日比野菜緒さん,
吉冨愛子さん,
奥野彩加さんが、安藤証券オープン東京テニス2015($100,000 Tokyo ,日本/東京(有明),本戦11月17日(火)~11月22日(日),ハードコート,ITF)の本戦2日目の18日(水)にシングルス本戦1回戦に出場するので、有明コロシアム&有明テニスの森公園に見に行ってきました。
今日は、けっこうハプニングな一日でした。
雨が降ったせいで、今日はシングルス7試合,ダブルス1試合を見るというわたしの史上最高の観戦数になりました。
疲れた(笑)
ということで、頭が多分ぐちゃぐちゃになっているので(基本記憶力はあまり自信のないわたし、妄想力は自信あるのですが・・・)、そんなシーンはなかったよってなことも書かれているかも知れませんが、そこは愛嬌と思って見て見ぬふりをしてくれると、逃げ腰校長になれるかなっと・・・
それでは、今日のメインの3人、
日比野菜緒さんと
吉冨愛子さんと
奥野彩加さんの試合から。
「
日比野菜緒対樋口由佳」
まず、初っ端からハプニングです。
この試合は有明コロシアム10時開始の第1試合です。
ところが10時になると開始どころか、審判もボールパーソン(ボーラー,ボールボーイ(ボールガール))もいなくなってコートはもぬけの空になります。
何がどうなったのでしょうか。そうですね、?マークのまま5分くらいたったでしょうか、審判もボールパーソンも配置について、樋口由佳さん(このときは樋口さんとは分からなく、ともかく選手が入場してきた。ただし澤柳璃子さんではないのは分かりました。逆に樋口さんを日比野さんと間違えていました。日比野さんを生で見たことなくまたウェアが日比野さんのウェアに似ていたので)が入場して来ました。しかし、樋口さんが入場してもなかなか日比野さんが入場して来ません。
それから5分くらいしてやっと日比野さんが入場して来て、コイントスして各自ウォーミングアップを始めようとしたら、男性のスタッフの方が主審のとこに来てなにやら言うと、ウォーミングアップは中断になります。
ここまでで20分近く経過しているでしょうか。
その間、観客には何の説明もありません。
わたしは結構、イライラしました。説明しろと叫びたくなりましたが、ここは一応大人の対応ということでもう少し待つことにしました。
この男性が携帯でどこかと話をしているらしく、みんなそれを待っているということです。主審も事態がよくわからないのかその男性のとこに行って事情を聞こうとするのですが、男性に拒否されて主審台のところに戻ってきます。
しばらくして、男性が主審台の主審のとこにきて、事情を話しているようでした。
それで、主審もやっと事態が飲み込めたのか、主審から、澤柳璃子選手が怪我で棄権となり代わりに樋口由佳選手がラッキールーザー(LL)となって出場するという主旨の説明がなされました。
これで、やっとわたしももやもやしていたものが、それなりにすっきりしました。
ここまでで、30分は経過しました。
ほんと、直前の澤柳さんの棄権だったのでしょう。そうでないとこれだけの不手際はないと思います。
澤柳さんも出場する気でいたので、ぎりぎりまで状態の様子を見たのだが、無理ということになったのでしょう。
全日本テニス選手権の棄権も同じ怪我のためなのかな。
事情が全く分からないのですが、早く回復してまた上を目指して欲しいと思います。
同じく、加藤未唯さんも全日本テニス選手権は怪我での欠場だったのでしょうか。
ともかく、わたしの1回戦の目玉はなくなりましたが、日比野さんは見れるということなので気を取り直して見ることにしました。
日比野菜緒さんが、樋口由佳さんを6-3,6-2で下しました。
スコア的には順当といえます。
日比野さんは第1シードで73位、樋口さんは612位、しかも日比野さんはいま旬なのだからこのスコアでは不満ともいえます。
事実はその通りで、とても本来の日比野さんのテニスとは思えない調子でした。
第1セットは6-3ですが、この樋口さんの取った3ゲームはすべてブレークなのです。
まぁ、日比野さんが樋口さんをブレークするのはその実力差から特に疑問には思いません。
しかし、樋口さんがブレークするってどういうことと思ってしまいます。しかも3連続です。
日比野さん3-0までは、その実力差の通りでしょう。しかし、そこから後の3-3がブレーク合戦です。
いつも思うのは、ブレークの心理状態ってどんなんだろうかって。実力差からのブレークは分かるけど、どれほど悪いテニスをしたらブレークされるのだろう。
それは、サーブが悪いから、すべてのバランスが崩れてブレークされるのだろうか。
テニスにおいて、おそらく選手が唯一思うままにコントロールできるのがサーブであると思われる。
ストロークなんかは、コントロールするといってもある程度は予想できても、相手がどんな球を返してくるか完全にはわからないので、それなりにミスしても弁明できる。相手が良すぎたってね。
しかし、サーブは自分から始るので、ミスするしないは、全くもって自分の責任でしかない。自分以外に弁明はない。だから、ミスするとダメージが大きくそれが尾を引いて本来のプレーが出来ないのであろうか。
何か、そういうのも一因にあるのではないかと思う。
ともかく、こういう日比野さんのブレークされるのは、全くもってよく分からない。誰か教えて(笑)
そんな第1セットではあったが、第2セットは日比野さんはすべてキープし2度樋口さんをブレークするという6-2だったので、こちらは順当といえます。
樋口さんはせっかくLLをもらったのに、第1シードということで勝ちということでは残念でした。
あと、このブレークと共に、日比野さんの調子が悪いのではと思ったのは、アンフォーストエラーのほとんどがネット直撃でした。
初めは、低い球にタイミングが合いづらいのかと思ったのですが、真ん中くらいの球でもネット直撃でした。
あのボールコントロールのいい日比野さんがどうしたのでしょうか。
このネット直撃といえば、今年(2015年)の東レPPOテニスのアンゲリク・ケルバー対キャロライン・ウォズニアッキ戦の第1セットのケルバー選手のネット直撃です。それと同じような感じでした。
何か、感覚が狂ってしまうときがあるのでしょうが。普通の攻撃型の選手がネット直撃するなら分かるけど、ケルバー選手や日比野さんがネット直撃するとは、どういうことなんだと思う。
たまにはこういうこともあるってことにしときます。わたしには分かりませんので(笑)
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,有明コロシアム第1試合)
[1]
日比野菜緒(Nao HIBINO,日本,73位) vs. [LL]樋口由佳(Yuka HIGUCHI,日本,612位)は、
日比野菜緒が、6-3,6-2で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,3-0,3-1,4-1,4-2,5-2,5-3,6-3(サーブは樋口から)
第2セット 1-0,2-0,3-0,3-1,4-1,4-2,5-2,6-2
「
吉冨愛子対青山修子」
吉冨愛子対青山修子は、コート3の第2試合だったので、有明コロシアムから移動しました。
