出て、なんとファーストサーブが入らなくダブルフォールトすら犯します。
そこにつけこんで日比野さんが40-15でブレークバックして5-5のイーブンにします。
第11ゲームを日比野さんが40-15でキープして6-5とこのセット初めて先行します。
とはいっても、ベリス選手が同じ過ちをするとは思えずタイブレークに突入かと思いました。
しかし、第12ゲームはまたしてもベリス選手のファーストサーブが入らなく、日比野さんが早々と40-0としてマッチポイントを迎えます。
最初のマッチポイントはしのがれるが、次のマッチポイントで決めて、今季の目標のひとつであったグランドスラムでの初勝利をとたん場でもぎとりました。

これはとても美味しい果実でしょう。
勝った瞬間、日比野さんは安堵したような表情を浮べ、握手後、コートに入って大きく万歳をしてから、四方におじぎをして観客と喜びを共有というより感謝を示していました。
そして、最後にやったとばかりに左手でガッツポーズをしました。

今回の勝ちは、相手に惑わされることなく自分のテニス(プレー)を貫いたことです。
そのため、ぶれずにサーブもストロークも良かったです。
今日のテニス(プレー)は自分のレベルがよく分かったといえます。

それにしても勝って良かったと思います。
あのまま第3セットを6-4で取られていたら、かなり落ち込むとこだったでしょう。
今日の唯一といっていいミスは第3セットのブレークして3-3にしてからの第7ゲームをブレークされたことですから。
そのまま終わっていたら、あのプレーが悔やまれることになったでしょう。

しかし、やっぱり思うのはラッキーだってこと、そしてそのラッキーを確実にものにする実力ということ。
何が原因かは分からないが、こんな集中力のないベリス選手は初めて見ました。
そういう相手の弱点をつけるのも、自分が安定したテニス(プレー)をしたからこそです。
いつも自分のテニス(プレー)を安定してするということが、勝つための第一の要素です。
今回の日比野さんとベリス選手の勝敗を分けたのはここだったと思います。
当たり前のことを当たり前にするってのは、日々の(日比野?)精進があってのことだと思います。

勝てると思ったら確実に勝ちきるということはとても大事です。
今回はこれをやったといえます。

ということで、日比野菜緒さんの二つ名は「ラッキーの菜緒」です(笑)

これからも、ラッキーは確実にものにして下さいね(笑)

なお、この試合は29日(火)に行われる予定でしたが、雨で今日(30日)に順延になったものです。

シングルス本戦1回戦(8月30日(水),本戦第3日,コート17第2試合)(1時間56分)
日比野菜緒(Nao HIBINO,日本,80位) vs. キャサリン・ベリス(Catherine BELLIS,米国,36位)は、
日比野菜緒が6-3,4-6,7-5で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,2-1,3-1,3-2,4-2,4-3,5-3,6-3(サーブはベリスから)
第2セット 0-1,1-1,2-1,2-2,2-3,2-4,3-4,3-5,4-5,4-6(サーブは日比野から)
第3セット 1-0,1-1,1-1,1-3,2-3,3-3,3-4,3-5,4-5,5-5,6-5,7-5(サーブは日比野から)


日比野さんが目出度く初勝利を飾ったのですが、
他の日本選手の1回戦は、
大坂なおみ 6-3,6-1 アンゲリク・ケルバー
尾崎里紗 6-3、6-7(5),7-6(5) ダニエル・ラオ
奈良くるみ 6-1,6-2 サラ・ソリベス・トルモ
土居美咲 1-6,3-6 バルボラ・ストリコバ
江口実沙 2-6,2-6 クリスティナ・プリスコバ
という結果になりました。

なんと、6人中4人も1回戦を突破したのです。
近年にない2回戦進出者数だと思います。

2回戦は今日(31日,日本時間9月1日0時から)行われる予定で、
対戦は
日比野菜緒 ルーシー・サファロバ(WTAシングルスランキング37位)
大坂なおみ デニサ・アレルトバ(同90位)
奈良くるみ スベトラーナ・クズネツォワ(第8シード,同8位)
尾崎里紗  ジャン・シュアイ(第27シード,同26位)
です。

大坂さん以外は、みな上位の強敵です。
日比野さんは、ベリス選手が36位だったからサファロバ選手はランクがひとつ下がった分やりやすい?
まぁ、そういうことは絶対ないでしょうけど(笑)
ランクがひとつ下がった分実力はひとつ上がったといえます。
ベリス選手とのような戦いをどれほどできるかということになると思います。
サファロバ選手はいままで見る限りあまり小細工などはしない感じだから、パターンが読みやすいと思われるのでどのような揺さぶりをするかがキーになると思います。
それともまたラッキーが転がってくるか(笑)

大坂さんはよほどのことがないかぎり勝つでしょう。


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
日比野菜緒「目標達成」 崖っぷちから四大大会初勝利<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170831-00010006-tennisnet-spo
日比野 クールに4大大会“8度目の正直”、フルセット逆転○ (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170901-00000054-spnannex-spo


追記(2017.9.1.金):日比野菜緒さん 2回戦 敗退

日比野菜緒さんは、善戦したのですが三歩ほど及びませんでした。

日比野菜緒さんは、31日(木)に行われたシングルス本戦2回戦でルーシー・サファロバ選手に1-6,6-3,2-6で負けました。

第1セットの第1ゲームがルーシー・サファロバ選手のサービスで始ると、40-0のラブゲームでキープします。
日比野菜緒さんも負けじとキープします。
そして、第3セットで日比野さんが先にブレークポイントを握ります。
しかし、サーブ力のある者がよくやる集中力を高めてのサーブで逃げられてしまいます。
これに少し気落ちしたのがどうかは分かりませんが、チャンスの後にピンチありで、日比野さんはサファロバ選手にブレークされてしまいます。
ここからサファロバ選手の流れになって、せめぎあいながらも日比野さんにミスが出て、6-1でサファロバ選手がこのセットを取ります。

第2セットは第1セットの反省を活かしたかのように、日比野さんのサーブもストロークも良くなり、お互いキープで日比野さんの3-2となります。
そうすると、日比野さんのキープに不気味さを感じたのか焦りを感じたのか、サファロバ選手にミスが出て、日比野さんが待望のブレークをします。
ブレークした後のキープは大切だと思っていると、ここも落ち着いてキープします。
そして、日比野さんはサービングフォーザセットである第9ゲームもキープして、このセットを6-3で取ってセットカウント1-1のイーブンにします。

この第2セットは実力で取ったという感じなので、第3セットに大いに期待しました。

しかし、まだまだ地力の差があるというのを見せつけられたのが第3セットでした。
第2セットの流れのまま、第1ゲームもせめぎあうのですが、日比野さんはここを取れなかったということで気が緩んだのか、はたまたサファロバ選手が流れを断ち切ろうと集中したのか、第2ゲームをサファロバ選手が40-0のラブゲームでブレークしてしまいます。
その後の日比野さんは踏ん張ってなんとかキープするのですが、それも遂に第8ゲームで力尽きてしまい、ここをブレークされての2-6で負けてしまいます。

この戦いを見ていると、きちんとキープさえすれば勝ちきれるということでした。
どうやってキープするかが、今後のひとつの課題でもあると思いました。
そのためには、相手のパターンを読む必要があると思います。
相手のパターンを読んで、揺さぶりをかけて攻めるということです。
現状では、上位との対戦ではこれが反対になって、上位の選手に日比野さんのパターンが読まれて負けているという感じを受けます。

ここらへんの課題を進化させれば、トップ50ももうそこだなと思われる今回の戦いでした。
2回戦で負けはしましたがこの先に大いに希望の持てるこの全米オープンでした。

他の3人の日本選手もこの日(31日)に2回戦を戦い、
大坂なおみ 6-3,4-6.7-5 デニサ・アレルトバ
奈良くるみ 6-3,3-6,6-3 スベトラーナ・クズネツォワ
尾崎里紗 0-6,3-6 ジャン・シュアイ
という結果になりました。

大坂なおみさんと奈良くるみさんが3回戦進出です。
大坂さんが苦戦してフルセットというのは意外でした。
これは、単に1回戦のアンゲリク・ケルバーさんが弱かっただけということなのでしょうか。
奈良さんが、第8シードでWTAシングルスランキング8位のスベトラーナ・クズネツォワ選手を破ったのは驚きです。
まったくの想定外です(笑)
こんな強さもあるのに、なぜランキングが116位なのでしょうか。
気まぐれがありすぎるのか、それともクズネツォワ選手もケルバーさんと同じく単に弱かっただけなのでしょうか。
これで奈良さんは東レPPOテニスのワイルドカード(WC)をもらえると思うのですが。

大坂さんと奈良さんの3回戦の相手は、
大坂なおみ カイア・カネピ(予選勝者(Q))(同418位)
奈良くるみ ルーシー・サファロバ
です。

大坂さんの対戦相手のカネピ選手は予選勝者ということで、こういう伏兵的な存在は不気味なのですが、多分勝つでしょう。
とはいっても、わたしはカネピ選手をまったく知らないので、まったくの希望的観測ですが・・・
奈良さんは日比野さんの仇討ちができるでしょうか・・・
このサファロバ戦に勝ったら確実に東レPPOテニスのワイルドカードをもらえるでしょう。もらえなかったらシステムがおかしい。

両者とも9月2日(日本時間3日午前0時から)の予定です。

ダリア・ガブリロワさんは、31日(木)に行われたシングルス本戦2回戦でシェルビー・ロジャース選手に6-7(6),6-4,6-7(5)で敗れました。
ダリア・ガブリロワさんはオーストラリアの第25シードの同20位、シェルビー・ロジャース選手は米国の同62位です。

ガブリロワさんは、ウインブルドンに続いて、下位にフルセット負けです。
今回は前大会の優勝の疲れもあったのかもしれません。

ほんと、この人の喜怒哀楽は見ていて楽しい。
今回もラケット叩きつけ、うさぎ跳び、咆え、色々とありました。
これを見ているだけでも、満足してしまいます(笑)
こういう面白い人が早々と敗退するのは残念です。
でも、負けるのは力がないからなので、いたしかたないです。
いずれにしても、好調そうなので東レPPOテニスが楽しみですわ。

握手の時に、ガブリロワさんがロジャース選手に何かけっこう長く話していました。その後二人は肩を組んでお互いを讃えていました。

それにしても、ロジャース選手の喜びようが半端なかったです。
コートに出て両手を高くかざして手を叩き、四方に投げキスをして、両手で顔を覆い(泣いていた?)感極まって膝を屈していました。
その後、家族と思われる方たちとハグしていました。

こういう光景を見ていて思うのは、優勝した時と自分が目標にしていたり尊敬していたりする選手に勝った時とどっちの喜びが大きいのだろうかということです。
まぁ、そもそも比べることではないでしょうが、しばしば優勝の喜び以上の光景を目にするのでそんなことを思ってしまいました。

ともかく、これでわたしの全米オープンはほとんど終わってしまいました。
これからはゆっくり寝れるのでありがたいことです(笑)

テニス|スポーツナビから
日比野菜緒 GS初の3回戦進出ならず、サファロバにフルセット負け<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170901-00010024-tennisnet-spo


余談(2017.9.1.金):二つ名の追加

失楽園中のアンゲリク・ケルバーさんの二つ名は「ダブルフォールトのケルバー」に加えて、「ユンカースのケルバー」を新たに与えたいと思います。
ユンカースというのはナチスドイツ帝国の急降下爆撃機ユンカース Ju 87 シュトゥーカのことです。
この急降下爆撃機は、爆弾が重いよ重いよといって、その重みでまっさかさまに落ちて行き、地面に激突するくらいならこんな爆弾捨ててしまえということで捨てると軽くなって、急上昇するものです(笑)
ケルバーさんはこのユンカースのように、女王の位が重いよ重いよといって、その重みでまっさかさまに落ちて行き、トップ100から陥落するくらいなら、そんな栄誉捨ててしまえということで栄誉を捨てると軽くなって、急上昇するということです。
ぜひともそうなって、一日でも早く「ノーミスのケルバー」の二つ名を再襲名して欲しいです。

そのためには、もうトップ10からは陥落したので強いて栄誉にこだわることもないだろうから、今季はこれから休養して英気を養って欲しい。
そして、来年(2018年)の全豪オープンでまた優勝を。

正直、ケルバーさんの見苦しい姿は見たくないです。

シモナ・ハレプ選手はまたもやチキンぶりを発揮して1回戦敗退です。
女王の座に後6ポイントと迫っていてこの様です。
あまりにもののチキンぶりに、ルーマニア人にしておくのがもったいないです。
ぜひとも、日本に帰化して日本人になって欲しいです(笑)
ということで、ハレプ選手の二つ名は「チキンのハレプ」を差し上げたいと思います。

それでも、現時点(8月31日2回戦終了現在)では、ハレプ選手が女王になれる権利がまだあるってのが驚き。
ウィンブルドンの時のカロリナ・プリスコバ選手と同じようなことが起こってハレプ選手が女王になったらこれまた超凄い(笑)
とはいっても、ガルビネ・ムグルサ選手が3回戦に勝つと、ハレプ選手の全米オープンでの女王への夢は費えてしまうのですが。

ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8)から
 ユンカース Ju 87 シュトゥーカ(Ju 87 (航空機));https://ja.wikipedia.org/wiki/Ju_87_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)


追記(2017.9.5.火):ベスト8決まる

3日(日)と4日(月)にシングルス本戦4回戦が行われ、準々決勝の8人(ベスト8)が決まりました。

3日の4回戦の結果
[16]アナスタシヤ・セバストワ 5-7,6-4,6-2 マリア・シャラポワ
スローン・スティーブンス 6-3,3-6,6-1 [30]ユリア・ゲルゲス
[9]ビーナス・ウィリアムズ 6-3,3-6,6-1 カルラ。スアレス・ナバロ
[13]ペトラ・クビトバ 7-6(3),6-3 [3]ガルボネ・ムグルサ

4日の4回戦の結果
[1]カロリナ・プリスコバ 6-1,6-0 ジェニファー・ブラディ
カイア・カネピ 6-4,6-4 ダリア・カサトキナ
[20]ココ・バンダウェイ 6-4,7-6(2) ルーシー・サファロバ
[15]マディソン・キーズ 7-6(2),1-6,6-4 [4]エリナ・スビトリナ

結果8人は
カロリナ・プリスコバ(第1シード,WTAシングルスランキング1位,チェコ)
ビーナス・ウィリアムズ(第9シード,同9位,米国)
ペトラ・クビトバ(第13シード,同14位,チェコ)
マディゾン・キーズ(第15シード,同16位,米国)
アナスタシヤ・セバストワ(第16シード,同17位,ラトビア)
ココバンダウェイ(第20シード,同22位,米国)
スローン・スティーブンス(同83位,米国)
カイア・カネピ(予選勝者(Q),同418位,エストニア)
という顔ぶれになりました。

トップ10から2人、シードから4人、ノーシードから2人となりました。
この8人を見て、一番驚くのは、予選勝者のカイア・カネピ選手です。
いくらかってのWTAシングルスランキングの最高位が15位(2012年8月)だったといっても、故障上がりの予選からでベスト8になるとは一体、誰が予想したでしょうか。
本人はもちろん、誰も予想していなかったといっても過言ではないでしょう。
ここからどこまで行くのでしょうか。
これで優勝とかなれば、あまりにも面白過ぎるのですが。
さすがにそれはないでしょう。
もう1人のノーシードのスローン・スティーブンス選手も故障上がりですが、こちらは前哨戦でそれなりの安定感があったので、ベスト8になってもおかしくはありましん。というか、順調といってもいいかもしれません。

相変らずダメなのがトップ10で、今回はトップ5までは、女王(WTAシングルスランキング1位)になるチャンスが大いにあったのに、現女王のカロリナ・プリスコバ選手を除いてはすべて敗退です。
とはいっても、ガルビネ・ムグルサ選手には、まだ女王になる権利があります。
4回戦で敗退したムグルサ選手のポイントは、5860ー70+240=6030ポイントであり、このポイントを上回れるのは、プリスコバ選手が決勝に進出したときだけです。
ムグルサ選手にも棚牡丹があるのでしょうか。
可能性は6割くらいあると思います。
それに、ムグルサ選手は今年のウィンブルドンで2回目の優勝をしているということで、ムグルサ選手が女王になればプリスコバ選手よりも女王としての箔があるといえます。
もちろん、プリスコバ選手がこの全米オープンで優勝ということで女王の座を保持すれば、箔ということでは同等になるのですが。
それにしてもレベルの低いとこでの女王争いだ(笑)

あともうひとつこの8人を見て思うのは、米国勢が4人もいるということです。
ほんと米国は選手層が厚く、若手からベテランまで粒そろいの選手がいます。
今の女子テニス界は、米国が席巻しています。その割にはフェド杯での優勝がないのだが。団体行動は苦手?
そういうことで、図らずもUSA対EUの戦いとなった感すらします。
さて、覇権争いはどちらに転ぶのでしょうか。

シングルス本戦準々決勝は、5日(火)と6日(水)に行われる予定で、その対戦は
5日(火)が
[16]アナスタシアヤ・セバストワ 対 スローン・スティーブンス
[9]ビーナス・ウィリアムズ 対 [13]ベトラ・クビトバ
6日(水)が
[1]カロリナ・プリスコバ 対 [20]ココ・バンダウェイ
[15]マディソン・キーズ 対 カイア・カネピ
となります。

この顔ぶれだと、誰が優勝してもおかしくありません。
わたしの優勝の予想はカロリナ・ブリスコバ選手ですけど、その確率は5割を超えません。
よって、誰が優勝しても驚くことはないです。
今は際立った強さを持つ選手のいない悲惨時代だから、全仏オープンでエレナ・オスタペンコ選手が優勝したように選手全員に優勝のチャンスがあります。

テニス|スポーツナビから
予選から出場のカネピがベスト8進出の快挙[全米オープン] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00000014-tennisd-spo
世界418位カネピ「自分に感動」、苦難乗り越え復活の全米OP8強 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00000024-jij_afp-spo
世界418位の予選勝者が全米OP8強「自分が信じられない」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00010017-tennisnet-spo


追記(2017.9.7.木):ベスト4決定

5日(火)と6日(水)にシングルス本戦準々決勝が行われ、準決勝の4人(ベスト4)が決定しました。

5日の準々決勝の結果
スローン・スティーブンス 6-3,3-6,7-6(4) [16]アナスタシアヤ・セバストワ
[9]ビーナス・ウィリアムズ 6-3,3-6,7-6(2)  [13]ベトラ・クビトバ

6日の準々決勝の結果
[20]ココ・バンダウェイ 7-6(4),6-3 [1]カロリナ・プリスコバ
[15]マディソン・キーズ 6-3,6-3 カイア・カネピ

結果4人は
ビーナス・ウィリアムズ(第9シード,同9位,米国)
マディゾン・キーズ(第15シード,同16位,米国)
ココバンダウェイ(第20シード,同22位,米国)
スローン・スティーブンス(同83位,米国)
という米国勢のみとなりました。

今回のUSA対EUの対決はUSAの4勝0敗で圧勝というかたちで終わりました。
恐るべし米国勢、これはこれからの女子テニス界を米国が実質支配するという予兆なのでしょうか。

