1.真っ暗闇、午前0時を越えました
今回も、2023年10月17~18日にかけて裏磐梯Grandecoスキー場駐車場での遠征撮影体験の記事です。満天の星の下、順調に撮影は進行して午前0時を過ぎました。午前0時になるとスキー場駐車場や道路の街灯は一斉にOFFになり、文字通りの漆黒の闇。M33、M31の撮影が順調に進行し、次は馬頭星雲を撮影することに。
撮影はいつも通りライブスタック形式を取りました。フラット、ダーク、バイアスを準備していたので、それらを入れ込んでの補正ライブスタックとなりました。ライブスタックの様子は、スマホでスクリーンレコードし、ライトフレームはUSBメモリーへ自動保存。
ライブスタック動画と画像処理後の画像は、下の動画にもまとめています。
馬頭星雲とM42の遠征ライブスタック動画【写真クリックで動画へ】
2.馬頭星雲と燃える木の撮影
使用した撮影機材は、下の写真のとおり。
使用した機材
馬頭星雲と燃える木の最終画像は下の写真のとおりです。
FRA400とASi2600MC Proで撮影した馬頭星雲と燃える木
撮影日:2023/10/18。撮影地:裏磐梯グランデコスキー場駐車場(標高1,000m)。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi2600MC Pro (Gain: 200、冷却:0℃)。ガイド鏡:SVBony ミニガイド(f=120mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Plus。フィルター:2インチ Kenko ASTRO LPR Type2。120秒露光で、フラット、ダーク、バイアスありでASiairにて20回ライブスタック。画像処理:自動保存された20コマのライトFitsファイルをAsiDeepStackにてフラット、ダーク、バイアス補正後スタック、FlatAideProにてレベル調整後、Topaz DeNoiseAIにてデノイズ処理。
3.M42: オリオン星雲の撮影
M42はいつも30秒露光で撮影しているので、今回は60秒にしてみました。M42の最終画像が下の写真。
FRA400とASi2600MC Proで撮影したM42:オリオン星雲
撮影日:2023/10/18。撮影地:裏磐梯グランデコスキー場駐車場(標高1,000m)。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi2600MC Pro (Gain: 200、冷却:0℃)。ガイド鏡:SVBony ミニガイド(f=120mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Plus。フィルター:2インチ Kenko ASTRO LPR Type2。60秒露光で、フラット、ダーク、バイアスありでASiairにて10回ライブスタック。画像処理:自動保存された10コマのライトFitsファイルをAsiDeepStackにてフラット、ダーク、バイアス補正後スタック、FlatAideProにてレベル調整後、Topaz DeNoiseAIにてデノイズ処理。
4.あとがき
満天の星の下の撮影は最高でした。これまでどうしても撮影できなかった馬頭の根元部分が浮き出て来た時は感激でした。撮影は、ライブスタック形式を取りましたが、ライブでモニターに映し出されてくる映像と、画像処理した画像がほぼ同一の画質であることにも驚かされました。標高1000mの漆黒の闇の威力とは凄いものです。こんなところに天文台があれば・・・・・・などと、妄想したくなります。
熊などの脅威も感じましたが、とにかく天体撮影を満喫できた裏磐梯遠征でした。
- 関連記事
-
コメント