Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ -

Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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27

05:03
Sat
2021

No.0361

男女平等参画フェスタinリーブラ2020

もう明日になりますが、久しぶりのイベント出店のお知らせです。
2月28日(日)10:00~16:30、港区立男女平等参画センター リーブラにて開催の男女平等参画フェスタinリーブラ2020に出店致します。
由良瓏砂作、アトリエ・アスフォデルのアクセサリ等での出品となります。
2F学習室F ミントの会の一角となります。

お話を頂いたのは、むさしの吉祥寺倫理法人会でご一緒しているイラストレーターの小林由香さんから。
男女平等参画センターという施設は初めて知ったのですが、都内数か所にあり、その名の通り男女が平等に参画できる社会の実現にむけた講座やワークショップ、講演会を企画運営しているようです。
男女平等参画フェスタでは、13:30からは上野千鶴子さんの講演会もあるようで、とても興味があったのですが、新型コロナウイルス感染拡大状況によりオンライン開催になり、しかも定員の為受付終了だそうです。
といっても、出店中はいずれにしても参加できませんが。
他にも様々な出し物や展示があるようです。

お近くにお越しの方は是非、お立ち寄り下さいませ!

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02

23

01:49
Tue
2021

No.0360

Studio CherryTree撮影会

《哲学者の薔薇園》では課外活動として、何度か新宿御苑やスタジオでの撮影会を行ってきましたが、コロナ禍になってからは営業自体、数える程しかしていません。
当然イベントもお休み、常連さんたちともお目にかかれないまま、という状況が続いていました。
声優、皆川奈保子ちゃんをゲストにツイキャス配信をしようという話になった時、なほちゃんがスタジオからの配信を提案してくれました。
所属事務所で使っているスタジオが横浜市の鶴見区にあり、そこで配信もできるというのです。
調べてみると結構お安く借りられることが分かり、折角なので一日借り切って、配信だけでなく撮影会もやってしまおう、ということに。
興味がありそうな方にお声がけして、10名弱が集まることになりました。

Studio CherryTreeはレッスンスタジオなので、小道具や什器などはそんなに揃っている訳ではありません。
うちとシャルーンから運び込むことにして、車を使える日程の関係上、早めに小松社長の車に積み込みました。
衣装は、なほちゃんの希望でロリータ系。厳密には、クラシカルロリータでしょうか。
統一感を持たせたかったのでベロア素材で色違いということにし、私が参加者皆さんに衣装をお貸しすることになりました。
ZOOMであれこれ打ち合わせするのも楽しかったです。
小道具は鳥籠を数個と、造花の薔薇やリース。
造花はちょっと安っぽくはありますが、それなりの雰囲気を作るには手頃です。
あとはシャルーンの布やレース、うちからもチュールレースなどを大量に。
ピアノがあるというので、ヴァイオリン、フルート、プサルテリなどの楽器も持っていくことにしました。
あとは長剣1本と短剣2本。
シックなバーカウンターもあるようなので銀食器も持っていきたかったのですが、余裕がありませんでした。

当日は11時入り。
小道具はほぼ小松さんに預けてあるので、意外と身軽です。
イベントの時は大体そうなんですが、衣装は着てヘアメイクは後でやるつもりで最低限、という感じで家を出ました。
スタジオは、鶴見駅から徒歩20分。
どうってことのない距離ですが、新しい靴がちょっとまだ足に合ってなくて痛い。
やっと到着したら鍵が閉まっています。
悠雅くんが切れて扉を蹴ったりしているのを尻目に朝ご飯におにぎりを食べていたら、入口の鍵の解除方法がLINEで届き、無事入れました。
それから少しして、小松さんの車が到着。
予定より30分程遅れて、設営開始しました。
ヒートンがあると聞いていたのですが、正面部分にしかなかったりと、まあ予想通りですが思った通りにはいかず、レースも天井から吊るつもりだったのが床材になりました。
優雅な感じにしようと思っていたのに、なぜか廃墟感が出てしまった……。
小松さんが折角持ってきたライトの電源アダプタが無かったりと、若干のトラブルはありつつも、何とかかんとかセッティング終了。

12時半からはぷみさんが調達してきてくれたお弁当を皆で頂き、残りの仕上げを皆に任せて私はヘアメイク開始。
13時から撮影スタート予定でしたが、同じく30分位遅れて撮影開始しました。

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人が居ない状態はこんな感じ。

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集合写真。これが撮りたかった!!

