Rocky Balboa
ロッキーのシリーズは多分、1と2は観たと思うのですが、ストーリーは全然憶えてなくて、誇張された男のロマン、オーバー・ドラマチック、しかしなんだか馬鹿に出来ず、最後は一緒になって盛り上がってしまうという雰囲気だけが印象に残っています。
たーたた たーたた たーたたた たーたた たーたた たーたたた たーたた たーたたったたー(ぼー) たーたー という音楽を聴くだけで「あたいもリングに立ちたい!」と思っちゃいますよね。 んさて、そんなロッキーが老いさばらえてまた戦うとなれば、一体どんなプロットにするのかは興味深いところ。私としては、「老いて益々」なバカさ加減でB級映画を観るような可笑しさか、逆に老いるということを真摯に捉えた、かなりキツイ内容か、どちらにしろものすごく極端なものを期待していた。例えば、ロッキーは戦って、苦戦しながらも根性で最終ラウンドまで持ち込むが、ノック・アウトされる。しかし、みんなロッキーの健闘を称え、本人もこれで気が済んだ、と通常の生活に戻るが、一ヶ月位して、ファイトでのインパクトが原因で、脳溢血かなんかで死ぬ・・・「これでエイドリアンに会える・・・」とか言いながら・・・みたいな・・・。 ***以下ネタバレ*** 自分の絶頂期の記事やベルト、亡くなった愛妻エイドリアンの写真で壁を埋め尽くしたレストランを経営し、毎晩、昔のファイトの話を興味あるお客さんに語って聞かせたり、ファンと一緒に写真を撮ったり、楽しそうにしているロッキーが、実は大きな喪失感に囚われて、エイドリアンの命日には昔の思い出の場所を訪ねて回ったり、一人息子に冷たくされていたりして、とても孤独な生活を送っている。要するに、心のよりどころは昔の栄光で、今の自分には何も残っていないという焦燥。で、「自分の中のBeastを解き放ちたい」と、もう一度ボクシングをやろうとするのだけど、この「Beast」というのは、エゴ? 最後、判定に持ち込まれて、ロッキーは負けるが、最後まで試合をした根性をファンが称え、いつまでも「ロッキー!ロッキー!」という声援が鳴り止まない。ロッキーはそのまま退場しようとするが、息子とポーリーがロッキーを無理やりガッツ・ポーズを取らせると、恥ずかしそうにガッツ・ポーズを取るロッキー・・・。 なんだか哀れになってきたよ。良く考えてみればこれはかなり真実味のある話なんだが、映画的にこんなものは見たくないなという。今のスタローンの心境を、ストレートに映画にしているようでさ。自分は終わってないと思いたい、過去の栄光だけが全てだと思いたくない、やれば出来ると信じたい。が、時の流れは止められない。そして、一番哀れだなと思ったのは、観客が今でもロッキーを愛していて、自分がリングに上がったら客がわーっと湧く、という幻想にすがっているところ。特に最後の、恥ずかしそうにガッツ・ポーズするロッキーが、かなりスタローンの願望なのだろうな(自分はもうそれほどでもないと思っているけど、客は今でもロッキーが好き)というところが。 なんでこの映画を作ったんだろう?金?エゴ?映画の中で観客がロッキーの復帰を冗談としか思っていなかったように、私もアホ度炸裂のB級映画ノリで楽しもうとしていたら、「老いるということを真摯に捉えた」地味~な内容だったのだけど、この願望のところだけが真実味がなくて、実に浮いていた。 Key Words 映画 ロッキー シルベスタ・スタローン |
1作目もちゃんと見てないと思われるので、ロッキーの盛衰について云々出来ないんですが、息子が……
前半の父親をもてあまし気味な感じの方が共感できますね~ 後半、何でそんなに変っちゃったの!?みたいな。あんなにネバー・ギブアップなお父んは偉いと思う一方で、よう付いていかん…と思ってしまいます。 ロッキー以外の人の心情の変化とかイマイチ解らなかったな。 とりあえず、ロッキーの肉体を取り戻した彼はランボーになりにジャングルへ旅立ったとか… まーちゃん、
自分の記事もイマイチまとまり悪いな~と思うのですが、要するにスタローンが真摯に映画に取り組んでいるんじゃなくて、いいイメージで居たいとしか考えてないような印象でした。やっぱ、最後死ななきゃだめだろう?! それに、ロッキーの肉体はイマイチだったと思いません??試合のとき、背中の肉がブルンブルンしてたもん。でもトシだからしょうがないけどさー。根性とかの点でも、なんか中途半端だったなー。すげーアホ度炸裂で「ネバー・ギヴアップ」じゃなくて、説教くさいと言うかさ・・・・上手く言えないんだけど。 チュチュ姫さま、こんにちは。
私もリングに立ちたい!とは思わなかったけど、フィラデルフィア美術館の階段は駆け上がりたい!と思いました。 アメリカではヒットしたのかな?日本ではどうでしょうね。 ではでは~。 http://thinkingdays.blog42.fc2.com/blog-entry-217.html チュチュ姫様。
確かに、説教くさいですよね。 これは同年代のおじさんに送るファンタジーなのかも…?と思ったり。 こういう風に、皆が自分のことを待ち望んでくれてたらいいなぁ。みたいな…… 『チャンプ』みたいなめちゃめちゃ悲しいラストの方が個人的にはよかったかなと思います。 まーちゃん、
>同年代のおじさんに送るファンタジー そうですね。あり得ますね。でもファンタジーだったら、チャンプをKOで倒しちゃえば良かったのに。やっぱ私の個人的な感想は、「じじいのくせに」というのと「まだじじいぢゃない!」というのの狭間で中途半端な感じかなあ。もっと年取って、開き直ってから作ったら面白かったかも。 あ、あと、息子のことなんですけど、一緒に観てた友達は「約束ドタキャンしたり、へんな家族」と言ってたけど、うちの家族はそんな感じなので、息子の気持ちは良くわかりました。 コレ微妙なんだ~
DVD買おうか迷ってたんだけどよそうかしら たけるさん、
いっぱいコメくれてありがとうございます。 これさー、観て置いてもいいかと思いますが、買うのはどうかな~ なにも欲しいものないと切ってこの手のDVD買ってしまいそうになりませんか?爆
たけるさん、
ある!!! 「買ってしまいそうに」どころか買っちゃってあとですごい後悔する! ( ー`x'ー)<Rocky見ました。自分は好きです。
姫さんはシリーズ見てないからわかんないのかもしれないなあ(´д`;) 懐かしの面々が顔をそろえたというだけでファンは大喜びなわけです(´ー`) 「あ、この人あの時の!」みたいな。 それだけじゃなくて内容もロッキーぽいでそ? 少年漫画みたいに敵を逆転撃破しないところが。 たけるさん、
そりゃああなた、シリーズで好きとかいう人はまた違いますよ。思い入れがありますものね。 あっと肉体イマイチとかいってるけどあの年齢であの筋肉はヤバイです。
普通無理です。 ちなみに「チャンプ」のラストにしたら「パクリ」とかって言われてたと思います。 |
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