【第十四の門】信濃路のジャンボハーフ丼
信濃の国のどこか。
その門をくぐって、帰ってきた大柄は、いない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕は、「BS@もてもてラジ袋」というネットラジオ番組が好きだ。
主にお喋りしているのは、大阪在住のぶたおさんと、沖縄在住のてっちゃん。
初めて聴いた時(自分の生きてきた道とは別の世界に生きてきた人たちだなあ)と興味を持ったものの、数あるネットラジオ番組の一角として聴いているに留まっていた。
が、いつしかハマった。
不思議だった。じんわりと、真綿で首を締めるように殺された。
全く興味がない話題でも、なぜだか聴き続けられた。配信は毎週で、前後編あわせて3時間以上に及ぶこともある長丁場のラジオなのに。
面白いなあと聴き続けられる番組の共通点は、話の面白さとかよりも、お喋りしている人間への興味なのかなと思う。
そんな風にして、もてらじのお二人に興味を持ったので、もてらじのお二人がリスナーを受け入れながら集団化していた「もてらじ村民ブログ」に参加させてもらい、このブログを始めた。もう3年も前のことになる。
そして、今日がいよいよ最後の日。
冬期は多忙の為お休みしていたけれど、3年間、毎月2回の定期更新を続けてこれたことに一定の達成感もあるし、以前の記事でも書いたけれど、3年目で終わりと決めていた。だから、今日のこの記事で予定通り、一旦の区切りにしたい。
3年間の間に、ぶたおさんに会うチャンスにも恵まれたし、満足して終われる。
(喋りたいこと全然喋れなかったけれど)
てっちゃんさんとも、きっと僕はうまくは喋れないだろうけれど、生きていればいつかお会いできるチャンスもあるだろうと、密かに楽しみにしてるところだ。これからもリスナーとして聴き続けていくだろうし。
そんな最後の大柄の門。
せっかくなので、信州っぽくソースカツ丼で締めます。
数あるソースカツ丼の店の中で、伊那市にある『信濃路』のジャンボハーフ丼が、一番ふさわしいと思った。
え?ジャンボなの?ハーフなの?
と混乱するかもしれない。その正体は、巨大なすり鉢状のどんぶり飯の上に、カツ一枚がソースカツ。もう一枚が卵とじのカツ。それが並列に鎮座しているという、夢の食べ物なのだ。
デカさは伝わらないことは承知で、今回も写真を載せて参ります。
ドン!
ドン!
ちょっと引いて撮影しても…同じか。
お値段、1300円。
もうこれは、実物を見てくださいとしか言いようがない。
ハーフにせず、ソースカツ丼だけのジャンボ、または卵とじカツだけのジャンボなら1200円になる。しかも150円の味噌汁を注文すれば、複数人で食べることも許されているところが素晴らしい。普通程度の胃袋の女子なら、実に6人くらいで分けて食べられそうな巨城だ。ちなみにこの日は5人家族で行き、3人がかりで完食した。
素晴らしいビジュアルなんです。本当に。
レジャーです。とっても楽しい。20代の頃、友人と二人でこのジャンボハーフ丼を一杯ずつ注文したことがあるが、完食までに2時間かかった。死んだ。
今はもう死にたくないので、ジャンボではない普通サイズのハーフ丼で十分堪能できちゃったりする。900円。
これにプラス400円で、あのジャンボになるので、ジャンボのコスパの良さったらないのだが、いかんせん残したくないので、ぐっとこらえるところだ。
そして実は、この店は名前こそ「信濃路」なんて和風全開だけれど、メニューを見ると実に洋食屋っぽいものまである。和洋中まんべんなく味わえる街の定食屋感がすごい。どれもそれなりのボリュームで、リーズナブル。今のところ美味しいものばかりなので、僕にとっては、すごく良いイメージのお店なんです。
今回も、ごちそうさまでした。
伊那市、駒ケ根市周辺には、魅力的なソースカツ丼の店がいくつもある。
そのうち、僕がかなり贔屓にしている店だけで6軒ある。しかもあくまで「今のところ」だ。きっとまだまだこのエリアには、魅力的なソースカツ丼が眠っているはずだ。このブログが終わった後も、まだまだ大柄の門は続いていくのです。
信濃路
JR伊那市駅より徒歩1時間20分 (しかもずっと上り坂なので歩いたら死ねます)
車なら15分
バスは調べてません
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・さて。
半年で腕立て伏せ100回への道
という企画も、同時並行してきました。
が、結論から言っておきます。
無理でした!!全然!
しかも目標100回の、その半分50回にもまったく届かないという体たらく。
実に情けない気持ちでいっぱいです。
僕なりに、やってはきましたが、モチベーションが全然上がらず、前回と今回に至っては、映像さえもおろそかにしてしまいました。
一応、最終結果を。
2017年12月23日。ラストの計測(15回目)
前回(12/9)は37回。
今回(12/23)は35回・・・もう何も言う事はございませんすみません。
体重もベスト体重である61kgジャストを目指してきましたが・・・
届かず。無念。
ということで。
もはや気持ちイイくらいの失敗なので、開き直った清々しささえあります。こんな感じで、3年続けてきたこのブログも、スッと終わっていきたいと思います。ありがとうございました。
大柄の門、これにて閉門!
【第十三の門】華龍飯店
信濃の国のどこか。
その門をくぐって、帰ってきた大柄は、いない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前回の記事の最後に、「次回、最後の門!」なんてうっかり書いちゃっておりましたが、今回って最後から2番目でした・・・最近どうも気が抜けているようで。
そんな腑抜けに必要なもの、そう、それは大盛のチャーハンだと思う。
たぶん。
ということで第13の門は、上田市の華龍飯店だ。
僕は、この店の近くに住んでなくて良かったと思っている。
なぜなら、夜中の3時までやっているから。
ダメでしょ、そんなの。夜中に小腹すいた時にうっかり来ちゃう可能性あるでしょ?
夜中に摂取すべきカロリーではないのだ、ここのメニューは。
だいたいのメニューにボリュームはあるけれど、特にこの3つ。
まずは、唐揚げ。巨大な唐揚げが5~6個ドンと来て、700円代だった気がする。
うっかり一人で注文したら、ご飯ものなんて食べられない。すごい。実物を見ればわかるはず。ちなみにハーフという注文の仕方もいつしか加わったので安心して欲しい。
2つ目は、麻婆飯。
これは画像がどこかへ行ってしまって、載せられないのだけれど、世の中の大柄は、ここの〔麻婆飯の大盛〕を頼まずに死んでほしくない。巨大なラーメンどんぶりの8割以上ご飯がみっちり詰まっており、その上に麻婆豆腐がブワー!だ。ブゥワー!だ。すごいんですよ?拙い文だから伝わらないのは仕方ないけれど、ほんとにすごいのよ?ラーメン7杯と餃子30分以内完食して賞金5000円を稼いだこともある全盛期の僕でも、軽く泣いた。
そして3つ目は、なんと言ってもチャーハン。
ここのチャーハンは、うっかり頼まない方がいい。
だって、普通盛りでもこんなだから。
伝わります?この高さ。最後に、巨大なおたまで押し付けるようにしてエイヤッ!と叩きつけた跡がくっきり残っているこの感じ
しかも、プレーンなチャーハンだと、この量で500円くらい。激安。
安いし、チャーハン嫌いじゃないしなーと思って、何も知らずに
「じゃあ、チャーハンください」
なんて言った日には、これが出てきて絶句するはずだ。
普通の店だといつも大盛りを頼む人っていると思う。そういう人は、もっと気を付けないといけない。
「じゃあ、チャーハンください。あ、大盛で」
と言っても、ここの中華系の店員さんは誰も「うちのはちょっと多いですけど?」とか絶対言ってはくれないよ?そして出てくるの、これよ?
僕の腕とか、コップの大きさとかで想像して欲しい。
大柄ではないけれど、いちおう僕は、成人男性だ。成人男性の腕くらいある皿な上に、高さがまたこれヤバイ。
いやーこの記事を書くために、久々にチャーハン大盛りを頼みましたけれどね。
半分食った時点で、もう死にそうよ?
崖ができたよ…ウフフ…崖が… ってトリップ入っちゃいそうになる
モグモグ…もぐもぐ…ゴクリ。ゴクリ。
水を飲みながら、食べ進める。味?そんなのとっくに飽きてるさベイビー。
軽く1キロは超えてるよね?これ。
悶絶する僕の前に、チャーハン大盛りの伝票が置かれた。
…安くない?この量で745円て。スープ付いて。地獄も見れて。
伝わりましたでしょうか、大柄の皆様。
昔、チャーハンに加えて、唐揚げもうっかり注文してしまった110kg大柄の友人が、途中で完全に気持ちが萎えてしまい、汗と涙をおしぼりで拭い続けていた時の画像を載せておきますので参考になさってください。あまりに辛そうなので僕も手伝って完食しました。
この店は以前は300種類くらいメニューがあって、凄かったんだけれど、今は三分の一くらいに減っちゃってます。
あと、味としては、炒め物系に美味しいものが多いと思います。
チャーハンも種類が多く、数人で行って、シェアを前提にして、唐揚げとチャーハンと、何か炒め物を注文するような楽しみ方がオススメですよ!
字は読めないけど、「魚香肉系」というこの炒め物が僕は好みです。
炒め物は、千円前後で、大皿にドカンと来るので、食べがいがありますし、チャーハンとの相性もいいですよ。油×油!って感じで。笑顔で死んじゃいそうになります。
あとよく、日本人がほぼ理解できないであろう表記をすることでもおなじみです。
長野県内のあちこちに、同じ名前の分店みたいなのがオープンしたり、クローズしたりしており、全部行きました。結果、この上田店のメニューが一番豊富で、夜も遅くまでやっていることもあり、僕は好んで上田店に来てますね。
中華は野菜がいっぱい食べられるのがいいですよね。油もいっぱい摂れちゃうけど。
ということで、信州は上田を訪れた大柄の皆様には、是非食べてみて欲しいですね。
華龍飯店 上田店
不定休
11-14
17-深夜3
上田電鉄別所線 赤坂上駅より徒歩1分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
計測14回目。前回は30回。
パソコンを初期化したら、いつも使っていた画像編集ソフトのムービーメーカーが使えなくなってしまったので、今回は映像を編集できませんでした…
でも計測はしましたので、
【結果】
前回の体重63.1kg (11/25)
今回の体重63.8kg (12/9)
〔目標体重まであと2.8kg〕
前回の腕立て 30回
今回の腕立て 37回 +7
〔100回まであと63回〕
・・・ラストでいきなり63回も腕立てできるのかな。
無理とは言えないよね?ね?
はい。次回こそ、最後の門!