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女性4人のショットは、良い写真が多かったです。これはちょっと変わったアングル。

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衣装のバランスが良かったぷみさんとの2ショット。

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ソロ。以上 撮影:神崎悠雅

鏡谷さんが持ってきて下さったクラシックのCDのお陰で、良い感じのテンションで撮影できました。
私は水鏡さんと小松さんに、髑髏が似合い過ぎると煽られまくりました(笑)
途中おやつ休憩があったりと、のんびりしたムードで撮影できて良かったです。
楽器は、自分のフルート持参の長南さんの指導で、なほちゃんがヴァイオリンを使ってくれて嬉しかった!
長南さんがグノーの「アヴェ・マリア」を伴奏するというので歌を練習していったのですが、ピアノの調律がされてなかったので残念。

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薔薇に埋もれて眠る小松さん。

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ぷみさんの角を付けた水鏡さん、滅茶苦茶楽しそう!

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長南さんのフルート×なほちゃんのヴァイオリン演奏シーン
以上 撮影:由良瓏砂

一通りの撮影が終わったら、ぷみさんリクエストのツノ撮影。
私とぷみさんがお揃いで持っている、「星空の天幕と秘密のサーカス団」という柄のワンピースに角カチューシャを付けて、お揃いで撮りたいとのことだったのです。
イメージは、サーカス団員の獣人双子。
途中で、さぼっている双子を折檻しに来るサーカス団長役で、小松さんに入ってもらいました。
鞭の代わりに薔薇の花束。
そう、マンディアルグの「オートバイ」のダニエルがやってたやつです。
この時の写真は、撮影してくれた悠雅くんが力尽きて寝てたのでまだ手元にありません。残念!
後で画像追加するかも知れません。

そして撮影会は終了し、18時からの配信準備。
衣装は今度は私が聖母マリア、なほちゃんがマリアの子どものイメージです。
グリム童話の「マリアの子ども」は、マリア様に天国に連れていかれた木こりの子どもが、言いつけを聞かず禁止された扉の中を見てしまって罰を受け……という、日本の「うぐいす姫」に似たお話。
青ひげの話にも少し似ていますね。
このお話は、私が地の文、なほちゃんが登場人物のセリフと読み分けました。
もう一つのお話は「なぞ」。
何とも言えない不思議なお話です。
こちらは、なほちゃんが地の文、私が登場人物を。
ツイキャスのアーカイブでご覧頂けますので、宜しければ視聴下さいね。
21時までお借りしていたのですが、配信終わって片付けに入り、今度は逆に20分位早く終わりました。
なほちゃんにはとても喜んでもらえたし、皆さんにも楽しんで頂けたし、また機会を設けて開催したいと思いました。
既に次回の構想も浮かんでいます。とても楽しみ。

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配信時ショット。撮影:神崎悠雅

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02

12

23:41
Fri
2021

No.0359

ロサパルティサイトにて、吉田善作作品取扱い開始しました!

私の父は「吉田善作」というペンネームで、水彩画を描いています。
子供の頃は、油彩も描いていました。
階段の途中には父が描いた油彩の静物画が飾られていて、今思うとその絵にはビスクドールでしょうか、西洋人形が描かれていました。
思えば私が人形に興味を持ったのも、幼い頃から絵の中の人形に慣れ親しんでいた為もあるのかも知れません。

絵は、洋画家の佐々木壮六先生に師事していて、西鎌倉にあったアトリエに通っていました。
私も子供の頃からそんな父の姿を見て真似をして、飼っていた猫や、窓から見える景色を描いたりしていました。
透明なお皿に盛られたプラムが本物のように描かれているのに憧れ、父が使っている水彩絵の具を使えば上手く描けるのに違いない、と絵具を借りて描いたのに、本物に似ても似つかず、「こんな筈では……」とがっかりしたのを覚えています。

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これを書いた後、父のサイトを見ていたら、まさにそのプラムの絵が載っていました。

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これが、真似して描いた私のプラム。

よく、旅行に連れて行ってもらいましたが、父は必ずスケッチブックを持ち歩き、景色の良い場所でスケッチをしていました。
そんな時に使っていたのは、固形の水彩絵の具のセットで、それを水で溶いてささっと着彩していました。

絵画教室展に出品したりはしていましたが、それ以外の発表の場は、毎年の年賀状でした。
「バス停シリーズ」と称して、毎年鎌倉山を走るバスのバス停から見える景色をスケッチし、プリントゴッコで印刷して年賀状にしていました。
そのうち、毎年カレンダーを作って、配るようにもなりました。

