営みに触れ―【アニメ　魔法使いの嫁　#3】

生きる為にこの空の下を飛びなさい―

ドラゴンの最後の楽園の管理者による
ＪＫ誘拐事件ｗから始まる
生きにくい世界を生きてきたＪＫさん
巡る生命の円環の理に触れたよ、第3話

ドラゴンたちの管理者にして
エリアスさんの知人
悪戯ジジイらしいリンデルさんにより
ドラゴンたちの住まう地へ導かれたちせが触れたのは
その生を終え、自然へと還ろうとしているひとつの生命

生きづらい世界で生きてきたが故
死へ惹かれていた彼女に
優しく死と生について語る老竜とのやり取りが
とても雰囲気がよかった

いつだって悔いのないよう生きられるだけ生きるものだから

死も生も全ての生命に等しく訪れる物と知っている

生きる者が死者を羨むものではない―

今この時の生を全うする事を諭されるも
それでも
その穏やかな還り方は少し羨ましいと
感じてしまうちせの闇の深さ

その暗闇を彼女は払拭していけるのか

今回の老竜との出会い含め
閉じた世界から連れ出された事で出会うひとつひとつの事から
世界の営みの在り様から
彼女が何を感じ、変わっていくのか

お伽噺の世界観で描かれる
そんな少女の成長譚として
やはり雰囲気のよさがある

単話の中での構成としても
誘拐？な緊迫からぽいと放り投げるコミカル
ちせの心の闇を思わせる水に沈みゆく描写からの…
シリアスのコミカルの緩急のつけ方が巧みで
世界観へ寄り引き込まれる
そんな演出のバランス感覚も相まって
次回以降も期待膨らむ良エピソードでした




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