ろぷろす_ぶろぐ 小話!
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望んだもの

彼は5歳になってもことばがしゃべれなかった。
わたしはこれはおかしいと思い、彼の親に進言した。
親は病院に連れていった。
彼は身体的にはなんら言語を発するための障害はなかった。
そこで、医師はこう言った、「この子は自分の意志で話そうとはしないようだ」と。

彼はその後もことばを発しなく成長した。
しかし、ことばを発しない以外彼にはなんの支障もなかった。
というより、彼の能力は人並み外れて優秀だった。

大人になった彼はこの世界を変革することを望んだ。
そして、わたしは唯一、彼の意思を了解できる存在であった。
彼の意思を受けて、わたしは世界を変革するために活動を開始した。

そんなある日、わたしが活動のため出かけているときに、彼は文部科学省に連行された。
彼の思想は危険であると認識した文部科学省は彼にことばを発することを強要した。
それは彼にとってとても過酷な拷問であった。
彼はかたくなにことばを発することを拒んだ。

しかし、その拷問に耐えられなく、彼は少しずつことばを発するようになった。

彼はことばを自分で発せれるようになって、他者と話せれるようになった。
ただ、そんな彼からはもはや世界を変革するほどのことばは消えうせていた。
そして、もはやわたしにとっての彼、彼にとってのわたし、はごく普通の友人であった。
もはや、わたしも彼もこの世界の一存在でしかなかった。

世界は相変わらず、わたしたちの意志とは無関係に流れていった。


廻り合い
20120510木 廻り合い


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野球って顔面蒼白か

ふと、思ったのですが、
いま野球は、打者9人が1アウト毎に替わって3アウトで1回(1イニング)が終わりそれが9回まで続くというのが基本です。
これをですね、打者が1回を一人でつまり3アウトまでをするということにするわけですよね。
一応、打者は9人ですから9回で一巡しますから全員打席にたてるので問題ないと思います。
1回ごとの打順は1回目が一番打者でそれから順に打ち9回目が9番打者となります。
ヒットなどで打者が塁上に出ると次の回の打者が代走として塁上に残りその回の打者はまた打席に立ちます。
たとえば、1回で1番打者がヒットを打って1塁に行くと2番打者が1塁に代走として行き1番打者がまた打席に立ちます。
次にまたヒットを打ち1塁に行ったら今度は3番打者が1塁に行き1番打者は打席に立ちます。
もちろん、その打者に対しての代打も出せます。
というように、1回を一人の打者が行う(代打が出れば実質二人以上)という以外は従来の野球と同じです。
延長戦になると10回から1番打者ということで順になります。

いかがなもんでしょうか。
趣向として行ってもけっこう面白いと思うのですが・・・
だめかなぁ~

それから、大リーグではかならず勝敗をつけるのでオールスターでも決着がつくまで延長戦を行います。
が交代選手がいなくなるとやむなく中止になってしまいます。
そのため、延長戦を行えるよう選手を温存するようなことをします。
そうすると、せっかくオールスターに選ばれたのに試合に出場できない選手も出てきます。
オールスターに何度も選出されるような人はたまに出場しなくてもいいかもですが一生に一度の選手などは残念でしょうし、見る側もやはり選出された選手は全員グランドで見てみたいですよね。
そこでですね。
オールスターですから(いわゆるお祭り的要素もあるわけですから)、少し規則を変更して、交替して退いた選手もまた再度でれるようにしてはいかがでしょうか。
(というか何回でもでれる)
そうすれば、9回までで選手を全員使っても問題ないし、一度退いた選手が代打ででたりワンポイントででたりしたら面白いとおもうのですが・・・
どうでしょうか。

臨機応変になってくれたら面白いのですが・・・


ってか、今日(25日)は寒いですね!
お天気を管轄している神様はどなたかご存じないのですけど、なかなか大変ですね。
桜冷えとかいうなかなか風情のあることをも演出しなければならないからです。
ご同情申し上げます。
で、ご同情ついでに、桜雪をお願いしたいのですが・・・
(失笑)


ジャングルに帰りたいと童謡しているターザンのこころばかりの風説20100317水 ジャングルに帰りたいと童謡しているターザンのこころばかりの風説


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国家社会主義あるいはオオカミ少年の寓話

さて、現政権も半年を迎えまして、わたしとしても現政権がなにを目指しているのかぼんやりと輪郭が見えてきましたので、ここで空想科学小説(SF)的に未來小話を書いてみたいと思っています。
あくまで、小話ですので記載事項は文献にあたっての正確をきしているわけではないのでその点はご了承願います。

