映画は一言でいうと面白かったと言えます。
ともかく、歯切れよくテンポが速いのがよかったですね。どんどんリズムに乗って展開が進んで行きます。
これは心地よいです。
前評判だとホラー(サイコスリラー)という話もありましたが、わたしはホラーという風には感じませんでしたね。
おそらく、このテンポの良さが、あのホラー独特の重苦しい感じを払拭していたのかもしれません。
見る人によるかもですが、わたしは怖いという感じはしなかったです。
写像(狭義の映像)は、モンタージュ技法のような感じで多面的多角的な捉(とら)え方をしており、ウェブにも公開されている最初の10分間の映像(http://eiga.com/movie/78488/video/(映画.comから))の鉄塔の写像は特に印象に残るものでした。
全体をああいう感じで押してもいいかと思ったが、それではあまりにもシュール的実験的になるかもしれませんが・・・
ということで、その後はかなりストーリー的になりましたが・・・
アヴァンギャルド的に撮ってもそれなりに面白かったかなとも思いましたが・・・
ただ、日本ではアヴァンギャルドは商業的には・・・ですから・・・
この映画がブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭に出品されるとのことなので、ヨーロッパでどう評価されるのか楽しみです。
さて、内容がらみで書くとネタばれになるので、ネタばれOKの方は、最下段の「続きを読む」をクリックしてください。
ここでは、このアルカナのわたしの妄想といいましょうか勝手な解釈を書きます。
このアルカナは、さつきの心の葛藤という風に捉えたいと思います。
人は生まれてから死ぬまで何度か心の脱皮をすると思います。
その思春期というひとつの脱皮を描いたという解釈です。
マキが新しい私、さつきが古い私ということです。
だから、新しいさつきであるマキは社会と関わりを持ち村上と恋をするのです。
村上は、白馬の王子様なのです。
最終的には、ある困難を乗り越えたマキが新たなさつきになるという風に捉えましたね。
だから、この困難を乗り越えられないと、人は消滅へと進まなくてはならないということ。
それが、分身が本体を消滅させるということ。
ところで、今回は初日ということで、第1回目の上映(10時30分)には、土屋太鳳さん(マキとさつき)、中河内雅貴さん(村上刑事)、山口義高監督による舞台挨拶があるとのことなので、映画の舞台挨拶っていままで経験したことがなくかつ生の土屋太鳳さんってどんな感じなのかということで、この回を見に行きました。
この映画館は入替制・指定席制なので数日前に予約を取りました(1800円)。
で、土屋太鳳さんはどうだったかというと、とても大人っぽかったです。18歳には見えなかったです。
ブログなどの写真とは全然、雰囲気が違っていました。白地に黒の花柄(花柄ではないかもしれません)の模様入りのシックなワンピースがとても似合っていて、輝く美人さんでした。
外見的にはわりと年齢相応に子供っぽいってイメージを持っていたから、正直びっくりしました。見とれてしまいました。
しかし、話始めると、舞台挨拶では頭が真っ白になるってよくブログに書いていますが、それはどちらかというと謙遜かなと思っていたのですが、本当に緊張しててんぱっていました。
真っ白になりすぎでしょう(笑)
といっても、役者さんや監督さんは弁士ではないですから、必ずしも聴衆の前でうまく話せるってことではないですね。
インタビューなんかとは違いますからね。
それに、この映画館は席数200でこじんまりとしているのでとても壇上と観客の距離が近いからひとりひとりがかなり間近に見えるので緊張度が高いかもしれません。
最後に一言お願いしますでは、じゃべろうとして「真っ白になった」といって大困りになって2回も挑戦したのですが、思っていたことを言えませんでした。ところが、この舞台挨拶が終わるときに思い出したと言って、その一言を言いました。それは、みんなへの感謝の言葉でした(もちろん、太鳳さんだからこの感謝のことばがきちんと長いです(笑))。
少しは、好い加減ってことを憶えないと、いつも頭真っ白になりそう(微笑)
見てて、その実直なしくさがとても可愛かったです(微笑)
舞台挨拶は10分くらいかなと思っていたのですが、25分くらいあってこれもびっくりしました。
このくらいの時間だと、とても親近感を持てますね。
なお、この後、土屋太鳳さんと山口義高監督は、茨城(アルカナのロケは茨城)のシネマックスつくばの舞台挨拶に行った模様です。
お忙しい中、ありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
余談1:なに派
今回のことで、映画館に足を運ぶ事になったのですが、映画館で映画を見たのは、実に十数年ぶりでした。
貴重な体験かも(笑)
わたしは、映画館派かビデオ派かというと、ビデオ派ですね。
ビデオの方が自由度が高いからです。
ビデオが開発されるまでは、よく映画館に行ったのですが(というか映画を見るにはそれしかなかったから、その頃わたしはテレビを見ない人だったから。テレビはビデオ時代になってビデオを見たいがために買った。もっと、率直に言えば小林麻美さんのビデオが見たいために買ったということ。)、だんだんと不便を感じてきました。
映画館まで行かなくてはいけない、好きなときに繰り返して見れない、過去の傑作を見れないなどなど。
過去の傑作は、名画座とか文芸座とか自主上映とかで見ました。いまもあるのかな?
