技の本 - 茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~
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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

カレー沢薫『もっと負ける技術』

カレー沢薫『もっと負ける技術』




「負ける技術」とは、いかに自らの人生にムーブメントを起こさないか。炎上合戦のリングには上がらず、アラを映す鏡は見ない。会社生活と創作を両立させ、“無職”というメイクドラマをなんとか逃れて過ごす日々。この程度なら真似できると、まさかの共感を呼んだ人生論”、懲りない実践編。


「まず、本書を手に取りレジに持っていくという、今まで生きてこられたことが不思議なぐらいのあなたの感の悪さに感謝したい。」

この前書きだけで面白い。
真っ当な文体の中でふざけたことを言うという事では宮沢章夫氏に連なる系譜だと勝手に思っています。

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門井慶喜『マジカル・ヒストリー・ツアー』

門井慶喜『マジカル・ヒストリー・ツアー』




名作ミステリを読み解くと、美術が、宗教が、歴史が見えてくる!『時の娘』に隠された絵画の秘密、『緋色の研究』が提示する産業革命の功罪、『薔薇の名前』で描かれた宗教裁判。ミステリと絵画の密接な関係を論じながら、時代背景や当時の文化事情に華麗なロジックで鋭くメスを入れる。ミステリと歴史小説を知り尽くした気鋭の作家ならではの、画期的な近代史入門書。第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞作。


副題は「ミステリと美術で読む近代」
面白かった。私は美術は疎いがそれでも面白い。絵画技法と小説での人称を対比したりするところ、またそれがミステリに有効な方法であったというところなど興味深い。
本著は歴史ミステリの傑作といわれるジョセフィン・テイ『時の娘』についてから始まるが、何を今さらと読んでいなかった本作について俄然読みたくなてしまった。

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門井慶喜『この世にひとつの本』




著名な女流書家・幽嶺が、ある日忽然と姿を消した。後援する大塔印刷では、御曹司三郎に捜索をまかせることに。だが、工場でも病死が相次ぐという異常事態が……。これは会社存亡の危機だ! 三郎は、社長秘書・南知子、社史編纂室の史上最速の窓際族・健彦と両方の事件を探りはじめる。すると、一見関係のないふたつが、この世にひとつしか存在しないある書物へとつながっていき──。すべての活字中毒者に贈る、滋味深いミステリ。


直近で読んだ評論『マジカル・ヒストリー・ツアー』があまりに面白く、さて次は何を読もうかと思っていたら同著者の積読本が目に入ったので期待を込めて読んだ。







唖然呆然アゼンボー(by 俺たちは天使だ!)
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町田忍『痛快「捨てない!」技術』

町田忍『痛快「捨てない!」技術』




私は捨てられない! 捨てられずに残っているものとは、見方を変えれば『思い出』であり、『時代』であり、『ロマン』である…。ナチュラリストを気取ってエコロジーを言い立てることなく、淡々と「捨てない」ことから生まれる質の良い生活をもう一度見直そう。こころを豊かにする小さな発見の書。
大活躍の昭和30年代ウォッチャー、町田忍の原点がわかる快著!


2001年発行の本。
この時代の本の造りのせいなのかせいなのか単なるコレクション紹介本だけで済まさず、ライフスタイルや思想に言及してしまいそこは蛇足の気がしました。
ただ単におもしろそうだから集める、でよかったのに。

コレクションの紹介が少ないのは残念ですが、ティーパックの収集及びその飾り方、町田さんの奥さん(!)が集めているたまごパックに入っている生産者等が書かれている紙、は参考になります。

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負ける技術とたとえる技術

工学部出身なので技術書も読みます。

カレー沢薫『負ける技術』




世知辛い現代において、勝利は敗北の始まりだ。勝者を慕い集まるのはせいぜい一割、残りは転落の瞬間を待つ殺し屋ばかりと言えよう。ならば目指すべきは、”いかに負けるか”。リストラ→派遣切り→ハローワーク通いに泣き、今は漫画家兼OLとして自転車操業中の著者が説く、敗北からの必笑! 幸福指南。



せきしろ『たとえる技術』




又吉直樹推薦
「この本は、急患が出た飛行機に偶然乗り合わせた名医、いや、すりおろしリンゴを食べさせてくれる母のようだ」
思わず笑えて、少し切なくて、使ってみたくなる「たとえ」の魔法!!

