実は・・怪談 - 茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~
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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

福澤徹三『忌み地』



福澤徹三『忌み地』


怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地の忌み地、いわくつき物件を中心に取材。ふたりが足で集めた情報をもとに作家・福澤徹三が取材のプロセスや現場の状況を書き起こした前例のない怪談実話集。糸柳と上間は事故物件が集中する地域で、恐るべき怪異の連鎖に遭遇する。歴史から忘れ去られた戦慄の真相とは?


実話怪談は好きでよく読みますが、その階段の後日談語られる、”この話を書くとPC壊れる”とか”カメラが壊れる”といったものに惹かれます。本作は怪異を蒐集する状況含め描くという事でより好みに合った怪談集でした。とはいっても何かが壊れるといった話はありませんだが。しかし怪談蒐集の際に起こる、話がつながっていくという連鎖や関係ないところから話が吹く連で行く様子は大変興味深かったです。

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栗原亨ほか『実話怪談 樹海村』

栗原亨ほか『実話怪談 樹海村』




◆謎の村「樹海村」は実在するのか――?

山道から七〇〇メートル以上離れた樹海の最深部で数年前、朽ちた複数のテントが発見された。
錆びたガスコンロに、鍋、フライパン、空容器の残骸。
木々に張ったロープにはボロキレのような洗濯物が干されていた。
果たしてそれは何を意味するのか?
青木ヶ原樹海を探索し、これまでに七〇体以上の自殺遺体をしてきた樹海のスペシャリスト・栗原亨が映画の舞台を徹底検証、自殺の森の真の姿と恐怖に迫る。
また、かの地で実際に起きた怪奇心霊現象、訪れた人の恐怖体験などを記した樹海怪談十七篇も収録。
樹海は呪界――リアルな恐怖が迫りくる、実話怪談版・樹海村!

日本最恐の禁足地・樹海のミステリーを解き明かす…


前半は廃墟探検家としてもお馴染み栗原亨さんの樹海ルポ。
これが面白い。
後半の”実話怪談”に対し実に真っ当。
(『樹海の歩き方』を読んでいるのでそれとほぼ同じ内容かもしれないけれど)

さて後半が樹海に纏わる実話怪談。
実話怪談と称するものを読むのも久しぶりだ。
久々に読んだ率直な感想は”盛ったな”だ。
実際に樹海を探検する栗原さんらの心霊体験がほとんどない中でのこの実話怪談の多彩さはなんだろう。

構成ミスの一冊?
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戸神重明『群馬百物語』

戸神重明『群馬百物語』




富岡製糸場の乾燥場を撮ると妙なモノが写ってしまう…
前橋市の血吸い岩、桐生市の魔の姫地蔵、高崎城址の怪ほか、群馬県のご当地怪談100!


群馬しばりの実話怪談集。

第47話「父親と出かけたかった赤城山」のような得体のしれない話が好きです。
ちなみにタイトルは全て七五七調。
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『ほぼ日の怪談』

『ほぼ日の怪談』




創刊20周年を迎えたウェブサイトほぼ日刊イトイ新聞で、2004年から続く長期連載『ほぼ日の怪談。』が
新刊として「ほぼ日文庫」に加わりました。

連載には読者が実際に体験した、または体験した本人から直接きいた話だけを募集し、14年間で500篇以上の怪談が掲載されました。

書籍版『ほぼ日の怪談。』には、その中から厳選した120篇を収録。
震えるほど怖かったり、切なくあたたかい気持ちになったり。日常に起こった不思議な話が、たっぷりです。


怖いかどうかといわれると怖くない。
脚色をほどこさない素朴な怪談ってこういうものなのだなと思い、またそう意味ではプロの怪談作家って巧みだと思う。

いわば本実話怪談集は日常の生活を送る人々が体験したちょっと不思議で説明できない事例集のようなもの。
これらを素材としたらプロはどんな調理をしコワい話に仕上げるのかそこに興味があります。

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岩井志麻子『東京のオカヤマ人』

岩井志麻子『東京のオカヤマ人』



エッセイと呼ぶにはあまりに怖い物語。ホラー大賞を受賞して上京間も
ないイワイに、ぶんぶん寄って来るヤバイ人々。
「ぼっけえ」「きょうてえ」「やっちもねえ」など岡山弁のニュアンス
を存分に盛り込んだ、人気ホラー作家とっておきの14話。
ここまで書いたら、もう岡山には帰れんかも。


実は岩井さんの小説は読んでいない。
エッセイとも実話怪談系の作品は何冊も読んではいるが。
本作はかなり初期のエッセイ集のようだ。
エッセイの中に”小説”が入っているがこれがコワい。

