北極の葡萄園

北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2780】Clau de Nell Cabernet Franc 2013

 
クロー ド ネル アンジュ ルージュ カベルネ フラン [2013]
 
今日はロワールの赤、Clau de Nellのカベルネ・フラン2013。これ、とある人から「良いカベルネフランです」とオススメされたので、ヴィンテージ違いながら、買ってきて立てておいたものだった。
 
まずコルクを抜くと、裏側がきれいなカシス色に染まっていて、酸味を帯びた果実の香りがふわりと立ち上る。いいね、一安心。

グラスに注ぐと、ややオレンジがかったワインレッド。透明感があり熟成した感じがある。香りは、開けたてからスパイシー。クミンを思わせるようなニュアンスがぐんぐん香ってくる。若いカベルネ・フランにありがちなヨモギっぽさもあるけれど、香辛料の方が優勢だ。
 
口に含むと、甘酸っぱい果実味がやさしく広がる。酸は丸く、あまり喧嘩腰ではない。そして何より印象的なのは、果実のエキス感がとても濃いこと。シャバシャバしていなくて、かといってジャムっぽいわけでもコーヒーやカフェオレに比喩されるような(それこそ濃い国際品種にありがちな)コクの強さでもない。ジューシーに濃い感じだ。タンニンはしっかりしているが刺々しさはなく、飲み慣れていない人にはやや強く感じられるかもだけど、ワイン好きにはうれしいぐらいとも言える。
 
この日は豚肉の野菜炒めとすき焼きという和風の夕食だったけれど、このワインは問題なく付き合ってくれる。間に食べ物を挟んでいるとタンニンが気にならず、果実のジューシーさが前に出てくる。飲み進めるうちに、白コショウのような風味も感じられ、変化もありますね。ド派手なワインではないけれども、滋味深さと密度感のある一本でワイン好きがじっくり向き合うにはいい品です。我が家には2014もあるので、遠からずトライしてみるつもりです。
 
※二日目。二日目の後半にピントが合ってきました! 白コショウやクミンの香りに、あまーい水あめ、べっこう飴、まるで良質のブルゴーニュ赤ワインのような香料、等々が入り混じって複雑かつ多彩。昨日のタンニンからは想像がつかないほど滑らかで、まったりとしたテクスチャを伴う。最後の200mlについては、ずっと値段の高い有名産地のワインに伍するような勝負具合でした。これがロワールか!
 

【2779】Escale Chardonnay 2023

 
エスカル シャルドネ 2023年
 
このワインは、なんだかよくわからないシャルドネ。フランス産でpays d'Oc であることまではわかっている。ペイドックってことは、南部の品なんかなー。でも理論上、北のエリアのシャルドネがペイドックに相当していることはあり得る。こいつはどうでしょう、酒杯に問えばつまびらかになるんでしょうか。
 
グラスに注ぐと、ほんの少し緑色がかった、ちょっとキラキラとした白ワインの色。おや、案外悪くないじゃないですか。香りは、フルーツ缶詰の汁みたいなあまーい香り、それからヒヤシンスの花みたいな香りがふわーっと来てとてもしっかりとしたおもてなしだ。
 
口に運ぶと、植物のえぐみみたいなものが来る。んんんん?これはちょっとえぐみが強いかもですよ? メロン、特に昭和時代のプリンスメロンのあまり熟していないやつみたいな、瓜めいた風味がやってくる。こういってはなんだけど、このワイン、白ワインなのにタンニンがあるとさえ感じられる。舌がちょっとびりびりする……いや、このたとえだとブショネみたいだからもっと違った表現をすべきだろうけど、これはなんだろう、枝とかそのまま入れた感じなのかなぁ? まさかテントウムシとか? いやいや。
 
少し飲み進めると、えぐみがひっこんで甘みが前に出てきた。フルーツ缶詰みたいな甘みで、ワインはいくらかのふくらみを帯びている。ヒヤシンスのような香りは、ときどき水仙やノーマル花畑みたいな香りにもなるので、そこはちょっといい雰囲気。南の地域のシャルドネ(結局、ラングドックが産地だと後でわかった)らしいおいしさがたっぷりで、シャブリやコート・ドールのシャルドネたちとは全く異なった飲み物として完成している。こういうシャルドネを飲むことはとても大切だし、これはこれで味わい甲斐がある。植物系の香りの良さはかなりのものでした。
 
※二日目は、一部を豚肉料理のソテーに回して、残りをいただきました。昨日に比べて全体的にまるくなって、でもそれはそれで飲みやすく南国系シャルドネとしていい感じです。コスパシャルドネとしていい仕事をしてくれました。
 

【2778】Aves del Sur Estate Carménère 2023

 
デル スール カルメネール 2023 ヴィカール
 
このワインは、お手頃価格のチリ産カルメネール。カルメネールはお手頃価格な美味しいワインが多いので、平日デイリーとしては頼もしい品種。張り切っていきましょう。
 
品種がカルメネールということで、ボルドーグラスに注ぐ。色合いは非常に暗いワインレッド。完全に黒というわけではなく、ピンクがかった蛍光色のようなトーンもかすかに感じられる。グラスの辺縁の色調もしっかりしている。
 