ということで、だんだんと映画から離れていったということでしょうか。というより映画自体はある映画を見て自分なりに得心するところがあったので見なくなったということでしょうか。
しかし、過去の傑作を見たいという思いや見て心に残った作品をまた見たいという思いは強くありました。
それがビデオで満たされました。1930年代の表現派の映画なんて自主上映かビデオでしか見れませんからね。
ともかく、ビデオの方が豊富ですし、自分の精神状態の自由(多様)な時に何度でも見れるという利点は大きいです。
まぁ、映画館には音響や画面の迫力はあるでしょうが、わたしはそいうのはあまりこだわらないたちだからわたしにとっては魅力にならないです。
大体、映画そのものを見ているというより、それに刺激を受けて妄想して見ているということが大きいからです。
多分、これは本読みのくせでしょう。
本って、頭の中で妄想しないと面白くないですからね。
それに、今回の映画館のように、入替制・指定席制だとますます自由度が減って行く気しないかな。
一日、映画館に浸るってことできないからね。
しかも、その時間に行かないといけないからね。
ということで、わたしとしてはビデオ(DVD,ブルーレイ)の有難味を深くした次第です(笑)
これは、あくまでも個人的な好みですからね。
余談2;捉(とら)える
土屋太鳳-コメント ORICON STYLE 動画(http://tv.oricon.co.jp/interview/131016_01.html)から
質問で、「わたしは霊感が強い」で×を出しましたが、納得です。
霊感はないというか弱いでしょう。
霊感があったら、これだけ世界を論路的客観的にみないでしょう。
太鳳さんも「霊って人の心じゃないですか」といっているように、人は世界と関わりを持つ存在である以上、心を表現しようという欲求はあるでしょう。
太鳳さんのように、それを役者であることを含めて言葉で表現できるならば、心にわだかまりはあまり残らないでしょう。
なんらかの表現のいたらなさがあると、それが自分の無意識の中でなんらかの形を取って現れることがあるでしょう。
それのひとつが霊でしょう。
だから、心残りの思いが少ない人には霊は現れないでしょう。
太鳳さんのように、思いを言葉で表現することができればあえて霊がそれを表現する必要はないでしょう。
太鳳さんにも、なにか言葉で表現できない想いが出来れば、もしかして霊が・・・(笑)
太鳳さんのように論理的に客観的に世界を構成する人はしばしば、直感的に物事を把握するのが苦手な事も起こりうるでしょう。
なにかわからないことがあると、どうしてもそれを追いかけて論理的な解を求めたくなるでしょう。
これは大体こんな感じでいいかなっていう妥協ができないわけですね。
自分が納得できるように、過去のデータを検索しながら種々の仮説を立てて検証しているわけですね。頭は常にいろいろなことを考えてフル回転しているわけだ。それは意識して行っているから、霊とはならないですね。普通は考えですね。なったとしてもひらめきですね。気になってはいるが意識して追い求めない人は霊として出現することもあるってこと。
ともかく、太鳳さんのように論路的に追求する人の強みは、たとえ歩みは遅くとも、そのことを他者(自分も含めて)に説明できるということですね。なんたって、自分の言葉で考えたのですからね。他人の言葉でもなく、霊の言葉でもないわけですからね。
ということで、下のブログの言葉もわたしとしてはとても納得しますね。
>私は最近気がついたんですけど、文章を書くのも遅いんですけど、
台本を読むのも本当に遅いんです。読むというか、理解するのが遅いんです。
たった一言なのに、それをどう言うのかをすごく迷ってしまって
たとえばドラマ「黒の女教師」では「感じ悪っ!」という台詞、
ドラマ「リミット」では「盛重さんも盛重さんよ。」など、
どう言ったらいいんだろう・・・と迷う台詞が必ずあって、
一人で家やホテルやランニングの時などずっとブツブツ言ってるんですけど、
映画「るろうに剣心」でも、ちょっとした一言から、言葉の瞬間まで
常に何かが動いてるし、逆に動いてない何かもあるしで、
台本を読んでも読んでも見えてこない時もあれば、
「これって、こういうことじゃないかな!?」と何かを急に感じる時もあって
それを追いかけている(「出し切りました!!! そして大切なお知らせと御礼☆”」(http://ameblo.jp/tao-tsuchiya/entry-11629123947.html)から引用 )
そして、そういうあれこれイマジネーションは努力というより習性といおうか楽しいことなのですよね。
こういう方は、経験を積むほど、その情報が豊富になってくるでしょう。
そうなると、今度は自分自身で表現したくなるかもしれません。
すなわち、土屋太鳳監督作品ってこともありうるってこと。
土屋太鳳監督・脚本・主演映画の誕生を楽しみにしたいと思いますね。
だんだん、世界が見えてくるんだからその可能性は大いにあるでしょう。
だから、「自分の作品を観るのが好きだ」は、当然○でしょう。
土屋太鳳(つちやたお)さんの
ブログ「土屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」」は
http://ameblo.jp/tao-tsuchiya/
で、
プロフィールは
http://westsideweb.jp/artists/tsuchiya.html
で、
ウィキペディアは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%B1%8B%E5%A4%AA%E9%B3%B3
です。
アルカナの
HPは
http://arcana-movie.com/
で、
ウィキペディアは
ARCANA;http://ja.wikipedia.org/wiki/ARCANA
