鎌倉公方はこの後も基氏の子が世襲(せしゅう)することになりました。また、鎌倉公方を補佐する役職としては関東管領(かんとうかんれい)が置かれ、こちらは上杉氏(うえすぎし)が世襲しました。東国の統治を一任された鎌倉府は大きな権限を持ったことで、しばしば室町幕府と対立することになります。なお、この他にも九州地方には九州探題(きゅうしゅうたんだい)が置かれています。
第3代将軍である足利義満の頃までには、室町幕府の組織はほぼ整(ととの)いました。将軍を補佐する中心的な組織として幕府の機関を統轄(とうかつ、多くの人や機関を一つにまとめて管轄すること)し、諸国の守護に対する将軍の命令を伝える役職として管領(かんれい)が設けられ、足利氏の一門にあたる細川(ほそかわ)、斯波(しば)、畠山(はたけやま)の各氏が交代で任命されました。
また、京都内外の治安維持などにあたる侍所(さむらいどころ)の長官である所司(しょし)には、有力な守護大名である赤松(あかまつ)、一色(いっしき)、山名(やまな)、京極(きょうごく)の各氏から交代で任じられました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
いつも有難うございます。
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ぴーち こんにちは!
現在でも細川、畠山などと言う名前の方は、やはり元々は足利氏の一門と深い関わりがある方ばかりなんでしょうか?
更に同様に、山名、京極、赤松、一色さんも有力な大名の子孫と言う事になるんでしょうかね。
私が昔、ボイストレーニングを受けていた先生が「私は公家の出」と仰られていたんですが、公家と言うと
やはり昔は大変なお家柄であったんでしょうね(^^A。
それでは、応援させてくださいね!
.黒田先生
りら 畠山家 京極家 細川家
よく聞くこの家柄は
この時代から栄えていたのですね
長い年月 家柄を守ってきたのですね
時の権力と時には 争い
時には 妥協しながら
考えさせられるものがあります
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 現在でも細川、畠山などと言う名前の方は、やはり元々は足利氏の一門と深い関わりがある方ばかりなんでしょうか?
> 更に同様に、山名、京極、赤松、一色さんも有力な大名の子孫と言う事になるんでしょうかね。
血筋というのはいろいろありますからね。足利氏が天下を取ったことで、世の中の流れも大きく変化したと考えられます。
> 私が昔、ボイストレーニングを受けていた先生が「私は公家の出」と仰られていたんですが、公家と言うと
> やはり昔は大変なお家柄であったんでしょうね(^^A。
公家の出ですか…。それは由緒ある家柄でしょうし、こだわりも大きいと思われますね。
りらさんへ
黒田裕樹 > 畠山家 京極家 細川家
> よく聞くこの家柄は
> この時代から栄えていたのですね
> 長い年月 家柄を守ってきたのですね
> 時の権力と時には 争い
> 時には 妥協しながら
> 考えさせられるものがあります
仰るとおり、室町時代の初期には有力な守護大名として君臨していました。
ところが戦国の世になると多くは没落し、細川氏も一時は落ちぶれましたが、関ヶ原の戦いを経て熊本の大大名になる…。
確かに考えされられますね。
.