現政権の最終形態は、国家社会主義すなわち一党独裁すなわちM党独裁であろうと思われます。
そのことの象徴的なスローガンが政治主導です。
霞ヶ関(官僚)が政策を決定する(すなわち国を動かす)のではなく永田町(政治家)が国を動かすということですね。
でもこれは現状でもわかるように政治家が政策を決定しようとしても政治家は専門家ではないしましてや政治家の数は限られているので思うようにいきません。
で、結局は官僚の意見を鵜呑みにするしかありません。
これを真に打破しようと思えば、政党政治のシステムでは選挙で多数を取った政党が政権を担当するわけですから政治家ではなく党員が官僚をコントロールしない限りこのことは実現しないでしょう。
官僚から見れば、政治家というものは不変ではなく選挙によって変わる者なのだから特にその政治家に肩入れをする必要はないし変に肩入れをして政権が変わったりしたら失脚するわけですから、責任と義務を持って政策を決定などしないと思われます。
すべての政策は責任と義務の所在が不明であり、あいまいになると思います。
つまり、官僚は自己保身しか考えないのです。
だから、現状では政治家がいくら頑張っても政治主導にはならないと思います。
すべての組織を不変の党員が実権を握ってこそ政治主導になると思います。

なぜ、いま政治主導が必要になったかというと社会のシステムが変わってしまったからです。
現状の世界体制のままでは日本の経済浮上はないと思われます。
100年先200年先の歴史で見ると戦後の日本経済の発展は奇跡あるいは黄金期といわれるかと思います。
なぜそのようなことが起こったのかはいろいろあるとは思いますが、わたしはそのひとつを「冷戦」におきたいと思います。
戦後(第二次世界大戦後)、ソビエト連邦(以下ソ連)を盟主とする共産主義とアメリカ合衆国(以下米国)を盟主とする資本主義の対立が起こりました。
これはひいては国の財政を軍需中心にするということです。
つまり、民需を控えるということです。
ここに日本の発展があったといえます。
日本は戦後、戦勝国からの平和憲法(日本国憲法)によって米国の核の傘にあったとはいえ実質上冷戦からは中立国的立場でいられたのです。
それは軍需ではなく民需に国の財政のほとんどをつぎこんでもいいということを意味します。
つまり、日本は民需品の世界の供給国となったのです。
しかし、その夢のような時間もあの共産主義の崩壊すなわち冷戦の終結によって終わったのです。
冷戦の終結は実質的に大国間の戦争はないということを意味します。
そうなれば、当然先進国はいままでの軍需予算を民需にそそぐことになります。
いくら日本人が優秀だといっても世界を相手ではその地位は低下せざるをえません。
つまり、いくら日本人が頑張ってもいままでの独占的形態はもう夢なのです。

では、これから日本はどうするか。
日本が過去の栄光を取り戻そうとするならば、それは強力なリーダーシップのもと富国強兵をするしかないと思います。
つまり、世界を相手に経済戦争をするしかないという訳です。
そうなるといままでの米国のいいなりの政治は不要になるのです。
なぜなら、米国はおそらくもっとも手強い敵でしょうから。
しかし、現状では日本はどこの国にも強くいえません。
もともと資源もないし経済大国でもなくなったからです。
日本がこれから発言を強くするには富国強兵なのです。
軍隊を持ち核を持たないといけないのです。
鯨にしてもマグロにしても海豚にしても車にしても日本は嘗められ放しなのです。
もはや、先進国世界にとって日本はそんなに必要な国にはなっていないのです。
強い国にするには、一党独裁しかないのです。
責任と義務を明確にしてひとつの方向に向かっていかなくてはならないのです。
この現状は、鎖国が解けて(徳川幕府の崩壊)世界に日本が船出していかなくてはならなかった明治維新を彷彿とさせるかもしれません。
また、ナチスを台頭させた最高の平和憲法を持っていたワイマール共和国を連想させるかもしれません。

よって、今度の参議院選挙はひとつの注目点です。
もし、ここでM党が過半数を大幅にうわまったら大きな変化が起こるかと思います。
それはどんな意味合いになるかわからないですけど革命ということが起こるかもです。
おそらく、3年の間に法律がどんどん変わっていき、すべての組織にM党員が配置されその党員のもとに組織が運営されるということになるかと思われます。
そうでないと、政治主導にはけっしてならないからです。
憲法が改正されて、軍隊が創設され、就職難の受け皿として軍隊が機能するでしょう。
核をちらつかせながらの外交政策が始まるでしょう。
そして、アジアの盟主として「新大東亜共栄圏」をめざすのです。
(現在のEUのような体制はひとつの参考)
今度の参議院選挙は楽しみです。
現状を打開したいと思う者はM党にいれるでしょうし、悪くても現状でいいと思うものはM党以外にいれるでしょうか。
大きな戦争が起こる可能性のない現状では、悪くなっても良くなることはないのですから。
果たして、神風は吹くか・・・

H首相やO幹事長の政治とカネも現官僚の必死の抵抗と考えればそれはそれとして納得できるかも(苦笑)
M党=民族社会主義国民党?(笑)


