No.0219
沖縄を巡る・前編 ガンガラーの谷、おきなわワールド
三隣亡展の為に松山に行った時、LCC航空券の安さに衝撃を受けた私は、アジアの国に行ったことがないこともあり、相方の誕生日の1月27日に海外旅行に行こうか、と計画を立てました。冬に行くならどこが良いか、などと色々調べて、香港に目星をつけたのです。
ところが基本的に出不精の相方は、外国なんて言葉は通じないし治安は悪いし魅力が分からない、行きたいならプレゼンしろ、などと言います。
じゃあ国内ならどこ、と話し合っていると、沖縄はどうかと言い出しました。
紫外線恐怖症で部屋にも決して日光を入れない彼の思いがけない言葉に、私もその気になり、沖縄旅行の計画を練り始めました。
沖縄に行くなら戦争遺跡は行きたいし南国の綺麗なビーチは外せないかな、と思いつつ、はっきり言って地理が全く分かりません。
沖縄大好きだという事務所の社長と、武蔵野市倫理法人会の会長にそれぞれお勧めを聞いてみたところ、社長は「小浜島とか離島。本島なら美ら海水族館」、会長は「首里城や琉球王国の史跡」との回答でした。
いつもの如く私が忙しくて全然手が回らずにいるうち、相方がプランを立てていてくれたのですが、水族館は最初から計画に入っているけれど、首里城周辺は難しいとのこと。
今回は相方の誕生祝いでもあるので、彼が行きたい場所中心でいいや、と、任せることにしました。
仕事から帰って荷造りしてすぐ寝て、暗いうちから起き出して出発。
とても寒い日だったのですが、沖縄は秋の気温だと言います。
コートは大袈裟だろうし、でも防寒着持ってないし・・・と悩んだ挙句、部屋着にしているジェラート・ピケの暖かいパーカーをアウターにすることに。
駅へ向かう途中聞かれました。
「カッターとか鋏とか大丈夫?」
「あっ!」
ペンケースにカッター入れっぱなしでした。
2回も手荷物検査に引っ掛かったのに何て迂闊だったんだ!どこかに預けられないかな・・・考えた挙句、駅の近くの電話ボックスに隠すことにしました。
乗り継ぎも滞りなく成田空港第二ターミナルに到着。時間もあるし朝食にしよう、というと相方は「絶対嫌だ。搭乗口前まで行かないと安心できない」と言います。
松山行きの際の乗り遅れが余程トラウマになっているらしいです。
チェックインカウンターが開くと同時にチェックインを済ませ、保安検査場へ。
ここで、トラブルが発生しました。
私の荷物は2回機械を通されたものの無事クリアしたのですが、何と相方の荷物が引っ掛かっています。
「どうしたの?」
「十徳ナイフ入れたままだった」
何と、カフェバー営業で缶切りなどに使う為、相方が入手したアーミーナイフが入ったままだったのです。
人に注意しておいて、何やってるんだほんとに!!!
鋏やカッターの時はさくっと没収した係員さんも流石にそれは躊躇われたらしく「航空会社のカウンターで預かってもらうか、コインロッカーに入れて下さい」とのこと。
仕方なく戻り、コインロッカーを見ましたが、3日預けるとそこそこの金額になってしまいます。
航空会社のスタッフさんに聞くと、カウンターの係員に言えば何とかしてくれるだろうとのことなので、その時はかなり列ができていましたが、並んで順番を待ちました。
やっと番が来たので係員に預かってもらいたいと言うと「そういうサービスは行なっていません。手荷物扱いだと4千円かかります」とにべもありません。
コンビニでレターパックを買って自宅に送る、という方法を教えてくれたので最初からそうしていれば!と思いつつ急いで購入し、無事ポストに投函。
搭乗口に来た時には、もう出発時間間際になっていました。
4時間近いフライトで、那覇空港に着いたのはお昼過ぎ。
曇りとの予報でしたが晴れ間が見えていて、確かに東京より大分暖かいものの、上着無しだと肌寒いくらい。
軽いパーカーがとても役に立ちました。
モノレールで隣駅のレンタカー屋さんに行き、レンタカーを借りて向かったのは、ガンガラーの谷というところ。
私も沖縄のガイドを見て、気になっていた場所です。
ただし、ツアーに参加する時間はないとのことで、入口のケイブカフェでお茶だけすることに。
メニューにあったのはドリンクとアイスクリームだけだったので、ホットコーヒーと塩バニラちんすこう、紅いものアイスを頼みました。
鍾乳石がにょきにょきと下がる大きな洞穴の中でお茶ができるなんて、不思議な気分です。
それから道を挟んだ反対側にある、おきなわワールドというところへ。
この中には、国内最大級の鍾乳洞「玉泉洞」があります。
鍾乳洞好きとしては、ここは絶対に行きたかったスポットです。
まず、ハブ資料館に向かいました。
ハブだけではなく、様々な蛇や爬虫類が展示されていて、資料も充実。
入口のタンカンと名付けられたイグアナは、グリーンイグアナのようなのですが、何故か綺麗なオレンジ色。
蛇と触れ合えるコーナーもあります。
ハブショーも見たのですが、何でも以前はハブやコブラとマングースの戦いを見せていたのが、動物愛護法などが原因で今では水泳対決(笑)を行うことになっていました。
蛇はいつもはウミヘビを使うそうなのですが、この日は体調が悪いとかで、代打のアカマタが出場。
どちらが勝つか予想して下さい、と言われ、数十人の見物客のうちマングースの勝利を予想したのは、私を含め12名。
ところが「よーいどん」の合図で水中に落とされた二匹のうち、マングースは必死の水かきであっという間にゴールしたのですが、アカマタは全然進もうとしません。
最終的にはのんびりとゴールしましたが、完全にマングースの勝ちでした!
