日刊アニログ

ご注文はうさぎですか？？ #08「スニーキングストーキングストーカーストーリー」

予想以上に連鎖し広がり続けるストーキングの輪が面白かった。
例え離れ離れになったとしてもお友達であることは変わらない。

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いつも一緒にいる仲良しな子と離れ離れになった際に、それまで築いた友情が変化するかを考えさせられる今回のお話。テーマとしては凄く真面目なことを取り上げているし、最終的に良いお話で纏められていたと思う。その結末に至るまでの過程が凄いネタに依っているので、どうしてもその印象の方が強くなってしまうが、最後の最後まで徹底していたのは見事という他ない。

ボロボロに弱った千夜がシャロを頼りにするシーンは、個人的に以前から見てみたいと思っていた光景の一つで、例えお騒がせマイペースコンビが勘違いからすれ違っているのが分かっていてもお腹一杯になる。それに加えて後半パートの止まらないストーカー連鎖の流れは、息つく間もなく常に攻勢を仕掛けられているようで終始圧倒されてしまった。

ただ共通のテーマを扱いながらも前半と後半でしっかり差別化が図られているのは流石。渦中の中心になったココアと千夜、マヤの性格面はむしろ共通している面の方が多いのだが、同じ学校で別クラスと学校自体が別々という悩みの差異が、両者の話の重みに差を付けていたのかなと感じる。やっぱり交流自体が断絶しかねない後者の方が、事態はより深刻。

今回作中でも言及されそれぞれ一括りで扱われていましたが、前半と後半で「似た者同士」のココアと千夜、マヤとリゼが悩みの解決方針を模索している。そこは共通しているけどココアと千夜のいざこざが半ばじゃれあいの延長で解決方針も前向きだっただけに、リゼに対して真面目な語り口で心中の思いを吐露するマヤの姿がより引き立って見える。

普段の行動や性格を鑑みるに、どちらかというとココア達側のキャラで、チマメ隊の中でも楽観的に物事を捉えそうなマヤが、真っ先に行動を起こし悩んでいたから余計に印象に残りました。リゼの「いつも一緒に居るだけが友達じゃない」は、実体験を通しての言葉故に重みと説得力を伴い、またチノを介して知り合ったお姉ちゃんズと交流しているマヤ自身にも当てはまるものとして、一つの道筋を提示している。

ストーカー連鎖の尾行にしても、いつも一緒に居るわけではない人達との「遊び」として、リゼの言葉を後押しするものとして機能していたかなと思う。それがあったからマヤ自身も割とすんなりとその言葉を受け入れることが出来たのではないかと。

お気楽極楽なマイペースコンビの前向きな姿勢もそれはそれで良いのです。お互いがそう思い合えているのなら、二人の友情に然程変化が生じることもないだろう。同様にマヤの秘めた思いを知ったチノとメグだからもう大丈夫だと思えちゃう。思い合っていれば例え離れ離れになっても友情は不滅。ズッ友なのです。

それぞれ立場も年齢も違う。ストーカー連鎖によってあの場に集いし多様な制服を着ていた者達が形成していた不思議な輪。マヤの眼前に広がるその光景こそがリゼの言葉を何よりも証明していたように映る。悩んで不安に思うのもバカらしくなってしまう異様な光景を見て笑うマヤの笑顔はプライスレス。その全体を見守るティッピーとマスターの視線もプライスレス。

互いを思う気持ちが在る限り、縁が切れることもないだろう。それがごちうさ世界の優しさなんだ～。最終的にどこまで広がり続けるか分からなかったストーカーの輪をマスターにまで広げ、しっかりとオチまで付けてくれた良い回でした。






仲良しのココアと喧嘩したと思い込んでボロボロになってしまった千夜ちゃん可愛い。二人の勘違いが元なんだけど、どっちかというと千夜の一方的な思い込みに原因があるような気もしたりしなかったり。いずれにしてもこの非常事態に際し、千夜が真っ先に頼ったのがシャロだったというのが個人的に堪らんかったです。ずっとこういうのが見たかったのよ！

情緒不安定になってヤバいオーラを纏い、普段は見せないような数々の反応を示す千夜ちゃんを見てるだけで楽しかった。ココアへのむくれアピールなんかは地味かもしれないけど個人的には凄いツボ。何にしても待望の弱った千夜がシャロに縋る的な展開が見られて嬉しかった。シャロも一緒になってテンパってたのでアレなんだけど。

でも何だかんだ言いつつ千夜の様子が気になって帰ってくるのを家の前で待っていてあげるシャロちゃん優しいし。普段と立場逆転してるし！ココア千夜も良いけど幼馴染の千夜シャロも強し。お互いを大事に思い合っている幼馴染の千夜シャロの友情は不滅なのです。いつまでも変わらない二人のままで居てくだされ。


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