やがて、描き溜めた作品を展示しようと思い立った父から、親娘展の提案がありました。
ずっと絵を描いてきたけれど自分で展示をしたことはなかったので、展示経験のある私とならやりやすいと思ったようです。
私の創る人形を「気持ち悪い」と敬遠していた父のことですから、びっくりしましたが嬉しかったです。
鎌倉の「ギャラリーやまご」という、庭園のある風雅なギャラリーでの展示は、とても思い出に残るものになりました。
それ以来、何度か個展も開催しているようです。

今年に入ってから、「知人に勧められ、終活の一端として描き溜めた絵を手放すことを考えているので、アドバイスが欲しい」とのメールが来ました。
折しも、去年始めたWEBショップ ロサパルティで、作家作品を取扱いたいと考えていたところです。
一も二もなく引き受けました。
それにしても点数です。
絵日記 水彩スケッチ」というサイトで紹介している作品を、ロサパルティのサイトに転送することになったのですが、驚いたことには、1000点くらいあるとのこと。
小松社長がプログラムを組むことになりましたが、それにも時間が掛かるので、まずは手動で掲載してゆくことにしました。

吉田善作作品ページ

販売はシートになります。
お気に召した作品がありましたら、ぜひご購入下さいね。
もし額装ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご相談にも乗りますので、お問合せ下さいませ。
何卒、よろしくお願い致します。

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02

10

01:21
Wed
2021

No.0358

西荻窪アンティーク散歩

ちょっと探し物があり、先日からあちこちのアンティークショップを回っています。
そういえばせっかく去年の7月に、大好きな西荻窪の近くに引越してきたのに、まだアンティークショップに全然行っていません。
倉庫状態の2階を片付けたら人形を飾る棚を買おう、と思いながら、片付かないので先延ばしになっていたのです。
丁度いい機会なので、西荻のアンティークショップ巡りをすることにしました。

西荻には「古本とアンティークマップ」というものがあり、アンティークショップや古本屋、レトロ喫茶などには大抵置いてあります。
これを手引きに、お店を回ることにしました。
ちなみに現在発行されているのは、vol.20。
西荻窪以外にも、吉祥寺や国分寺にも似た感じのマップがあったと思います。
(今も発行されているかどうかは分かりませんが)

家から自転車で西荻方面へ。
まずは五日市街道沿いの「CENTURY HOUSE]を目指しました。

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散歩中よく植物や花の写真を撮ります。

ところが、着いたのはいいけれど、お店が閉まっています。
お店の前には品物が置かれたままになっていますし、ガラス扉越しに中も見えるのに、何とももどかしい。
このお店の前は何度か通り、その度に気になったのですがいつも閉まっていました。
地図には不定休とはなっていますが、もしかしたら閉店してしまったのだろうか。

後ろ髪を引かれつつ、駅方面へと進路を変えます。
南口の商店街の「ひぐらし古具店」も閉まっていて、訪れたお客が残念がっていました。
神明通りの「アンティーク コレクションズ」はまあまあ品揃えが良さそうでしたが、店主さんに尋ねたところ「今はあまりないね」とのお返事。
他にも地図には何軒かのアンティークショップが載っていますが、閉まっているのか見当たらないので、駅前まで移動。

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「ラ・カージュ」は、鳥籠好きな私が気に入っているお店で、ここで、小さな鳥籠を購入したこともあります。
緑に覆われたお店の佇まいも大好きなのです。
久しぶりに入ってみると、相変わらず鳥籠は沢山ありましたが、以前に比べてアンティーク以外の雑貨などが増えているような。
こういうアンティークショップは時々あります。アンティークの仕入れは難しいですもんね…。少しだけ残念。

駅の北口に出てすぐのところに発見した、「リサイクルギャラリーNEWS」。
ここがなかなか、心憎い品揃え。
特筆すべきは、シャンデリアの豊富さです。
他にも気になるものも多くて、帰りにまた寄ろうかな、と思った程でした。
ビスクドールが充実した「西洋骨董 プルミエール」に向かいますが、ここもやはり開いていませんでした。無念!
一旦駅に戻り、西へ。

伏見通り沿いには、アンティークショップ以外にもおしゃれなお店が多くて楽しい。

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「blue water flowers」。多肉植物が多くてこれまた惹かれる店構え。