【第十二の門】おおしも食堂
信濃の国のどこか。
その門をくぐって、帰ってきた大柄は、いない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第十三の門をくぐりに、長野県は白馬村にやってきた。
お目当ては、カツカレー。そう、大柄の永遠のトモダチだ。
初めて、この店のカツカレーを見たのは、僕が高校生の頃。
「カツカレー大盛りください」
と注文して、『はーい、カツカレーの大盛りの方ぁ』と、おぼんに乗ったカツカレーが運ばれてきたと思ったら、それはおぼんではなく、皿だった。
夢中で食った。
その頃は、どんな店で大盛りを注文しても、一目見ただけで(…きっと足りない)と心が冷めてしまうほど、満たされない大柄の日々を送っていた僕にとって、おぼんと見紛うお皿に盛られたカツカレーは、クラスの女子の背中に透けて見えるブラ紐なんかより遥かにそそられた。
写真では大きさは伝わらない。こういう記事を読んで、実際に足を運ぶ猛者たちにしか、これを前にした感動は伝わらないことが前提だと思う。でも載せる。迫力をイメージして欲しい。
これがおおしも食堂のカツカレーだ。
ちなみに、チキンカツカレーと、ハンバーグカレーも、サイズは同じ。
ハンバーグカレーはこれ。
昔はおぼんとか無かった気がする。おぼんに乗った今、皿とおぼんの大きさは、ほとんど変わらない。そんな皿に乗ったカツカレー。嬉しくないわけが、ない。
一応、メジャーで測ってみた。
皿がだいたい30cm。
そこに、高さも加わる。
それでも、きっと伝わらない。苦し紛れに自分の肘から先と比べたって・・・
カレーのタイプとしては、粘度の高めな、甘辛系。
ルーとライスは、左右にセパレートしていないかわりに、粘度が高いのでご飯の上にかかっていても、上下にセパレートされていて、スプーンで上からサクッとすくうと、ちょうどいい塩梅で口に運べる。
定食屋でたまに出会える、このタイプのカレーが好きかもしれないと気付いたのは最近のことだ。過去の門で紹介した、よしの屋食堂も、このタイプ。
お値段900円。大盛り価格100円を足して、ちょうど1000円。
僕の高校生当時は、大盛り料金入れて900円いくかいかないか、くらいだったと思う。
弓道部だった僕は、この店の大盛りカレーを知ってからというもの、部内の大食いたちを連れてきてはむさぼり食った。
同期の男子は、セットなのに全くどちらも小盛りにはなっていない、カツ丼大盛り&うどんのコンボをキメて、うどんの汁まで全てを飲み干し、ルンルンと店を出た後30秒くらいで吐いた。
食後、胃袋がパツンパツンな僕らが放つ矢は、的にはぜんぜん当たらなかった。
大柄になれるメニューは、 カツカレーだけじゃない。
汁系は、器からしてすごい。ラーメンやカレーうどんあたりは、大盛りにしても600円くらいなのに、皿が異常に広くて深い。
器の形が、底の広いタイプなのでスープの量もハンパじゃないが、麺の量もすごい。ミッチミチに詰まってる。
カツ丼も、安くておいしい。
卵とじのカツ丼。信州らしくソースカツ丼。さらにはなぜか味噌カツ丼まである珍しい店。でもよく考えたら、信州も味噌どころ。なぜ味噌カツではなく、ソースカツ丼文化になったのかの方が謎な気もする。
あと、白馬エリアの最近の冬は、いわゆるインバウンド層の集客がすごい。
とくれば、味もよく、値段も安く、量も多いこの店が大繁盛するのも分かる。
その代わりと言ってはなんだけれど、マイナーなメニューが次々に姿を消しているのだ。最近では、カツカレーと同じお皿に入って出てきていた『焼きうどん』600円という大好きな大柄メニューが、姿を消した。僕が悲しい顔をして「焼うどん・・・なくなっちゃったんですね?」と店主のおじさんに聞いたら、「もし材料がある時はできるけど、メニューに載せなくなっちゃった」とのこと。ここの焼きうどん大好きだったのに。麺を啜っても啜っても、全然減らない魔法みたいなうどんだったんだよ?
その他にも、かき揚げ丼が逝ってしまった。
ワンコインで食べられた、肉丼も逝ってしまった。甘辛具合が絶品だった。
切ないけれど、世は無常なのだ。そっと受け入れていくしかないのである。
僕が実は一番好きかもしれないメニュー、『ツナ玉丼』の灯が消えないことを願うばかりだ。
ツナと玉葱の卵とじという、家でも全然できそうなのに、できない。
おおしもは、甘辛の味付けを得意分野としてる節がある。(と、勝手に思ってる)
その中でも、このツナ玉丼の甘辛具合はたまらなく美味しい。550円という安さも素敵だ。
「俺もそこで昔、高校生の頃バイトしてたよー」という、50歳過ぎのおっちゃんの話によると、「その当時は300円増しなんていう設定もあったね。あと、どのメニューにも使う秘伝のたれがあるんだけど、それ作る時はね、バイトの俺には絶対に見せてくれなかったよ」と言っていた。この店の秘伝のたれ…今一番欲しいレシピかもしれない。
そのおっちゃんは、店主のおっちゃんと知り合いらしく、「あまりにも残されるからねぇ…」との理由で、どうやら全体的にどのメニューも、量を手加減し始めたという話を聞いたらしい。や、やめて・・・
この店が、万が一当たり障りのない定食屋になってしまうとしたら?
JR白馬駅から歩いて数分ですし、是非いまのうちに訪れてみて欲しい。
ただし、冬のシーズン中はオーストラリア人やヨーロッパ人で店内パンッパンです。
英語やフレンチが飛び交う定食屋でカツ丼を食うのも、それはそれで楽しいかもしれませんけれどね!
(2017年現在)
月~月(夏季)日・月定休
月~月(冬季)月・木定休
11-14
17-21
白馬駅より徒歩3分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから『大柄の門』企画説明 - 抱きしめ合ったら脇汗
計測13回目。前回は43回!
【結果】
前回の体重63.6kg (11/8)
今回の体重63.1kg (11/25)
〔目標体重まであと2.1kg〕
前回の腕立て 43回
今回の腕立て 30回 +
〔100回まであと70回〕
もうダメです。気持ちが折れちゃって腕立てできない・・・
次回、最後の門!
【第十一の門】食堂よしの屋
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
第十一の門をくぐりに長野市にやってきた。
行先は、食堂 よしの屋 だ。
牛丼業界において、すき家に次いで店舗数第二位の老舗である、吉野家ホールディングスの運営する方の吉野家・・・ではない方の。
食堂の方の、よしの屋。僕はこの店が好きだ。
だから、この日も心躍らせて向かった。
臨時休業だった。。。
ままある。よしの屋では、こういう目にあうことは、ままある。
初めてこの店を訪れた時も、そういえば臨時休業だった。
店舗の前に張り紙がしてあり、妙にでっかい張り紙だなと思って見てみると
「〇〇日、女房が交通事故で右手骨折のため、しばらく休ませて頂きます」
と、なぜ休むのかを生々しく丁寧に説明してくれてあり、妙に心を掴まれたものだ。まだ一歩も足を踏み入れてないのに。
そしてしばらくした後、あらためて店内に入ると、色々と衝撃だった。
「いらっしゃいませぇーーー!」
みたいな掛け声とかは、ない。忙しい時間帯だったとはいえ、こちらを把握しているのかいないのかわからず、たじろいだものだった。何度も通っていくと、暇な時間帯ならおじさんが「あぃぃらっしゃぁぁぁいんん・・」という脱力感のすごい挨拶をくれることを知るのだが。
そして、「注文を聞きにくる」というシステムが無いのも、しどろもどろになった。
まわりは信州大学の学生や、サラリーマンでパンパンなので、誰かをお手本にするしかないと思い、あたりをキョロキョロ。
なるほど、声を聞き取ってもらえそうなタイミングを見計らって、カウンター越しに
「もつ煮定食おねがいしますっ!」とか言うのが正しい注文の仕方だと知る。
うっすらと返事をしてくれたら、もう勝利をもぎ取ったと言えよう。伝えきれなかったら、それはむしろ僕が悪いと思うことにしている。
店の雰囲気を掴むために、どの写真を載せたら、このブログを読んだ方に瞬時に
「ああ、なるほどこういう感じのお店なのね」と伝わるかを考えてみた。
多分、この写真だろう。
こういう店です。うん、多分あってると思う。
店員の構成は、おっちゃん、おばちゃん、娘さん?(年齢不詳)の三名。
僕は今までに結構な数訪れているはずだけれど、ほぼ、笑顔を見たことがない。三名とも。
そして、次々とカウンター越しに注文が入る。メモなど取らない。でも一度注文を聞けば、三人の間に会話がほぼ無いのに次々と定食がサーブされていく様は、記憶力の悪い僕にしたら圧巻だった。
時には最初に味噌汁が来て、付け合わせが来て、メインが来て、ごはんだったり、その逆だったりとバラバラ。カウンターに「はいよぉ~」というおっちゃんの声、または無言で「トン」「トン」と個別に置かれていって、定食が出来上がっていく様を見るのが好きだ。
さて、そろそろ、どんな定食があるかを書いていかねばなるまい。
まず、日替わり定食300円(当時)という値段に度肝を抜かれた。
消費税が8%になり、今では350円になったが、それでも安い。
先日、久しぶりに日替わり定食を注文してきた。この日の日替わりはこれ。
たっぷりのキャベツの千切りに添えられた、キャベツの煮物。
思わず唸ってしまうセンスである。さすがだ。うん。おいしい。
ごはんはどんぶりで。
必ず、内側の線に沿ってシュピーンと真っ平らに盛り付けられているご飯が、この店のスタイル。量もなかなかあるし、ごはん大盛りは30円増しだったはず。今はどうなんだろう…
よしの屋のメニューをほぼ全部食べてみた結果、僕が頼みがちなものが絞られてきている。
1.もつ煮定食400円
2.カツカレー400円
3.焼肉定食 400円
4.豚唐揚定食430円
5.日替り定食350円
の5つを、気が付くとローテーションしてる。
(ちなみに消費税増税まえは全て50円引きの値段だった。300円でお腹いっぱいにしたいけど懐具合が寂しい、そんな人達からも金をむしり取る仕組みかこの消費税のバカっ!とハンカチを噛まずにはいられない)
しかし、先日行くと、3の焼肉定食の上に張り紙がしてあり、食べられなくなっていた。(日替定食の横)
残念すぎる。食べられないと思うと、余計食べたい。でも仕方がないので画像だけ残しておこう、これが増税前350円で食べられた焼肉定食の遺影。
おいしそうでしょ?とってもおいしかったんですよ?もう食べられないけど。。
一番よく頼む、もつ煮はコレ。
味噌味で、にんにくが効いていて、とってもご飯に合うんですよ。大好き。
もつ煮は、単品250円でも頼めるので、先日はカツカレーと一緒にもつ単品という、ごはんが足りなくなるけど幸せな注文をした。合計650円。
カツカレーは、ドロッと系。カレーとご飯の位置関係は、左右でなく、上下。
だからスプーンを上から入れてすくうと、ルーとご飯の量がスプーン上でちょうどよい塩梅になる。
僕は外食でカレーをあまり注文しない方だけれど、350円のカツカレーはつい注文してしまっていた。400円になった今でも全然選択肢に入っている。カツカレー最高。
せっかくだから、豚唐揚定食も載せよう。
テーブル拭くのとか、お茶、水、食べ終わったお皿をカウンターに返すのとかは、とりあえずセルフ。セルフでお願いしますみたいな張り紙などは一切ないけど、セルフなんだから仕方がないし、400円足らずでこんなランチ、ディナーが食べられるなら喜んでセルフしたい。
あ、ディナーと言えば、どうやら夜の営業を辞めたようだった。でも直接聞くのが一番だろうと思って、おっちゃんに聞いたら「あぁ~、いま夜やってないんぅわぁごめんなぁ~」との事で、確信。
(そっかぁ残念。あの不思議な雰囲気の娘さんを最近見なくなったから、夜営業やめたのかなぁ)と思いつつ店を後にして、100円ショップのダイソーに寄ったら、なんと旦那さんらしき人とレジに並ぶ、よしの屋の娘さんの姿を発見してびっくり。しかもほぼ見たことない笑顔を見せていて、そっかー、きっと結婚して出て行ったんだなぁと。夜営業なくなったのは残念だけれど、それならば良かったなあって、勝手に、誠に勝手に、妙に納得。
今回もおつりが無いようにカウンターに「ごちそうさまでしたー」
と言って代金を置いて
背中におっちゃんの「んぁりがとなぁぁぁ」という脱力ボイスを浴びつつ、店を後にしました。
おっちゃんもおばちゃんも相変わらず、その金額を確認しようともしませんでした。
よしの屋、大好きです。そして多分、待ったなしの店です。閉店してからでは遅いので、早めに行く事をオススメします。大柄の皆様は千円握りしめていけば、3食分近く食べられます!
