木漏れ日
08261701
逆さポット
07202009
夏休み
07181106
アーガスは死なず・・・何でもありのピント合わせ
07151350
時々、途中でレストアを投げ出して遠くに行きたくなりたくなることがあります(嘘
今回もそんなカメラの一つで・・・
2011年4月に途中まで修理をして投げ出していた、ArgusC3がそのカメラです。
前回は、ファインダーと距離計周りの清掃だったのですが、狂った距離計を調整した時に、レンズの無限遠がでなくなってしまっていました。
最短距離 3フィート(鏡胴側のギアに注目。ギアが刻まれていないのでこれ以上はレンズが回らないようになっている)
無限遠(ギアがなくなるので、これよりもレンズは締め込まれない)
・・・なはずなのですが、レンズ自体のピントもズレていて、レンズヘリコイド側ギアの無限遠側よりも締め込んだところで無限が出てしまいます。もちろん最短撮影距離もズレてました。
最初はレンズがニコイチになっているのでピントが合わないんだと思っていたのですが・・・
なんとなくやる気が出てきたので、ヘリコイド分解。
ギアはヘリコイドの周りにイモネジ4本で止めてあるだけだったので、実はネジを緩めればギアはグルグル回るんですw
なので、レンズのピントを合わせてから、ギアの位置を調整してネジを締め直すだけ。
レンジファインダーの距離指標もボンドで止めてあるだけなので、距離計の調整をするときもRFを弄るのではなく距離指標を貼り直すだけでしたが・・・
ArgusC3の整備性の良さ(?)には頭が上がりません。
レンズとRFを別々にピント出しして、仲介用のギアを嵌めこみます。
で、ピント確認・・・
最短距離ではないけれど、銀杏の葉っぱ。日陰なので3段落として適正露出。
ちょっと離れたベンチ。15フィートくらいかな。やっぱり半日陰。
何の変哲も無い電信柱・・・
Argus C3/Coated Cintar 50mm f3.5/Fujifilm Neopan Acros100
遊びで使うんならこんなもんでもいいでしょうかね。
カメラの一部とは思えない蝶番・・・
赤矢印がフィルム巻き上げノブ。普通のカメラとは反対側に付いています。
青矢印は距離計調整ネジへのアクセス窓
緑矢印は巻止め解除。撮影後巻き上げ初めに動かしてやると、スプロケットがフリーになります。ちなみに、カウンターは手動合わせの順算式です。
黄矢印はシャッタボタンですが、根本のところにバルブの切り替えがあります。私はこのカメラはバルブにならないと思っていたので、距離を出すときにシャッター羽根に厚紙を噛ませてました・・・
形の割にホールディングは悪くありませんが、シャッターチャージレバーが手に当たったり、なんとなく使いにくいカメラですが、白黒が思いの外面白かったので、今度はカラーで試してみようかしら・・・
今回もそんなカメラの一つで・・・
2011年4月に途中まで修理をして投げ出していた、ArgusC3がそのカメラです。
前回は、ファインダーと距離計周りの清掃だったのですが、狂った距離計を調整した時に、レンズの無限遠がでなくなってしまっていました。
最短距離 3フィート(鏡胴側のギアに注目。ギアが刻まれていないのでこれ以上はレンズが回らないようになっている)
無限遠(ギアがなくなるので、これよりもレンズは締め込まれない)
・・・なはずなのですが、レンズ自体のピントもズレていて、レンズヘリコイド側ギアの無限遠側よりも締め込んだところで無限が出てしまいます。もちろん最短撮影距離もズレてました。
最初はレンズがニコイチになっているのでピントが合わないんだと思っていたのですが・・・
なんとなくやる気が出てきたので、ヘリコイド分解。
ギアはヘリコイドの周りにイモネジ4本で止めてあるだけだったので、実はネジを緩めればギアはグルグル回るんですw
なので、レンズのピントを合わせてから、ギアの位置を調整してネジを締め直すだけ。
レンジファインダーの距離指標もボンドで止めてあるだけなので、距離計の調整をするときもRFを弄るのではなく距離指標を貼り直すだけでしたが・・・
ArgusC3の整備性の良さ(?)には頭が上がりません。
レンズとRFを別々にピント出しして、仲介用のギアを嵌めこみます。
で、ピント確認・・・
最短距離ではないけれど、銀杏の葉っぱ。日陰なので3段落として適正露出。
ちょっと離れたベンチ。15フィートくらいかな。やっぱり半日陰。
何の変哲も無い電信柱・・・
Argus C3/Coated Cintar 50mm f3.5/Fujifilm Neopan Acros100