「木土藍楽」「とりとり」と覗きますが、やはり和ものにはそんなに惹かれません。
それより、私が一番行きたかった「道具屋 慈光」が近付いてきたので、否応なしにテンションが上がってきました。
しかし、どこまで行ってもお店が見当たらない…。
どうやら道を間違えたようです。

引き返して、今度は間違いなく慈光に辿り着きました。
というか、隣が謎の骨董店になっています。前はここも慈光だった気がするのですが…。
ツタンカーメン像がドーン!とあるのにびっくりしました。

慈光さんは流石の品揃えで、しかもとにかく安い。
レリーフ2点とハルシオンデイズのピルケース等々を購入。
まだ欲しいものはあったのですが、セーブしました。
あと、ロサアンティカの品揃えにそぐわないのは分かっているのですが、天球(多層球)がいつも気になってしまうのですよね。
本物の象牙だそうです。そのうち買っちゃうかも…。

目当ての物は見つかりませんでしたが、満足してお店を出ました。
はす向かいの「ノースウエスト アンティークス」も覗きましたが、こちらはアメリカンな感じなので、私の好みとはちょっと違うかな。

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小さなブティックの前に植えられた多肉植物。

帰りに喫茶店「物豆奇」にレトロ喫茶東京の取材を兼ねて寄ろうと入ったら、満席とのこと。

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帰ってお茶にするか、と思っていたら、「パティスリーレリアン」という可愛い洋菓子店を発見。

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ケーキがどれも綺麗で美味しそうだったのですが、自転車で荷物も多いので絶対崩れるだろうな、と思い、クイニーアマンと林檎とカスタードのブリオッシュで手を打つことにしました。
帰り道、「村田商會」さんで教えて下さった「アロマ珈琲」でコロンビア スプレモを購入して帰宅。

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暖かい日だったので、バルコニーでお茶しようと思い立ちましたが、ちょっと準備不足でした。
今度バルコニーの手入れをしてみようと思います。

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02

05

15:20
Fri
2021

No.0357

《哲学者の薔薇園》×猫蔵コラボ 生贄フィールドワークレポート

1月31日(日)《哲学者の薔薇園》×猫蔵コラボ企画として、上野公園にフィールドワークに行ってきました。
参加者は猫蔵さん、松尾さん、小松さん、悠雅くん、私の5名。
下見の時と大体同じコースを辿りました。

13時、上野駅公園口に集合。
風が強かった下見の日とは違い、暖かい日だったのが幸いでした。
皆が集まったところで、まずは清水観音堂へ。

観音堂の向かいに、大きな碑があったので何かと思って見に行ったら、「王仁博士碑」とのことでした。
日本に『論語』『千字文』を伝えた方だそうなので、かなりの重要人物ということになります。

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まずは、清水観音堂の中に入ってお詣り。中は撮影禁止です。
舞台から不忍池を眺めると、「月の松」の丸くなった幹の中に丁度弁天堂が見えることに気づきました。フォトジェニック!

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配信予定時間になったので、小松さんが機材をセッティングし、配信開始。
今回は後でYoutubeにアップする用に、別にマイクを用意しました。
ところが、お堂の中から僧侶が「取材禁止です」と出てこられたので、慌てて降りることに。

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人形塚を背にした猫蔵さん。

人形塚に寄ってから階段を降り、通行人を映さないようにインカメラに切り替えて、不忍池の弁天島に向かいます。

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下見の記事にも書きましたが、京都の鬼門封じである比叡山延暦寺を模して、江戸城の守りとして東叡山寛永寺が慈眼大師天海によって建立されました。
他にも京都の寺社を模して造られた建造物が至る所にあり、清水観音堂は清水寺、そして不忍池は琵琶湖を、弁天島は竹生島になぞらえて作られたそうです。

橋の右側を歩いて一際目立つ「不忍池」の碑を過ぎたところの「めがね之碑」。
石に象られた眼鏡のレリーフのモデルは、徳川家康の所蔵していたという日本で最初の眼鏡です。

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日本画家・長谷川利行の歌碑を過ぎて、「魚塚」へ。

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東京魚商業協同組合が昭和51年に建立した、魚類の霊を供養する為の碑である旨が、魚市場の歴史と共に刻まれています。

横には大黒天堂があり、豊臣秀吉が信心していた旨の由来が記されていました。
「確かに秀吉は大黒天っぽいですよね。それで家康は福禄寿で、信長は毘沙門天」などと適当なことを喋りながら、次は弁天堂にフォーカス。
中では法要が行われている様子でした。
常香炉の煙を、頭が良くなるようにと頭に掛けてから、島の反対側へ。