ビーナス・ウィリアムズ選手以外は、優勝すれば初優勝となります。
とはいってもウィリアムズ選手も久しぶりということを考えれば、初優勝と同じようなことかもしれません。
個人的には、こういう結果になったなら、ウィリアムズ選手かスローン・スティーブンス選手に優勝して欲しいと思います。
ウィリアムズ選手は最年長の優勝者ということで、スティーブンス選手はノーシードということで。
どちらも記録的なことだと思うので。
一年4回のグランドスラムで2回もノーシードが優勝するとかいうのはないと思うので。

女子テニス界の悲惨時代を象徴する出来事にもなると思うので。

悲惨時代といえば、女王(WTAシングルスランキング1位)の交代が決定しました。
情け無いことに、カロリナ・プリスコバ選手がココ・バンダウェイ選手にストレートで敗れたために、棚牡丹でガルビネ・ムグルザ選手が昇格です。
これで、ウィンブルドンに続いて、敗者が棚牡丹で女王の座を手に入れるというなんともしまらないことになりました。

今年の女王は、アンゲリク・ケルバーさんから始って、ケルバー→セリーナ・ウィリアムズ→ケルバー→カロリナ・プリスコバ→ガルビネ・ムグルサともう4回目の政権交代です。
まるで、どこかの国の政治を見ているみたいです。
この調子だと、ムグルサ選手の女王の座も磐石とはいいがたいと思います。
今年は一体誰で女王が終わるのでしょうか。
そういうことでは、今年のアジアシリーズはとても面白いともいえます。
最後は、結局、「チキンのハレプ」(シモナ・ハレプ選手)がその栄光を手に入れたりしたら、これはもう笑うしかないです(笑)

とはいっても、女王は女王なので、ガルビネ・ムグルサ選手、おめでとうございます。

今大会でそんな悲惨時代を象徴するかのようにここまで上位を食いまくっていたカイア・カネピ選手も、なぜかマディソン・キーズ選手は食えず遂にその快進撃が止まってしまいました。
カネピ選手の真夏の夜の夢でした。
まぁ、8試合目だから疲れということでは無理だといえば無理なのですが。
本戦から出場ならば7試合目で決勝だから、試合数だけでいえば、もう優勝しているってことです。

シングルス本戦準決勝は7日(木)に行われる予定で、対戦は
[9]ビーナス・ウィリアムズ 対 スローン・スティーブンス
[15]マディソン・キーズ 対 [20]ココ・バンダウェイ
です。


追記(2017.9.10.日):スローン・スティーブンス選手 グランドスラム初優勝

スローン・スティーブンス選手が、グランドスラム初めての決勝で見事に初優勝しました。
おめでとうございます!
しかも、故障から復帰のノーシードでの優勝でした。

スローン・スティーブンス選手が、9日(土)に行われたシングルス本戦決勝にて、マディソン・キーズ選手を6-3,6-0の完勝で破って優勝しました。
スローン・スティーブンス選手は米国のWTAシングルスランキング83位、マディソン・キーズ選手は米国の第15シードで同16位です。

7日(木)に行われた準決勝で、スティーブンス選手はビーナス・ウィリアムズ選手を6-1,0-6,7-5で破り、キーズ選手はココ・バンダウェイ選手を6-1,6-2で下しての勝ち上がりです。

スローン・スティーブンス選手は完璧なテニス(プレー)をしたと思います。
第1セットの第1ゲームがマディソン・キーズ選手のサービスで始ると、キーズ選手はエーズなどで難なく40-15でキープします。
良い立ち上がりです。
そうすると、スティーブンス選手は絶妙なサーブとストロークで40-0でこれまた難なくキープします。
こちらはそれ以上の良い立ち上がりです。
第3・第4ゲームは同じスコアで両者キープして、2-2で第5ゲームを迎えます。
第5ゲームでキーズ選手のサーブに少し乱れが出ると、そこをスティーブンス選手が突いて、最初のブレークをします。
スティーブンス選手はブレーク後の第6ゲームも落ち着いてキープして4-2とします。
お互いキープの5-3から、スティーブンス選手が再度ブレークして6-3で第1セットを取ります。
スティーブンス選手はキーズ選手に1度のブレークポイントも与えず自身は2度のプレークです。

この第1セットを見るかぎりでは、スティーブンス選手は攻撃的守備型、キーズ選手は守備的攻撃型という感じです。
球自体の威力やスピードはキーズ選手の方にあるのですが、スティーブンス選手には絶妙のコントロールがあります。
それで、キーズ選手を的確に揺さぶります。
そのために、サーブは五分五分でも、ストローク戦(ラリー戦)はスティーブンス選手の6:4くらいになります。
そういうことを感じているのか、キーズ選手は早い攻めでライン際へのウィナーを狙ってくるのですが、普通でもライン際へのコントロールは難しいのに、スティーブンス選手の揺さぶりにあってのライン際なので微妙にコントロールが乱れてアンフォーストエラーの大量生産となってしまいます。
スティーブンス選手はじっくり見たことないのでなんですが、攻撃力ではキーズ選手の方が上だと判断しての守備力を重視しての攻めであったのなら、スティーブンス選手は賢い選手といえます。

第2セットではキーズ選手の巻き返しがあるのかと思ったのですが、スティーブンス選手は第1セットそのままの好調さで流れは全く変らず、早々とスティーブンス選手の4-0となります。
スティーブンス選手のサービスゲームである第5ゲームはさすがに少し優勝を意識して堅くなったのかミスが出て、キース選手に0-40とこの試合初めてブレークポイントを3つも与えてしまいます。
ここはブレークされるかなと思ったのですが、ここからいままでの冷静さを取り戻してキープし5-0とします。
キーズ選手もこのままセットを取られてなるものかと、第6ゲームは粘りを見せるのですが、スティーブンス選手の流れを変えることは出来ず、ここもスティーブンス選手がブレークしての6-0と圧倒してこの第2セットを取り、優勝です。

勝った瞬間のスティーブンス選手は、勝ったことが信じられないという感じで見た目の喜びは控え目でした。
2人のコートでの握手は長い長いハグでお互いを讃えあうようなことを言っていました。
審判と握手後、スティーブンス選手は観客と喜びを共有するためにコートに出て、両手を高く掲げるのですが、やはり何かグランドスラムでの初優勝ということでは控え目でした。
やはり、始めから優勝を意識しての戦いではないから、優勝の実感みたいなものがまだすぐにはないのだと思います。
まだ、夢の中にいるような状態なのでしょう。
優勝の実感は徐々にやってくると思います。

それからスタッフの元へは誘導員に先導されて行き、お互い喜びのハグをしていました。
表彰式の準備の間には、スティーブンズ選手とキーズ選手はお互い隣の席に座って談笑していました。
2人とも今季は故障明けからのスタートで、ちゃんとテニス(プレー)が出来るかというような不安と期待のなかで、全米オープンという最高の舞台で決勝を戦えたということで、晴れ晴れとしたなかでのお互いの健闘を讃えあう談笑かなと思いました。

ちなみに、エースとダブルフォールトとウィナーとアンフォーストエラーは、スティーブンス選手が0と0と10(2,8)と6(2,4)で、キーズ選手が3(2,1)と1(0,1)と18(10,8)と30(17,13)でした。
()内は、左から第1セットと第2セットです。

これで、今年のグランドスラムの優勝者は
全豪オープン セリーナ・ウィリアムズ(ビーナス・ウィリアムズ)
全仏オープン エレナ・オスタペンコ(シモナ・ハレプ)
ウィンブルドン ガルビネ・ムグルサ(ビーナス・ウィリアムズ)
全米オープン スローン・スティーブンス(マディソン・キーズ)
ということになりました。()内は準優勝者です。
今年はみな1度だけの優勝で、特筆すべきはエレナ・オスタペンコ選手とスローン・スティーブンス選手がノーシードで初優勝したということです。

これはWTAシングルスランキングがもはや飾り(有名無実)でしかなくなっているといってもいいのかとすら思います。
悲惨時代だから誰が勝ってももうおかしくないです。
しかし、ランキングが実力を反映するものではなく飾りになると、戦いづらいともいえそうです。
ランキングが実力を反映していれば、誰が勝って誰が負けるかということがそれなりに予想できます。
しかし、飾りとなれば、上位を食うことが出来てもまた下位に食われるということになり、誰が強くて誰が弱いのかは戦ってみないと分からないということになると、ファンだけではなく選手も相当にやりずらいと思います。
だって、ランキングを見ただけではなにも判断できないのなら、なにを持って戦いの準備をするのかが難しくなると思うからです。
ランキング=実力のバロメータというその戦いのための準備の重要なひとつの要素が欠けてしまっているのです。

ということで、来年のWTAツアーはグランドスラムだけではなく、全大会で優勝者が違っていたりするかもしれません(笑)

それにしてもトップ100内で最年長の37歳のビーナス・ウィリアムズ選手が二度もグランドスラムの決勝に進出しているということには、賞賛と敬意を抱いてしまいます。
いまさらですが、どちらかで優勝して欲しかったですけど。
それは来年の楽しみかな・・・

テニス|スポーツナビから
世界83位スティーブンス 四大大会初V、全米OP8年ぶりノーシードからの優勝<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00010001-tennisnet-spo
女子シングルス、ノーシードのスティーブンスが圧巻の初優勝[全米オープン] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00000004-tennisd-spo
24歳スティーブンス 四大大会初V、全米OPセリーナ以来アメリカ勢3年ぶり優勝<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00010002-tennisnet-spo
スティーブンズが全米OP制し初のGS制覇、キーズを圧倒 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00000001-jij_afp-spo
秋山英宏 全米レポート(12)親友にも容赦なし。スティーブンスの完璧なマインドセット (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00000007-tennisd-spo
世界957位からの復活劇、スティーブンスが手術乗り越えGS初V「ただただ幸せ」<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00010011-tennisnet-spo
準Vキーズ 決勝で親友対決「本当に特別な瞬間」観客総立ちで大歓声<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00010013-tennisnet-spo
全米で輝いたスティーブンスと女子テニスにかかる期待[全米オープン] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170911-00000009-tennisd-spo
快挙達成の裏で落第!?全米OP女王スティーブンズ語録 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170911-00000036-jij_afp-spo
女子シングルス決勝はアメリカの若手同士の対戦[全米オープン] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00000003-tennisd-spo


追記(2017.9.11.月):ガルビネ・ムグルサ選手 新女王

9月11日(月)に発表されたWTAシングルスランキングにて、ガルビネ・ムグルサ選手が正式に新女王(WTAシングルスランキング1位)になりました。
おめでとうございます。

とはいっても、その座は危ういといえます。
ムグルサ選手のポイントは6030ポイントで、2位のシモナ・ハレプ選手のポイントは5965ポイントなので、その差は僅か65ポイントです。
また、3位のエリナ・スビトリナさんが5640ポイントで、女王の座から滑り落ちて4位になったカロリナ・プリスコバ選手が5520ポイントなので、その差は390ポイントと510ポイントです。
この後のプレミア5やプレミアマンダトリーやWTAファイナルで優勝すれば十分ひっくり返せるポイント差です。

さて、低レベルの女王の座争いは置いといて、
今回の全米オープンで優勝したスローン・スティーブンス選手は大躍進で83位から17位と一気にトップ20に返り咲きです。
準優勝のマディソン・キーズ選手は16位から12位となりトップ10への返り咲きが見えてきました。
ベスト4のビーナス・ウィリアムズ選手は9位から5位とトップ5に返り咲きです。
同じくベスト4のココ・バンダウェイ選手は22位から16位と自己最高位です。
大会を盛り上げたベスト8のカイア・カネピ選手は418位から110位とトップ100への返り咲きがこれまた見えてきました。

あと、大会を盛り下げた?1回戦敗退のアンゲリク・ケルバーさんは、「ユンカースのケルバー」とばかりに急降下で、6位から14位とトップ10から陥落しました。
おそらくこの急降下はまだまだ止まらないでしょう(笑)なぜって、WTAファイナルのポイントを失うのが確実だからです。
同じく1回戦敗退の「小ケルバーのデービス」ことローレン・デービスさんは、本家に倣えとばかりに、こちらも34位から38位と降下中です。
急降下なら負けないとばかりに、同じく1回戦敗退のアナ・コニュ選手は23位から40位とトップ30から脱落です。
この人たちの東レPPOテニスでのモチベーションが楽しみです(笑)

それ以外で、目についたのは、エレナ・オスタペンコ選手が12位から自己最高位の10位と初めてトップ10入りしたことです。
初めてといえば、マグダレナ・リバリコバ選手も32位から27位と自己最高位を記録してトップ30入りしました。

と、今回のランキングでのわたしにとっての話題はこんなとこです。

テニス|スポーツナビから
[最新WTAランキング/女子テニス] 9月11日付 (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00010001-tennisd-spo
 (正しくはアナ・コニュは40位です。12日現在)
急浮上 全米Vスティーブンス 世界ランク17位へ、約1カ月半で940人抜き<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00010001-tennisnet-spo
ムグルサが初の世界1位に、全米Vスティーブンズはトップ20復帰 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000005-jij_afp-spo
ムグルッサが全米覇者のナダルとともに世界1位へ [海外テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00010003-tennisd-spo


全米オープンテニス2017のHPは
 http://www.usopen.org/index.html
 本戦ドロー;http://www.usopen.org/en_US/draws/index.html?event=WS
です。


日比野菜緒さんの
ブログ「日比野菜緒 Powered by LINE」は
 https://lineblog.me/naohibino_official/
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%AF%94%E9%87%8E%E8%8F%9C%E7%B7%92
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100128361
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000271.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00720
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/320238/title/Nao-Hibino
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Nao_Hibino
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年8月27日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


劇的
20170824木 劇的


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ダリア・ガブリロワさん 祝!初優勝 コネチカット・オープンテニス 2017年8月26日(土)(ろぷろす暦2017年9月14日(土))

ダリア・ガブリロワさんが、コネチカット・オープンテニスで見事にWTAツアー初優勝しました。
3度目の正直で遂にその悲願の一つをもぎとりました。
おめでとうございます!!!
初優勝はプレミアの大会ということで、その喜びもひとしおだと思います。

ダリア・ガブリロワさんが、コネチカット・オープンテニス(Connecticut Open presented by United Technologies,米国/ニューヘブン,本戦8月20日(日)~8月26日(土),ハードコート,WTAプレミア)において、8月26日(土)に行なわれたシングルス本戦決勝にて第2シードでWTAシングルスランキング11位のドミニカ・チブルコバさんを4-6,6-3,6-4の逆転で破って、初優勝しました。


ダリア・ガブリロワさんの優勝の可能性はかなり高いと思っていました。
というのは、今大会は尻上がりに調子が上がってきているという感じだったからです。
あのおなじみのフルセットも1回戦のクリスティア・プリスコバ戦だけで、それ以後はストレートで勝ってきており、準決勝の第1シードで同10位のアグニエシュカ・ラドワンスカ選手に対しても勝ち理論に沿ってのスコア以上に完璧な試合でした。
ただ、わたしは今季もこの大会もドミニカ・チブルコバさんを見ていないので、チブルコバ選手が決勝でどのようなテニス(プレー)をするのか分からないので、そこらへんがなんともでした。

第1セットの第1ゲームがドミニカ・チブルコバさんのサービスで始ると、チブルコバさんのファーストサーブが入らず、早々とダリア・ガブリロワさんがブレークします。
これはガブリロワさんのペースかなと思ったら、ガブリロワさんもファーストサーブが入らず、チブルコバさんに簡単にブレークバックされます。
これはお互いにとても緊張していたのだと思います。
ガブリロワさんは、3度目の決勝で今度こそ初優勝ということで、チブルコバさんは今季はここまで調子が悪く今季初めての決勝ということで、その優勝するという意気込みが空回りして力んだのだと思います。
さてこうなると、どちらが本来の姿に立ち返るかということになります。
そうすると、第3ゲームをチブルコバさんが40-0のラブゲームでキープし、負けじとガブリロワさんがこちらも40-0のラブゲームでキープします。
お互い立ち直ったのかと思ったら、第5ゲームをガブリロワさんが40-0のラブゲームでブレークします。
これはまたしてもガブリロワさんのペースかなと思ったら、ガブリロワさんは第6ゲームを40-16からダブルフォールト2つで落としてブレークされます。
第7ゲームと第8ゲームはお互いブレークポイントを握られながらもなんとかしのいでキープします。
これでゲームカウントは4-4のイーブンです。
ここまでブレーク→キープ→ブレーク→キープというなんか締りがあるのかないのか分からないような感じできます。
これは、おそらくお互いまだ緊張が持続していて、本来の姿ではない故に起こっているのではないかと思います。
第9ゲームをチブルコバさんがキープすると、第10ゲームのガブリロワさんは0-40のラブゲームでブレークされてしまい、チブルコバさんが6-4でこの緊張セットをものにします。

この第1セットをチブルコバさんが取ったので、わたしはこれでガブリロワさんの初優勝はかなり遠のいたと思ってしまいました。
というのは、ガブリロワさんはサーブもストロークもいまいちコントロールが悪いのです。
特にサーブが悪いときのガブリロワさんは負けることが多いです。
今日はこのサーブが安定しません。ゲーム毎に良かったり悪かったりです。
今大会は、ガブリロワさんがオンコートコーチングをしたのを見たことがなかったのですが、さすがにコーチはたまりかねたのか、第7ゲーム終了後にオンコートコーチングしていました。
チブルコバさんも第9ゲーム後にオンコートコーチングをしていました。その介があってのこのセットの取得かもしれません。

両者とも第1セットで心身がほぐれて緊張がかなり解けたのか、試合に集中して本来に近いテニス(プレー)になります。
ガブリロワさんはサーブもストロークもコントロールよく相手の弱点を突きだし、チブルコバさんは力強いサーブとストロークで相手を押し込みます。
そういうことで、キープ合戦となって、2-2まで来ます。
チブルコバさんのサービスゲームである第5ゲームが長いデュース合戦になるのですが、ここをガブリロワさんがブレークします。
この後にチブルコバさんはオンコートコーチングをします。
これで勢いに乗ったガブリロワさんは、今度はしっかりと第6ゲームを40-0のラブゲームでキープし、ゲームカウント4-2とします。
お互いキープのガブリロワさん5-3から、チブルコワさんのサービスゲームである第9ゲームを再度ブレークして6-3でこのセットを取ってセットカウントを1-1のイーブンにします。

このセットは本来のガブリロワさんでした。しっかりと相手を見たテニスをしていました。
確実にキープをして隙あらばブレークするということです。
そのため余裕すらありました。
第7ゲームではミスでブレークできなかったということで、ベンチに帰るときに舌を出すという茶目っ気すらありました。
徐々に良い感触になっているのでしょう。
この人が茶目っ気を出すときは、相手を自分の思っている通りに翻弄しているときです。

