I Love You to Death
お楽しみ袋に前々から来てくれている方は、この映画が私のお気にだって知っていると思うんですけど、いや~久々に観ても面白かった!この映画、流行らなかったんだってね。なんでだろう?お話は面白いし、キャラは立っているし、最高だと思うんですが。
もー、ケビン・クラインがイタリア訛りで演じるスケコマシのジョーイ最高!いきなりオープニング、告解室で神父さんに先週何人の女と浮気したかを説明するところから最高!その後、自分で経営するピザ屋で元気に働いているところ、忙しいランチの後、工具箱を持って所有するアパートの配管を直すという口実で愛人を訪ねて行くところ、夜は食事の後、派手なシャツにお尻ぴちぴちのスラックスを着てディスコに出かけ、口八丁手八丁で女を口説くところ、もうみんな最高です! ちなみに、ジョーイのアパートに住んでるジョーイの愛人って、声がすっごい可愛いのだけど、なんかの声優やってた人なんだよね。忘れちゃったけど。この人は超デカパイ。それから、ジョーイがディスコ(ホール&オーツとかかかってる)で引っ掛ける女の子は、かつてのアイドル、フィービー・ケイツ(すっげえいいお尻している)。フィービーとケビン・クラインって、この時もう夫婦だったんじゃないかなあ。ちなみにこの二人の息子が『イカとクジラ』の家族の弟の役やっているんだよね。それと、あとで出てくるブリジットという、ジョーイがボーリング場で引っ掛けた女の子はヘザーグラハム。(今、調べたら、図書館でジョーイといちゃついてる女は『ツイン・ピークス』の世界一美しい死体、シェリル・リーだって!気が付かなかった) で、奥さんロザリーを演じるトレイシー・ウルマン。この人、演技は今一だと思うんだけど、美人じゃないし冴えないけど働き者でジョーイをすごく愛している雰囲気が当たり。 このロザリーに恋しちゃっている、変わり者の男の子・ディーヴォがリバー・フェニックスなんですけど、このリバー、最高に可愛いんだよ!リバーってぶっちゃけ、子供の頃は良かったけど、青年期になってからロクな映画出てないと思わん?この映画の役はハマってて、まだ19か20で人妻に恋をするピザ屋のバイトくんで、ヒッピーみたいな格好して、石占いとかやっちゃう超変わり者のの男の子を好演しています。 あと、ロザリーの母親、ママ・ナジャ役のジョーン・プロウライト最高!ユーゴスラビアからの移民で、ものすごいドスの効いた英語しゃべるんだけど、猟奇殺人の新聞記事をスクラップしているおばさんで、ジョーイとは嫁/姑ならぬ、婿/姑でいがみあってる関係で、ジョーイの浮気をロザリーが見つけ、「殺してやりたい」と言うと、 「ぐぅ~っど!殺人なんて、アメリカでは国技みたいなもんだから、誰も捕まらないよ」 と、躊躇するロザリーを尻目にあの手この手でジョーイを殺そうとする、とんでもないおばさん! で、最初はママ・ナジャが知り合いの息子を雇って殺せって言うんだけど、バットで襲ってもちろん死ぬわけないし、二度目はなぜか機械の修理とかが得意なママ・ナジャがジョーイの車を爆破しようとするが失敗、3度目は睡眠薬をたっぷり入れたミート・ソースを食べさせて殺そうとする。 この食事のシーンがもう、めっさ可笑しいのだけど、ジョーイは死なないんですね~。んで、しょうがないからがーがー寝ているジョーイを撃っちゃえ、とディーヴォを呼ぶがとどめは刺せず、ディーヴォが雇ったのがマリファナで始終ぼーっとしているハーランとマーランという兄弟。 この二人を演じるのがウィリアム・ハートとキアヌ・リーヴスってのがまた笑う。キアヌは、『ビル&テッド』のテッドがそのまま大きくなったらこうなるだろう、って感じなんだけど、長髪にしたウィリアム・ハート最高!Pot Head(マリファナばっかやってる人)特有のリアクション遅いとことか、心臓が右にあるのか左にあるのかわからないとか、人を一人殺そうとしているのに、レジー・ジャクソン・モデルのバットを見て野球の話になっちゃうとか、もー最高!