おがのぶ 訪問ありがとう
歴史は嫌いではないです
でも 特別に好きというほどでも・・・(笑)
今回 足利義満がでていたのでコメントしてみる気になりました
義満は 自分が天皇になろうとして その直前に暗殺されたのではと 思っています
その当時 天皇、公家をないがしろにしていたと云われていたし
皇后との不倫が(たぶん力ずく)噂になっていたという説もあります。
日本での3大悪人と言われているのは 弓削道鏡など、天皇になろうとしたという噂のある人物ばかりです
それほど 天皇の血を大事にしていたから 危機を感じての義満の暗殺ではないかと考えてます
これからも頑張ってください
ランキング応援します ポチっ
おがのぶさんへ
黒田裕樹 > 訪問ありがとう
こちらこそ有難うございます。
> 歴史は嫌いではないです
> でも 特別に好きというほどでも・・・(笑)
そうでしたか(^^ゞ
それでもご訪問下さり、感謝しております。
> 今回 足利義満がでていたのでコメントしてみる気になりました
> 義満は 自分が天皇になろうとして その直前に暗殺されたのではと 思っています
> その当時 天皇、公家をないがしろにしていたと云われていたし
> 皇后との不倫が(たぶん力ずく)噂になっていたという説もあります。
そのウワサは私も聞いたことがあります。
あまりにも強い権力を握った人間の末路は、得てして哀れなものですからね。
> 日本での3大悪人と言われているのは 弓削道鏡など、天皇になろうとしたという噂のある人物ばかりです
> それほど 天皇の血を大事にしていたから 危機を感じての義満の暗殺ではないかと考えてます
道鏡に関しては、むしろ称徳天皇が彼に対しての譲位を望んでいたと私は考えておりますが、いずれにせよそういうウワサがある人間が「悪人」とされていますね。
なお、道鏡に関する過去記事は下記のとおりです。
http://rocky96.blog10.fc2.com/blog-entry-179.html
> これからも頑張ってください
> ランキング応援します ポチっ
応援有難うございます(^^♪
さて、三管領や四職のような有力な守護は、それぞれの統治国には戻らずに京都で政治を行うのが慣例であり、一般の守護も自身は在京して幕府に出仕(しゅっし)するのが原則でしたから、領国の統治は守護代(しゅごだい)に任せるのが一般的でした。
後に世の中が乱れると、守護大名が京都を離れられないうちに守護代が領国の実権を握ったことで、ついには戦国大名へと変化する者も現れました。例えば、三好氏(みよしし)は細川氏を、朝倉氏(あさくらし)は斯波氏を、尼子氏(あまごし)は京極氏をそれぞれ倒しています。
なお、幕府の法令としては、成立時に幕府の政治に対する方針を示した建武式目(けんむしきもく)とは別に、鎌倉時代に定められた御成敗式目(ごせいばいしきもく)がそのまま用いられ、必要に応じて新しい法令が追加されていきました。これを建武以来追加(けんむいらいついか)といいます。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
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りら 建武以来追加の事ですが 今回は私にとってはかなり難しい勉強で
何回も何回も読ませて頂きました
多少理解できたかと思いますが まだまだのようです
これから歴史も勉強も慣れていくと思いますのでよろしくお願いします
りらさんへ
黒田裕樹 > 建武以来追加の事ですが 今回は私にとってはかなり難しい勉強で
> 何回も何回も読ませて頂きました
> 多少理解できたかと思いますが まだまだのようです
> これから歴史も勉強も慣れていくと思いますのでよろしくお願いします
こちらこそよろしくお願いします。
講座の内容には出来るだけ工夫を重ねているつもりですが、なかにはどうしても暗記に頼らざるを得ない部分もあります。
建武以来追加に関しては、御成敗式目とセットでご理解いただくことで、少しでもご理解につながればと思います。
.
オバrev 三管領四職ってありましたね。
覚え方・・・そのままですか~笑
ちょっと並びを変えて「ほ・し・は」「あ・き・い・や」~「星は亜紀イヤ」ってのはどうでしょうか。
ところで仙谷官房長官が「夫婦別姓と外国人参政権について民主党としてなるべく早く成立させたい」と17日の記者会見で言ったらしいですね。
このまま民主党が単独過半数をとるようなことになると、いよいよ亡国的な法律が現実になりそうです。
何をそんなに急いでいるのかは分かりませんが、当然マニフェストにはっきり大きく載せて選挙を戦うべきだと思いますね。
.
ぴーち こんばんは!
そうですね^^
よく年号を覚える際に
数字の語呂合わせのような方式で皆さん自分なりに必死に暗記していた様ですものね^^
私には、その必死さが皆無だった事に今更ながら、悔いています(苦笑)
御成敗式目は、そんな私でも記憶の片隅に記憶してありましたが、建武式目と言うのがニュータイプだと言う事は存じませんでした^^;
またまた、勉強にありましたm(__)m
三歩歩いて、忘れないようにしなくちゃ(^^A
それでは、応援凸
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 三管領四職ってありましたね。
> 覚え方・・・そのままですか~笑
> ちょっと並びを変えて「ほ・し・は」「あ・き・い・や」~「星は亜紀イヤ」ってのはどうでしょうか。
あ、それ良いですね(・∀・)イイ!!
