大倉崇裕 - 茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~
FC2ブログ
01«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.»03

茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

大倉崇裕『無法地帯』

大倉崇裕『無法地帯』



空前の「食玩」ブームにより、400万円のプレミアがついたレアグッズをめぐる争奪戦が勃発。怪獣大好きのヤクザ、食玩コレクターの私立探偵、モラルゼロのオタク青年──。幻の?を奪い合う、仁義なき戦い。勝者は誰だ! オタク道38年の著者がおくる、情熱のオタクミステリー!


ハードボイルド調だが扱うテーマはプラモデルや怪獣グッズ、食玩グッズのコレクターとその異様な生態について。コミカルな印象もあるがやはりハードボイルドで暴力的シーンも多い。主人公であるヤクザと探偵がそもそもそのコレクターという設定。
一気に読めるリーダビリティをもつ勢いのある作品。エンディングも洒落ている。

tb: 0 |  cm: 0
go page top

大倉崇裕『死神さん』

大倉崇裕『死神さん』




無罪判決が出た事件を再び調べるのが職務の警部補、儀藤堅忍。警察の失態をほじくり返す行為ゆえ、指名された相棒刑事の出世の道を閉ざす「死神」と呼ばれている。だが〝逃げ得〟は許さないと誓う儀藤の執念と型破りな捜査に相棒は徐々に心動かされ......。冤罪だった強盗殺人やひき逃げ、痴漢事件の真相は?現代の暗部を抉るバディ・ミステリー。


面白い。
かつての事件をほじくり返す”死神”。
それ故警察組織内では嫌われておりその事件で組む相棒にも害が及ぶ、という設定ながら、最後は様々な問題を抱えていた相棒の再生に繋がるという、かなり読後感の良い連作短編ミステリです。

大倉さんのユーモアも程よく入っており楽しい。

これとは別に、ここ数か月内で死神のような風貌の刑事が主人公の連作短編倒叙ミステリを読んだ気がするのだが果たして何だったのだろう。
こちらも面白かった。大倉崇裕さんか倉知淳さんの作品だと思うのだが。






→その後、倉知淳さんの『皇帝と拳銃と』であると確認。"死神"と呼ばれる陰気な警部が出てきます


tb: 0 |  cm: 0
go page top

大倉崇裕『問題物件』

大倉崇裕『問題物件』


大島不動産販売に入社した若宮恵美子は、前社長の遺児で難病に苦しむ大島雅弘の世話係となるも、突然異動を命じられる。そこは現社長の高丸が、雅弘を追い落とそうと画策して新設した、クレーム対応専門部署だった。途方に暮れる恵美子の前に、探偵を名乗る男、犬頭光太郎が現れて…。次々押しつけられる難題を、破天荒に解決するユーモアミステリーの傑作!


あえてはっきりとは書かれてはいないが犬のぬいぐるみの化身である探偵が活躍する。解説にある通り”超常的なヒーローが活躍する娯楽活劇”。(もしかするとこちらが主役の)女性社員とともにこの不動産会社が抱える問題物件の解決を行う。話が進むにつれ、このコンビの息があってくるのがわかり笑いのツボも見えてきて楽しい。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

大倉崇裕『蜂に魅かれた容疑者』『ペンギンを愛した容疑者』

『蜂に魅かれた容疑者』



新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊で
はスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る
車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。平穏な日常を脅かす小さな
「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の
「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。






「人間の視点で物を考えないでください」動物オタクの天然系巡査・
薄圭子のアニマル推理が大爆発!ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム…
現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり
出す。コンビを組む元捜査一課の鬼刑事・須藤友三も、薄を認め始める
が。大好評シリーズ、待望の第3弾。


大倉崇裕の警視庁いきもの係シリーズの2,3作目です。
1作目を読んでいる際はなぜか主人公、薄圭子をうすけいこと読み続け
ゴロが悪いなあ、と思っていたら正しくはうすきけいこでした。
ゴロがよくなって読みやすくなったせいか面白い、楽しい。
2冊一気読みです。

新米巡査薄圭子と元捜査一課の鬼刑事とのやりとりが可笑しい。

もちろん動物ネタも楽しい。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 2
go page top

樹海警察

『樹海警察』
大倉崇裕



初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署と
いう辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。署長に
挨拶も行かず署員からおもむろに渡されたのは、カーキグリーンの軍用
ベストやズボン、そして登山靴―。さらに連れて行かれた場所はなんと
樹海…!?栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、樹
海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務することに…!腐乱
死体から事件の匂いをかぎ取る!!書き下ろし樹海警察小説登場。


(イヤな奴かと思っていた)柿崎警部補と、
言うことを聞かない部下とのやりとりが可笑しい。

警察という職業に誇りを持つ正義感の強い(のかどうかももうわからない)
柿崎警部補が好きになってきたところでエンディング。

もうちょっと読みたいなあ。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

日曜の夜、重い気分なので普段は早々に眠りにつくのだが、
本作は一気に読み切ってしまった。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

小鳥を愛した容疑者

『小鳥を愛した容疑者』
大倉崇裕



銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビ
リも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管
理係”に配属された。そして、そこでコンビを組むことになったのが、
新米巡査の薄圭子。人間よりも動物を愛する薄巡査が、現場に残された
ペットから名推理を披露。難事件を解決する!