日比野菜緒さんの試合が30分遅れたのでどうかなと思ったのですが、運のいいことにちょうど始ったとこでした。
この試合は、もの凄くいい試合でした。
吉冨愛子さんが、青山修子さんを6-3,0-6,6-4で撃破しました。
お互いの持ち味を出した希にないものだったと思います。
第1セットは、吉富さんが緩急を付けた強打とボールコントロールで青山さんの出鼻をくじいたという感じで4-0とします。
しかし、ここで吉冨さんが少し勝ちを意識したり、青山さんが吉冨さんの攻めパターンに慣れたとかいうことで青山さんが反撃をしてくるのですが、吉冨さんの優位は動かず、吉冨さんが第9ゲームをキープして6-3で取ります。
この状態で第2セットに入るのですが、青山さんを警戒してのあまりか、青山さんがその攻めパターンを封じ込めにきたのか、吉冨さんの攻めが単調になります。
ここらへんは、さすがに青山さんという感じでした。シングルスの実績は著しいものがないとはいえ、ダブルスでは日本の第一人者です。その試合運びでは日本有数の選手でしょう。
吉冨さんは完全に青山さんの術中にはまったという感じになり、何も出来ないまま、青山さんの6-0です。
第2セットが終わると、青山さんがトイレットブレークを取ります。
このトイレットブレークの間に、吉冨さんはコートに出てストレッチをします。
そして、第3セットが始ると、まるで第1セットの再現のような吉冨さんの攻めが始ります。青山さんもある程度吉冨さんの攻撃は見切っており、対応をするので一進一退の攻防戦となります。
しかし、攻めているということと勝ち上がって来た勢いということで、その勝利の女神は吉冨さんに微笑んだということでしょう。
ともかく、吉冨さんの攻めと青山さんの守りががっぷり四つに組んだということです。
そのため、変な話ですがアンフォーストエラーがなかったというイメージを受けてしまいました。
もちろん、アンフォーストエラーはあります。しかし、凡ミスと言う感じではなく、そのエラーはエラーになるべきエラーという感じなので、すべてフォーストエラーに見えるのです。エラーをしているのではなくお互いエラーをさせられているのです。
そういうイメージでした。
こういうことになったのは、おそらく吉冨さんが青山さんに対して無心になれて思い切り自分のテニスをして、それがものの見事にはまったということでしょう。
第1セットの後半くらいから邪念が入り始めて、自分のテニスを見失わされてしまうのですが、第3セットは再び自分のテニスをしたといえます。
そして、こういうことは変な話ですが、あの第2セットの後の青山さんのトイレットブレークがキーポイントになったと思います。
第1セットは吉冨さんが素晴らしいプレーをしていて青山さんを圧倒していたのに、第2セットは今度は完全に翻弄されてしまいます。
だから、わたしは第3セットを吉冨さんがどんなテニスをするかというのにとても注目していました。
第2セットのように押されたまで終わるのか、それとも何かの打開策を打ち出してくるのかということです。
その時、どういう訳か青山さんがトイレットブレークを取ります。もし、取るなら吉冨さんの方でしょう。
ここで時間が出来たので、吉冨さんは賢いので頭を整理したと思われます。そこで、第1セットのように無心で自分のテニスを思い切りやろうと決めたのでしょう。それが、あの待つ間のストレッチにつながったのだと思います。
もし、青山さんがトイレットブレークを取らずに第3セットを行っていたら、スコアは反対になっていたかもしれません。
そんなことを思いました。
ともかく、吉冨さんは予選をストレートで勝ちあがってきたのを納得するような戦いだったと思います。
球にキレがありコントロールもよくまた守備もできるということで楽しみな逸材です。
ただ、まだ1試合しか見ていなくて、また負けるとこも見ていないので、この試合が吉冨さんのどのくらいのレベルの試合であったかがわかりませんが、このくらいの試合が普通であるならば、先が楽しみです。
今、22歳、来年からプロで本格的に活動するのですが、25歳以上でトップ100になるという大器晩成をぜひ実現して欲しいと思います。
あっ、もちろん、25歳までにトップ100になってもまったく問題ないです(笑)
華があるので大成を期待したいです。
選手として華があるというのは、パワーがある(速い球を打てる)ということのように多分に先天的なものがあり、後からどうこうはできにくいことなので、そういうことからも期待です。
ともかく、テニスがダイナミックなのでこじんまりしてなくて大きく見えて小気味いいので人を魅了する要素を持っていると思います。
それではエピソードをひとつ。
わたしが試合を見ていたら、中年の男性が声をかけてきて、この選手のクラスはどれくらいですか、と聞いてきました。
わたしは、青山修子さんはトップ200付近の選手で、
吉冨愛子さんは早稲田の学生で来年からプロになります、と答えました。
そして、わたしが吉冨さんを、いい選手でしょう、と言うと、ええ、球にキレがあっていいです、と言いました。
もちろん、この男性が青山さんに何かを感じたのか吉冨さんに何かを感じたのかは定かではありません。ただ、わたしは吉冨さんを推奨しているので、吉冨さんの話をしても特に否定はされませんでした。
どちらに何かを感じたかは定かではないですが、この試合に何かを感じたのはまちがいありません。
とても良い試合だったからこそ、この選手のクラスを知りたかったのでしょう。おそらく、この試合の感覚ではかなりクラスの高い選手に写ってとても興味を持ったのでしょう。
良い試合だと思っても、見ず知らずの他人に話しかけてまで聞こうとすることはなかなかないと思います。
この男性の心をなにがしか動かした試合だったということです。
また、男性はこの大会はどういう大会ですかというので、わたしは安藤証券オープンといってITFの10万ドルの国際大会で、ITFでは一番レベルの高い大会です、と言いました。男性は、だから、外国の選手もいるのですね、と言いました。
実は、このコート3は入場無料です(有明コロシアムとコート1・2は有料で準決勝までは2000円)。だから、おそらくこの男性は何かでここを通ったら試合をやっていたのでたまたま見たのでしょう。一応、聞くくらいなのでテニスは何らかの興味はあるのでしょう。しかし、ITFの大会は知らないということなのでしょう。
っていうか、わたしだって、去年まではITFの大会いや日本で大会があることを知らなくて、日本のプロ選手も知らなかったのだから。
多分、ほとんどの方は、東レPPOテニスぐらい、っていうより、今は錦織選手のテニスしか知らないということでしょう。
日本のその他の大会などは通しか知らないということでしょう。ほんと一般のメディアで取り上げられることはセロですから。インターネットがなかったらわたしだって一生知らなかったでしょう。
この男性のように、それを知ればほんと心を動かされる良い試合はたくさんあるのにね。
まぁ、鶏が先か卵が先かはわたしには分かりませんが、わたしにいわせれば見る環境をなんとかしてくれといいたいですね。
この男性にでもこのコート3では見ていってくださいとはわたしには言えませんでした・・・
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,コート3第2試合)
