ねこものがたり♪ 2015年12月
本日午後6時15分、チャチャは旅立ちました。
18歳4か月と21日の猫生、立派に生き抜きました。
先の記事にも書いたように、2日前に初めて起こった呼吸困難の件で、また今後往診で出来る事などを午前中に先生と相談したばかりでした。
今月に入って検査の結果や薬の効果など、あまり良くない事が多く、改善よりも悪化がはっきりしていたのですが、2日前までは呼吸がしんどそうであっても、夫のベッドに飛び乗ったり甘えたり、添い寝を要求したりしていました。
酸素ハウスを設置したのはちょうど1週間前。
へたり込むことが増えてきたので、設置して入って貰うようにしたのですが、2日前のあの時までは出たり入ったり比較的好きなように過ごさせていました。
でも、あのことが起こってからは、「出たい」という要求は一切しなくなり、目に見えて悪くなったと思います。
不思議な事に、私が取り付けた水飲み用のカップからは、これまでになくよく飲んでくれていました。
でも、飲みに出てくる、またはおトイレに行く行為だけでへとへとになっていることもありました。
その様子を見た時、私はあんずに言ったんです。
これまで「あまり早く迎えに来ないように」と言っていたのですが、もし今後この状態が酷くなる、またはあの呼吸困難が頻発するのなら「もう迎えに来て良し」と。
その2日後の今日夜。
チャチャはあんずの迎えによって旅立ったと思っています。
2日前までは肺がんが悪化していても自分でやりたいことを出来ていた。
夫に甘え、私に甘え、ハウスの外を歩き、3日前の午前中には缶詰のお汁も舐め、久しぶりに座敷の散策に行きたがり、付き添いました。
ギリギリまで自由に過ごせていたんだと思います。まだとても恵まれていたのだなと。
私はもっと辛い時間が長くなるのかもしれないと考えていました。
なので、楽にさせてあげる方法についてこのところ真剣に考え、今日も先生にそのことを相談していました。
自宅で見送ることが出来ると解った事で、いざという時は・・・という覚悟をしたのも今日でした。
でも、その必要はなく、あんずが迎えに来てくれた事で、チャチャは私が思っていたよりも早く大変さから解放されたのだと感じています。
明日の往診は、もしかしたらチャチャにはとても負担になったかもしれない。
もしもの時、私が辛い決断をしなきゃいけなくなるかもしれない。
この2つを、あんずはきっと回避しようとしてくれたのではないかと。
親ばかな勝手な想像かもしれませんが、「迎えに来て良し」と言われたことで、その通りにしたとしか思えないのです。
何より、いつも誰よりもチャチャを可愛がっていましたから。
チャチャは保護した生後10日ほどの頃から、ヤムヤムに比べて線が細く、飲むミルクの量も既定の量までなかなか飲まず、無事に大きくなるのか心配でした。
大人になってもヤムヤムに比べて心身ともに少しナイーブなところがあって、同じような病気をしてもヤムヤムより症状が重く、その点では少し苦労した子かもしれません。
それでも気は強く、賢く、記憶力がとても良く理解も早い子で、また何かに潜ることがとても得意でした。
私にはとても甘えてくれて、ついこの前まで抱っこしたら指をおっぱいのようにチュパチュパ吸ってくれたり、家の中の散歩に付き合ってほしいと纏わりついたりと、本当に可愛い子でした。
今でも私にとってはあかちゃんのまま。
全体にとても小柄で、鳴き声も細くて高くて、時々面白い鳴き方をして笑わせてくれました。
18年前の夏の雨の夜。
手のひらに乗るほど小さかったあかちゃんチャチャは、体は大人になっても魂はあかちゃんのままでした。
もう一度あの時に戻って、もう一度育てたい。
そんな思いでいっぱいです。
私にとってもとても貴重な経験でした。
乳がんを2度経験し、結果肺がんになってこの世を去りましたが、こんな大変な思いをしてもチャチャは幸せな一生を全うしてくれたと思いたいです。
あの時保護出来なかったら、今までこうして暮らすことはなかったし、あの時点で命は消えていたかもしれません。
最近夫の方にべったりで、夫が外出すると、帰ってくるのをずっと待ち続けていたチャチャ。