手ごたえを感じているガブリロワさんは第3セットの第1ゲームのサーブを左手でガッツポーズを作って始めます。
そのわりには口の中にはまだ食べ物があって咀嚼中です(笑)
物を食べながらプレーするなんて、この人らしいです(笑)というかこの人しかしないでしょう。
両者とも第2セットから本来の調子に戻っているので、このセットも両者はキープをして3-3まで来ます。
ガブリロワさんは、うさぎ跳びも出るなど絶好調という感じだし、状況を読むすなわち分析能力はガブリロワさんの方が上だから、ここからは第2セットと同じようにガブリロワさん有利かなと思いました。
ところが、第7ゲームを0-40というラブゲームで落としてブレークされ、3-4とチブルコバさんに先行を許してしまいます。
ガブリロワさんは、なぜか分からないが好調でも1試合に1回くらいは、このように気の抜けたゲームをすることがあります。
これは癖なのかも知れません。
自分でもそういうことを知っているのか、この後はメモを見て気を落ち着かせ再度集中力を高めます。
そして、第8ゲームをデュース合戦の末にブレークして4-4のイーブンにします。
このゲームを取った時、ガブリロワさんは右手の人差し指を高くかざして観客にプレーをアッピールしていました
こうなると勢いはカブリロワさんということになって、第9ゲームをキープして5-4とします。
チブルコバさんはオンコートコーチングを取ります。
チブルコバさんのサービスゲームである第10ゲームも2つのマッチポイントはしのがれますが、3つ目のマッチポイントでサイドラインにウィナーを決め歓喜の勝利をつかみます。

勝った瞬間、ガブリロワさんはラケットを放り投げて、うさぎ跳びを三度ほどして、その喜びを全身で表しました。
チブルコバさんと頬キスをして讃えあった後、スタッフの元に飛んでいって、コーチ2人と3人一緒になってハグしたあと、みんなとハグしたり握手してたりして喜び合っていました。
観客との喜びの共有はあまりありませんでした。
こういうのを見ると、観客と喜びを共有するというのは、ある程度余裕がないと出来ないということのようです。
何度か優勝するとそういうことも手馴れてきて、まわりが見れるということのようです。
まぁ、中には気恥ずかしいというようなことがある人もいるのかも知れませんが。
ガブリロワさんはそういうタイプではないので、もう喜びで頭が一杯になっていたのかもしれません。

映像は優勝セレモニー前に終わったので、その後はどうなったか分からないですが、勝った後は嬉し涙はなく始終笑みがこぼれていました。

それにしても、第1セットを見た感じでは、あと2セットを取るのは至難の業だと思ったのですが、見事な逆転勝利でした。
ほんと、ここ最近はしぶとくなって最後まで諦めません。
逆にいうと、自分のテニス(プレー)に相当の自信があるということなのでしょう。
ともかく、サーブのコントロールが良くて配球でキープできるというのはとても大きいと思います。
キープできる目処があれば、どこかで1ブレークすれば勝てるということです。

この2人の知名度が低いのか、決勝の割には観客が少なかったですが、第2セット以降はラリーありスーパーショットあり長いデュース合戦ありのお互い譲らない見ごたえのある好ゲームで観客も大いに盛り上がって今日の観客は満喫したと思います。

シングルス本戦決勝(8月26日(土),本戦第7日,Stadium第2試合)(2時間45分4秒)
ダリア・ガブリロワ(Daria GAVRILOVA,オーストラリア,26位) vs. [2]ドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova,スロバキア,11位)は、
ダリア・ガブリロワが4-6,6-3,6-4で勝ちました。
第1セット 1-0,1-1,1-2,2-2,3-2,3-3,3-4,4-4,4-5,4-6(サーブはチブルコバから)
第2セット 0-1,1-1,1-2,2-2,3-2,4-2,4-3,5-3,6-3(サーブはチブルコバから)
第3セット 1-0,1-1,2-1,2-2,3-2,3-3,3-4,4-4,5-4,6-4(サーブはガブリロワから)

ガブリロワさんの決勝までの戦績は
1回戦 7-5,4-6,7-5 クリスティナ・プリスコバ(WTAシングルスランキング40位)
2回戦 7-5、7-6(6) ティメア・バボシュ(同66位)
準々決勝 6-2,6-4 キルステン・フリプケンス(同76位)
準決勝 6-4,6-4 アグニエシュカ・ラドワンスカ(第1シード)(同10位)

準決勝で第1シード,決勝で第2シードを破っての優勝だから、ガブリロワさんの持っているものを出しての堂々たる優勝だと思います。
それ以外で特に印象に残っているのは、2回戦のバボシュ戦です。
第2セットがタイブレークに突入して、バボシュ選手が6-2とセットポイントを迎えます。
バボシュ選手にはサーブがあるので、これはどう考えてもバボシュ選手がこのセットを取ると思っていたら、ここからガブリロワさんがなんと怒涛の6連取をして勝利してしまいます。
これなどは、今季のバボシュ選手の不調(優勝が1回あるとはいえ)をよく表していると思ってしまいました。精神(メンタル)的に何か問題があるのでしょう。
反対に、ガブリロワさんのしぶとさには驚嘆しました。ここらへんにも優勝への意気込みを感じました。


今大会のガブリロワさんを見ていて、性格(精神,メンタル)というのは改めてやっかいだと思いました。
というのは、ガブリロワさんは相手の弱点を攻めるテニス(プレー)だから、相手を常に分析して冷静に対応しなければなりまぜん。
そして、その分析した内容から相手を倒すための配球(コントロール,緩急,球質など)をします。
ところがわたしの見る限りガブリロワさんは、気が強く気性が激しく負けず嫌いな性格だと思います。

例えば、そういうことから、自分がウィナーを取れると思ってコーナーに打ったような球を返されると、わりとカッとして、今度はもっと強く打とうと、大振りをしてネット直撃になったり、あるいはラリー中に強打で押し込まれたりすると、次のラリーでは自分も強打で押し込もうとして甘い球になったりします。
ここらへんは、自分でも分かっているようで、頭では冷静になろうとしています。
歩き回って間を取ったり、チェンジエンドの時はメモを見たりして頭を整理(冷や)しています。
冷静になれば、相手を倒す技術はあるのですが、しばしばこの性格のために、ミスを重ねて自滅もしてしまいます。
今回は優勝するということもあったのか、冷静になろうという努力をとても感じました。

優勝したのは、この自分の性格をコントロールしたのも大きかったと思います。
もちろん、こういう性格が問題ということではなく、気が強く気性が激しく負けず嫌いだからこそ常に向上心を持っているといえます。
要はその性格をTPOでどのようにコントロールするかです。
己を知るということです。

ガブリロワさんほどの賢い人でも、自分の性格(精神,メンタル)をコントロールするのがこれだけ難しいんだなと思いました。

ほんと、気弱な性格や欲のない性格だと、ここ一番では必ず負けるだろうとも思いました。
体力や技術は目に見えるから、他者でもコントロールしやすいけど、性格(精神,メンタル)は目に見える要素が少ないので他者がコントロールする(つまり鍛える)ことはそう簡単ではないと思う。
ガブリロワさんのように喜怒哀楽を素直に出す人だと性格(精神,メンタル)がある程度見えるが、無表情のように表現の少ない人だとそれはもうほとんど神秘となるだろう。
もちろん、無表情を意図してしている場合は別ですが。例えばゴルゴ13みたいに。

ほんと、同じ能力があってもその性格(精神,メンタル)によって、雲泥の差がつくこともあるだろう。

性格(精神,メンタル)はほんと難しいなと思う。
個人競技では、本人がそれを自覚してより良くコントロールするしかないと思うのだが、さてどうしたものか。
まぁ、オンコートコーチングなどはこれの一助になっているとも思うが。

ガブリロワさんは、コントロールが良い割にはベースラインやサイドラインを割る(アウトになる)球が時々見られるが、これはある程度しかたないと思います。
非力な者は、勝つためには相手のいないとこに打つというのが基本ですから。
そのためには、いずれどこかの時点でそういうとこに打つということになります。
相手が器用でなければ、その成功率は高くなりますが、相手が器用なら単純には同じ球は二度とこないといってもいいので、ある程度そのパターンを読むまでは打ち損じになると思います。
また、相手の強打を封じるためにもベースラインやサイドラインの近いとこに打つ必要があります。
ほんと、非力な者は配球が勝負です。
ガブリロワさんはこれができます。
だから、見ていて楽しいのです。
こちらは客観的に見ているので、いまあそこに打てとか思うのですが、割とそういうことをしてくれるのです。
けっこう、こっちの読みが当たるのです(笑)
とはいっても、あの性格のお陰で、時々とんでもないこともしますが(笑)

あと、ガブリロワさんのコーチは2人の女性のようです。
ニコル・プラットさんとBiljana Veselinovicさんです。
どちらかというと、プラットさんは理論家のようです。
今回でもガブリロワさんの試合を見るというより、タブレットを見ていたように思います。
タオルで遮蔽して膝元を見ていたので、何をしているのかと思ったのですが、おそらくそこにタブレットがあって、日差しで見えにくいのでタオルで遮蔽していたのでしょう。
思うに、タブレットで見ていたのは、相手というよりガブリロワさんのデータだと思います。
思ったように配球したボールがどれだけあったかをチェックしていたのでしょうか。
理論家なら完璧を求めます。
プラットさんはガブリロワさんに100%の配球を求めているのかもしれません。
そんなことも思いました。

なお、8月27日(日)に発表されたWTAシングルスランキングで、ガブリロワさんは20位、チブルコバさんは10位となりました。
ガブリロワさんは自己最高位で初めてのトップ20入り、チブルコバさんはトップ10返り咲きとなりました。
こちらも、おめでとうございます。


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
23歳ガブリロワ 逆転勝ちでツアー初V、2時間半超の接戦制す<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170827-00010006-tennisnet-spo
23歳ガブリロワが逆転勝利でツアー初優勝 [ニューヘブン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170827-00010005-tennisd-spo
決勝はガブリロワとチブルコバの対戦に [ニューヘブン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170826-00010008-tennisd-spo
ガブリロワ 昨年覇者ラドワンスカ破り、ツアー初V王手<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170826-00010008-tennisnet-spo
[最新WTAランキング/女子テニス] 8月28日付 (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170828-00010001-tennisd-spo

WTA(http://www.wtatennis.com/)から
Gavrilova grabs first career title at Connecticut Open WTA Tennis;http://www.wtatennis.com/news/gavrilova-grabs-first-career-title-connecticut-open

YouTube(https://www.youtube.com/)から
2017 Connecticut Open Final Daria Gavrilova vs Dominika Cibulkova WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=VaqiIDCVWxU
 
2017 Connecticut Open Final Shot of the Day Daria Gavrilova - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=mHJXDLPMFcE
Daria GAVRILOVA vs Dominika CIBULKOVA WTA Highlights Final Connecticut Open 2017 New Haven 2017 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=0UuwasHY_jI
🎾 Best Women's Final of the Year - Gavrilova vs Cibulkova [HD] Set 1 Part 1 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=eELKeCJGjr8
🎾Best Women's Final of the Year - Gavrilova vs Cibulkova [HD] Set 1 Part 2 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=HC6izssFanM
🎾 Best Women's Final of the Year - Gavrilova vs Cibulkova [HD] Set 2 Part 1 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=bz-iaXII1Ck
🎾 Best Women's Final of the Year - Gavrilova vs Cibulkova [HD] Set 2 Part 2 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=GcuVkP28yRI
🎾 Best Women's Final of the Year - Gavrilova vs Cibulkova [HD] Set 3 Part 1 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=qDouvRGDH90
🎾 Best Women's Final of the Year - Gavrilova vs Cibulkova [HD] Set 3 Part 2 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=Ehar-y0zl9w
2017 Connecticut Open Semifinals Daria Gavrilova vs. Agnieszka Radwanska WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=I_Vq56imgOI

コネチカット・オープンテニスのHPは
 http://www.ctopen.org/
です。


ダリア・ガブリロワさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%AD%E3%83%AF
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100077509
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000561.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00708
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/315997/title/Daria-GAVRILOVA
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Daria_Gavrilova
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年8月21日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


余談:全米オープンテニス2017の女子本戦ドロー発表

8月25日(金)、全米オープンテニス2017の女子本戦ドローが発表されました。

日本選手は6名が本戦入りで、以下のような対戦となりました。

土居美咲(WTAシングルスランキング94位) バルボラ・ストリコバ(第23シード)(同25位)
大坂なおみ(同45位) アンゲリク・ケルバー(第6シード)(同6位)
日比野菜緒(同80位) キャサリン・ベリス(同36位)
尾崎里紗(同96位) ダニエレ・ラオ(予選勝者(Q))(同219位)
奈良くるみ(同116位) サラ・ソリベス・トルモ (同86位)
江口実沙(同316位)(スペシャルランキング(SR)) クリスティナ・プリスコバ(同41位)

土居さんの相手は、第23シードのストリコバ選手ということで、勝つ確率は非常に小さいでしょう。
土居さんが勝てるとしたら、土居さんの力云々ではなく、ストリコバ選手が何らかのことで本来の力を出せないというような状況でしょう。
あくまでも他力本願です。
ワンセットでも取れれば御の字でしょう。
ということで、わたしの期待度は10%くらいです。

反対にラッキーなのは大坂さんだと思います。
今のケルバーさんの力はトップ50クラスなので、大坂さんとは同じくらいのランキングです。
そして、今のケルバーさんはダブルフォールトを初めとしてアンフォーストエラーが多いので、大坂さんがアンフォーストエラーを出しても帳消しになります(笑)
ウィナー数は大坂さんの方が、当然多くなるだろうから、その分で勝ちきれると思います。
大坂さんで心配なのは、日本人の血が半分もあるので、チキン病が発病しないかというくらいです。
あえて、ケルバーということを意識しなければ、勝てると思います。
どうせ、ケルバーを倒すのなら今がチャンスです。
やはり、現役のトップ10を倒した方が箔の付きかたが違います。
ということで、わたしの期待度は80%です。

日比野さんは、128人を上位と下位に分けると、今回も上位の選手となりました。
これで8連続上位の選手です。1/256の確率で遂に1バイトとなってしまいました。
はっきり言って、ベリス選手には勝てないと思います。
ベリス選手は、頭(頭脳),攻め,守り,スタミナの四拍子揃った好選手なので、隙もないしミスも少ないです。
今回は、シードに届かなかったけど、シード選手と言ってもいい選手です。
日比野さんが勝つには他力本願しかありません。
若い選手だから揺さぶれば活路もあるだろうが、その戦法はかなり高度なので・・・
ということで、わたしの期待度は20%くらいです。

それにしても、グランドスラムでこれだけの強敵に続けて当たるということになると、これには何か意味があるとしか思えなくなります。
神様が試練を与えているとしか思えません。
この試練を乗り越えると、大輪の花が咲くかもしれません。
そういう風に考えるのが、一番自然のような気がします。
この2年の強敵と戦うことで、日比野さんがどれだけ勝つということの糧を手に入れるかということです。
つまり、この2年の戦いで、己をどれだけ知ったかということです。
事実は一つ、解釈は多様、日比野さんがこの事実をどう解釈するかということです。
数年後にこの2年間の組み合わせに感謝することができるようになることを願っています。

江口実沙さんは、初めてのグランドスラムの本戦出場です。
初戦を突破すれば、間違いなく注目されるでしょう。
そして、次の日本選手のトップ100争いに一歩先んじることになると思います。
プリスコバ選手は攻撃型なので、どれだけ揺さぶりの攻めができるかにかかっていると思います。
サーブが良ければブレークは難しいので、まずは己がキープできるかということです。
ということで、わたしの期待度は50%です。

さて、最近、わたしの中で恒例となった感のある優勝予想のためのベスト8に進出してくる者の予想です。

カロリナ・プリスコバ(第1シード)(同1位)
キャサリン・ベリス(同36位)
エリナ・スビトリナ(第4シード)(同4位)
エレナ・オスタペンコ(第12シード)(同12位)
キャロライン・ウォズニアッキ(第5シード)(同5位)
ガルビネ・ムグルサ(第3シード)(同3位)
スローン・スティ-ブンス(同83位)
シモナ・ハレプ(第2シード)(同2位)

全米オープンの前哨戦の優勝者は
マディソン・キーズ(ココ・バンダウェイ)
エリナ・スビトリナ(キャロライン・ウォズニッキ)
ガルビネ・ムグルサ(シモナ・ハレプ)
ダリア・ガブリロワ(ドミニカ・チブルコバ)
なので、この4人は外せません。()内は準優勝者。
と思っていたら、スビトリナさんとガブリロワさんとキーズ選手は同じブロックなので、スビトリナさんとしました。
ということで、このブロックが最もきついブロックといえそうです。

トップ10から5人、シードが1人、ノーシードが2人となりました。
トップ10が多いのは、今回は女王(WTAシングルスランキング1位)がかかっているからです。
オスタペンコ選手のブロック(大坂さんのブロック)は、本命なしなので、今年の寵児を押します。
スティーブンス選手は故障からの復帰で、前哨戦をそれなりに安定して戦ったので押しました。
ベリス選手は、わたしの趣向です(笑)

今回の全米オープンは、優勝と共に注目されるのが、女王(WTAシングルスランキング1位)です。
この全米オープンの結果によって、女王になる可能性のある者は、
シモナ・ハレプ
ガルビネ・ムグルサ
エリナ・スビトリナ
キャロライン・ウォズニッキ
あたりでしょう。

ここで、トップ5までの選手で全米オープン後のポイントを試算してみます。
全米オープンのポイントは優勝2000ポイント、準優勝1300ポイント、ベスト四780ポイントです。
カロリナ・プリスコバ
 現ポイントは6390
 全米後に失うポイントは1300
 優勝すれば、7090ポイント
 準優勝ならば、6390ポイント
シモナ・ハレプ
 現ポイントは6385
 全米後に失うポイントは430
 優勝すれば、7955ポイント
 準優勝すれば、7255ポイント
 ベスト4ならば、6735ポイント
ガルビネ・ムグルサ
 現ポイントは5860ポイント
 全米後に失うポイントは70
 優勝すれば、7790ポイント
 準優勝ならば、7090ポイント
 ベスト4ならば、6570ポイント
エレナ・スビトリアナ
 現ポイントは5530ポイント
 全米後に失うポイントは130
 優勝すれば、7400ポイント
 準優勝ならば、6700ポイント
 ベスト4ならば、6180ポイント
キャロライン・ウォズニアッキ
 現ポイントは5370
 全米後に失うポイントは780ポイント
 優勝すれば、6590ポイント
 準優勝ならば、5890ポイント
となります。

プリスコバ選手は女王の維持の為には最低で優勝です。
しかし、優勝してもハレプ選手が準優勝すれば陥落です。
ムグルサ選手が準優勝ならば同ポイントです(同ポイントならどっちが女王なのだろうか。引き分けの場合はタイトル防衛?)。
そういうことではプリスコバ選手の女王の座は風前の灯火です。
トップ5が早期敗退するようなことになれば、6位のジョアンナ・コンタ選手や7位のスベトラーナ・クズネツォワ選手にすらチャンスがあります。
とはいっても、ウィンブルドンの時のような僥倖(ぎょうこう)がまたプリスコバ選手に降ってこないとはいえなくもないのですが・・・二度あることは三度もあるのだから、一度あることは二度くらいはあるかも(笑)

一体、誰が全米後に女王(WTAシングルスランキング1位)になるのかは、候補が多くて現時点では全く読めません。
ベスト8が決まった頃には、かなりはっきりするでしょう。
チキンなハレプ選手は4度目の正直となるのでしょうか。

全米オープンテニス2017のHPは
 http://www.usopen.org/index.html
 本戦ドロー;http://www.usopen.org/en_US/draws/index.html?event=WS
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年8月27日(日)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


