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映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
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『ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~』



「ファンクの帝王」「ミスター・ダイナマイト」と称された伝説のソウルシンガー、
ジェームス・ブラウンの半生を描いた作品。
製作にミック・ジャガー。

ストーンズ初め多くのアーティストに影響を与えたレジェンド、ジェームズ・ブラウンを
初めて知ったのは確か高校の時。
ロッキーのテーマ「Living in America」がヒットした時。
なのですっかりおじさんなJBだったけど、ファンクでソウルフルでかっこ良かった。
そんな彼の半生を描いた本作。
苦労した幼少期からスターになり、傲慢故に長年支えてくれた友人を失い、暴れて逮捕され、
最後は友人と再会するまで。

何よりJBに扮した主演のチャドウィックボーズマンが良かった。
お顔自体はJBに似てるとは言えないけどLIVEシーンは十分見応えあり。
見事JBステップを再現してくれてるし歌もとてもお上手。
JBファンならずとも、ブルーノマーズの音楽の源と言ってもいい人なので
若い洋楽ファンも楽しめるかな。

『スティーブ・ジョブズ』


ベストセラー「スティーブ・ジョブズ」の映画化。
アップル社を設立し多くのヒット商品を世に送り出したスティーブ・ジョブズの光と闇を
描いた作品。

スティーブ・ジョブズの伝記的な作品を見るのはこれが3作目。
1作目は多分テレビドラマになったものでジョブズとビル・ゲイツの物語、
2作目はアシュトン・カッチャーがジョブズに扮した作品、そしてこれが3作目。
アップル社製品で愛用してるのはiPhoneだけで他に特に思い入れがある訳でもなく、
ジョブズファンでも無いけど^^;

で、正直言うと、全2作を見てるから本作を抵抗なく見れたんちゃうやろかと言ったところで。
ジョブズが如何にしてアップル社を立ち上げたのか、友人と共にガレージから始めたところからの
物語を周知の人は本作品でもまぁ楽しめるかもだけど。
本作品はジョブズがある程度著名になってからのお話で、カリスマなのは当然だけども
私生活では様々な問題を抱え、敵も多く、そんな彼の苦悩と栄光が描かれている。
ジョブズ役のマイケル・ファスベンダーは好きだしこの役柄も悪くなかったけど、
ジョブズにより寄せてるとすればアシュトン・カッチャーの方が近かったんじゃないかと思うし、
話としてもジョブズが天才でありながらもかなり傲慢なことは分かってたことなので、
どう言う展開でも特に驚きも無く。

実在の人物を描いた映画となれば、役者が実在の人物にどれだけ近く寄せてるか、
なりきれてるのか、そこが私としては一番の見どころなんやけども、この作品は敢えて
そうしなかったのかな。
となると、これと言って見どころを掴めなかった…という事になって。
退屈もしなかったけど。

ってことで、スティーブ・ジョブズを知るには本作品より『バトル・オブ・シリコンバレー』
あるいはアシュトン・カッチャー版の『スティーブ・ジョブズ』を見た方が良いんじゃないか
と言う結論に至りました(^^)




『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

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スターウォーズシリーズのepisode8。
ep7の「フォースの覚醒」で自分の中のフォースに気付きレジスタンスの一員として
戦う事になったレイが、スノークやダークサイドに堕ちたカイロ・レン(ベン・ソロ)率いる
ファーストオーダーとの戦いに勝利するため、姿を隠したルーク・スカイウォーカーの元を
訪ねるところから物語は始まる。

去年末は体調を崩して見たかった映画を見ないままだったので、これだけは早く!
と思って公開日に見てきた。
面白かったー!!
何度も泣きそうになったし、胸が熱くなった。

とは言え今回の作品かなり賛否分かれてるらしく。
確かに、展開的にかなり無理があったり、ツッコミどころが結構あるのは認めざるを得ないところ。
それにいつもの何かが無かったりなどなど、これまでのシリーズの伝統と言われる部分を
変えてしまってるところをどうしても許せない人もいるようですけど、私はもう、あのシーンとか
あのシーンとかが見れただけで、そしてあの音楽で、もうそれだけで…

老いたルークとレイアの物語は、スターウォーズが公開されたあの頃から今までの自分の
歴史をも思い起こさせ、そして今は亡きキャリー・フィッシャーへの思いもあって何度も
目頭が熱くなり、もうそれだけでお腹いっぱい。

でもまだお話は続きますから。
次回作も楽しみ!!