呼吸が少し荒くなってハウスに戻しても、調子が良くなるとまた出たがって、出してやると夫のベッドに座って帰るのを待っていました。
保護したのは夫なので、もしかしたら最後の感謝の日々をチャチャなりに過ごしていたのかもしれませんね。
そんな最後の時間を作っていたのかもしれません。
今日、亡くなる直前、チャチャはハウスの中で立ち上がって鳴きました。
傍に居た私はいつもの鳴き声ではない事に気づき、ハウスの窓を開けて撫でてあげました。
チャチャは大きく目を見開いて私をじっと見つめた後、あんずの迎えに付いて行きました。
夫が最後までチャチャの体をさすってあげていました。
色んなタイプの子を世話して見送ってきましたが、チャチャは一番幼げで儚げで、愛くるしさがありました。
捨てた人には恨み言しかありませんが、こんなに可愛く一生を送ってくれたこと、チャチャにありがとうと言いたいです。
他の人に譲らなくて良かった。
里親さんが見つからなくて良かった。
里親さんを探すことを諦めて良かった。
だから、今までの幸せがあるんですもの。
チャチャ。長い間一緒に暮らしてくれて、本当に本当にありがとう。
こんなに可愛い可愛いって言いまくるおかあちゃんに呆れてるかもしれないけど、本当にお前は最高にチャーミングでした。
鳴き声も、顔も、手足のこれまた小ささも。
あかちゃんの時のミルクの飲み方も全部覚えてるよ。
おあかちゃんにとってはつい昨日の事のようだから。
初めてトイレを覚えてくれた時の事も。
小さな前足で一生懸命砂をかいて、出てくるときにコロンって転がってしまったことも。
そして、私の呼びかけに一生懸命よちよち走って付いてきた事も。
名前を何にしようかと思っていたけど、そうそう、お前はヤムヤムと一緒に里親さんを探そうと思ってたから、保護して2か月近くは「2号」って呼ばれてたんだよね。
名前を付けると情が移るからって。
でも、あまりに可愛く育って手放せなくなって、改めて名前をどうしようって思ったんだった。
あんずにも一杯可愛がってもらって良かったね。
ヤムヤムと一緒にいられて良かったね。
サンディやチョボにも遊んでもらって良かったね。
本当にお疲れ様でした。そして、心からありがとう。
あんずに一杯世話してもらいなさい。
きっとあんずの事だから、喜んでやってくれるよ。
ヤムヤムの事はおかあちゃん頑張るから心配しないでね。
どうかゆっくりと、そしてこれからはもっと自由に我儘に過ごしてください。
向こうでもみんなに可愛がってもらうんだよ。
長い長い幸せな時間をくれて感謝です。
最後まで一緒に居られて良かった。
チャチャ、また会おうね。絶対ね。
チャチャの事を心配してくださったこと、感謝しています。
どうもありがとうございました。
肺がんの宣告から3か月弱。
みるみる弱ったのはこの1週間ほどだったと思います。
2日前まではご飯も食べていましたし、夫や私にも色々甘えていましたので、ギリギリまでそういう時間が持てていたことは幸運だったのだと思います。
悔やむのは、大好物だった煮干しをもっと早く食べさせてあげたら良かったな・・・ということ。
腎臓食に切り替えていたので、そういう物は封印していたのですが、肺がんと分かった時点で食べたいだけ食べさせてあげたら良かったかな・・・と。
腎臓は幸い最初の頃よりもぐんと数値がよくなり、今では何の問題もないほどに改善されていました。
もしこれが、肺がんとのダブルパンチになっていたら、チャチャはもっと辛かったろうと思います。
初めてあかちゃん猫を育てる楽しさ、大変さ、てんやわんやの大騒動を体験させてくれたチャチャ。
私にとってはそういう意味ではとても大切な特別な子でした。
あんずが5月になくなり、7か月後にはチャチャが旅立ち、あんず一家の残りはヤムヤムのみ。
家の中が6年前に越して来た時は7匹だったのが、4匹になりました。
とてもがらんとしています。
4匹居ても寂しいな~と感じてしまうほど。
大所帯に慣れ過ぎているのですね。私自身が。
これからは、姉妹のヤムヤムの腎臓のケアをしっかり行い、出来るだけのんびりと長生きしてもらえるように頑張ります。