意志
20170824木 意志


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東レPPOテニス2017の本戦出場予定者発表

8月17日(木)に東レPPOテニス2017の本戦出場予定者の21名が発表されました。
発表はストレートイン20名とワイルドカード(WC)1名です。
あと、ワイルドカード3名と予選勝者(Q)4名は後日となります。
総勢28名(上位シード4名は1回戦がBYE(免除)となります)のプレミアの大会です。

今年は、ダリア・ガブリロワさん、ローレン・デービスさん、アナ・コニュ選手と見たい選手が来るので楽しみです。
去年は、この3人の誰もこなかったので、ほとんど興味をなくしてしまいましたが。

この3人に加えて、エリナ・スビトリナさん、ダリア・カサトキナさん、ナタリア・ヴィクリャンチェワ選手、キャサリン・ベリス選手が加わってくると、もう言うことないのですが(笑)

まだ、ワイルドカードが3つあるのだから、この4人のうち、3人を招聘して欲しいと思ってしまいます。

それにしても、カサトキナさんって、まだ日本に来たことないと思うのですが。
うまく日程が合わないのでしょうか。
とはいっても、今年はカットがデービスさんの34位というハイレベルだから、38位のカサトキナさんではストレートインは出来ないのですが・・・

そういうことでは、カサトキナさんやヴィクリャンチェワ選手やベリス選手は、ジャパンウィメンズオープンテニスということも考えられるのですが・・・
まぁ、会場が掘っ立て小屋だから、物好きしかこないか(笑)

あと、今回の出場予定者で注目したいのは、マグダレナ・リバリコバ選手です。
今年の飛躍には、岐阜と福岡でのITFの優勝も一翼を担っていると思うので、ある意味で凱旋ということにもなるかと思います。
そういうことで、どんな戦いをするのか楽しみです。

思えば、ガブリロワさんとデービスさんを初めて見たのは、この東レPPOテニスの2014年の両者の対戦でした。
デービスさんを見に行ったら、対戦相手がガブリロワさんでした。
もちろん、その当時はガブリロワさんとは知りませんでした。
フルセットの激闘の末に、ガブリロワさんが勝ちました。
ガブリロワさんはWTAシングルスランキング365位でデービスさんは51位だったので、かなりガブリロワさんの勝利にびっくりしたのと、ガブリロワさんが「キャー」と黄色い声を上げたので、とても印象に残りました。

今年二人が出るということなら、この両者の再戦を見てみたいと思ってしまいます。

コニュ選手の前回(2015年)は、予選からの出場で予選1回戦は練習コートのようなとこでの不当な扱いの試合でした。
今度は22位ということなので、それ相応の扱いをするとは思いますが。
とはいっても、まともなコートが有明コロシアムしかないのだから、なんともですが(苦笑)

さて、このメンバーでの戦いというと、どのカードも白熱した戦いになるといえます。
ほとんどトップ30が7日間戦うということだから、誰も気を抜けません。
少しでも油断した者が脱落すると言っても過言ではないと思います。

そんななかで優勝ということになると、最右翼はカロリナ・プリスコバ選手ということになるかと思います。
ここに来て、かなり調子を戻してきていると思います。
サーブはほとんど本来の調子になっていると思います。
ストロークも安易なミスは減って来ていると思います。
シンシナティのヴィクリャンチェワ選手の試合などを見ても、攻撃型には十分対抗できるだけのストロークの威力と精度はあると思います。
問題は、トロントのキャロライン・ウォズニアッキ選手との試合のように揺さぶられるとまだストロークの威力と精度が落ちるということです。
揺さぶりに対してしっかりストローク戦(ラリー戦)をしたり、揺さぶりを避けるため(封じるため)に早い攻めをしたりするのは、まだ課題があると思います。
それでも、それに対抗するだけの選手がそんなにいないということで、プリスコバ選手を押したいです。

まぁ、優勝にまったく縁遠いのは、アンゲリク・ケルバーさんです。
今年はトップ30にはほとんど対抗出来ていないので、このトップ30の大会ともいえる今年の東レPPOテニスではおなじみの初戦敗退もありうるでしょう。

あまり、調子が良くないといえば、ガブリロワさんもデービスさんもここんとこそんな感じです。
特にデービスさんは、今季前半の勢いはなく、ただいまウィンブルドンテニスから4大会連続で初戦敗退です。

ケルバーさんもガブリロワさんもデービスさんもサーブが悪いとキープが出来ないので、サーブをどれだけコントロール良く配球できるかにかかっていると思います。

ともかく、この大会はドローがどうなるかにかかっているともいえそうです。
組み合わせの妙では、意外な者が決勝に進出してくるかもしれません。
トップ30ということで、力的にはそれほどの差があるわけではないのだから。
わたし的には、決勝がガブリロワ対デービスで、ガブリロワさんの涙の初優勝とかいうのを見たいです(笑)

このメンバーが順調に参戦してくれば、かなり面白い戦いになると思います。

ストレートインの20名とワイルドカードの1名は以下のメンバーです。

カロリナ・プリスコバ (WTAシングルスランキング1位)
アンゲリク・ケルバー (同3位)(2013年準優勝)
キャロライン・ウォズニアッキ (同5位)(2010年・2016年優勝,2014年準優勝)
ガルビネ・ムグルサ (同6位)
ジョアンナ・コンタ (同7位)
アグニエシュカ・ラドワンスカ (同10位)(2011年・2015年優勝,2012年準優勝)
ドミニカ・チブルコバ (同11位)
クリスティナ・ムラデノビッチ (同13位)
ペトラ・クビトバ (同14位)(2013年優勝)
アナスタシヤ・セバストワ (同16位)
マディソン・キーズ (同17位)
キャロリン・ガルシア (同19位)
アナスタシア・パブリュチェンコワ (同20位)
アナ・コニュ (同22位)
バルバラ・ストリコバ (同23位)
ダリア・ガブリロワ (同26位)
ミリヤナ・ルチッチ-バロニ (同31位)
カルラ・スアレス・ナバロ (同32位)
マグダレナ・リバリコバ (同33位)
ローレン・デービス (同34位)
大坂なおみ (同44位)(2016年準優勝)(ワイルドカード)

それにしても、このメンバーにベリンダ・ベンチッチさんがいないのは、まことに寂しい。
1日も早い復帰を待っています。

テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
トップ10から6人、東レPPOテニス2017の本戦出場者が決定 (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170817-00010009-tennisd-spo
東レPPO 出場選手が発表、大坂なおみや女王プリスコバらが参戦<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170817-00010013-tennisnet-spo

東レPPOテニスの
HPは
 http://www.toray-ppo.com/
 プレーヤー;http://www.toray-ppo.com/player/
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%AC_%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年8月14日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


激情
20170810木 激情


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エリナ・スビトリナさん 祝!プレミア5テニス3連勝 2017年8月13日(日)(ろぷろす暦2017年9月1日(日))

エリナ・スビトリナさんが、ロジャーズ・カップテニスで見事に大会初優勝しました。
これで、今季開催されたWTAツアープレミア5で3連勝(つまりここまですべて独占しているということ)となりました。
おめでとうございます!!!
通算では、WTAツアー9回目の優勝であり、今季では5回目の優勝です。

エリナ・スビトリナさんは、ロジャース・カップテニス(Rogers Cup presented by National Bank,カナダ/トロント,本戦8月7日(月)~8月13日(日),ハードコート,WTAプレミア5)において、8月13日(日)に行なわれたシングルス本戦決勝にてキャロライン・ウォズニアッキさんを6-4,6-0で下して、優勝しました。


今季ここまで、エリナ・スビトリナさんは4回決勝に進出して全勝(優勝)、かたやキャロライン・ウォズニアッキさんは5回決勝に進出して全敗(準優勝)です。
結果的に、この差がそのまま出たということになったように思えます。

スビトリナさんとウォズニアッキさんは、共に頭(頭脳),攻め,守り,スタミナの四拍子揃った好選手で似た者同士といえます。
そして、今季はここまで好調で共に安定していて着実にランキングを上げてきています。
だから、その優劣はあまりなく、その時の調子というのが大きく作用するといえそうです。

第1セットの第1ゲームがキャロライン・ウォズニアッキさんのサービスで始ると、デュースになりながらもこれをキープします。
第2ゲームのエリナ・スビトリナさんのサービスゲームも、同じようにデュースになりながらこれをキープします。
これを見ていて、お互いサーブもストロークも良いので、互角であり、どっちがキープしてもどっちがブレークしてもおかしくないと思いました。
どちらがより良いより悪いという立ち上がりではなかったので、この段階では優劣(勝敗)はまったく分かりませんでした。
先にブレークしたのはスビトリナさんでした。第3ゲームをブレークします。
しかし、これで少し気負ったのか、サーブもストロークもコントロールが悪くなってブレークバックされます。
お互いキープ後、再度先にブレークしたのもスビトリナさんです。第7ゲームをブレークします。
だが、またしても、ファーストサーブが入らなくなってブレークバックされます。
これでゲームカウント4-4のイーブンです。
ところがどうしたことか、次の第9ゲームをウォズニアッキさんが0-40のラブゲームで落としてしまいます。
スビトリナさんは、サービングフォーザセットである第10ゲームを今度は3度目の正直とばかりにやっとキープして6-4でこのセットを取ります。
このセットは、常にスビトリナさんがゲームカウントを先行して有利に進めたのが奏功したという感じです。

とはいっても、第2セットではウォズニアッキさんの逆襲は十分あると思いました。
スビトリナさんにはドバイの決勝で負けているし、今季の決勝は5連敗なので、どうしても勝ちたいでしょう。
そういう執念に期待です。

ところが、第2セットが始ると、第1ゲームをウォズニアッキさんは早々とブレークされます。
以後は、もうスビトリナさんのペースでウォズニアッキさんは、ミスを重ね自滅という感じにすらなりました。
スビトリナさんは、力と技でウォズニアッキさんを圧倒したという感じで、6-0のベーグルで締めて、優勝します。
第1セットの第9ゲームから8連取です。

ウォズニアッキさんのストロークがベースラインをわると、スビトリナさんは雄叫びを挙げて、カンガルー跳びをその場で4回して喜びを表しました。
握手後、観客と喜びを共有して感極まり、両手で顔を覆って天を仰いでいました。
それから、スタッフたちのとこに行ってハグしあっていました。

第1セットの序盤からは想像も出来ないような、スビトリナさんの一方的な展開で終わってしまいました。
ウォズニアッキさんはどうしたのでしょうか。
決勝を5連敗しているということで、変な気負いがあって空回りをしたのでしょうか。
わたしが思うには、スタミナの問題のように思えます。
おそらく決勝では相手が思った以上の力を出してくることに対して、スタミナ的に持たないということではないかと思います。
そうでないと、第2セットのベーグルの説明があまりつかないと思います。
メンタル(精神)や技術の問題ではないと思います。

ウォズニアッキさんは、この6連敗に対して色々な思いが巡ってきたのか、己の不甲斐なさに落胆したのか、表彰式で涙を流していました。

それにしても、スビトリナさんは強い。

シングルス本戦決勝(8月13日(日),本戦第7日,センターコート第1試合)(1時間17分57秒)
[5]エリナ・スビトリナ(Elina SVITOLINA,ウクライナ,5位) vs. [6]キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline WOZNIACKI,デンマーク,6位)は、
エリナ・スビトリナが6-4,6-0で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,2-1,2-2,2-3,3-3,4-3,4-4,5-4,6-4(サーブはウォズニアッキから)
第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,6-0(サーブはウォズニアッキから)


スビトリナさんの決勝までの戦績は
1回戦 BYE(免除)
2回戦 7-6(4),6-4 ダリア・カサトキナ(WTAシングルスランキング38位)
3回戦 6-2,6-1 ビーナス・ウィリアムズ(第9シード,同9位)
準々決勝 4-6,6-4,6-3 ガルビネ・ムグルサ(第4シード,同4位)
準決勝 6-1,6-1 シモナ・ハレプ(第2シード,同2位)
です。

3回戦からはトップ10を4人撃破しての優勝です。
2回戦の相手もダリア・カサトキナさんだから楽な相手ではなかったです。
これは間違いなく実力の勝利でしょう。
苦戦したのは、準々決勝のムグルサ戦で第1セットを奪われてからの逆転です。
この試合は、第1セットが終わったとこで、翌日に降雨順延となったのですが、ラッキーといえばここらへんくらいでしょうか。
とはいっても、順延日に準々決勝と準決勝の2試合を行わなければいけないのできついといえばきついのですが。
準決勝の対戦相手になったハレプ選手も順延でこの日2試合を戦うということになったので条件が同じということではラッキーといえます。

今季のここまでのプレミア5はドバイ、ローマそしてこのトロントと3連勝で総なめということです。
去年(2016年)まではインターナショナルでしか優勝がなかったのに、今季は一挙にプレミアクラスを席巻です。
去年のアンゲリク・ケルバーさんのグランドスラム2勝を彷彿させるような急激な強さです。

これで、8月14日(月)発表のWTAシングルスランキングにて、自己最高位の4位(5650ポイント)となりました。
シンシナティの状況にもよりますが、全米オープンテニスで優勝するようなことがあると、女王(WTAシングルスランキング1位)にすらなってしまいます。

ほんと、スビトリナさんの素質は高く買っていたけど、こんなに早く強くなるとは思ってもいませんでした。
全米オープンが楽しみになってきました。
優勝候補の最右翼に浮上してきたといってもいいと思います。

ちなみに、ウォズニアッキさんの決勝までの戦績は
1回戦 BYE
2回戦 6-3,6-0 エカテリーナ・アレクサンドロワ(WTAシングルスランキング88位)
3回戦 6-3、6-1 アグニエシュカ・ラドワンスカ(第10シード,同10位)
準々決勝 7-5,6-7(3),6-4 カロリナ・プリスコバ(第1シード,同1位)
準決勝 6-2,6-3 スローン・スティーブンス(同934位)
です。
こちらも、トップ10を2人倒しての勝ち上がりです。


テニス|スポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
トップ10を4人倒したスビトリーナが今季5勝目 [トロント/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170814-00010006-tennisd-spo
スビトリーナがロジャーズ杯優勝、決勝では今季負けなしの5勝目 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170814-00000021-jij_afp-spo
22歳スイトリナ 今季5勝目、世界ランク自己最高4位へ浮上<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170814-00010010-tennisnet-spo
今季5勝目のスビトリーナが自己最高4位へ [トロント/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00010000-tennisd-spo
好調スビトリーナが4位に、ウォズニアッキは2年ぶりトップ5復帰 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00000012-jij_afp-spo
[最新WTAランキング/女子テニス] 8月14日付 (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00010005-tennisd-spo

YouTube(https://www.youtube.com/)から
2017 Rogers Cup Final Elina Svitolina vs Caroline Wozniacki WTA Highlights - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=Ns-ij9QODok
 
2017 Rogers Cup Final Shot of the Day Elina Svitolina - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=-8eVN3mfDbs
Elina Svitolina v Caroline Wozniacki Set 1 Rogers Cup - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=AnnIclaTck4
Elina Svitolina v Caroline Wozniacki Set 2 Rogers Cup - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=8Cs0l_GgQs8
WTA Rogers Cup 2017 singles final Ceremony Elina Svitolina Caroline Wozniacki - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=reXdac_MT5Q
 

ロジャーズ・カップテニスのHPは
 http://www.rogerscup.com/
 シングルス本戦ドロー;http://37enjo1vi51p36jxpo2ascud.wpengine.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/2017/08/MDS-1.pdf
です。


エリナ・スビトリナさんの
ウィキペディアは
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%8A
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?PlayerID=100131002
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 https://www.thetennisdaily.jp/players/contents/0000279.php
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00674
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/316738/title/Elina-SVITOLINA
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Elina_Svitolina
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年8月7日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


瀑布
20170810木 瀑布


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イワタバコ 大岳大滝(東京都) 2017年8月10日(木)(ろぷろす暦2017年8月26日(木))

8月10日(木)、イワタバコを見に大岳大滝(東京都西多摩郡檜原村)に行ってきました。
本当は、馬頭刈山(まずかりやま)を経由する予定だったのですが、天気予報屋に翻弄されて大岳大滝までとなりました。
なお、大岳大滝は、単に「大滝」という表記ですが、大滝だけでは分かりづらいので、便宜上かってに「大岳大滝」としました。


多分、イワタバコの花をしっかり見るのは今回が初めてだと思います。
10数年前に見たような記憶はありますが、イワタバコだったのかどうかはいまでは定かではありません。
また、先月(7月)の21日に奥多摩都民の森で2花ほどを見ましたが、これが見たすべてでした。
ここには去年(2016年)の8月の下旬に来て、時期を逸していたので、今回は満を期して行きました。

ちょうどくらいの花盛りでした。
イワタバコの花は長さ10cm超の花茎の先に大きくても幅2cmくらいの花を1個以上、下向きにつけます。
花は小さいのですが、周りに花がないとこに紫系なので、とても愛らしいです。
花びら(花弁)は反り返るので、そうですね、カタクリをとても小さくしたようなイメージでしょうか。

イワタバコの葉はよくみるのですが、こうやって花を身近に見れたのはとても嬉しくて満喫しました。
イワタバコはその名の通り、湿った岩肌にあります。
そういうことで、他の植物がイワタバコのテリトリーに住むことは難しいといえます。
だから、岩肌にあるのはほぼイワタバコだけなので、よく葉は目立ちます。
しかし、岩肌にある故に、なかなか近づいてみることができません。

沢(川)沿いの登山道から見ると、岩肌はほとんど対岸になります。
それは、水が流れて川筋が侵食されていき、岩肌に当たって、その侵食が初めて止まるということになります。
だから、岩肌はほぼ絶壁になり、そちらは通ることができません。
そういうことで身近に見ることがなかなか出来ません。
西丹沢の犬越路や先月の奥多摩都民の森(栃寄沢)のように岩肌で身近に見れるのはかなり例外的だと思われます。

ところがここ林道大岳線では、なんと岩肌ではなく大岳沢に沿った林道の山側の石垣やコンクリート垣で見ることができるのです。
ほとんどが湿った岩肌にあるのにここでは、沢から2~3m離れた山側にあるというのがなんとも面白いというか不思議な気もします。
何らかのことで適度な湿り気がいつもあるのでしょうか。
ある意味、奇跡的ということでここは車も通れる林道なので道幅もあり苦労もなく余裕で間近に見れるのです。
もちろん、大岳沢の対岸の岩肌にもイワタバコはあります。

見れる箇所はほぼ2箇所で全部で100株以上あると思います。
とはいっても全部の株が咲いているわけではありません。
それでも、花茎に1個ではなく数個つける(散形花序)ので、花は30超見れたと思います。
この時期だから、花は蕾のもの、咲いているもの、咲き終わったものが混じっています。

満足です。

ヤマユリはもう実になっていました。
このヤマユリの実を見て思うのですが、ヤマユリは茎の頂上に垂直(縦)方向に花を咲かせるのに、実は茎と直角(横)方向につけます。
また、同じユリ科のウバユりはこれと反対に、花は直角(横)方向に咲くのに、実は垂直(縦)方向につけます。
一体、何が目的でこうなっているのでしょうか。
こういうのも不思議というか面白いと思います。