神々と人々の微妙な違いを詩的に語るソクラテスのデーモン
20100317水 神々と人々の微妙な違いを詩的に語るソクラテスのデーモン


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蟻と蜘蛛のまどろみ

蜘蛛はとてもお腹が空いていました。
もう何日もごはんを食べていませんでした。
「ああ、もう昔みたいにお腹いっぱいにごはんをたべられないのかなあ」
と愚痴っていてもいっこうにお腹はふくれません。
そんなある日、蝶がやってきました。
「蝶さん、蝶さん、後生ですから、どうかわたしに食べられてくれませんか」といいました。
すると、蝶は憮然とした口調で、
「冗談じゃないわよ、わたしはあなたみたいな甲斐性なしはごめんだわ」
といって、ひらひらと去っていってしまいました。
蜘蛛はとても落胆しました。
「たしかにオレは甲斐性なしだけどそこまでいわなくても」と思いました。
それからやや月日がたったのですが、相変わらず蜘蛛はお腹が空いていました。
そこへ黄金虫がやってきました。
「黄金虫さん、黄金虫さん、どうかわたしに食べられてくれませんか。もうわたしはお腹が空いて死にそうです。」といいました。
それを聞いた黄金虫は、「ちぇ、ふざけるんじゃないぞ、おまえの網なんかおれがぶつかったら破れてしまうじゃないか。おれを食べようなんて100年早いわ。」
「それにおまえが生きようが死のうがいったいおれになんの関係があるってんだ。いいかげんにしろ」
といってまたまた去っていきました。
蜘蛛は罵声を浴びせられてすっかり意気消沈してしまい生きる気力をなくしてしまいました。
ぽとり、涙が!
そして、ある日地面にポトリと落ちてしまいました。

蟻は働きものです。
毎日毎日いっしょうけんめい働いて生きています。
そんな蟻が食べ物を探していると一匹の大きな蜘蛛が横たわっているのを見つけました。
なんと美味しそうではありませんか。
蟻たちは、小分けして仕分けして巣に運び込みました。
2日がかりの大仕事でした。
蜘蛛を食べて子供たちはどんどん大きくなりました。
さて、その大きくなった蟻は食べ物を探しに歩いていると、ちょっとバランスを崩したために砂に足をとられて穴の中に落っこちてしまいました。
「いやはや、失敗失敗、ぼぉ~としてからいかん、いかん」
「早くこの穴から出で食べ物探しにいかないかん」
といって、上ろうとしたのですが、足をかける砂が力を入れるごとに崩れ落ちてなかなか上れません。
とどこからか声がしまして、
「蟻さん、蟻さん、そんなにいそいでどこにいくのですか。ここにきたのもなにかのご縁でしょう。食事の用意をしますから、ひとつ召し上がっていってくださいな。」と。
蟻はちょっとビックリしましたが、好奇心もあったので、食事をいただくことにしました。
「あれ、もしもし旦那さん、ここにあるのはお皿だけですね。中身はないのですか」といいますと、
「中身はお前だよ」といいまして「どうだこんなご馳走はないだろう」といいました。

蟻をしこたま堪能した薄羽蜻蛉は、成虫になって自由を満喫していました。
なんとまあ、あの暗い穴のなかに比べたらここは美しいく楽しいんだろと思っていました。
ところが、なんとまあ、急に身体が動かなくなってしまいました。
「どうしたんだろう、それになんか体がべとべとしてきたぞ。」
「誰か助けて、助けて」と叫びました。
すると、
「どうかしましたか」といって蜘蛛が近づいてきました。
「ああ、蜘蛛さん、いいところに来てくれましたね。なんかわたしいま変な状態になっているんですよ。」
「せっかくおとなになってこれから生を楽しもうと思った矢先にこんな災難にあってしまいましたよ。」
「ああ、でも蜘蛛さんが来てくれて助かりましたよ。」
といいました。
「それはそれは難儀でしたね。それではちょっくらお助けしましょうか」
といって、薄羽蜻蛉のからだに糸を巻き付け始めました。
「ちょっとちょっと蜘蛛さん、なにをしているんですか、これではわたしはますます身動きができなくなってしまいますよ。」
「ああ、心配しなくても大丈夫ですよ。雨降って地固まるっていう言葉もあるじゃないですか。」
蜘蛛はとても満足です。
生まれてきてよかったと思いました。
「極楽じゃ!」

どっぺんしゃん


蟻じごく
20090408水 蟻じごく


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それからの桃太郎

sate,桃太郎一行は鬼を退治して鬼ヶ島から宝物といっしょに帰国しました。
国元では、お爺さんとお婆さんが待っていて出迎えてくれました。
桃太郎は、たくさんの宝物を見せました。
そして、鬼を退治した顛末を話してお爺さんとお婆さんに宝物を上げました。
お爺さんとお婆さんはとてもとても喜んで涙を流しました。
「ほんとに、無事に帰ってきてくれただけで嬉しいのに・・・」
「その上に、こんなきれいなものまでほんとにほんとにおまえは孝行ものじゃ」
「ばあさんや、このきれいな着物をちょっときてみておくれんかなゃ」
と爺さんは婆さんに赤い着物を渡しました。
「あらあら、おじいさん、こんな赤い着物はあたしゃ恥ずかしいよ、まるで生娘みたいじゃないかいねぇ」
といいながらも、ニコニコしながら着てみました。
「いやはや、よく似合っとるじゃないかいにぁ、あの頃を思い出しまた惚れちまったわい」
と爺さんがいうと婆さんは
「あらあら、いやだねぁ、じいさんは」
といいながらちょっと頬を赤くしました。
とかなんとか、まるで花咲く春のようになごやかな光景でした。

