ビートルズのはなし - 茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~
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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

Rain

Rain




1966年のシングルB面曲(A面はペイパーバック・ライター、と最強のシングル盤)。
何がすごいかというとまずはベース。本当にコレべーすナンデスカ?という位に広い音域とリズム楽器を放棄したようなゆったりとうねるサウンド。ポール天才。
そしてドラム。こちらもリズムキープなどおかまいなく好き勝手(という事ではないでしょうが)に突き刺すようなフレーズをたたき出す。リンゴ天才。この曲から『リボルバー』あたりそして「ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー」のリンゴは唯一無二のものすごいドラムたたいていますね。曲途中のベースソロ部とそれに続くドラムの流れは異様にカッコよい。

呪文のようなメロディと不思議なかけあいコーラスも良い。
いつ聴いても新鮮な大傑作です。

バラードやロックンロールの名曲群よりもビートルズをビートルズたらしめているのはこのあたりの曲だと思っています。

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『赤盤』時代のリンゴ・スター

『赤盤』時代のリンゴ・スター
なんだかレコードコレクターズ誌みたいな表題になりました。

金曜日発売の『赤盤』『青盤』が土曜日にはもう配達されていて通販ってありがたいと思いながら早速聴いています。
初期作品の2023ミックスが目玉の『赤盤』が楽しいです。

今まで聴いていたものと実はそんなに差が出ていないのかもしないのですが雑感として記していこうと思います。
第一印象はリンゴのドラムの細かい音がくっきりとしていなあ、という事です。
特にチキチキチキチキというハイハットやシンバルが心地よく響いています。またボンボコと鳴るタムがオカズ的に結構入っていたことが分かりました。

いままでの中後期作品の新ミックスではポールのベースの凄さがよくわかるつくりになっていたように思いますが『赤盤』の初期作品ではリンゴのドラムが目立つ気がします。
半世紀以上前の音楽であるのに古びない理由の一つはやはりこの軽快なドラムである事は間違いないところで、ドラムマガジン誌も改めてリンゴのドラミング特集をするのではないでしょうか。

さてリンゴもすごいがポールも冴えています。
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」での高速ベースはやはりスゴイ。フレーズはオーソドックスなものでしょうが右手と左手が完全に一致しないとああは弾けないでしょうね。ポールのベース解析の際にはよく引き合いに出される曲ですが改めてスゴイことをしていたのだと思いました。

今回の『赤盤』『青盤』は従来盤にはなかった曲が多数追加収録されていますがその中の一つが「ユー・キャント・ドゥ・ザット」です。
今まではそれほど印象に残る曲ではなかったのですがベースの良さを再認識しました。テクニカルなことはしていないのですがフレーズがスゴイ。59年前のベースラインとは思えないカッコよさです。
特にBecause I told you before, oh You can't do thatの部分での対となるようなベースライン。若造ロックンロールバンドのベーシストが考え付く以上のラインと思いますがいかがでしょう。手練れのスタジオミュージシャンがひねり出したように感じました。

有名な曲の一つでもある「ノルウェーの森」も新たにベースが気になりました。音数を絞ったヘンなベースですが存在感がある。テクニカルに弾こうが弾くまいが、ポールはベースという楽器の楽曲の中での役割というか目立ち方をよく知っていたんでしょうなあ。

超有名曲「イエスタディ」はアコースティックギター感が前面に出て弾き語り感が増している気がしました。これは高評価です。とかくこの曲は優雅でスローなだけの凡庸なカバーが多いのでむしろ嫌いになりつつあった曲でしたがやはり本家は素晴らしい。

順番から行くと次は『ラバーソウル』の新技術でのミックスが出るはずですがこれは期待できることを思わせる初期曲ミックス群でした。



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赤盤、青盤、Now and Then

ビートルズの新曲の話題はシンプルに嬉しい。
この曲の存在やアンソロジープロジェクトの関連等について昔からファンは知っていたのでしょうが、私はちょうどこのころが一番「何をいまさらビートルズなんて」と思っていた時代であったかもしれず最近まで知りませんでした。



ふざけた事を言うと、出だしのI know it's trueをちょっとメジャーにするとニールヤングのTransformer manになると思ってみたり。
それはさておき良い曲です。ジョンレノン(特にソロ時において目立つ)特有の物悲しいメロディとボーカルにアンソロジープロジェクトの際のジョージのギターと現代のポールとリンゴの演奏が加わりまさに時空を超えたビートルズ最後の新曲です。
MVのふざけた感じはビートルズっぽくてよいですね。
この曲の解説はすでにYouTube上ですでに大量に出回っておりAIの話題にも絡み影響力は大きそうです。

これを機会にビートルズって名前だけは聞いたことがある(あるいは音楽の教科書で知っている)という世代がビートルズの音楽に触れていってもらえればおじさんファンとしてはうれしい限りです。