[Q]吉冨愛子(Aiko YOSHITOMI,日本,988位) vs. 青山修子(Shuko AOYAMA,日本,229位)は、
吉冨愛子が、6-3,0-6,6-4で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,3-0,4-0,4-1,5-1,5-2,5-3,6-3(サーブは吉冨から)
第2セット 0-1,0-2,0-3,0-4,0-5,0-6
第3セット 1-0,2-0,2-1,2-2,3-2,4-2,4-3,4-4,5-4,6-4
「
奥野彩加対アレクサ・グラーチ」
奥野彩加対アレクサ・グラーチは、コート1の第3試合だったので、コート3から移動しました。
コート1に着いたら、第2試合の江口実沙対ソフィア・シャパタバをしていました。
そこで、この試合を見ることにしました。
ところが、その後、雨が降ってきて試合は中断になり、すべての残りの試合は有明コロシアムで行われることになりました。
そういうことで、シングルスではこの試合だけがまだ始っていなかったので、有明コロシアムの第7試合となりました。
つまり、シングルスでは今日最後の試合です。
奥野彩加さんが、アレクサ・グラーチさんを7-5,Ret.で破りました。
奥野さんは柏で始めて見て、あの奥野さんの自分自身への野次(激)がとても気に入っていたので、あの野次からどのくらい成長しているかなと楽しみにしていました。
まぁ、それはちょっと?という感じになったのですが、それは後ほどに。
第1セットはお互いキープで始まり、奥野さん3-2後の第6セットで初めてブレークとなり奥野さんが4-2とし第7セットをキープし5-2としたので、これでこのセットは終りかと思ったら甘くて、さすが第5シードで139位のグラーチさん、ここから反撃し5-5のイーブンにします。
しかし、グラーチさんの反撃もここまでで、奥野さんが7-5でこのセットを取ります。
そしたら、グラーチさんが主審のとこへ行ってなにやら。
グラーチさんのRetired(棄権)ということで、この試合は終了しました。
何やら、最後まで待ったわりには拍子抜けする結果となりました。
実は、グラーチさんの棄権はそれなりに納得するものだったのです。
グラーチさんは、右膝にテーピング(サポーター?)をしていました。
試合もとても淡白な感じでした。何か軽く打っているという感じでしたし、そもそもネット際やライン際の球を追いかけようとしないのです。
それに外国の選手には珍しく表情も変えず声も出さず、淡々とテニスをするのです。デニサ・アレルトバ選手のようなタイプなのかと思っていました。
しかし、さすがに2-5になって、第5シードで139位の矜持みたいのものが出てきたのか、ここからサーブもストロークもスピードもキレも増したので、奥野さんが対応しきれなく5-5になります。
これで、ある意味、自分のテニスも出来たということかもしれません。
その分、無理をしたので、膝かどうかは分かりませんが、もう戦えない状態になったので棄権したのだと思います。
多分、いつ痛めたのか分かりませんが出来るとこまでやろうとしたのかもしれません。
でも、思ったより奥野さんが強かったので、つい無理をして悪化したのかもしれません。
グラーチさんは思った以上に、背の高い選手でした。ホアヒンのライブストリーミングではそこまではわかりませんでしたから。
これにはちょっとびっくりしました。
それから、あのスリークォーター気味のサーブを確認したいと思っていたので、第2セットは縦から見ようと思っていたのですが、この棄権でそれは幻となってしまいました・・・(苦笑)
そういうことで、奥野さんの成長はなんともいえないということになりました。しかし、グラーチさんに矜持を出させたということではかなり強くなっているといえるのではないかと思います。
あの「何回ミスするの、プレゼントがあっちこっち」も今回はあまりなかったと思います。
グラーチさんがあの状態でラリーとかをあまり出来ないのでそこらへんの確認も確信とまではいきませんが。
ということで、次回のお楽しみということになりました(笑)
で、奥野さんはちょっと他のことで書きたいと思います。
それは、ウェアです。あの色彩豊かな柄物のスカートです。
とても、目に付きます。あそこまで色彩豊かな柄物はあまりないと思います。
選手のウェアは、大概、単色であったり模様があっても縞だったりチェックだったりくらいだと思います。
ともかく、これだけ色彩豊かな柄物は奥野さんしか見たことないので、遠くからでも奥野さんだと分かります。
女性のウェアでのWTA投票があるなら、なんの躊躇もなく奥野さんに1票いれます(笑)
あと、印象に残っているウェアは、去年(2014年)のアナ・イバノビッチ選手の黒のワンピースです。
そして、2011年の「土居キモノ(美咲キモノ)」です。
奥野さんのウェアは、他に見たことないということは特注なのでしょうか。
何にせよ、個性的でとても好みです。
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,有明コロシアム第7試合)
奥野彩加(Ayaka OKUNO,日本,296位) vs. [5]アレクサ・グラーチ(Alexa GLATCH,米国,139位)は、
奥野彩加が、7-5,Ret.で勝ちました。
第1セット 1-0,1-1,2-1,2-2,3-2,4-2,5-2,5-3,5-4,5-5,6-5,7-5(サーブは奥野から)
第2セット Retired(棄権)
さてさて、本来ならこの3試合にあとやっていればダブルスの1試合を見る予定にしていたのですが、雨のために有明コロシアムで、シングルスの中断4試合と未試合の1試合およびダブルスの2試合を行うことになりました。
ということで、シングルス4試合とダブルス1試合を記したいと思います。
「奈良くるみ対大前綾希子」
雨後の有明コロシアムでのわたしの見た最初の試合です。
雨が降ってきたので有明コロシアムに入ると、天井が閉じるのに時間がかかるので、コートが濡れており、いっしょうけんめいコートを拭いたりして乾かしていました。
試合は奈良くるみ対大前綾希子で、奈良くるみさんから見て第1セット6-2,第2セット3-0で中断していました。
コートが乾くまでしばらく待ちました。
奈良くるみさんが、大前綾希子さんを6-2,6-1で下しました。
第2セットの大前さんサーブの第4ゲームから再開されました。
いきなり大前さんが、3ポイント連取して40-0にしたときは、あれあれという感じでしたが、それから奈良さんが5ポイント連取しました。
まぁ、よく考えたら、下位の挑戦者は初めから100%のMAXで飛ばさないと意味がないけど、それを受ける者はなにも最初から100%である必要はないということ。
その必要ができたら出せばいいということ。
ということで、奈良さんが5-0とするのですが、次の第6ゲームは大前さんがキープします。
この時の大前さんの笑顔がとても印象的でした。
第7ゲームを奈良さんがキープして終了です。
ということで、奈良さんの完勝です。
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,有明コロシアム第3試合)