私の場合は教科書に載っているパターンをそのまま並べただけですから(笑)。
生徒が覚えやすいように、という考えなんですけどね(^^ゞ
> ところで仙谷官房長官が「夫婦別姓と外国人参政権について民主党としてなるべく早く成立させたい」と17日の記者会見で言ったらしいですね。
> このまま民主党が単独過半数をとるようなことになると、いよいよ亡国的な法律が現実になりそうです。
> 何をそんなに急いでいるのかは分かりませんが、当然マニフェストにはっきり大きく載せて選挙を戦うべきだと思いますね。
例によってマスコミは一部を除いて取り上げていませんね。
いつから我が国は秘密政治がまかり通ってしまったのか…(´・ω・`)
仰るとおり、マニフェストに記載したうえで正々堂々と戦えない理由を知りたいものです。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > そうですね^^
> よく年号を覚える際に
> 数字の語呂合わせのような方式で皆さん自分なりに必死に暗記していた様ですものね^^
> 私には、その必死さが皆無だった事に今更ながら、悔いています(苦笑)
必死に暗記することが決して間違いだとは言いませんが、同時に理解が出来ないと、肝心なことは忘れて苦しみのみがイメージとして残ってしまいますからね(´・ω・`)
授業から離れて気軽に理解できるほうがいいのかもしれませんよ(^^ゞ
> 御成敗式目は、そんな私でも記憶の片隅に記憶してありましたが、建武式目と言うのがニュータイプだと言う事は存じませんでした^^;
> またまた、勉強にありましたm(__)m
> 三歩歩いて、忘れないようにしなくちゃ(^^A
トリ年の私だったら忘れそうですが(爆)。
建武式目と御成敗式目とは基本的に別物ですから、ご注意下さいね(^^♪
しかし、室町幕府の成立の際には、そんな「御恩と奉公」の関係が成り立たなくなった鎌倉幕府を見限り、また後醍醐天皇(ごだいごてんのう)による建武の新政(けんむのしんせい)を否定した当時の武士たちが、恩賞や所領の拡大を当て込んだという単純な理由で、それこそ「たまたま」足利氏に従っただけというのが真相でした。
加えて、室町幕府にとっては南北朝の動乱などの悪条件が重なったことで、例えば強大な守護大名が幕府の言うことを聞かなくなるなど、幕府の体制は、その成立後も不安定な状態が続きました。
そこで、幕府は直属となる軍事力の育成に努め、以前からの足利氏の家臣や、守護大名や地方豪族である国人(こくじん)などから奉公衆(ほうこうしゅう)と呼ばれる組織を編成しました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
いつも有難うございます。
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りら 国人
奉公衆
この二つの言葉 今日覚えました
その意味も分かりました
それだけでも 意義ある日でした
りらさんへ
黒田裕樹 > 国人
> 奉公衆
> この二つの言葉 今日覚えました
> その意味も分かりました
> それだけでも 意義ある日でした
そう仰っていただけると、こちらも嬉しくなります。
いつも有難うございます。
.
ぴーち こんばんは!
やはり人間関係の絆と言うのは、
普段から強固なものを築いて
おかなければいけないもので、
安易に
築かれた関係は、何か他の大きな要因が加わるといとも簡単に、崩れ去って
しまうものなんですね。
やはりゆるぎない信頼関係を作る土台が
足りなかったのでしょうかね・・。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > やはり人間関係の絆と言うのは、
> 普段から強固なものを築いて
> おかなければいけないもので、
> 安易に
> 築かれた関係は、何か他の大きな要因が加わるといとも簡単に、崩れ去って
> しまうものなんですね。
そうですね。
鎌倉幕府の成立の際には、武士のための政治を実現してくれた「御恩」があればこそ、幕府に忠誠を誓ったんですが、その「御恩」のシステムが崩れると、幕府の土台が傾いて、ついには滅び去ってしまった訳ですからね。
> やはりゆるぎない信頼関係を作る土台が
> 足りなかったのでしょうかね・・。
足利氏のカリスマ性に従ったわけではなく、自分の地位の保全のためでしたから、室町幕府の土台ははじめから危うかったといえるのかもしれませんね(´・ω・`)
.
