相沢沙呼 - 茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~
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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

相沢沙呼『invertⅡ覗き窓の死角』

相沢沙呼『invertⅡ覗き窓の死角』




反転、再び。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く待望の第3作目。犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!


元々このシリーズは存在は何となく知ってはいたが表向きはミステリなんだろうけど”霊媒探偵”キャラクターありきの小説なんだろうと関心がありませんでした。
ところがドラマ化の情報と遅ればせながらミステリ関連本での大絶賛状態を知るのが重なり興味がわき、放送前に『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を、放送中に『invert 城塚翡翠倒叙集』をそして本日の最終話を前に『invertⅡ覗き窓の死角』を読み終えました。

というわけで収録作の「生者の言伝」はドラマ視聴が先で読むのが後となりました。また「覗き窓の死角」はドラマ化はされないようです。

「生者の言伝」はトリッキーな作品でドラマ向き。某相沢作品に出てくるような男の子が犯人役で語り口もほぼ同じ。これが相沢節?
「覗き窓の死角」はまだすべては明らかにされていませんが城塚翡翠と警察との関係等が描かれており次回作を感じさせる内容となっています。犯人役は本格ミステリ好きのカメラマンの女性という設定で手ごわい相手。
随所にはさまれる本格ミステリ談義が楽しい。倒叙ミステリは嫌いだとか、ミステリーと呼ぶかミステリと呼ぶかで嗜好がわかるといったようなセリフもありました。私は”ミステリ”派です。

是非スペシャル版でドラマ化して欲しいものです。
犯人役は壇れいさんが良いなあ。倒叙ミステリの傑作『福家警部補の挨拶』の福家警部補役でもありましたし。
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相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』

相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』




ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』で腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。それなのに、人間関係には臆病で心を閉ざしがち。須川くんは酉乃との距離を縮められるのか―。“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリの決定版。第19回鮎川哲也賞受賞作。


数年来積読状態だったが『城塚翡翠』を読んでしまったがために気になり読んだ。

鮎川哲也賞受賞作ということから想起されるような本格ミステリとはちょっと異なるが、それ以上の良さがあったように思う。
自分の人生では無縁のこのような“ボーイ・ミーツ・ガール”ストーリーに弱い。

ところで相沢沙呼の「沙」という字が変換されないのでいったん沙悟浄とキーを打つ。
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相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』

相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』




すべてが、反転。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?


invert
in・vert
【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
inverted detective story:倒叙推理小説


『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の続編。
連作短編集のテイで、ちょっと長めの最後の作品で大技を繰り出すあたりは前作と似た構図。
”すべてが、反転。”・・・見事にやられました。

その作品が「信用ならない目撃者」
偶然事件を目撃してしまった女性から有利な証言を引き出そうとする真犯人と探偵。
倒叙ミステリだけど”読者ヘの挑戦”が入る。
「犯人は自明。ただし、わたしはこう問いかけましょう。はたして、あなたは探偵の推理を推理することができますか?」

ちなみにこの作品には別シリーズのマジシャンと思しき女性もゲスト出演しています。

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相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』


死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!




特殊設定ミステリでありかつ謎解きパズラー。キャラクター小説でもあり叙述ミステリであり倒叙ミステリでもある。本格ミステリでもあり変格ミステリあるいはアンチミステリといってもいいかも。

とにかく凄い。

なぜこんな作品を見逃していたのか。
(どちらかというと無視していた感があります。猛省)

今、テレビドラマ放映中だが、この驚くべきポイントがある放送回まで視聴者が見続けられるのかが気になる。


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