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22:37
Thu
2019

No.0231

シュタイナーと人智学

「雑記」のカテゴリの記事が増えてきたのと、最近タロットや魔術について書く機会が多くなってきた為、新たにカテゴリを新設しました。
「オカルト・精神世界」というカテゴリです。
カテゴリのタイトルをどうするかは、かなり悩みました。
「心理学・哲学・宗教」などとすると用語としてはより一般的ですが、学問的過ぎます。
神秘主義、魔術、スピリチュアル・・・どれもマニアック過ぎたり、ニュアンスが異なったり。
候補の一つに「霊学」がありました。
笠井叡氏のオイリュトミー合宿に参加した時、講義で学んだ言葉です。
あらゆる霊的な事柄に関する学問、とのことでしたが、どうもシュタイナーの思想で使われる用語のようです。
そういえば、私は良くユングを引き合いに出しますが、ユングと同じくらい影響を受けているシュタイナーに関しては、あまり語ることが少ない気がします。
彼の打ち立てた「人智学」の広大無辺な思想について語ることは至難の技ですが、一片なりともご紹介できれば、と思います。

ルドルフ・シュタイナーの名前が日本において良く知られているのは、主に教育の分野だと思います。
もちろん、教育分野での業績は大きかったのですが、何といっても彼は神秘思想家であり、その立場から教育、芸術、医学、農業、建築、経済など様々な分野での研究・実践を行いました。
彼の思想はキリスト教神秘主義、グノーシス、ゲーテの自然科学などの流れを汲んでいます。
神智学協会の会員となったものの、脱退し、人智学協会を設立。
オイリュトミーは、言葉や音のエネルギーを身体表現によって具現化する舞踏です。
芸術表現のみならず、治療にも用いられているようです。
シュタイナーは見霊能力者でしたが、彼は修行によって誰でもその能力を獲得することができると考え、その方法を著作に著しています。
「いかにして超感覚世界の認識を獲得するか」を読み、非常に強い印象を受けました。

私は、シュタイナーと宮澤賢治には、似ているところがあると思っています。
両者とも芸術活動に重きを置きつつ、農業や教育の形で思想を広め、実践的な生活を営んでいます。
マンタムさんにそう言うと「そうかあ?賢治は仏教思想が根底にあるでしょ。似てるかなあ?」との返事が返ってきました。
確かに思想的には違うのかもしれませんが、在り方が似ているように思うのです。
ジャン・コクトーと寺山修司が、いずれも詩人としての自分を中心に据えつつ、様々な芸術分野で意欲的に活動を行ったという点で似ているように。
そう感じるのは私だけでしょうか・・・。



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