(例:カツカレーと、モツ煮単品、日替定食でちょうど千円)
よしの屋
平日の昼のみ営業 (2017年10月時点)
駐車場も10台くらいあるかな?店の前と、少し離れたところに有り
-------------------
さて締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測12回目。前回は41回
【結果】
前回の体重 65.0kg (10/21)
今回の体重 63.6kg (11/8) -1.4kg
〔目標体重まであと2.6kg〕
前回の腕立て伏せ 41回
今回の腕立て伏せ 43回 +2
〔100回まであと57回〕
次回、第十二の門へ…
【第十の門】かねき
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
オムライスのことを考えると、オムライスでしか満たされなくなってしまう。
子供が好きかとおもいきや、おじさんだって実は大好きオムライス。
そして、信州にてうっかりオムライスの口になってしまった時、まず頭に浮かぶのが、須坂市の駅前にある、『かねき』だ。
騙されたと思って入って欲しい名店だと、僕は思っている。
まずこの値段を見てください、オムライスが560円ですよ、消費税8%になって久しい2017年の今時に!
メニューに「ミニ」という言葉がわざわざあることにお気づきだろうか。
そう、普通に560円のオムライスを注文すると、こんな量が出てきてしまう。
写真では伝わりづらいけれど、560円の量じゃない。
そして、、、うまい。ぜんぜん奇をてらってもない、普通のオムライスだが、うまい。卵を3つくらいふんだんに使ってジューシーに仕上げたりなんかしてないのに、すごく食べやすいオムライスだ。
オムライスのご飯は、ドライ系とウエット系に大別できるが、ここのはウエット系。
そしてここは大柄の門なので、オムライス大盛りの画像もちゃんと貼っておきますが、
すごいよ?これ。
変わり種の、みそオムライスの大盛りも食べた。もちろん別の日に。
これがまた、不思議なおいしさ。かねきは何気に味噌メニューが豊富。甘めの味付けが好みならどれも美味しく食べられると思う味。
豆乳スープのトッピングなんてのも、ある。
アホかと思われそうな花柄のフィルターをうっかりかけてしまった写真しか残っていなくて軽く気絶したくなったが、実はここのオムライスで一番好きな味なので載せる。
そして、味の想像ができそうなカレーオムライスも大盛で食べた。
これが、予想を裏切るおいしさでびっくり。カレーライスはもういらない、ってなった。かねきのカレーオムライスが食べたくなったら他の店で満足できるんだろうか。。。
中のカレーピラフの時点でもうおいしいの。
で。
ここがいい店なのは、オムライスだけじゃない。
カフェ、ではなく、喫茶店、といった風情の品々が落ち着いていただける雰囲気が良いのだ。
今回も、満足しました。
帰りに改めてディスプレイを見たら、とても綺麗に保たれていた。好印象。
さて。
かねきは、素晴らしい店です。
信州に来たら、ぜひここの何の変哲もないけどうまいオムライスを食べて欲しい。
しかし実は、もう一つ楽しめる要素を秘めている。
それは、かねきは廃墟寸前の施設に咲く、一輪の花だということ。
意味は、かねきから一歩出て『ショッピングセンターパルム』という街を歩いた瞬間にお分かりいただけると思う。。。この気持ちイイほどのシャッター商店街を。
子連れの親子も、振り向いたらゾンビなんじゃないかとさえ思ってしまう程の雰囲気を醸し出している。夜はきっとまたレベルがぐっと上がるはずだ。
この日は、まだ営業している数少ない店舗の前に、段ボールが置いてあった。
猫でも入っているのかと思ったら、ハンガーだった。
とりあえず、木のハンガー2つ、持ち帰った。ハンガーヌンチャクができるタイプの、いいやつだった。よし。これで刑事物語よろしく、耳の不自由なソープ嬢を守ってあげられるだろう。最後は田中邦衛に託すとしても。ええかげんなやつじゃけん。
そんな吉田拓郎の歌よりも、遥かに、ええかげんなやつが書いたと思われるものが、ショッピングセンターパルムのトイレにはあるので、余裕のある方はどうぞ。
いかがでしたでしょうか、かねき。
そして、ショッピングセンターパルムは。
かねきとセットで、パルムを楽しんでいただけたらと思います。
余裕があれば、あの暗いシャッター街を奥に進むといいかもしれません。
だって、パルム内には実はもう一店舗、名店と呼ばれる店があるのですから、、、でもそれはまた別の機会に。。。
かねき
火休
1130-20
Pあり
須坂駅より徒歩2分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測11回目。前回は43回
【結果】
前回の体重 63.2kg (10/7)
今回の体重 65.0kg (10/21) +1.8kg
〔目標体重まであと4kg〕
前回の腕立て伏せ 43回
今回の腕立て伏せ 41回 -2
〔100回まであと59回〕
あっ、ダメだ。確実に大柄になってきてる・・・
次回、第十一の門へ…
【第九の門】信州ジンギスカン街道
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
ジンギスカン、と聞いて、信州をイメージする人が、この日本にどれだけいるだろうか。
たぶん、全然いない。
ジンギスカンは、ダントツで北海道と強く結びついているはずだ。
そんな羊肉大帝国に、猛然と立ち向かう、孤高の狼がいた。
それが、電車も通っていない信州の山間に位置する、信州新町という名の町である。
ここには通称、ジンギスカン街道という街道があり、街道沿いにはジンギスカンを提供する店がいっぱいあるのだ。
せっかくなので今回はその中から2軒紹介してみようと思う。
まず一軒目は、その名も『ジンギスカン荘』という、ネーミングに直球を求める一部のファンが大喜びしそうな、スカッと潔い名前である。
『喫茶ナポリタン』とか、『居酒屋のんべえ』みたいな方向だ。
その昔、『卓球の宿 ラリー』という宿があったらしいけれど、コンセプトがそのまま名前となっている。実に合理的。もし、ジンギスカン荘に来て、「うちはジンギスカン置いてないんですよね…」ってことは、まずありえないはずである。
ということで、暖簾をくぐる。
戦後間もなく始めたお店で、歴史を感じる反面、店内はキレイで、眺めもいいし、いつもあまり混んでいない。この日もだだっ広い座敷には、僕らの他にもう一人いるだけだった。
サフォークという名をご存知だろうか。品種改良された、顔の黒い羊で、臭みがないのが特徴。下手したら牛肉や豚肉よりクセがなかったりするので、羊っぽさが好きかどうかが好みの分かれ道になる。
ここのメニューは全てがサフォーク種だし、あまり悩む必要がない。ジンギスカン荘に牛肉を食べに行こうという人はまずいないだろうし、メニューもシンプルで、昼も夜も値段は変わらない。
いつもはジンギスカン定食1300円にするのだけれど、今日はせっかくなので、ラムロース800円+ご飯セット300円を注文してみた。
ジンギスカン街道の中でも、炭火焼きの店と、ガスの店とあるが、ここは炭火だ。
炭火なので、普通の穴の開いてないジンギスカン鍋だと意味がないから、穴があいているタイプ。他ではあまり見たことがないので、炭火でジンギスカンを食べられる店って意外と少ないのかなぁ…
はい!到着しました。この日同行した友人が注文した、ジンギスカン定食のジンギスカンが、これです。信州新町のジンギスカンは、このように林檎やら玉葱やらのつけだれで漬け込んだジンギスが一般的なんですよね。
北海道では違うらしいじゃないですか。このブログが参加してるもてらじ村民ブログの主催であるぶたおさんに聞いて、初めて知りましたよ!
こちらが僕の注文した、ラムロース。北海道はこっちなんでしょう?肉が切ってあるだけのやつ。僕にとって、いや、信州人にとってはこっちは珍しく思えるはずだ。
「ジンギスカンください」と注文してコレが出てきたら
「え?これジンギスカンですか?」と聞きたくなるはずである。
ごはんセットも届いて、こんな感じ。美味しくいただきました!
そして、ジンギスカン荘に来たら確認して欲しいのが、割り箸のウラだ。
なぜかかあさんの歌が3番までしっかり書かれている。理由は謎。
ランチで1300円はちょっと予算が…という方のために、2軒目の紹介に入ろう。
『むさしや』という、スーパーにジンギスカンのパック詰めをおろしている店の直営店だ。
こちらは、先ほどの落ち着いて食せるジンギスカン荘とは違い、土日は30分くらい待たないと入れないほど混んでいる。この日も僕は一人で30分待った。混んでる焼肉屋に昼間っから30分も一人で待つ心境は、なんだか切なくもあった。
まわりがほぼ家族連れの中、一人の僕がようやく通されたテーブルで、メニューをのぞき込む。
この店は、サフォークラムが780円という安さで食べられる。野菜付き、ごはんは別。
普通のマトンも選べるのがいいところ。こちらは630円と更に安い。
もし大人数で来たら、このページの満ぷくお得品を頼むといっぱい食べられて楽しい。
おととしの冬、中国人の家族を二組、総勢5人をこの店にお連れしたことがあったのだけれど、大変喜んでくれた。「中国は今、こんなに美味しいものを、今日みたいにたくさん食べたら、何倍もお金がかかります。すごく安くておいしい。いい店だよ、ありがとう」とおっしゃっておりました。日本はもはや、物価が安い国になったということでしょうかね。
あと、ここは実は牛肉もある。羊肉が食べられない人が団体の中に一人いても安心!?
お持ち帰りもできます。
僕はジンギスカンと別に、ライスも注文。
さあ来ましたよ!サフォークラムジンギスカン780円!
