バブル星雲:NGC7635 ライブスタックと処理画像 - 菜園、PC、そして天文の日々
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バブル星雲:NGC7635 ライブスタックと処理画像

 1.バブル星雲:NGC7635のライブスタック 

   今回の記事は、2023年8月の下旬に2日間かけて撮ったバブル星雲の記事です。8月は、かつて無い暑い月でしたが、31日中の14日間庭撮りを行った打率5割の天文バブル月でした。バブル星雲は、カシオペア座にある星雲で、午前0時にやっと家影から現れてくるロケーションなので、撮影終了時間は、午前2時を越えました。それが2日間続いたので、グロッキー気味。撮影は、ライブスタック方式で行い、ライブスタックをWiFi経由でスマホに録画しながら、ライトフレームはASiair PlusからUSBメモリーへ自動保存という形を取りました。


       バブル星雲のライブスタック動画【写真クリックで動画へ】



 2.TSA-120とASi2600MC Proでの撮影  

   最初にカメラとしてASi2600MC Proを使用。さらにTSA-120を明るくするために、Vixen SD Flattener/Reducer HD Kitを使ってみました。焦点距離が900mmから725mmになりました。撮影機材は、下の写真のとおり。


                使用した機材 


   露光時間 300秒で10コマ撮影したのが下の写真です。


         TSA-120とASi2600MC Proで撮影したバブル星雲 
  撮影日:2023/8/28。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:Takahashi TSA-120 (f=900mm)。レデューサー:Vixen SD Flattener/Reducer HD Kit(最終 f=725mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi2600MC Pro (Gain: 100、冷却:0℃)。ガイド鏡:Evoguide 50ED(f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Plus。フィルター:2インチ Optolong L-eXtreme。300秒露光で、フラット、ダーク、バイアスなしでASiairにて10回ライブスタック。画像処理:自動保存された10コマのライトFitsファイルをAsiDeepStackにてフラット、ダーク、バイアス補正後スタック、FlatAideProにてレベル調整後、Topaz DeNoiseAIにてデノイズ処理。


    バブル星雲は思った以上に小さく写りました。 



 3.TSA-120とASi533MC Proでの撮影  

   ASi2600MC Proとレデューサーとの組み合わせで、バブル星雲が余りにも小さかったので、レデューサーを外し、ASi533MC Proで再撮影を行いました。


          TSA-120とASi533MC Proでのバブル星雲 
    撮影日:2023/8/30。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:Takahashi TSA-120 (f=900mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi533MC Pro (Gain:100、冷却:0℃)。ガイド鏡:Evoguide 50ED(f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Plus。フィルター:2インチ Optolong L-eXtreme。300秒露光で、フラット、ダーク、バイアスなしでASiairにて16回ライブスタック。画像処理:自動保存された16コマのライトFitsファイルをAsiDeepStackにてフラット、ダーク、バイアス補正後スタック、FlatAideProにてレベル調整後、Topaz DeNoiseAIにてデノイズ処理。



    上の写真は、ASiDeepStackを使ってスタックしたものであるが、星雲にザラツキが見られる。このザラツキの原因はホットピクセルに依るものだと推定し、DeepSkyStakerを使い、ホットピクセル除去条件(感度:1pix, 閾値:20%)にてスタックを実行した結果が下の写真。考えていた通り、ASiDeepStakで見られるザラツキはDeepSkyStakerでは消えた。

                TSA-120とASi533MC Proでのバブル星雲2    
 撮影日:2023/8/30。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:Takahashi TSA-120 (f=900mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi533MC Pro (Gain: 100、冷却:0℃)。カイド鏡:Evoguide 50ED(f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Plus。フィルター:2インチ Optolong L-eXtreme。300秒露光で、フラット、ダーク、バイアスなしでASiairにて16回ライブスタック。画像処理:自動保存された16コマのライトFitsファイルをDeepSkyStackerにてホットピクセル除去条件でフラット、ダーク、バイアス補正後スタック、FlatAideProにてレベル調整後、Topaz DeNoiseAIにてデノイズ処理。  



  4.あとがき  

 1.シャボン玉のような星雲があるというのを知り、望遠鏡を向けてみました。シャボン玉のような星雲を見て、本当に感動しました。 

 2.庭撮りの我が家の庭には、西北側にヤマボウシの大木がありました。ベランダに近接してきたので防犯のために除去しました。たいそうな手間を要しましたが、庭全体がスッキリしました。また、予想もしないプレゼントがありました。北極星とはご縁のない庭でしたが、北極星が見えはじめたのです。極軸合わせもバッチリ。安心してオートがイドが実行できるようになりました。 

 3.シャボンはどのようにして形成されているのか、調べてみると星雲の中心にある太陽の15倍くらいある大型の熱い恒星から発生する恒星風で形成されているとか。恒星風とは、プラズマの流れだそうですが、プラズマが何光年にもなるような大型のシャボンに固定されるメカニズムはおそらく何もわかってないのではと、思う次第です。




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