タマガワホトギスは4花くらいしか見れませんでした。
先端ではもう実になっており、後部ではまだ蕾でした。
見るタイミングがうまく合わなかったという感じです。

ここには、ボタンヅルも多かったです。
花はまだほとんどが蕾で、その蕾が集散花序でたくさんあるので、その様子からなぜか球状星団を思い出してしまいました。
その蕾のうち2%くらいが咲いている感じです。

また、ツルリンドウの蕾もありました。
なかには1花、気が早い性格なのでしょうか咲いていました。
この分だと、ツルリンドウは9月頭くらいに咲きそうです。
わたしはツルリンドウが咲くのは10月頭くらいと思っていました。
どうも、この感じだとこれはわたしの誤認のようです。
だから、去年も時期を逸して赤い実しか見れなかったということのようです。
低地(500m前後)では、10月頭くらいに咲くとこがあるのかもしれません。それをかって見ていてそう思ったのかもしれません。


さて、このイワタバコを見たいと思っていたのですが、8月に入ってから天気が思わしくなく、行くのを躊躇していました。
しかし、いつまでも逡巡(しゅんじゅん)していると花(開花)の時期を逃してしまいます。
花の咲く期間は大体、1週間くらいの命です(群落ならば次々と咲いて2週間超ということもあると思いますが)。

ということで、今日(10日)を過ぎれば、1週間くらいは雨のある予報だったので、今日行くしかないと思いました。
天気予報では、曇りであっても雨の予報は18時まではないということでした。
前日(9日)の予報では晴れということですらありました。

で、大岳鍾乳洞入口バス停から大岳大滝を経て、馬頭刈尾根に出て上りの大岳山には行かずに下りの馬頭刈山を経て、軍道バス停に出るコースを計画しました。

しかしながら、冒頭でも書いたように天気予報屋に翻弄されて、大岳大滝から馬頭刈尾根に出る中間くらいのとこで雨のために撤退せざるをえない羽目になりました。

午前3時頃起きると、曇りでした。
これなら大丈夫と思っていると小雨が降る時もあったので、どうしようかとも思いましたが、雨は一時的だったので予定通り行くことにしました。
ところが、6時24分に武蔵五日市駅に着くと、小雨です。
かなりがっかりです。
ただ、小雨なので、うざいのを我慢すれば行けないというレベルでもなく、またまだ朝が早いので日中になったら止むかもしれないという期待もして、続行することにしました。

大岳鍾乳洞入口バス停に着いても、相変らずの小雨です。
何か、いまいち気が乗らなくて、養澤神社の集会所の軒下でしばらく雨宿りをしたのですが、一向に雨が止む気配がないので、諦めて小雨の中を行くことにしました。
それでも9時過ぎくらいからは、雨も感じなくなり、馬頭刈尾根(大岳山・馬頭刈山)登山道入口では止んだとすら思いました。
だから、ここでは雨用のリュックカバーすら外しました。

しかし、これは大きな錯誤でした。
標高を上げるにつれて、雨足が強くなってきました。
それでも無理すれば山行できないほどの雨でもないのですが、この雨ではカメラは濡れるしレンズは曇るしでまともに写真が撮れないし、標高が高くなればなるほど雨も強くなりそうだし、またイワタバコ(の花)を見るという今回の目的も達成しているので、ここは無理して馬頭刈山に行く理由はないと判断して、先に書いたように大岳大滝から馬頭刈尾根に出る中間くらいのとこで撤退しました。

この大岳大滝のルートは今回で3回目ですが、これまでは上りだけで使ったのですが、はからずも今回初めて下りで使うということになりました(笑)

やはり、馬頭刈尾根(大岳山・馬頭刈山)登山道入口まで戻ってくると、雨はなくあっても本当に小雨程度でした。

大岳鍾乳洞入口バス停まで戻ってくると、次のバス便まで1時間強あるので、養澤神社の集会所の軒下でおにぎり2個を食べコーヒーを飲んで一息つきました。
そして、バスの時間まではまだまだあるので、初めてここに来た時に気になっていた、上高岩山と道標のある登山道を時間まで上ってみることにしました。

そうすると、いきなり急登でした。
普通は急登は九十九折(つづらおり)になるのですが、ここは山肌に横幅がないのかどうなのか急登のままです。
(まわりの木を伐採しているので、九十九折を作る予定があるのかもしれませんが?)
かなりの急登なので途中に鉄パイプの手すりがありました。
上りはなんとかなるが、下りはこの鉄パイプの手すりがないとかなり危険です。
かなりはっきりいえることは、ここを暗くなってから下るのは危険ということです。
そういうことでは、試しに上ってみて良かったということです。下から見ただけではこの急登は分からなかったです。
ただ、この急登はそんなに距離があるわけではなく目視で40mくらいでしょうか。
(今、ここから上高岩山に登った方のブログを読むと、みなさん誰もここは文句なしの急登といっています)
この急登を上ると、後は稜線(尾根)沿いに上るという感じです。
それでもそれなりの急坂を登るということで、汗が噴出しました。
少し面白くなったかなというとこで、また標高を上げたので雨に会いだしたし、時間が来たので戻りました。
機会があったら、このルート登ってみたいと思いました。

今年の山草行は、去年、花(開花)時期を逃した箇所に満を期して行ったということで、花的には大満足なのですが、山行としてはいまいち天気に恵まれなくて、蒸し暑いだけのストレスの溜まるものです。
ほんと、ピーカンの天気の元で、顔から汗がしたたり落ちるような爽快な山行をしたいものです。
お天気の馬鹿野郎、と大声で叫んでしまいます(笑)
正直、何かに八つ当たりをしたい(笑)

馬頭刈尾根(大岳山・馬頭刈山)登山道には2箇所ほど新しい木道がありました。
新しい木道を作ってるわりには、古くなった木道が危険と表示しているだけで、新しくしないのはなぜでしょうか。
やはり、信号機と同じで事故が起こらないと何もしないということなのでしょうか。

この辺りは、季節がらミンミンゼミの鳴き声がとてもうるさかったです。


こんな天気だから、山登りをする人はいないと思いました。
実際、武蔵五日市駅で降りた登山者は時間が早いということもあってか、2名ほどでした。
そんなもんだろうと思って、7時5分発の上養沢行きのバスに乗ったですが、このバスにはなんと中高年の登山者が10名ほど乗りました(他に地元の人が12名ほど乗り、全員、五日市高バス停で降りました)。

大岳鍾乳洞入口バス停では、わたしと中年の女性一人が降りました。
後の方は、終点の上養沢バス停からおそらく日の出山に登ったのだろうと思います。
降りた女性は、馬頭刈尾根から大岳山に向かったと思われます。
馬頭刈尾根(大岳山・馬頭刈山)登山道入口に向かう途中で、壮年の下山中の男性と出会いました。
それからは、再びこの大岳鍾乳洞入口バス停に戻って来るまで、登山者とは誰とも出会いませんでした。
大岳鍾乳洞入口バス停に戻ってしばらくすると、どこから来たのか2人組の中年の女性がバス停にいました。
登山者はこれだけです。

この林道大岳線は砕石場があったり大岳鍾乳洞があったりキャンプ場があったりするので、業務用のトラックや観光での乗用車がそれなりに通ります。
そうですね、わたしは行き返りで、20台くらいとすれ違ったでしょう。
それと行きでは誰も居なかったキャンプ場にも、帰りには男女1組いました。

登山者も含めて、こういう天気でも計画してあったら、いつでも気軽にいけるわけではないのでそれなりの人は決行するということでしょう。

帰りのバスは早い時間帯のバス(この14時台のバスを逃したら17時台までバスはありません)ということもあって、若者の男4人組がすでに乗っていました。
また途中で3人組の親子連れも乗ってきました。
このバスはこの時間帯では、瀬音の湯という温泉まで行くので、そこで男4人組の若者は降りました。
そして、この瀬音の湯で20人くらいが乗ってきました。


7月21日の反省を生かして、飲料水はポカリスエット1.5リットルと水500ミリリットル×2の2.5リットルを持って行ったのですが、雨がちということと山行の時間が短かったので、ポカリスエット600ミリリットルと水200ミリリットルくらいで済みました。
たくさん持っていって重たいだけでした(笑)

それでもTシャツは濡れたということもあって3枚替えました。

登りも少なかったので、筋肉痛もなしです。そういうことでは、運動量としてはこのくらいが一番良い感じですが(笑)

今度は、ピーカンで山草行したい!


地図情報

地理院地図(http://watchizu.gsi.go.jp/)から
 大岳大滝;http://maps.gsi.go.jp/#15/35.761958/139.145086/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

地図検索ならMapion(http://www.mapion.co.jp/)から
 大岳大滝;https://www.mapion.co.jp/m2/35.76193245,139.14510959,19/poi=L0647842


行程情報

電車移動
府中本町(5:31)→立川(5:43,5:54)→武蔵五日市(6:24)(運賃470円)
(JR東日本)
(時刻検索は、えきから時刻表(http://www.ekikara.jp/top.htm)による)

バス移動
武蔵五日市駅(7:05)→大岳鍾乳洞入口(7:32)(480円)
(西東京バス;http://www.nisitokyobus.co.jp/
 大岳鍾乳洞入口行き時刻表;http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042639&course=0000422602&stopNo=1

花見トレッキング
大岳鍾乳洞入口バス停(7:52)→大岳鍾乳洞(9:35)→馬頭刈尾根(大岳山,馬頭刈山)登山道入口(10:34,10:44)→大岳大滝(10:57)→撤退(11:30)→大岳大滝(11:54)→馬頭刈尾根(大岳山,馬頭刈山)登山道入口(12:03)→大岳鍾乳洞(12:41)→大岳鍾乳洞入口バス停(13:21)→養澤神社(13:22,13:37)→上高岩山登山道入口(13:37)→撤退(14:10)→大岳鍾乳洞入口バス停(14:35)

標高
大岳鍾乳洞入口バス停(約347m)→馬頭刈尾根(大岳山,馬頭刈山)登山道入口(約564m)→大岳大滝(約598m)→撤退(約813m)→馬頭刈尾根(大岳山,馬頭刈山)登山道入口(約564m)→大岳鍾乳洞入口バス停(約347m)→上高岩山登山道入口(約355m)→撤退(約540m)→大岳鍾乳洞入口バス停(約347m)

帰りは、大岳鍾乳洞入口14:48発の武蔵五日市駅行きのバスに乗りました。
府中本町駅には、16時31分に着きました。


草本

☆花期
イワタバコ(岩煙草)(イワタバコ科イワタバコ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%B3(ウィキペディアから)
 https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-1003(みんなの趣味の園芸から)
ヤマノイモ(山の芋)(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%A2(ウィキペディアから)
タマガワホトギス(玉川杜鵑草)(ユリ科ホトトギス属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%83%AF%E3%83%9B%E3%83%88%E3%83%88%E3%82%AE%E3%82%B9(ウィキペディアから)
ジャノヒゲ(蛇の髭)(別名;リュウノヒゲ(竜の髯))(キジカクシ科ジャノヒゲ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%92%E3%82%B2
オトコエシ
キンミズヒキ
キツリフネ
ヌスビトハギ
センニンソウ
ガンクビソウ
ダイコンソウ

☆蕾期
ボタンヅル(牡丹蔓)(キンポウゲ科センニンソウ属)「有毒」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%85%E3%83%AB(ウィキペディアから)
ツルリンドウ(蔓竜胆)(リンドウ科ツルリンドウ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A6(ウィキペディアから)
モミジガサ
マツカゼソウ
クズ

☆茎期(新芽新葉)
イワギボウシ
キッコウハグマ
ヤマジノホトトギス

☆実期(花後)
ヤマユリ(山百合)(ユリ科ユリ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%A6%E3%83%AA(ウィキペディアから)
ウバユリ(姥百合)(ユリ科ウバユリ属)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%90%E3%83%A6%E3%83%AA(ウィキペディアから)
 http://matsue-hana.com/hana/ubayuri.html(松江の花図鑑から)
ギンバイソウ
ギンレイカ
ホウチャクソウ
チゴユリ
エイザンスミレ
ナガバノスミレサイシン


木本

☆花期
タマアジサイ

☆実期(花後)
ウリノキ
サワグルミ
コアジサイ
ヤマアジサイ
マタタビ


山野草などの参考HP
ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
みんなの趣味の園芸 園芸、ガーデニングの情報サイト NHK出版(https://www.shuminoengei.jp/
松江の花図鑑(島根県松江市の野草樹木シダの名前が分かる植物花図鑑)(http://matsue-hana.com/


山好きのための登山情報サイト - ヤマケイオンライン - 山と溪谷社(http://www.yamakei-online.com/)から
はじめての登山 - 初心者の登山 - 登山を始めるための登山初心者へのノウハウ&ハウツーが満載! Yamakei Online - 山と渓谷社;http://www.yamakei-online.com/beginners/

ウィキペディアから
 花茎;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E8%8C%8E


イワタバコ
20170810木 イワタバコ f01 20170810木 イワタバコ f02 20170810木 イワタバコ f03
20170810木 イワタバコ f04 20170810木 イワタバコ f05 20170810木 イワタバコ f06
20170810木 イワタバコ f07 20170810木 イワタバコ f08 20170810木 イワタバコ f09
20170810木 イワタバコ f10 20170810木 イワタバコ f11 20170810木 イワタバコ f12
20170810木 イワタバコ f13 20170810木 イワタバコ f14 20170810木 イワタバコ f15
20170810木 イワタバコ f16 20170810木 イワタバコ f17 20170810木 イワタバコ f18
20170810木 イワタバコ f19 20170810木 イワタバコ f20 20170810木 イワタバコ f21


写真は後日に


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岡村恭香さん 2回戦 敗退 ノンタブリ1万5千ドルテニス 2017年8月9日(水)(ろぷろす暦2017年8月25日(水)

岡村恭香さんは、先々週のホアヒンの準決勝で敗れたアリサ・クレイバノワ選手に雪辱するチャンスが早々と訪れましたが、惜しむらくも返り討ちにあってしまいました。
しかし、この試合はとても好ゲームであったと思います。

岡村恭香(おかむらきょうか)さんは、ノンタブリ1万5千ドルテニス(PTT - LTAT Academy Women Circuit 2 ,タイ/ノンタブリ,本戦8月7日(月)~8月12日(土),ハードコート,ITF1万5千ドル)において、8月9日(水)に行なわれたシングルス本戦2回戦にてアリサ・クレイバノワ選手に4-6,3-6で敗れました。


岡村恭香さんは、ホアヒンの敗戦から教訓を得て、対アリサ・クレイバノワ選手用の対策をしっかりと立てて臨んだ試合だったと思います。
しかし、対策ということでは、またクレイバノワ選手も条件は同じです。
岡村さんは対策をした分、クレイバノワ選手に善戦をしましたが、やはり今回も力の差を見せつけられての敗戦でした。
しかし、この敗戦は明日への希望のある敗戦だったと思います。

第1セットの第1ゲームがクレイバノワ選手のサービスで始ると、当然の如くのようにクレイバノワ選手が強打のサーブでキープします。
今回が特に前回と違ったのは、岡村さんが前回の第2セットのようにサーブの見事な配球で始めからキープしたことです。
ということで、お互い譲らずの見事なキープ合戦で3-3まで来ます。
そして、クレイバノワ選手のサービスゲームである第7ゲームでこの試合両者初めてのブレークポイントを岡村さんが40-30で迎えます。
しかし、ここをエースで40-40のデュースにするなど、またしてもサーブで逃げられてしまいます。
この後も同様にキープが続き、岡村さん4-5で迎えた岡村さんのサービスゲームである第10ゲームで、クレイバノワ選手はここでブレークするとばかりにギアを上げて来ます。
岡村さんはこれに対抗し、30-15とするのですが、以後ポイントを3連取され、このゲームをブレークされて、4-6で第1セットを失います。
この第1セットは両者ともに1度のブレークチャンスがあり、一方はそれをモノにし他方はモノに出来なかったということです。

だが、この第1セットのクレイバノワ選手はサーブのコントロールがあまり良くなく、ファーストサーブ率が55.9%でした。ちなみに岡村さんは69.4%です。
これは、クレイバノワ選手に若干疲れがあるのではないかと思いました。
というのはクレイバノワ選手は予選勝者なので、予選3試合を戦い、この試合で5試合目なのです。
いくら予選を6260,6360,6160と圧勝し、本戦1回戦を4-3Retiredといってもやはり疲れはあると思います。
というのは、クレイバノワ選手は故障明けらしく先のホアヒンが今年初めての試合だったのです。
そのホアヒンでは5試合目となる決勝で、そういう疲れからかサーブのコントロールが悪くルクシカ・クムクム選手に5-7,7-6(4),3-6で負けて準優勝になりました。
その大会の第1シードでWTAシングルスランキング元85位のクムクム選手相手にあのサーブでは勝てないというそんな感じでした。
ちなみに、クレイバノワ選手のサーブがあまりにも悪いので、岡村さんが体育館の裏でヤキをいれたのかとさえ思ってしまいました(笑)

今回の第1セットのクレイバノワ選手のサーブはこの時のような感じだったので、今大会が2大会目で5試合目なので、岡村さんにもこのサーブなら十分にチャンスがあると思っていました。

ところが、第2セットに入ると、なんとクレイバノワ選手のサーブは本来の調子に戻ったかのようにとても良くなります。
ホアヒンの第1セットと同じような感じです。
これでは岡村さんがブレークするのはとても難しくなります。
ともかく、ブレークするより、岡村さんがキープして付いていくしかないという感じです。
その岡村さんは、サーブの配球は健在で、第4ゲームでは3度のブレークポイントを握られながらもこれをしのぐという粘りを見せて、またしてもキープ合戦で3-3まで来ます。
そして同じように岡村さんは第7ゲームで40-30とブレークポイントを迎えます。
しかし、ここもエースを含むサーブで逃げられてしまいます。
2度も同じような形でブレークチャンスをモノに出来なかったので少しがっかりしたのか、第8ゲームは少し集中力を欠いたようなプレーになり、そこをクレイバノワ選手に突かれてブレークされ3-5となります。
このセットのクレイバノワ選手のサーブの調子ならこれで万事休すかと思われたのですが、ここでクレイバノワ選手が勝ちを意識したのかはたまたブレークの後のブレークバックというセオリーを踏襲するつもりなのか、クレイバノワ選手にミスが出て岡村さんが40-0と3つのブレークポイントを握ります。
これは絶好のチャンスなので、岡村さんが初めてクレイバノワ選手からブレークするのかと思いました。
というのは、いくらクレイバノワ選手がここで集中しても3つも連続して良いファーストサーブを打てないと思われるからです。
すると、40-0からの最初のファーストサーブが入らずセカンドサーブになります。
このセカンドサーブを岡村さんが狙い澄ましたかのよう仁一閃するのですが、惜しくもネット直撃になってしまいます。
これで終わったと思いました。
クレイバノワ選手は2つのサーブなら集中できるからです。
40-40のデュースにしたなら、仮に岡村さんにアドバンテージを許してもまたそこからサーブでポイントを取れます。
実際は40-0からクレイバノワ選手が5連取してキープし、このセットを6-3で取って、この激闘をものにします。

わたし的には最高に近いくらいの満喫する試合でした。
お互いの魅力を出したサーブでキープし合い、最後にどちらかがブレークして終わるという、準完全のキープ合戦でした。
しかも、どちらもダブルフォールトを出さないという引き締まった試合でした。
野球でいえば、四死球なしの1-0の試合です。
お互い見事な素晴らしい試合でした。