禍々しい。

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怖い顔の話

『怖い顔の話』
工藤美代子



霊感はさほど強くないはずだが、なぜか奇妙なできごとに遭遇してしま
う著者。生首の髪を切る美容院、不意に出現した線香の灰、誰もいない
はずの家で階段をのぼってくる衣擦れ、袋小路に向かって歩き去る人々。
「深入りは危険」とわかっていても、好奇心は止められない!飄々とした
筆致で描きだされる風変わりなエピソードの数々は、ゾクリとする一方
で、生命の儚さに想いを馳せさせる。


コワさを求めたら肩透かしを喰うかもしれません。
そういったところからちょっと離れたところを楽しむ本でしょうか。

だんなさんからアンタ呼ばわりされている著者とそのだんなさんの
やりとりが意外と読みどころかもしれない。
笑ってしまう!

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稲川淳二の怪談冬フェス ~幽宴2018

『稲川淳二の怪談冬フェス ~幽宴2018』



伊山亮吉、山口綾子、響洋平、松原タニシ、いたこ28号、三木大雲、
桜金造、ぁみ、稲川淳二など恐怖の語り部が大集結! 日本一を決める
怪談最恐戦で語られた怪談を掲載! 【怪談最恐戦マンスリー投稿部門】
優秀作も収録!


その場で聞けばかなり怖いとは思います。
しかしその怪談を文章にしているだけで語りに重要な間とか鷹揚までは
なかなか表現しづらいところがあるんでしょう。

私は初めから文字としての文章で書かれた怪談の方が好みです。

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山の霊異記 黒い遭難碑

『山の霊異記 黒い遭難碑』
安曇潤平



木陰に立ち並ぶ数十体の地蔵の、ある法則に気づいた瞬間に戦慄する
「顔なし地蔵」、風雨と霧に閉ざされたヒュッテの乾燥室にうずくまる
青い雨具の男の正体が切ない「乾燥室」、奇妙なほど行く先々の山で遭遇
する女性の言動が謎と不安を誘う「ポニーテールの女」他。避難小屋、
山奥のトンネル、テント―心身ともに強靱な山男たちを震撼させる、
恐ろしくも不可解なできごとを山の霊気とともにつづる。


実話怪談集なのでしょうがかなり物語風になっていてそこも巧い。
「顔なし地蔵」がまさにそれ。
恐怖度と筋運びの妙が楽しめる傑作です。

そういえばどこにも実話怪談とは銘打っていないのですが
実際はどうなのでしょう。

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病棟の道化師

『病棟の道化師』
遠山雅



この世で最も死が生まれる場所、それが病院である。「誰もいない病室
から鳴るナースコール」「てんかん発作の原因となっていた生霊」
「病院の詰め所にやってきた男の子の正体」「仮眠室に現れた黒いピエ
ロ」など、現役看護師の著者が蒐集した五十二個の体験談。


外園昌也さんの実話怪談本が好きです。好きというか禍々しさが強烈で
強い印象が残っています。
その外園本の中で”白い人”としていくつかの怪談を提供していたのが
この『病棟の道化師』の著者です。
(外園さんは監修として名を連ねています)
現役看護師という事で病院での怪談が多そうで、もし入院することにな
って思い出しでもしたらイヤだなと思ってずっと購入を見送っていまし
たが、怪談ジャンキーのケが少しはあるのでついに読んでしまいました。

なぜか清らかな印象を放つ、とは外園さんの弁ですがまさにそんな感じ。
コワいけどイヤな感じはないです。

病院内での怪談だけでなく、医者や患者の病院を離れてでの怪談も多い
ので飽きるという事もなく面白かったです。

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あの女

『あの女』
岩井志麻子


岩井志麻子が明かす、占い師となった“あの女”との衝撃の実話の数々。
“怪談実話系”シリーズの人気連作に渾身の書き下ろし百枚超を追加!
著者自ら、「これを書くのがライフワーク」と語る驚愕のエピソードが
女の怨念と執着の恐ろしさを眼前に突きつける。
あなたのもとにも“あの女”の魔の手が忍び寄っているかもしれない…。


“怪談実話系”シリーズの人気連作との事。
私はこの連作は読んでいませんでしたが『現代百物語』シリーズで
出てくるエピソードで知っていました。同じ人の話ですよね。

内容は本書内だけでも、『現代百物語』含めると同じネタばかりの
気もしますがコワい内容です。
心霊的なコワさでなく、こことは違う別の世界にいる人のコワさです。

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アマゾンから画像を拾ってくる作業がメンドーでブログが止まっていました。
画像ないと寂しいな。
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