芭蕉碑の隣に、一際目立つデザインの「ふぐ供養碑」。

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東京ふぐ料理連盟が昭和40年に建立したもののようですが、先程魚塚がちゃんとあったのに、ここでまたふぐ単独で供養しているいうのが気になります。
当たって亡くなった方も一緒に供養しているのか?
初代杵屋六翁の碑、八橋検校顕彰碑、お地蔵さんを経た先にあるのは扇塚。

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実は配信時、「布塚ですね」と間違って、「布を扱っているロサパルティでは懇ろに祈らねば」などと言っていたのですが、後で調べたら扇塚と分かりました。
ていうか読めん。
しかも佐藤?夫さんの詩が添えられていて、佐藤春夫みたいな名前だけど誰だよ、って思ってたら、佐藤春夫でした!だから読めん。

その隣が「スッポン感謝碑」。

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ちゃんと、図案化されたスッポンの形が石に刻まれているのです。

その隣が、「いと塚」。

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これは間違いなく、ロサパルティで祈っておくべき塚ですね。
隣には五輪塔が立っています。

続いて「東京自動車三十年碑」「真友の碑」などを見るにつけ、これらはどういう経緯でここに建てられたのか?という疑問がむくむくと湧き上がってきました。

藤棚の側の「暦塚」は、日時計の先に地球儀がついたデザインが好きなのですが、何故か誰も写真に撮っていなくて残念。
昭和58年建立で、題字は中曽根康弘氏によるものだそう。

その先に、「筆塚」と「包丁塚」。

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筆塚はさすがに、道具としての歴史があるだけあって、嘉永3年建立です。
包丁塚は上豊調理師会の建立ですが、建立年は不明。

そしていよいよ、モノリスのように聳え立つ、最大の「鳥塚」。

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東京食鳥鳥卵商業協同組合及び東京都食鳥肉販売業環境衛生同業組合がお金を出し合って昭和37年に建立したもので、これだけ大きな碑になったのは、組合員の数が多かった為が大きいようです。
経緯も細かく書かれていて、大体どんな手続きを経たらこの弁天島に碑を建てることができるのか、分かるようになっていました。
後は剣豪の碑と、石の表面が剥落したり摩耗してほとんど読めない碑があります。
入口に扉が設置されて中に入れない「聖天島」にも一応寄って、お稲荷さん使いの狐の石像があることや、猫(本物)が寝ていることを確認。
弁天堂の横手を回って表に戻り、大体島を一周したことになりました。
下見の時は30分程で回ったコースでしたが、碑を丹念に見ていったので、ここまでで1時間ほど掛かっていました。

ここで一旦配信は終了。
食事しながら討論会でもやりましょう、とお店を探すことになりました。
最初に入ったお店は満員で待たないと入れないようだったので、私が以前取材したレトロ喫茶「マドンナー」を提案し、向かうことに。
すぐ近くの「王城」には列が出来ていたのに、「マドンナー」は比較的空いていて、地下に案内されました。
私と悠雅くんはナポリタンとミックスフライランチをシェアしたんですが、小松さんが食べていたチョコレートパフェが気になって追加オーダー。

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【フィールドワークまとめ】

・供養塚が上野寛永寺に数多く建てられたのは、ここが都内の中心部であり、永代に亘って子孫が守ってゆきやすい等の理由から。
・塚が建立されたのは主に供養されるものを販売する業者の団体により、高度成長期から安定成長期にかけてが多い。
・塚の大きさやデザインは、恐らく建立した団体の構成員の数(=集まった寄付金の額)に依るところが大きい。

後で調べたところ、仏教の五戒には「殺生戒」があることから「放生」が徳とされており、弁天池を放生の池に見立てて、供養塚が多く建てられた、というような由来もあるようです。

マドンナーでは、松尾さんによるファム・ファタールやアイドル=生贄説が展開され、議論が白熱しましたが、それはまたの機会にご紹介できればと思います。

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その後シャルーンに戻り、夜は栄二さんも交えて聖書読書会。
ユングの「ヨブへの答え」を研究している猫蔵さんが参加されるので、今回は特別編として、ヨブ記の輪読を行いました。

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来月あたりには三鷹の国立天文台、天命反転住宅へのフィールドワークも考えております。
ご興味のある方いらっしゃいましたら、ぜひご参加下さいね。

撮影:由良瓏砂、小松晋一朗

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