過日、Win7の64bit下のMidi環境に関して触れました。Windows OSをWin10へアップグレードしてもWin7と同様に作動はします。確かに、RolandのVSC3.2のVST版で事足りる面もありますが、例えば16Parts以上のMidiファイルは完璧に再生出来ないなど、不便さは依然残っていました。
Roland社は昨年末、Sound Canvas VAというVirtual Sound Canvas 3.2のVST版を新たに上市しました。このVSTは32Partsまで対応しているという優れもので、往年のMIDI環境をWin10、64bitにて再現してくれるようです。私も一旦は触手が動きましたが、32PartsのMIDI演奏を忠実に再生してくれるホストDTMソフトを最近購入しておらず、DTMソフトの更新が視野に入り購入を留まりました。
Roland Sound Canvas VAの説明
このSound Canvas VAの価格を調べたところ、下のように15,000円でした。ソフトウェアの音源だけでこの価格は少々高価です。VST版なので何らかのホストとなるMIDIソフトウェアが必要です。
Sound Canvas VA の価格
一方、32Partsの音を一斉に演奏してくれるDTMソフトを探すと、Internet社のSinger Song Writer Lite 9.5 に辿り着きました。Singer Song Writer Lite 8.0VS から、かなり大幅に進化していました。
Singer Song Writer Lite 9.5
価格を調べてみると、Internet社のオンラインショップでは、パッケージ版が15,000円、ダウンロード版で9,800円也。このショップでダウンロード版を購入した後わかったことですが、Amazonではパッケージ版で約9,500円也。ダウンロード版より安価なのです。何だか、損をした感じです。皆さん、購入するなら断然Amazonがお得です。
Amazonでの Singer Song Writer Lite 9.5
この Singer Song Writer Lite 9.5 の音源設定画面は下のようになっています。ポート1がINVSC1、ポート2がINVSC2となっています。
INVSCとは、
Inter
Net社の
Virutual
Sound
Cavasの意味ではないかと思われます。Midi音源もSC-8850やSC-88Proなど、多くの音源に対応しています。実際のINVSCの実力は、Roland VSC3.2のVST版とほぼ同じです。
さらに詳しく言えば、通常のMIDIポートの設定は、デバイスとしてINVSC1、INVSC2を使います。もちろん、これまでのMicrosoft GS Wavetable SynthやMIDI Mapperなども指定出来ます。ただ、VST MIDI System Synthで指定しているVSC3.2のVST版であるVST MIDI Synth (PortA)やVST MIDI Synth (PortB)はデバイス画面には出て来ません。VST MIDI System Synthはソフト側から無視する形になっている。
このDTMソフトでVSC3.2のVST版も通常のVSTプラグイン機能を使って使用可能である。このDTMソフトのメリットとして
INVST_MなるVSTプラグインが付属している。これは上記のINVSCのVST版であるので、他のDTMソフトでも拝借可能である。INVSC_Mのお蔭で、MidiファイルがVSC3.2とは異なる優れた曲想で再生されることもあります。
Singer Song Writer Lite 9.5 のMIDIポートの設定画面
以上、Singer Song Writer Lite 9.5 には2ポートのMIDI音源が付属しており、そのINVSC音源はRolandのVSC3.2とほぼ同様であり、32Partsの一斉演奏が可能です。したがって、VST音源のみであるRoland Sound Canvas VA を新たに購入するより、Singer Song Writer Lite 9.5を購入する方が、はるかにお得であると思います。
- 関連記事
-
コメント