桃太郎は、猿、犬、雉にも褒美をやってその労をねぎらいました。
「ほんとうに、おまえたちはよくやってくれた」
「おまえたちがいたからこそ鬼退治が出来、こうしてお爺さんやお婆さんの喜ぶ顔が見れたというものだよ」
「ありがとう!」
褒美をもらった猿は山へ犬は家へ雉は野へ帰っていきました。
桃太郎さん、ありがとう!あなたと会えてよかったです。さようなら!」

ところで、宝物はお爺さんお婆さんそして桃太郎が使っても使いきれないほどあったので、村人たちに分け与えました。
村人たちは喜んでなんどももなんども桃太郎たちにお礼をいうのでした。
そして、この村は豊かになりました。
そうこうするうちに、この豊かな村のことが評判になり、その領主の耳にもはいりました。
そこで、領主は事の是非を知りたいと思い、当事者の桃太郎を城に招きました。
「そちが桃太郎か、なにやら宝物を手に入れたということらしいが、わしにもその話をしてくれんかのう」
といいました。
桃太郎は、猿、犬、雉とともに鬼ヶ島の鬼を退治して宝物を手に入れた一部始終をそれは巧みに話しました。
殿様だけでなく傍にいた家来たちもその話を聞いて桃太郎の武勇を賞賛しました。
「ところで、桃太郎、済まぬがその宝物とやらをわしも見てみたいのじゃが見せてもらえるかのう」
といいました。
「はい、わかりました。それでは明日もってまいります」といって退出しました。

次の日、桃太郎は大八車一杯の宝物を持って、登城しました。
それは、金銀であしらえられ宝石のちりばめられた装飾品や食器や着物や家具やそれはそれは豪華絢爛たるものでした。
殿様はその華麗さに夢中になり、よこしまな考えをもたらすのに十分なものでした。
「なぁ、桃太郎さんや、こんな素晴らしいものをわしはかって見たことがない。このまま別れてしまうのはちと切ない。
「そこで、お願いじゃが少しの間貸してもらえんじゃろか」と。
桃太郎は気持ちよく、「いいですよ。殿様が喜んでいただけるのならわたしもうれしいです」
「ところで、桃太郎さんや、宝物はこれで全部かいなぁ」
「いえ、殿様、宝物はお爺さんやお婆さんや村の人たちに分けました」と正直に話しました。

それから数日して、村のあちこちに高札がたちました。
「殿様が宝物を見たいから、何日に宝物を持って城の広場にくるように」ということでした。
お爺さんお婆さん村人はその日宝物を持ってお城にいきました。
各人の宝物は台帳に記入されました。
そして、また殿様はいいました。「よく見てみたのでしばらく預かっておく」と。
桃太郎に台帳を見せて、
「おまえの分けた宝物はこれで全部かなぁ」
桃太郎はよく憶えていなかったしめんどうくさかったので「全部です」といいました。

数日が数ヶ月がたちましたが、領主はいまだに宝物を返してくれません。
村人はだんだん不安になって、桃太郎に殿様に返してもらう交渉を頼みました。
が桃太郎は、殿様がそんなことをすることはないといって村人に待つようにいいました。
そうこうしているうちに1年ほどがたちましたがまだ返してくれません。
宝物をあてにしたものもあってそのものは困窮になってしまいました。
そこまでになると桃太郎もだまっているわけにはいかないので殿様に返してくれるように嘆願しました。
しかし、「わかった、わかった、桃太郎やもう少しまってくれ」といいました。
2年が立ちました。
この年は干ばつがあって村では食事もまともに取れないものまであらわれました。
桃太郎は再度嘆願しましたが、
「おまえは、前に宝物は全部だといったがこの間村から宝物が見つかったぞ」といいました。
そして、「宝物を全部見るまで返すことはできんぞよ」と。
そこで、桃太郎は村人を説得して全部の宝物を殿様に見せました。
そうすると、殿様は桃太郎を捕らえて牢屋に入れてしまいました。
そして、こんな高札を出しました。
「桃太郎が宝物を全部持って逐電した」と。
村人たちはにわかには信じられませんでしたが、真偽を確かめるすべもなかったので途方にくれるばかりでした。

その頃、猿、犬、雉が宝物を持って桃太郎の家に来ました。
桃太郎にいわれて宝物を持ってきたのでした。
そこで、例の高札を見て憤慨しました。
「これは何かある。桃太郎さんに限ってそんなことはないです」と、
きっぱりとお爺さんお婆さんに言いました。
で、さっそく猿が忍び込んで様子を探ると桃太郎が牢屋にとらえられているということでした。
猿、犬、雉は協力して桃太郎を救出して猿山にかくしました。

-(中略)- 村人たちの対応

1年後、奇妙なかわら板が出て、宝物は桃太郎ではなく殿様が秘匿していてその宝物で出世しているということ、そしてその殿様を桃太郎が懲らしめるというようことが書かれていました。
その日風が強く、火事などあったら大変な日でした。
「火事だ。火事だ。」の声です。
城が燃えています。
殿様は宝物を抱えて家来とともに城を脱出しました。
城から小半里きたところで、殿様を呼び止めるものがありました。
*etc.*
それは、鬼でした。
殿様たちはあっけない最後でした。
さて、鬼たちは宝物を持って火の消えた城へ帰りました。
鬼たちは城の中で宝物に囲まれて優雅にくらしていました。

それから、何十年あるいは何百年たったのでしょうか。
ある村にお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは山に柴刈りにお婆さんは川に洗濯に出かけていました。

どっぺんしゃん!