[2]奈良くるみ(Kurumi NARA,日本,83位) vs. 大前綾希子(Akiko OMAE,日本,388位)は、
奈良くるみが、6-2,6-1で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,2-1,3-1,4-1,4-2,5-2,6-2(サーブは奈良から)
第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,5-1,6-1
「江口実沙対ソフィア・シャパタバ」
この試合は、江口実沙さんから見て第1セット6-7(6),第2セット2-1から見ました。
江口実沙さんが、ソフィア・シャパタバさんに6-7(6),6-7(9)で負けました。
まず、この試合はコート1で行われていました。
お互い似たようなタイプで、激しいラリー合戦でした。ところがお互い決め手がないのでミスにしてもウィナーにしても一進一退という感じです。
どちらが優位ということはいえない試合でした。
そういうことで、2セット続けて6-6でタイブレークに突入します。
しかし、長いデュース合戦などもありこれでは両者大変だろうということで、しばし休憩のために神様が雨を降らしたのでしょう。ここで降雨中断となります。
再開は、有明コロシアムで雨後の第2試合目となります。
だが、やはりタイブレークになっても、両者決め手がなく一進一退で9-9まで来ます。
しかし、次の第19ポイント目で江口さんが痛恨のダブルフォールトを犯し、これが致命傷となって9-11で落としてしまい終結です。
このタイブレークはお互い休憩を取ったはずなのに、はぁはぁと激しい息づかいの聞こえる戦いでした。
どっちも勝ちたいというプレッシャーの中での戦いでした。
どっちに転んでもおかしくない戦いでしたが、シャパタバさんのほうが若干揺さぶりをかけるような戦いだったのでじわじわと江口さんにボディブローのように聞いてきて土壇場のふんばりが効かなかったのかもしれません。
それと、江口さんは2週連続でオーストラリアのITFの5万ドルの大会に出ていて、ベスト4そして優勝ということなので、その連戦の疲れや環境の変化でよけいにこの揺さぶりが効いたのかもしれません。
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,コート1→有明コロシアム第4試合)
[6]江口実沙(Misa EGUCHI,日本,156位) vs. ソフィア・シャパタバ(Sofia SHAPATAVA,グルジア,240位)は、
ソフィア・シャパタバが、7-6(6),7-6(9)で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,2-1,3-1,3-2,4-2,5-2,5-3,5-4,5-5,5-6,6-6,7-6(6)(サーブは江口から)
第2セット 0-1,1-1,1-2,1-3,2-3,2-4,3-4,4-4,5-4,5-5,6-5,6-6,7-6(9)(サーブはシャパタバから)
「秋田史帆対穂積絵莉」
この試合は、有明コロシアムの雨後第3試合で、秋田史帆さんから見て第1試合6-1で第2試合の頭からの再開です。
この試合は、わたしが見た今日最大の番狂わせです。
初め6-1と見たとき、穂積絵莉さん6-1と思ってしまいました(秋田さんごめんなさい)。
よく見て、ええ、まじかぁと思いました。
秋田史帆さんが、第8シードで186位の穂積絵莉さんを6-1,6-2で撃破しました。
秋田さんの完勝でした。
第1セットは、何かあってこのスコアになったのかと思ったのですが、第2セットも秋田さんの優位はまったく揺るぎません。
穂積さんのシングルスは見たことがないので、どのようなテニスをするのかわからないので、今回が普通なのか調子が悪いのかも分からないのですが、明らかに秋田さんは良かったです。
秋田さんは、西多摩で断片的にしか見ていないのですが、パワーはあってもパワー系にありがちな荒っぽいテニスをするという印象をもっていました。しかし、今回は攻守にすばらしいテニスでした。
ハードヒットはいいのは分かっていたのですが、それだけにミスもあるという感じをもっていました。しかし、ミスが少なかったです。だから、早め早めに穂積さんを追い込んでいました。
それで、穂積さんはなす術がないという感じでした。
秋田さんのWTAランキングは、664位です。しかし、この試合はこの順位は反対だろうという戦いでした。
こんな良い選手が何で664位だというこの試合でした。
秋田さんは、両足の膝にテーピング(サポーター?)をしての、この勝利です。
どう考えても、なにもなくてこれだけの圧倒的な勝利はないでしょう。でも、見た感じでは、穂積さんに何か故障があるという感じではなかったのですが・・・
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,コート3→有明コロシアム第5試合)
[Q]秋田史帆(Shiho AKITA,日本,664位) vs. [8]穂積絵莉(Eri HOZUMI,日本,186位)は、
秋田史帆が、6-1,6-2で勝ちました。
第1セット 0-1,1-1,2-1,03-1,4-1,5-1,6-1(サーブは穂積から)
第2セット 1-0,2-0,3-0,3-1,3-2,4-2,5-2,6-2
「瀬間詠里花対イ・ソラ」
この試合は、有明コロシアムの雨後第4試合で、瀬間詠里花さんから見て第1試合6-3で第2試合の頭からの再開です。
実は、この試合はコート2で行われていたので、江口実沙さんの試合の背景として目に入っていました。
この時は、イ・ソラさんは日本人って感じだったので、日本人対決かと思っていました。
瀬間詠里花さんが、イ・ソラさんを6-3,3-6,6-1で破りました。
第2セットが始ると、激しい打ち合いのラリー合戦となります。
が、瀬間さんが強打でねじ伏せようとするのに対しイさんは揺さぶりを入れてきます。
その分がアンフォーストエラーの差になってこのスコアになったと思われます。
イさんがこのまま揺さぶりを続ければ、イさん有利かと思ったのですが、第3セットになるとこれが反対になり、瀬間さんが揺さぶりをかけイさんが強打を打ってきます。
そういうこともあってか、瀬間さんが3-0と優位に進めます。
この時点で、イさんがメディカルタイムアウトをとって胴回りを手当てします。
しかし、この故障の影響もあってか、瀬間さんの優位は動かず、瀬間さんが6-1で取って勝利です。
瀬間さんの勝利に対する執念でしょうか。
今日は気勢(奇声)がとても激しかったです。
もう、うるさい、うるさい、っていう感じくらいです(笑)
今まで見た気勢(奇声)は、ストロークを打つときに挙げていて、この気勢でタイミングを取っているのかなという感じでしたから、ストロークを打つときの気勢はほぼ同じです。
今日は所構わずという感じで気勢(奇声)も実に様々でした。
「オテー」「オペー」「オーケエヘン」「アエー」「ウァー」「ベセラー」「ベッヘン」とかなんとかともかくわたしから見たらめちゃくちゃででたらめです(笑)気勢ではなく確実に奇声です(笑)
たまには、日本語の「ヨシ」とか「ヤッター」とかもありました。ということはこれらの気勢は外国語(仏語)?