です。
アルカナに関する土屋太鳳さんの記事
SARUnet.com Interview Vol.17 土屋太鳳(Tao Tsuchiya)主演映画『アルカナ』の見所や撮影秘話、さらに土屋さんの秘密まで!;http://sarunet.com/interview17.html(SARUnet.com(http://sarunet.com/index.html)から)
お笑い☆シネマ『映画好きの若手芸人たちが今話題の映画&人を直撃!』-ORICON STYLE 連載 土屋太鳳;http://www.oricon.co.jp/entertainment/column/owarai-cinema/vol006.html(ORICON STYLE(http://www.oricon.co.jp/)から)
『アルカナ』土屋太鳳さんインタビュー:ホラーというより、命をめぐる悲劇に - 映画と。;http://eigato.com/?p=14521(映画と。(http://eigato.com/)から)
一人二役に挑んだ期待の18歳、土屋太鳳が驚きの“結婚したい宣言”! ニュースウォーカー;http://news.walkerplus.com/article/41800/(ウォーカープラス(http://www.walkerplus.com/)から)
中河内雅貴出演映画『アルカナ』、アクシデント続きのエピソードを披露!;http://sumabo.jp/smartboys/news/2013/10/07/%e4%b8%ad%e6%b2%b3%e5%86%85%e9%9b%85%e8%b2%b4%e5%87%ba%e6%bc%94%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8e%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%82%ab%e3%83%8a%e3%80%8f%e3%80%81%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%87%e3%83%b3%e3%83%88/(スマートボーイズ(http://sumabo.jp/smartboys/news/)から)
女優・土屋太鳳、初恋の相手は実の弟?衝撃告白に会場ざわめき! - シネマトゥデイ;http://www.cinematoday.jp/page/N0056885(シネマトゥデイ(http://www.cinematoday.jp/index.html)から)
映画『アルカナ』 - シネマトゥデイ;http://www.cinematoday.jp/movie/T0018157(シネマトゥディから)
今年注目の若手女優・土屋太鳳、最大のオシャレは「大学名入りのジャージ」 - 映画 - ニュース - クランクイン!;http://www.crank-in.net/movie/interview/27347/1(クランクイン!(http://www.crank-in.net/)から)
土屋太鳳、初主演映画公開に「頭真っ白!」 映画ニュース - 映画.com;http://eiga.com/news/20131019/10/(映画.com(http://eiga.com/)から)
若手実力派女優・土屋太鳳「アルカナ」で映画初主演!一人二役に挑戦 映画ニュース - 映画.com(http://eiga.com/news/20130315/3/(映画.comから))
アルカナ 作品情報 - 映画.com;http://eiga.com/movie/78488/(映画.comから))
土屋太鳳、自分の"分身"はマイノート「私のもう1つの脳」;http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131020-00000014-mycomj-ent(Yahoo!ニュース(http://headlines.yahoo.co.jp/hl)から)
土屋太鳳、自分の分身はマイノート「私のもう1つの脳」 マイナビニュース;http://news.mynavi.jp/news/2013/10/20/059/index.html(マイナビニュース(http://news.mynavi.jp/)から)
土屋太鳳|INTERVIEW|プラス アクト;http://www.wani.co.jp/act/interview/interview.php?id=91(プラスアクト(http://www.wani.co.jp/act/)から)
ヒューマントラストシネマ渋谷;http://www.ttcg.jp/human_shibuya/
常総市観光物産協会;http://www.joso-kankou.com/
常総フィルムコミッション;http://www.joso-kankou.com/page/page000006.html
YouTube(http://www.youtube.com/)から
映画『アルカナ』予告編(http://www.youtube.com/watch?v=TcECYqxvBGY)
▶ RAM WIRE 『「むつのはな」ミュージックビデオ(映画「アルカナ」ver.)』 - YouTube(http://www.youtube.com/watch?v=kGQdG8McR0c)
映画『赤々煉恋』 予告編90秒(http://www.youtube.com/watch?v=q6NV12QdzzQ)
ちらし
全国共通特別鑑賞券(前売券)(1300円)
パンフレット(600円)
ヒューマントラストシネマ渋谷
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