どちらにもブレークチャンスはあったのですが、それを確実にモノにしたクレイバノワ選手が勝ったということです。
それはクレイバノワ選手が色んなことでまだ余力を持っておりここぞというとこでギアを上げることが出来たのに対して、岡村さんは目いっぱいであったということです。
第2セットではこのままでは負けることもありうると思えば、サーブを修正してくるなど力の差を見せつけられたといえます。
とはいっても、前回の対戦の教訓を活かした岡村さんの戦いは十分に賞賛に値するものでした。
今日(9日)の内容のテニス(プレー)を前回にしていたなら、前回は勝っていただろうと思わせるくらいのものでした。

あと少し何かが足りなかったという感じです。
ネットプレーの揺さぶりなどもあり、戦法としては問題なかったと思います。
ただ、このネットプレーの成功率はあまり良くなかったです。
というのはかなり相手に読まれているという感じもありました。
ネットブレーをするのには甘い球でないと難しいと思います。
普通のベースラインでのストロークでも重くて押し込まれている感があったのに、ネットの近くでこの球をうまく操るのは難しかったと思います。
だから、ネットに出ても、球に押されてネットに当てたりアウトになったりしました。
おそらく、岡村さんは甘い球がくると予想してネットに出たのでしょうが、クレイバノワ選手はそこらへんを読んでいるかのように甘い球ではなく重いストロークを返してきました。
また、最後の40-0からの一振りもネット直撃になってしまいましたが、一振りというのは選択として有りだと思いました。
ストローク戦は五分五分だったので、ストローク戦というよりリターンエースでブレークを狙っての一振りだったと思います。
こういうバクチもありです。
このバクチが当たっていたら、面白いことになっていたかもしれません。

やっていることは合っていると思うので、バクチをバクチのままにぜず、このバクチの確率を上げてバクチから卒業すれば、クレイバノワ選手に勝てると感じました。

というより、この勝ち負けより、今日のようなテニス(プレー)をいつも出来れば、もっともっと上に行けると思いました。
これが希望です。
今日のような試合をいつもして欲しいと思うのですが、いかがでしょうか、初恋の恭香お嬢さん(笑)

シングルス本戦2回戦(8月9日(水),本戦第3日,コートB第2試合)(1時間47分)
[6]岡村恭香(kyoka OKAMURA,日本,395位) vs. [Q]アリサ・クレイバノワ(Alisa KLEYBANOVA ,ロシア,662位)は、
アリサ・クレイバノワが6-4,6-3で勝ちました。
第1セット 1-0,1-1,2-1,2-2,3-2,3-3,4-3,4-4,5-4,6-4(サーブはクレイバノワから)
第2セット 1-0,1-1,2-1,2-2,3-2,3-3,4-3,5-3,6-3(サーブはクレイバノワから)


ノンタブリ1万5千ドルテニスの
ITFの表記は
 http://www.itftennis.com/procircuit/tournaments/women's-tournament/info.aspx?tournamentid=1100040676
 ライブスコアは上記ITFの表記のページの右上の「LIVE」をクリックしてください。
ライブストリーミングは
 http://www.youtennis.net/LiveTV.aspx?Lang=it-IT
(コートAとコートBがライブストリーミングされています。ただし雨天の場合はライブストリーミングはありません)
です。


岡村恭香さんの
ブログ「プロテニスプレーヤー岡村恭香オフィシャルブログ - 夢叶うまで挑戦 -」は
 http://tennis.jp/kyoka-okamura/
ITFは
 http://www.itftennis.com/procircuit/players/player/profile.aspx?playeridext=800309592
THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
 http://www.thetennisdaily.jp/player_detail.asp?p_idx=10460
テニス365は
 http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00765
WTAは
 http://www.wtatennis.com/players/player/319183/title/kyoka-okamura-0
ウィキペディア(英語版)は
 https://en.wikipedia.org/wiki/Ky%C5%8Dka_Okamura
です。


注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2017年8月7日(月)現在(ランキングは基本的に毎月曜日に更新されます)です。


水も滴る
20170810木 水も滴る


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アニメ「おおきく振りかぶって」 その2 第4話~第7話(全25話)

いよいよ三橋廉にとっての因縁の三星学園との試合が始る。
三橋は阿部隆也の相手を読んだ巧みなリードによって各打者を翻弄し3点に抑えて勝つ。
このことによって、中学時代の旧友たちは三橋の実力に気づき、三橋に謝罪する。
こうして、西浦高校は初陣を飾り、三橋は西浦高校でホントのエースとしての一歩を踏み出す。

おおきく振りかぶって」の各話の題名
第4話「プレイ」(DVD第2巻)
第5話「手を抜くな」(DVD第2巻)
第6話「投手の条件」(DVD第3巻)
第7話「野球したい」(DVD第3巻)


☆あらすじ

(4)
三橋廉(みはしれん)はいよいよ中学時代の因縁の相手に投げることになりびびって、阿部隆也(あべたかや)の影に隠れるが、阿部にマウンドでは隠れるとこはないと言われてしまう。
三橋は阿部の俺を信頼して一生懸命投げろという言葉で覚悟を決めてマウンドに立つ。

三星の1番打者「みやかわ」が打席に立つ。
阿部は三橋からの情報で「みやかわ」がミートがうまく特に低めは上手に当てるということと共に相手も三橋を知っているということで五分五分なので、中学時代の三橋と違う印象を持たせるために、真ん中に全力投球のストレートを投げさせる。
当然、全力投球の球なのでボールとなるが、「みやかわ」は驚いた拍子にバットが回ってしまいストライクになる。
三橋は全力投球がボールとなっておどおどするが阿部がナイスボールといったので、ボールでも良かったのだと安堵する。
阿部が打者の構えから速球を意識していると見て、インの低めにスライダーを外すように要求する。
「みやかわ」は好きな低めだと手を出すがボールの変化球なので、打ち損じてピッチャーゴロとなる。

三星の織田裕行(おだひろゆき)は三橋をみて球は遅いしボールは定まらないので、ほんとに贔屓だったのだと思うがその割には打てないなとも思う。
そんな織田の心中を察したかのように叶修悟(かのうしゅうご)が、三橋の球は織田には打ちにくいかもと言い、三橋の球を打っとくのもいいと思うよと言う。
織田はその言葉を聞いて、叶は贔屓ではなく三橋を評価しているのかと思う。
バッテリーは、2番の「ひいらぎ」と3番の「よし」を三振に仕留め、三者凡退で好調な立ち上がりを見せる。
この結果を得て、三橋はキャッチャーって凄い、阿部くんて凄い人だ、と思う。

2回表の西浦の攻撃は4番の天才、田島悠一郎(たじまゆういちろう)からである。
阿部はこのレベルなら三橋を完封させてやれると思い、田島に打てよと思う。
その田島はストライクを簡単に見逃すので、阿部はイライラする。
そして、2ストライクからボールをひとつはさんできたので、阿部はキャッチャーのリードは芸がないなと思っていると、急に田島が集中力を増したので、田島はフォークを待っていたのだとびっくりする。
キャッチャーの畠篤史(はたけあつし)はそんなに後方に立っていたら叶のフォークは打てないと思っていたら、叶の投球後に田島がステップして前に出てフォークを打ち右中間を破って二塁打としたので唖然とする。

西浦ナインは初めての素晴らしいヒットにナイバッチと田島に称賛を送ると、百枝まりあ(ももえまりあ)は、ああっいいわぁと喜悦にひたる。
次の5番の花井梓(はないあずさ)はランナーを進める打撃でいいと思うが、監督の百枝が打てのサインなので、欲を出してしまう。
百枝は、硬球にまだ慣れていないので怖がってのバンドは難しいし、それに試合度胸がどれくらいあるのかも知りたいということで打てのサインを出したのである。
花井は田島のように2-1から決め球のフォークを打とうと思うのだが、あえなく三振してしまう。

ベンチに帰った花井は百枝からフォークを待ってたスイングだねと言われる。
その理由はなぜと言われて花井は打てると思ってと言うと、それはいいけど次の打席まではどうすれば打てるか考えるのよと言う。
そして、百枝はみんなに言う。田島は天才だが彼にないものもある、それは体が小さいのでホームランを打てないから彼だけでは点を取れないのだから、みんなでつなぐ野球をして点を取ること、それをしっかり肝に銘じておくようにと。
6番の巣山尚治(すやましょうじ)と7番は打ち取られて、田島は二塁に残塁となる。
花井は今度は勝つためにはフォークではなくストレートを狙うと決める。

2回裏の三星の攻撃は、4番の織田からである。
織田は叶の言葉を気にしながら打席に立つ。
阿部はマウンドに行って三橋にランナーのいないこの打席で織田のデータを取るので、打たれるかもしれないけどびびるなと言う。
またしても三橋は阿部を凄いと思って、その阿部は味方なんだととても心強く思う。
阿部は織田のその長身で腕の長い構えからどの球でも打てかつホームランを打てる4番だと判断して、インハイのストレートのボール球を要求する。
織田がしっかりと球を見たので、今度はインローのストレートのボール球を要求する。
そうするとまた織田はストレートをしっかりと見て、いまの球はなんだと思う。、
その織田の仕草から阿部はこれは誰かに見ろって指示をされたのだと思い、三星側にも三橋のくせ球を知っている者がいると考える。

そこで、ストレートを見せる必要はないと判断して、後は変化球で勝負しようとする。
カーブを見逃し次のカーブを引っ張った織田は、しびれを切らして阿部に「真っ直ぐほおってえなぁ、打たへんから」と言う。
この言葉で阿部は誰かが三橋のストレートを見ろって指示していると確信する。
しかし、阿部はインローにシュートを要求して織田を見逃しの三振に仕留める。
織田は、「打たへんゆうたのに、どケチ」と捨てゼリフを吐く。
その織田を見て、阿部はエスカレーター組でない奴はあまりやる気ないと見て、勝ったとほくそ笑む。

次は三橋にとっての最大の因縁の相手である5番のキャッチャーの畠の打席である。
三橋は当然のようにびびるが、阿部を信じて投げる。
畠はインへのシュートをストレートだと思い打ち損じて、ピッチャーフライに打ち取られる。
この畠に阿部は、3年受けてて、真っ直ぐかシュートか分かんないのかと半ばあきれる。

織田はベンチに帰ると早速、肩慣らしをしている叶のとこに行って、遅いストレートが浮いてきたと言う。
それを聞いて叶は笑って、あんな遅い球が浮くわけないだろうと言う。
織田の問いに対する叶の答えは、三橋の球は遅いストレートより速いという禅問答のようなものであった。
それは叶に言わせると、三橋の球は出だしの角度と速度が噛み合っていないということである。
普通のストレートとタイミングが違うので、手元で伸びるように感じるということである。
速いチェンジアップのようなイメージということでもある。

つまり、遅いと意識しているから手元で速いと感じそれが浮いたと感じるのである。
でも三星の中学時代のみんなは三橋の球に慣れていて打てていたと叶が言う。
織田がそれにしては今日は打ててないと言うと叶はそれはキャッチャーのせいだという。
叶が織田に何を狙っていたと聞くと、織田は真っ直ぐだと答える。
そこで配球を聞くと、織田は、真っ直ぐ、真っ直ぐ、カーブ、カーブ、シュートといって、あっと言う。
叶は織田の狙い球をあのキャッチャーに読まれたんだと言って、他のみんなもそうやって打ち取られていると言う。
そしたら、織田が打たへんから真っ直ぐ投(ほう)らして、とキャッチャーにいうたと言うと、叶は織田に勝つ気ないのかと激怒して詰め寄る
叶は、お前まで三橋をなめとるんか、4番のお前がそんなんじゃ、また三橋に負けるという。
織田は、贔屓だったんだろうと言うと、そんなの畠が言っているだけだと言う。
織田は投手として叶の方が上だと思っているので、叶の言葉に面食らう。
叶は、俺に勝たせてくれと織田に懇願する。

三橋は6番の「かどた」も三振に取り、思わず右手がガッツポーズを取るが、調子に乗っていると思われたくないのでその手をすばやく引っ込める。
しかし、そのピッチングはナインから「ナイピー」と称賛される。
三橋はベンチに帰ると、阿部に「阿部くん、俺、ピッチャー楽しい、マウンドが楽しい、また登りたい、俺」というと阿部も三橋に「俺もキャッチャー楽しいよ」と言う。
それを聞いていた百枝は「あっははは、まだ試合は序盤だよ、ほんとに面白いのはこれからだからね」と言う。
三橋は、まだこれからいっぱい投げられるんだ、いっぱいと思う。

(5)
織田裕行(おだひろゆき)は、叶修悟(かのうしゅうご)が三橋廉(みはしれん)と投げ合って勝つことに凄い意気込みを持っていることに気づく。
叶は3回表を三者凡退に抑える。
百枝まりあ(ももえまりあ)は畠篤史(はたけあつし)のリードは単調だけどテンポが速くてリズムが良いので打ち崩しにくいと思う。

3回裏、9番の叶の打席になる。
阿部隆也(あべたかや)は叶の仕草から、叶が三橋に対して真剣になっており、その分力んでいると読んで、誘い球を投げさせる。
案の定、力の入っている分、叶は力んで内野ゴロとなるが、叶はなんとか生きようと一塁にヘッドスライディングをする。
それを見た畠は、練習試合でヘッドスライディングすんなよ、怪我したらばからしいせと言うと、叶はむっとして、こっちはまだノーヒットなんだぞ、お前こそもっとまじめにやれよ、と言い返す。
お互い険悪な感じになるが、ここは織田が入ってことなきを得る。

4回の表、叶はヘッドスライディングや畠と言い争いの影響か、息が荒い。
その為に、叶は力が入りすぎて、2番の沖一利(おきかずとし)にストレートの四球(フォアボール)を与えてしまう。
ここで、百枝は、阿部はシニア出身だから硬球に慣れていて怖がらないからとバンドを指示する。
阿部はきれいに一塁側にバンドを決めて、沖を二塁に進塁させる。
これで、スコアリングポジョンになりもっとも頼りになる4番の田島悠一郎(たじまゆういちろう)の出番となる。
畠は一塁が空いているので、歩かせてもいい感じで外角のくさいとこを要求する。
そんな球に対しても、田島は右中間が空いているのを見ると、引っ張って見事に右中間を真っ二つに割る。
二塁ランナーが帰り、1点を先取する。田島は連続の2塁打である。

この光景を三橋が食い入るように見ているので、阿部は叶に同情してないかと聞くと、三橋はしてない、ちょっとしかと答える。
ちょっとという言葉を聞いて、阿部は心の中でこいつと思う。

次の打者は花井梓(はないあずさ)であるが、畠はこのままでは押さえきれないと考えて、叶に最初からフォークを要求する。
しかし、そのフォークを畠が後逸してしまい、田島は三塁に進塁する。
それを見て花井は三塁に走者がいるのでもうフォークは来ないとみて、狙い球をストレート一本に絞る。
その通りにストレートが来たので、花井が強振すると、ボールは外野飛球となり、俊足の田島はなんなくタッチアップでホーム(本塁)に帰り、2点目が入る。

叶は余計に力んで6番の巣山尚治(すやましょうじ)にまたしてもストレートの四球を与えてしまう。
たまりかねた織田はタイムを要求して、内野をマウンドに集めて、叶を落ち着かせようとする。
旧三中の者が、あの三橋だから点を取ってやるというと、叶は怒って、いいかげんにしろよ、と言う。
叶は、何度も言ってるだろう、三橋は良いピッチャーなんだよ、俺たちはいま三橋にパーフェクトでやられてんだぞ、と言う。
それでも、旧三中の者が、あの三橋がいたから勝てなかったと言うと、叶はついに切れたという感じになって、叶は勝てなかったのはお前らのせいだろう、お前らが手を抜いていたからだ、と言う。
畠が手を抜いたのは最後の方だけだと言うと、叶は三橋が実力を発揮できなかったのは畠、お前のせいだ、と言う。
しかも、叶は畠に、俺たちが負けていたのは本当はお前にあるんじゃねえのか、とすら言う。
それを聞いて、旧三中の者がそれはあんまりだ、畠は叶の為に悪役をやっていたと、取り成す。

内輪もめで収拾がつかなくなった感じの時に、織田がみんなの頭をグローブで軽く叩き、落ち着けと言う。
織田は贔屓もあっただろうが叶の言うことも分かると言って、それにしても畠には言いすぎだと言うと、叶は畠に謝る。
そして、叶は、お前たちが三橋をなめてる限り、今日も勝てない、俺が三橋より上なら俺を勝たせてくれ、と言う。
それに対して、畠は今日勝って叶が三橋より上だということを証明するために、俺と織田で逆転してやるから、安心して投げろ、と言う。
これで、一件落着して、叶を落ち着きを取り戻す。

それを羨ましそうに見ている三橋に、阿部は円陣に加わりたいのかと聞く。
三橋は見とれていて阿部の声が聞こえない。
阿部はむかついて大声を出す。
やっと阿部の声に気づいた三橋はおどおどして倒れる。
阿部は、三橋は元のチームに戻りたいんだ、そしてそれが三橋にとって最高の状態なんだ、と思う。
しかし、阿部は、俺だっていい投手が欲しい、大バクチで入った無名の公立高でこんな投手を見つけたんだ、絶対手放したくない、それに勝つためには三橋だって俺と組んだほうが良いはずなんだ、と思う。

7番は叶に三振に討ち取られて、西浦ナインは2点を守る4回裏の守備につく。
百枝は阿部を呼び止めて、4番の前にランナーを出すな、そして三橋を頼む、と言う。
阿部は、そうだ、三橋は西浦に必要なんだ、この試合であいつに俺を認めさせてやる、元のチームメートたちよりも俺を選ばせてやるぜ、と意気込む。

(お前のキャッチャーは俺だ)
(投げるよ阿部くん、力いっぱい、全力で)

(6)
三橋廉(みはしれん)は4回裏も三者凡退に抑える。
叶修悟(かのうしゅうご)も力みがとれて5回表を三者凡退に抑える。

そして、阿部隆也(あべたかや)と三橋のバッテリーは5回の裏、三星の4番、織田裕行(おだひろゆき)の2回目の打席を迎える。
1球目は外へのスライダーをファウルする。
織田は、ランナーがいなくて点を取らなくてはいけないということで、ホームランを狙っているので、好きな外角は振れ過ぎて(力んで)ファールになると認識する。
2級目は内(なか)に入ってきたので、今度は振り遅れてファールとなる。
外、内と攻められたので、三橋に対してコントロールが良いというより、上手い具合に荒れてると思う。
織田に言わせると、そんなコントロールをできる投手はいないということである。
織田は、打席で1球遊ぶか、速球くるか、変化球くるかと迷ってしまい、来たカーブに手が出ず、見逃しの3球三振に終わってしまう。
織田は、打席でもの考えている時点で負けや、と反省する。

阿部は、4番の織田を見逃し三振に取ったので、ご満悦で、投手にとって見逃し三振は最高に気持ち良いことだから、俺といればもっとこの気持ち良さを味あわせてやる、と思う。
忘れるなよ、お前の力を引き出してやれるのは俺だからな、とも思う。
ここもバッテリーは三者凡退に抑える。

