けいおん!! 第24話(最終回)、「卒業式!」。
原作は未読、1期は視聴済です。
登校シーンに始まり卒業式の様子、卒業式終了後の教室での様子を経て、後半は部室での様子という感じの構成でした。
一応最終回ですし、卒業式をじっくり描いて泣かせにくるのかなと思ってましたけどそうではなかったですね。サプライズの色紙隠しで挙動不審な唯と、それを気にして周りが集中出来ない様子がコミカルに描かれていました。
式の中でではなく、一度教室に帰ってから卒業証書授与だそうです。
普通なら授与の様子などを描きつつ回想シーン見せたりするんでしょうけど、ばっさりカットでした。っていうか、みんな湿っぽくならずに結構サバサバしていましたね。むしろ、卒業する側よりも、"山中先生"の送る立場としての気持ちの方が感動要素でした。
教室ではみんなで写真を撮りあったり。こういうのはあるあるって感じ。
階段での和ちゃんとの別れ際、一緒に帰る約束をした唯。些細な場面ですけどなんかすごい心暖まった場面です。和ちゃんは唯を長年ずっと側で見守ってきた人ですからね。唯に軽音部の仲間が出来て半ばお役ご免みたいになって、今後は進路も別の大学になってしまうのでしょうけど、唯は絶対に感謝してると思うので。言葉でそれを表現する場面は「おかげさまで」くらいしかなかったけど、一緒に帰るってことでその場面を想像するだけでもう十分です。
そして、最終回の描写として何より重きを置かれたのは後半からラストにかけての部室での様子でしょう。
いわば放課後にあたる部分なんで、当然といえば当然です。
梓が先輩一人一人に手紙を手渡し、その後カバンを置く時に先輩たちの卒業証書の筒を見て、突然「卒業しないで」と涙ながらにワガママ。
ちょうど20話のライブ後の様子と逆になってる感じですね。あのときはムギのワガママをなだめてましたけど、今回は逆に梓がワガママを言ってしまう。言ってはいけない事だし、言っても仕方のない事なんですが、それでも思いが溢れてしまったんでしょうね。
先輩たち4人はもう感傷的になることもなく、前に進むことを受け入れ未来を見据えているという感じすらします。本心は寂しくてたまらないのに「大丈夫です、ちゃんとけいおん部を続けて...」と気丈に言う梓に対し、唯は写真と押し花で「たとえ離れても5人は一緒」なんだということをやさしく示します。そして、彼女たちらしく音楽でメッセージを...。
「天使にふれたよ!」、すごくいい曲でしたね。
センチな要素を含みつつもとても前向きな歌詞で、寂しいであろう梓を気遣う優しさにあふれてる歌だと思いました。
また、これが梓のための曲と知ってか、空気読んで外で待機してたさわちゃんがいいね。
曲が終わるとさわちゃんや和も入室。梓も交えてふわふわタイムを演奏しだしたところでフェードアウト。
一応、これでストーリー的には完結ですね。序盤コミカルで中盤以降だんだんシリアスで、楽しく前向きに感動させてくれる良い最終回だったと思います。
次週は番外編だそうです。
番外編があるってことは十分予想出来てましたからとくに驚きはしませんでした!
まーでも嬉しいですね。予告見た感じ後日談で、梓の新勧のためのPV作成かなんかかな...?
楽しみにしておこう。