グレ達の事も勿論です。
まだまだ私の仕事は沢山あります。
ですが、今暫くは心身共に休めたいと思っています。
その前に明日は病院へお礼に伺い、チャチャのお葬式は多分明後日辺りになるかもしれません。
今夜はおとうちゃんと一緒に。明日はおかあちゃんと一緒に寝ようね。
みんなとても静か。
いるのかいないのかわからないくらい静かにしています。
本当に色々とこれまでお世話になりました。可愛がって下さってありがとうございました。
チャチャ共々お礼を申し上げます。
テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット
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(2013年9月)
通院に際してどうしてやれるか、昨日様々に試みたけどうまく行かず、今日の診察をキャンセルしたチャチャ。
今日の朝、病院に電話して、ヤムヤムの翼状針と薬を貰いたいことを言った時に、電話に出た看護師Sさんに、「副院長先生と会ってお話したい」とお願いしておきました。
午前中のすべての診察が終わった後でお話をすることになっていたので、お昼はとっくに回ってしまいましたが、とりあえず今の状況と、通院出来ない分、往診で可能な事はないかとお尋ねしました。
「往診でも胸水を抜く方法を僕も今考えていましたが、酸素マスクを傍で当ててあげてる間にやってみたらどうかと」
その酸素マスクも以前試したのですが、うまく行きませんでした。
しかし、今回は副院長先生と、チャチャを保定する補助の方1人、そして私と夫がいますので4人体制。
もしかしたら、もっとうまくチャチャの顔にマスクを当ててあげられるかもしれません。
それがちゃんとチャチャに届けば、処置の間耐えられるかも。
でも、もちろんそれが上手に出来なければ、中止せざるを得ません。
胸水の処置は、本来はエコー検査を行いながらするべきなんですが、「あると想定して、針を入れる場所はほぼ決まっているから往診でやれないことはない」と副院長先生も考えてくださったようで、いかにチャチャに酸素供給が出来るかで、10分で一気に処置しきれるかがかかってきます。
途中休憩は出来ればしない方がいいらしいので・・・。
ただ、この処置も結構負担がかかる処置なので、かえって体力が落ちることもあるそうですが。
とりあえず、いくらかは溜まっているであろう胸水を少しでも抜いてあげたいのは先生も私も同意見でしたので、中止になるかもしれませんが、今の状態を実際に見ていただくだけでも往診の意味はあると思い、明日の午後来ていただくことにしました。
あと、これは嫌でも聞いておくべきだと思っていた事。
肺がんが判った時に、今後状態が重くなった際、楽にしてあげることも視野に入れておく・・・と言われた件ですが、その際は病院で・・・と仰っていました。
しかし、この状態では最悪その選択すら出来ないって事か・・・という私に、往診でも対応しますとのこと。
私は元々、病院へ連れて行って・・・というのは抵抗がありました。
だって連れて行く時どんな状態かにもよりますが、住み慣れた家から出てどこかへ運ばれていくことくらいは意識に残るでしょう。
それに、何かを絶対感じるに違いありません。
連れて行く方だって、その道中がどんなに嫌な道のりであることか・・・
実際「連れてこられる途中で中止にされる方も結構います」と言われていたので、それはそうなっても当然だろうと思います。
もしも万一その選択をせねばならない事になった場合、私は住み慣れた場所でいつもの生活の中で送りだしたいと思っています。
なので、往診でも対応するということが確認出来て、少し安心しました。
本当は、あんずにそっと迎えに来てもらうのが一番の理想です。
勿論、今はまだ。呼吸はしんどそうですが、目を合わせることも出来るし、水も飲みに来るし、おトイレだってちゃんとしています。
もっと意識が混濁するような、そういう最終的な状態になる時に決断をすることになるかもしれません。
今回の事で、私はこれまで知ることを避けていた「楽にしてあげる」という方法について、少し冷静に考える時間が持てました。