泳ぐマングースを写真に撮りたかったのですが、早すぎて間に合わず・・・。
可愛らしい勝負に、観客は大喜びでした。
お次はいよいよ、玉泉洞です。
入口入ってすぐの広間が、もう圧巻。
ライトアップもどぎつくなく、程好い感じでした。
全長5000mあるそうなのですが、公開されているのは890mに過ぎないのだとか。
それでもかなりの長さがありましたし、様々な場所があり、鍾乳石のタイプも多種多様。
今まで見た国内の鍾乳洞の中では、最もバラエティに富んでいたと思います。
洞窟の中は何故か暖かく、それも不思議でした。
少し気になったのは、先が折られている鍾乳石が非常に多かったこと。
洞内の整備の為であれば仕方がないのですが、心無い見物客の為だとすれば、情けないことです。
鍾乳石の形成には恐ろしい程の時間がかかっているのだから、安易にそういうことをして欲しくないと、心から思います。
鍾乳洞内で撮る写真は大抵いつも光が足りない為にぶれていて、残念な気持ちになるのですが、今回は新しいスマホのお陰で、暗い中でも綺麗な写真が沢山残せました。
大満足で鍾乳洞を出て、琉球王国の古民家などもゆっくり見たかったのですが、そろそろ出ないと時間が、というので駆け足で見て周り、車へ。
翌日は朝から美ら海水族館に行くので、この日のうちに本部半島まで2時間程の道のりをドライブすることになっていたのです。
沖縄に来て印象的だったのは、建物の色。新しいマンションなどもみな、壁がクリーム色で屋根がオレンジなのは、伝統的な家屋の配色を真似た為でしょうか。
その屋根の色は、恐らく土の色なのではないかと思います。鮮やかな赤土の崖が、ドライブ中もあちこちに見られました。
素焼きのシーサーも、その土で作られているのでしょうか?
あらゆる建物に色々な姿態のシーサーが、入口には両側に二匹、屋根には真中に一匹、と居るのが、とても面白く見えました。
空は青く、雲がもくもくと湧き上がっています。
日が沈み出してからも、南国だけあって本土より日が長いようで、19時頃まで空の一部が赤く見えました。
暗くなってから、美ら海水族館近くのホテルに到着。
チェックインしてから夕飯どうしよう、と言うと、疲れている相方はアイスしか食べてないのに「コンビニでいいや」と言います。
でも折角のお誕生日にそれも寂しいので、近くのホテルのレストランに行ってみることに。
炊き込みご飯ともずく酢、サーターアンダギーの付いたソーキそば定食と、スクガラス島豆腐、海ぶどうのサラダを頼みましたが、残念ながら海ぶどうは品切れでした。
ソーキそばは初めて食べましたが、麺がきしめんのようだと思いました。ソーキは柔らかくて美味しかったです。
帰りにコンビニで、ケーキ代わりの苺パフェを買い、部屋でお祝いしました。
車で5分のところにある姉妹ホテルの大浴場が使えるとのことでしたが、遅くなってから行こうと思ったらシャトルバスがもう終わっていたので、諦めてユニットバスで入浴。
部屋はとても広かったのですが、バス・トイレが一緒というのは、ちょっと頂けなかったです。
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