牧野植物園の春の花から初めての花を紹介です。
( 新種 ) トサミスミソウ ( 土佐三角草 ) キンポウゲ科 スハマソウ属
牧野植物園の植物名ラベルには、
「 スギ・ヒノキ植林の林床に生育する多年草。
根出葉は花期に生存し、葉身は三角形で先が針状にとがり、表面に凹凸がある。
総苞葉は先のとがった挟卵形。
花茎は 1~2個で、高さ 5cmで開花時に直立する。
花は茎の先に単生し、径 8~10mm、白色。
花弁状の萼片は長卵形で、6枚。
花糸は 2mm。
花期は 3月。」
と記載されています。
牧野植物園の紹介記事には、
「 高知県で発見、スハマソウ属の新種 !
本種は、2019年3月に高知県香美市のスギ・ヒノキ植林内で、
当園の調査ボランティアによって確認されました。
葉も花も他の日本のスハマソウ属に比べひときわ小さいサイズであるものの
葉先が尖っていることから、当時はミスミソウではないかと考えられました。
しかし、世界のスハマソウ属を栽培・研究している大野好弘氏を中心とする
各研究機関によって行われた DNA 分子系統解析の結果、本種は日本に産する
スハマソウ属の起源とされる独立種であることがわかりました。
そして、発見者である廣岡エリカ氏と大野氏により高知県で発見された新種として、
Hepatica tosaensis Ohno & Hirooka、和名はトサミスミソウと命名されました。
自生地で確認された個体数は非常に少ないことから、当園で生息域外保全を進めています。」
と記載されています。
ホソバシュンラン ( 細葉春蘭 ) ラン科 シュンラン属
牧野植物園の植物名ラベルには、
「 高知県東部にのみ自生するシュンランの変種。
葉の幅が 4 (~6)mm以下と通常よりやや細くなる。
暖帯の乾いた林緑や林床に生える。
開花期 2~4月。」
と記載されています。
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1. 次回更新日は、2025年3月28日の予定です。