以前公務員をやっていたときの同期のA男。
学生時代から付き合っている彼女B子(普通の会社勤務)がいたが、
異常に嫉妬深くて、 職場に着いたとき・昼休み・3時くらい・退勤間近と
一日4回必ず電話してくる。
うちの課の 飲み会のときには30分ごとに電話がかかってくる。
(まだ携帯メールが普及してなかった頃の話)
えらいさんが来てるちょっと気の張る飲み会でもその調子なので、
上司から注意されて携帯の電源を切っておいたら、
家に帰って電源入れたとたん電話が来て、
「どうして電源切ってたのか、 浮気してたんだろう」
と責め立てられ、なだめるのに明け方近くまでかかったとか言ってたこともあった。
「学生のときはそういうところも可愛かった」(A男談)
そうだが、社会人になってからは仕事や日常生活に
支障をきたすレベルになってきたので、A男はB子と別れることを決意。
普通に別れを切り出すと 刃傷沙汰は確実だと思われたため、
もんのすごい遠隔地(現居住地から車で6時間くらいかかる)への転勤願いを出した。
気は弱いがわりと慎重なA男は今まで結婚のことは一度も口にせず、
B子にほのめかされてもすべてかわしてきていたので、
転勤して自然消滅に持ち込む作戦だった。
A男が悩んでるのを見ていた上司も後押しして、無事に転勤の辞令が出た。
内示が出た日の夕方、B子からの電話にA男は
「○○に転勤になった。一週間後には引っ越す」
と告げ、 晴れやかな顔で電話を切った。
しかし次の日、A男は土気色の顔で出勤してきた。
昨日家に帰るとB子とB子の両親が家にいて(合鍵で中に入ってた)、B子は
「今日会社やめてきた。 結婚して一緒に○○に行く」
と言い放ち、B子両親には
「急なことだが、転勤ならしかたない。とりあえず籍だけ先に入れて式は後でやろう」
とB子およびB子両親が署名捺印した婚姻届を 差し出されたそうだ。
あまりのことに
「まだ勤めたばかりだし結婚は考えられない、今まで一度も結婚の話はしていない」
「今の給料では自分ひとりの生活がやっと」
と口走ったところ
「公務員だから生活安定してるんだし、 節約すればなんとでもなるでしょう!」
「娘とは遊びのつもりだったのか!傷物にしておいて!」
と両親ファビョりまくり、B子も
「転勤するって言うから無理やり会社やめたのに、責任とってよ!」
と わめき始めてえらい修羅場になったらしい。
結局、B子一家に囲まれ
「結婚しないと訴える、マスコミにも情報流して社会的に抹サツしてやる」
みたいなことを言われて、朝4時くらいにもうわけわかんなくなって