この本は◯◯のような本である。
たとえると一瞬にして世界が変わる。感情を際立たせ、想像力を掻き立て、平凡な言葉に鮮やかな彩りを与えることができる。上手な「たとえ」は効用絶大。視点のずらし方、使いこなしたい様々な「感情」のたとえ方etc……。少し笑えて意外と学べて、どこから読んでも面白い。読み終わる頃にはきっと何かをたとえたくて仕方がなくなります。



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萩原健太『ロック・ギタリスト伝説』

萩原健太『ロック・ギタリスト伝説』



’60年代から’80年代にかけて、洋楽とはロックのことだった。ギタリストたちがロックシーンをリードしていた。そんな時代を代表する23人のギタリストをピックアップ。当時の音楽体験をもとに、あの時代を共有してきた同世代に向けて、ギターを弾いていたからこその発見や熱い想いを、音楽評論家としての視点から徹底解説。


ギタリスト愛にあふれている本ですがデュアンオールマンの章ではずっとこんな感じです。
”でもって、そのあと、2弦10フレット→1弦10フレット→1弦10フレット→1弦8フレット→2弦10フレット……”とスライドギターを延々紙上再現。

ジェームステイラー「きみの笑顔」の話も面白い。
曲の進行とともに転調を繰り返すのだがライブではどうやって弾くか来日公演に足を運んだら……
転調のたびに力尽くでカポタストをずらして同じフォームのままギターを弾き続けていたそうです。

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プチ鹿島

芸人さんの本はアタリが多い。これら二冊もアタリ。
プチ鹿島さん。文章はわかりやすく話題は豊富で何しろ面白い。頭いい人が書ける構成と文章だ。

『芸人式新聞の読み方』


新聞には芸風がある。だから下世話に楽しんだほうがいい!おじさんに擬人化することで親しみが湧く朝刊紙。見出しの書き方でわかる政権との距離。世論調査の質問に表れる各紙の立場。朝刊スポーツ紙と芸能事務所の癒着から見える真実etc.…。人気時事芸人が実践する毎日のニュースとの付き合い方。


「新聞の芸風」これを知ったら新聞が楽しくなりました。私は読売新聞と東京新聞を購読しており芸風の差をしっかりと感じています。
また”ゲンダイ師匠”。これは面白い。




『教養としてのプロレス』


「プロレスを見ることは、生きる知恵を学ぶことである」―。著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための教養を、余すところなく披瀝。今もっとも注目すべき文系芸人による初の新書登場。90年代黄金期の週刊プロレスや、I編集長時代の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。


プロレスはそれほど興味がないが本書は社会問題やゴシップをプロレスで読み解くという内容。なんとなく聞いていた”活字プロレス”だがもし当時知っていたら私はのめりこんだかもしれない。
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徳川夢声『話術』

徳川夢声『話術』




話は誰でもできる。だからこそ、上手に話すことは難しい。日常の座談
では、何を、どう話すか。大勢の聞き手を相手にするときに気を付けて
おくことは。声の出し方、間の置き方はどうする? 一人で喋るな、黙り
こむな。お世辞、毒舌、愚痴、自慢は、やりすぎると嫌われる。ほら吹
き、知ったかぶりは恥ずかしい。人生のあらゆる場面で役に立つ、
“話術の神様”が書き残した〈話し方〉の教科書。



交友録とか綴るエッセイ集かと思ったら本当に話術の術の部分について
の本だった。
元々徳川夢声なんて名前しか知らない存在だがユーモア溢れる内容で
面白かった。


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雑学科学読本 身のまわりのモノの技術

『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』
涌井良幸・涌井貞美


身のまわりにある「便利なモノ」にはそれぞれ、「便利さの理由」が
あります。しかし、私たちはそれに気づかないまま生活していることが
ほとんどかもしれません。
しかし、便利なモノにあふれる日本に住む者として、「科学技術の結晶
=便利なモノ」のしくみをザックリとでも把握しておきたいものです。
本書は、家電からハイテク機器、乗り物、さらには家庭用品まで、
私たちが日頃よく使っているモノの技術に関する素朴な疑問を、
図解とともにわかりやすく解説している「雑学科学読本」です。


