姫のお楽しみ袋  映画偉人伝 ~その9~ マイケル・ムーア
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映画偉人伝 ~その9~ マイケル・ムーア
映画偉人伝 ~その9~ 

Michael Moore

20051207103931.jpg1954年4月23日、ミシガンはフリントで生まれる。ミシガン大学フリント校でジャーナリズムを専攻。趣味は射撃で、競技で優勝するほどの腕前。大学の新聞で編集を受け持ったのがジャーナリストへの第一歩。初めてのフィルム『ロジャー&ミー』のときは資金集めのために家でビンゴ・ゲーム大会を開いたりしなければならなかったが、その後なんとかTVのドキュメンタリーなどを任されるようになり、アメリカの自由な銃器所持のマイナス点を指摘した『ボーリング・フォー・コロンバイン』でオスカーを受賞。さらに『華氏911』でブッシュ大統領をこき下ろし、権力を恐れず自分の意見を公にするガッツは尊敬を集めている。

■レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの"Sleep Now In The Fire"のビデオ撮影中に、ウォール・ストリートで敵対する国などへの海外投資に対するプロテストをして逮捕された。その日早くには、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーがニューヨーク証券取引所に乱入しようとして取引が一時停止した。

■お気に入りの映画は『Smultronstallet』と『タクシー・ドライバー』。

■2002年3月、ムーアの本"Stupid White Men and Other Sorry Excuses for the State of the Nation"がNYタイムスのノン・フィクション部門で1位になったと発表された。この本の第5章、"Idiot Nation"のなかで、ムーアがたった18歳でミシガンはディビドソンの教育委員会役員に選ばれたときの模様が克明に書かれている。

■全米ライフル協会の会員。会長に選ばれたら、協会を取り壊すつもりなんだそうで。

■『ボーリング・フォー・コロンバイン』ではミシガン州立大学の野球帽を誇らしげにかぶっている。

■奥さんと娘と共にNY在住。

■メディアは選挙の年、2004年の『華氏911』と、メル・ギブソンの『パッション・オブ・クライスト』をタカ派、ハト派の代表として争わせようとしたが、本人達はお互いの映画を非常に気に入っていてメディアの挑発には揃って対抗した。

■ムーア曰く:「アメリカ人が嫌いなんじゃないよ。例えば日本人なんか、表現が複雑で控えめじゃない。ああいうのは僕には時々わかりづらいよ。でもアメリカ人はシンプルで明確でしょ。アメリカ人はチャーミングだし、1人1人はいい人なのよ。僕が気に入らないのは国家が政府と経済をコントロールできないことだよ。ほんの一握りの人だけがこの国をコントロールしていること。」

マイケル・ムーア
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さがしたんですが、『The Big One』は日本では出ていない?『Stupid White men』と『Downsize This!』はとても面白かったです。『Stupid...』の方は翻訳も出ていますが、洋書でもかなり読みやすいので、英語を習っている人にはいい教材になると思います!

■不評だったアカデミー賞でのスピーチ:「カナダに住んでいる『ボーリング・フォー・コロンバイン』のプロデューサーに成り代わりましてアカデミー賞にお礼を申し上げたいと思います。ここに、ワタクシと共にドキュメンタリー部門にノミネートされた方々がいらっしゃいます。ノン・フィクション(虚構でないもの)好きとして一致団結し、ワタクシたちが虚構の選挙をし、虚構の大統領を選出するような時代に生きているという事をみなさんに言うためににステージに上がってもらいました。私達は虚構の理由の下に行われる戦争に行かなければならないような時代に生きている。それがダクト・テープの虚構だろうがオレンジ・アラートの虚構であろうが、私達は戦争反対です。恥を知れ、ブッシュ。(観客からブーイングと歓声両方上がる)ローマ法王とディキシー・チックスを敵に回したらお前は終わりだぞ。サンキュー・べり・マッチ!」

■このスピーチをした翌週『ボーリング・フォー・コロンバイン』の観客動員数は110%増員し、ボックス・オフィスは73%上昇した。


■チュチュの感想■
ミシガンが誇る、怒涛のジャーナリスト、マイケル・ムーアです!冒頭の写真では、チュチュの母校イースタン・ミシガン大学のキャップをかぶっています!イエ~イ。この人のドキュメンタリーは、大変政治的で、鋭い意見なのにも関わらず、いつも楽しく観れて、大好きです。私的には、いくら尊い意見を持っている人でも、「語り」が面白くなければ聞いてもらえないと思っています。マイケル・ムーアは、「いい意見」と「語りの上手さ」両方を備え持つ天才な上、権力なんかこわくねー、というところが魅力的!しかも、売れてお金が儲かろうが、オスカーを受賞しようが、ビシッとしたスーツなんか似合わない。いつもバーゲン・セールで買ったみたいなジーンズに野球帽、しかも全然いい男じゃないところがまたいい。全世界の「イケてない」男性諸君、マイケル・ムーアの魅力を研究しよう!

■映画『シッコ』の中で紹介されている、アメリカに国民医療保険を!というサイトはこちら↓

'What can I do?' - SiCKO

アメリカ在住の日本人のみなさん、ぜひ参加してくらさい。

■今後の作品■

マイケル・ムーアの作品
■Fahrenheit 9/11 & 1/2 (2008)
■Captain Mike Across America (2007)
■涙なしには観られません『シッコ』(2007)
■言わずと知れた『華氏911』(2004)
■The Best of R.E.M.: In View 1988-2003 (2003) (V) (video "All the Way to Reno")
■マリリン・マンソン、マット・ストーンのインタビューもいい!『ボーリング・フォー・コロンバイン』(2002)
■"The Awful Truth" (1999) TV Series
■And Justice for All (1998) (TV)
■TV Nation 2 (1997) (V)
■TV Nation (1997) (V)
■コーポレート・アメリカに宣戦布告『ザ・ビッグ・ワン』(1997)
■Canadian Bacon (1995)
■"TV Nation" (1994) TV Series (1994-1995)
■Pets or Meat: The Return to Flint (1992) (TV)
■Two Mikes Don't Make a Wright (1992) (segment "Pets or Meat: The Return to Flint")
■ビンゴ大会で資金作ったにしちゃ驚くべきいい出来です!『ロジャー&ミー』(1989)

こちらもよろしく
■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。

Key Words
マイケル・ムーア ドキュメンタリー 映画監督
★おすすめ映画★ | コメント(1) | 【2005/12/07 07:44】
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コメント
マイケル・ムーア、おれも好きです。
正直、ムーア教の信者になりそうです。
ただ、あまりにも語り口に説得力があるので、
あんまり信じすぎないように気をつけてます。
飽くまで「彼の視点」を通しての
物の見方であって、フィルターが入ってるわけですから。

で、ムーアとは関係ないですが、なんか、
うちのブログ、つながらないとか?
(真・極悪同盟のBBSでみました)

ほんと、MSN駄目ですね…。
ブラウザかえて試すとつながったりするようです。
【2005/12/08 02:57】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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