懐古
20090104日 懐古


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委奴國王(わのなのこくおう)

某月某日、その日がついにやってきました。
政治の腐敗と極度の格差のため、国民はついに最後の選択をしたのでした。

「共」が圧倒的多数で国会で第1党の議席を得たのでした。
「共」は遙かな野望をひた隠しながら、組閣を始めました。
各野党へおよび有識者への入閣の依頼をしました。
この要請に何人かは応じたのでした。
その内閣はちょっと見た目には連合内閣のように見えました。

さて、「共」は早速、施策方針として「S10ヶ年計画」を発表しました。
その骨子は、
1.すべての金融機関の国有化(すべてを日本銀行の支店化)・・・1年以内
2.大企業の解体(すべてを中小企業の集合体(ネット化)とする)・・・3年以内
3.自衛隊を国民軍とする・・・即日
4.警察を国民保安隊とする・・・即日
5.すべての資産を国有とする(資産の国民への貸与)・・・10年以内
7.国民の独立主権の確立(いかなる国からの干渉をも排除・「米」の撤退)・・・1年以内
です。

めざすところは、国民社会主義です。

この施策方針が発表されると、多くのところで憤怒の嵐が起こりました。
閣僚の何人かは辞表を提出しました。
暴動に対しては、国民保安隊が出動して国民反逆罪として連行して矯正搭に収監しました。

あの平和な「日」はどこへやら。
あちこちで騒擾が起こり人知れず虐殺が行われているなどという噂もまことしなやかにささやかれています。
今日この頃です。

さてさて、このことは「日」だけでなく世界もカオスの状態にするのに十分でした。
「米」は、ただちに現政権を転覆させて親「米」政権を再び樹立するために暗躍をしました。
「米」にとっては、「日」がどうなるということはどうでもいいことですが、「中」や「露」の防波堤となってもらえればそれでいいのです。
で、今の政権にはそれを期待することはできないということです。

「米」が直接軍隊を派遣して鎮圧すれば済むことですが、国際社会上のことがあってそれはできません。
そこで、いままで「米」のやってきた得意技を使うことにしました。
クーデターで現政権を転覆させることです。
そこにこそ、いままで自衛隊を養成してきた意味があるというものです。
早速、「米」は子飼いのメンバーを集めてクーデターの準備にかかりました。

そして、Xデーがやってきました。
現政権はあっという間に倒されてしまいました。
そして、旧メンバーによる民主主義が復活しました。
が事態はこれで収拾したわけではありません。

これはこれから起こるあの忌まわしい出来事の序曲に過ぎなかったのです。


供養
20090109金 供養


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人類史のパラドックス

たとえば、いま巨大隕石が落下してきて、地球上の高等生物が絶滅したとしよう。
そして、それから1億年以上が経って現在の人類と同等の生命体が発生したとしよう。
とすると、果たして1億年以上前に人類というものが存在して文明というものがあったということがわかるであろうか。
わたしは、否と想う。

おそらく、1億年もたったら現在(2009年)にある建築物も機器も生命体もその痕跡は残していないと想う。
もちろん断片的なものはあると想うがそこから今(2009年あるいは人類史)を特定することは不可能であろう。

ということは、地球は誕生してから46億年も経っているということが事実であり、また巨大隕石が地球に衝突する確率は何億年かに1回あるとするならば、かって現在の人類クラスの高等生命体が存在した可能性はないとはいえないのではないだろうか。

で、で、ここからはかって人類クラスの生命体が高度の文明を築いていたとしよう。
どのくらいの文明かというと、宇宙を毎秒1萬キロメートル(光の30分の1の速度)で航行できる宇宙船をもっており、また月や火星などに人工ステーションを構築しているくらいの文明である。

いま、この文明に巨大隕石が落下しようとしたとすると、どのような対応をするであろうか。
1.隕石を何らかの方法で破壊あるいは方向を変える。
2.地球の公転を変える。
3.地球から脱出する。
などが考えられるがここでは
「地球から脱出する」を選択するとしよう。

すると、太陽系から最も近い他の太陽系までは4光年なので120年かかることになる。
このくらいの距離なら移動も可能と思われる。
また、月や火星などの人工ステーションに移住していたものが地球が安定してくるに伴って(何十年かあるいは何百年後に)帰ってくる。
が、しかし地球上には下等生命体しかいないためにかっての文明は構築出来なく文明は退化していく。
そして、何千年かあるいは何万年か経つとかっての文明は滅びて月や火星などは荒野となし、地球上にはかっての高等生命体の子孫がいるかもしれないしいないかもしれない状態になって新しい生命史(あるいは人類史)が始まるのである。

そして、もしかすると他の太陽系で文明を築いたかっての高等生命体の子孫が地球にやってくるかもしれない。

というようなことは十分考えられることではなかろうか。

というようなことを、初夢でみました(笑)

本年もご縁のある方は、よろしくのほどお願い申し上げます!