色々なモノを図解で説明しており大変面白い。
乗る時と降りる時に速度が下がる変則エスカレーターの仕組み
がわかりなんかうれしい。

電子体温計の体温を算出するしかけも改めて読んでわかった(気になる)
”算出”がポイントです

機械的なモノはなんとなくイメージが付くのですが
電子系、通信系のモノは理解が追いつかない。弱い部分です。

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実はこのレトロ感あふれる表紙絵が気に入って買いました。

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聞き出す力

『聞き出す力』
吉田豪



現代屈指のインタビュアーが、これまで接した著名人とのエピソードを
通じて明かす、相手からいかに話を引き出すかのテクニック! 
AKB48に長渕剛、古舘伊知郎から森善朗元首相まで……と、
ジャンルを問わない多彩な取材対象に鋭く斬り込むスタンスから導かれ
る抱腹絶倒&危機一髪のエピソードの数々が織り成す人間模様は圧巻。
取材対象に時に大胆(過ぎ)に、時に繊細に切り込むことで、相手から
興味深いエピソードをぐいぐい引き出すことでは右に出る者のない著者
による一冊。相手から話を引き出すために必要なテクニックや心構えを、
これまで接してきた著名人たちとのエピソードや裏話を絡めて完全披露
! その「技術」は、日常やビジネスの現場で広く応用できる内容と
なっていると同時に、著者の大胆不敵さが生み出す爆笑エピソード集
としても、広く一般に受け入れられる内容になっています。


”プロインタビュアー”といううさんくさい肩書
をなのる著者の聞き出す力、テクニックを披露しています。
実践としてのテクニックというより
吉田豪さん自身のキャラクターならではの手法という事であります。
ただ基本的には相手を嫌な気分にさせない、というであるようです。
その上で、触れられたくないであろう話題に持っていく。
ここはやはり吉田さんだからこそなんでしょう。

本書はそういった技術的な内容もありますが、
今までのインタビューで得たであろう貴重な裏話等満載でそこも面白い。

夢中であっという間に読み終えてしまいました。

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『渋滞』の先頭は何をしているのか?

『渋滞』の先頭は何をしているのか?
西成活裕
「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)


車間距離を40m以上空ければ、渋滞は発生しない?
年間12兆円ともいわれる渋滞による経済損失を総裁するための鍵は、
人の心にあった。本書の著者、東京大学教授の西成活裕は、
渋滞のメカニズムを物理学や数学の見地から総合的に解析し、
解消法を導き出す「渋滞学」を生み出しました。高速道路の渋滞、
電車の遅延、運動会の場所取り、インターネット、流行や噂・・・
社会にはびこる様々な「渋滞」にメスをいれます。


これは面白い本でした。
最近「渋滞」メカニズムはいろいろメディアで取り上げられていますが、
その第一人者とでもいう方の著書で内容もわかりやすく書かれています。

一般的な「渋滞」である車の交通渋滞がメインですが
その他多くの現象を「渋滞」に関連付けていますが結構納得しました。

さてその交通自然渋滞メカニズムは、数式化されており
多くのドライバーがここで書かれていることを実践あるいは認識すれば
確かに渋滞は減っていくかなと思いました。
(前を走る車の突然の減速を自車で吸収し、
後続に伝えないようにするために車間距離はあけておく、という事)

アマゾンレビューではさらにこんなご意見も。

この本に書いてあることを実践したら「50kmの渋滞」が、自車を中心に
「前方15km、後方20km」の2つの渋滞表示に別れた事があります。

これは恐らく偶然の事象ですがこう思わせてしまうほどの内容です。

いかにも新書な題名でアレですが一読おすすめしたいです。

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