過去記事→『スターウォーズ/フォースの覚醒』

『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK -The Touring Years』



ロン・ハワード監督による、ビートルズのツアーを追ったドキュメンタリー。

まぁ、ビートルズファンとすれば嬉しくなるような映像も沢山で楽しかったけど、
ちょっと私が思ってた内容と違ってたかな…。
ドキュメンタリーだろうしって事で、私としては解散の真実辺りまで描かれてるのかと
思ったけど、この作品はあくまでもレジェンドなバンド、ビートルズのイメージを壊すことなく、
如何にして頂点に上り詰めたのか、そして彼らがアイドルからスター、伝説になる中
どういう苦悩を抱え、人として、バンドとして、そして音楽がどう変わっていったのかに
焦点が当てられ、映画は彼らの最後のLIVEで終わっている。
解散の前で終わってる。

ビートルズのファンにとっては、解散時のごたごたはもうお腹いっぱいなのよね。
なので敢えてそこには触れずと言った感じかな。

私も勿論ビートルズ大好きなんだけど、なんちゅうか…
これまで色んな映像見過ぎて、いや、初見の映像も沢山あったんやけど、
特に初期の頃の彼らの事は昔々アホほど色んな映像を見たり、本とか見たりして、
その時その時の騒動やら、いまいち珍しくないなぁという感想で…

ま、純粋にビートルズの音楽活動の歴史を振り返るには文句ない映画でしたという事で。

『セトウツミ』



関西弁の男子高校生、瀬戸と内海の会話を中心とした作品。
人気漫画の実写映画。

大阪の、どこかの川べりで繰り広げられる瀬戸と内海のお喋り。
いつも放課後その川べりにやってきてはグタグダと話す二人。
口数は少ないが頭の良い内海、アホでお喋りな瀬戸。
全くタイプの違う二人だけどどこか通じ合っていて、そのやりとりは、可愛い、おもろい。
池松壮亮くんも須田将暉くんも非常にいい。

が、これ、映画館でお金払って見るもの?笑
あ、お二人のファンならそれもありか。

まぁとにかくあまりにシンプル過ぎてですな。
これがお芝居なら、生で見れるお芝居なら良いと思うけど、
映画としてはあまりにシンプル過ぎてですな。

ってことで、私はテレビで見たのでまあ良しとしたところですけど^^;

『さざなみ』



45年目の結婚記念日を迎えようとしているある夫婦の物語。
夫の変化に妻の胸が騒いで、妻の心に、夫婦の間に小さなさざなみが立つと言う話。
原題は「45years」。
45年目の結婚パーティーまでの6日間で、たった6日間でそれまでの45年間に
さざなみが立って…と言う話。

子供はいないけど45年仲睦まじく暮らしてきたある夫婦。
が、ある日、夫の、事故で亡くなった昔の恋人の遺体が発見されたという手紙が届き、
それから少しずつ、本当に少しずつ2人の何かが変わっていく。

一見それまでと大きく変化していないように見えても、夫の変化に妻は気付く。
女は分かるんです、そう言うのね。
夫が昔の恋人に心を再び揺らし始めている、
既に亡くなった恋人だけど、揺れている。
その夫を見て、妻も揺れる…

45年目なのにまだイチャコラしてるシーンとかって、とても素敵だなーなんだけど、
行為の後に昔の彼女の写真を見るとか、そりゃあかんよー。
誰の事考えながらやっとったんやー!ってなるわ。
そして妻はいよいよ決定的なものを見ちゃう、知っちゃう…
妻が昔の恋人に絶対勝てないこと。
例え42年経ってても、既にこの世にいない女性でも、妻にとってはきつい事実…