オバrev こういう基盤の弱さが、後の応仁の乱につながったんでしょうね。
しかし、室町幕府の新たな軍隊はちゃんと機能するんでしょうか。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > こういう基盤の弱さが、後の応仁の乱につながったんでしょうね。
仰るとおりです。歴史にはやはり流れがあるんですよね。
> しかし、室町幕府の新たな軍隊はちゃんと機能するんでしょうか。
本日(20日)の更新で紹介しますが、幕府の前期の頃はまだ機能していたんですが、応仁の乱の後には、将軍が遠征した途端に管領がその将軍を勝手に廃位に追い込むなど、やはり機能しなくなっていますね。
室町幕府の財政は、御料所からの収入をその基盤として、各地の守護や地頭からも課税していましたが、成長した守護大名らがその支払いを拒否することが多かったため、別の財源を求めざるを得ませんでした。
幕府は道路や港湾(こうわん)などの交通の要所に関所を設けて関銭(せきせん)や津料(つりょう)を徴収(ちょうしゅう)したり、田畑や家屋に対して臨時に段銭(たんせん)や棟別銭(むなべつせん)を課したりしました。
他にも、幕府は京都の高利貸である土倉(どそう)や酒屋(さかや)に土倉役(どそうやく、別名を倉役=くらやく)や酒屋役(さかややく)を課したり、幕府の保護を受けて金融活動を行っていた京都五山(きょうとござん)の僧侶(そうりょ)から献上金を出させたり、日明貿易(にちみんぼうえき)による利益から抽分銭(ちゅうぶんせん)を集めたりしましたが、それでも幕府はしばしば財政難に苦しむことになりました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
いつも有難うございます。
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りら この頃には既に室町幕府より
守護大名の方が威勢が良かったのですね
課税の支払いを拒否出来るのですから
段々室町幕府の終焉がくる気配を感じます
次回楽しみです
私は今 ロングバケーション
コメント欄は閉めていますが
アップは毎日します
お時間ある時 また 花を見て下さいね
家にいる時は またお伺いさせて頂きますね
りらさんへ
黒田裕樹 > この頃には既に室町幕府より
> 守護大名の方が威勢が良かったのですね
> 課税の支払いを拒否出来るのですから
> 段々室町幕府の終焉がくる気配を感じます
そのとおりです。
室町幕府は今でいうところの勢力が拮抗(きっこう)した連立政権に近かったですから、守護大名がおいそれと従わないのは無理もないんですね。
そんな不安定な政権でしたから、応仁の乱のような大規模な反乱が起きれば…。
> 次回楽しみです
> 私は今 ロングバケーション
> コメント欄は閉めていますが
> アップは毎日します
> お時間ある時 また 花を見て下さいね
> 家にいる時は またお伺いさせて頂きますね
有難うございます。
せっかくのおやすみ、ゆっくりとおくつろぎ下さい。
私のほうも、りらさんへのブログの訪問が楽しみです。
.
ぴーち こんばんは!
自分のパソコンが一度、フリーズしてしまったので、再起動していたら、遅くなってしまいまして、ゴメンなさいね^^;
そうですか。。
この頃から財政難に苦しむようになっていたんですね。
これが借金が膨らんで、膨大な金額になって。。消費税10%なんて
事になって・・・あ。。
何だかお先、真っ暗になるので
止めておきますね(苦笑)
こういう問題は、やはり「黒」に
近い方が、頭を痛めずに済むのに。。
それでは、応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 自分のパソコンが一度、フリーズしてしまったので、再起動していたら、遅くなってしまいまして、ゴメンなさいね^^;
そうでしたか。そんな状況の中、コメント下さって有難うございます(^^♪
> そうですか。。
> この頃から財政難に苦しむようになっていたんですね。
> これが借金が膨らんで、膨大な金額になって。。消費税10%なんて
> 事になって・・・あ。。
> 何だかお先、真っ暗になるので
> 止めておきますね(苦笑)
確かに、室町幕府を笑えない立場にいるかもしれませんからね(´・ω・`)
> こういう問題は、やはり「黒」に
> 近い方が、頭を痛めずに済むのに。。
黒字という意味でしょうか。
確かに財政難はあらゆるところで問題となりますからね…。