オモチロイ。
あまり動物に興味がなかったが、動物ネタ自体がおもしろく、
しかもそれがミステリと密接な関係を持っているという贅沢さ。

平日は疲れてミステリは読まないのに、ひと度、読みだしたら止まらな
くなってしまった!
しまった

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

福家警部補の追求

『福家警部補の追求』
大倉 崇裕
福家警部補の追及 (創元クライム・クラブ)
福家警部補の追及 (創元クライム・クラブ)

「この勝負、絶対ゆずれない」食い下がる犯人をとことん追い詰める!
手加減しない名刑事、今日も徹夜で捜査する。

って紹介文ですが
この福家警部補(小柄で童顔の女性)はそんな台詞いってたかな。
言いそうにないんですが。
言ってたらごめんなさい。

刑事コロンボや古畑任三郎で御馴染みの倒叙形式のシリーズです。
今回もこまかな疑問から犯人を追い詰めていきます。
刑事さんとは思いませんでした、よく言われます、って会話や、警察手帳
がなかなか取り出せない、寝てないはずなのに変わらない、などお約束の
シーンもあって楽しいです。

本作は
「未完の頂上(ピーク)」「幸福(しあわせ)の代償」 の中篇二つを収
録していますが、この中で福家警部補は山登りの技術が超1級、犬が苦手
なんて事が描かれていました。

本格ミステリとしても良い出来栄えですがこのキャラクターはいいですよ
ね。作品数がたまったらぜひまたドラマ化して欲しい。

↓追求しないで応援よろしくお願いいたします
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

白戸修の逃亡

白戸修の逃亡白戸修の逃亡
(2013/09/18)
大倉 崇裕

商品詳細を見る


『白戸修の逃亡』

何かと事件に巻き込まれてしまう白戸修シリーズの初の長編です。

本作は正直なところ白戸修ファンへのサービス作品であり
それ以上の作品ではないような気がしました。

案の定、大掛かりな事件に巻き込まれますが
ピンチになると過去に関わった人物が助けに現れる、
またピンチになると別の誰かが現れる。
延々これの繰り返しでさながらオールスター競演です。

とはいえ過去の短編に出てきた単発登場人物を
そうそう記憶しているわけではないので
”オールスター”というわけにはいきませんでしたが。

ちょっと大倉さんにしては甘い出来?

↓ちょっと不満を書いてしまいましたが
応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

福家警部補の報告

福家警部補の報告 (創元クライム・クラブ)福家警部補の報告 (創元クライム・クラブ)
(2013/02/21)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

「挨拶」「再訪」に続く三作目ですが
いいですなあ。福家警部補。

小柄でおかっぱでとても刑事に見えない女性が主人公ですが
このキャラがよい。
飄々として相手を油断させるが実は切れ者(なんでしょうね)。
ここらへんはあの本家である名刑事とダブってきます。

さてその「本家」ですが
解説の森永明子さんも名指しはしていません。
それは
「この福家警部補って」
「いや、間違いない・・・」
「ああ、やっぱり!」
というこの過程を未読の方に味わっていただきたいからだそうです。

私もはじめて読んだときは全く同じ感想を持ちました。

ああそうだったんだ。
警部補だし。倒叙形式だし。見た目で油断させるし。
犯人は特殊な世界の方が多いし。
メモ帖を使ってるし。やっぱりね。って感じ。

ミステリ好き、さらには「本家」ファンにはもうマストアイテム的な作品群であります。

↓「本家」ファン以外の方も応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

聖域

聖域 (創元推理文庫)聖域 (創元推理文庫)
(2011/07/09)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

山岳ミステリーということです。
あまりこのジャンルは読んでいませんでしたが
本作は巻き込まれ型サスペンス小説に近い感じでしょうか。

マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。
好敵手の死の謎と向き合うために、草庭は再び山に登る


ミステリーとしては
えっそんな簡単に?、という気がしないでもないですが
主人公はじめ登場人物がいい味を出していて
ドラマ化するなら
どの役もおいしい役どころになりそうです。

↓実は高評価ですので応援よろしくお願いします。
人気ブログランキングへ
主人公はまだ若いのですがこれが中年だともっとグッときます。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

最新記事

カテゴリ

ありがとうございます

自己との対話