おいしいご飯をめざして ~3~
- 2011/11/23 14:51
- Category: 未分類
勿論、ウェットのことで一喜一憂するだけの喜劇的日々を送っていたわけではない。
人間は調べて、観察して、考えて、想像する。
猫の食事のことを調べていくと、次第に悪い情報の量が増えていく。
例えば、「とりささみ」と書かれていても、それは我々が知っている「ささみ」とは
全く別物である、という事実。 1缶の中に最低5%の鶏の「肉」が入っていれば、
「とりささみ」と表記してもいい、というがペットフード管理の基準だ。
缶に書かれた材料一覧には鶏肉と書かれていても、それが何パーセント含まれているか
は書かれていない。 ここで書かれている鶏肉というのは、「鶏の身体から採られた部位」
という意味だ。 肉とは程遠い部位も当然含まれる。 それらを、人間から見て
鶏のささみに見えるように上手に加工しているだけなのだ。 純粋な肉を使っていたら、
1缶100円前後なんかで買えるわけがない。
だからと言って、猫缶のことを悪くいうつもりはない。 野生の猫が野鳥やネズミを
捕まえた後、羽を剥いて、ナイフとフォークで骨から肉を削いで食べている訳では
ないからだ。 腹が減っていれば(そして例外なく野に生きる猫たちは腹が減っている)、
噛み砕けない太い骨以外は全て食べてしまうだろう。 それと同じことだ。
何も問題はない。 人間の想像力がそれを許容できるかどうかは別の問題なのだ。
猫缶を食べた後、スーパーで買ってきた鶏肉を食べた後、それぞれの便の量を比較すると、
スーパーの肉のほうは猫缶の3分の1以下になる。 それだけ、猫缶の肉は消化吸収できる
部分が少ないのだ。
ドライもウェットも、工場でつくられてから消費者の手に実際に届くまで、一体どれだけの
時間がかかるだろう。 人間の食べ物の場合とは比較にならない程長くかかるはずだ。
それだけの長時間痛まないようにするためには、どれだけの添加物が必要なのだろう。
でも、そんなことを考え出すと、もうきりがない。 何も食べさせられなくなる。
じゃあ、どうするか。 答えは1つ、体内の不要物は水で流し出すしかない。
それに牡猫は身体の構造上、泌尿器系の病気にかかりやすい。 そのためにも、
レオにはたくさん水を飲ませよう、これがうちの食事の最優先事項になった。
子供のころは、ドライに粉ミルクをふりかけていたせいもあって、一口食べては水を
ゴクゴクと飲み、またドライを食べていたが、大人になると食事の最後に水を飲むだけで
済ますようになった。 明らかに飲む量が減ったので、ウェットを足し、そこに水を
加えてスープ状にすることにしたのだ。 市販のミネラルウォーターは腎臓に負担を
与えてよくないらしいので水道水を使っているが、自分があのカルキの臭いが嫌いなので
一度煮沸させることにした。 また、猫の舌の構造は人間のそれよりも単純で、
匂いで味を感じるというし、野生の小動物を食べる時も体温があるだろうから、
レンジで少し温めて匂いがたつようにもした。
でも、これでいいのだろうか。
猫にとって、おいしいご飯というのは一体何なのだろう?
人間は調べて、観察して、考えて、想像する。
猫の食事のことを調べていくと、次第に悪い情報の量が増えていく。
例えば、「とりささみ」と書かれていても、それは我々が知っている「ささみ」とは
全く別物である、という事実。 1缶の中に最低5%の鶏の「肉」が入っていれば、
「とりささみ」と表記してもいい、というがペットフード管理の基準だ。
缶に書かれた材料一覧には鶏肉と書かれていても、それが何パーセント含まれているか
は書かれていない。 ここで書かれている鶏肉というのは、「鶏の身体から採られた部位」
という意味だ。 肉とは程遠い部位も当然含まれる。 それらを、人間から見て
鶏のささみに見えるように上手に加工しているだけなのだ。 純粋な肉を使っていたら、
1缶100円前後なんかで買えるわけがない。
だからと言って、猫缶のことを悪くいうつもりはない。 野生の猫が野鳥やネズミを
捕まえた後、羽を剥いて、ナイフとフォークで骨から肉を削いで食べている訳では
ないからだ。 腹が減っていれば(そして例外なく野に生きる猫たちは腹が減っている)、
噛み砕けない太い骨以外は全て食べてしまうだろう。 それと同じことだ。
何も問題はない。 人間の想像力がそれを許容できるかどうかは別の問題なのだ。
猫缶を食べた後、スーパーで買ってきた鶏肉を食べた後、それぞれの便の量を比較すると、
スーパーの肉のほうは猫缶の3分の1以下になる。 それだけ、猫缶の肉は消化吸収できる
部分が少ないのだ。
ドライもウェットも、工場でつくられてから消費者の手に実際に届くまで、一体どれだけの
時間がかかるだろう。 人間の食べ物の場合とは比較にならない程長くかかるはずだ。
それだけの長時間痛まないようにするためには、どれだけの添加物が必要なのだろう。
でも、そんなことを考え出すと、もうきりがない。 何も食べさせられなくなる。
じゃあ、どうするか。 答えは1つ、体内の不要物は水で流し出すしかない。
それに牡猫は身体の構造上、泌尿器系の病気にかかりやすい。 そのためにも、
レオにはたくさん水を飲ませよう、これがうちの食事の最優先事項になった。
子供のころは、ドライに粉ミルクをふりかけていたせいもあって、一口食べては水を
ゴクゴクと飲み、またドライを食べていたが、大人になると食事の最後に水を飲むだけで
済ますようになった。 明らかに飲む量が減ったので、ウェットを足し、そこに水を
加えてスープ状にすることにしたのだ。 市販のミネラルウォーターは腎臓に負担を
与えてよくないらしいので水道水を使っているが、自分があのカルキの臭いが嫌いなので
一度煮沸させることにした。 また、猫の舌の構造は人間のそれよりも単純で、
匂いで味を感じるというし、野生の小動物を食べる時も体温があるだろうから、
レンジで少し温めて匂いがたつようにもした。
でも、これでいいのだろうか。
猫にとって、おいしいご飯というのは一体何なのだろう?