No.0371
靖國神社参拝
着物でお出かけしましょう、との呼び掛けに応じて下さったハフリーヌさんまいみーさんと、先日靖國神社に行ってきました。
神社に疎い私お勧めの神社を伺ったところ、それなら靖國神社にしましょう、とハフリーヌさん。
遊就館に一度行ってみたかったので、ぜひご案内して下さい、とお願いしました。
まいみーさんとは、築地のお座敷天ぷら おかめに一緒に行こうと話していたので、折角なら靖國も、とお誘いしました。
靖國参拝であれば白が良いかな、と、白地に白・ピンク・赤の散らされた花模様の着物を選びました。
桜だったら良かったのですが、桜に見えなくもない、謎の花たちです。
帯は初めて締める、ピンク地に金刺繍のものを。
当日は市ヶ谷の駅で待ち合わせ。
ハフリーヌさんは、当日回る場所を描いたしおりまで作って来て下さいました。
道すがら、三人の装いの共通点が蝶であることを、ハフリーヌさんが指摘されました。
私はピアス、まいみーさんは着物の柄、ハフリーヌさんは半襟の柄が蝶だったのです。
死者の魂の象徴だと、意識した訳でもなかったのに、面白い符号です。
靖國神社へは九段下駅からしか行ったことがありませんでしたが、坂を上らないといけないので市ヶ谷からの方が行きやすいのだそうです。
南門から入り、拝殿で一度お参りしてから、ハフリーヌさんの案内で本殿の周りをぐるりと一周。
靖國神社の源流である、元宮。
南門の脇には、神道無念流 練兵館跡がありました。
斎藤弥九郎など剣士の話などしつつ、様々な部隊の戦友会の植樹を眺めたり一面に文字の刻まれた碑を読み解こうとしたりしながら、裏手まで行くと、お茶室と庭園がありました。
池のほとりには菖蒲が咲いていて、立派な鯉が泳いでいます。
池に掛けられた石橋は日本一の長さなのだとか。
靖國会館、遊就館はいずれも、建物の前に鯱が設置されていました。
遊就館前には、戦没馬、伝書鳩、軍犬の慰霊像が建っています。
能楽堂の前に桜の標本木があるというのを遠目に、参集殿前まで戻ってきました。
さて、いよいよ正式参拝の申し込み。
受付で申込用紙を書いて玉串料を納め、参拝時間までに映像で参拝手順を確認。
時間になったら、まずは手水を行い、神職について回廊を本殿まで案内されます。
途中、祓所で祝詞奏上があり、参列者の穢れが祓われます。
本殿には装飾枠の立派な鏡が据えられていました。
調べてみたところ、西南戦争戦没者の合祀臨時大祭の際、明治天皇が贈られた幣帛料で作られたものなのだそうです。
神職の祝詞奏上を拝聴し、玉串を供えて参拝は終了。
昇殿参拝は望めば可能とはいえ、そんな機会もありませんでしたので、滅多にない貴重な体験をさせて頂きました。
ハフリーヌさんから、靖國神社についてのあれこれも教えて頂きました。
祭神は英霊、つまり戦争で国の為に命を落とした方々。
女性も軍属であれば祀られている場合も。
逆に軍人であっても、自死や病死であれば祀られていないそうです。
その数246万6千余柱。
合祀祭では、皇族の女性が英霊の使命を筆書きし、輿に入れて夜中、両側に遺族の並ぶ中を本殿まで行列して進むという手順で、新たな英霊が祭神に加わります。
遊就館にも資料がありました。
なお、ご神体は剣と鏡。
大鳥居は東を向いて建てられているそうです。
本殿を出て、遊就館へ。
玄関ホールには零戦や機関車が飾られています。
エスカレーターで2階へ上がり、まずは日清戦争、満州事変等の資料室。
最初じっくり見ていましたが、それだと時間が足りないので一通り回りましょう、とのハフリーヌさんの提案で、少しスピードアップしました。
展示室には特攻艇や回天も展示されていて、これらが実際に使われていたのだと思うと、歴史の重みに思いを馳せずにはいられません。
出征兵からの手紙なども多く展示されていますが、昔の日本人は本当に皆達筆で、惚れ惚れしてしまいます。
最近文字を書くこと自体ほとんどないですもんね…。
特別展の「靖國神社と刀剣」展も素晴らしかったです。
展示品には「包丁正宗」などの珍しい刀剣も。
大太刀とかどうやって抜くんだろう…。
北斗七星の刻まれた七星剣について、破軍星が持ち手に向いているものがあるのは何故か、などと話しながら、匠の技を堪能。
出口には撮影スペースも。
中門鳥居を出てから拝殿の写真を撮ったのですが、傾いた陽が不思議なくらい大きく見えました。
お茶でもしましょうか、と休憩所に入ろうとしましたが、もう閉店時間だったので、自動販売機でコーヒーや甘酒を購入し、外のベンチでハフリーヌさんの持ってきたおやつのどら焼きを頂きました。
大鳥居までの道沿いには、全国都道府県の土で作られた様々なデザインの「さくら陶板」が、散策者の目を楽しませてくれます。
坂を降りる途中に振り返ると、大鳥居の威容が眺められました。
九段下からのルートを辿れば、参拝者へのインパクトはより強く与えられることでしょう。
長くなってしまったので、続きはまた。
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