この状況に三星の代行監督は、どうして1本も打てないのかと頭をかかえる。

6回の表、2番の沖一利(おきかずとし)が凡退した後、3番の阿部が四球を選ぶ。
ここで4番の田島悠一郎(たじまゆういちろう)ということで、またしても西浦はチャンスを迎える。
そうすると、驚いたことに、三星は一塁が埋まっているのに田島を敬遠した。
これを見て阿部は、こいつらいつの間にか本気になっている、と思う。
これに、田島は、ちぇっ、打数が減ったと残念がる。

こんな状況に次打者の花井梓(はないあずさ)は、くさることなく田島はそんだけの打者だと冷静に判断して打席に立つ。
しかし、花井の打球はサードゴロとなって、阿部が三塁フォースアウト(封殺)となる。
アウトになった阿部がベンチに戻ってくると、三橋が防具を持って迎え、惜しかったね、まだ点取れそうだねと言うと、阿部は叶が打たれてもいいんだなと毒づく。
三橋は、阿部くん、誤解しているよ、俺は決心して三星を出てきたんだから、今はみんな(三星)の敵なんだ、と思う。
阿部は、へたにつつくと里心がついちまうな、結果を出すことに集中しょう、勝利の気持ち良さに逆らえる投手はいねんだ、と思う。

西浦は6回の裏も三者凡退に抑える。
三星も7回表を三者凡退に抑える。

そして、7回の裏の三星の攻撃は1番の「みやかわ」から始まる。
一方、叶は代行監督から100球までだという球数制限を告げられる。
ここで、織田が叶に、三橋に負けている理由を聞く。
それに対して、畠篤史(はたけあつし)は負けてないと言うが、客観的にものを見れる織田は俺ら手を抜かんでは三橋を打てへん、と言う。
それに対して叶はまたしても禅問答のようなことを言う。
織田に投手の条件を聞く。
織田がスピードかコントロールかと聞くと、叶は違うと否定して、その者に投手が務まるかどうかのようなことだと言う。
織田がちゃんと考えたことないと言うと、叶は、「俺は1試合投げきれるくらい投げるのが好きなことだって思っている」と言う。
それを聞いて織田は、どっちのがより好きとかいう抽象的理由かと疑問を投げかける。
叶は好きってのは集中していることだと言う。

そして、叶は三橋は中2の夏くらいから試合中の失投がないと言う。
失投とはどのレベルだと織田が聞くと、叶は思った通りの球種とコースを1試合通して投げられることだと答える。
織田がそれに対して疑義を唱えると、叶は三橋は死球はないし四球も癖のある審判のとき1個出しただけだと言い。三橋の練習用の的が9分割だと言う。
それを聞いて織田は三橋がコントロールして「なかそとなかそと」投げているのかと驚くが、信じられなくて良い感じに荒れとるだけだと言う。
しかも、叶に対して、「投手やってる奴が夢みたいなこというなよ」と言って、打者の打ちづらい球は投手だって投げづらいんだと言う。
そしたら、畠がそれそんなに難しいことなのかと簡単に言うので、織田は驚愕して畠に詰め寄る。
織田は、そんな投手めったにいないと言う。
ここでやっと叶は、自分が三橋は凄い投手だと言っていたことが分かる者がいたので、したり顔になる。
それでも、畠は織田に叶に丸め込まれるな、球自体は遅いのだから、と言うと、叶は諦めたように「この問答も何度やったか」と言う。
そうすると、それを聞いていた代行監督が、1回だけ三橋を打つ方法があると言う。

三星ベンチがそんな問答をしている間に、7回裏の三星の攻撃は2アウト(二死)になり、阿部はあと一人打ち取れば7回をパーフェクト(完全)で終われるとほくそ笑む。
しかししかし、好事魔多しということか、3番の「よし」の打った平凡なレフトフライを水谷文貴(みずたにふみき)が目測を誤り後逸してしまう。
阿部はパーフェクトが無くなったので切れそうになるが、エラーなのでまだノーヒットノーラン(無安打無得点)があると気持ちを切り替える。

ここで打者は4番の織田である。
阿部はこの試合での織田への配球のおさらいをして、この打席の織田を打ち取る配球を組み立てる。
それは、織田は真剣にやっても真ん中から逃げていく球は追えないということで、変化球で「なかそと」に揺さぶれれば打ち取れるというものである。
それは織田も認識していることだった。

代行監督が次ぎどこに来るか分かればお前なら打てるだろうと言うと、織田は分かっているだけでは打てないと言う。
それは、前の球の残像が残っているうちに対角線上に厳しい球が来るから体が反応しきれないと言う。
そうしたら代行監督は、残像など残さなければいいと言う。
それは、1球目は目をつぶって振り、その後捕手のミットを見て来た球の軌道を確認したら、次来る球を予測して打つというものであった。
ミットを見ると「そと」だったので次は「なかにシュート」と織田は予測する。

三橋は織田が目をつぶってバットを振ったのに気づいた。
阿部のサインは「なかにシュート」であった。
それを見た三橋は、投手の直感で打たれると思うが、阿部のサインに首なんか振れないということで、サイン通りに投げる。
読み通りの織田の打球は、センターの花井の頭上を越える。
一塁ランナーの「ヨシ」が帰り、1点を返す。
打った織田は三塁を落しいれる。

阿部はパーフェクトもノーヒットノーランも、完封さえ消えたと呆然となる。
阿部は織田と勝負したことを悔やむ。
次の打者は5番の畠である。
畠は阿部にここまで芯をはずされて凡打だが、叶のためになんとしてもここで打ちたいと意気込むが、阿部のリードをまったく読めないと嘆く。
そんなおり、動揺している三橋が癖を出す。それはストレートを投げる時に右手の親指と中指をこすり合わせることだった。
初球の球種がストレートと分かれば、いままで三橋の遅いストレートを打っている畠なので、ドンピシャリとばかりに場外ホームランを打つ。
これで2点が入り、三星は3対2と逆転する。

三橋はがっくり来て、うなだれたので、百枝まりあ(ももえまりあ)は三橋が崩れると思って伝令を用意するが、三橋が立ち直ったので、この子の投げることへの執着はたいしたもんだ、と感心する。
阿部は自分の配球が間違っているのではないかと動揺する。

(7)
そんな阿部隆也(あべたかや)を見て、百枝まりあ(ももえまりあ)は、自分(阿部)がショックを受けて投手への配慮を忘れているようだと、まだまだだと思う。
それでも、6番「かどた」は外野フライに仕留める。

三橋廉(みはしれん)は自分のせいでまたチームが負けると思いベンチに入ることが出来ず、ベンチの横で落ち込む。
それを見た阿部は、俺の配球で打たれても俺が打たれるわけではない、痛い思いをしたのは三橋だと思い、三橋に「ごめん」と謝り、点を取られたのは俺の責任だと言う。
「お前はよく投げてんだ、顔を上げろ」と阿部が言うと、三橋はやっと顔を上げて阿部を見る。
三橋がなんで謝るんだよと問うと、阿部は俺が欲を出してノーヒットノーランを狙ったからだと答える。
三橋がなんでと聞くと、阿部は三橋が三星に未練たらたらなのではっきり勝ちたかったと言う。

その時、百枝が1,2,3番を呼ぶ。
百枝は3人に四番の田島悠一郎(たじまゆういちろう)が敬遠されないためにはどうすればいいかと聞くと、3人は塁に出て塁を埋めると答える。
百枝はそのためには、体力を消耗している投手の叶修悟(かのうしゅうご)を狙えと指示する。

1番のセカンド栄口勇人(さかえぐちゆうと)が打席に立つ。
栄口のこの打席の目的は叶に球数を投げさせることである。
1球目はそとへの際どい球がボールの判定になる。栄口はもうけたと思い、畠篤史(はたけあつし)はなんでだと思う。
2球目はフォークだが栄口は良く見て2ボールとなる。ここで畠は栄口が待球していると気づき、これなら2ストライクまでは簡単に取れると思いストライクを要求する。
しかし、栄口は待球を読まれないために、このストライクの球をファールする。
これを見て、百枝は栄口は自分の指示を良く理解していると褒め、ご満悦である。
2-2から畠はフォークを要求するが、これも栄口は見送り、ボールとなる。
結局、栄口は四球(フォアボール)を選び一塁に出る。

叶は気合では誤魔化せなくなったと自覚し実践ではこんなに消耗するものかと思い、また改めていつも完投している三橋は凄いと思う。、
消耗し動揺した叶は、2番のファースト沖一利(おきかずとし)に死球(デッドボール)を与えてしまう。
3番のキャッチャー阿部は、畠がミットを真ん中に構えているので、待球だと思い込んでいると読んで、初球のストライクをセンター前にはじき返す。
これでノーアウト満塁となる。

こうしてお膳立てが整い、次打者は大望の4番のサード田島である。
田島を迎えて、三星の内野陣はマウンドに集まる。
そこで、叶は畠に深く握っていいかと聞く。
叶は、ここまでは畠が落差の大きいフォークを捕れないので握りを浅くして、落ち具合を加減していたのである。
畠は意地にもなって止めればいいんだろうと言う。
田島はフォークが来たのでもらったと思ったが、空振りをしてしまう。
百枝はこのフォークなら見逃せばボールになると思って、田島に待てのサインを出すが、田島はフォークを打つことに集中していて百枝の方を見ない。
2球目も空振りするが、田島はタイミングを計ったので、次ぎ打てると確信する。
と思ったら、バッテリーはフォークではなくチェンジアップでタイミングを外しに来る。
しかし、ここは天才田島、みんなの願い通り踏ん張って、ライトまで飛球をとばす。
3塁ランナーの栄口がタッチアップで帰って、3対3の同点とする。
3塁コーチは二塁手の肩が弱いということで沖にホームに突っ込むように指示を出すが、ここは二塁手が意地を見せて返球しホームで刺す。

三橋がまだベンチの横で落ち込んだままでいると、田島が来てノーアウト満塁だったのに1点しか入れられなかった、四番としてはかっちょ悪いけどベンチに帰れないことはないといって、三橋にベンチに戻るように促す。

2アウト(二死)になって、次は5番のセンター花井梓(はないあずさ)である。
西浦のみんなは花井に打ってくれと願う。
畠はフォークでなら花井を打ち取れると思って、フォークを要求する。
それに対して、花井はセーフティバンドをする。
球は叶の前に転がるが、叶はスタミナの消耗から踏ん張りきれなくて一塁に投げられず、その間に三塁ランナーの阿部が帰って、4対3の逆転に成功する。
叶は己に腹を立てるが、点を取られたことをナインに謝るようなことはしないので、織田裕行(おだひろゆき)は叶のようなお山の大将タイプの投手は好きだと思う。
百枝は、みんながそれそれ考えて攻撃したので、またまたご満悦である。
三橋は田島が引きずってきたので、やっとベンチに入る。

そして、そのままの点差で、9回裏がやってくる。
阿部がマウンドで三橋に指示を出していると、三橋は阿部のサインに首振るつもりはないけどと言って、4番の織田が目をつぶっていたことを言う。
そのことに、阿部があきれて怒りの表情を見せると、三橋は口答えをしたから怒っていると思う。
阿部は、なんでその場で言わないんだと怒り、そのことから織田には揺さぶりが効いていなかったから打たれたのだと納得する。
阿部は再び自分の配球に確信を持つ。
2番、3番を内野フライに仕留め、4番の織田には1球目速いストレートを見せるが、これが運良くストライクになり、次は遅い球でファールにして2ストライク後、あのくせ球のストレートで三振に取り、歓喜のゲームセットとなる。
三橋は、西浦でエースになると誓う。

西浦ナインは帰るために車待ちをしていると、三橋の前に畠や叶たち三星中時代のチームメイトが来る。
三橋は逃げるが、阿部が捕まえて三橋を畠たちの前に連れてくる。
阿部は、勝ったんだから何言われても三橋は三星に戻らないと願いを込めて思う。
畠は、三橋の中学時代を俺がめちゃくちゃにしたと謝ると、他の旧チームメイトも謝る。
畠は、「償うチャンスをくれないか、戻ってこいよ」と言う。
阿部は、戻らねぇって、はっきり言え、いってくれ三橋、と独白する。
三橋は、小さな声で、「も・ど・ら・な・い」と言う。
それを聞いて、叶は何でだ、みんなお前の力を認めたんだ、と言う。
三橋は、エースは叶なのに俺がマウンドを降りなくてみんなの野球をぶちこわしたけど、今日は来て良かったと言う。
それは、今日みたいにずっとみんなと野球したかったからだと。
そうすると、叶が野球したといっても敵同士じゃないかと、不満げに言う
そして、一人で寂しくないのかと聞くと、三橋は西浦のみんなを振り返り「寂しくないよ」と答える。
叶は、そんなことを言われたらこっちが寂しくなると思う。
畠はお互いがそれぞれのチームで動いていると叶に言う。
それを聞いて、三橋はまた試合しようと申し出る。
叶は三橋の前に歩み出て、「絶対に、な」と言う。
畠は三橋のストレートの癖を指摘した上で、でもそれでも叶の方が三橋より上だと言う。

西浦のみんなが合宿所に帰って片付けをしていると、三橋は部屋の奥に鎮座しているので、阿部が三橋に近づくと三橋は座ったままで寝ており、そのままそこに横たわる。
阿部は百枝にこのまま寝かせておいていいかと聞くと、百枝は風邪ひかないように布団で寝かすように言う。
そして、百枝は阿部に「この安心は、阿部くんがあげたんだよ」「阿部くんが三橋くんに信頼されたってこと、捕手が投手に尽くした分を、投手は信頼で返すのよねぇ、信頼されるっていいもんでしょう」と言う。

阿部は「こっちからの一方通行じゃないんだ、俺は3年間、お前に尽くす」「西浦を選んで良かったって、必ず思わせるからな」と独白する。

こうして初夏の合宿は終わり、夏に向かって新しい胎動が始る。


☆所感

阿部隆也(あべたかや)は、試合に勝つ方法を知っているといっていいでしょう。
とはいっても、阿部は監督ではなく一レギュラーの捕手なので、試合全体やナインを掌握しての勝ちではない。
そこまでの技量はまだないし、仮にあっても監督ではないので、そういうことはできない。
阿部に出来るのは捕手という立場を使うことである。
野球は点を取られなければ、負けることはない。
まず阿部はこれを貫徹しようとする。
そのためには、打者を打ち取ることである。
打ち取るためには、投手が打者の打てない球を投げることである。
打者の打てない球とはコントロールのある豪速球と相手の弱点をつく配球である。
両方があることが理想であるが、片方だけでもかなりのことが出来る。

阿部は自分が相手の弱点をつく自信があるので、配球で打者を打ち取り点を与えないことを第1の主眼にする。
そういうことを思っていると、球は遅いがなんと驚くべきことに自分の思った通りにコントロールしてくれる三橋廉(みはしれん)に出会う。
その三橋のコントロールは九分割という投手の理想といえるほどの素晴らしいものであり、また変化球もありストレートもくせ球なので、阿部は心の中で狂喜乱舞する。
この三橋がいれば、阿部の理想とする野球が出来るのである。

阿部の理想とする野球はデータ野球である。
相手のデータさえあれば阿部はすべての打者を抑えることが出来るという自信がある。
阿部は一試合全体を見て、配球をする。
一試合9インニングを3分割して、3イニングずつ序盤、中盤、終盤とする。
野球の打者は9人なので、最低3イニングで一巡する。
だから、序盤でデータ照合を行い、中盤で揺さぶりをかけ、終盤で締める。
阿部は上位概念思考(演繹的思考)なので、常に考えているのは完全試合(パーフェクトゲーム)である。
その完全試合を目指してデータを下に配球を決める。

しかし、実際(現実)には完全試合なんてのは奇跡といっていいくらいにしか起こらない(出来ない)ものである。
だから、阿部の理想は常に現実の試合で崩れるといっていいと思う。
ただ、この阿部の理想は理論なので問題ではない。
理想は理想であって現実ではないということを分かっているということである。
この理想は考えの基礎となるものである。

この完全試合が崩れても、それに動揺して何かを行うということではない。
完全試合が崩れることを想定しての完全試合である。
つまり、打者が何らかのことで塁に出たり、点が入ってもこの完全試合の理論が変ることがないということである。
ソストウェアなどで思考されるメインルーチンとインタラプト(割り込み)の関係に似ているといえよう。
ソフトは、普段はメインルーチンで動いているが、何らかの要求(割り込む)があるとそちらのルーチンに行って処理をしそれが終わると、またメインルーチンに戻ってくるということである。
何かの要求があるとそちらの方にいって暴走するということはない。
これと同じように完全試合というメインルーチンがあって、打者が塁に出たり点が入ったら(割り込み)、その対応のルーチンに行って処理をして、塁上に誰もいなくなるとまた完全試合のルーチンに戻るのである。
だから理論的には累上に走者がいようが点が入ろうが動揺することはない。

まぁ、実際的(現実的)には、理論は完璧であってもそれを運用する人間は完璧ではないので、試合毎にその割り込みルーチンのバグが見つかるということになるのですが。
つまり阿部が予期しないことが次から次へと起こって点を取られるということもある訳だ。
当たり前といえば当たり前のことが起こるのであるが、阿部は己(の理論)に自信と信念と野心があるので、それをまた乗り越えることができるといえよう。

それ故に、阿部の(要求する)1球はただの1球ではないです。
全体の中の1球です。野球人生における1球なのです。
過去からの1球であり、未来に向けての1球なのです。
相手を打ち取って試合に勝つということで、すべてつながっている1球なのです。
それが配球であり組み立てなのです。

さて、この阿部の理論を支えているのは、データ分析能力である。
そのデータを活かせるということでは、野球で勝つことへの類希(たぐいなれ)な能力があるということだろう。
人がそのポジションを選択するということはおそらく様々だろう。
阿部の場合は、勝つために点を与えないということからの選択かもしれない。
そのための積極的な選択は、投手か捕手だろう。
究極的にはバッテリー(投手と捕手)で打者を全員三振に取れば済むのである。
巨人の創世期の投手で沢村栄治という豪腕投手がいたのですが、あまりにもすざまじい投球で三振を取るので、野手が試しに目をつぶって守っていたら、結局、三振で終わってしまったというエピソードを聞いたことがあります。
三振を取れれば野手は要らないのです(笑)

阿部としては投手か捕手かの選択があるということになるが、阿部の才能からしたら捕手の方があっていたのであろう。
投手は基本的に投げるということに全神経を使うから、たとえ自らが配球を組み立てられる能力があったとしてもそれでは負担があまりにも大きいだろう。
そういうことを考えれば、捕手は受けるということなので、そのデータから配球を考えるということでは、全神経を配球に使っても問題ないということになる。

そこで、データを分析して配球を考えるということになるのであるが、データはあくまでデータであり過去の情報である。
だから、最初の3イニングでそのデータの真偽を検証するということになる。
それで、真偽が分かったらそこから3イニングは相手を揺さぶって打ち取る。
そして、その6イニングで相手の能力を見極めて締めるということになる。
仮にデータがない時は、最初の3イニングをデータの収集に使うということである。
このデータがない時は、過去の経験やその打者の言動から推測することになるが打たれるということもあるだろう。
まぁ、これがデータ野球の限界でもあるのであるが。
豪速球なら力でねじふせることができるので、データとかはあまり関係ないということである。
極端なことをいうと、打者は真ん中に来ても打ち損じるということである。