さてそのビートルズの代表曲を集めた編集盤『赤盤』『青盤』も2023年版としてあらたに発売されます。
今、私はビートルズ祭りには素直に参加したいので早速購入予約をしました。
今回の目玉はこの新曲Now and Then収録と2023ミックス及び旧版に対しての楽曲追加になります。
下記が収録曲ですが太字が追加曲です。



赤盤:ザ・ビートルズ 1962年~1966年
ディスク: 1
1.ラヴ・ミー・ドゥ (2023ミックス)
2.プリーズ・プリーズ・ミー (2023ミックス)
3.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア (2023ミックス)
4.ツイスト・アンド・シャウト (2023ミックス)
5.フロム・ミー・トゥ・ユー (2023ミックス)
6.シー・ラヴズ・ユー (2023ミックス)
7.抱きしめたい (2023ミックス)
8.ジス・ボーイ (2023ミックス)
9.オール・マイ・ラヴィング (2023ミックス)
10.ロール・オーバー・ベートーヴェン (2023ミックス)
11.ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー (2023ミックス)
12.キャント・バイ・ミー・ラヴ (2023ミックス)
13.ユー・キャント・ドゥ・ザット (2023ミックス)
14.ア・ハード・デイズ・ナイト (2023ミックス)
15.アンド・アイ・ラヴ・ハー (2023ミックス)
16.エイト・デイズ・ア・ウィーク (2023ミックス)
17.アイ・フィール・ファイン (2023ミックス)
18.涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド) (2023ミックス)
19.イエスタデイ (2023ミックス)
ディスク: 2
1.ヘルプ (2023ミックス)
2.悲しみはぶっとばせ (2023ミックス)
3.恋を抱きしめよう (2023ミックス)
4.デイ・トリッパー (2023ミックス)
5.ドライヴ・マイ・カー (2023ミックス)
6.ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド) (2023ミックス)
7.ひとりぼっちのあいつ (2023ミックス)
8.ミッシェル (2023ミックス)
9.イン・マイ・ライフ (2023ミックス)
10.恋をするなら (2023ミックス)
11.ガール (2023ミックス)
12.ペイパーバック・ライター (2022ミックス)
13.エリナー・リグビー (2022ミックス)
14.イエロー・サブマリン (2022ミックス)
15.タックスマン (2023ミックス)
16.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ (2022ミックス)
17.アイム・オンリー・スリーピング (2022ミックス)
18.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア (2022ミックス)
19.トゥモロー・ネバー・ノウズ (2022ミックス



青盤:ザ・ビートルズ 1967年~1970年
ディスク: 1
1.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (2015ステレオ・ミックス)
2.ペニー・レイン (2017ミックス)
3.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (2017ミックス)
4.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ (2017ミックス)
5.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ (2017ミックス)
6.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー (2017ミックス)
7.ア・デイ・イン・ザ・ライフ (2017ミックス)
8.愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)(2015ステレオ・ミックス)
9.アイ・アム・ザ・ウォルラス (2023ミックス)
10.ハロー・グッドバイ (2015ステレオ・ミックス)
11.フール・オン・ザ・ヒル (2023ミックス)
12.マジカル・ミステリー・ツアー (2023ミックス)
13.レディ・マドンナ (2015ステレオ・ミックス)
14.ヘイ・ジュード (2015ステレオ・ミックス)
15.レボリューション (2023ミックス)
ディスク: 2
1.バック・イン・ザ・U.S.S.R. (2018ミックス)
2.ディア・プルーデンス (2018ミックス)
3.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス (2018ミックス)
4.オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ (2018ミックス)
5.グラス・オニオン (2018ミックス)
6.ブラックバード (2018ミックス)
7.ヘイ・ブルドッグ (2023ミックス)
8.ゲット・バック (2015ステレオ・ミックス)
9.ドント・レット・ミー・ダウン (2021ミックス)
10.ジョンとヨーコのバラード (2015ステレオ・ミックス)
11.オールド・ブラウン・シュー (2023ミックス)
12.ヒア・カムズ・ザ・サン (2019ミックス)
13.カム・トゥゲザー (2019ミックス)
14.サムシング (2019ミックス)
15.オクトパス・ガーデン (2019ミックス)
16.オー!ダーリン (2019ミックス)
17.アイ・ウォント・ユー (2019ミックス)
18.レット・イット・ビー (2021ミックス)
19.アクロス・ザ・ユニバース (2021ミックス)
20.アイ・ミー・マイン (2021ミックス)
21.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード (2021ミックス)
22.ナウ・アンド・ゼン