そしてラスト…45年目の結婚記念パーティーのシーン…
あれ、どう考えればいいんだろうね。
観る人がそれぞれ考えてくださいのパターン。

妻が日に日にモヤモヤしてるのがとてもよく分かるんだけど、彼女はその気持ちを
なかなか表に出さない。
ただその表情などで、そのモヤモヤが手に取るように分かる。
そういう点では特に日本の女性は共感しやすいんじゃないかなって思った。
ああやって、夫が気付かない間に妻は不満を膨らませ…特に年配夫婦にありそう。
でもだいたいの45年連れ添った夫婦の妻は、元カノに嫉妬するほどの愛は無いかw

さざなみの様に静かでありながら、それはいつしか大波になるかもしれないという緊張が
伝わってくるとてもいい作品でした。
ベルリン国際映画祭で主演男優、女優賞を獲られた主演お二人の演技も素晴らしかった。

『さよなら歌舞伎町』



新宿歌舞伎町のラブホテルを舞台に様々な人間ドラマを描いた作品。

ラブホテルに勤務する人達、ラブホで風俗の仕事をする韓国人女性とその彼氏、
不倫カップルなどなど、一つのラブホテルを舞台に繰り広げられる悲喜こもごもの人間ドラマが
おかしかったり切なかったりでなかなか面白かった。

前田敦子が大胆なセリフで!って確か公開当時話題になってた記憶やけど
いまいち目立たない役どころ。
主演の染谷将太くんが良かったな。
あと、脇役でちょこちょこ見かける女優さん、河井青葉さんの大胆演技も良かった。

『スポットライト 世紀のスクープ』



第88回アカデミー作品、脚本賞受賞。
アメリカのボストングローブ紙の記者達がカトリック教会の闇を暴くまでを描いた社会派ドラマ。
実話。
静かに、そしてスリリングに描かれた、カトリック教会と言う大きな権力を相手にした
ジャーナリズム。
面白かった。

カトリック教会はその土地の彼らにとっては子供の頃から穢れの無い絶対的存在であり、
あったとしても無いものとされ、地元の報道機関もアンタッチャブル。
改めてアメリカのどす黒い深い闇に触れてゾッとした。
その闇を割って入った数名の新聞記者達。
ジャーナリズムとは何なのか…
それが巨大権力であっても闇があるなら追及してこそがジャーナリズムの本懐…
本作品の主役の記者達はそこに立ち戻り勇気を持って闇の中に踏み込んでいく。
日本でも報道の在り方が頻繁に語られる今、色々考えさせられた。

この作品が作品賞を獲ったのはまだ問題が解決していない等の背景があるのかな。
普通に素晴らしい作品ですけども。

聖職者の性的虐待を描いた映画は過去にもあったし私も何となく知ってたけど、
放送後長友啓典さんが、日本の教会でも昔からこんな話ありましでーって仰ってたのが
結構衝撃だった^^;

『セッション』



名門音学校でジャズドラムを学ぶ青年と厳しい教師の物語。
オスカー監督デイミアン・チャゼルの話題作。

面白かったーめっちゃ面白かった!
主人公のドラムシーンにJKシモンズ扮する鬼教官の凄まじさ!
二人の狂気と気迫に圧倒される1時間47分。
素晴らしかった!!

