No.033
河口湖の旅・後編 オルゴールの森
オルゴールの森に着いて門扉のアーチを潜り、蛇行する小路を進むと、前庭にローズガーデンが現れました。何とも心躍るつくりの施設です。園内に足を踏み入れると、そこは背景に湖を抱いた施設全体が見渡せる素晴らしいビュー・ポイント。
自動演奏楽器とオペラ歌手とのコラボレーションコンサートの上演時間が迫っていた為、早速左手のヒストリーホールへ。
タイタニック号に搭載予定だった自動オーケストラ演奏機、ヴァイオリン自動演奏器など、貴重な楽器が並ぶホールで、自動演奏楽器や手回しオルガン、自動ピアノの奏でる「蝶々夫人」のアリア「ある晴れた日に」などの楽曲に合わせた歌声を拝聴しました。
相方が食事をしたいというので、園内のカフェへ。残念ながらランチタイムは終わってしまっていたので、デザートとお茶を頂きました。
窓の外にはクリスタルガラスのツリーがキラキラ日の光を反射していて、ガラスの森を思い起こしました。
定時にはカリヨンの音とからくり人形の動きに合わせた噴水ショーが見られます。
カフェを出て眺めていると、続いてサーカスでも芸をやっているという大道芸人のパフォーマンスが始まりました。見ているうちにオートマタの実演時間になったので、慌てて再びヒストリーホールへ。
先程は通りがかりにざっと眺めただけでしたが、オートマタには言い知れぬ魅力を感じている私としては、これは絶対見逃せなかったのです。
ちょうど展示品の中でも一番魅力的だった、「鳥に唄を教える少女」の実演が始まるところでした。
少女が手回しオルガンを回すと、鳥篭の中の鳥が同じように歌うのですが、途中でつかえてしまいます。もう一度回すと、今度は上手く歌え、少女は満足そうに頷きます。
他に一人で幾つもの楽器を奏でる楽師や、フルートを吹く少年、シャボン玉を吹くテディベア、どれも動きが本当に生きてるみたい!
伊豆の野坂オートマタ博物館の展示作品も素晴らしかったけど、ここも負けていないどころか、オルゴールのみならずこれだけ色々なコレクションが見られるなんて相当立派な博物館ではないかしら。
オートマタを堪能した後は、モルティエ(モティエ)社の世界最大級のダンスオルガンの為に作られた、オルガンホールへ。
ホールと一体化したような作りの20mもあるダンスオルガンは壮観でした。
ダンスオルガンの最後の回の演奏までまだ時間があったので、ミュージアムショップやその他の施設をぶらぶら眺めて回りました。
ミュージアムショップにはリュージュ社の高級オルゴールのコーナーなどもあり(そういえばヒストリーホールのアンティークオルゴールも一部販売していました)、店員さんに頼めば演奏してくれます。
一通り回ったところでオルガンホールへ戻り、いよいよダンスオルガンの演奏です。
大迫力のオルガン演奏は数十名編成の楽団に匹敵するとのこと。演奏に合わせて、43体の人形が持っている楽器を鳴らします。持っている楽器のほとんどがベルなのはご愛嬌といったところでしょうか。
最後にスタッフさんが「記念撮影ご希望の方はお申し付け下さい」と仰るのでお願いしたところ、オルゴールの森の会員になりませんかというオペラ調のCMソングを歌いながら撮影して下さいました(笑)。
このCMソングはロッカールームでも流れていました。恐らくスタッフにもミュージシャンの方が多いのでしょうね。
オルゴールの森、本当に楽しかったのですが、ただ一つ残念だったのは、以前ブログに書いた(→こちら)むらいこうじ氏の常設展示が終了してしまい、見られなかったこと。
また企画してもらえたら嬉しいのですが・・・。
ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。
にほんブログ村