遊びで使うんならこんなもんでもいいでしょうかね。
カメラの一部とは思えない蝶番・・・
赤矢印がフィルム巻き上げノブ。普通のカメラとは反対側に付いています。
青矢印は距離計調整ネジへのアクセス窓
緑矢印は巻止め解除。撮影後巻き上げ初めに動かしてやると、スプロケットがフリーになります。ちなみに、カウンターは手動合わせの順算式です。
黄矢印はシャッタボタンですが、根本のところにバルブの切り替えがあります。私はこのカメラはバルブにならないと思っていたので、距離を出すときにシャッター羽根に厚紙を噛ませてました・・・
形の割にホールディングは悪くありませんが、シャッターチャージレバーが手に当たったり、なんとなく使いにくいカメラですが、白黒が思いの外面白かったので、今度はカラーで試してみようかしら・・・
精密ドライバーって何ですか?・・・ArgusC3 レストア
04162317
以前から気になっていた、弁当箱ArgusC3を手に入れてしまいました。英語ではthe "Brick"でしたね。
最近は、カメラ新規購入禁止令が発令されたため、久しぶりの新品(笑)カメラです。
ArgusC3についてはネット上でたくさんアップされていますので、省略。
ただ、今回重要なことは1938年から1966年までほとんど設計を変えずに生産されている非常に設計の古いカメラだということです。
あっ、初期状態の写真を撮ってない(笑
貼り革はカチカチに固まっていたのでミンクオイルで養生します。
もともとレンズ交換式カメラなので、レンズはずしは簡単です。距離リングとレンズの仲立ちをしているギアは飾り蓋をはずせば簡単にはずれます。レンズもねじ込み式になっているので弛めればはずれます。
カメラ向かって左にはセルフタイマーの様なシャッターチャージレバーがあります。逆ねじですので、チャージと反対方向に回すと外れます。
あ、そうだ、何で分解しているかというと・・・
シャッターやレンズは問題なく、使って使えないことはないのですが、
1.ファインダーがゴミだらけで構図がとれません(笑
2.レンジファインダーが汚れすぎでまったく距離が分かりません(笑
というわけで・・・分解続けます。
このカメラはモナカ方式なので、前面パネルを外さなければなりません。
貼り革をはがすと、大きなマイナスねじが6本あるのではずします。今回のレストアでは普段活躍するはずの精密ドライバーの出番はほとんどありません。
横に見える丸い穴の中に、シャッタースピード変更用の円盤がみえます。前面パネルを戻すときにはこの穴からシャッターダイヤルから伸びるバーと円盤の噛み合いをチェックします。
ご開帳!
向かって左側に、シャッター本体とスローガバナーがあります。
なんとこのカメラ1/10があるんです。レンズの開放値以外はPenSとスペックがほとんど同じです。
ここまでくるとシャッター羽へのアクセスも簡単そうです。
レンジファインダーをはずすにはカウンターをはずす必要があります。真ん中のマイナスねじをはずすのですが、スプロケットとカウンター本体が回らないように押さえていなければなりません。
カウンターの下にはばねが入っていて、戻すときに結構大変でした。
写真ではすでに外れていますが、ファインダーはプラスねじ(多分)3本で固定されているのではずします。
前にスライドするとファインダーが外れます。
赤矢印のところが距離計ダイアルの裏の厚さにより押し込まれることで二重像が動きます。
距離計ダイヤルの裏です。そういうわけで前面パネルをはずすときに距離計のことを気にする必要はありません。
手の届くところは清掃しましたが、接眼レンズと距離計の間にレンズがもう一枚挟まっていて、一番汚れているのはその間のようです。
接眼レンズはC形のリングで固定されているので、レンズを傷つけないようにこじって外します。
レンジファインダー側は距離計に至るまでに、距離計側レンズ・スペーサー・接眼レンズ・C形リングで構成されています。
かなり汚れていましたが、きれいになりました。
ファインダーの方も接眼レンズはC形のリングで固定されていますが、前面パネルを外すと対物側のレンズがポロッと外れるので、C形リングを外す必要はありません。
距離計のチェックをしたところ、無限遠が出ていません。ファインダーの上にカニ目があって、それを外すと距離計の調整ねじが二つ見えます。前のものが上下、後ろのものが左右調節用のねじです。
しかし、ねじを回しきっても正確な距離が出ません。
