幸せのちから (2006) THE PURSUIT OF HAPPYNESS 166本目
(日本公開は2007年)
出演:
クリス・ガードナー役 ウィル・スミス
クリストファー役 ジェイデン・スミス
リンダ役 タンディ・ニュートン
監督:
ガブリエレ・ムッチーノ
お勧め度 ★★★★☆
実は今日本に来ています!
しかも東京
さすが、素敵な町東京。
世界中の人が憧れる東京。
そこに昔住んでいたということが世界に向けての私の自慢
東京にもかなりの数のホームレスがいるというけれど、アメリカのホームレスと違うのは、物乞いをしている人が少ないこと。
アメリカでは道端で物乞いをしているホームレスがよくいます(特にモールの前とか)
だいたいの場合、ホームレスは段ボール紙に"Please help"とか"Hungry"とかまたは自分の身の上の説明を書いたりして物乞いをしている。
先日"I am too ugly to prostitute"と書いている「男」の人がいて、ちょっと笑った。
その人は仕事を欲しがっていたみたいだった。
中にはビジネスホームレスの人もいて、道でお金を集めた後に颯爽とベンツで去って行ったりする。
そういう人にくらべたら、「仕事ください」というサインを掲げている人は、まだましだなぁと感心する。
もしも私がロトに当たったら、そういう人に衣食住を含めて仕事をあげれるようなビジネスを立ち上げたいという妄想をしている。
実際には物乞いしている人の中のどの程度の人が本当にそこから抜け出たいと思っているのか知りたい、というのが本音なんだけどね。
そして本当に底から抜け出た男の話。
1981年のサンフランシスコ。
クリスは妻と息子と3人で暮らしていた。
骨密度を測定する新型医療器械のセールスで失敗し、なんとか家族を養うために証券会社のインターンに応募することを決意する。
ただしインターン20人から、実際に採用されるのはたった1人。
クリスに立ちはだかる様々な困難。
実在するクリス・ガードナーの半生を描くストーリー。
私、実はウィル・スミス好きなんだよね
ハンサムな黒人。
どこか可愛らしいところもあって、母性本能くすぐるタイプ。
とにかくクリスは負の連鎖に巻き込まれて大変なことになります。
これが実話を元にしているだけあり、上手くいきそうになっても、上手くいかない。
本当に泣きたくなります。
それでも彼のもともとの素質である数字に強いということ、コミュニケーション能力が高いということ、そして何よりも努力することにより、なんとか乗り越えていきます。
彼の人徳なのかもしれないけれど、私は彼の素質を見抜いた会社の人達や、周りの人間もすごいなぁと思った。
彼らは理解ある頭の柔らかい人達で、自分の力だけではなく、周りに支えられた結果であることもこの映画からは十分に伝わってきます。
そういう意味では結構驚く。
黒人であり、ホームレスであることもある程度バレているだろうけれど、それでも、それ以上に彼の魅力に取り込まれた人々がいたってことなんだろう。
よく「こんなに頑張っているのに」っていう人がいるけれど、本当にもうこれ以上無理、っていうくらい努力している人は少ない。
この映画を見て、頑張るってこんなに苦しいことなんだよね、って改めて思った。
ちなみにこのオリジナルのタイトルの"Happyness"ですが、敢えて綴りが間違っています。
映画の序盤から出てくる中国系のデイケアの壁に書かれていた言葉。
この言葉を毎日のように見ていたからこそ、彼自身もHappinessについて考え、追い求めて行ったのだろうと思う。
息子と自分を繋ぐ大切な場所でもあるんだよね。
さて、その息子ですが、ご存じのとおり、ウィル・スミスの実の息子です。
なかなか可愛いし、演技も上手
まっすぐに育ってほしいものです。
この映画で残念なところは、クリス・ガードナーのアメリカンドリームはもう事実として知られているため、ビジネスで成功していくところは描かれていません。
ずーっと苦しいの
そして妻との関係性もなんだか曖昧。
ここは事実とは異なった描かれ方をしたせいか、母親が一方的に彼を捨てたみたいになっている。
もちろん、ここをフォーカスしてもしょうがないんだけれど、途中からぱったり出てこなくなるのも不自然な感じでした。
とにかく泣ける
どんどんドン底に突き落とされていって、いったいどうやって這い上がるんだろう?って心配になってしまった
若い頃は自分がなんでもできるって信じていた。
でもそれはまだ何もやっていなかったからだった。
それでも、まだ何も成し遂げていないことですら、「ありあまる可能性」と考えて疑わなかった。
歳をとると次第に出来ないことがあるってことに気が付いてくる。
それでもクリスのこの言葉は心にぐさっときたよ。
"Don't ever let somebody tell you you can't do something"
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
仕事をしているすべての人、頑張る人に送るエール映画!
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