ただ、阿部の場合はそういう豪速球より配球で相手を打ち取ることに快感(喜び)を感じる捕手ということである。
捕手にも色々あるだろう。
畠篤史(はたけあつし)などは、そういう配球より豪速球の方を好む捕手だから、球の遅い三橋より球の速い叶修悟(かのうしゅうご)の方が上ということになる。

ここらへんを思うと、やはり人の出会いがスーパーということだろう。
別に畠が悪いということではなく、それは畠の捕手ということの好みである。
だから、三橋は畠の前ではやはり良い投手ではないのである。
なぜなら、畠はデータを分析して配球で勝負しようというような考えが主流ではないからである。
ここらへんは、投手と捕手、どちらが主導権を取るということもあるだろう。
阿部のように勝つための自分の理論があるものは、どうしても配球で勝負したいだろう。
なぜなら、阿部の要求した通りに投手が投げたなら、その打者を打ち取れるという確信(自信)があるのだから。

そういうことでは、阿部にとって球は遅くとも抜群のコントロールを持っている三橋は理想の投手なのである。
だから、三橋は阿部と出会って初めて自分の能力を生かすことが出来るのである。
いくら優れた能力があってもそれを生かす環境がなければそれは宝の持ち腐れとなる。
叶だってもの凄く切れのある(落差のある)フォークがあるが、それを畠が捕れないということで封印しているわけである。
ほんと、人との出会いは重要である。
三橋のようにほんとに素晴らしいコントロールを持っていてもその価値に気づかない場合もあるし、叶のフォークのようにその能力を分かっていても使えない場合もある。

まぁ、三橋の場合は己の性格ということも大いに起因しての能力の未見ではあるのだが。
自分自身でちゃんと投手というのは、たとえ球が遅くともコントロールと配球があればそれなりに打者を抑えられるという自覚があれば、もっと改善できていたのであるが。
自己主張できない性格、自信を持てない性格、故に起こっているともいえよう。
しかし、わたしからいえば、自信がないのに努力を惜しまないとかいうのは凄いと思ってしまうのですが。
本当に本当に、投げることが好きというしかないといえる。

そういうことからいうと、阿部でないと三橋の良さを引き出すことはできないともいえる。
阿部は三橋を意識的に求めていたのである。三橋は阿部を夢(無意識)の中で求めていたといえる。
だから、阿部は三橋を絶対に手放したくはないだろう。
こういう人と人との出会いは、一種の奇跡といえるだろう。
プロ野球などでも、トレードなどで他球団に行って活躍したりするのはこういう人との出会いもあるのだろう。

所変われば品変る、である。
三星中学すなわち畠にとっては、贔屓で投げているだけの球の遅いろくでもない投手だったのが、ここ西浦高校すなわち阿部にとってはこの上もない宝である。
コントロールが良いといっても、コントロールが良いことが上位概念ではない。
コントロール良く相手の狙っているとこに投げたらそれはまずいということになる。
上位概念としては配球すなわち相手の弱点が分からなくていけないということである。
ここは打てないとかこういう揺さぶりに弱いとかいう相手の弱点が分かって、その弱点を攻めるにはコントロールが良くないといけないということである。

阿部はデータからあるいは打席に立った打者の言動からそういう弱手を読むことができるのである。
そういうことになったら、投手がコントロール良く阿部の指示通りの球を投げてくれさえすれば、すべての打者を打ち取れるということである。
反対に、畠はそういう相手の弱点を見つけることがそれほど得意ではないが故に、投手の能力すなわち速い球や切れのある変化球を求めるということになるのだろう。
だから、阿部は三橋が宝で、畠は叶が宝ということである。
各々が自分の能力をより出せる相手といえるだろう。
良いとか悪いとかではなく相性なのである。
人間は不完全で有限な存在なので、これはしかたなく起こることである。
何事においてもすばらしいパートナーに出会えるというのは、ほんと奇跡に近いものがあります。必然的に起こることは本当に少ないでしょう。

そういうことから、畠にとっては叶の方が扱いやすいといえる。
叶は三星中学時代から唯一、三橋の能力を認めていたくらいの野球に対する賢さがある。
織田裕行(おだひろゆき)に対しても三橋のくせ球やコントロールの良さや阿部のリードをちゃんと説明ししている。
こういうとこから、叶は自分でも打者に対して配球を組み立てることができる。
それに対して、三橋はそのくせ球やコントロールがありながらその自分の能力にも気づかないくらいだから、とても打者への配球の組み立てなどは出来ないといえる。
ということで、配球の組み立てがあまり得意でない畠としては叶の方がずっと頼りになるのである。
まぁ、三橋の場合はその性格もあって能力が分かりずらかったともいえるのだが。
三橋はどちらかといえば、投げるのが好きということ以外はないといえるからそれもしかたないだろう。
相手を打ち取るために投げるというようなことではないのだから。

しかしながら、いくら三橋がコントロールが良くても球が遅いのではまた限界もあるということになる。
つまり、遅い球のままだと縦横(上下左右)の変化は出来ても、緩急(前後あるいは遠近)の変化は出来ないので慣れれば打ち頃の球になるということである。
だから、三星中のナインは三橋の球を単に遅い球としてなんなく打っていたのである。
ただ、高校野球ということでは、縦横の変化(配球)だけでもそれなりに抑えることが出来るということである。
なぜなら、一度対戦した相手とまた対戦する可能性がとても小さいからである。
1年間で春夏秋と公式戦があってもトーナメントだから、対戦する可能性は年3回ほどしかない。
3年間(正確には2年半)の野球生活があっても1年毎にチームの構成メンバーは変るので、新しい者はそれに慣れるまでには時間がかかるということになる。
また弱点というものは3年くらいではなかなか矯正できないともいえる。
おそらく、そういうことも計算しての阿部のコントロールだけで相手を抑えることができるという目論見なのであろう。

しかし、試合をもっと経験している監督の百枝まりあ(ももえまりあ)は、緩急(前後あるいは遠近)がないと抑えるのは難しいと思って、三橋にもっと速い球を投げることを教え要求する。
この速い球は見せ球で良いのである。
速い球もあると思うだけで、遅い球にタイミングを合わせるのがちょっとでもずれればもうけものなのである。
配球というのは狐と狸の化かし合いみたいなものであり、阿部は勝つためにそういうことをするのが無性に好きなのである。
阿部には真っ向勝負なんていう思想はどこにもないといっていいだろう。

阿部の重んずるものは、道義などではなく勝つための方策という実利である。
そういうことでは、理論(理想)を持った現実主義者といえる。
(中国の紀元前の秦の政治家の商鞅(しょうおう)のようなタイプなのかもしれない)

極端に言うと、阿部は戦うこと勝つことが好きで、三橋は投げることが好きといえる。
それが野球という競技(スポーツ)で表現されているといっていいだろう。

ところで、三星の織田も賢い選手といえるだろう。
叶が三橋のコントロールの良さをいくら言っても、三星中学のナインは分からなかったけど、織田は叶から聞けばその凄さをすぐに分かるわけだから。
織田がいうように、普通はそういう風(なかそとなかそとという具合)に投げ分けられない。
それは邪念が入るから。
三橋は無心で投げているといっていい。
極端に言うと、投げることが好きで投げているに過ぎない。
もし、三橋が配球を意識して投げたら、織田の言うようになるだろう。
そこには打者を打ち取るために投げないといけないという邪念が入り、当然、力むようなことが起こるから。
今の三橋は、そういう配給の意識はなくて、ただ阿部を信頼して阿部の構えた(要求した)とこに投げているだけである。

もちろん、コントロールを身につけるために血のにじむような努力は当然あるのであるが。
その努力を実際の試合で出せるのは、そういう無心があるからである。
だから、阿部との出会いは三橋にとってその力をもっとも発揮できる出会いなのである。
何も考えなくて阿部を信頼して投げればいいのだから。

こういうのは織田が打席に立った時、打席に立った時点でものを考えているようだとダメだというのと同じである。
つまり、打者も打席に立ったら狙い球を打つということだけに無心にならなければ打てないということである。
カーブのような緩い球を1球でも見せておくと、普通の打者は打席で速い球がくるのか遅い球がくるのか考えてしまい(迷ってしまい)、打つことに集中できないのである。
だから、打席に立ったらストレートを打つとか決めて、それをただ打つということである。
とはいっても、狙い球を決めたからといって、必ずしも打てるわけではない。
それは花井梓(はないあずさ)が叶のフォークを打てなかったことでも分かる。
また、織田がいうように狙い球を決めても前の球の残像があって打てないということもある。

阿部はこういうことを知っているから、揺さぶって打ち取ることが出来るのである。
つまり、弱点というのはまたプレーの限界ということでもある。
阿部はその打者がどのようなプレーをどれだけ出来るかを知る術(すべ)を知っているということである。
これが阿部の類希な能力である。こういうことに関しては天才といえるだろう。
故に自分がその相手のプレーの上をいく(出し抜けば)勝てるということである。
ここまでの話は普通の打者(あるいは投手)での話である。

天才にはこういうことは通じない。
それは田島悠一郎(たじまゆういちろう)が証明している。
フォークをステップして打ったり、フォークを待っていて、チェンジアップを打ったりできるのである。
これは打つ時には無心(打つことに迷いがない)になれるからである。
理屈ではない。
それが出来るから天才といえる。
天才とは直感的にものの本質が分かる者ともいえよう。
努力は才能に勝てない、これは本当である。
でも、心配することはない。
天才は希にしかいないから天才と呼ばれるのだから。
だから、普通は三橋みたいにいかに努力したかで結果を出せるということである。
ただし、その努力が報われるのは、今回の三橋が阿部に出会ったように出会いが大きな部分をおさめるともいえるだろう。
努力というのはそれを認めてくれる人がいてこそ輝くともいえるだろう。

ちなみに、天才は常に結果を出すので黙っていても誰もが認めてくれる。

考えることと無心になるということは一見、矛盾しているようにも見えるが、これは投げるまでは打つまでは、打者を打ち取るためにどうすればいいか投手を打つためにどうすればいいかということを考え、投げる時打つ時は、その考えたことを迷いなく実行するということである。
投げる時や打つ時に、打たれるかもしれないとかコントロールできないとか打てないかもしれないとかどんな球がくるか分からないとかいう迷いや雑念をなくして、ただ投げる打つということに集中するということである。
このことは、心技体が一体になっているから出来ることだろう。
天才はそういうことがしばしば自然に起こる(出来る)といっていいのだろう。
普通のものは、そういう状態を意識して練習して心技体に覚えこませなければならないだろう。
そういうのは時間がかかるといっていいだろう。
しかし、時間さえかければ天才のそういう状態に近づけるといえるだろう。

花井はフォークを打てなかったのであるが、百枝がフォークを狙っていたのならそれでいいというのはそういうことである。
無心で打っても打てなかったのはフォークを打つ技(技術)が足らなかったということである。
つまり、今の花井ではフォークを打つためには心技体が一体ではなかったということである。
だから、花井は今の自分にはフォークが打てないということで、次は今の自分に心技体が一体であるところのストレートを狙いにいくと決めるのである。

ところで、こんなに勝つための戦略・戦術を持った頭脳派の阿部がなぜこんな硬式野球部を新設したばかりの学校にきたのだろうか。
阿部自身は、大ばくちでこの学校にきたということである。
ということは、阿部はシニア時代、特に名の知られた選手ではなかったということなのだろう。
そもそもが捕手のリードというのは、簡単には目に見えないものである。
打たれても抑えても、その評価は大概は投手ということである。
捕手のリード云々などといえるのはよっぽど目の肥えた者か当事者でないと分からないだろう。
だから、捕手は女房役といわれる。
また、阿部の理論を実行するには、投手のコントロールというのがその要である。
シニア時代にそういう投手がいなかったということもいえるだろう。

あと、野手が注目されるのは、その守備力と打撃力である。
その守備力も捕手ではあまり見せ場がない。
内野手や外野手ならば、ライナーを捕ったりダイビングキャッチをしたりのファインプレーをしたら守備力があると評価させるかもしれない。
でも、捕手にはそういう機会は少ないだろう。
とはいっても、野手の守備力も本当のファインプレーは打者のデータを元に、守備位置を変えて守るということだろう。
そうすれば、定位置ならダイビングキャッチをしなければならないような球でも普通に取ることができる。
こういう頭脳派のプレーというのは、見た目にはなかなか分からないといえる。
まぁ、逆に言うと、だから頭脳派は相手を翻弄することが出来るということなのである。

阿部の打撃に関しては、普通といえそうである。ホームランを打つような目立つ打者ではないがそれなりに状況に応じた打撃が出来るといえよう。そういうことでは、出塁率は高い打者だと思う。
また、肩も普通なのだろう。特に盗塁阻止率が高いということではないのだろう。
そういうことで、シニア時代は特に目立った選手ではなかったということである。
しかし、大ばくちで入ったここで、三橋という阿部の理論を実行できる最大最高の投手を得たということである。
阿部としては、その本領を発揮できるのである。

ただ、理論があるからといって磐石であったり完璧であったりすることではない。
理論というのは現実を捨象しているものだから、その理論を現実に適用する時には、その捨象をしたものを付加しなければいけないことになり、それは一様な理論に多様性をもたらすことになる。
故に理論を揺らがすようなこともまた起こるといってもいい。
しかし、理論があれば、揺らぎが起こっても基本的に本筋に戻ることが容易である。
つまり、理論があれば動ずることは少ないし回復も早いといえる。

阿部が織田や畠に打たれて自分の配球にミスがあったのかと唖然とするが、直ぐに立ち直ったり、織田が三橋の球を打ったことを納得すると、その後は何事もなかったかのようにリードをするということである。
これは阿部に勝つことへの理論があるからである。
そういうものがなければ、おそらく訳分からなくなってパニックになるだろう。

三星に勝ったということで、百枝の思惑通りになったということでしょう。
三橋が三星中時代の過去をいつまでも引きずっていたら、あの性格が変る見込みもなくいつまでも中途半端なままであったろう。
それを三星中時代のチームメイトと戦わせるという荒療治を行うことによって、過去を清算させたのである。
そして、その過程で、三橋に阿部の力を見せて信頼させ、また阿部は三橋の力を引き出すことによって投手と捕手の新たな在り方を知る。
打線では田島の凄さを見せつけつつも、田島がホームランを打てないことを指摘して、つなぐ野球を教える。
こういうことで、みんなそれそれ長所と短所があり、各々の長所を活かし短所を補うことを教える。
つまり、勝つためには、個人一人の力ではなく、みんなが勝つために何ができるかということを知らしめたということである。
チームワークということである。
この荒療治で、チームの一つの型、つまり基礎ができたということである。

しかし、これはバクチであった。
もし、負けていたらどうなっていたのだろうか。
それはそれで何かを考えていたのかもしれないが。

それにしても、百枝の人心掌握術は見事である。
その一例は、田島は褒め、阿部は褒めない、とこにも表れている。
田島は天才だが、特に勝つことに野心があるわけではない。
そういうことでは、三橋と共通点みたいなとこがあって純粋に野球(打つこと)が好きといえるだろう。
自由人である。
それに対して、阿部は勝つことに野心がある。
すべての言動は、勝つことに基づいているといっても過言ではないだろう。
もし、百枝が阿部を褒めたら、阿部は若いから増長して百枝の指示(命令)を無視して、勝つための言動をとることもあるだろう。
そうなると、二重権力構造となってしまう。
阿部を褒める(甘やかす)と危険なのである。
現に、三橋の使い方で百枝と衝突した訳だ。この時は、百枝がうまく女の武器を使って阿部を懐柔した訳だ。

もちろん、百枝の阿部に対する信頼感は田島に対する信頼感と同等、いやそれ以上かも知れない。
なにせ、現時点で三橋は阿部がいないとその能力を出せないのだから。

実際、百枝と阿部は似た者同士といえるだろう。
勝つためには、何が必要で何をすればいいかを知っているということで。


☆会話(引用)

叶が織田を初めナインに三橋の凄さを説明する(6)
織田裕行(おだひろゆき)(一塁手,4番)
「なぁ、叶」
「自分、三橋のどこに負けとん」
畠篤史(はたけあつし)(捕手,5番)
「負けてねぇよ」
織田
「俺かて、そう思うけど
 俺ら、手ぇ抜かんでも三橋を打てへんやん」
「もう7回やで、このままなら俺は次が最後の打席や
 なんぞヒントになるかもしれん、しゃべれ」
代行監督
「ヒント?」
叶修悟(かのうしゅうご)(投手,9番)
「織田は投手の条件って何だと思う」
織田
「スピードかコントロールかちゅ話か」

「違う、もっとそいつに投手が務まるかどうかみていなこと」
織田
「ちゃんと考えたことない」

「俺は1試合投げきれるくらい投げるのが好きなことだって思っている」
織田
「おい、どっちのがより好きかちゅう抽象的な理由やないやろやな」

「好きってのは集中しているってことなんだよ」
織田
「はぁ、かもな、で」

「中二の夏ぐらいからかな、三橋って試合中の失投がないんだ」
織田
「失投って、どのレベルでゆうてんや」

「思った通りの球種とコースを1試合通して投げられるってこと」
織田
「それは出来てるかどうか確かめようのないことやろが」

「本人に聞いた」
織田
「そんなん、証拠にならんって」

「中学最後の1年、三橋の出したデッドボールはゼロだった」
織田
「はぁ」

「フォアボールは枠が極端に外に寄った審判の試合で出した一つだけ」
「あいつん家(ち)にある的(まと)って、ストライクゾーンが九分割になってんだぜ」
織田
「九分割って」
「じゃ、あいつはコントロールしてなかそとなかそと投げてるちゅんか
 まさか、良い感じに荒れとるだけやろ」
「叶、投手やってるやつが、夢みたいなこというなや」
「そと投(ほう)ったすぐあと、あんな内側」
{三橋がストライクを取る}
「ああぁ」
「そりゃ、対角線で投(ほう)れたら理想やけど
 打者の打ちづらい組み立ては、投手かて投げにくいんや
 なかのあとのそと、変化球のあとの速球」

「それ、そんなに難しいことなのか」
織田
{畠に詰め寄る}
「はあぁ」

「こいつら投手は三橋しか見てねぇから、それが当たり前だと思ってんだよ」
織田
「本気でゆうてんのか、畠」
「こんなん出来る奴、そうそうおらんで」

「だからその凄さが分からなかったんだ」
「まぁ、あいつの性格のせいもあるけどなぁ」
織田
「ああっ」

「織田ぁ、叶に丸め込まれるなよ」
「球自体はスピードのないつまらんボールなんだからな」

「この問答も何度やったか」
代行監督
「うむ」
織田
「てっことはつまり」
代行監督
「織田」
織田
「あっ、はい」
代行監督
「1回だけ使える手を考えた」
「あの投手を打ち崩す手だ」


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です。

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Ookiku Furikabutte (TV 2007) Opening 1 【OP1】 『Dramatic』 by Base Ball Bear - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=3_545HwqH8A
 
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انمي Ookiku Furikabutte الحلقه 4 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=G73xY3FizmQ
 
انمي Ookiku Furikabutte الحلقه 5 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=x7I0buN7cKs
انمي Ookiku Furikabutte الحلقه 6 - YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=dMQ0DRrV7cA
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