『青盤』の価値は新曲が収録されたことが全てかもしれません。2023年ミックスも少ないようです。
ポイントは初期作品の2023年ミックスがてんこ盛りの『赤盤』。
音の分離が可能になったAI技術をふんだんに使ったミックスになるのか、そこを踏まえてもあまり変更点を感じさせないようにしてくるのか、とても楽しみです。
追加になった楽曲はかなりジョージハリスンの楽曲を増やした感がありますが、I Me Mineはいかがなものかとは思いますなあ。
それだったら、イッツ・オール・トゥ・マッチ、オンリー・ア・ノーザン・ソング、サボイ・トラッフルあたりにできなかったのかと思います。
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P.S. I Love You

P.S. I Love You



ポールの曲でシンプルでとても美しい曲。

デビュー時からこのような美しいメロディと歌声、そして洒落たコーラスだったなんてビートルズの面白さはここにも表れていますね。
ちなみにリンゴはマラカス担当でドラムはセッションミュージシャンのアンディ・ホワイト。


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Polythene Pam

Polythene Pam



『アビー・ロード』のB面のメドレーの中の曲。
としか紹介しようがないのですが、この曲が単調な分だけ次の曲(シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウインドー)が生きている気もします。

邦題もジョンの歌い方も”ポリシーン”ですが綴りも意味も”ポリエチレン”らしいです。

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Please Please Me

Please Please Me



1963年1月発表となんと60年前の曲!
キャッチーなメロディと合いの手コーラスに軽快なリズムといまだに新鮮!

といった曲ながらちょっとひっかかる部分もありそれが大きな魅力になっていると感じています。
そのひっかかる部分とは出だしのメロディです。

Last night I said these words to my girl
の部分ですが最初に耳に残るのは当然ながらジョンが歌うところの階段状に降りてくるキャッチーなメロディです。
ここにポールがハーモニーをつけるのですがこれが何度か上で同じようなメロディを歌うのでなく"Last"こそ同じ音ですがポールはずっとこの音のままです。
これがきっと部位ごとに協和音、不協和音となりひっかかりを感じさせてくれるのかもしれません。
あるいはだんだん音域が広がっていくという事もひっかり要因のひとつかもしれません。
ポールのクセなのか意図的なのかどうかはわかりませんがこれってこの曲の重要な部分かと思います。

実はここに気づいたのはサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」(1964年)での同じ構造に気づいたからです。
出だしの
Hello darkness, my old friends
においてアート・ガーファンクルが階段状に上がっていくメロディを歌っているのに対してポール・サイモンは出だしの同じ音のまま一定の音を保ちます。(friendのところで下がりますが)
この曲は最初から最後まで二人のハーモニーが続きますがポール・サイモンのパートは音数が極端に少なくここに注目するとこの曲の楽しみ方も広がりと思います。
間違いなくこの曲の独特な不思議な雰囲気はこのハーモニーによるもので、凡庸なイージーリスニング系カバーではここを省いてしまっており全く聴くに堪えません。


さてPLEASE PLEASE MEですが改めて聞くとすべてがサビのような芳醇なメロディで満ち満ちていますね。
ハーモニカも良いし、
カモンカモンの前のちょっとしたブレーク(?)も申し分なし。
ミドルエイト(?)とそこから戻る部分も良し。
完璧な曲です!
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とにかく明るい安村のアビーロード

安心してください。
ポールなので裸足ですよ。






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Please Mister Postman

Please Mister Postman

今日2月4日は英語で Feb.4
ビートルズの愛称は Fab.4
という事で今日はビートルズの日だそうです。

せっかくなのでこのカテゴリーに久々に投稿します。
ほぼ一年ぶりか。
前回も書いていたとおり、
”あと60曲位残っているので2か月に1回は取り上げないと私の寿命が来てしまうかもしれん。”

さてプリーズ・ミスター・ポストマンは1963年『ウィズ・ザ・ビートルズ』収録曲。
ジョンの瑞々しい歌声が素敵なポップスですがオリジナルでなくカバー曲です。


オリジナルは1961年8月のアメリカ女性コーラスグループ・マーヴェレッツのデビュー曲です。
(モータウンからリリースされたシングルとしては初の全米1位獲得)
カーペンターズによるカバーも有名です。

これを同年12月にはビートルズはライヴで演奏していたそうです。
良い音楽への貪欲性というか吸収力というかセンスの良さが現れていますね。

せっかくなのでオリジナルを。
かなりソウルフルなボーカルですね。

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ザ・ビートルズ『リボリバー』

ザ・ビートルズ『リボリバー』



1966年に発表された『リボルバー』がついにニューステレオミックスで発表。
とりあえず2CD盤を購入。
元々聴いてきたのが旧規格盤CDなので、今まで気付かなかった部分もあらたに聞こえてきた(と思う)。