嫌なのは嫌です、そりゃ嫌ですとも。
だけど、自分の身に置き換えて考えたら・・・その苦しさにいつまで耐えねばならないのかわからない状態を強いられたらどうなんだろうって思いました。
何をどう考えても、何をどうやっても、どこかに人間のエゴが見えてきます。
でも、愛情とエゴは紙一重だということも感じています。
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昨夜、夕ご飯を終えて部屋に戻ったら、チャチャがハウスから出たがっていたので出してあげました。
夫の部屋に行って、2時間ほど寝たり甘えたりしていたようですが、変な鳴き方をし出したので夫が抱えて連れてきました。
キュ~キュ~という鳴き方でした。
急いでハウスに入れてやると落ち着きました。
呼吸困難になってしまったのだと思います。
今までこんなことはありませんでした。
月曜日に胸水の件等で診察予定でしたが、今日連れて行こうと思い、朝タクシーを呼んで乗せました。
そしたら、2分も経たないうちに、また同じ状態いなってしまい・・・
渋滞も予測されていたので、「すぐ家に戻ってくれ」とお願いして、急いで酸素ハウスへ。
ハウスへ入ると落ち着きます。
今も静かにしていますし、顔を撫でるとスリスリしてくれます。
しかし、これでは通院すら出来ません。
食事も昨日最後の夜の分と今朝の分は出来ず。
胸水だけは抜いてあげたいのですが、困りました。
昨日、ご飯もそこそこ食べ、水も思いのほかよく飲んでくれて、カピカピ騒動はあったものの、比較的気分良く過ごしてくれていたのに。。。
昨夜はハウスから出て2時間後。
今朝はほんの数分後・・・。
短い間であっても、酸素濃度が普通の状態ではダメになってきているのだろうな・・・と思っています。
タクシーでの往復の間、どうすればハウスと同じ環境を作ってあげられるか試行中。
最後の頼みの綱は、酸素缶しかありません。
これをどうすればキャリーケースの中できちんと効果的に使えるか。
人間用ですから、直接吸わせるわけにはいきません。濃度が高すぎます。
ある程度外へ逃がしつつ、ケースの中は濃度が保てる状態。
それでうまく行けば、病院へ治療に行く事は可能になるとは思いますが、帰宅時もその準備をしてから病院を出なければなりません。
缶がいくつあればいいのか。
とにかくやるだけの事はやってみるつもり。☆追記。
酸素缶によるサポートは、いろんな方法を試したけれど、すべてダメでした。
ケースの中に高濃度の酸素がなかなかたまらないので、時間と労力のロスを考えて却下。
チャチャ自身に少し離した状態で酸素吸入を試みたけど、こういうスタイルでの吸引は出来ないと見えて、状態が悪化しこれも却下。
完全に口を覆ってしまう方法なら確実に吸えるのかもしれないけど、吹きだしてくる風がかえって苦しいかもしれない。
酸素ハウスに付属で付いている緩い流れの酸素マスクでさえ、うまく行かなかったのだから、酸素缶の勢いでは猶更か。
試したのは、少し使って勢いがそがれたものだったんだけど、それでもダメだった・・・。
移動方法、打つ手なし。
通院は不可能となりました。
明日の予定をこれからキャンセル。
先生に、往診で出来ることが何かあるかお尋ねしておこうと思いますが、多分殆ど出来ることはないと思ってます。
胸水を抜くにしたって、あてずっぽうに針を刺すわけにはいきませんし、エコー検査も必要でしょう。
家で出来ることも、ほんのちょびっとの給餌と、可能なら投薬。。。そんな程度でしょうし。
チャチャはまだまだ意思表示をしてくれるので、あまり考えないようにはしていますが、夫と私の感じたところでは、今月一杯もつかどうか?食事量だけでも少し復活出来そうならいいのですけど、この様子を見る限り、負担が徐々に増えているんだろうと思います。
昨日頑張って食べてくれたのにね・・・
お水は少しずつ自分で飲む量が増えています。これが何とも不思議です。
とにかく、明日先生とよくよく相談してみようと思います。
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