この日はお腹がそんなに空いてなかったので、ごはんは小で。
この店は、炭火ではなく、無煙ロースターで焼きます。
ジュ―!!うめー!
ということで、ランチの焼肉、このお値段で美味しくいただきました。お値打ちでしょ?
お会計のレジで、花のくちづけをもらえます。
せっかく信州新町に来たので、スーパーに寄りましたら、やはりあるんですね!
決して、安くはないよね!
でも種類あるなあ。さすがですね。
大柄が団体で訪れても、きっと胃袋を満足させてくれますよ!
〔ジンギスカン荘〕
第1.3月休
11-20LO
P15
最寄り駅なし!
〔むさしや〕
月休
1100-2030LO
P30
最寄り駅なし!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測10回目。前回は39回
【結果】
前回の体重 63.8kg (9/20)
今回の体重 63.2kg (10/7) -0.6kg
〔目標体重まであと2.2kg〕
前回の腕立て伏せ 39回
今回の腕立て伏せ 43回 +4
〔100回まであと57回〕
次回、第十の門へ…
【第八の門】草笛
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
秋。
いわゆる『新蕎麦』と言われる季節。
そばが盛んでない地域の方々には馴染みが薄いかもしれないが、
信州では蕎麦の収穫が終わった頃から、蕎麦屋ののぼりに「新蕎麦」
なんていう文字があちこちで見られるようになるので
(そうかあ、もうそんな時期なのかぁ)
と、季節を知らせてくれる新蕎麦。ということで今回の門はお蕎麦だ。
と言っても、訪問時は新蕎麦の直前の時期だったので、新蕎麦ではなかった。
でもここだけの話、僕には同じ店のいつもの蕎麦と新蕎麦とを食べ分ける舌がない。
同時に提供されて「さあどっちが新蕎麦でしょうか!」とクイズを出されたら
「わかんないけど、どっちもうまい!」ってなると思う。。
第二の門にて、信州の東側に位置する上田市の『刀屋』を紹介したが
今回も東側、東の信州と書いて東信(とうしん)エリアの門に行こうと思う。
『佐久の草笛』というお店だ。
このお店は、小諸市発祥?の「信州蕎麦の草笛」という店の一店舗で、
本店の小諸市の他、長野市や上田市あたりにも店舗を構える人気店だ。
その中でなぜ、佐久市の店舗を紹介するのかと言えば、理由が3つある。
1つ目は、佐久平駅から徒歩1~2分と近く、高速道路の佐久北ICからも車で5分程度と便が良いこと。
2つ目は、この店舗だけ夜の営業をしていること。
そして最後の一つは、後で写真付きで説明しますので、しばしお待ちを。
さて、草笛は人気店なので、休日はもちろん、平日も混んでいる。
ランチのど真ん中には行列を覚悟した方がいいけれど、店の提供が早いのと、席数が豊富なのと、フレンチとかではなくお蕎麦であるから、回転は遅くない。
どの店にもこの【吾唯足知】のロゴがある。
吾唯足知(われただたるをしる)は、実にいい言葉なので、僕は好きだ。
足ることを知れば、いつも穏やかでいられる気がする。
「貧しい人とは何も持ってない人ではなく、多くを持ちながら、まだまだ欲しい、と満足できない人のことです」と禅寺の和尚さんも言ってました。
しかしながら、店の前にデカデカとこのメッセージを掲げる草笛にて蕎麦を食った後に「まだまだ欲しいよぅ!」となる人は、ほぼ皆無であろう。
半端ではない。文字通り、半端、ではないのだ。
メニューの左側に「各種〇〇盛」と書かれており、小盛が-80円、中盛でなんと+400円、大盛は610円増しである。
せっかく大柄の門なので、大盛610円増しをいきたいところだけれど、僕は知っているから。。あの光景を知っているから・・
「すみません、もりそばを中盛でお願いします」
ということで、僕がひよった理由が分かるであろう、もりそば中盛の映像がこちら。
どうですか大柄の皆様。ワクワクしてきませんか?
自分よりも強い敵と戦うことになった少年誌の主人公たちのようにワクワクしてきませんか!え?味ですか?…ウマイんですよそれが!!キリッとした蕎麦、鰹出しの効いたつゆ!
蕎麦は好みの世界とはいえ、ここの蕎麦が「まずい」と感じる人はまずいないはず。それほどの味レベルで、この値段で、この盛りです。これでワクワクしない大柄は、蕎麦アレルギーか、幼い頃から毎晩、蕎麦の化け物が両親を八つ裂きにする夢ばかり見てきた大柄でしょう。
底上げ?ナイナイ。そんなの。
この中盛で蕎麦の重量はすでに700gあり、中盛から210円ばかり足して大盛なんぞ注文した日には、いきなり1.2kgに跳ね上がります。1200gの蕎麦を食い続けるマシンになれます。
ちなみにこちらが、一緒に行った後輩が頼んだ海老天ぷらそば。
いいですよね、あったかい蕎麦もまた。
さて、実はメニューがもう半ページありまして。
そのメニューが、草笛の店舗の中から【佐久の草笛】を選んだ理由の三つ目。
そう、佐久周辺は、鯉を食べる地域なので、鯉のうま煮があるんです!
鯉のからあげと、鯉のあらいもありますね。
と言っても、僕はこの店ではまだ食べてないです。でも鯉のうま煮はおいしいですからねえ…食べた事のない方は是非試してみてはいかがでしょうか。
基本のもりそばもいいですが、ここのくるみ蕎麦も美味しいですよ!
ごちそうさまでした。今回も足るを知りました。
無休
1100-1500 1700-2000
P40
佐久平駅より徒歩2分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測9回目。前回は42回
【結果】
前回の体重 63.6kg (9/7)
今回の体重 63.8kg (9/20) +0.2kg
〔目標体重まであと2.8kg〕
前回の腕立て伏せ 42回
今回の腕立て伏せ 39回 -3
〔100回まであと61回〕
うわああ!!太って、筋肉も落ちた!!うわー最悪!
次回、第九の門へ…
【第七の門】福源バイキング
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
年に一度くらい、焼肉を思いっきり食べたくなる時がある。
にんにくをがっちょり、コチュジャンもがっちょりと、タレに溶かして
サンチュにくるりと巻いてほおばるマシーンと化したい時が。
もちろん、白ごはんを焼肉と共にほおばり、口の中でワルツを踊らせるのもいいだろう。
でももし。もしも、焼肉屋にてお値段を気にせずに済むのなら、
サンチュや白飯で薄めずに、贅沢に肉の味だけをもぐもぐ・・・もぐもぐと、しみじみ堪能するのも悪くないのでは?
ということで、年に一度は必ず来ることにしている焼肉屋、
安曇野市にある『福源バイキング』にやってきた。
じじいみたいな事を言うようだけれど、20年前くらいの、いわゆる焼肉食べ放題における肉は、決して美味しくはなかった。でも若い男子は量より質みたいなところもあるので、バイキングにてモリモリと食していた。
しかしそうして酷使した消化機器から、次第に消化不良という反撃を浴びるようになり、泣く泣く量をセーブする。するとやはり、質が欲しくなった。
でも、高級な肉である必要はまったくなかったのだ。
だって、そうは言ってもお肉をたくさん口にほおばりたいじゃないですか。
筋張ってもおらず、そこそこに柔らかくて味も良く、かといって油が乗りすぎず、しかも安く、なんてお店があるわけないよねー!
なんて思っていたら、その全てが叶う店があった、というわけ。
そのお値段なんと、90分で一人1580円くらいだったと記憶している。(安っ!しかもカルビがなんていうか・・・ちょうどいい!うおお半端じゃない!)となり、通ったものだが、数年前に一気に1000円程度の値上げを敢行!
現在は税込み2570円に。そんなメニューはこれだ!
欲しくなったら注文するものと、バイキング形式で常に置いてある2タイプに分かれている。まずはバイキングの方から見ていこう。
はっきり言って、僕の目当てはここのカルビと、中落ちカルビの2つだけだ。
全てのメニューを食った結果、そう落ち着いた。。。。はずなのだが、
とにかく僕は目の前に料理があると我慢できない呪いがかかっているので、
今回もはやり少しづつお皿に持ってしまう。
キムチや、ザーサイ、サンチュあたりをせっせと更に盛りつけた後には、筋肉の煮込みと、煮卵と角煮の凶悪ゾーンが待ち受けている。ここでうっかり煮卵と角煮を取ってしまって、肝心のカルビがあまり食べられなかった過去がどれだけあっただろう・・・
そして、値上がりしてから、焼売と肉まん、さらに謎の綿あめゾーンも新登場した。
カルビスープと、チャーハンは、以前は注文制だったけれど、今は炊飯器に常備されていて、
その横には、焼きそばに白ご飯、エビチリに麻婆豆腐という、カルビなんぞを食わせずに腹いっぱいにして差し上げますよトラップが待ち構えている。
そして何気にたべたくなっちゃう、市販のアイスコーナー。
夏の暑い時なんかは、まずアイスで乾杯!なんてやっちゃいそうで怖い。90分の中でなら、いくら食べても良い。
そんなバイキングゾーンの誘惑に打ち勝った頃には、注文しておいたお肉が届く。
塩とタレが選べて、下の写真は中落ちカルビの塩だけれど、僕は全体的にタレの方が美味しいと思っている。
中落ちカルビのタレが、コレ。すでにちょっと食べちゃってあるけど。
で、カルビがこれ。今回はなんか、脂身の塊部分が多かった気がした。
骨付きカルビも、たまに頼んだりする。豪快に食らいつこう。
今回もうっかりと取ってしまった焼売と肉まんを前に、さあ焼いていくぞ。
ジュ―
ホイルの中身は、にんにく。もう明日臭くてもかまわない。年に一回だもの。
そして僕は阿呆なので、毎回途中で杏仁豆腐とか、甘いものをつい食ってしまう。
そんなこんなでお腹いっぱいになったが、この記事を読んだ方のために耳より情報がある。それは、福源のバイキングコーナーのパイナップルはうまい。ということだ。てっきり缶詰だと思って手をつけていなかったが、最近これが生パイナップルであり、しかも甘くて柔らかく、筋張ってもいない、『デキルやつ』だということが判明!
肉の途中に食べることで、口がサッパリとするだけでなく、パイナップルは消化を助けてくれる。パイナップル 消化 とかで検索してみれば、お分かりいただけることと思う。これを途中、食後とモリモリ食うことによって、腹いっぱいにカルビを食っても具合が悪くならないのである!すごい!
そんな風にして、90分間のラブゲームを終えて店を出ると、あたりはすっかり闇に包まれていた。
90分でも胃が満たされない大柄は、10分単位で延長もできるので、是非くぐりに来てはいかがだろうか。
火曜定休 (祝祭日は営業)
1700-2400 LO2230
柏矢町駅より徒歩9分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測8回目。前回は42回。
youtu.be
【結果】
前回の体重 62.4kg (8/26) 映像撮るの忘れた・・・
今回の体重 63.6kg (9/7) +1.2
〔目標体重まであと2.6kg〕
前回の腕立て伏せ 42回
今回の腕立て伏せ 42回 +0
〔100回まであと58回〕
次回、第八の門へ…
【第六の門】とりしん
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
肉。
肉はうまい。えらい。
大柄の門は、肉ばっかりと言われるかもしれない。
でも、美味しいから仕方ないじゃない。。。
だから今回もお肉、そしてジャンルは『焼き鳥』だ!
