Flicka
デトロイト-成田間のフライトは13時間もあるので、メシが3回出る上に映画が2本観られるので、いつも飛行機に乗って始めにするのは、座席の前にある航空会社の小冊子で自分の航路で何が上映されているか調べることだ。もちろん、非常口の場所とか、酸素マスクの付け方なんて聞いていない。
今回のセレクションはこの『Flicka』と『Gridiron Gang』。両方ともベタで、ディズニーでも今時こんなん無かろうというような・・・なんか日本未公開になりそうな予感。特にこちら『Flicka』はもー、主人公が16歳の女の子だから、アホ臭くてアホ臭くて、ブログに書くのやめようかと思ったのだが、このわがまま娘の母親役が、『ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス』『アサルト13 要塞警察』『サンキュー・フォー・スモーキング』のマリア・ベロだったので、一応。 農場の娘のケイティは、野生のムスタングを見つけ、フリカと名づけ、育てようとしたが、ケイティに学校へ戻って欲しい父親が、「お前に野生の馬は飼えない」とか言って売りさばいちゃったり、その父親に自分を証明しようとするケイティの葛藤と、その家族の模様を描くというベタベタに王道な話である。 もー、ケイティが野生の馬と出逢うところとか、ものすげーエモーショナルな音楽かけちゃうし、「ムスタング→アメリカが失ったもの」的な壮大なテーマで進んで行くんだけど、とてもそんな重要なメッセージがある映画には見えず、悩めるティーンエージャーがはちゃめちゃやっとるなーという感じ。 私は人間、特に それとか、父親が勝手にムスタングを業者に売っちゃって、トラックで連れて行かれる時、バカ娘が「フリカ、フリカ!」と叫びながらトラックを追いかけて行くところなんか、すっげえ大根役者だと頭ではわかっているのだが、もー目はウルウル。 超ベタなのが、フリカがライオンがいる森で迷子になっちゃって、バカ娘が後先考えずに探しに行っちゃう夜がおあつらえ向きの雨で(もうこれだけで映画の性格がわかっちゃおうってもんですが)、フリカは娘を助けようとしてライオンに襲われ(ベタベタ)、娘は肺炎にかかる(もひとつおまけにベタ)。こんときも、娘は肺炎で死んじゃっていいから、馬を助けろ!とか思っちゃったよ。 で、肝心のマリア・ベロなんですが、『ヒストリー・・・』で見せたようなはつらつとしたいいお母さん役で好演。この人は、映画のベタさ加減を知いつつ、自分は勝手にいい演技しているんじゃないかと思った。この人も今後注目。偉人伝入り確定。 Key Words 映画 フリカ マリア・ベロ |
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