レンズ側のピントを目視で合わせて、距離計と現物合わせすることにしました。
結局、距離計の数値で50フィートくらいのところで無限がでましたが、レンズの無限が出ず近距離側優先で調整しました。
距離計の数字はまったく正確ではありませんが、古いカメラなので気にしないことにします。
以前kanさんに直していただいたパールIIの距離計の経験が生きました。
Coated Cintar 50mm f3.5です。
貼り革をはがした銀色の筐体も格好良いですな。
最近は、カメラ新規購入禁止令が発令されたため、久しぶりの新品(笑)カメラです。
ArgusC3についてはネット上でたくさんアップされていますので、省略。
ただ、今回重要なことは1938年から1966年までほとんど設計を変えずに生産されている非常に設計の古いカメラだということです。
あっ、初期状態の写真を撮ってない(笑
貼り革はカチカチに固まっていたのでミンクオイルで養生します。
もともとレンズ交換式カメラなので、レンズはずしは簡単です。距離リングとレンズの仲立ちをしているギアは飾り蓋をはずせば簡単にはずれます。レンズもねじ込み式になっているので弛めればはずれます。
カメラ向かって左にはセルフタイマーの様なシャッターチャージレバーがあります。逆ねじですので、チャージと反対方向に回すと外れます。
あ、そうだ、何で分解しているかというと・・・
シャッターやレンズは問題なく、使って使えないことはないのですが、
1.ファインダーがゴミだらけで構図がとれません(笑
2.レンジファインダーが汚れすぎでまったく距離が分かりません(笑
というわけで・・・分解続けます。
このカメラはモナカ方式なので、前面パネルを外さなければなりません。
貼り革をはがすと、大きなマイナスねじが6本あるのではずします。今回のレストアでは普段活躍するはずの精密ドライバーの出番はほとんどありません。
横に見える丸い穴の中に、シャッタースピード変更用の円盤がみえます。前面パネルを戻すときにはこの穴からシャッターダイヤルから伸びるバーと円盤の噛み合いをチェックします。
ご開帳!
向かって左側に、シャッター本体とスローガバナーがあります。
なんとこのカメラ1/10があるんです。レンズの開放値以外はPenSとスペックがほとんど同じです。
ここまでくるとシャッター羽へのアクセスも簡単そうです。
レンジファインダーをはずすにはカウンターをはずす必要があります。真ん中のマイナスねじをはずすのですが、スプロケットとカウンター本体が回らないように押さえていなければなりません。
カウンターの下にはばねが入っていて、戻すときに結構大変でした。
写真ではすでに外れていますが、ファインダーはプラスねじ(多分)3本で固定されているのではずします。
前にスライドするとファインダーが外れます。
赤矢印のところが距離計ダイアルの裏の厚さにより押し込まれることで二重像が動きます。
距離計ダイヤルの裏です。そういうわけで前面パネルをはずすときに距離計のことを気にする必要はありません。
手の届くところは清掃しましたが、接眼レンズと距離計の間にレンズがもう一枚挟まっていて、一番汚れているのはその間のようです。
接眼レンズはC形のリングで固定されているので、レンズを傷つけないようにこじって外します。
レンジファインダー側は距離計に至るまでに、距離計側レンズ・スペーサー・接眼レンズ・C形リングで構成されています。
かなり汚れていましたが、きれいになりました。
ファインダーの方も接眼レンズはC形のリングで固定されていますが、前面パネルを外すと対物側のレンズがポロッと外れるので、C形リングを外す必要はありません。
距離計のチェックをしたところ、無限遠が出ていません。ファインダーの上にカニ目があって、それを外すと距離計の調整ねじが二つ見えます。前のものが上下、後ろのものが左右調節用のねじです。
しかし、ねじを回しきっても正確な距離が出ません。
レンズ側のピントを目視で合わせて、距離計と現物合わせすることにしました。
結局、距離計の数値で50フィートくらいのところで無限がでましたが、レンズの無限が出ず近距離側優先で調整しました。
距離計の数字はまったく正確ではありませんが、古いカメラなので気にしないことにします。
以前kanさんに直していただいたパールIIの距離計の経験が生きました。
Coated Cintar 50mm f3.5です。
貼り革をはがした銀色の筐体も格好良いですな。
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