ということで、あの気勢(奇声)は特に決まっているということではなく、その日の気分によって出しているという感じなのが今回で分かりました。
気勢としては「カモン」とか「ホイ」とかいうのを一般的には聞きます。
「カモン」は「カモンベイビー」のカモン(come on)で、こい!相手になってやる(たたきのめしてやる)、というような感じなのでしょうか。
「ホイ」は「ゴキブリホイホイ」の略で、うまくやってやった(うまくいった)、という感じなのでしょうか。あっ、絶対に違うね(笑)
誰か、気勢(奇声)一覧表でも作ってくれないですかね。
ともかく、こんなにのべつまくなく、気勢(奇声)を挙げるのを聞くのは初めてです(笑)
だから、面白いことに、今日はストロークの時に気勢なしで打っているときもありました。
わたしなんかが聞いていると、気勢(奇声)だけでエネルギーを消耗してしまうのではないかと思ってしまいます(笑)
外国選手でもこれだけの人はいないでしょう。
ということで、とても面白く楽しいエンターテイメント性のある選手だと思っています。
だから、ほんとトップ100まで駆け上がって欲しいと思います。
でも、今のテニスではなかなか難しいと思ってしまいます。
瀬間さんは見た目返しに返すので守備型という感じですが、本質的なとこはその気の強さと相まって攻撃型ではないかと思います。だから、テニスとしては、相手を力でねじ伏せたいという意識があるのではないかと思います。
それで、ラリーがわりと単調になるのではないかと思います。
しかし、現実的に相手をねじ伏せることは難しいと思われるので、ここはラリーに工夫を入れて揺さぶりをかけ相手の隙をつくという戦法を持つ必要があると思ってしまいます。
たぶん、あの返すというのは負けず嫌いの性格と天性のものがあってなしえているのでしょう。
なんらかの戦法の上にたっての返しではないと思われます。
確かに、ラリーがうまいということでは、ラリーをあまり好まない普通のパワー系の攻撃型にはそれなりに有効であっても、自分と同じようなラリーを行う者には、必ずしも有効ではなく、そういう相手には勝ったり負けたりするのではないかと思います。
この勝ったり負けたりでは、現状維持は出来ても上に上がっていくのはなかなか難しいと思っています。
だから、ラリーにプラスアルファーをつけて、相手の隙を作り攻撃するというようなことが必要と思います。
とはいっても、瀬間さんが本質的に攻撃型ということでは、それは相手を力でねじ伏せることではないので、まどろこっしいから多分楽しいことではないと思われます。
しかしながら、ここらへんは目標がどこにあるかということですね。
絶対にトップ100になることが目標なら、楽しくないことも楽しいようにするために、自己改造が必要になってくると思います。
勝つためにはなんでもするということで、自分を変えていくということです。
自分を変えるということは、またひとつの可能性の開示です。
そんなことを思ってしまいました。
ともかく、あまり日本選手にない面白く楽しいキャラです。
ということで、そのキャラについてあと2点ほど。
ひとつは、審判への抗議で、「アウト(が)、見えなかったですか」とていねい語で言ったことです。
これを聞いて、わたしは関西風にいえば、ずっこけました(笑)
だって、この人の従来のキャラだと、「アウトだろ、どこに目をつけてんだよ」ってな感じのイメージですから。
どんだけ丸くなったんだよって感じですね。
というか、ここでわたしの得意とする妄想を発揮するならば、ここは気分がすっきりしているから、相手と普通に対応しているということでしょう。
瀬間さんのプライベートは知らないけど、おそらくあのような気性の激しさはコート上のものであって、コート外は普通の女性だと思います。
やっぱり、激しく闘争心を燃やしているからこそのストレスからの審判への抗議でしょう。しかし、今回はおそらくそういうストレスが発生する毎に、あの気勢(奇声)でおそらく解消していたのだと思います。だからこそ審判への抗議の時は特にストレスがなくて、普通の状態だったので、普通の話し方をしたのでしょう。
どうでしょうか。
もうひとつは、イさんがメディカルタイムアウトで手当てを受けている時に、コートに出てサーブを打っていたことです。こういう光景は初めて見ました。
大概の選手は、相手が手当てを受けているときはおとなしく座って待っているか、少しせっかちな人でもコート上で軽く体を動かしたりストレッチをしたりするぐらいです。
実際にコート上で球を打つ選手を見たのは初めてです。
確か、誰だったかは忘れたのですか、メディカルタイムアウトかトイレットブレークかそのような時間が空いたとき、ボールボーイとコート上で打ち合いをしたというような記事を読んだことはありますが。
一体、どんだけこの試合に対する意気込みを持っているんだという感じです。
まだ、1回戦ですよね。
ほんとに、なんていうか、いいキャラですね。
やっぱり、自己改造して、トップ100を目指して欲しいと思ってしまいます。
シングルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,コート2→有明コロシアム第6試合)
瀬間詠里花(Erika SEMA,日本,244位) vs. イ・ソラ(So-ra LEE,韓国,253位)は、
瀬間詠里花が、6-3,3-6,6-1で勝ちました。
第1セット 1-0,2-0,3-0,3-1,3-2,4-2,4-3,5-3,6-3(サーブはイから)
第2セット 0-1,1-1,1-2,1-3,1-4,2-4,2-5,3-5,3-6
第3セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,5-1,6-1
「日比野菜緒/エミリー・ウェブリー=スミス対宮村美紀/バラチャヤ・ウォンティアンチャイ」
もう、けっこう観戦疲れもあったのですが、ダブルスも1試合くらいは見ておこうということで見ました。
日比野菜緒/エミリー・ウェブリー スミス組が、宮村美紀/バラチャヤ・ウォンティアンチャイ組を6-4,6-0で下しました。
第1セット5-4までは、お互いキープで相譲らぬ戦いだったのですが、第10セットを日比野/ウェブリー=スミス組がブレークすると、流れは一方的になり、第2セットは6-0と終わってみれば、あのキープ合戦が嘘のような戦いでした。
どうしてこうなるんでしょうか(笑)ダブルスはまだわたしには流れが分かりません。
あのキープ合戦は、相手を見極めるのに時間がかかったために起こったということなのでしょうか。
確かに、うまさということでは日比野/ウェブリー=スミス組があったですが、ここまで一方的になるとは・・・
やはり、ダブルスはシングルスとはだいぶ心理的に違うのですね。
日比野さんにプレー中によく声が出ていて、日比野さんってこういうキャラだっけと思いました。
シングルスでは、どちらかといえばポーカーフェースですから。
ところで、その日比野さんがミスした時、「あっ、ごめん」といったのですが、これってウェブリー=スミスさんに通じるのかなと思いました(笑)
日本人同士など同国人同士なら問題ないけど、外国人と組んだとき会話とかどうしているんでしょうか。多分、英語で会話していると思うのですが、みんなそんなに流暢なのでしょうか。それとも片言であってもテニスに関することだから阿吽の呼吸でなんとなく分かったり気があったりするのでしょうか。
