No.0385
腕時計修理
高級腕時計に触発され、最近、腕時計の仕入れをしてみました。
もっとも私が仕入れたのは、高級腕時計には及びもつかない、動作未確認のジャンクたちです。
しかもほとんどが、機械式ではなくクオーツ。
以前から在庫に10本位の腕時計と10個くらいの懐中時計があったのですが、一気に数十個増えました。
ベルトがなかったりボロボロだったり、風防ガラスが傷だらけだったりと、コンディションも様々です。
私の手元には中学生の時に初めて買ってもらったALBAのムーンフェイズがあるのですが、秒針が取れていて、ベルトも朽ちたので取ってしまい、文字盤も少しずれているという状態。
他にも昔使っていた時計が幾つかあるので、時計屋さんで電池交換してもらおうかなと思っていたのですが、安いところでも1本500円はします。
電池なんて100円もしないんだから、自分で交換しようかな、と思いました。
昔自分で裏蓋を開けて交換したことはありますが、蓋が傷だらけになった記憶があります。
そうならないようにちゃんとした工具を買おうと調べてみたところ、激安の工具セットだと600円台くらいからあると分かりました。
ただ、安いだけあって品質は良くない様子。
出回っているのは、安くてちゃちなものか職人向けの本格的で高いものかのどちらからしいです。
そんな中、もう少し高めのセットにスプリングピンが100本以上ついているのを見つけました。
しかも収納ケース付きです。
スプリングピンが紛失してしまっている時計もあるので、これは良い、と早速購入。
届いた腕時計修理工具セットは、思ったよりコンパクトなケースに収められていました。
時計ケースホルダー、ハンマー、ピンセット、精密ドライバー、ケースオープナー、ケースオープナーナイフ、スプリングバーツール、ピン外し、などが入っています。
折角工具が手に入ったので、在庫の腕時計も電池交換してみることにしました。
腕時計の裏蓋にはこじ開け型、スクリュー型、ネジ止め型の3種類があるそうです。
在庫の時計を見てみると、ほぼこじ開け型ですが、スクリュー型も数個あります。
ネジ止め型は見当たりませんでした。
片っ端からケースホルダーにセットして、蓋を開けていきました。
最初はやはりうまくいかず、裏蓋に傷をつけてしまいました。
慣れてくるとコツが掴めるようになりましたが、どうしても開かない蓋もたまにあります。
スクリューバック式の腕時計には、裏蓋の穴の形にあったピンをセットし、ネジでサイズを調整して、穴にぴったり嵌まるようにします。
そして半時計周りに回すと、外すことができます。
開けてみたところ、ボタン電池はほとんどがSR626SW(377)でした。
スクリューバック式のもののみ、SR920SW、SR721SW、MT920がありました。
ネットでSR626SWの20個セット(599円)を2セット購入。
新しい電池を入れていったところ、ほとんどの時計がちゃんと動きました。
復活した20個ほどの時計たち。
裏蓋が外れなかったり、電池が違ったり、動かなかったり、まだ試していない時計たち。
肝心のALBAですが、電池交換はできたのですが、文字盤や針を直すにはリューズを抜かないといけません。
オシドリという部品を押すか、ネジを外す必要があるそうなのですが、それらしい穴が小さすぎて押せません。
ピンセットも精密ドライバーも、実際のムーブメントのネジ穴を見ると、それらより大分大きいのです。
本格的に修理をするとなると、より精密な道具が必要になりそうです。
ALBAの修理の進捗については、また次回!
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