「焼き鳥って嫌いなのよね」
って言ってる人を僕はまだ見たことがない。
焼き鳥をお土産に持って行って、
「おばあちゃんがまたニシンのパイ持ってきたのぉー!…あたしこのパイ嫌いなのよね」
のように、不評を買ったという話も聞いたことがない。
みんな大好き焼き鳥。
だが、お酒とセットな感じがあるので、体質的にほぼ酒の飲めない俺は、いわゆる焼き鳥屋に行く機会がない。
そんな僕ですら行ってしまう魅惑の焼き鳥屋が今回の門『とりしん』だ。
僕はここのネギマの葱のとりこ。最高にうまい。
ここのネギマは胸、ネギ、モモ、モモ、ネギ、胸と、肉が混合になってる。
珍しくないですか?
しかも、写真で伝わらないけれど、その辺の店の二倍はあろうかというデカさなのである。
そして大将が、坊主頭にねじり鉢巻。
もう、焼き鳥屋さんにあるべき見本のようなお姿をしてらっしゃって。
坊主頭 鉢巻 炭 ときたら焼き鳥しかないですよね。うんうん。
そんな大将は、他人に焼かせない。
一人で焼ける量を、付きっきりで焼く。
はい、ここで問題です。一人しか焼かずに、鶏肉がでっかいとどうなるでしょうか?
答えは、出てくるのが遅い!そりゃそうなりますよね。
焼き鳥の一本目が出てくるまでに、生中二杯くらい軽く飲み干しちゃいます。
呑めない僕は、コーラとウーロン茶くらいは啜ることになる。
だから、お通しの豆腐とか、生キャベツなんかを注文しておくとベターだと思う。
奥にグレープフルーツが見えるだろうか。
とりしんはなぜか、グレープフルーツサワーだけ、生のグレープフルーツを使うのだ。
グレープフルーツサワーと焼き鳥がうまい。そんな不思議な一面もある。
ちなみに、コーラもすごい。微炭酸である。「あれ?これ気が抜けちゃってるや…すみませーん!」と店員さんを呼び、目の前で瓶コーラの栓を抜いてもらったことがある…微炭酸だった。おんなじだった。それ以来いつ行っても、コーラ特有の激しいシュワシュワ感のない瓶コーラが安定して味わえる。
あ、そうそう。ここの焼き鳥は、全部塩。
タレもあるらしいけれど、まず一通り食べてみてからでも遅くない。
ちょっと塩が強めの味付けだが、とにかくうまい!でかい!
伝わらないけど、 手羽先はこんな感じ。実物おっきいよ。
まだまだ快進撃は続く。
遅い!うまい!でかい!に加え、更にコンボが乗るのだ。
それは、安い!
「おまかせ」ってメニューを頼みますと、
6本で630円っていう、破格のお値段。なんと、消費税8%の時に値上げをしなかったのだ!大丈夫なのか?
この美味しさでこのでかさで、一本105円っていうのはすごい。
食えば分かります。すごさが。大将は商売で儲ける気がないのかもしれない。
おまかせ630円は、日によって違うけれど、さっきのネギマ、手羽先はたいてい入っている。
あとは
軟骨↓とか
ハツ↓
このハツがまたすげーうめーの。食べてほしい。このハツを!
あと写真撮ってないけど砂肝あたりが出て、最後に野菜串が出て、計6本。
昔、焼き鳥の盛んな福岡県に住んでましたけど、
こんなにうまくてお得感のある焼き鳥屋はなかった!
断言できます。うんうん。
福岡はそもそもこの店のように、メニューに米など一切ないような、焼き鳥だけを出す店がなかった。
「東京の焼き鳥屋って、焼き鳥だけらしいっちゃん…」
「ええっ!?一緒にお刺身とか食べれんと?他の食べたい時はどうすっとよ?」
「我慢?」
「イヤやー!!」
みたいな福岡県民の会話を、実際に何度も聞いたものである。
関西や、四国、中国とかはどうなんだろうか。焼き鳥屋と言えばほぼ焼き鳥メニューだけの文化なのか、それともいわゆる『炭火焼肉がウリの居酒屋』的なものが主流なのか、気になるところだ。
あと、おまかせにはあまりラインナップされてないので
必ず単品で頼むメニューがこの「ささみ」
これはファンが多い。
中が半生になっていて、とっても柔らかく仕上げてあり、上にはわさびが乗っている。
僕はわさびが効きすぎるので半分取って食べるとちょうどいい。こんなウマイささみの焼き鳥はここ以外で食べたことがない。信州はわさびの産地でもあるが、ささみに乗っているのは生わさびではない。そりゃそうだ。一本105円で生わさびなんて高級品使えるわけないものね…。でも一度生わさびで食べてみたいものだ。
ちなみに単品での注文は、130円くらいになる。
そう考えると、一本あたり105円の『おまかせ』のお得感たるや。
飲み物を2~3杯飲んで、おまかせを一通り食べ終えた頃には時間もかなーり経っているので、「じゃあそろそろお会計お願いしまーす」なんて言うと、「えっと、2000円です」なんて言われる。酒の値段は安いってことはないけれど、とにかく焼き鳥の満足感がかなりあるので(え?安くないか?)という印象をきっと持ってもらえることと思う。
そして最後にひとつ。忘れてならないメニューがある。
レバーだ!
はー。まいったね。これがね、もうね、うまい!最高。
火加減がすごい。ボソボソ感がなく、しっとりとレバーのうまみを感じられる一品だ。レバー苦手じゃなければ是非食べて欲しい。
帰る時には、大将が「ぁしたっっ!!!」とかしわ手を打ってくれる。
「パンッッ!!!」と響く、その音色を聴いて、帰路に就くのだ。
ちなみに、このとりしんは駅前にあり、その駅前商店街付近にて9月に、年に一回、4時間だけ開催されるイベントがある。
昨年のこのブログでも紹介した『三蔵呑み歩き』だ。
このブログも参加しているもてらじ村を主催?しているBS@もてもてラジ袋のぶたおさん、てっちゃんさんがもし信州に来られるようならお連れしようと思っていたのが、『三蔵呑み歩きからとりしん』というスーパーコンボだ。
その日の特別列車も出るし、お酒好きな大柄のみんなは、是非ともコンボをキメに信州に遊びに来て欲しい。とってもおすすめだ。その日はすごく混んでいるとは思うけれども・・・
火曜定休
1800-2300
信濃大町駅より徒歩2分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測7回目。前回は35回。
【結果】
前回の体重 63.4kg (8/12)
今回の体重 62.4kg (8/26)
〔目標体重まであと1.4kg〕
前回の腕立て伏せ 35回
今回の腕立て伏せ 42回 +7
〔100回まであと58回〕
よっし!伸びた!12月24日の期限までがんばる!!!
次回、第七の門へ…
【第五の門】夜来香
信濃の国のどこか。
その門をくぐって、帰ってきた大柄は、いない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第五の門をくぐりに、長野県は長野市にやってきた。
お目当ては、第三の門に続き、またもや唐揚げだ。
長野県は、別に鶏の産地ではない。
だが、やきとりの消費量日本一もまた、鶏の産地ではない青森県なわけだし、信州に唐揚げの名店が多くたっていいのである。
僕は勝手に(唐揚げを食べずして長野県を語って欲しくない!)とさえ思っている。
その大きな理由の一つが、信州唐揚げ界のレジェンド『みや川』の存在だ。
惜しまれつつも閉店してしまった無念は、昨年のこのブログでも書いたので、是非読んで欲しいのだけれど、
レジェンドの唐揚げは、とにかくデカかったの一言に尽きる。
ドラッグの快感は一度体験してしまえば最後、と言われるのと多分同じだと思う。あのデカさを体験してしまえば、普通の唐揚げにはもう・・・
それからというもの、僕はデカい唐揚げを探して、信濃の国を彷徨った。
そうして見つけたのが今回の、第五の門『夜来香』だ。いえらいしゃん、と読む。各地のスナックにありそうな名前だが、中華屋である。
…中華屋なはずである。赤いのれんにだって、ちゃんと書いてある。
が、看板をよく見て欲しい。
(え?とんかつ?)
そしてふと見上げるとそこには!
とんかつの店!?そうなの?どっちなの?
と、首を捻りながら店内に入り、メニューをパラパラとめくる。
(おい…なにかが起きているぞ…)
消されたとんかつメニューの数がハンパじゃない!
ジェイソン・ボーンに裏をかかれたCIA本部みたいな気持ちだ。
「おい!一体どうなってる!誰か説明できるやつはおらんのか!!!」
と。
仮にこの時の僕が、CIA諜報員だとするならば、ジェイソンボーンは、この店のオヤジだ。ボーンが、ありきたりな唐揚げなど出すはずもなかったのだが、
「はい、唐揚げ定食ですー」
と出された、ランチ唐揚げ定食800円を見た瞬間、またもやCIAの僕は耳に仕込んだマイクに(Shit!やられた!大至急応援要員を現場へ急行させてくれ!大至急だ!!)と伝えずにはいられないほどのシロモノが、これだ。
レジェンド「みや川」ほどはデカくないが、、、成人男性である僕のこぶしとの比較でも引けを取らない。
みや川が、ソフトボールの3号球とすると、この夜来香はソフトボールの1号球だ。
箸で持つ手への重みに、思わず胸がトキめく。
ちなみにこの日は、還暦を過ぎてはいる父親に唐揚げ定食を注文させた。
年齢はいっているが彼は大柄の大工であり、食は決して細くない。
しかし・・・彼はなんと唐揚げ8つのうち2つしか食えない有様であった!
