ところが、幕府は異国船打払令の規定どおりに問答無用で砲撃を行い、あわや撃沈(げきちん)されそうになったモリソン号は辛うじて脱出しました。この出来事を「モリソン号事件」といいます。
幕府による無茶な対外政策に対して、尚歯会(しょうしかい)に所属していた蘭学者の渡辺崋山が「慎機論(しんきろん)」を、高野長英(たかのちょうえい)が「戊戌夢物語(ぼじゅつゆめものがたり)」をそれぞれ書いて批判しました。
しかし、両名らは天保10(1839)年に幕府によって処罰されました。この事件を「蛮社の獄」といいます。また、蛮社の獄を指揮した主な人物に、後に南町奉行となって天保の改革で暗躍する鳥居耀蔵(とりいようぞう)がいました。
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