ちなみに、前回(第98回)の講座で紹介した「弘法(こうぼう)にも筆の誤り」や「受領は倒るるところに土をつかめ」のエピソードは今昔物語集が由来となっているほか、芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)の小説である「羅生門(らしょうもん)」「鼻(はな)」「芋粥(いもがゆ)」などは今昔物語集を題材にして書かれています。
軍記物(ぐんきもの)としては、平将門の乱を記した「将門記(しょうもんき)」や、前九年の役を記した「陸奥話記(むつわき)」などがあり、当時の地方の武士の戦いぶりが伝わっています。
また、歴史物語では「栄花(華)物語(えいがものがたり)」や「大鏡(おおかがみ)」「今鏡(いまかがみ)」が仮名書きでつくられ、摂関政治の頃を懐(なつ)かしむ当時の風潮がうかがえます。
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