外国人同士だと、いつもそれを思ってしまいます。
ダブルス本戦1回戦(11月18日(水),第2日,有明コロシアム第8試合)
[3]日比野菜緒(Nao HIBINO,日本,173位)/エミリー・ウェブリー=スミス(Emily WEBLEY-SMITH,英国,114位) vs. 宮村美紀(Miki MIYAMURA,日本,257位)/バラチャヤ・ウォンティアンチャイ(Varatchaya WONGTEANCHAI,タイ,169位)は、
日比野菜緒/エミリー・ウェブリー=スミス組が、6-4,6-0で勝ちました。
第1セット 1-0,1-1,2-1,2-2,3-2,3-3,4-3,4-4,5-4,6-4(サーブは日比野から)
第2セット 1-0,2-0,3-0,4-0,5-0,6-0
注)外国選手のカタカナ表記は、「日比野、奈良ら日本勢7人が初戦突破 [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース」を参照させていただきました。
ありがとうございました。
写真は後日に。
テニス|スポーツナビ(
http://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/)から
日比野、奈良ら日本勢7人が初戦突破 [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151118-00010010-tennisd-spo安藤証券オープン 日比野、奈良が順当に初戦突破<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151119-00010001-tennisnet-spo余談1:雨→有明コロシアム
雨が降ったので、有明コロシアムになったのですが、結果的には良かったといえます。
有明コロシアムなら、一般のお客さんが多いので、どの選手にでもいいプレーには拍手がありますからね。
コート1に行った時に、江口実沙対ソフィア・シャパタバの試合をしていて、シャパタバ選手がウィナーなどを決めても、シャパタバ選手の関係者であろうと思われる一人の女性だけが拍手するのみでした。
わたしは、例の如く全体を見たいので座らずに一番後ろで立って見たり写真を撮っていたのですが、シャパタバ選手がいいプレーをしたので拍手をしたら、その女性がどこから拍手がするんだろうという感じで、振り向いて見られてしまいました(笑)
まぁ、といってもこの試合を観戦していたのは10人くらいなのですが・・・
基本的に、特別にこの選手を見たいという意志のない方は、有明コロシアム以外には足を運ばないといっていいでしょう。
そのコートがどこにあるかなかなかわからない上に観戦設備が稚拙ですからね。
特にどの選手ということではなく、テニスの観戦を楽しみたい方は観戦環境のある有明コロシアムということになってしまいます。
故に、その他のコートは身内中心となります。そうなれば、いいプレーだと思っても相手方への拍手はなかなか出来ないでしょう。
まぁ、劣悪の環境といってもいいと思います。
それが、雨の神様のお陰で、それなりの観客の前でプレー出来たということですね。
ほんと、他のコートに一般の方はいきずらいですね。知らないってこともありますね。
わたしは、2011年からここ有明コロシアム&有明テニスの森公園に東レPPOテニスを見にくるようになったのですが、2013年までは有明コロシアム以外でもテニスの試合をしているを知りませんでした(笑)
2013年に土居美咲さんがコート1で試合をしたので、初めて有明コロシアム以外(すなわち有明テニスの森公園)でも試合をしているのを知ったのです。
それまでは有明テニスの森公園に選手がいるのは試合ではなく選手の練習だと思っていました。
とても、観戦するような環境には見えないですからね。練習を観戦するためにスタンドがあるのだと思っていました。
だから、有明コロシアムに行くときにコート3の傍を通るのですが、ここがいつも幕で覆われていて中が見れないようになっているので、何か秘密の練習をしているのだと思っていました(笑)
実はここで試合が行われているために、幕を張っていたのですが、そんなことは夢にも思いませんでした。
だって、試合を観戦するような場所ではないでしょう。
多摩川の河川敷の野球場の方がもっと立派だもん(笑)
あと、雨はわたしににもの贈り物だったのかも知れません。
結果論ですが、予定通りだったらかなり、中身の薄いものになっていたからです。
わたしの1回戦の目玉である「日比野菜緒対澤柳璃子」は澤柳さんの棄権でなくなるし、「奥野彩加対アレクサ・グラーチ」はグラーチさんの本来のテニスでなく第1セットだけということですから、それに大会全体での目玉である「奈良くるみ対大坂なおみ」は大坂さんの棄権でなくなるということですから。
そんなわたしを哀れんで、いくつかの白熱した試合を見せてやろうと雨を降らせてくれたということでしょう。
おかげさまで、過去最多の試合を見ることが出来たということです。
雨さんにも選手さんにもその他さんにも感謝!です(微笑)
余談2:2回戦
2回戦(19日・木)は見ていないのですが、スコアから1回戦で見た選手の所感を書いておきたいと思います。
・[Q]吉冨愛子対[3]シェイ・スーウェイは、シェイ・スーウェイが6-1,6-1で勝ちました。
順当だと思います。
シェイ選手は、第3シードで102位であり、最高位は23位(2013年)でWTAシングルス2勝の実力者だからこの結果で問題ないでしょう。
逆にいえば、ダブルベーグル(完封)にならなかっただけ健闘したといえます。
わかりやすく言えば、吉冨さんが土居美咲さんや奈良くるみさんと戦ってこの結果になったということです。
吉冨さんが、土居さんや奈良さんと戦って、6-3や6-4だったら、わたしは吉冨さんの善戦より土居さんや奈良さんが一体どうしたんだろうと心配してしまいます(笑)
でも、229位の青山修子さんに勝っているのだからもう少し出来てもということもあろうが、おそらく吉冨さんと青山さんは早稲田の先輩後輩だから、吉冨さんはある程度青山さんのテニスを知っていたのでその傾向と対策を行えたということでしょう。
吉冨さんは、現時点ではこのITF10万ドルの安藤証券オープン東京で、シェイ選手と戦えるとこまで勝ち上がったということだけで十分であり、勝つことはプロになってからということです。
・[Q]秋田史帆対ヤナ・フェットは、秋田史帆が0-6,6-2,6-4で勝ちました。
こちらは凄いです。
秋田さんって、こんなに凄い選手だったのかという結果です。
0-6からの逆転勝利なんてどんな試合だったのかと思います。
パワーでは負けていないから、打ち勝ったということなのでしょうか。
フェット選手は、そんなに守備力がある選手ではないので、ウィナーを決めたということなのでしょうか。
穂積さんに勝ったのは、実力ということなのですね。
・[2]奈良くるみ対ハン・ナレは、奈良くるみが6-3,6-2で勝ちました。
問題なく順当という感じです。
・[1]日比野菜緒対[WC]田中優季は、日比野菜緒が6-3,6-3で勝ちました。
問題なく順当という感じです。
・奥野彩加対瀬間詠里花は、奥野彩加が3-6,6-1,6-3で勝ちました。
この試合は、この2回戦でわたしが一番注目した試合です。
というのは、柏の準々決勝で2人が対戦し、その時はフルセットで瀬間さんが勝っているからです。
