Friends with Money
あー、またやっちまったよ。監督の二コール・ホロフセナー(読みが合っているか自信ない)って、『ラブリー・アンド・アメイジング』の監督だってよぅ・・・。
今回は特に、原題から判断して、テーマがお金というところに興味をそそられた。ジェニファー・アニストン演じるオリビアは四十路を向かえても定職についておらず、結婚もしていなければ、将来どうするかもわからず、メイドとして他人の家を掃除して生計を立てている。高校からの親友であるクリスティーン(キャサリン・キーナー)、ジェーン(フランセス・マクドーマンド)、フラニー(ジョアン・キューザック)はいずれも既婚、自分のキャリアがあるか、フラニーはお金がいっぱいあって、学校に2ミリオンも寄付しちゃう位の金持ち。 私はお金でも物でも、「持つ」ってことにあまり美学を感じないんで、なきゃないでいいんですけど、お金は単に「安心したい」がためにいっぱい持っていたい。やっぱこの世は金よ!いや、マジで。この世はお金がないとどうにもならないようにできているのよ。 でも、いつもこういう映画では、幸せそうに見える人でも必ず悩みがあることになっているんで、脚本家としてのキャリアがあるクリスティーンは離婚するハメになるし、デザイナーのジェーンは更年期障害でホルモンのバランスが崩れて疲れやすく、人生に限界を感じて落ち込み気味、髪の毛を洗うのを止めてしまう。一番お金持っているフラニーが一番気楽で、なんの問題もなさそうなところが憎たらしい。あ、でもフラニーが一番老けて見えるけど。っていうか、ジェニファー・アニストンとジョアン・キューザックが同年輩の友達ってのが解せないんだけど、このくらいの年齢になると若く見える人と、年齢どおり老けちゃう人が出てくるから、こんなもんか。 それにしても、この監督の二コールさんは、「女性の生態を描く」のが十八番らしいんですけど、これって、女である私が見るから面白くもなんともないんであって、男が見たら面白いと思うもんなのかね。 例えば、夜顔洗っているとき、鏡を覗いて「うー、なんかシワが目立ってきたな~」とか思って、シワ取りクリームの試供品をもらいにデパートに行ったりとか、女同志でしゃべっているときには、読んでいるわけでもないのに雑誌をめくっているとか、高級なシワ取りクリームを気分で足に塗ってみたりとか。 それとかさ、ちょっとテーブルの角にぶつかって「いて」って言ったときとかに、旦那さんが絶対「大丈夫?」って聞いてくれないのにものすごいフラストレーション感じちゃうとか、よって集まれば、いない人のウワサ話しているとか、男女関係が上手く行ってないとついアイスクリームとか食べ過ぎちゃうとか・・・ いや、その通りなんだけどさ、「だから何!?」って言うかさ。なんかこの映画はストーリーらしいストーリーがなくて、個々のキャラクターの描写だけなの。で、こういう淡々とした、ドラマチックな展開のない映画だったらさ、一つ一つの描写がすっげえ可笑しいか、なんか、そういうのないと、ダメじゃん?! 監督のコメンタリーとか聞いてると、上記のような描写がすごい可笑しいと思っているようなんだけど、あんまり面白いと思わなかったなあ。 それにしてもさー、更年期障害だってよ!げー、それってもう遠くない将来の話なの?! やだねー、全く。というか、せーりなんか面倒くさいからないならないでいいんだけど、それに伴うホルモン・インバランスでイライラしたり、哀しくなったり、無気力になったりってのがやだな。ああ、そうやっていやなおばさんになって行くのかしらん・・・。 追記:邦題の『セックス&マネー』・・・ひどすぎます。 Key Words 映画 Friends with Money Nicole Holofcener セックス・アンド・マネー |
Lovely and Amazingと同じ監督だったんですねー。どうりで設定というかパターンが同じだと思った。。。
Lovely and Amazingは結構好きだったんですけどこっちのFriends with moneyは微妙でした。TBさせていただきます。 |
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