2006/02/17
日本のワイン<きいろ香>
今日は日航ホテルでボルドー大学の富永博士のセミナーに行ってきました。私も5年前にこの大学の公開授業を受講しておりました。その頃は授業を理解するのがやっとでしたが、今回の講義は日本語ということもあって面白いほど理解できました。本日は香りの物質3-メルカプトヘキサノール(3MH)についての講義でした。甲州から3MHを発見されたことによって、ソービニオンブランに共通する香り、グレープフルーツやパッションフルーツの香りを引き出すワイン造り、そしてワインの欠点とされるフェノール化合物の発生を抑えることにより健全でクリーンな味わいが出てきます。
そのようにして作られたのがメルシャンのきいろ香04、05。今までの甲州とはまるで違うものになっていました。04はソービニオンブランとの共通点が多くグレープフルーツやピピドゥシャ等の香りが主体で05に関してはパールカンや日向夏等日本の柑橘系のフルーツの香りがします。
とても興味深い講義でした。
春頃には当店のグラスわいんでこのきいろ香05が登場します。
お楽しみに・・・