姫のお楽しみ袋  『恋するポルノグラフィティ』-アパトーっぽいが
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『恋するポルノグラフィティ』-アパトーっぽいが
Zack and Miri Make a Porno

ザック(セス・ローゲン)とミリ(エリザベス・バンクス)は高校時代からの友達で、今はルームメイト。ザックはコーヒー屋の店員、ミリはモールでバイトしていて、今月も家賃や光熱費を払えない。ミリは、来たる高校の同窓会で、当時憧れていたフットボール部のボビーをひっかけて、熱い一夜を過ごそうと、勝負服を買い込み、ザックのコーヒー屋で着替えていると、客の高校生にその姿を携帯で撮られてしまう。

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Produced: 2008
Director: Kevin Smith
Writing Credits: Kevin Smith
Cast:
Miri: Elizabeth Banks
Zack: Seth Rogen
Delaney: Craig Robinson
Mr. Surya: Gerry Bednob
ザックは同窓会に来たくなかったので、ミリがボビーにアタックしている間、退屈してバーでブランダン(ジャスティン・ロング)という男としゃべっていると、ブランダンはLAでハードコア・ゲイ・ポルノの男優をやっていて、実はボビーのボーイフレンドだと知る。

このブランダン役のジャスティン・ロング最高!オールバックにして異常に低い声でしゃべってて、最初は「私の好きなジャスティンじゃない!」と思ったけど、その後、ボビーと痴話ケンカをしているところ、もう最高!!

「うわー、普通のカップルみたいにケンカしてる!」

ってザックが言うんだけど、本当にそうなの!ブランダンが興奮して、しゃべりながら手を上げると、それを無意識に握るボビーとか、男女のカップルだと良くやるじゃん!それとか、わーっと言い合いした後、「わかってくれてありがとう、チュッ」って軽いキスしたりとか、マジ男女のカップルを見ているみたいで、すっごい可笑しい!ゲイのカップルが本当にこういう感じかどうかという問題じゃなくて、男同士のカップルが男女のカップルみたいなのがすっごい面白い。やっぱジャスティン・ロングっていいなあ。

同窓会から帰ってくると、水、ガス、電気は料金滞納で止められており、いよいよ売春でもしないと生活していけないと悩むミリにザックは、

「どうせ売春するなら、ポルノ映画を作ろう!」

と提案する。ミリは、さっきコーヒー屋で撮られた着替えの様子をゆーちゅーぶに載せられ、生理用のデカパンをはいていたため「Granny Panties(ばばあパンティ)」と呼ばれ既に有名人。ポルノを作れば売れる!ザックとミリは高校時代から友達だけど、恋人になったことはないので、もちろんエッチしたことはないのだが、

「お金のために、オレとセックスしてくれるか?!」

とザックに頼まれ、ミリは承諾する。

で、この後共演者をオーディションし、資金を調達し、「映画はタイトルが大切だ」とか言って、既存のタイトルのパロディを考えるところがむちゃおかしい。『Fuckback Mountain』とかさ。本編にも結構な時間を割いてあるんだけど削除シーンにもめちゃくちゃあって、どうやらセス・ローゲンとエリザベスのアドリブみたいなんだよね。『Cop Land』のパロディで『Cock Land』、って言ったあと、『The Cop』のパロディの「『The Cock』!」を同時に思いついてゲラゲラ笑い出したり。

でもそん中で、私的にむっちゃ受けたのが『Cocoon』のパロディで『Cocunt』!!

「『Cocock』でもいいな」

って、全然ヒネリがないんだけど、ソファから落っこった!

で、最終的にザックとミリが「はっ」と思いついた究極のタイトルが『Star Whores』(爆)!!!

でこの後は、映画を撮る様子をドタバタを面白おかしく見せるのですが、要は、ずっと友達だったのに全くザックに魅力を感じなかったミリが、映画作りを一生懸命やっているザックに段々魅力を感じてきて、ポルノのためにセックスしただけなのに、本気になってしまうという、いわゆるアパトー一家お得意の「男のための恋愛映画」なのですが、アパトーさんはプロデューサーじゃないんだよね。タイトルを考えるところの映画ヲタっぽい会話も、アパトー映画っぽいんだけど、脚本・監督は、ケビン・スミスという人しかクレジットされてないの。

この人も『ドグマ』や『クラークス』の監督・脚本をやった人なので(IMDbで読んだ)、才能ある人なのだろうけど、この映画は余りにジャド・アパトーしていて、パクり?!セス・ローゲンが色々口出ししたのかしら。それとも今やこれはラブコメの一パターンとして定着したのかな?

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映画レビュー | コメント(0) | 【2009/09/22 02:29】
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