2009年年賀
20090101木 2009年年賀


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1回の攻防

ピッチャー、第1球を投げました。
バッター、打ちました。
入りました、ホームランです。
いきなりのホームランです。
気を取り直してピッチャー第2球を投げました。
打ちました。
入りました、またまたホームランです。
2者連続でホームランです。
ピッチャー第3球を投げました。
ホームランです。
3者連続です。
ピッチャー第4球を投げました。
ホームランです。
4者連続です。
これは驚きました!
新記録です。
ピッチャー第5球を投げました。
ホームランです。
5者連続です。
ピッチャー第6球を投げました。
ホームランです。
6者連続です。
ピッチャー第7球を投げました。
ホームランです。
7者連続です。
これはいったいどうしたことなのでしょうか。
奇跡です!!!
ピッチャー第8球を投げました。
ホームランです。
8者連続です。
ピッチャー第9球を投げました。
ホームランです。
9者連続です。
全員連続ホームランです。
おお!神よ!
こんなことがあっていいのでしょうか。
あっ、たまらず監督が出てきてピッチャー交代です。

代わったピッチャー第1球をなげました。
またしてもホームランです。
2打席連続のホームランです。
ピッチャー第2球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
11打者連続です。
ピッチャー第3球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
12打者連続です。
ピッチャー第4球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
13打者連続です。
これはきっと夢なんでしょう。
ありえません、ありえません。
ピッチャー第5球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
14打者連続です。
ピッチャー第6球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
15打者連続です。
ピッチャー第7球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
16打者連続です。
ピッチャー第8球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
17打者連続です。
ピッチャー第9球をなげました。
ホームランです。
2打席連続のホームランです。
18打者連続です。
監督、口をあんぐりさせながらピッチャー交代です。

代わったピッチャー第1球を投げました。
またまたホームランです。
3打席連続の19打者連続のホームランです。
ピッチャー第2~9球投げました。
3打席連続の20~27打者連続のホームランです。
ピッチャー交代です。

代わったピッチャー第1~9球投げました。
4打席連続の28~36打者連続のホームランです。
ピッチャー交代です。

代わったピッチャー第1~9球投げました。
5打席連続の37~45打者連続のホームランです。
あっ、ピッチャー交代しません、続投です。
ピッチャーがいないのでしょうか。

ピッチャー第10~18球投げました。
6打席連続の46~54打者連続のホームランです。
ピッチャーやっと交代です。

代わったピッチャー第1~9球投げました。
7打席連続の55~63打者連続のホームランです。
ピッチャー交代しません。

ピッチャー第10~18球投げました。
8打席連続の64~72打者連続のホームランです。
ピッチャー交代しません、もうこうなったら誰が投げても同じなんでしょうか。

ピッチャー第19~27球投げました。
9打席連続の73~81打者連続のホームランです。
ピッチャー交代しないようです。

ピッチャー第28~36球投げました。
10打席連続の82~90打者連続のホームランです。
ピッチャー交代しないようです、ピッチャー可哀想です、交代させてやってください!

ピッチャー第37~45球投げました。
11打席連続の91~99打者連続のホームランです。
あっ、願いがかなったのかピッチャー交代するようです。

代わったピッチャー第1球を投げました。
ストライクです。
あっ、初めて球はキャッチャーのミットに収まりました。
みんな、大喜びです。
ピッチャー第2球を投げました。
ストライクです。
ピッチャー第3球を投げました。
ストライクです。
バッター、三振です。
やっとやっとやっとワンナウトです。
いやぁ、さすがにバッターも打ち疲れているんでしょうね。
ピッチャー第4球を投げました。
ストライクです。
ピッチャー第5球を投げました。
ストライクです。
ピッチャー第6球を投げました。
ストライクです。
三振です。
ツーアウトです。
ピッチャー第7球を投げました。
ストライクです。
ピッチャー第8球を投げました。
ストライクです。
ピッチャー第9球を投げました。
ストライクです。
三振です、三者連続です。

それにしても、やっと1回表の攻撃が終わりましたね。
99打者連続の99点です。
いまだに信じられん出来事です。
野球史上っていうか人類史上ありえないことでしょう。
何億分の確率いやいや何兆分の確率いやいやあり得ないことです!