キアヌが子供部屋にあるゴジラの人形にビビるとことかもひっくり返ります。 で、頭と胸部を撃たれているのに起き上がってきちゃうジョーイが、超可笑しい。って、可笑しいとこだらけなのだけど、これって実話なんだよね。で、場所がタコマというシアトルに近いワシントン州の町で、ジョーイの家からはシアトルが見えたりして、昔シアトルに住んでた私にとってはそういう意味でも印象深いんだよなあ。 あと、ジョーイのピザ屋に来る刑事さんとか、ジョーイの子供とか、名前も知らないような役者さんたちもすっごいいいし、あ!あと、最後に出てくるジョーイのお母さん!いかにもイタリアの肝っ玉母さんって感じですっごい可笑しいの。やっぱキャスティングっていうのは、有名・無名いっぱい知ってて、どんぴしゃな人を連れてくるべきだよなーとすっごい思わされます。 それと邦題の『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』。こういうのを名邦題と言うんですよ。原題の『I Love You To Death』は、慣用句としては「死ぬほど愛してる」という意味なんだけど、タイトルとしてはまさしく「殺したいほど好き」という意味にひねってあって、実際ジョーイがセリフとして映画の中で使うんだよね。それをちゃんと踏まえて、しかも「愛してる」じゃなくて「アイ・ラブ・ユー」とカタカナで残しながらも、七・五の日本人が好きな語呂に合わせちゃっているという、これ以外の邦題は考えられませんね。 今回再見してみて、ってもう通算何百回も観てるんですけど、こんどこそDVD買うべきだと思いました。 key Word 映画 殺したいほどアイ・ラブ・ユー ケヴィン・クライン トレイシー・ウルマン ウィリアム・ハート リヴァー・フェニックス キアヌ・リーヴス |
ちなみにこれよりも前に”殺したいほど愛されて”っていうN・キンスキーのコメディがありました。これも話題にまったくなりませんでしたが好きな映画です。
GOさん、
コメ入れられるようになったのですね。良かった~ これが当たらなかったおかげで、この監督さんはこれ意向、こういうゆるい題材には手を出さなくなったらしいです。お気の毒に。 ローレンス・カスダン…ボディガードでしたっけ?
シルバラードなんかを撮ってたような記憶があるのですが 気のせい?(IMDBで調べろ とか言わないでください) ものすごーく昔に観たような覚えがあるのですが 私もチュチュさんの「リバーは子供のころの方がよい映画に出てた」に一票。ある意味 レオくんみたいですね ってレオ君がリバーの再来って言われてたんでしたね…今生きてたらどんなになってたのかしら と 思うとちょっぴり悲しくなってきました。 プリシラさん、
リバーはどうなっていたでしょうねえ。キアヌがあんな感じにしかならなかったから、リバーもあんな感じかなあ。リバーの青年期の作品、カウガールなんちゃらとかあのへん、良くわかんないもん。なーんて、今観てみたら結構名作だったりして。 先日は私の愚サイトに書き込みいただいてありがとうございました。
チュチュ姫さんのレビューが本当に素敵なのでこれからも参考にさせていただきます☆ ところで、この間この映画を観ていて ジョーイのお母さん役の人すっごい見たことあるー!!誰だっけ?どこでだっけ?? と思ってたら、私の大好きなロミオ+ジュリエットに出てたジュリエットの乳母役の方だと判明! リヴァーともレォとも共演したなんてうらやまし~ww Cさん、
私もCさんのブログ、結構ツボですよ~。大体この映画のレヴュー書いてる人なんてそうそういないし(爆) ママ・ナジャって、なんだかんだ色々出てますよね。東ヨーロッパ系の役柄とかで。 |
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