女子なら5人くらいで分けて食っても空腹が満たせそうな破壊力はありそうだし、無理もないのかもしれない。
ちなみに僕も、まだ完食はしたことがない。
なぜかというと、残った唐揚げを持ち帰る用のパックを、ちゃんと用意してくれてあるからだ。これは何気に嬉しい。(このくらいの鶏肉がなんだ!無理すればいけないこともない!フンガー!)と、胃を凌辱するかの如く修羅に走らなくとも、腹八分目でやめて、お土産にすれば良い。実に大人になったと実感する瞬間だ。
ちなみに、ここまで黙っていたが、唐揚げは味付けが選べる。にんにく味と、しょうが味。
これは、すごく珍しいと思う。そして素晴らしい。
他の800円ランチにも唐揚げ級のモノがあるかもしれないのだが、いつもつい、唐揚げばかり注文してしまう。
基本的にメニューの感じは、中華屋なんだよなぁ…
夜になると、唐揚げ定食の値段が800円から1030円に値上がりするので、ランチがオススメです。
僕より早く、この店の隠れてる大柄メシを発掘した方は、是非教えてくださいね。
(2017年現在)
水曜定休
1130-1400
1700-2100
川中島駅より徒歩20分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから
計測6回目。前回は32回。いくぞー
【結果】
前回の体重 63.1kg(7/21)
今回の体重 63.4kg(8/12) +0.3
〔目標体重まであと2.4kg〕
前回の腕立て伏せ 32回
今回の腕立て伏せ 35回 +3
〔100回まであと65回〕
回数は3回だけ増えた…
ついでに体重もどんどん増えてきている!ごはんが美味しい!どうしよう!大柄になる!医者から大柄禁止令が出てるのに!!(本当)
体重が増えると腕立て伏せは不利になっていく…
次回、第六の門へ…
【第四の門】うしお
信濃の国のどこか。
その門をくぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第四の門をくぐりに、長野県は伊那市にやってきた。
お目当ては、ローメン。皆さんご存知だろうか。
ここ、長野県において、伊那市という場所でのみ盛んな食べ物である。
生まれも育ちも長野県の僕でも、大人になるまでぜんぜん知らなかったくらいの、
超絶ご当地モノだ。
この、ローメンという食べ物は、一応B級グルメとして世に出そうとしているが、
広まらない。全然広まらない。
なぜかというと、理由はその独特な味わい。
まず、マトン肉を使っている。その時点で、北海道出身者でもない限り、
全員が喜んで食べられるものからは除外されてしまう。
ただ、「ローメンって、何?ジャンルは?」と聞かれれば、
「んー。焼きそば?」と答えるほかない。
そう、日本人で嫌いな食べ物に挙げる人の方が珍しい、子供から大人まで愛されるでおなじみの『焼きそば』なのだ!
焼きそばなんて、ある程度いじったってウマい。塩焼きそばだろうが、海鮮を入れようが、辛くしようが、焼きそばはウマイものなはずである。
そんな万人LOVEフードである『焼きそば』という保守的なジャンルなのに、マトンという過激的な肉のチョイスをした事を、僕はあえて褒め称えたい。なんともいえない先駆者のスピリッツを感じる。山ほど敬遠する人は出るが、マニアは大喜びなはずだ。
伊那市でローメンを出す店の中には、マトンではなく豚肉を使う店もあるのだが、別にマトンマニアでない僕から見ても、(それはもはやローメンなのか?)と思ってしまうこともある。
しかし、ローメンの特徴は、マトンだけではないのだ。
これもかなり独特なのだけれど、麺がかなり太く、なおかつ蒸してから炒めているので歯ごたえがなんとも不思議な感じの焼きそばに仕上がっているのだ。
説明ばかりしていても仕方ないので、とりあえずご覧ください。
今回のお目当てのお店。『うしお』の、ローメン。
並盛?まさか。大盛?まだまだ。その上の、超?もう一声!
ということで、超々(ちょうちょう、と読む)が、これだ。
上に乗っているのが、マトン肉。
まわりのキャベツは、かなり柔らかく仕上がっていて、麺と一体化してウマイ!
グワシと箸で持ち上げる。
たっぷりのボリュームではある。
だが、大柄の皆様ならあっという間に底が見える量だ。
ランクが、「超々」なんていう大げさな感じだからビクビクしながら注文すると、
なんていうことはない。うしおのローメンは一体感があってウマイので、食べ切れてしまうはずだ。
だからといって(もの足りないな・・・)と感じる大柄の皆様は、落胆しないで欲しい。
2013年に来た時は無かったメニューだが、その後、超々を超える『無茶盛』というハイクラスが登場したのだ。
メニューからすると、数人で分けるような量らしいのだが…
無茶盛 は、まだ未見。
誰かに一緒についてきてもらわないと、不安で注文できない…
値段も2050円という、ランチの麺類としては、かなり高めなのもあるけれど。
そんな弱い自分に、毎度奥歯を噛みしめている。
ちなみに、消費税の影響などで、
うしおのメニューは2年おきに来るたびに高くなっている。
2013年に来た時の『超々』は、850円だった。並盛は530円。無茶盛はまだなかった。
2015年時の『超々』は、880円に。並盛は510円となぜか安くなり、無茶盛が1667円で登場。
そして今回、
2017年には『超々』が一気に1050円に!並盛620円、無茶盛は2050円となった。
2013年からの4年間で、200円の値上げだ。
世の皆さんの時給も比例して上がっていることを願うばかりである。。。
(2013年のメニュー)
(2015年のメニュー)
(2017年現在のメニュー)
(ローメンの説明)
値上げはしたものの、うしおは人気店だ。
今回も平日のお昼なのに、開店前に行列ができていて、開店同時にゾロゾロ店内に人がなだれ込み、あっという間に満席になりそうなほどに。
ごちそうさまでした。
ちなみに、いままで黙っていたけれど、ローメンの食べ方は、自分でにんにくすりおろしを投入したり、ソースを足したり酢を足したり、七味をかけたりと、自分で好みのカスタマイズをするスタイルだ。
更に、実はローメンには『スープタイプ』というものも存在する。
「うしお」は焼きそばタイプだが、例えば「萬里」といううしおの近所にあるローメンの有名店は、スープタイプで、こんな感じだ。
このタイプのローメンも、うまい。
「うしお」も「萬里」も、伊那市駅から歩いていけるので、電車の方は両方食べてみることが可能だ。
車で来る人も、「いなっせ」というビルの駐車場が1時間無料な上に、「うしお」のすぐ前にあるから、これまた安心して両方食べ比べに行ってみて欲しい。
あともし、スープタイプのを、がっっつり食べたい!という大柄は、
車でしか行けないけど、「華蔵」というお店が超々のサイズを出している。
はしごして食ってきたのが、これだ。すり鉢!
上から撮ると、全然伝わらないが、うしおの超々より確実に多い。
持ち上げる箸の重みが…
華蔵のローメンは
1人前 700円
2人前 900円 (超大盛)
3人前 1000円 (超々)
7人前 4200円
という、7人前で「え?急に?」とツッコミを入れずにはいられないような、なんだかよく分からない値段設定になっていておもしろい。
ちなみに、7人前は、チャレンジ型なので、自信のある大柄は挑んでみてはいかがだろうか。(チャレンジ賞金5000円30分以内)
胃薬は持参すべしだそうだ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、締めは並行企画の
半年で腕立て伏せ100回への道
企画説明はこちらから↓
計測5回目。前回は32回。いくぞー!
【結果】
前回の体重 61.9kg(7/9)
今回の体重 63.1kg(7/21) +1.2kg 〔目標体重まであと2.2kg〕
前回の腕立て伏せ 32回
今回の腕立て伏せ 32回 ±0 〔目標回数まであと68回〕
ふ、太った!!!さすがにローメン食いすぎたか!?
そして回数もまったく増えてない!
うう…これはちょっと、日々のトレーニングを見直さないといけない。
次回は必ず増やすぞ!体重じゃなくて回数を!!
次回、第五の門へ…
【第三の門】壱番
信濃の国のどこか。
その門をくぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第三の門をくぐりに、長野県は小諸市にやってきた。
店の名前は、『壱番』
せっかく壱番という名前なのに、なぜ紹介するのを三番目にしてしまったのかだけが悔やまれるが、
そんな小ネタなど全力で吹き飛ばすほどの大柄パワーを、この店は秘めている。
外観はいたって地味だ。
パチンコ店の横に、ちんまりと。縁側でおちゃを飲むおばあちゃんの如く、あくまでちんまりと鎮座しているのが、お分かりいただけるかと思う。
しかし、この血に染まった紅の暖簾をくぐると、修羅が待っている。
営業時間は写真の通り。
---------------------------
AM11:30➡PM2:00
ーー休 憩ーー
PM5:30➡PM9:00
毎水曜定休
By 壱番
---------------------------
By 壱番
英語である。
唐突であり、実にさりげなく英語を使用する中華屋なのだ。ということが、店に入る前からの情報でうかがい知れる。
カウンターと、小上がり3つ、テーブル1つほどの狭い店内は、今日もお客さんでパンパンだ。早速メニューを。
一応メニューは見るのだけれど、注文するメニューは、既に決まっている。
むしろ前世から決まっている。
これだけが目的で、毎回食べに来るのだ。
唐揚げ定食 950円 である。
(素朴な街の中華屋の唐揚げ定食にしては、ちょっと高めなのね?)
と感じる大柄もいらっしゃることでしょう。
ご安心ください大柄の皆様。現物を実際に目で確認さえすれば、ブッダの如く心が満たされ、平和な心持ちとなり「ひと口ちょうだい?」勢に対しても穏やかな気持ちで慈悲(唐揚げひと口)を与えられることでしょう。
「すみません、唐揚げ定食ください」
『はい、唐揚げ定食ね、唐揚げひとつー!』
と注文を終えてから、唐揚げ界のメテオが目の前に登場するまでにも、楽しむことがある。それは、店のおっちゃんおばちゃんの、口喧嘩である。夫婦なのかは聞いてないから分からないが、ぶちぶちと文句を言い合うのが二人のコミュニケーションなのだと、勝手に理解している。
ある時、カウンター越しによく見える狭い厨房内で激しくぶつかって、おっちゃんが盛り付けようとした唐揚げをひとつ床に落としてしまった。その時のおっちゃんの、あの睨み付け方はハンパじゃなかった。高校生になって初めてのアルバイトであの睨まれ方をしたら、一瞬で世間の厳しさを知れるくらいには恐ろしかった。
しかし、睨まれる側のおばちゃんも、遠くから先輩を見つめてハンカチーフをもじもじさせていた、ウブな女学生だった頃とは年季がぜんぜん違うので、睨みなどまったく意に介さず。
そんな風に、一旦のんびりとした気持ちになるが、唐揚げの登場で夢から醒める。
「はい、唐揚げね」
ドン
多分、なにも伝わってはいない。
黒澤明でも、この迫力は映像では再現できまい。
唐揚げのうしろにはてんこ盛りのキャベツがあることも。
手前のこのご飯の盛りようも。
斜め上から、アップ気味に見てみよう。
この高さ。
真横からの撮影じゃなく、斜め上からで、この高さが出てることに関して、よく考えてみてほしい。ここのおばちゃんはバランス感覚が優れているようで、こんな隙間だらけの唐揚げテトリスタワーを一度も崩すことなく、テーブルに運び続けるのだ。
では、タワーをくずして、広げてみよう。
パーティ?