ピッチャー第1球を投げました。
打ちました。一塁ゴロです。
一塁手、ピッチャーを制して自らベースを踏みました。
ワンナウトです。
ピッチャー第2球を投げました。
打ちました。セカンドゴロです。
セカンド、一塁へ送球しました。
ツーアウトです。
いやはやそれにしてももうツーアウトです。
大量失点で戦意喪失なのでしょうか。
なんとか意地を見せて欲しい物ですね。
ピッチャー第3球を投げました。
打ちました。中前打です。
さすが3番、意地のヒットですね。
ピッチャー第4球を投げました。
打ちました。レフト前ヒットです。
ランナー1塁2塁です。
ピッチャー第5球を投げました。
ライト前ヒットです。
2塁ランナー勇躍と帰ってきました。
まさに意地の1点です。
99対1となりました。
ピッチャー第6球を投げました。
ライト前ヒットです。
2塁ランナー帰って来ました。
99対2です。
ピッチャー第7球を投げました。
またライト前ヒットです。
これで99対3です。
ピッチャー第8球を投げました。
センター前ヒットです。
99対4です。
ピッチャー第9球を投げました。
レフト前ヒットです。
レフト、ホームに返球しました。
セーフです、セーフ。
99対5です。
おや、どうしたのでしょうか。
ピッチャーの方が大量リードで気がゆるんだのでしょうか。
ツーアウトですからここはピシッといってもらいたいものですね。
ピッチャー第10球を投げました。
ライト前ヒットです。
99対6です。
ピッチャー第11球を投げました。
中前打です。
99対7です。
ピッチャー第12球を投げました。
ライト前ヒットです。
99対8です。
ピッチャー第13球を投げました。
ライト前ヒットです。
99対9です。
ピッチャー第14球を投げました。
99対10です。
12連続ヒットで遂に2桁得点です。
ピッチャー第15球を投げました。
センター前ヒットです。
99対11です。
ピッチャー第16球を投げました。
サードゴロです。
三塁手、一塁手に送球です。
スリーアウトです。ランナー1塁2塁に残塁です。
それにしても、よくこの回に13連続ヒットで11点を返しましたね。
なんか大荒れの試合展開になりそうな予感ですね。
いったいこの試合が終わったときに何点入っているのでしょうか。
お互いピッチャー頑張ってほしいところですね。


ともかく、長くて破天荒な一回の攻防がともかく終了しました。ふぅ~


のらくろ上等兵
20080712土 のらくろ上等兵


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ショックハザード

今日は雨です。
よって、ホテルレイクサイドつくば東京写真連盟撮影会は中止になってしまいました。
う~ん。
おそらく、わたしが東京写真連盟さんの撮影会に参加しだしてから初めての中止だと思います。
こうやって、中止になるとさすがに残念ですね。
2ヶ月ぶりに、松崎静香さんが撮れると思っていたのに・・・(泣)
がたぶん、また出演してくれるでしょう。
それを頼りに、しばしのお別れということで・・・(再泣)

さて、せっかく写真を撮ろうという気になっていたので、府中市郷土の森博物館の「あじさいまつり」にいくことにしました。
こちらもいままで地元なのに行ったことがありませんでした。
さてさて、さすがの雨の日人はまばらですね(泣)
雨に濡れながら撮影しているとなにやら雑木林の方でガサゴソと。
なんじゃらほいとそっちの方に目をこらすと動くものが・・・
うさぎです。
えっ、うさぎ、まじっ。
なんでこんなとこにうさぎがいるんだよ~って。
たぶん、どこが館内で飼っているところがあってそこから逃げ出したのかぁとか思いながら、とりあえず捕まえられるかなとか思って近づいていきました。
うさぎはこっちを見ていましたが逃げようとしないので、もしかしたら仲良しになれるかなとか思ってしまいました。
で、かなり近づくとうさぎさんはビョコっとちょっと跳ねました。
でまた、近づくとうさぎさんはピョコと跳ねました。
そんなやりとりをしながらふち気がつくと井戸の前に来ていました。
えっ、なんじゃい!
知らん間に井戸まで来ているし。
なんかの勧誘なのかなとか思ったり。
そうすると、うさぎさんは立ち上がって井戸のフタをあけてヒョイとなかに入りました。
ビックリして、井戸のとこに駆け寄って、お~い、うさぎさん大丈夫かい~と叫びました。
もちろん、返事はありません。
井戸のなかをよく見ようと顔をつっこむと、あら不思議、体がヒョイと井戸の中へ。
なんか、落ちているみたいですけどなどと思っていると、そうだこんなシーンがたしかあったなぁ~。
そうそう、あれはルイス・キャロルの不思議の国のアリスのあのシーンだなと思い当たりました。
それで安心しました。
あれなら、重力の法則に則って落下する心配がないのでひと安心です。
で、安心したので一眠りすることにしました。

さて、どれだけ時がたったのでしょうか。
なにやら浮遊感がなくなったようなので、目をあけるといきなり標識が目にはいってきました。
それには紅い字で、「地獄の3丁目」とかいてありました。
でも、地獄には来たことがないので、ちんぷんかんぷんです(笑)
寝過ぎたのかそれとも落下で打ったのか腰がちょっと痛いのですが、起きあがって歩き始めました。
というのはその先にドアがあったからです。
どこでもドアかなとかちらと思いましたが・・・
さてドアを入るとそこは総合カメラ館でした。
すると、先ほどのうさぎさんがいまして、いらしゃいませだんなさま、というではありませんか。
おいおい、まじかよ、なんでうさぎがしゃべれるだよと思いましたので、
なんでうさぎがじゃべれるだよといいました。
えっ、だんなさんなにをいっているんですかとうさぎは疑心暗鬼の顔になってうろたえました。
がさすが店員、すぐに真顔になって説明を始めました。
その説明によると、2057年宇宙人がやってきて技術が飛躍的に進歩して心あるものはすべて言葉がしべれるようになったそうです。
なるほど、ガッテン、ガッテン!