その時は、奥野さんはとても悔しい思いをしました。
お互いどんな戦いをしたのでしょうか。
今回は、奥野さんが逆転ということでリベンジを果たしました。
そういうことでは、奥野さんはあの時から成長しているといっていいでしょう。
見たかった試合です。
テニス|スポーツナビから
日比野、奈良、奥野らが準々決勝へ [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151119-00010004-tennisd-spo余談3:準々決勝
同じく準々決勝(20日・金)も見ていないのですが、スコアから1回戦で見た選手の所感を書いておきたいと思います。
・奥野彩加対[3]シェイ・スーウェイは、シェイ・スーウェイが7-5,6-3で勝ちました。
シェイ選手に対して、奥野さんが善戦したという感じです。
このことからも、成長がうかがえます。
・[2]日比野菜緒対[Q]秋田史帆は、日比野菜緒が1-6,6-3,2-0Ret.で勝ちました。
第3セット途中でRetired(棄権)ということは、秋田さんはあの膝が悪化したのでしょうか。
秋田さんが第1セット6-1で取っているということは、もし体が万全だったら番狂わせもあったかもしれませんね。
この強さが本来の秋田さんなら、注目ですね。
逆にいうと、日比野さんはどうなのでしょうか。
日比野さんが心配なのは、ホアヒンでのルクシカ・クムクム選手との戦いや今回の1回戦の樋口さんとの第1セットのように、何か分からないけど不調になるということですね。
原因がはっきりしていればいいのですが・・・
今回もそういうことがあったのでしょうか。
明日(21日・土)の準決勝は、シェイ・スーウェイ選手との戦いなので、そういう不調があったら苦しい戦いになるでしょう。
・[2]奈良くるみ対バラチャヤ・ウォンティアンチャイは、奈良くるみが6-0,6-0で勝ちました。
準々決勝で、ダブルベーグル(完封)ということは、どんどん調子を上げてきているということですね。
この分だと、明日も油断さえしなければ勝つでしょう。
対戦相手は、第7シードのジャン・シューアイ選手です。
ベスト4は、第1シード対第3シード,第2シード対第7シードということで、ほぼ順当というところです。
決勝の奈良くるみ対日比野菜緒は実現するのでしょうか。
明日をお楽しみに!
テニス|スポーツナビから
日比野菜緒と奈良くるみが準決勝進出 [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00010007-tennisd-spo自信を取り戻した奈良くるみが単複Vに前進 [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151121-00010000-tennisd-spo追記1(2015.11.21.土):準決勝
21日(土)に準決勝2試合が行われ、ライブストリーミング(
http://www.youtennis.net/LiveTV.aspx?Lang=it-IT)があったので見ました。
それでは、2試合について、所感を書きます。
ほんと、試合というものはやってみないと分からないというのを実感した試合でもありました。
見たからこそ分かった試合でもあります。
ほんとほんと、結果やライブスコアだけで語るのは本当に難しいですね。
「[2]奈良くるみ対[7]ジャン・シューアイ」
奈良くるみさんは、ジャン・シューアイさんに6-2,1-6,3-6で敗れました。
第1セットは、奈良さんのテニスで勝っている感じでしたが、第2セットからアンフォーストエラーが増え始め、第2セット後、メディカルタイムアウトを取って、右の股関節の当たりを手当てしていました。
しかし、手当てのかいもなく精彩を欠き敗れました。
この試合はこの故障のために思ったような動きが出来ず敗れたのかもしれません。
しかし、この故障がなかったとして、2~3書きたいと思います。
この試合を見ていた時、今年(2015年)東レPPOテニスでのあのカロリナ・プリスコバ選手との試合を思い出しました。
シューアイさんは似たような選手でした。
故に、真ん中に来た球はハードヒットして7割方ポイントを取るのですが、左右に揺さぶられると3割方くらいしかポイントが取れません。
だから、奈良さんとしては左右に揺さぶれば十分に勝つ可能性があったと思います。
もし、すべての球を右→左→右→左・・・というように交互に振り走らせれば、容易にポイントが取れたと思います。
まぁ、相手のサーブの時はリターンを返すのは相手のサーブの質によるからなかなかどこまで出来るかはやってみないとわからないことですが、自分のサーブの時は相手に最初の球をそのようにリターンさせるように組み立てられると思います。
そうすれば、キープは出来ます。
何かそういうことが出来なかったのは、サーブに問題があったのでしょうか。
ともかく、今回の負けはキープが出来なかったということに尽きると思います。
特に上位に勝つには、キープは必須条件だと思います。
このような戦いでは、上位に勝つのは難しいと思ってしまいました。
今回はたまたま故障で思っていたようなことが出来なかっただけなら次に期待したいのですが・・・正直、がっかりという印象をぬぐえません。
「[1]日比野菜緒対[3]シェイ・スーウェイ」
この試合は、とても見ごたえのあるいい試合でした。
日比野菜緒さんが、シェイ・スーウェイさんを6-1,1-6,7-5で下しました。
スコアを見ると、ちょっと大味のような感じを受けますが、全くもって納得する緊迫した試合でした。
第1セットは、日比野さんのショットにタイミングが合わない感じで、スーウェイさんが大量のアンフォーストエラーを犯します。
しかし、わたしはスーウェイさんを怖いなと思っていました。
スーウェイさんはコンパクトに打ってコントロールを重視し相手のいないとこに打って(入れて)きます。
このスーウェイさんを見て、すぐ思い出したのは今年(2015年)のウィンブルドンでキャロライン・ウォズニアッキ選手と戦ったデニサ・アレルトバ選手です。
だから、日比野さんが第1セットを6-1で取っても、あのウォズニアッキ選手と同じことが起こると思っていました。
そうすると、さすが元23位、第2セット開始早々、日比野さんのタイミングを見極めたように、日比野さんのいないとこにどんどん打って(入れて)きます。
この人の凄いとこは、決して力任せに打たないことです。普通の攻撃型ならスマッシュするとこでも、相手のいないとこにチョコンと落すことです。
正に、相手のいないとこに打てば(入れれば)ポイントが取れるという見本のような選手でした。
何もパワーがなくても、正確なコントロールだけでこれだけのことができるのです。
ということで、コントロールということでは、日比野さんの師匠という感じでした。
師匠と弟子が免許皆伝の試合をしているようなものです。
ということで、第2セットはそっくりそのままお返しで、スーウェイさんの6-1です。
第3セットは、第2セットの流れのままスーウェイさんが2-0として、このままの流れで行くという感じでした。
しかし、日比野さんが居直ったのか、ここから自分の持っているすべての力を込めたような強打で対抗します。
普通、そのような強打はなかなか決まらないのですが、やはり今乗っているということでしょう。この強打が決まって、またスーウェイさんはタイミングが合わずアンフォーストエラーを犯しだします。