実際のところデミックスという技術を使用し、1トラックに入っていた音をそれぞれの楽器に分離したらしい。
そこからミックスしていくので今まで他の楽器の裏で聞こえにくかった音もあえて聞かせる事ができる様だ。
但しプロデューサーのジャイルズ・マーティンによれば「極端な真似はなにひとつしていないことに気づくでしょう」との事。

まだ1回しか聴いていないが感想など。

まず「タックスマン」
車を運転するなら道に、座るなら座席に、寒いなら暖房に、歩くなら足に税金をかけてやる、というこれからの日本を暗示するような歌ですがそれはさておき。
中音域で飛び跳ねるポールのベースも印象的ですがその合間合間に低音で音を鳴らしていたようです。これは今までは全然気付いていませんでした。

※11/13追記
「エリナ―・リグビー」
中音域のストリングスに力強さを感じ、いままであまり好きではなかったこの曲の良さが確認できた。
ロックミュージシャンが作るクラシカルな作品という感がでてきた。


「アイム・オンリー・スリーピング」
逆回転ギターソロが複雑に絡み合っているような気がしたがこれは従来からか?未確認。

「ラブ・ユー・トゥ」
これは単純に旧規格盤に対し音質向上しているだけでも嬉しい。シタール、タブラによるラーガ・ロック。

「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア」
コーラスを際立たせたような印象。素晴らしい。

「シー・セッド・シー・セッド」
リンゴの天才的なドラミングが炸裂した曲で、そのフレーズの独特さだけでなく細かい音まで聞こえてきた(気がする)。
リズムキープなどお構いなしの奔放なドラムでしかもジョンのヘンな拍子の曲なのでプログレ感もある。

「グッド・デイ・サンシャイン」
エンディングのフェードアウトしていくところで質感が変わるところは従来のままか
※11/6追記
後ろの方でかすかにピアノが聞こえた。今までは聞こえなかった(気がする)

「ドクター・ロバート」
「レイン」のようなうねるベースであったことにようやく気付く。Well well~の部分ではインド音楽のような雰囲気のドローンもあり聴き処が多い。
※11/6追記
ドローン効果を出していたのはベースであった。

「トゥモロー・ネバー・ノウズ」
もう降参。

全体の印象として各楽器の音が聞き取りやすくなったことが嬉しい。特にドラム。
企画シングル盤としてA面「トゥモロー・ネバー・ノウズ」B面「シー・セッド・シー・セッド」を出してほしいものです。
いかにビートルズ(特にリンゴ)が強烈だったかが分かると思う。

CD2枚目は同時期のシングル「ペイパーバック・ライター」と「レイン」のニューステレオミックスと、完成版ではない別トラック集。
「ラヴ・ユー・トゥ」はポールのハーモニー付きのテイク7
「アンド・ユア・バード・キャン・シング」はオリジナルヴァージョンという事で完成版とは異なりポップ感がある。ちょっとJ-POP(バンドの)風でこれはこれでかなり良い。



次に来ると思われる『ラバー・ソウル』も期待大!
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The Art Of McCartney

The Art Of McCartney(2014年)



2枚組のポール・マッカートニー作品のカバー集だが大物が集結している。
ビリー・ジョエル/ボブ・ディラン/ブライアン・ウイルソン/キス/ポール・ロジャース/スモーキー・ロビンソンなどなど。

と、ここまではいいのでしょうが中身は残念な事になっています。
アレンジはほぼ原曲通り、しかしボーカルはポールの音域幅を再現できていない。
という事でチグハグな印象でした。
そのアレンジ/演奏は単なるコピーで面白みがないのですがクレジットを見て納得しました。バンドによる参加を除きほとんどの演奏は近年のポールのバックバンドメンバーが行っていました。
ポールと気ごころに知れたメンバー故かどうかはわからないのですが、過去の楽曲のイメージを壊さないように忠実にオリジナルに沿っているように思えます。
このメンバーによるある意味統一性のある演奏の元でボーカルだけが入れ替わっているのもチグハグな印象の一因でしょう。

私はカバー集は、参加アーティストの個性を出し切ったり、原曲をぶち壊すくらいものが良いと思っているのですがその意味で本作は肩透かしでした。
これでは愛情が感じられないイージーリスニング系演奏家によるビートルズカバー集と何ら変わりがありません。


スティーブ・ミラーの「ヘイ・ジュード」
この曲のキモは後半の美ししいリフレインの中でのポールの絶叫アドリブヴォーカルだと信じて疑わないのですが、スティーブ・ミラーは独自の絶叫アドリブをかましておりここは素晴らしい。
ヘイ・ジュードのカバーでこの部分に対応しているのは少ないのです。(イージーリスニング系演奏家には逆立ちしてもできない芸当です)
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