ヘッドホンで聞いて欲しい映画 イエスタデイ (YESTERDAY)出演:
ジャック・マリック役 ヒメーシュ・パテル
エリー・アップルトン役 リリー・ジェームズ
ロッキー役 ジョエル・フライ
エド・シーラン役 本人
監督:ダニー・ボイル
お勧め度★★★★☆
こういう事、考えた事ない?
もしも過去に行けたら、ミスチルの曲を自分が先に発表してやる!って。
私はある。
いつも素晴らしい音楽に巡り合う度に「こんな楽曲作れたらなぁ」って思うよね。
それがもしも叶ったら?
ディスカウントストアでバイトをしながら音楽活動をしていたジャック。
全く売れない彼は夢をあきらめかけていた。
そんな時、事故にあって目覚めると、世界からビートルズが消えていた。
ビートルズを知っているのは自分だけ。
そんな状況から、ビートルズの曲を演奏し始めるジャック。
そして世界が彼を認め始める。
いやぁ、今までいわゆる「ミュージックムービー」はいろいろ見たけれど、あまりハマるものはありませんでした。
でも、
この映画、本当に気持ち良い!なんというか、みんなが夢見てたことが現実になるという映画。
こういうこと、今までも結構考えた事ある人沢山いると思うけれど、なぜか映画にはなってなかったね。
ビートルズがいない世界。
そして主人公だけが彼らの音楽を覚えている世界。
なんてラッキーな世界なんだろう!
これでもう、売れまくって売れまくって・・・って思うのだけれど、もちろんそんなに甘くない。
ビートルズのコードも歌詞も完璧に覚えているわけじゃないけれど、すでに世界からビートルズが消えているので、参考にできる音源もなく。
とにかく一生懸命に思い出そうとしてる。
その辺り、リアル感があるなぁ。
しかし、ストーリーだけ考えると結構薄っぺらな映画なんだけれど、なんでこんなに面白いんだろう・・・?
そして、この世界から消えたのは、なぜかビートルズだけではなかった!
その辺りも小ネタが効いてます。
なぜかオアシスも消えていた・・・。
これはオアシスはビートルズに影響を受けたから、ビートルズがいない=オアシスも誕生しないという流れなのかな?
さて他に消えたもの、いったいなんでしょー?
ビートルズが消えた世界でビートルズの音楽を作り続けるミュージシャン、ジャック役ヒメーシュ・パテル。
彼がちょっと冴えない感じで、いかにも売れないミュージシャンという感じがいい。
それでも楽曲がよければ売れていくという真実。
なんと映画初主演の彼。
オーディションでこの役を勝ち取ったという。
とにかく歌を聞いて彼を気に入ったとか。
歌手ではないのだけれど、意外なことにとっても素敵な歌声
冴えない外見に素晴らしい楽曲と歌声。
この辺りのバランスが最高!
ほとんどその場で演奏と歌を撮影したという彼は2ヵ月もの間猛特訓したそうです
そりゃあ、プロのミュージシャンを目指しているという設定だから、それなりに上手じゃないとリアリティないよね。
本人役で出演のエド・シーラン。
なんだか映画ではちょっとスノッブな奴ですが、きっと本人はそんなことないような気がするなぁ。
どちらかというと控えめな性格のイメージだけど。
携帯の着信音を自分の楽曲にしてるとか、あり得なさそうで笑えた
他にも突然家に押しかけて来たり、意地悪な挑戦を仕掛けて来たり、そういうことしなそうなイメージなんだけど。
実際にはやっぱり他の売れっ子ミュージシャンと一緒で嫌味な奴なのかしら?
そもそもこの役はコールドプレイのクリスマーティンに頼む予定が、断られてエドに。
実際にエドのキャラクターやエピソードが主人公のジャックに共通点が多かったらしく、この映画に最適なキャストだったらしい。
ライブのシーンは本当のエドのライブ会場を舞台にしているし、今まさに旬なスーパースターの出演でむしろリアリティがある。
私はもちろんビートルズ世代ではないのだけれど、もちろん彼らの楽曲は知っているし、赤版、青版とかも聞いていた。
たぶん、洋楽に興味を持ち始める最初の頃にみんなが通る道なのでは?と思う。
知ってる楽曲ばかりだから楽しめたのかなぁ?
そして、誰が歌っても素晴らしいという楽曲の力を感じる。
ただ、映画の中でも「古い」とか「長い」とか、タイトルについても時代遅れ感があるので、(そりゃそうだ)そういう感想もあり、それでもやっぱり楽曲の力ってすごいなぁ。
私がビートルズの楽曲の中で好きで、この映画でも演奏してくれて嬉しかったのが"Back in the USSR".
この歌をロシアで歌うというクールさ
その後のエド・シーランのセリフが「まさに!」って思ったよ。
是非、注目して欲しい!
他にもいろいろと笑えるネタが散りばめられていてコメディーとしても上質です。
私は最近映画は子供が寝た後や、移動時間に見ているので、もっぱらイヤホン使用です。
でも、この映画、逆にそうやって見て欲しい、もしくは爆音で。
テレビで小さな音で見たら面白さが半減します。
画面は小さくても音は大音量で見て欲しい!
ストーリーとしてはもっと刺激的(ある意味残酷な)な流れにできたんだと思うのだけれど、あえてそうしない、というのも好き。
これはきっとビートルズへのリスペクトなんだろうなぁ。
悪い奴が全然出てこない、とにかく平和で気持ち良い!特に後半は元マネージャーで幼馴染のエリーとのエピソードや、ジャックとビートルズに関するジーンとくる素敵なシーンが多いです。
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
行き着くところまで行ってしまったジャック。
いったいどんな結末を迎えるのかちょっとハラハラしながら見てました。
まあ、そうね。
良い終わり方でした!
にほんブログ村人気ブログランキング