音楽映画としても十分見応えがありながら、教師と青年の凄絶な対決物語が秀逸。
二人がどういう結末を迎えるのか最後まで目が離せない展開、
どんでん返しのどんでん返しで見終わった後は面白さと爽快感で満足、お腹いっぱい。
映画見た後こういう気持ちになったの久々。

鬼教官と青年と言えば愛と青春の旅立ちの軍曹思い出したけどあんなもんちゃう。
オスカー獲ったJKシモンズさんの演技は圧巻で、暴力上等パワハラ満載、
こんな先生おったら問題になってるやろーってw
そして主人公のマイルズ・テラーの鬼気迫る演技も本当に素晴らしい。

つくづくドラムってかっこいいなーすごいなーとも思わせてくれた。
音楽映画好き、ジャズ好き、パーカッション好きの人にもお勧めの作品。
鬼教師にはちょっと胸糞悪くなるけど(^^;

『シン・ゴジラ』



エヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明氏が総監督を務めたゴジラパニックムービー。
東京の街を破壊するゴジラvs人間を描いた作品。

これまでゴジラ作品を一度もちゃんと観た事無いし興味も無かったのに、SNSで
フォローさせてもらってる方々が面白いと仰るので釣られてみました。
しかし絶賛してる方々は庵野監督と同業の方やエヴァファン。
私は漫画家でも無ければエヴァファンでも無いのに楽しめるのか?って言う興味も。
で、結果普通に楽しめたと言う感じ。
エヴァの実写化と仰る方もいるぐらいなので、そりゃエヴァファンはより楽しめるんだろうけど。

当然暴れるゴジラをどないして止めるかと言うお話で、それが映画としてどないして
描かれてるかと言うところ。
まずCGが素晴らしく、見覚えのある東京のあそこやあそこ、川崎のあそこがリアルにめちゃくちゃ。
ゴジラ攻撃の映像もリアルでほほーそう来ますかと。
その他、漫画家さん達がやたらと萌えているキャラの立った技術者集団などなども正しく漫画的で、
そして何と言ってもゴジラの設定が実に斬新、最初に登場した時などなんじゃこりゃ?で、
そう言う世界観も面白かった。

リアルと言えば対応に追われる政府や役人の様子もかなりリアルらしく、例えば大災害の多い
日本の現実を見せつけられてるようで。
有事に対して今の日本がどこまで出来るのか、自衛隊は、そして日本を守ってくれると言う
アメリカは…
そうか、そうなるとこうなるのか…と恐怖を覚える。

本作品のサブタイトルは「虚構と現実」。
まさにその通りで、有り得ないゴジラと言う生物を借りて、有り得る現実を目の当たりに
させてくれる作品です。

『ジュリー&ジュリア』



1961年アメリカで出版されたフランス料理本の著者ジュリア・チャイルド、
その50年後、ジュリアを師事し彼女の本を元に毎日フランス料理を作り
その日々をブログに記し作家になったジュリー・パウエル、
違う時代を生きた2人の女性の物語。実話。

哀しい事があっても常に明るく前向きに料理本を出版しようと懸命なジュリアの生き様と、
殺伐とした現代でストレスを抱えながらジュリアの料理を作ることで癒され成長する
ジュリーの様子が終始明るく楽しく描かれていて、とても穏やかな気持ちで見れる作品。

料理ものの映画はたまに見ると癒されて良い。
食べる事は大好きだけど作る事は大っきらいな私なので、色々大変そうなジュリーだけど
料理が大好きってだけでうらやましーって思った^^;

『スターウォーズ/フォースの覚醒』



EPI3から10年振りの7作目。
物語はEPI6から約30年後、銀河の支配を目論む帝国軍の残党とレイア率いる
レジスタンスとの戦いやら行方不明のルーク探しなど。

面白かった!
ストーリーも戦闘シーンも楽しくてあっという間に終わった感じ。

近所のエキスポシティにこの作品を最も楽しめるらしい最新設備の映画館が出来たので
是非そちらで!という思いはあったもののそこで見れるのはいつになるやら分からないし、
特に3Dで観たいと言う気も無かったので普通に2Dで鑑賞。
でも充分楽しめた。

初SWでも楽しめるって聞いてたけど、やっぱりこれまで観てきた人の方が
断然楽しめると思った。
これまで描かれてきたジェダイの血脈物語が伏線になってるし、それでこそのSWやし。

レイとルーク、レイとカイロレン、それぞれがどうなるのか続編が楽しみ。
それまで生きねば。