そういうことで、両者互角になり一進一退となりますが、わずかに勝利の女神は、日比野さんを好んだようです。
日比野さんが7-5で取ります。
日比野さんはオンコートインタビューで、自分の勝ったことが不思議だという主旨のことを言っていましたが、わたしも第3セットは6:4でスーウェイさん有利と思っていました。
ここらへんはあのホアヒンでの大坂なおみさんとの試合の教訓を生かして粘り強く最後まで諦めないテニスをした結果かもしれません。
まぁ、それにしてもこのスーウェイさんにはびっくりしました。
こういうコントロール重視の選手がいるのですね。
ほんと色んな選手がいて面白いね。
スーウェイさんが23位まで行ったのなら、同じようなコントロールを持つ日比野さんのトップ50は保障されたようなものだと思いました。
またまた、来年の日比野さんの活躍が楽しみになって来ました。そんな一戦でした。
明日(22日・日)は、日比野菜緒さんとジャン・シューアイさんの決勝です。
予定では、13時からです。
こちら(
http://www.youtennis.net/LiveTV.aspx?Lang=it-IT)でライブストリーミングされると思います。
テニス|スポーツナビから
日比野が決勝へ、複は青山/二宮がV [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151121-00010005-tennisd-spo安藤証券オープン、奈良くるみは決勝進出ならず<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151122-00010001-tennisnet-spo日比野菜緒が大会の初代女王に王手 [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151122-00010000-tennisd-spo追記2(2015.11.22.日):決勝
今日(22日・日)、決勝が日比野菜緒対ジャン・シューアイで行われ、第1シードで73位の日比野菜緒さんは、第7シードで185位のジャン・シューアイさんに4-6,1-6で敗れ、準優勝となりました。
ストリーミングで見ていましたが、どちらかといえば凡戦です。
日比野さんの調子が悪かったからです。
生命線のコントロールがいまいちでした。サーブは入らない、深いボールやライン際のボールがアウトになるということでアンフォーストエラーが多く自滅です。
初めは緊張していたのかと思ったのですが、どんどん悪くなっていくという感じでした。
勝ちたいという意識が強すぎて力んでいたのかもしれません。
見た目では、ジャンさんの球に威力があってそれでエラーになっているという感じではなかったのですが、見た目以上に手元で変化していたのかもしれません。
ただ、ジャンさんの方が展開が速く、日比野さんの方が後手後手に回って走らされているという感じはありました。
本来、日比野さんがやるべきことをジャンさんがやっているということで、主導権はジャンさんにありました。
準決勝の奈良くるみさんの負けと同じような展開だと感じました。
いずれにせよ、準決勝、決勝と日本の優勝候補(シード1と2)を破っての優勝だから、ジャン・シューアイさんを褒めるべきですね。
安藤証券オープン東京2015の初代女王は、晴れてジャン・シューアイさんに輝きました。
おめでとうごさいます。
なお、ダブルスの初代女王は、21日(土)に決勝が行われ、第2シードの奈良くるみ/穂積絵莉組を3-6,6-2,「10-7」の逆転で破った、第1シードの青山修子/二宮真琴組となりました。
こちらは、日本のダブルスの第一人者である青山修子さんが貫禄を示した感じです。
おめでとうございます。
さて、これで日比野さんは、先のWTA125Kシリーズのホアヒンがベスト4で、ITF10万ドルの安藤証券オープンが準優勝だから、次のITF7万五千ドル+Hのダンロップ・スリクソンワールドチャレンジは優勝ということなのでしょうか。
期待しましょう。
テニス|スポーツナビから
日比野菜緒は準優勝 [安藤証券オープン/女子テニス] (THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151122-00010005-tennisd-spo安藤証券OP、日比野菜緒はストレートで敗れ準V<女子テニス> (tennis365.net) - Yahoo!ニュース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151122-00010009-tennisnet-spo安藤証券オープン東京テニス2015の
HPは
http://www.andoopen.tokyo/ シングルスドロー;
http://www.andoopen.tokyo/adm_tools/blog/wp-content/uploads/mds.pdf ダブルスドロー;
http://www.andoopen.tokyo/adm_tools/blog/wp-content/uploads/mdd.pdfITFの表記は
http://www.itftennis.com/procircuit/tournaments/women's-tournament/info.aspx?tournamentid=1100035447です。
日比野菜緒さんの
WTAは
http://www.wtatennis.com/players/player/20862THE TENNIS DAILY テニスデイリーは
http://www.thetennisdaily.jp/player_detail.asp?p_idx=10258テニス365は
http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00720ウィキペディアは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%AF%94%E9%87%8E%E8%8F%9C%E7%B7%92です。
吉冨愛子さんの
WTAは
http://www.wtatennis.com/players/player/17470/title/aiko-yoshitomiTHE TENNIS DAILY テニスデイリーは
http://www.thetennisdaily.jp/player_detail.asp?p_idx=10479テニス365は
http://t52.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00766です。
奥野彩加さんの
WTAは
http://www.wtatennis.com/players/player/19732/title/ayaka-okunoTHE TENNIS DAILY テニスデイリーは
http://www.thetennisdaily.jp/player_detail.asp?p_idx=10386テニス365は
http://news.tennis365.net/news/tour/players/details/index.html?id=women00662です。
注)断りのない限り表記のWTAランキングは、2015年11月16日(月)現在(ランキングは毎月曜日に更新されます)です。
Enterに戻る