香りの第一印象はプラム。それも、フレッシュなものというより梅干しを漬けた壺のような雰囲気があり、落ち着いた印象だ。ただ、カルメネールによくある鉛筆の芯のようなグラファイト香や、ミントっぽい雰囲気は控えめで、フルーツ主体の香りが際立っている。しつこく香りを確認すると、ジャムのような甘やかさも奥の方から漂ってくる。
 
いよいよ口に含んでみると、ここで、鉛筆のような香りがしっかり顔を出す。口につける前の瞬間から鉛筆風味が広がってきて、カルメネールらしさが炸裂。うれしいですね。
味わいは、プラムっぽさにふさわしい酸味、適度な甘みがある。さらに、コーヒーやカフェオレを思わせるようなコクのある風味が口の中に広がり、ワインに厚みを与えている。タンニンはフサフサと豊かだけどけして刺々しくなく、ワイン全体として丸みを帯びていて飲みやすい。
 
今日の夕食はカレーライス。でもこのワインなら問題ない。しっかりした酸味とコクのある風味のおかげでカレーでもへっちゃら。価格的にもカジュアルな食事と合わせるのにちょうどいいバランスで、気軽に楽しめるカルメネールだった。今日はこういうのが欲しかったんだ!
 
※翌日は、鉛筆風味がちょっと衰えて普通の赤ワインになっちゃった。まずくはないけど、面白かったのは初日。まあでも、価格帯を思えば十分にやっていると思う。
 

【2777】Paul Bernard Brut Sparkling Mousseux (N.V)

 
www.diplomaticstores.com

 
タイは暑い国なので、それでも白や泡が飲みたい! と思って発見したのが、この300バーツを切っているヴァン・ムスー。これもタイ産かと思いきや、なんと後でわかったところではベルギー産なのだった。とりあえず痛んでなければ万歳だ。
 
 まず抜栓。ポン! という威勢のいい音がしたので合格です。見た目。うっすらとした白ワイン色で泡もちゃんとある! 合格! 香りは初手でははっきりしないけど、まあいい、やってみましょう。
 
リンゴの酸味と甘み、それから洋ナシみたいなやつと少しの苦みがあってなかなか良いし、トロピカルな気候にもよく合致している。このワインはムスーを名乗っていて、ムスーを名乗っているってことは「そんな込み入った品じゃないんですよ」と言っているわけだけど、実際、シンプルな飲み物ではある。しかし、今日の夕食のカニチャーハン、卵アリシャコ&ガーリックの強火炒め、肉骨茶、香港風焼きそば、ガパオライスたちとはバッチリと合う! この土地、この料理と合わせるには必要十分なワインでした。 シャンパン? いえいえ、こんな暑い土地では怖くて買えません。
 

 

【2776】Knight Black Horse Mangosteen Gruit Wine Medium Dry Red Wine (N.V.)

 
irecommend.ru

 
このワインは、タイのマックスバリューで買ったスパークリングワインがすっかり熱劣化?していたように見えた品、その同じメーカーの赤ワイン。これは、ミディアムドライワインと記されている。
 
まず色、とりあえずまともに濃いレッドワインの色をしていて一安心。香りはあんまりわからないけど、まあワインみがある。
 
おそるおそる口に運んでみると、鮮烈な果実味がやってきてほっとした! これはまるでモンテプルチアーノ・ダブルッツォだ! それぐらい鮮烈な果実味がやってくるのだけど、ちょっと違う気がするのは、それにしてはコクがあること、それから少しすーすーすること。タンニンはとてもやわらかく、飲みやすくできていると思う。今日の夕食は、カエルの唐揚げ、サンラータン、水餃子、枝豆と豚肉の炒め物、空心菜といった中華だったのだけど、まったく問題ありません。このワイナリー、地図でみるとバンコクの北北東、タイの穀倉地帯らへんにあるのだけど、こういうところでこういうワインがつくれるのはびっくりだ。難しいところはないかもしれないけれども、当地でやるならこういうワインがお似合いではと思った。価格的にも良い感じです。
 
※二日目もつるつるとした舌触りとちょっと果実の前に出た味わいでとてもおいしかったです。
 

【2775】Knight Black Horse Spalkling 2018

 
knightblackhorsewinery.lnwshop.com
 
このワインは、タイのマックスバリューで見かけたタイワイン。タイは外国のワインに強い関税をかけているため、ねらい目はタイ産のワインだと最初から目をつけていた。で、買ってみたわけだけど。
 
なんと、コーラ色になってしまっていて変な風味になってしまっていました。これは飲めません。いや、飲めなくはないかもだけど、旅先でごくごくと飲んで構わない状態とは思えない。タイの人も近年はワインを飲むようになったといわれるけれども、その大半は赤ワインであるというのはタイの人がワインの食べ合わせを考えていないという以上に、白や泡が高温のため悪くなってしまうためではないか、と思ってしまった。やっぱりビールやカクテルを飲んで、飲んだそばからアルコールが蒸発していく、みたいなのがいいのかもしれない。
 
※後で調べたところ、これがひょっとしたら甘口ワインだった可能性があり、それなら確かに甘かったので飲めたのかもしれなかった。でもコーラ色はわかんないなあ、マデイラかよ。