さて、せっかくカメラ館にきたのでニューカメラでも見てみようと思いました。
そこで、こんなに技術が発達しているからというかうさぎさんをからかってやろうという気持ちからか、これこれなになにのカメラはありますかとやや自嘲気味にだずねました。
すると、うさぎさんはあっさりと、ございますという返事ではありませんか。
オイコラ、うさぎ、おれをなめてんのかと思いましたが、うさぎさんはごく普通の顔をしているので、どうやらブラックジョークではなさそうです。
やった、まじかよ、VV
でも、あまり有頂天なのをうさぎさんに悟られるのをしゃくなので、一見そしらめ風に普通の顔をしていました。
で、そのカメラを試写させてもらうとこれはすごいいままで何度悔しい思いをしたかしれない決定的な瞬間をばっちり撮れるではないですか。
思わずニャリですね。
これなら、絶対俺だけの写真が撮れるぜ。
と思い、笑いがとまりませでした。
が、ここでもうさぎさんには悟られたくなかったので、平静をそれとなく装っていました。
で、軽くこれっていくらくらいするのってきくと、50万円との答え。
う~ん、高い・・・
50万かよ。
もう、少し安くならないのかというと。
かなり悩んだ末、30万というので、こころの中で小躍りしてうふふと買いました。

なんやかやしているとカメラ館が閉館ということなので、外に出てさっそくぱちりぱちりと写し始めましたが、なんか様子が変!?

ということで、初夏の昼の饗宴はおひらきです。
おそまつさまでした(笑)

補足:
雨の郷土の森博物館も風情があってよいですよ。
基本的にわたしは雨ってそんなに嫌いではないですから。
水たまりの反射とか波紋とか好きですし。
モデルさんのモチベですね。雨の日の撮影は。
今日は郷土の森で取れた梅の甘露煮の入ったうめジュースを振る舞われていたのでいただきました。
甘酸っぱくてとてもおいしかったです。
販売してもいいくらいでしたよ。
あじさいはそれなりに咲いていました。
ピンク,青,白など彩り華やかでした。
それから、かわいいネジバナがところどころに咲いていました。
小さいですから気をつけてみないとわからないですよ。
あじさいまつりは来月(7月)の6日(日)までです。
府中市郷土の森博物館のHPは
 http://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/
です。


木花咲耶姫
20080629日 木花咲耶姫



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謁見

男は皇帝の前に進み出た。
「そちは何者だ。余の命を危うくする者とのことだが何故だ。」
と皇帝は威厳を保ちながらもやや高ぶった声で言った。
「わたしがあなたの命を危うくするって、ふざけるんじゃないぞ。」
「おまえは、おまえは・・・、わたしの愛するものを奪った仇ではないか」
と男はいまにも皇帝にとびかからんばかりに言った。
「はて、これは奇異なことをいうもんだな。
余がおまえの愛する者を奪ったとな。」
「なにをいまさら白々しいことをいっているんだ。」
「おまえの部下がわたしの家に来てわたしの愛するものを殺したではないか。」
男の目から涙が溢れる。

「この男を連れてきたものは、誰か」
「男はこのように言っているが事実か」
「それはわかりません。たしかにわたしが行ったときは女が無惨な姿になっていましたが。」
「わたしのところにある男がやって来まして、探している男はどこそこにいるといわれたので、わたしはこの男を見つけて陛下のところに連れてきただけです。」

「ということだが、おまえは何故にわたしがおまえの愛するものを殺めたというのか」
「ちぇ。どいつもこいつも口裏をあわせやがって。
俺は確かに聞いたぞ、わが愛するものを殺したやつはおまえの命でやってきたということを。」
「なんにせよ、わたしはおまえを殺す権利がある。わが命あるかぎりおまえを殺す。」

「この無礼もの!陛下どうかわたしにこの者を死に至らしめる命をお与え下さい。
ただちにこの者の口を封じて見せます。」
「まぁ、待て!余も命を狙われるのは気持ちよいものではないが、いまいち真相がよくわからんのが気にかかる。」
「このものをよく吟味して後ほど余に報告してくれ!」

男は退廷した。
皇帝は運命について思いめぐらす。
あることの不思議。
あの男がわたしを殺めるなどかって一度でも思ったことだろうか。
しかし、おそらくいまはあの男にとって生きていることの存在証明はただひとつわたしの死すなわちあの男の刃がわたしの心の臓を貫くことだろう。
どうしてそうなったのかわたしもわからないだろうし、ましてやあの男にもわからないだろう。
そして、死が先にやってくるのはわたしかあの男かそれもまたわからないことである。
だが、いま確実にわたしとあの男は神の摂理の元にあるということだろう。
ただ、祈るのみか。
だがために・・・


髑髏
20080608日 髑髏



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