今日は唐揚げパーティの日なの?いいえ違います。
あなた一人で食べるんです。
逆に言えば、あなたが一人で食べていいんです。
数にして毎回17~18個ほどの、この唐揚げを。
「ガブリ、ガブリ」と食べ進める。うまい。
途中、たっぷりつけてくれてある、和からしなんかを塗りたくりながら、またひとつ、ガブリ、ガブリと。
肉はもも肉だ。僕は胸肉の唐揚げが好みだけど、ここに来ると好みとか関係なくなってしまう。全然気にしない。気にするのは、(今日も完食できるのかどうか)だけだ。
壱番の唐揚げ定食は、大柄の登竜門だと勝手に思っている。
大柄には二種類いると思う。食べる大柄と、食べられない大柄。
運動しない勢に、食べられない大柄が多いような気がするし、実際に以前、壱番に一緒に来た『運動しない大柄』は、ここの唐揚げを残しまくった。
その残した唐揚げを、自分の唐揚げ定食を完食した後の、小柄な僕が食べた。
その大柄と僕の体重差は、50kg以上あった。
世の中には、食べられない大柄もいれば、食べる小柄もいるんだと、勉強になった。
僕は、ここの唐揚げ定食を完食できなくなったら、引退しようと思う。
何から引退なのかはサッパリ分からないけれど、とにかく二度と、「けっこう食べる方です」とは口にしない。決して。ネバーだ。
だが、引退は、まだ先になりそうだ。
ということで、これをご覧の大柄の皆様も、引退をかけて、是非信州にお出かけくださいましね。
最後に。
・ここの冷やし中華大盛りも半端じゃない
・「味噌ラーメン。大盛で」と注文した青年が、おばちゃんに「あっ?大盛?入らない!入らない!」(たぶん器にという意味)と言われているのを見たことがある
・ここの最も高いメニューである、かつカレーライス1150円を注文してる人をまだ見た事がない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて締めは並行企画
腕立て100回への道
企画説明はこちらから↓
計測4回目!前回は30回。いくぞっ
【結果】
前回の体重 61.4kg(6/24)
今回の体重 61.9kg(7/8) +0.5
前回の腕立て 30回
今回の腕立て 32回 +2
良かった。少しだけ増えた。
ただ、12月までに100回は、ぜんっぜん間に合わないペース!!まずいぞ!
次回、第四の門へ・・・
【第二の門】刀屋
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
---------------------------------------------------------------
第二の門をくぐるべく、長野県は上田市にやってきた。
せっかく信州の企画なので、今回はお蕎麦だ。
県外客はもちろん、上田の人たちも愛してやまない老舗、刀屋さんへ。
愛されているということは、やはりいつも混んでる。
JR上田駅からも歩いて10分足らずと近いので、電車で来る方は問題ないけれど、車だと駐車場に入れるかどうかは、運だ。
休日だと運が良くないと入れない上に、店の前の行列を見て戦意喪失するパターンも多い。時間帯を工夫して、なるべく平日に行くのがオススメだ。
香川県のうどん文化は、朝から昼にかけてがメインだ。
夜にやっている店はかなり少なくて、高松市の繁華街がそのほとんど。
長野県の蕎麦文化も少し似ていて、昼がメイン。朝はやってないし、夕方までしか営業していない店がかなり多い。しかも、夜やっている蕎麦屋が、県庁所在地である長野市の繁華街に多いかといえばそうでもないので、快適に美味しい蕎麦にありつくことには、意外に難易度があると思う。
蕎麦をあちこち食べ歩いた方はご存知だろうけれど、地域や店によって全然違うっていうのが、蕎麦の面白さのひとつだと思う。
長野県の中でも、全然違う。
あくまで個人的な印象だと、上田あたりの東信(信州の東側)地域は、太めのごわごわ系で、ワシワシと食べるような店が多い気がする。それはきっと、この刀屋さんの印象があまりに強いせいだ。
しかもここは、蕎麦の盛りがすごい。
メニューから見ていこう。
もりそば(小)→(中)→(普)→(大)の順に並んでいる。
つまり中と大、その間が、この店の普通なのだ。
そして、肝心の盛りの良さについては、この訪問日に僕の周りで実際に交わされた、店員さんとお客さんのやりとりを聞いてもらえれば、なんとなく伝わるかもしれない。
【ケース1】
女性客「えっと…もりそばの普通ください」
店員「普通はすごく多いんです。東京の感覚で言えばうちの(小)が普通、中だとその2倍くらいで。普通だと多すぎて女性の方は食べられないことが多いです」
女性客「あっ…じゃあ、小にします」
はい、出ました。『普通はすごく多いんです』
日本語の意味がよく分からなくなる、この感じにゾクゾクしてきませんか!?
【ケース2】
男性客「もりそば大盛りで」
店員「うちの大盛りを召し上がったことはありますか?」
男性客「いえ、ないですけど、アレですよね?」(別テーブルのもりそばを指さす)
店員「あれは普通です」
男性客「えっ!?」
『あれは普通です』「えっ!?」
このやりとりで分かることは、この店は『普通』という概念を、完全にブッ壊しにかかっているということ。
そんな、もりそばの持つ普通に対するアンチテーゼな普通盛りが、これだ。
高い!実に高いぞ!ここの普通は、650gほどあるそうだ。この量でもり蕎麦700円はかなり安い!
小食の女子なら3人くらいで食えそうである。
グワシと持ち上げてみると、
(光を強くしすぎてあまり旨そうに撮影できなかったけど実物は旨そうなのでご安心を)
重い!指への重量のかかり方が全然普通じゃない。
さっそく、いただきます。
いつも盛りそばなので、今回は味噌と出汁につけて食べる「真田そば」を注文してみた。
ふんふん。美味しい。でもいつものそばつゆの方がやっぱり好みかな?
麺は相変わらずワシワシと豪快だ。
ちなみに、大盛りも、もちろん食べたことはあるが、断言しよう。
大柄の期待、裏切りません。
この普通盛りの倍くらいの高さがあり、重量は1kgほど!
信州の美味しい水で作る、打ち立て手打ちそばをキロで食って、900円ポッキリ内税。そりゃ混むわけだよなぁ。
蕎麦って、ある程度のレベルから上になれば、優劣というよりは、完全に「好み」の世界になってくると思う。だから東京あたりで食う、『確かにすごくウマイんだけど、隙間からせいろが見える程しか蕎麦が乗っていない1000円越えの蕎麦』と比較してみたならば、大柄ならば刀屋のもり蕎麦の方にに心躍ってくれるはずだ、と信じたい。
これをご覧の大柄の皆様。信州に遊びに来て(せっかくだから信州っぽいものが食いたいなぁ)という気持ちになったら、この大柄の門を是非くぐってから、お帰りくださいましね。
2017年5月訪問時のデータ
刀屋
11~17
日休
P有
JR上田駅から徒歩9分
------------------------------------------------------------------------
さて、締めは並行企画
『腕立て100回への道』
計測3回目!前回は30回!いくぞ!
【結果】
前回の体重 62.6kg (6/9)
今回の体重 61.4kg (6/24) -1.2kg
前回の腕立て 30回
今回の腕立て 30回 ±0回
ぐっ!3回目にして早くも足踏みか!!
えらいことだぞこれは…
次回、第三の門へ・・・
【第一の門】食事処 和
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
-------------------
第一の門をくぐりに松本市にやってきた。
松本市といえば…
松本サリン事件である。なにしろ平成6年のことだから平成生まれにピンと来るはずはない。だが、僕が未だに河野さんの顔を思い出せるほどに、被害者の顔がテレビに出まくっていたあの冤罪っぷり。小学生だった当時の僕でさえ、サリンという劇物と同等、もしくはそれ以上に冤罪というものが、うすら恐ろしかった印象がある。
…はっ!これからウマイ食いものの話をするのに、サリンの話をしてしまった!これでもし今回の食事がカレーだったら、サリンという劇物から同じ劇物であるヒ素を連想して、うっかりあの事件が脳裏をよぎる最悪の展開になってしまうではないか。
ご安心あれ。今回は、カレーではない。
そもそも信州には、うまいものがたくさんあるのだ。まずはイナゴの佃煮、蜂の子、蚕、そしてザザ虫…はっ!今このブログを閲覧している9割以上の人の食欲が減退しているのが、オレのまぶたの裏内蔵の食欲スカウターに数値化されて見えたっ!!
…ということで。
よくぞここまで残った、勇者たちよ。
私と共にゆこう。
行先は、食事処 和 だ。
この店の名を一発で読める人間はいない。
かず?
なごみ?
まさか、わ?
フッフッ…ノンノン…まだまだ太刀筋が甘いぞ勇者たちよ。
か・の・う、と読むのだ。
すごいだろう。おそらく「日暮里」なんかよりも遥かに正解率低いぞこれは。
どういうお店か簡潔に説明するならば、全国の地方大学のそばにありがちな、学生の味方系だ。ちなみにこの近くには信州大学の松本キャンパスがある。
もちろん学生だけじゃなく、サラリーマンや、肉体労働系、そして僕みたいな食べるの大好きっ子も当然行くので、駐車場が欲しいところである。
和には駐車場、あります。
ただ…デカい、または車体の長い車はヤメた方がいいかもしれない。中に入ったあとの取り回しもさることながら、入り口を見て欲しい。
狭さが伝わらない…
が、この右側のレンガの壁が、妙に新しい理由はなんだろう…ネクストコナンズヒントである。
紹介した身としてはやはり、是非とも美味しく食べて欲しいのだ。ローンの残る愛車の、サイドミラーが粉砕した後に食べるご飯は、おそらく味がしないから気を付けて欲しい。
ガラガラ…引き戸を開け中に入る。
この店のシステムは、ほぼセルフサービスと思っておけば大丈夫だ。
なにしろここは、決して元気ハツラツじゃないタイプの、大人しそうなおばあちゃんと、耳の遠いおじいちゃんの店だからだ。
さあ、入って正面にある水をセルフで湯のみに注ぎつつ、
壁のメニューを物色していこう!
どうです、なんだか嬉しくなりませんか?
ワクワクしてきませんか?
ほとんどのメニューが、500〜600円台。
もちろん税込みだ。
最安の500円だけでも
・チキンカツ定食
・メンチカツ定食
・コロッケ定食
・玉子丼
・チャーハン
・カレーライス
を食べることができ、50円追加するだけで
・A定食(若鳥とコーンコロッケ)
・魚のからあげ定食
さらに50円追加、600円出すと
・B定食(若鳥味噌焼とメンチカツ)
・野菜炒め定食
・親子丼
・メンチカレー
と、ワクワクが加速し、650円も出そうものなら
・若鳥からあげ定食
・ミックス定食
・焼肉定食
・ハンバーグ定食
と、50円ごとに、選択肢がガンガン増えていく。
それに比例して、幸せな気持ちもグングン上がっていくシステムだ。
一番高いメニューでも、とんかつ定食・カツカレー・カツ丼の800円。
なぜか700円代のメニューはひとつもないから、650円を握り締めてお店に入れば、ほとんどのメニューから選べると思って間違いない。
うう…メニュー多くて迷う…
水を入れる間に決まらない場合は、こんな風に一旦席に座り、落ち着いて悩んでから、再び厨房まで行って声をかけるのもいいかもしれない。
おばあちゃんが待ってる…
過去に二度来た時は
A定食(若鳥とコーンコロッケ)
B定食(若鳥味噌焼とメンチカツ)
を、それぞれ食べて大満足した。
外食の楽しみ方というのは、人それぞれあるが、僕は全メニューを食べて、その中からお気に入りを探していくのが好きだ。なので
(今回はA.B以外だな…)
と懊悩していたその時、脳裏にポンッと浮かんできたのは、前回来た時に、学生達が口々に注文していたメニュー。。
「すみません、チキンカツください」
「チキンカツお願い致します」
「じゃあ、うーん。チキンカツで」
(なるほど、チキンカツか…)
もう一度メニューを見る。チキンカツは最安の500円!
よし、今回はこれでいくぞ!
チラチラ様子を伺ってくれてるおばあちゃんのところまでテクテク歩いていき
「すみません、チキンカツ定食ください!」
はぁい
注文を無事に終えたので、再び席に戻り、落ち着いて周りを見渡していく。
なるほど、漫画の品揃えはいかにも年季の入った食堂らしい統一感の無さで味が出てるな…
小上がりもあるから、前回は小さなお子様連れの家族連れもいたな…
ほう、二階もあるのか。
などと見ているうちに、それはやってきた。
「はい、チキンカツね」
第一の門、開門!
なっ…!まさかのカツ2段!!
え?500円…だよね?コレ。
ちょっと角度を変えてみよう…
うん。間違いなく2段である。
もし自分が、500円玉を渡されて「これで和食堂みたいなチキンカツ定食作って」
と依頼されたとしたら、ぜったい無理・・・作れる人いるのか?
こういう食堂にありがちな、付け合わせスパゲティも、このボリューム感。
伝わるだろうか・・・
もちろんご飯は、大盛りではく普通でこれなので、大盛にしたらどこまでドラゴンボール盛りに近づくのか、いつか見てみたい。
たっぷり大容量のソースが各テーブルにドン!と鎮座しているので、こいつをカツにもキャベツにもタラーリとかけたら、ワッシワッシと食い進めてゆく!ちなみにウスターではない。とんかつでもない。たぶん中濃だ。
ハイ、揚げたてのチキンカツをカリリと噛んだら
すぐさま飯をかきこんで、塩分を中和!
豆腐の味噌汁で口の中を潤したら、
キャベツで一旦リセット!
そんな定食コンボ食いが、旨くないわけがないのである。
サイコーだ。
福永法源の元信者たちなんかよりずっと、サイコーに違いない。
チキンカツを一枚食っても、まだあと一枚ある。
後半の一枚はこんな風にご飯にのっけて、チキンソースカツ丼にして食うのもアリだ。
多幸感が全身を包む。
あぁ、500円の定食でこの満足感はなんだ。
1000円ポッキリで、これを丸ごとおかわりさえできてしまうのか…大柄の味方だぜ……
ごちそうさまでした。お腹もいっぱいになったし、なんだか気持ちが満たされました。
そんな和食堂に対して、一つだけ不安要素がある。
それは、おじいちゃんおばあちゃんの年齢。誰か後継者がいればいいのだが、今のところその影はない。
昨年の記事でも書いた、惜しまれつつ閉店した巨大モンスターから揚げの名店「みや川」さんもそうだったが、こういう店はある日突然、まったなしで永遠に遠くに行ってしまうから、とっても寂しい思いをするのだ。
だから、もしこれを見て訪れる気になった皆さんは、なるべく早いうちに食べに行くことをオススメします。食事処 和でした。
2017年5月訪問時のデータ
食事処 和(かのう)
1100~1400
1700~2030
火休
P5程度
-------------------
さて、最後は並行企画、肉体のコーナー。
前回(5月27日)の体重は63.8kg
今回(6月9日)の体重は…
62.6kg
ちょっと減った!1.2kg減!
この調子なら12月までに61kg切れそうだがさて…
そして、腕立て100回への道!
計測2回目!うおおお!
え?プラス2回?たった?
遠っ…
100回、遠っ…
このペースだと半年で100回には到底届かないよ・・・?
プロテイン買うお金ないしなぁ…
次回、第二の門が開く…
『大柄の門』企画説明
信濃の國のどこか。
その門を一度くぐって、帰ってきた大柄はいない。
月に二度だけ現れる大柄の門…
---------------------------------------------------------------
◆2017『大柄の門』企画説明◆
来月、6月最初の偶数日曜日から始まる、大柄の門企画。
この企画には、2つの大きな目的がある。
1つ目は、「これを食ったら大柄になれる!」という、長野県下に無数に散らばる大柄メシに挑むことで『大柄の門』を開けること。
そして2つ目は…大柄にならずに戻ってくること!である。
しかも食うだけ食っておいて、ついでに引き締まった肉体さえ手に入れたい!!!
「おいおい…」という呆れた声が聞こえてきそうだが、そんな強欲な2017年を記していくドキュメント企画なのだ。
全ての門が開くのが、今年最後の偶数日曜日である、2017年12月24日。
それまでに達成すべきことは3つ。
①大柄の門をすべて開門
②体重を61kg未満まで落とす(僕のベスト体重が61kg)
③自衛隊式腕立て伏せ100回達成
…順に説明して行こう。
①は比較的容易だ。食えばいいのだ。人間から食物ディスポーザーへとトランスフォームした僕が、ガッパガッパと胃に大柄メシを流し込んでいけば良い。ちなみに僕は大柄ではない。むしろ小柄な方だが、前世で飢え死にしたとみえて、小学生の頃から親に「いいかげんにしろ!」と止められるまで食事をやめることができなかった。そんな無茶な食べ方をするので当然お腹が痛くなり「だから言ったのに!バカ者!」と更に怒られながら、すくすく育った。
結果、成人する頃には【餃子1人前とラーメン7杯スープ飲み干し30分チャレンジ】なんかをクリアして、賞金5000円を獲得するような大人になってしまった。それはたしかに、前世で飢え死にした恨みを見事、晴らした形ではあった。
しかしその無理が祟ったのか、単純に肉体が老朽化したのか、最近は大柄の門など一切開門せず、「大盛りにしますか?無料でできますけど?」と定食屋のお姉さんに聞かれても「いえ、普通で…」なんて答える体たらく。ここらでもう一度…ロッキーバルボアのようにもう一度、立ち上がらなくてどうする俺!「くぐり抜けるんだ!パンチじゃない!大柄の門をだっ!!!」というミッキーの声が聞こえた…気がしたんだ……
さあ、お次。
②の『体重を61kg未満まで落とす』は、少しだけ難しい。
この文章を今まさに読んでいる皆様の中にも、太るのイージー痩せるのディフィカルトな「行きはよいよい帰りはこわい」的な体験をした方はいらっしゃると思う。
ここらで僕の肉体データを記していこう。
まず、1980年早生まれの37歳である。
そう…特に何もせずに生きてる基礎代謝だけでカロリーと相殺できる若さなど、とっくの昔に失っている!世は無常とはいえ、切ない。だから大柄メシを食ったら食っただけ、いや、食った以上に大柄になる。
もし、小柄な僕が大柄になると一体どうなるか。
実は数年前にうっかり57kg→77kgと、20㎏も肥えてしまい、パイナップル型手榴弾そっくりになった。( 各自検索してみて欲しい)
そんな歪んだ大柄ロードをひた走っている事には、うすうすは気づいていた。だから体重計は乗らないようにしたし、鏡の前では角度をキメ、お腹を引っ込めることで「…大丈夫!」と言い聞かせたが、もちろん全然大丈夫じゃなかった。ある朝、意を決し、鏡の前に立ち、体中を弛緩させ、まじまじと裸の己を見た時の気持ちは…
痛恨。
としか言いようがなかった。身長162cmしかないのに77kgはさすがにまずかった。その頃常食していた、安くておなか一杯になる業務スーパーの冷凍コロッケシリーズと、ココアピーナッツを恨んだが、遅かった。
健康診断の数値はもれなく全てが急上昇した。ついでに両膝も悪い僕は「太るな」と主治医から言いつけられていたから、内緒にしてた。だが、やはり20kgも増えたのでバレた。
30代男子のテヘペロは、50代男子である主治医には全く通用せず「痩せなさい」と冷徹に言われた僕は、泣きながらプールに通い、たっぷり2年もかけて元の体重に戻した。
(体重を戻したついでに、ろくに泳げなかったクロールは習得したが)
だからこの企画は、プール通いと並行して行うことに決めた。
目標は、毎週2km、毎月8km泳ぐこと。
今年の12月までに61kgを無事切れますように・・・
ちなみに今日、5月27日現在の体重は
63.8kgだった。。。あ、思ったより太っている…アレ?なんで?
ただ、この企画は毎日ドカドカ食うわけでないので、他の日の節制というか、胃がデカくなったことに甘んじずに、タガとかハメとかをはずさなければ、目標の達成はそこまでのハードルではないと思われる。
しかし。
しかしだ。問題は次。
何といってもこの3つ目の『自衛隊式腕立て伏せ100回達成』がヤバい。
自分が課した目標ではあるのだけれど、ぶっちゃけ早くも後悔している。
もしこれが、反動を使ったり、休んだり、片手を地面から離してぶらぶらさせたりと、曖昧に回数をこなすだけの腕立て伏せでいいなら、おそらく後悔などしない。
何か明確な基準がなくては、読んでくれる皆様に伝わりにくいし、価値も低くなると判断した結果の、苦渋の決断である。
ここでざっと、自衛隊式の腕立て伏せを説明しよう。
〇とにかく体の軸をまっすぐに保つ
〇手の位置は肩幅のあたり
〇足は閉じるか、肩幅までなら開けて良い
〇3秒に1回のペースを守る(連続でやらずにしっかり下げてしっかり上げる)
〇カウントは声を出す
【禁止】
×体を反らすまたはくの字にする
×反動を使う
×休む
×片手を地面から離してぶらぶら
といった感じだろうか。
本当は二人一組で、バディの手の甲にアゴをつけて1カウントだが、現在僕には腕立て伏せを一緒にやるバディがいない。(友達もろくにいないのに「腕立てバディ」だけはいる37歳を想像したら多少眩暈がした)
なのでバディの代わりに、手の甲くらいの高さの、2㎝ほどの厚さの木材を用意した。
百聞は一見にしかずなので、昼ごろ撮影した、今回の企画スタート時の記録をご覧いただきたい。マスクマンスタイルに関する質問は無用である。
ぐうぅぅ…死ぬ…
こ、これ…100回とかムリでは・・・??
キツい。すごくキツいぞこれ。。半年でホントに100回やるのか俺?
だいたい、過去に現役の陸上自衛官だった時ですら、100回なんてできた事ないのに…
でも目標50回とかにしちゃうと全然面白くないし…
やっぱ100回がんばるしか…
(ちなみに動画の最後に一度、腰をクの字に曲げてますが、限界直前くらいなら大目にみてもらえます。基本まっすぐでやりますがんばる…)
皆さんも良かったら、このルールで何回できるのかお試しあれ。
ということで、
①大柄の門をくぐりつつ(たくさん食べて)
②門の中からちゃんと帰ってきて(太らず)
③お土産を持ってくる(腕立て100回達成)
という三本柱でやってまいります。
皆様とはこれからの半年のお付き合いになります。どうぞよろしくお願い致します。
次回、6月最初の偶数日曜日(6/11)、第一の門が開く・・・